JP7331490B2 - 固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置 - Google Patents

固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置 Download PDF

Info

Publication number
JP7331490B2
JP7331490B2 JP2019117790A JP2019117790A JP7331490B2 JP 7331490 B2 JP7331490 B2 JP 7331490B2 JP 2019117790 A JP2019117790 A JP 2019117790A JP 2019117790 A JP2019117790 A JP 2019117790A JP 7331490 B2 JP7331490 B2 JP 7331490B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
filter
visible region
pixel
filters
solid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2019117790A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2021005762A (ja
Inventor
弘敦 谷
政元 中澤
祐弥 三好
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2019117790A priority Critical patent/JP7331490B2/ja
Publication of JP2021005762A publication Critical patent/JP2021005762A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7331490B2 publication Critical patent/JP7331490B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Transforming Light Signals Into Electric Signals (AREA)
  • Color Television Image Signal Generators (AREA)
  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)
  • Solid State Image Pick-Up Elements (AREA)

Description

本発明は、固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置に関する。
従来、CCD(Charge-Coupled Device)型やCMOS(Complementary Metal-Oxide-Semiconductor)型の固体撮像素子では、半導体基板上に形成された複数の光電変換素子(例えば、フォトダイオード)の光入射側にカラーフィルタを配置し、カラーフィルタを透過した光をフォトダイオードで受光することによりカラー化が図られている。
いわゆる同時方式の固体撮像素子では、各光電変換素子に特定の色のカラーフィルタが配置されている。例えば、R(赤)、G(緑)、B(青)の原色型カラーフィルタの場合には、Rフィルタが配置された光電変換素子(以下、R画素という)、Gフィルタが配置された光電変換素子(以下、G画素という)、Bフィルタが配置された光電変換素子(以下、B画素という)が構成される。
これらのカラーフィルタは、可視領域の特定の波長帯に透過性を有するだけでなく、赤外領域にも透過性を有する。一般に光電変換素子としてのフォトダイオードは、可視領域だけでなく赤外領域にも感度を有するので、カラーフィルタを透過した赤外光を受光して光電変換してしまう。このような赤外光が固体撮像素子に入射することを防止するために、固体撮像素子とは別に、赤外光(IR)カットフィルタが設けられることがある。
一方、固体撮像素子において、可視光に加えて赤外光を検出する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。この場合には、IRカットフィルタは設けられず、固体撮像素子には、可視光を検出する画素(例えば、R画素、G画素、B画素)に加えて、赤外光の波長帯に透過性を有するIRフィルタが配置された光電変換素子(以下、IR画素という)が設けられる。
また、固体撮像素子には、光電変換素子が設けられた画素領域以外の周辺領域を遮光するために遮光用のフィルタが設けられる。
上記の固体撮像素子では、フィルタとして、可視光用のフィルタ(Rフィルタ,Gフィルタ,Bフィルタ)と、赤外光用のフィルタ(IRフィルタ)と、遮光用のフィルタとが必要となる。各フィルタは、光電変換素子が形成された半導体基板上にカラーレジスト材を塗布した後、フォトリソグラフィ工程においてフォトマスクを用いてパターニングを行う必要がある。このパターニングは、フィルタの種類ごとに行う必要がある。このため、フォトマスクはフィルタの種類に応じた数だけ必要であり、上記の固体撮像素子では、合計5枚のフォトマスクが必要となる。
フォトマスクは、作成に非常に高いコストがかかる。したがって、このようにフィルタの種類が多い固体撮像素子を製造する場合には、フォトマスクの枚数が多くなることにより、固体撮像素子の製造コストが上昇し、固体撮像素子が高価格化する。
開示の技術は、上記事情に鑑みてこれを解決すべくなされたものであり、可視光及び非可視光を検出する固体撮像素子において低価格化を図ることを目的としている。
開示の技術は、可視領域の特定の波長帯と非可視領域の波長帯の光を透過させるフィルタが配置された可視領域用の画素と、可視領域の分光特性が異なる2種以上の前記フィルタが積層された第1積層フィルタが配置された非可視領域用の画素と、可視領域の分光特性が異なる2種以上の前記フィルタが積層された第2積層フィルタが配置された遮光領域と、を有し、前記非可視領域用の画素は、前記遮光領域に隣接し、前記可視領域用の画素は、前記非可視領域用の画素に隣接しており、前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの下層の前記フィルタは、前記非可視領域用の画素に配置された前記フィルタと同一の分光特性を有する同一種のフィルタであり、前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの上層の前記フィルタの大きさは、前記下層の前記フィルタよりも小さいことを特徴とする固体撮像素子である。
本発明によれば、可視光及び非可視光を検出する固体撮像素子において低価格化を図ることができる。
実施形態に係る固体撮像素子の画素領域に含まれる画素セルの一例を示す等価回路図である。 画素セルを一次元状に配列したリニアセンサとしての固体撮像素子を示す図である。 画素セルを二次元状に配列したエリアセンサとしての固体撮像素子を示す図である。 本実施形態に係る固体撮像素子の断面構造を例示する図である。 カラーフィルタアレイの変形例を示す図である。 カラーフィルタの分光感度特性を例示する図である。 図4に示すカラーフィルタアレイの製造工程を説明する図である。 カラーフィルタアレイの変形例を示す図である。 本実施形態の固体撮像素子が適用された画像読取装置の一例を示す図である。 本実施形態の固体撮像素子が適用された画像形成装置の一例を示す図である。
以下、図面を参照して発明を実施するための形態について説明する。各図面において、同一構成部分には同一符号を付し、重複した説明を省略する場合がある。
以下に、本発明の一実施形態に係る固体撮像素子について説明する。
<画素セルの構成>
図1は、実施形態に係る固体撮像素子の画素領域に含まれる画素セルの一例を示す等価回路図である。図1に示すように、画素セル10は、光電変換素子としてのフォトダイオード(PD)11と、フローティングディフュージョン12と、転送トランジスタ13と、増幅トランジスタ14と、リセットトランジスタ15とを有する。
PD11は、逆バイアスとされ、入射した光に応じて信号電荷を生成し、蓄積する。フローティングディフュージョン(FD)12は、信号電荷を電圧信号に変換する検出ノードである。転送トランジスタ13は、PD11とFD12との間に接続されており、オン状態とされた場合に、PD11に蓄積された信号電荷をFD12へ転送する。
増幅トランジスタ14は、FD12により生成された電圧信号を増幅して信号線VOUTへ出力する。増幅トランジスタ14は、信号線VOUTと、画素セル10の外部に設けられた定電流源16とに接続され、ソースフォロア回路を構成している。
リセットトランジスタ15は、FD12と電源配線との間に接続されており、オン状態とされた場合にFD12の電位を所定のリセット電位にリセットする。
画素セル10は、半導体基板内に1次元又は2次元状に配列される。
各画素セル10の転送トランジスタ13のゲート電極とリセットトランジスタ15のゲート電極とは、それぞれ図示しない選択線とリセット線とに接続されている。選択線及びリセット線は、固体撮像素子と同一の半導体基板内に形成された駆動回路、又は固体撮像素子の外部に設けられた駆動回路に接続されている。また、信号線VOUTは、固体撮像素子と同一の半導体基板内に形成された信号処理回路、又は固体撮像素子の外部に設けられた信号処理回路に接続されている。
次に、画素セル10の動作について説明する。リセットトランジスタ15によりFD12をリセットし、転送トランジスタ13及びリセットトランジスタ15をオフ状態とすることにより、画素セル10は電荷蓄積状態となる。この電荷蓄積状態において、PD11は、後述するカラーフィルタを介して入射した光を受光して光電変換し、受光量に応じた信号電荷を生成して蓄積する。この後、所定の露光時間の経過後に、転送トランジスタ13がオン状態とされると、PD11に蓄積された信号電荷がFD12へ転送される。
FD12に転送された電荷は電圧信号に変換され、増幅トランジスタ14により増幅されて信号線VOUTを介して画素セル10の外部へ出力される。画素セル10内に増幅トランジスタ14を設けることにより、ノイズ耐性が向上する。
なお、図1に示す画素セル10の構成は、いわゆるCMOS型の固体撮像素子の画素構成である。本発明は、図1に示す画素セル10の構成に限られず、その他の画素構成を有する画素セルに対しても適用可能である。例えば、CCD型の固体撮像素子では、画素セルには、フローティングディフュージョンと、増幅トランジスタと、リセットトランジスタなどは含まれない。画素セルは、少なくともフォトダイオードなどの光電変換素子を含むものであればよい。
<画素配列>
次に、画素セル10の配列について説明する。
図2は、画素セル10を一次元状に配列したリニアセンサとしての固体撮像素子1を示す図である。図2において、R、G、Bは、光の3原色(赤色、緑色、青色)のいずれか1色の波長領域の光を透過させるフィルタに対応し、IRは、赤外光の波長領域の光を透過させるフィルタに対応する。
R、G、B、IRの各フィルタは、少なくとも画素セル10に含まれるPD11の光入射側に配置されている。以下、Rフィルタが配置された画素セル10をR画素、Gフィルタが配置された画素セル10をG画素、Bフィルタが配置された画素セル10をB画素、IRフィルタが配置された画素セル10をIR画素という。
各画素は、光の受光を行う受光領域20内に形成されている。図2では、XY平面内において、X方向に同種の画素が一次元状に配列されている。
受光領域20の周囲には、遮光領域21が設けられている。遮光領域21には、駆動回路や信号処理回路等の周辺回路が形成されている。これらの回路を遮光するために、遮光領域21には遮光用のフィルタ(以下、遮光フィルタという)が形成されている。
なお、遮光領域21は、暗電流ノイズを取得するためのオプティカルブラック領域であってもよい。すなわち、遮光領域21に画素セル10が形成されていてもよい。遮光フィルタが配置された画素セル10によって暗電流ノイズを検出して受光領域20内の画素(R画素、G画素、B画素)から出力される信号を補正する、いわゆるダーク補正を行ってもよい。
図3は、画素セル10を二次元状に配列したエリアセンサとしての固体撮像素子1aを示す図である。固体撮像素子1aには、固体撮像素子1と同様に、受光領域20と遮光領域21が設けられている。受光領域20には、R画素、G画素、B画素、及びIR画素がXY面内において2次元状に配置されている。この画素配列は、いわゆるベイヤー配列において、一対のG画素のうち一方をIR画素で置き換えたものに相当する。固体撮像素子1aのその他の構成は、固体撮像素子1と同様である。
固体撮像素子1aは、赤外線画像を撮影する監視カメラなどに適用可能である。
図2及び図3において画素配列を示したが、画素の配列順序、画素間距離、受光領域20や遮光領域21の形状等は一例に過ぎず、適宜変更可能である。
<断面構造>
次に、固体撮像素子の断面構造について説明する。
図4は、本実施形態に係る固体撮像素子の断面構造を例示する図である。図4に示すように、固体撮像素子は、半導体基板30をベースとして形成されている。半導体基板30は、例えば、シリコン基板である。各画素セル10に含まれるPD11は、半導体基板30の表層に不純物をドーピングすることにより形成されている。例えば、半導体基板30がp型シリコン基板である場合において、PD11は、n型不純物をドーピングすることにより形成されたn型拡散領域により構成される。
半導体基板30上には、配線層31が形成されている。配線層31には、各種トランジスタのゲート電極、選択線やリセット線等の配線、絶縁膜、保護膜等が含まれる。配線層31上にカラーフィルタアレイ32が形成されている。カラーフィルタアレイ32上には、平坦化膜等を介してマイクロレンズアレイが設けられてもよい。
カラーフィルタアレイ32は、3種のフィルタ(Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタ)により構成されている。受光領域20中の可視光を受光する画素セル10には、3種のフィルタのうちいずれか1つが配置されている。一方、赤外光を受光する画素セル10には、3種のフィルタのうちの2種のフィルタが積層されている。すなわち、IR画素では、2種のフィルタが積層された積層フィルタ(第1積層フィルタ)によりIRフィルタが構成されている。
同様に、遮光領域21には、3種のフィルタのうちの2種のフィルタが積層されている。すなわち、遮光領域21では、2種のフィルタが積層された積層フィルタ(第2積層フィルタ)により遮光フィルタが構成されている。
例えば、IRフィルタは、配線層31上に形成されたBフィルタと、このBフィルタ上に形成されたRフィルタとからなる2層構造である。同様に、遮光フィルタは、配線層31上に形成されたBフィルタと、このBフィルタ上に形成されたRフィルタとからなる2層構造である。なお、IRフィルタ及び遮光フィルタは、BフィルタとRフィルタとの組み合わせに限られず、RフィルタとGフィルタとの組み合わせ、BフィルタとGフィルタとの組み合わせによって構成することも可能である。
図4に示すように、IR画素が遮光領域21に隣接して設けられている場合には、IRフィルタと遮光フィルタとは、同一の2種のフィルタが同一の順序で積層された構成であることが好ましい。
また、IRフィルタを構成する2種のフィルタ(第1積層フィルタ)のうちの下層のフィルタは、IR画素が隣接する画素と同一のフィルタとすることが好ましい。図4では、IR画素は、B画素に隣接しているので、IRフィルタの下層のフィルタをBフィルタとしている。
図5は、カラーフィルタアレイ32の変形例を示す図である。図5では、IR画素は、R画素に隣接しているので、IRフィルタの下層のフィルタをRフィルタとしている。これに伴い、遮光フィルタの下層のフィルタをRフィルタとしている。
図6は、カラーフィルタの分光感度特性を例示する図である。図6に示すように、R、G、Bの各フィルタは、可視領域(380nm~780nm)において互いに異なる波長帯に透過性を有する。例えば、Bフィルタは、約400nm~500nmの波長帯(第1波長帯)の光を透過させる。Gフィルタは、約500nm~600nmの波長帯(第2波長帯)の光を透過させる。Rフィルタは、約600nm以上の波長帯(第3波長帯)の光を透過させる。なお、図6に示すように、各フィルタの可視領域における透過波長帯は、互いに一部が重複しているが、それぞれ重複せずに分離されていてもよい。
また、R、G、Bの各フィルタは、いずれも赤外領域(780nm以上)の波長帯において光を透過させる特性を有する。したがって、R、G、Bの3種のフィルタから選択される2つのフィルタを積層した場合には、ほぼ赤外領域の波長帯の光のみを透過させるフィルタとして機能する。この分光特性を利用し、2種のフィルタを積層した積層フィルタにより、上述のIRフィルタ及び遮光フィルタを構成している。
IR画素は、赤外線画像を取得すること以外に、可視領域の画素信号を補正するダーク補正用の画素としても用いることが可能である。また、IR画素は、可視領域に混入する赤外成分を除去する赤外除去補正用の画素としても用いることが可能である。IRフィルタは、可視領域用の画素に用いられる2種のフィルタを積層することにより形成されており、赤外領域における分光特性が可視領域用の画素に用いられるフィルタとほぼ同一であるので、赤外光の入射により可視領域用の画素で生じる赤外成分除去のための補正精度が向上する。
また、IR画素の下層のフィルタを隣接画素(図4の場合、B画素)のフィルタと同一種(図4の場合、Bフィルタ)とすることにより、両者のフィルタが同一の製造工程で形成されることになり、この結果、両者の膜厚が均一化するので、当該隣接画素に入射する赤外光成分の補正精度が向上する。
<製造方法>
次に、カラーフィルタアレイ32の製造方法について説明する。
図7は、図4に示すカラーフィルタアレイ32の製造工程を説明する図である。固体撮像素子は、ウエハ状の半導体基板30を用いて製造される。
まず、図7(A)に示すように、画素セル10が形成された半導体基板30上に配線層31を形成し、この配線層31上におけるG画素の形成領域にGフィルタを形成する。このGフィルタの形成は、フォトリソグラフィ工程により行われる。フォトリソグラフィ工程とは、例えば、顔料又は染料を含有する感光性のレジスト材(カラーレジスト材)をスピンコート法により塗布した後、縮小投影レンズを用いてフォトマスクのパターンをカラーレジスト材上に投影して露光し、これを現像処理する工程である。レジスト材には、形成するフィルタの色に応じたカラーレジスト材が用いられる。
次に、図7(B)に示すように、配線層31上におけるB画素の形成領域、IR画素の形成領域、及び遮光領域に、Bフィルタを形成する。このBフィルタの形成は、Gフィルタと同様に、フォトリソグラフィ工程により行われる。このように、B画素の形成領域、IR画素の形成領域、及び遮光領域が互いに隣接している場合には、Bフィルタは、これらの領域に跨った一体の層として形成される。
次に、図7(C)に示すように、配線層31上におけるR画素の形成領域、及びBフィルタ上におけるIR画素の形成領域及び遮光領域に、Rフィルタを形成する。このRフィルタの形成は、Gフィルタ及びBフィルタと同様に、フォトリソグラフィ工程により行われる。このように、IR画素の形成領域と遮光領域とが互いに隣接している場合には、Rフィルタは、これらの領域に跨った一体の層として形成される。
このように、IRフィルタ及び遮光フィルタを形成するBフィルタ及びRフィルタを隣接する領域の境界を跨いで延設することにより、境界において膜厚の段差が生じず、膜厚が均一化される。
以上のように、カラーフィルタアレイ32は、フォトリソグラフィ工程を3回繰り返すことにより製造される。すなわち、本実施形態によれば、3種の可視光用のフィルタ、IRフィルタ、及び遮光フィルタの合計5種のフィルタを含むカラーフィルタアレイ32を、3つのフォトマスクを形成することができ、フォトマスクの枚数を低減することができる。この結果、固体撮像素子の製造コストが低減し、固体撮像素子の低価格化を図ることができる。
また、フォトマスクの枚数が多くなると、フォトマスクの間の位置ずれ等の影響が累積し、隣接するフィルタ間に重なりや隙間が生じる等の製造ムラが大きくなり、カラーフィルタの品質が劣化することが懸念される。しかし、本実施形態では、フォトマスクの枚数を低減することができるので、フォトマスク間の位置ずれの影響が限定的となり、隣接するフィルタ間に重なりや隙間が生じる等の製造ムラが低減する。これにより、高品質なカラーフィルタアレイ32が得られる。
なお、図7(A)に示すGフィルタを形成する工程と、図7(B)に示すBフィルタを形成する工程とは、順序を逆としてもよい。
図5に示すカラーフィルタアレイ32についても同様の方法により製造することが可能である。この場合、カラーフィルタアレイ32は、Gフィルタ、Rフィルタ、Bフィルタの順序、若しくは、Rフィルタ、Gフィルタ、Bフィルタの順序で形成される。
<カラーフィルタアレイの変形例>
図8は、カラーフィルタアレイ32の変形例を示す図である。図8に示すカラーフィルタアレイ32は、IRフィルタ及び遮光フィルタについて、上層のフィルタ(Rフィルタ)の大きさが、下層のフィルタ(Bフィルタ)よりも小さい点が、図4に示すカラーフィルタアレイ32の構成と異なる。なお、上層のフィルタの大きさが下層のフィルタよりも小さいとは、カラーフィルタアレイ32を平面視した場合において、上層のフィルタの面積が下層のフィルタの面積よりも小さいことを意味する。
上層のフィルタが下層のフィルタよりも小さくなるようにフォトマスクを形成してカラーフィルタアレイ32の製造を行うことにより、上層のフィルタが確実に下層のフィルタ上に形成されるので、上層のフィルタの膜厚が均一化する。特に、IRフィルタの膜厚の画素ごとのばらつきが抑制される。
<画像読取装置>
次に、本実施形態の固体撮像素子の画像読取装置及び画像形成装置への適用例について説明する。
図9は、本実施形態の固体撮像素子が適用された画像読取装置の一例を示す図である。図9に示すように、画像読取装置40は、読取モジュール41と、信号処理モジュール42とを有する。読取モジュール41は、リニアセンサとしての固体撮像素子1と、光源としてのLED(Light-Emitting Diode)43と、光源駆動部としてのLEDドライバ44とを有する。信号処理モジュール42は、主制御部としてのCPU(Central Processing Unit)45と、画像処理部46と、データ格納部としての記憶部47とを有する。
LED43は、LEDドライバ44によって駆動されることにより照明光を発生し、画像読取対象としての原稿に照射する。固体撮像素子1は、原稿からの反射光を、結像レンズ等を介して受光し、A/D変換等を行うことにより生成した撮像信号を、信号処理モジュール42へ出力する。LEDドライバ44及び固体撮像素子1は、CPU45により動作が制御される。
CPU45は、画像読取装置40の全体の動作を制御する。画像処理部46は、固体撮像素子1から出力された撮像信号に対して各種の補正処理を行うことにより原稿画像データを生成する。記憶部47は、画像処理部46により生成された原稿画像データを記憶する。
図10は、本実施形態の固体撮像素子が適用された画像形成装置の一例を示す図である。図10に示すように、画像形成装置50は、読取モジュール41と、信号処理モジュール42と、プリンタエンジン51とを有する。読取モジュール41及び信号処理モジュール42は、画像読取装置40に含まれる読取モジュール41及び信号処理モジュール42と同様の構成である。
プリンタエンジン51は、画像処理部46により生成された原稿画像データに基づいて、用紙等の記録媒体に対して印刷を行う機構部である。プリンタエンジン51は、給紙やドラムへの帯電、レーザーの照射、トナーの塗布、用紙への転写、定着などの物理的な印刷動作を実行する。
<その他の変形例>
上記実施形態では、可視光用のカラーフィルタとして原色型カラーフィルタを用いているが、原色型カラーフィルタに限られず、補色型カラーフィルタを用いてもよい。補色型カラーフィルタは、C(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)の3種のフィルタからなる。また、可視光用のカラーフィルタを構成するフィルタの種類は3種に限られず、4種以上であってもよい。各フィルタは、可視領域内の特定の波長帯と、非可視領域の波長帯の光を透過させるものであればよい。
上記実施形態では、IRフィルタを、可視領域の分光特性が異なる2種のフィルタを積層することにより構成しているが、フィルタの積層数は2に限られず、3以上であってもよい。可視光用のカラーフィルタを構成するフィルタの種類をN種(N≧3)とした場合には、IRフィルタを構成するフィルタの積層数は、2以上N以下であればよい。なお、IRフィルタを構成するフィルタの積層数を大きくすると、IR画素(非可視領域用の画素)と可視領域用の画素とでフィルタの膜厚の差が大きくなるため、N=2であることが好ましい。
上記実施形態では、遮光フィルタを、2種のフィルタを積層することにより構成しているが、遮光フィルタは周辺回路を遮光するために、ある程度の遮光性を有すればよいため、フィルタの積層数は2に限られず、1以上であればよい。
また、上記実施形態におけるB画素は第1画素の一例であり、G画素は第2画素の一例であり、R画素は第3画素の一例である。また、Bフィルタは第1フィルタの一例であり、Gフィルタは第2フィルタの一例であり、Rフィルタは第3フィルタの一例である。
また、上記各実施形態に示した要件に本発明が限定されるものではない。これらの点に関しては、本発明の主旨をそこなわない範囲で変更することができ、その応用形態に応じて適切に定めることができる。
1,1a 固体撮像素子
10 画素セル
11 フォトダイオード(PD)
12 フローティングディフュージョン(FD)
13 転送トランジスタ
14 増幅トランジスタ
15 リセットトランジスタ
16 定電流源
20 受光領域
21 遮光領域
30 半導体基板
31 配線層
32 カラーフィルタアレイ
40 画像読取装置
41 読取モジュール
42 信号処理モジュール
43 LED
44 LEDドライバ
45 CPU
46 画像処理部
47 記憶部
50 画像形成装置
51 プリンタエンジン
特開2009-232351号公報

Claims (9)

  1. 可視領域の特定の波長帯と非可視領域の波長帯の光を透過させるフィルタが配置された可視領域用の画素と、
    可視領域の分光特性が異なる2種以上の前記フィルタが積層された第1積層フィルタが配置された非可視領域用の画素と
    視領域の分光特性が異なる2種以上の前記フィルタが積層された第2積層フィルタが配置された遮光領域と、
    を有し、
    前記非可視領域用の画素は、前記遮光領域に隣接し、
    前記可視領域用の画素は、前記非可視領域用の画素に隣接しており、
    前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの下層の前記フィルタは、前記非可視領域用の画素に配置された前記フィルタと同一の分光特性を有する同一種のフィルタであり、
    前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの上層の前記フィルタの大きさは、前記下層の前記フィルタよりも小さいことを特徴とする固体撮像素子。
  2. 前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの前記下層の前記フィルタと、前記非可視領域用の画素に配置された前記フィルタとは、境界を跨いで延設した一体の層として形成されていることを特徴とする請求項に記載の固体撮像素子。
  3. 前記可視領域用の画素及び前記非可視領域用の画素は、光電変換素子と、増幅トランジスタとを有することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の固体撮像素子。
  4. 複数の前記可視領域用の画素と、複数の前記非可視領域用の画素とが、それぞれ1次元状に配置されたリニアセンサであることを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の固体撮像素子。
  5. 可視領域の第1波長帯と非可視領域の波長帯の光を透過させる第1フィルタが配置された第1画素と、
    可視領域の前記第1波長帯とは異なる第2波長帯と非可視領域の波長帯の光を透過させる第2フィルタが配置された第2画素と、
    可視領域の前記第1波長帯及び前記第2波長帯とは異なる第3波長帯と非可視領域の波長帯の光を透過させる第3フィルタが配置された第3画素と、
    前記第1フィルタ、前記第2フィルタ、及び前記第3フィルタのうち少なくとも2つが積層された第1積層フィルタが配置された非可視領域用の画素と、
    前記第1フィルタ、前記第2フィルタ、及び前記第3フィルタのうちの2つが積層された第2積層フィルタが配置された遮光領域と、
    を有し、
    前記非可視領域用の画素は、前記遮光領域に隣接し、
    前記第1画素、前記第2画素、又は前記第3画素は、前記非可視領域用の画素に隣接しており、
    前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの下層のフィルタは、前記非可視領域用の画素に配置されたフィルタと同一の分光特性を有する同一種のフィルタであり、
    前記第1積層フィルタ及び前記第2積層フィルタの上層のフィルタの大きさは、前記下層の前記フィルタよりも小さいことを特徴とする固体撮像素子。
  6. 可視領域の特定の波長帯と非可視領域の波長帯の光を透過させるフィルタが配置された可視領域用の画素と、
    可視領域の分光特性が異なる2種以上の前記フィルタが積層された第1積層フィルタが配置された非可視領域用の画素と、
    可視領域の分光特性が異なる2種以上の前記フィルタが積層された第2積層フィルタが配置された遮光領域と、
    を有し、
    前記第1積層フィルタの下層の前記フィルタは、前記第2積層フィルタの下層の前記フィルタに隣接し、
    前記可視領域用の画素に配置された前記フィルタは、前記第1積層フィルタの前記下層の前記フィルタに隣接し、
    前記第1積層フィルタの前記下層の前記フィルタ、及び前記第2積層フィルタの前記下層の前記フィルタのうちの少なくとも一方と、前記可視領域用の画素に配置された前記フィルタとは、同じ膜厚を有し、かつ、同一の分光特性を有する同一種のフィルタであることを特徴とする固体撮像素子。
  7. 前記第1積層フィルタの前記下層の前記フィルタ、前記第2積層フィルタの前記下層の前記フィルタ、及び前記可視領域用の画素に配置された前記フィルタは、同じ膜厚を有し、かつ、同一の分光特性を有する同一種のフィルタであることを特徴とする、請求項6に記載の固体撮像素子。
  8. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載された固体撮像素子を有することを特徴とする画像読取装置。
  9. 請求項1ないし請求項7のいずれか1項に記載された固体撮像素子を有することを特徴とする画像形成装置。
JP2019117790A 2019-06-25 2019-06-25 固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置 Active JP7331490B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019117790A JP7331490B2 (ja) 2019-06-25 2019-06-25 固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019117790A JP7331490B2 (ja) 2019-06-25 2019-06-25 固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021005762A JP2021005762A (ja) 2021-01-14
JP7331490B2 true JP7331490B2 (ja) 2023-08-23

Family

ID=74097268

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019117790A Active JP7331490B2 (ja) 2019-06-25 2019-06-25 固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7331490B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2024109253A (ja) * 2023-02-01 2024-08-14 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 撮像素子、電子機器

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006003807A1 (ja) 2004-06-30 2006-01-12 Toppan Printing Co., Ltd. 撮像素子
JP2007042933A (ja) 2005-08-04 2007-02-15 Sony Corp 固体撮像素子及び撮像装置
US20120257090A1 (en) 2011-04-11 2012-10-11 Lg Innotek Co., Ltd. Pixel, pixel array, method for manufacturing the pixel array and image sensor including the pixel array
WO2014041742A1 (ja) 2012-09-14 2014-03-20 パナソニック株式会社 固体撮像装置及びカメラモジュール
US20160315112A1 (en) 2015-04-21 2016-10-27 Siliconfile Technologies Inc. 4-color pixel image sensor having visible color noise reduction function in near infrared ray pixel
WO2018043654A1 (ja) 2016-09-02 2018-03-08 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子機器
US20180120614A1 (en) 2016-10-28 2018-05-03 Lg Display Co., Ltd. Display panel and display device

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3227249B2 (ja) * 1993-01-01 2001-11-12 キヤノン株式会社 イメージセンサ
JPH1065135A (ja) * 1996-05-30 1998-03-06 Toshiba Corp 固体撮像装置およびこれを用いた画像読取装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2006003807A1 (ja) 2004-06-30 2006-01-12 Toppan Printing Co., Ltd. 撮像素子
JP2007042933A (ja) 2005-08-04 2007-02-15 Sony Corp 固体撮像素子及び撮像装置
US20120257090A1 (en) 2011-04-11 2012-10-11 Lg Innotek Co., Ltd. Pixel, pixel array, method for manufacturing the pixel array and image sensor including the pixel array
WO2014041742A1 (ja) 2012-09-14 2014-03-20 パナソニック株式会社 固体撮像装置及びカメラモジュール
US20160315112A1 (en) 2015-04-21 2016-10-27 Siliconfile Technologies Inc. 4-color pixel image sensor having visible color noise reduction function in near infrared ray pixel
WO2018043654A1 (ja) 2016-09-02 2018-03-08 ソニーセミコンダクタソリューションズ株式会社 固体撮像装置およびその製造方法、並びに電子機器
US20180120614A1 (en) 2016-10-28 2018-05-03 Lg Display Co., Ltd. Display panel and display device

Also Published As

Publication number Publication date
JP2021005762A (ja) 2021-01-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6987950B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
US7786426B2 (en) Imaging device with a color filter that contains a layer only covering the surrounding areas
JP5845856B2 (ja) 固体撮像素子およびその製造方法、並びに電子機器
US20150381907A1 (en) Imaging systems for infrared and visible imaging with patterned infrared cutoff filters
KR101661764B1 (ko) 고체 촬상 장치, 그 제조 방법, 및 전자기기
CN102683365A (zh) 固态摄像装置、制造固态摄像装置的方法以及电子设备
JP2006210701A (ja) 固体撮像装置及びその製造方法
US20090278220A1 (en) Image sensor and fabricting method thereof
CN102693997A (zh) 固体摄像装置、其制造方法以及电子装置
US7611922B2 (en) Image sensor and method for manufacturing the same
JP5223225B2 (ja) 固体撮像装置
JP7331490B2 (ja) 固体撮像素子、画像読取装置、及び画像形成装置
TW201415613A (zh) 固體攝像裝置、固體攝像裝置之製造方法及電子機器
KR101473720B1 (ko) 컬러 필터 어레이 및 컬러 필터 제조 방법, 및 상기 컬러필터 어레이를 포함하는 이미지 촬상 장치
JP2009049117A (ja) 固体撮像素子のカラーフィルタ形成方法及び固体撮像素子、並びに固体撮像素子用パターンマスクセット
JP4724469B2 (ja) 固体撮像素子
JP2010153603A (ja) 固体撮像装置
JP6079804B2 (ja) 固体撮像装置、および、その製造方法、電子機器
JPH10112533A (ja) 固体撮像素子
US20080122021A1 (en) Image sensor
US11722622B2 (en) Photoelectric conversion element, reading device, and image processing apparatus
JP2007194500A (ja) 固体撮像素子およびその製造方法
KR100780544B1 (ko) 이미지 센서의 제조 방법
KR100780546B1 (ko) 이미지 센서의 제조 방법
JP2007208139A (ja) 固体撮像素子の製造方法、固体撮像素子

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220414

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230314

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230512

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230711

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230724

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 7331490

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151