JPH10112533A - 固体撮像素子 - Google Patents

固体撮像素子

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Publication number
JPH10112533A
JPH10112533A JP26393096A JP26393096A JPH10112533A JP H10112533 A JPH10112533 A JP H10112533A JP 26393096 A JP26393096 A JP 26393096A JP 26393096 A JP26393096 A JP 26393096A JP H10112533 A JPH10112533 A JP H10112533A
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JP
Japan
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light
color filter
region
shielding film
effective pixel
Prior art date
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Application number
JP26393096A
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English (en)
Inventor
Yuichi Okazaki
雄一 岡崎
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 遮光膜の遮光性の向上を図らなくても、OP
B領域の遮光膜より下層への光透過を抑制できるように
する。 【解決手段】 有効画素領域とOPB領域2とに分離さ
れた画素部を備え、該画素部が、光電変換を行う受光部
11と、有効画素領域における受光部11以外への光R
の入射を遮断する遮光膜15と、遮光膜15よりも光R
の入射側に形成された色フィルタ18、4とを有してな
る固体撮像素子において、OPB領域3における色フィ
ルタ4は、有効画素領域における色フィルタ18が光R
を透過する透過率よりも低い透過率を有する材料からな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は固体撮像素子に関
し、特に有効画素領域外に光学的黒領域を有する構成の
固体撮像素子に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、電荷結合素子(CCD)等を用
いてなる固体撮像素子は、図5に示すように有効画素領
域2と光学的黒領域(以下、OPB領域と記す)3とに
分離された画素部1を備えて構成されている。OPB領
域3は、固体撮像素子の出力信号の黒信号レベルを決め
る領域、すなわち有効画素領域2の出力の相対的な信号
レベルを決定する基準を決める領域であり、有効画素領
域2の周辺に設けられている。
【0003】図6(a)および図7は従来の上記有効画
素領域2の水平方向の断面図であり、図6(b)はOP
B領域3の水平方向の断面図である。図6(a)、
(b)に示すように画素部1では、シリコン(Si)等
の半導体基板10の表層部に、光電変換を行う受光部1
1および転送レジスタ部12等が形成されており、半導
体基板10上でかつ転送レジスタ部12の直上位置に転
送電極14が形成されている。さらに半導体基板10上
には転送電極14を覆って絶縁膜13が形成されてお
り、絶縁膜13上にはアルミニウム(Al)からなる遮
光膜15が形成されている。この遮光膜15は、有効画
素領域2の受光部11のみに光Rを取り込み、有効画素
領域2における転送レジスタ部12等やOPB領域3へ
の光Rの入射を防止するために設けられるもので、転送
電極14を覆いかつ有効画素領域2における受光部11
位置のみを開口した状態で形成されている。
【0004】遮光膜15上には、保護膜(図7(a)参
照)16および平坦化透光層17を介して色フィルタ1
8が形成されている。色フィルタ18は、この例では
赤、緑、青の3色の着色パターン18a、18b、18
cからなり、有効画素領域2、OPB領域3のいずれの
領域においても同じように、すなわち各着色パターン1
8a、18b、18cが互いに重ならないようにパター
ン形成されている。また色フィルタ18上には平坦化透
光層19が形成されており、平坦化透光層19の上方で
かつ受光部11の直上位置には、固体撮像素子に入射し
た光Rを有効画素領域2の受光部11に集光させるため
のオンチップマイクロレンズ20が設けられている。
【0005】このように構成された固体撮像素子では、
特にOPB領域3の遮光膜15より下層への光Rの透過
を防止することが重要である。OPB領域3の遮光膜1
5より下層を完全に遮光すると、黒信号レベルがOPB
領域3の暗電流成分のみを信号とした基準レベルとなる
が、遮光が不完全であると、大光量の光RがOPB領域
3に照射された場合に黒信号レベルが浮くことで大幅な
セットアップズレを起こし、有効画素領域2の正確な信
号が得られなくなって、いわゆる色ズレが発生すること
になるからである。よって特にOPB領域3の遮光膜1
5の下層は、固体撮像素子にいかなる光量の光Rが入射
しても完全に遮光されることが必要である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】従来の固体撮像素子で
は、図7(a)に示すように遮光膜15の膜厚が十分に
厚かったため、図6(b)に示すOPB領域3の遮光膜
15より下層への光Rの透過が特に問題とならなかっ
た。しかしながら、近年では、固体撮像素子の小型化が
進むにつれて、図7(b)に示すように有効画素領域2
におけるオンチップマイクロレンズ20形状の最適化の
みでは最適な集光状態が得られなくなってきており、結
果として集光が不十分になって感度低下やスミア等の悪
影響を引き起こすようになっている。そのため、図7
(c)に示すように膜厚方向の縮小化も要求されてきて
おり、これに伴って遮光膜15の膜厚調整以外でOPB
領域3への光透過を抑制する工夫が必要となってきてい
る。
【0007】現在、遮光膜15の膜厚調整以外でその遮
光性を向上させる工夫として、遮光膜15の下層に酸化
アルミニウム(Al2 3 )等の別種の膜を介在させ、
遮光膜15のAlの柱状グレインを断ち切る方法や、O
PB領域3への光透過のみを抑制するためにOPB領域
3のみの遮光膜15を厚くする方法が検討されている。
また遮光膜15の遮光性を悪化させる大きな原因は、A
lのカバレージ不足にあることから、Alのグレインサ
イズを微小化したり、遮光膜15をスパッタリング法で
形成するにあたってのスパッタリング温度やスパッタリ
ング装置のカソードを変更することによりAlの膜質の
改善し、このことによりAlカバレージの改善を図る方
法等も検討されている。
【0008】ところが、Alのカバレージ不足に起因す
る遮光性15の悪化は、Alの膜質とともに遮光膜15
の下層に形成されている転送電極14の形状、段差が大
きく影響している。このため、Alの膜質の改善を図る
だけではAlカバレージの改善には不十分である。ま
た、前述した遮光膜15の下層にAl2 3 等を介在さ
せる方法は、転送電極14の形状、段差の影響を考慮し
ていないことから、上記Alカバレージを改善する対策
としてはあまり効果がない。さらにOPB領域3のみ遮
光膜15を厚くする方法は、有効画素領域2におけるA
lカバレージの改善が図られておらず、結果としてスミ
アの発生を招くことになる。またOPBダーク段差、つ
まり有効画素領域2の暗電流レベルとOPB領域3の暗
電流レベルとの差を増大させることになって、画質の低
下にもつながる。したがって、遮光膜15の遮光性の向
上以外にOPB領域3の遮光膜15より下層への光透過
を解決する方法が求められている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の請求項1の発明は、有効画素領域とOPB領域とに分
離された画素部を備え、この画素部が、光電変換を行う
受光部と、有効画素領域における受光部以外への光の入
射を遮断する遮光膜と、遮光膜よりも上記光の入射側に
形成された色フィルタとを有してなる固体撮像素子にお
いて、OPB領域における色フィルタは、有効画素領域
における色フィルタが上記光を透過する透過率よりも低
い透過率を有する材料からなることを特徴とする。
【0010】請求項1の発明では、OPB領域における
遮光膜の光の入射側に、有効画素領域における色フィル
タの光の透過率よりも低い透過率の色フィルタが設けら
れているため、従来よりもOPB領域の色フィルタより
下層への光の透過が抑制されることになる。この結果、
OPB領域の遮光膜に入射する光量が低減する。
【0011】また請求項2の発明は、有効画素領域と光
学的黒領域とに分離された画素部を備え、この画素部
が、光電変換を行う受光部と、有効画素領域における受
光部以外への光の入射を遮断する遮光膜と、遮光膜より
も上記光の入射側に形成された色フィルタとを有してな
る固体撮像素子において、光学的黒領域における色フィ
ルタと遮光膜側との間および当該色フィルタの上記光の
入射側の少なくとも一方には、上記色フィルタと異なる
色の色フィルタが設けられていることを特徴とする。
【0012】請求項2の発明では、OPB領域における
色フィルタと遮光膜との間およびその色フィルタの光の
入射側の少なくとも一方に、上記の色フィルタと異なる
色フィルタが設けられていることから、遮光膜の光の入
射側に少なくとも2層の色フィルタが存在していること
になる。よって、OPB領域におけるこの2層の色フィ
ルタの光の透過率は、従来のOPB領域における1層の
色フィルタのそれよりも低いものとなるため、OPB領
域の2層の色フィルタより下層への光の透過が抑制され
る。この結果、OPB領域の遮光膜に入射する光量が低
減する。
【0013】また請求項3の発明は、有効画素領域と光
学的黒領域とに分離された画素部を備え、この画素部
が、光電変換を行う受光部と、有効画素領域における受
光部以外への光の入射を遮断する遮光膜と、遮光膜より
も上記光の入射側に形成された色フィルタとを有してな
る固体撮像素子において、有効画素領域における色フィ
ルタは、複数色の着色パターンで形成されたものであ
り、光学的黒領域における色フィルタは、上記複数色の
着色パターンの少なくとも2色のそれぞれからなるパタ
ーンが互いに重なる状態で形成されたものであることを
特徴とする。
【0014】請求項3の発明では、OPB領域における
遮光膜の光の入射側に、有効画素領域を構成する複数色
の着色パターンの少なくとも2色が重なって形成された
色フィルタが設けられているため、従来のOPB領域に
おける色フィルタよりも光の透過率が低いものとなる。
よって、色フィルタより下層への光の透過が抑えられ
て、OPB領域の遮光膜に入射する光量が低減すること
になる。また、従来の色フィルタを形成するためのマス
クパターンをOPB領域のみ変更するだけでOPB領域
の色フィルタを形成可能であり、よって製造工程数が増
えない。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体撮像素子
の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。なお、本
実施形態では、固体撮像素子における水平転送方向(H
方向)を単に水平方向と記す。図1は請求項1の発明の
一実施形態である第1実施形態の固体撮像素子を示す図
であり、特に請求項1の発明の特徴であるOPB領域の
水平方向の要部断面を示したものである。図1に示すよ
うに、この固体撮像素子において図6に示す固体撮像素
子と異なるところは、有効画素領域2とOPB領域3と
に分離された画素部1(図5参照)のそのOPB領域3
における色フィルタ4の構成にある。
【0016】すなわち、第1実施形態の固体撮像素子に
おいてOPB領域3では、従来と同様、受光部11およ
び転送レジスタ部12を備えた半導体基板10上に転送
電極14が形成されており、さらに半導体基板10上に
転送電極14を覆って絶縁膜13が形成されている。な
おここでは、固体撮像素子へ入射する光Rの入射側を半
導体基板10の上面としている。また絶縁膜13上に、
半導体基板10の受光部11位置が開口していない状態
で、つまりOPB領域3全面を覆う状態でAlからなる
遮光膜15が形成されており、遮光膜15上に、表面が
平坦化されている平坦化透光層17が保護膜(図示略)
を介して形成されている。
【0017】一方、上記色フィルタ4は、従来と同様に
平坦化透光層17上に形成されているが、図6(a)で
示した有効画素領域2の色フィルタ18のように3色の
着色パターン18a、18b、18cで構成されておら
ず、遮光膜15全面を覆う1色の着色パターンのみで構
成されている。またこの着色パターン、すなわち色フィ
ルタ4は、上記した有効画素領域2における色フィルタ
18が光Rを透過する透過率よりも低い透過率を有する
材料からなっている。ここで、第1実施形態における有
効画素領域は従来と同様に構成されているため、以下の
有効画素領域の説明には図6(a)を用いることとす
る。
【0018】例えば有効画素領域2の色フィルタ18を
構成する着色パターン18a、18b、18cが赤、
緑、青のそれぞれのパターンであり、入射する光Rの波
長が380nm〜780nm程度であるとする。この場
合、色フィルタ4は、上記3色の着色パターン18a、
18b、18cのうち、上記波長領域におけるトータル
の透過率が最も低いものよりもさらに低い透過率を有し
ている。
【0019】このような色フィルタ4の材料には、従来
の色フィルタ4の材料の中で上記条件を満たすものを用
いることができる。従来の材料としては、例えばゼラチ
ンやカゼイン−重クロム酸塩系の感光性ポリマーあるい
は合成感光性ポリマーが染色によりで着色されたもの
や、顔料により着色されたフォトレジストのような感光
性ポリマー等が挙げられる。この実施形態では、OPB
領域3の色フィルタ4は、これへの入射光Rをほぼ遮断
できる黒色に着色されたポリマーで構成されている。な
お、OPB領域3の色フィルタ4上には従来と同様に、
平坦化透光層19が形成されており、平坦化透光層19
上の受光部11の直上位置には、オンチップマイクロレ
ンズ20が設けられている。
【0020】上記の色フィルタ4を形成する場合には、
予め従来法によって半導体基板10に、受光部11、転
送レジスタ部12、絶縁膜13、転送電極14、遮光膜
15、保護膜、平坦化透光層17等を形成したものを用
意する。そしてまず、染色法、顔料分散法等の方法によ
り、図6(a)に示すごとく有効画素領域2の平坦化透
光層17上に、互いに重ならない状態で3色の着色パタ
ーン18a、18b、18cからなる色フィルタ18を
形成する。この際、着色パターン18a、18b、18
c形成のためのパターニングでそれぞれ用いるマスクと
して、従来のマスクパターンのうちOPB領域3形成部
分を変更したもの、すなわちOPB領域3に着色パター
ン18a、18b、18cがそれぞれ形成されないよう
なものを用いる。次いで、染色法、顔料分散法等の方法
を用いて、OPB領域3における平坦化透光層17上に
遮光膜15全面を覆う状態で例えば黒色の色フィルタ4
を形成する。
【0021】あるいは、半導体基板10に平坦化透光層
17まで形成したものを用意した後、OPB領域3にお
ける平坦化透光層17上のみに色フィルタ4を形成し、
続いて有効画素領域2における平坦化透光層17上のみ
に3色の着色パターン18a、18b、18cからなる
色フィルタ18を形成してもよい。こうして有効画素領
域の色フィルタおよびOPB領域3の色フィルタ4を形
成した後は、従来法により平坦化透過層19とOCL2
0とを形成することによって、固体撮像素子が製造され
る。
【0022】以上のように第1実施形態では、OPB領
域3における遮光膜15上、つまり光Rの入射側に光R
に対して低透過率の色フィルタ4を設けるので、光Rが
色フィルタ4より下層に透過するのを大幅に抑えること
ができる。この結果、OPB領域3の遮光膜15に入射
する光量を低減させることができため、従来のように遮
光膜15の遮光性の向上を図らなくても遮光膜15より
下層への光透過を抑制することが可能となる。したがっ
て、OPB領域3の暗電流成分のみを信号とした黒信号
レベルを安定して得ることができ、有効画素領域2の信
号を常に正確に処理できるので、第1実施形態の固体撮
像素子によれば色ズレ等が発生しない良好な画質を得る
ことができる。
【0023】なお、第1実施形態では、有効画素領域の
色フィルタが赤、緑、青のそれぞれからなる着色パター
ンからなる場合について述べたが、例えばこれら3色と
補色の関係にあるシアン、マゼンタ、イエローの3色を
用いて色フィルタを構成してもよい。この場合、シア
ン、マゼンタ、イエローに加えて例えばイエローパター
ンとシアンパターンとの積層によりグリーンの着色パタ
ーンが形成される。
【0024】次に、請求項2の発明の一実施形態である
第2実施形態の固体撮像素子を図2に基づいて説明す
る。ここで、図2は特に請求項2の発明の特徴であるO
PB領域の水平方向の要部断面を示したものである。図
2に示すように、この固体撮像素子において第1実施形
態の固体撮像素子と異なるところは、OPB領域3にお
ける色フィルタ5の構成にある。なお、この実施形態で
も有効画素領域が従来と同様に構成されているため、有
効画素領域の説明には図6(a)を用いることとする。
【0025】すなわち、第2実施形態においてOPB領
域3の色フィルタ5は、第1の色フィルタ51および第
2の色フィルタ52の2層からなっている。第1の色フ
ィルタ51は、例えば有効画素領域2の色フィルタ18
と同様に構成されたものである。したがって、例えば
赤、緑、青の3色の着色パターン18a、18b、18
cが互いに重ならない状態で形成されたものとなってい
る。第2の色フィルタ52は、第1のフィルタ51上で
かつ平坦化透過層19との間に設けられており、第1の
フィルタ51全面、つまり遮光膜15全面を覆う例えば
1層の着色パターンで構成されているものである。また
第1の色フィルタ51とは異なる色のフィルタからなっ
ている。しかも第2の色フィルタ52は、有効画素領域
2の色フィルタ18が光Rを透過する透過率、つまり第
1フィルタ51のみの透過率よりも、第1の色フィルタ
51との組み合わせによって色フィルタ5の透過率を低
下させる色からなっている。
【0026】例えば第1の色フィルタ51を構成する着
色パターン18a、18b、18cが赤、緑、青のそれ
ぞれのパターンであり、入射する光Rの波長が380n
m〜780nm程度であるとする。この場合、第2の色
フィルタ52は、上記3色の着色パターン18a、18
b、18cのうち、上記波長領域におけるトータルの透
過率が最も低いものよりもさらに低い透過率を有してい
る。
【0027】あるいは第2の色フィルタ52は、第1の
色フィルタ51の3色の着色パターン18a、18b、
18cに対応して設けられた3色の着色パターンからな
っている。この場合、各着色パターンは、対応する着色
パターン18a、18b、18cとは異なる色に形成さ
れており、各着色パターン18a、18b、18cに重
なる状態で形成されている。また入射する光Rの波長が
380nm〜780nm程度である場合、着色パターン
18a、18b、18cと重なった状態でのその波長領
域におけるトータルの光Rの透過率が、着色パターン1
8a、18b、18cのみの上記波長領域におけるトー
タルの光Rの透過率よりも低くなる色に形成されてい
る。このような色フィルタ5の材料には、第1実施形態
と同様に従来の材料を用いることができる。なお、OP
B領域3の色フィルタ5上には従来と同様に、平坦化透
光層19およびオンチップマイクロレンズ20が設けら
れている。
【0028】上記の色フィルタ5を形成する場合には、
第1実施形態と同様、半導体基板10に、受光部11、
転送レジスタ部12、絶縁膜13、転送電極14、遮光
膜15、保護膜、平坦化透光層17を形成したものを用
意する。そしてまず、従来の方法によって、有効画素領
域2およびOPB領域3に着色パターン18a、18
b、18cをそれぞれ形成して色フィルタ18および第
1の色フィルタ51を得る。次いで染料法、顔料分散法
等によって、OPB領域3の第1の色フィルタ51上
に、第1のフィルタ51全面を覆う状態で第2の色フィ
ルタ52を形成し、第1の色フィルタ51と第2の色フ
ィルタ52とからなる色フィルタ5を得る。こうしてO
PB領域3の色フィルタ5を形成した後は、従来法によ
って平坦化透過層19とOCL20とを形成することに
よって、固体撮像素子が製造される。
【0029】以上のように第2実施形態では、OPB領
域3における遮光膜15上、つまり光Rの入射側に設け
られた色フィルタ5が、従来の色フィルタである第1の
色フィルタ51と、この上層に設けられかつ第1の色フ
ィルタ51とは異なる色の第2の色フィルタ52との2
層からなっている。このため、OPB領域3における色
フィルタ5の光の透過率は、従来のOPB領域における
色フィルタのそれよりも低いものとなるので、色フィル
タ5より下層への光Rの透過を大幅に抑えられることが
できる。この結果、OPB領域3の遮光膜15に入射す
る光量を低減させることができ、遮光膜15からさらに
下層への光透過を抑制することが可能となることから、
第1実施形態と同様に、黒信号レベルを安定して得るこ
とができ、有効画素領域2の信号を常に正確に処理でき
るといった効果が得られる。したがって、第2実施形態
の固体撮像素子によっても、色ズレ等のない良好な画質
を得ることができる。
【0030】なお、第2実施形態では、第2の色フィル
タが第1の色フィルタ上、つまり第1の色フィルタより
も光Rの入射側に設けられた場合について述べたが、請
求項2の発明はこれに限定されない。例えば第2の色フ
ィルタを、第1の色フィルタと遮光膜との間に設けても
よく、第1の色フィルタと遮光膜との間および第1の色
フィルタよりも光Rの入射側の双方に設けてもよい。第
2の色フィルタを第1の色フィルタと遮光膜との間に設
けた場合には、第2実施形態と同様の効果を得ることが
でき、第1の色フィルタと遮光膜との間および第1の色
フィルタよりも光Rの入射側の双方に設けた場合にはO
PB領域におけるより高い光透過抑制の効果を得ること
ができる。また第2実施形態では、第2の色フィルタが
1層の着色パターンからなる場合について述べたが、多
層の着色パターンで構成されていてもよいのはもちろん
である。
【0031】さらに第2実施形態では、有効画素領域に
おける色フィルタおよびOPB領域における第1の色フ
ィルタが赤、緑、青のそれぞれからなる着色パターンか
らなる場合について述べたが、例えばこれら3色と補色
の関係にあるシアン、マゼンタ、イエローの3色を用い
て色フィルタを構成してもよい。このとき、例えばイエ
ローパターンとシアンパターンとの積層によりグリーン
の着色パターンが形成された場合には、OPB領域にお
いて例えばこのグリーンの着色パターンを備えた第1の
色フィルタと遮光膜との間、および第1の色フィルタの
光の入射側との少なくとも一方に第2の色フィルタが設
けられることになる。
【0032】次に、請求項3の発明の一実施形態である
第3実施形態の固体撮像素子を図3に基づいて説明す
る。ここで、図3は特に請求項3の発明の特徴であるO
PB領域の水平方向の要部断面を示したものである。図
3に示すようにこの固体撮像素子においても、第1実施
形態の固体撮像素子とは、OPB領域3における色フィ
ルタ6の構成が相違している。なお、この実施形態にお
いても有効画素領域が従来と同様に構成されているた
め、有効画素領域の説明には図6(a)を用いることと
する。
【0033】すなわち、第3実施形態において有効画素
領域2における色フィルタ18は、例えば赤、緑、青の
3色の着色パターン18a、18b、18cが互いに重
ならない状態で形成されて構成されている。一方、OP
B領域3における色フィルタ6は、上記の着色パターン
18a、18b、18cの3色が重なる状態で形成され
ているとともに、遮光膜15全面を覆う状態で設けられ
ている。つまり、OPB領域3の色フィルタ6はこれら
赤、緑、青の着色パターン6a、6b、6cの積層体と
なっている。また有効画素領域2の着色パターン18
a、18b、18cおよびOPB領域3の着色パターン
6a、6b、6cは、従来の材料で形成されている。な
お、色フィルタ6上には、受光部11の直上位置に、従
来と同様に平坦化透光層19を介してオンチップマイク
ロレンズ20が設けられている。
【0034】上記の色フィルタ6を形成する場合には、
第1実施形態と同様に半導体基板10に平坦化透光層1
7まで形成したものを予め用意する。そしてまず、染色
法、顔料分散法等の方法により、有効画素領域2に着色
パターン18a、18b、18cをそれぞれ形成して色
フィルタ18を得ると同時に、OPB領域3に着色パタ
ーン6a、6b、6cをそれぞれ形成して色フィルタ6
を得る。
【0035】例えば顔料分散法を用いた場合で説明する
と、着色された感光性ポリマー層を平坦化透光層17上
に形成した後に、露光、現像を行って感光性ポリマー層
をパターニングし、有効画素領域2に着色パターン18
aを形成すると同時に着色パターン18aと同じ色の着
色パターン6aをOPB領域3に形成する。このパター
ニングで用いるマスクとして、従来のマスクパターンの
うちOPB領域3形成部分を変更したもの、すなわちO
PB領域3に着色パターン6aが形成されないようなも
のを用いる。同様にして着色パターン18bとこれと同
じ色の着色パターン6bとを同時に形成し、着色パター
ン18cとこれと同じ色の着色パターン6cとを同時に
形成する。こうして有効画素領域2の色フィルタ18お
よびOPB領域3の色フィルタ6を形成した後は、従来
法によって平坦化透過層19とオンチップマイクロレン
ズ20を形成することによって、固体撮像素子が製造さ
れる。
【0036】以上のように第3実施形態では、OPB領
域3における遮光膜15上、つまり光Rの入射側に設け
られた色フィルタ6が、有効画素領域2の色フィルタ1
8を構成する3色を重ねたものであることから、従来の
OPB領域における色フィルタよりも光Rの透過率が低
いものとなる。したがって、色フィルタ6より下層への
光Rの透過を大幅に抑えられるので、OPB領域3の遮
光膜15に入射する光量を低減させることができ、遮光
膜15からさらに下層への光透過を抑制することが可能
となる。この結果、第1実施形態と同様に、黒信号レベ
ルを安定して得ることができ、有効画素領域2の信号を
常に正確に処理できるといった効果が得られる。
【0037】また、従来の色フィルタを形成するための
マスクパターンをOPB領域3のみ変更するだけで、有
効画素領域2の色フィルタ18と同時にOPB領域3の
色フィルタ6を形成できるので、製造工程数が増えな
い。よって第3実施形態の固体撮像素子によれば、製造
工程数を増やすことなく製造でき、かつ色ズレ等のない
良好な画質を得ることができる。
【0038】なお、第3実施形態では、OPB領域にお
ける色フィルタが有効画素領域の色フィルタを構成する
赤、緑、青の3色全てを重ねたものである場合について
述べたが、OPB領域の色フィルタは、有効画素領域の
色フィルタを構成する複数色の着色パターンのうちの少
なくとも2色のそれぞれのパターンが互いに重なったも
のであればよく、したがって上記例に限定されない。例
えば図4に示すOPB領域2の色フィルタ7のように、
図6(a)に示す有効画素領域2の色フィルタ18を構
成する赤、緑、青の3色の着色パターン18a、18
b、18cうち、2色の着色パターン18b、18cそ
れぞれと同じ色の着色パターン7a、7bを重ねたもの
で構成してもよい。
【0039】また、有効画素領域の色フィルタが赤、
緑、青のそれぞれからなる着色パターンからなる場合に
ついて述べたが、例えばこれら3色と補色の関係にある
シアン、マゼンタ、イエローの3色を用いて色フィルタ
を構成してもよい。このとき、例えばイエローパターン
とシアンパターンとの積層によりグリーンの着色パター
ンが形成された場合には、OPB領域において例えばこ
のグリーンの着色パターンにさらに少なくとも2色の着
色パターンが重なった状態で色フィルタが形成されるこ
とになる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
の固体撮像素子では、OPB領域における遮光膜の光の
入射側に、該光に対して低透過率の材料からなる色フィ
ルタを設けるため、OPB領域の遮光膜に入射する光量
を低減させることができる。この結果、遮光膜より下層
への光透過を抑制することができるので、OPB領域の
暗電流成分のみを信号とした黒信号レベルを安定して得
ることができ、有効画素領域の信号を常に正確に処理で
きる。したがってこの固体撮像素子によれば、色ズレ等
が発生しない良好な画質を得ることができる。
【0041】請求項2の発明の固体撮像素子では、OP
B領域における色フィルタと遮光膜との間およびその色
フィルタの光の入射側の少なくとも一方に、上記の色フ
ィルタと異なる色フィルタが設けるため、OPB領域の
遮光膜に入射する光量を低減できる。よって、この発明
においても請求項1の発明と同様に、有効画素領域の信
号を常に正確に処理でき、したがって色ズレ等のない良
好な画質が得られる固体撮像素子を実現することができ
る。
【0042】請求項3の発明の固体撮像素子では、OP
B領域における遮光膜の光の入射側に、有効画素領域を
構成する複数色の着色パターンの少なくとも2色のそれ
ぞれのパターンが重なって形成された色フィルタが設け
られているため、OPB領域の遮光膜に入射する光量を
低減できる。また製造工程数を増加させることなくOP
B領域の色フィルタを形成することができる。したがっ
てこの発明の固体撮像素子によれば、製造工程数を増や
すことなく製造でき、かつ良好な画質を得ることができ
るといった効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1の発明の一実施形態である第1実施形
態の固体撮像素子を示す要部断面図であり、OPB領域
の水平方向の断面を示したものである。
【図2】請求項2の発明の一実施形態である第2実施形
態の固体撮像素子を示す要部断面図であり、OPB領域
の水平方向の断面を示したものである。
【図3】第3実施形態の変形例を示す要部断面図であ
る。
【図4】請求項3の発明の一実施形態である第3実施形
態の固体撮像素子を示す要部断面図であり、OPB領域
の水平方向の断面を示したものである。
【図5】画素部の概略構成を示す断面図である。
【図6】従来の固体撮像素子を示す要部断面図である。
【図7】従来の課題を説明する図である。
【符号の説明】
1 画素部 2 有効画素領域 3 OPB領域 4、5、6、7、18 色フィルタ 6a、6b、6c、7a、7b 着色パターン 11
受光部 15 遮光膜 51 第1の色フィルタ 52 第
2の色フィルタ R 光

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有効画素領域と光学的黒領域とに分離さ
    れた画素部を備え、 前記画素部が、光電変換を行う受光部と、 前記有効画素領域における受光部以外への光の入射を遮
    断する遮光膜と、 前記遮光膜よりも前記光の入射側に形成された色フィル
    タとを有してなる固体撮像素子において、 前記光学的黒領域における色フィルタは、前記有効画素
    領域における色フィルタが前記光を透過する透過率より
    も低い透過率を有する材料からなることを特徴とする固
    体撮像素子。
  2. 【請求項2】 有効画素領域と光学的黒領域とに分離さ
    れた画素部を備え、 前記画素部が、光電変換を行う受光部と、 前記有効画素領域における受光部以外への光の入射を遮
    断する遮光膜と、 前記遮光膜よりも前記光の入射側に形成された色フィル
    タとを有してなる固体撮像素子において、 前記光学的黒領域における前記色フィルタと前記遮光膜
    側との間および該色フィルタの前記光の入射側との少な
    くとも一方には、前記色フィルタと異なる色の色フィル
    タが設けられていることを特徴とする固体撮像素子。
  3. 【請求項3】 有効画素領域と光学的黒領域とに分離さ
    れた画素部を備え、 前記画素部が、光電変換を行う受光部と、 前記有効画素領域における受光部以外への光の入射を遮
    断する遮光膜と、 前記遮光膜よりも前記光の入射側に形成された色フィル
    タとを有してなる固体撮像素子において、 前記有効画素領域における色フィルタは、複数色の着色
    パターンで形成されたものであり、 前記光学的黒領域における色フィルタは、前記複数色の
    着色パターンの少なくとも2色のそれぞれからなるパタ
    ーンが互いに重なる状態で形成されたものであることを
    特徴とする固体撮像素子。
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