以下に、本発明の実施形態について、図面を参照して説明する。
なお、説明は、下記の順序で行う。
1.実施形態1(赤,青のフィルタが矩形形状の場合)
2.実施形態2(緑フィルタが矩形形状の場合)
3.実施形態3(赤,緑,青のフィルタが矩形形状の場合)
4.実施形態4(斜め方向にて緑のフィルタと、赤,青のフィルタとが積層する場合)
5.実施形態5(斜め方向にて緑のフィルタと、赤,青のフィルタとが積層する場合)
6.実施形態6(撮像領域の中央部と側転部とにおいてフィルタ形状が異なる場合)
7.その他
<1.実施形態1>
(A)装置構成
(A1)カメラの要部構成
図1は、本発明にかかる実施形態1において、カメラ40の構成を示す構成図である。
図1に示すように、カメラ40は、固体撮像装置1と、光学系42と、制御部43と、信号処理回路44とを有する。各部について、順次、説明する。
固体撮像装置1は、光学系42を介して入射する光(被写体像)を撮像面PSで受光して光電変換することによって、信号電荷を生成する。ここでは、固体撮像装置1は、制御部43から出力される制御信号に基づいて駆動する。具体的には、信号電荷を読み出して、ローデータとして出力する。
本実施形態においては、図1に示すように、固体撮像装置1は、撮像面PSの中心部分においては、光学系42から出射される主光線H1が、撮像面PSに対して垂直な角度で入射する。一方で、撮像面PSの周辺部分においては、主光線H2が、固体撮像装置1の撮像面PSに対して垂直な方向に対して傾斜した角度で入射する。
光学系42は、結像レンズや絞りなどの光学部材を含み、入射する被写体像による光Hを、固体撮像装置1の撮像面PSへ集光するように配置されている。
本実施形態においては、光学系42は、光軸が固体撮像装置1の撮像面PSの中心に対応するように設けられている。このため、光学系42は、図1に示すように、固体撮像装置1の撮像面PSの中心部分に対しては、撮像面PSに垂直な角度で主光線H1を出射する。一方で、撮像面PSの周辺部分に対しては、撮像面PSに垂直な方向に対して傾斜した角度で主光線H2を出射する。これは、絞りによって形成される射出瞳距離が有限であることに起因する。
制御部43は、各種の制御信号を固体撮像装置1と信号処理回路44とに出力し、固体撮像装置1と信号処理回路44とを制御して駆動させる。
信号処理回路44は、固体撮像装置1から出力されたローデータについて信号処理を実施することによって、被写体像についてデジタル画像を生成するように構成されている。
(A2)固体撮像装置の要部構成
固体撮像装置1の全体構成について説明する。
図2は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置1の全体構成を示すブロック図である。図3は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置1の回路構成の要部を示す図である。
本実施形態の固体撮像装置1は、CMOS型イメージセンサであり、図2に示すように、基板101を含む。この基板101は、たとえば、シリコンからなる半導体基板であり、図2に示すように、基板101の面においては、撮像領域PAと、周辺領域SAとが設けられている。
撮像領域PAは、図2に示すように、矩形形状であり、複数の画素Pが水平方向xと垂直方向yとのそれぞれに、配置されている。つまり、画素Pがマトリクス状に並んでいる。そして、撮像領域PAにおいては、その中心が、図1に示した光学系42の光軸に対応するように配置されている。
この撮像領域PAは、図1に示した撮像面PSに相当する。このため、上述したように、撮像領域PAにて中心部分に配置された画素Pにおいては、撮像領域PAの面に対して垂直な角度で主光線(図1のH1)が入射する。一方で、撮像領域PAにて周辺部分に配置された画素Pにおいては、撮像領域PAの面に対して垂直な方向に対して傾斜した角度で主光線(図1のH2)が入射する。
撮像領域PAにおいて設けられた画素Pは、図3に示すように、フォトダイオード21と、転送トランジスタ22と、増幅トランジスタ23と、選択トランジスタ24と、リセットトランジスタ25とを含む。つまり、フォトダイオード21と、このフォトダイオード21から信号電荷を読み出す動作を実施する画素トランジスタとが、設けられている。
画素Pにおいて、フォトダイオード21は、被写体像による光を受光し、その受光した光を光電変換することによって信号電荷を生成し蓄積する。フォトダイオード21は、図3に示すように、転送トランジスタ22を介して、増幅トランジスタ23のゲートに接続されている。そして、フォトダイオード21においては、増幅トランジスタ23のゲートに接続されているフローティングディフュージョンFDへ、その蓄積した信号電荷が、転送トランジスタ22によって出力信号として転送される。
画素Pにおいて、転送トランジスタ22は、フォトダイオード21にて生成された信号電荷を、増幅トランジスタ23のゲートへ電気信号として出力するように構成されている。具体的には、転送トランジスタ22は、図3に示すように、フォトダイオード21とフローティングディフュージョンFDとの間において介在するように設けられている。そして、転送トランジスタ22は、転送線26からゲートに転送信号が与えられることによって、フォトダイオード21において蓄積された信号電荷を、フローティングディフュージョンFDに出力信号として転送する。
画素Pにおいて、増幅トランジスタ23は、転送トランジスタ22から出力された電気信号を増幅して出力するように構成されている。具体的には、増幅トランジスタ23は、図3に示すように、ゲートがフローティングディフュージョンFDに接続されている。また、増幅トランジスタ23は、ドレインが電源電位供給線Vddに接続され、ソースが選択トランジスタ24に接続されている。増幅トランジスタ23は、選択トランジスタ24がオン状態になるように選択されたときには、撮像領域PA以外に設けられている定電流源(図示なし)から定電流が供給されて、ソースフォロアとして動作する。このため、増幅トランジスタ23では、選択トランジスタ24に選択信号が供給されることによって、フローティングディフュージョンFDから出力された出力信号が増幅される。
画素Pにおいて、選択トランジスタ24は、選択信号が入力された際に、増幅トランジスタ23によって出力された電気信号を、垂直信号線27へ出力するように構成されている。具体的には、選択トランジスタ24は、図3に示すように、選択信号が供給されるアドレス線28にゲートが接続されている。選択トランジスタ24は、選択信号が供給された際にはオン状態になり、上記のように増幅トランジスタ23によって増幅された出力信号を、垂直信号線27に出力する。
画素Pにおいて、リセットトランジスタ25は、増幅トランジスタ23のゲート電位をリセットするように構成されている。具体的には、リセットトランジスタ25は、図3に示すように、リセット信号が供給されるリセット線29にゲートが接続されている。また、リセットトランジスタ25は、ドレインが電源電位供給線Vddに接続され、ソースがフローティングディフュージョンFDに接続されている。そして、リセットトランジスタ25は、リセット線29からリセット信号がゲートに供給された際に、フローティングディフュージョンFDを介して、増幅トランジスタ23のゲート電位を、電源電位にリセットする。
周辺領域SAは、図2に示すように、撮像領域PAの周囲に位置している。そして、この周辺領域SAにおいては、周辺回路が設けられている。
具体的には、図2に示すように、垂直駆動回路13と、カラム回路14と、水平駆動回路15と、外部出力回路17と、タイミングジェネレータ(TG)18と、シャッター駆動回路19とが、周辺回路として設けられている。
垂直駆動回路13は、図2に示すように、周辺領域SAにおいて、撮像領域PAの側部に設けられており、撮像領域PAの画素Pを行単位で選択して駆動させるように構成されている。具体的には、垂直駆動回路13は、図3に示すように、垂直選択手段215を含み、第1の行選択AND端子214と第2の行選択用AND端子217と第3の行選択用AND端子219とが、画素Pの行に対応するように、複数、設けられている。
垂直駆動回路13において、垂直選択手段215は、たとえば、シフトレジスタを含み、図3に示すように、第1の行選択AND端子214と第2の行選択用AND端子217と第3の行選択用AND端子219に電気的に接続されている。垂直選択手段215は、画素Pの各行を、順次、選択して駆動させるように、第1の行選択AND端子214と第2の行選択用AND端子217と第3の行選択用AND端子219とへ制御信号を出力する。
垂直駆動回路13において、第1の行選択AND端子214は、図3に示すように、一方の入力端が、垂直選択手段215に接続されている。そして、他方の入力端は、転送信号を供給するパルス端子213に接続されている。そして、出力端は、転送線26に接続されている。
垂直駆動回路13において、第2の行選択用AND端子217は、図3に示すように、一方の入力端が、垂直選択手段215に接続されている。そして、他方の入力端は、リセット信号を供給するパルス端子216に接続されている。そして、出力端は、リセット線29に接続されている。
垂直駆動回路13において、第3の行選択用AND端子219は、図3に示すように、一方の入力端が、垂直選択手段215に接続されている。そして、他方の入力端は、選択信号を供給するパルス端子218に接続されている。そして、出力端は、アドレス線28に接続されている。
カラム回路14は、図2に示すように、周辺領域SAにおいて、撮像領域PAの下端部に設けられており、列単位で画素Pから出力される信号について信号処理を実施する。カラム回路14は、図3に示すように、垂直信号線27に電気的に接続されており、垂直信号線27を介して出力される信号について信号処理を実施する。ここでは、カラム回路14は、CDS(Correlated Double Sampling;相関二重サンプリング)回路(図示なし)を含み、固定パターンノイズを除去する信号処理を実施する。
水平駆動回路15は、図2に示すように、カラム回路14に電気的に接続されている。水平駆動回路15は、たとえば、シフトレジスタを含み、カラム回路14にて画素Pの列ごとに保持されている信号を、順次、外部出力回路17へ出力させる。
外部出力回路17は、図2に示すように、カラム回路14に電気的に接続されており、カラム回路14から出力された信号について信号処理を実施後、外部へ出力する。外部出力回路17は、AGC(Automatic Gain Control)回路17aとADC回路17bとを含む。外部出力回路17においては、AGC回路17aが信号にゲインをかけた後に、ADC回路17bがアナログ信号からデジタル信号へ変換して、外部へ出力する。
タイミングジェネレータ18は、図2に示すように、垂直駆動回路13、カラム回路14、水平駆動回路15,外部出力回路17,シャッター駆動回路19のそれぞれに電気的に接続されている。タイミングジェネレータ18は、各種のタイミング信号を生成し、垂直駆動回路13、カラム回路14、水平駆動回路15,外部出力回路17,シャッター駆動回路19に出力することで、各部について駆動制御を行う。
シャッター駆動回路19は、画素Pを行単位で選択して、画素Pにおける露光時間を調整するように構成されている。
上記のほかに、周辺領域SAでは、垂直信号線27へ定電流を供給するためのトランジスタ208が、複数の垂直信号線27のそれぞれに対応して複数形成されている。このトランジスタ208は、ゲートが定電位供給線212に接続されており、定電位供給線212によって一定の電位がゲートに印加されて、一定の電流を供給するように動作する。このトランジスタ208は、選択された画素の増幅トランジスタ23に定電流を供給して、ソースフォロアとしてさせる。これにより、増幅トランジスタ23の電位と、ある一定の電圧差をもつ電位が、垂直信号線27に表れるようになる。
図4は、本発明にかかる実施形態1において、画素Pから信号を読み出す際に、各部へ供給するパルス信号を示すタイミングチャートである。図4においては、(a)が選択信号を示し、(b)がリセット信号を示し、(c)が転送信号を示している。
まず、図4に示すように、第1の時点t1において、選択トランジスタ24を導通状態にする。そして、第2の時点t2において、リセットトランジスタ25を導通状態にする。これにより、増幅トランジスタ23のゲート電位をリセットする。
つぎに、第3の時点t3において、リセットトランジスタ25を非導通状態にする。そして、この後、リセットレベルに対応した電圧を、カラム回路14へ読み出す。
つぎに、第4の時点t4において、転送トランジスタ22を導通状態にし、フォトダイオード21において蓄積された信号電荷を増幅トランジスタ23のゲートへ転送する。
つぎに、第5の時点t5において、転送トランジスタ22を非導通状態にする。そして、この後、蓄積された信号電荷の量に応じた信号レベルの電圧を、カラム回路14へ読み出す。
カラム回路14においては、先に読み出したリセットレベルと、後に読み出した信号レベルとを差分処理して、信号を蓄積する。これにより、画素Pごとに設けられた各トランジスタのVthのバラツキ等によって発生する固定的なパターンノイズが、キャンセルされる。
上記のように画素を駆動する動作は、各トランジスタ22,24,25の各ゲートが、水平方向xに並ぶ複数の画素からなる行単位で接続されていることから、その行単位にて並ぶ複数の画素について同時に行われる。具体的には、上述した垂直駆動回路13によって供給される選択信号によって、水平ライン(画素行)単位で垂直な方向に順次選択される。そして、タイミングジェネレータ18から出力される各種タイミング信号によって各画素のトランジスタが制御される。これにより、各画素における出力信号が垂直信号線27を通して画素列毎にカラム回路14に読み出される。
そして、カラム回路14にて蓄積された信号が、水平駆動回路15によって選択されて、外部出力回路17へ順次出力される。
(A3)固体撮像装置の詳細構成
本実施形態にかかる固体撮像装置1の詳細内容について説明する。
図5と図6と図7は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置1の要部を示す図である。
ここで、図5は、撮像領域PAの上面を示している。また、図6は、撮像領域PAの断面を示している。図6においては、図5に示すX1−X2部分の断面を示している。また、図7は、撮像領域PAに設けられた画素Pの上面を示している。
図5〜図7に示すように、固体撮像装置1は、フォトダイオード21と、転送トランジスタ22と、増幅トランジスタ23と、選択トランジスタ24と、リセットトランジスタ25と、カラーフィルタ130と、オンチップレンズ140とを含む。ここでは、図5,図6に示すように、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gと、ブルーフィルタ層130Bとが、カラーフィルタ130として設けられている。
各部について、順次、説明する。
固体撮像装置1において、フォトダイオード21は、図5〜図7に示すように、基板101の撮像面(xy面)に設けられている。フォトダイオード21は、入射光を受光面JSで受光し光電変換することによって信号電荷を生成するように構成されている。フォトダイオード21は、図2において示した複数の画素Pのそれぞれに対応するように、複数が、基板101の面において配置されている。
本実施形態においては、フォトダイオード21は、図5に示すように、撮像面(xy面)において複数が水平方向xと、この水平方向xに対して直交する垂直方向yとのそれぞれに並んで設けられている。
ここでは、フォトダイオード21は、受光面JSが四角形状で形成されている。具体的には、受光面JSは、水平方向xの幅JSxが、垂直方向yの幅JSyよりも広い矩形形状になるように形成されている。
そして、フォトダイオード21は、受光面JSが水平方向xにおいて等間隔で並ぶように設けられている。つまり、水平方向xにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dxが、等しい値になるように、複数のフォトダイオード21が配置されている。
また、フォトダイオード21は、受光面JSが垂直方向yにおいて等間隔で並ぶように設けられている。つまり、垂直方向yにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dyが、等しい値になるように、複数のフォトダイオード21が配置されている。
そして、複数のフォトダイオード21においては、図5に示すように、受光面JSの間が、水平方向xよりも垂直方向yにおいて広くなるように形成されている。すなわち、水平方向xにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dxが、垂直方向yにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dyよりも狭くなるように形成されている。
さらに、各受光面JSは、図5に示すように、各受光面JSの上方にてカラーフィルタ130として設けられた、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gとブルーフィルタ層130Bのいずれか1つの面よりも小さくなるように形成されている。
そして、フォトダイオード21が形成された基板101の上方には、図6に示すように、配線層110が設けられている。この配線層110においては、各素子に電気的に接続された配線110hが絶縁層110z内に形成されている。絶縁層110zは、光を透過する光透過性材料で形成されている。たとえば、絶縁層110zは、シリコン酸化膜(屈折率n=1.43)で形成されている。また、配線110hは、金属などの導電材料によって形成されている。各配線110hは、図3にて示した、転送線26,アドレス線28,垂直信号線27,リセット線29などの配線として機能するように形成されている。また、各配線110hは、図6に示すように、基板101の面の上方にて、受光面JSの上方に位置する部分以外の部分に形成されており、受光面JSに対応する部分が開口した遮光部として機能する。
この他に、フォトダイオード21の上方には、図6に示すように、カラーフィルタ130とオンチップレンズ140とが配置されている。このため、フォトダイオード21は、オンチップレンズ140とカラーフィルタ130とを順次介して入射する光を、受光面JSで受光する。
固体撮像装置1において、転送トランジスタ22,増幅トランジスタ23,選択トランジスタ24,リセットトランジスタ25の画素トランジスタは、図7に示すように、xy面にて、フォトダイオード21の下方に形成されている。画素トランジスタは、基板101に活性化領域が形成されており、各ゲート電極が、たとえば、ポリシリコンを用いて形成されている。この画素トランジスタは、図3を用いて示した回路を構成している。なお、図3に示した、転送線26,アドレス線28,リセット線29については、図7では図示を省略しているが、これらの各配線26,28,29は、複数の受光面JSの間に介在しており、水平方向xに延在している。
固体撮像装置1において、カラーフィルタ130は、図6に示すように、基板101の面の上方において、配線層110上に位置するように形成されている。カラーフィルタ130は、被写体像による入射光を着色して、基板101の面へ透過するように構成されている。たとえば、カラーフィルタ130は、着色顔料とフォトレジスト樹脂とを含む塗布液を、スピンコート法などのコーティング方法によって塗布して塗膜を形成後、リソグラフィ技術によって、その塗膜をパターン加工して形成される。
図5に示すように、カラーフィルタ130は、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gと、ブルーフィルタ層130Bとを含む。そして、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gと、ブルーフィルタ層130Bとが、カラーフィルタ130として、各画素Pに対応して設けられている。
ここでは、図5に示すように、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gと、ブルーフィルタ層130Bとのそれぞれが、各画素Pに対応するように、ベイヤー配列BHで並んで配置されている。すなわち、複数のグリーンフィルタ層130Gが市松状になるように、対角方向にて、順次、並んでいる。そして、レッドフィルタ層130Rとブルーフィルタ層130Bとが、複数のグリーンフィルタ層130Gにおいて、対角方向にて、交互に並ぶように配置されている。
具体的には、カラーフィルタ130において、レッドフィルタ層130Rは、図5に示すように、受光面JSの上方に設けられている。レッドフィルタ層130Rは、xy面においては、水平方向xにおいて、2つのグリーンフィルタ層130Gに挟まれるように配置されている。また、レッドフィルタ層130Rは、垂直方向yにおいても、2つのグリーンフィルタ層130Gに挟まれるように配置されている。そして、レッドフィルタ層130Rは、xy面において、水平方向xと垂直方向yとに対して45°の角度で傾斜した対角方向にて、2つのブルーフィルタ層130Bによって挟まれるように配置されている。このレッドフィルタ層130Rは、赤色に対応する波長帯域(たとえば、625〜740nm)において光透過率が高く、入射光が赤色に着色されて受光面JSへ透過するように構成されている。
本実施形態においては、レッドフィルタ層130Rは、受光面JSに対面する面が、四角形状で形成されている。ここでは、レッドフィルタ層130Rは、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広い矩形形状になるように形成されている(HRx>HRy)。そして、レッドフィルタ層130Rは、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLrgが構成されている。
カラーフィルタ130において、グリーンフィルタ層130Gは、図5に示すように、受光面JSの上方に設けられている。グリーンフィルタ層130Gは、xy面においては、水平方向xにおいて、2つのレッドフィルタ層130Rまたは2つのブルーフィルタ層130Bに挟まれるように配置されている。また、グリーンフィルタ層130Gは、垂直方向yにおいても、2つのレッドフィルタ層130Rまたは2つのブルーフィルタ層130Bに挟まれるように配置されている。そして、グリーンフィルタ層130Gは、水平方向xと垂直方向yとに対して45°の角度で傾斜した対角方向において、複数が並んでいる。このグリーンフィルタ層130Gは、緑色に対応する波長帯域(たとえば、500〜565nm)において光透過率が高く、入射光が緑色に着色されて受光面JSへ透過するように構成されている。
本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gは、受光面JSに対面する面が、四角形状で形成されている。ここでは、グリーンフィルタ層130Gは、水平方向xにおける幅HGxと垂直方向yにおける幅HGyとが同じになるように形成されている。つまり、グリーンフィルタ層130Gは、正方形状になるように形成されている。そして、グリーンフィルタ層130Gは、水平方向xにおいて、レッドフィルタ層130Rまたはブルーフィルタ層130Bの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成されている。
カラーフィルタ130において、ブルーフィルタ層130Bは、図5に示すように、受光面JSの上方に設けられている。ブルーフィルタ層130Bは、青色に対応する波長帯域(たとえば、450〜485nm)において光透過率が高く、入射光が青色に着色されて受光面JSへ透過する。ブルーフィルタ層130Bは、xy面においては、水平方向xにおいて、2つのグリーンフィルタ層130Gに挟まれるように配置されている。また、ブルーフィルタ層130Bは、垂直方向yにおいても、2つのグリーンフィルタ層130Gに挟まれるように配置されている。そして、ブルーフィルタ層130Bは、xy面にて、水平方向xと垂直方向yとに対して45°の角度で傾斜した対角方向においては、2つのレッドフィルタ層130Rによって挟まれるように配置されている。
本実施形態においては、ブルーフィルタ層130Bは、受光面JSに対面する面が、四角形状で形成されている。ここでは、ブルーフィルタ層130Bは、水平方向xにおける幅HBxが、垂直方向yにおける幅HByよりも広い矩形形状になるように形成されている。そして、ブルーフィルタ層130Bは、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLgbが構成されている。
上記したように、水平方向xにおいては、図5に示すように、オーバーラップ領域OLrgが設けられている。このオーバーラップ領域OLrgでは、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gとが積層されている。ここでは、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gとのそれぞれは、水平方向xにて並ぶ受光面JSの間において、互いの一部がオーバーラップすることで、このオーバーラップ領域OLrgを構成している。このオーバーラップ領域OLrgでは、図6に示すように、グリーンフィルタ層130Gの一部の上面に、レッドフィルタ層130Rが積層されている。
この他に、水平方向xにおいては、図5に示すように、グリーンフィルタ層130Gとブルーフィルタ層130Bとが積層しているオーバーラップ領域OLgbが設けられている。グリーンフィルタ層130Gとブルーフィルタ層130Bとのそれぞれは、水平方向xにて並ぶ受光面JSの間において、互いの一部がオーバーラップすることで、このオーバーラップ領域OLgbを構成している。このオーバーラップ領域OLgbについては、断面構造の図示を省略しているが、オーバーラップ領域OLrgと同様に、グリーンフィルタ層130Gの一部の上面に、ブルーフィルタ層130Bが積層されている。
このように、水平方向xにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rと130G、または、130Gと130B)が、オーバーラップしたオーバーラップ領域OLrg,OLgbを含む。
これに対して、垂直方向yにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rと130G、または、130Gと130B)が、オーバーラップした部分を含まず、両層の側面が互いに接するように設けられている。
すなわち、本実施形態では、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gと他のフィルタ層130R,130Bとが積層された面は、垂直方向yにおいてグリーンフィルタ層130Gと、他のフィルタ層130R,130Bとが積層された面よりも大きい。
そして、カラーフィルタ130においては、図6に示すように、その上面に、平坦化膜HTが被覆されている。
固体撮像装置1において、オンチップレンズ140は、図6に示すように、基板101の面の上方において、カラーフィルタ130を被覆する平坦化膜HT上に形成されている。このオンチップレンズ140は、入射光をフォトダイオード21の受光面JSへ集光するように構成されている。具体的には、オンチップレンズ140は、フォトダイオード21の受光面JSへ向かう方向にて、中心が縁よりも厚く形成されている。
(B)製造方法
以下より、上記の固体撮像装置1を製造する製造方法の要部について説明する。ここでは、固体撮像装置1においてカラーフィルタ130を形成する工程について詳細に説明する。
図8と図9は、本発明にかかる実施形態1において、固体撮像装置1を製造する方法の各工程にて設けられた要部を示す図である。図8と図9とのそれぞれは、図5と同様に、撮像領域PAの上面を示している。
(B1)グリーンフィルタ層130Gの形成
まず、図8に示すように、グリーンフィルタ層130Gを形成する。
ここでは、グリーンフィルタ層130Gの形成に先立って、グリーンフィルタ層130Gの下層に位置する各部材について、基板101に形成する。つまり、図5などにて示したように、フォトダイオード21と、転送トランジスタ22と、増幅トランジスタ23と、選択トランジスタ24と、リセットトランジスタ25とのそれぞれを、撮像領域PAに形成する。また、周辺領域SAにおいては、周辺回路を構成する周辺回路素子を設ける。そして、図6にて示したように、基板101の表面に設けた各部を被覆するように、配線層110を形成する。
フォトダイオード21については、図8に示すように、複数が水平方向xと垂直方向yとのそれぞれに並ぶように形成する。
この場合には、図8に示すように、受光面JSが四角形状であって、水平方向xの幅JSxが垂直方向yの幅JSyよりも広い矩形形状になるように、フォトダイオード21の形成を実施する。また、受光面JSが水平方向xおよび垂直方向yにおいて等間隔で並ぶように、フォトダイオードを形成する。つまり、水平方向xにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dxが、等しい値になるように、複数のフォトダイオード21を配置する。また、垂直方向yにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dyが、等しい値になるように、複数のフォトダイオード21を配置する。
また、図8に示すように、受光面JSの間が、水平方向xよりも垂直方向yにおいて広くなるように、複数のフォトダイオード21を形成する。すなわち、水平方向xにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dxが、垂直方向yにて並ぶ複数の受光面JSの間の距離Dyよりも狭くなるように形成を行う。
この後、グリーンフィルタ層130Gの形成について実施する。
ここでは、図8に示すように、受光面JSの上方にグリーンフィルタ層130Gを設ける。
本実施形態においては、受光面JSに対面する面が、四角形状になるように、グリーンフィルタ層130Gを形成する。具体的には、水平方向xにおける幅HGxと垂直方向yにおける幅HGyとが同じ正方形状になるように、グリーンフィルタ層130Gを形成する。また、基板101のxy面において、水平方向xと垂直方向yとに対して45°の角度で傾斜した対角方向へ複数が並ぶように、グリーンフィルタ層130Gを形成する。つまり、複数のグリーンフィルタ層130Gを、市松状に配置するように形成する。
グリーンフィルタ層130Gの形成においては、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。まず、たとえば、緑色の顔料とアクリル系の感光性樹脂とを含む塗布液を、スピンコート法によって、配線層110の上面に塗布後、プリベーク処理することで、感光性樹脂膜(図示なし)を形成する(図6参照)。つぎに、露光処理を実施する。この露光処理の実施においては、図8に示したグリーンフィルタ層130Gのようなパターン像を、その感光性樹脂膜へ露光する。そして、その露光処理が実施された感光性樹脂膜について現像処理を実施する。これにより、図8に示すように、その感光性樹脂膜をグリーンフィルタ層130Gへパターン加工する。
(B2)レッドフィルタ層130Rの形成
つぎに、図9に示すように、レッドフィルタ層130Rを形成する。
ここでは、図9に示すように、受光面JSの上方にレッドフィルタ層130Rを設ける。具体的には、水平方向xおよび垂直方向yにおいて、グリーンフィルタ層130Gに挟まれるように、レッドフィルタ層130Rを形成する。
本実施形態においては、図9に示すように、受光面JSに対面する面が、四角形状になるように、レッドフィルタ層130Rを形成する。具体的には、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広い矩形形状になるように、このレッドフィルタ層130Rを形成する(HRx>HRy)。また、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gの一部にオーバーラップするように、レッドフィルタ層130Rを形成する。これにより、図9に示すように、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gとが積層されたオーバーラップ領域OLrgが構成される。
レッドフィルタ層130Rの形成においては、グリーンフィルタ層130Gの場合と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。たとえば、赤色の顔料とアクリル系の感光性樹脂とを含む塗布液をスピンコート法によって、配線層110の上面に塗布後、プリベーク処理することで、感光性樹脂膜(図示なし)を形成する(図6参照)。つぎに、露光処理を実施する。この露光処理においては、図9に示したレッドフィルタ層130Rのようなパターン像を、感光性樹脂膜へ露光する。つぎに、露光処理が実施された感光性樹脂膜について現像処理を実施する。これにより、図9に示すように、感光性樹脂膜をレッドフィルタ層130Rへパターン加工する。
(B3)ブルーフィルタ層130Bの形成
つぎに、図5に示したように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。
ここでは、図5に示すように、受光面JSの上方にブルーフィルタ層130Bを設ける。具体的には、水平方向xおよび垂直方向yにおいて、グリーンフィルタ層130Gに挟まれるように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。また、水平方向xと垂直方向yとに対して45°の角度で傾斜した対角方向においては、レッドフィルタ層130Rによって挟まれるように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。
本実施形態においては、受光面JSに対面する面が、四角形状になるように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。具体的には、水平方向xにおける幅HBxが、垂直方向yにおける幅HByよりも広い矩形形状になるように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。また、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gの一部にオーバーラップするように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。これにより、図9に示すように、ブルーフィルタ層130Bとグリーンフィルタ層130Gとが積層されたオーバーラップ領域OLgbが構成される。
ブルーフィルタ層130Bの形成においては、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。たとえば、青色の顔料とアクリル系の感光性樹脂とを含む塗布液をスピンコート法によって、配線層110の上面に塗布後、プリベーク処理することで、感光性樹脂膜(図示なし)を形成する(図6参照)。つぎに、露光処理を実施する。露光処理においては、図5に示したブルーフィルタ層130Bのようなパターン像を、感光性樹脂膜へ露光する。つぎに、露光処理が実施された感光性樹脂膜について現像処理を実施する。これにより、図5に示すように、感光性樹脂膜をブルーフィルタ層130Bへパターン加工する。
この後、図6等に示したように、平坦化膜HT,オンチップレンズ140の形成を実施し、固体撮像装置1を完成させる。
平坦化膜HTの形成においては、たとえば、アクリル系の熱硬化性樹脂をカラーフィルタ130の上面を被覆するようにスピンコート法によって塗布する。その後、熱処理を実施することで、平坦化膜HTを形成する。
また、オンチップレンズ140の形成においては、たとえば、感光性樹脂をスピンコート法によって、平坦化膜HTの上面に塗布し、ベーク処理することで、感光性樹脂膜(図示なし)を形成する。つぎに、その感光性樹脂膜に露光処理と現像処理とを順次実施して、断面が矩形形状のレジストパターン(図示なし)を形成する。その後、そのレジストパターンについて熱リフロー処理を実施する。これににより、レジストパターンを溶融させて、半球状のオンチップレンズ140が形成される。
(C)まとめ
以上のように、本実施形態においては、複数のフォトダイオード21は、図5に示すように、受光面JSの間における距離が、垂直方向yよりも水平方向xにおいて広い。この場合には、図33を用いて上述したように、水平方向xの方が、垂直方向yよりも、隣接する別の画素における入射光が、その画素に入射しやすく、「混色」の発生が顕著になるので、「混色」の異方性が発生して、画像品質が低下する場合がある。
しかしながら、本実施形態においては、図5にて示したように、水平方向xにおいては、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gとが積層されているオーバーラップ領域OLrgを含む。この他に、水平方向xにおいては、図5にて示したように、グリーンフィルタ層130Gとブルーフィルタ層130Bとが積層されているオーバーラップ領域OLgbを含む。これに対して、垂直方向yにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rと130G、または、130Gと130B)が、オーバーラップした部分を含まず、両層の側面が互いに接するように設けられている。つまり、水平方向xにおいてグリーンフィルタ層130Gと他のフィルタ層130R,130Bとが積層された面は、垂直方向yにおいてグリーンフィルタ層130Gと他のフィルタ層130R,130Bとが積層された面よりも大きい。
このため、水平方向xにて傾斜して入射した入射光は、オーバーラップ領域OLrg,OLgbにおいて、複数の異なる色のフィルタ層(130Rと130G、または、130Gと130B)を透過して、受光面JSへ入射する。
よって、本実施形態においては、水平方向xに並ぶ画素Pの間にて生ずる「混色」と、垂直方向yに並ぶ画素Pの間にて生ずる「混色」との差を、小さくすることができる。つまり、3原色の色ズレを防止できると共に、緑色画素において、赤画素が水平方向で隣接する部分と、青画素が水平方向で隣接する部分との間で感度差が生ずることを防止可能であるので、色再現性を向上させることができる。
したがって、本実施形態は、画像品質を向上させることができる。
また、これと共に、グリーンフィルタ層130Gと、レッドフィルタ層130Rまたはブルーフィルタ層130Bとが、オーバーラップしている部分を含むので、各フィルタ層130R,130G,130Bが、剥離することを防止することができる。
さらに、本実施形態において、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gとのそれぞれは、水平方向xにて並ぶ受光面JSの間において、互いがオーバーラップする部分を含むように形成されている。同様に、ブルーフィルタ層130Bとグリーンフィルタ層130Gとのそれぞれは、水平方向xにて並ぶ受光面JSの間において、互いがオーバーラップする部分を含むように形成されている。つまり、本実施形態は、受光面JSの上方においては、異なる色のフィルタ層がオーバーラップする部分を含まない。
したがって、本実施形態においては、感度を損なうことなく、上記のように「混色」の異方性が発生することを防止し、画像品質を向上させることができる。
なお、上記のオーバーラップ領域OLrg,OLgbの面積については、特に限定されないが、各色の感度特性等を考慮して、適宜、設定可能である。
<2.実施形態2>
(A)装置構成など
図10と図11は、本発明にかかる実施形態2において、固体撮像装置1bの要部を示す図である。
ここで、図10は、図5と同様に、撮像領域PAの上面を示している。また、図11は、図6と同様に、撮像領域PAの断面を示している。図11においては、図10に示すX1b−X2b部分の断面を示している。
図10と図11に示すように、本実施形態においては、カラーフィルタ130bが、実施形態1と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態1と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
カラーフィルタ130bは、図10に示すように、実施形態1の場合と同様に、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Gbと、ブルーフィルタ層130Bbとを含む。そして、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Gbと、ブルーフィルタ層130Bbがベイヤー配列で並ぶように配置されている。
また、図11に示すように、カラーフィルタ130bは、実施形態1の場合と同様に、基板101の面の上方において、配線層110上に位置するように形成されている。
具体的には、カラーフィルタ130bにおいて、レッドフィルタ層130Rbは、図10に示すように、実施形態1と同様に、受光面JSの上方に設けられている。
しかし、本実施形態においては、レッドフィルタ層130Rbは、実施形態1の場合と異なり、矩形形状でなく、正方形状で形成されている。つまり、レッドフィルタ層130Rbは、水平方向xにおける幅HRxと、垂直方向yにおける幅HRyとが同じになるように形成されている(HRx=HRy)。
そして、レッドフィルタ層130Rbは、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gbの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLrgが構成されている。
カラーフィルタ130bにおいて、グリーンフィルタ層130Gbは、図10に示すように、実施形態1と同様に、受光面JSの上方に設けられている。
しかし、本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gbは、正方形状ではなく、矩形形状で形成されている。つまり、グリーンフィルタ層130Gbは、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広くなるように形成されている(HGx>HGy)。
そして、グリーンフィルタ層130Gbは、水平方向xにおいて、レッドフィルタ層130Rbまたはブルーフィルタ層130Bbの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成されている。
カラーフィルタ130bにおいて、ブルーフィルタ層130Bbは、実施形態1と同様に、図10に示すように、受光面JSの上方に設けられている。
しかし、本実施形態においては、ブルーフィルタ層130Bbは、矩形形状でなく、正方形状で形成されている。つまり、ブルーフィルタ層130Bbは、水平方向xにおける幅HBxと垂直方向yにおける幅HByとが同じになるように形成されている。
そして、ブルーフィルタ層130Bbは、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gbの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLgbが構成されている。
上記したように、水平方向xにおいては、図10に示すように、実施形態1と同様に、レッドフィルタ層130Rbとグリーンフィルタ層130Gbとが積層されているオーバーラップ領域OLrgを含む。このオーバーラップ領域OLrgでは、実施形態1の場合と異なり、図11に示すように、レッドフィルタ層130Rbの一部の上面に、グリーンフィルタ層130Gbが積層されている。
この他に、水平方向xにおいては、図10に示すように、グリーンフィルタ層130Gbとブルーフィルタ層130Bbとが積層されているオーバーラップ領域OLgbを含む。このオーバーラップ領域OLgbについては、断面構造の図示を省略しているが、オーバーラップ領域OLrgと同様に、ブルーフィルタ層130Bbの一部の上面に、グリーンフィルタ層130Gbが積層されている。
このように、水平方向xにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rbと130Gb、または、130Gbと130Bb)が、オーバーラップしたオーバーラップ領域OLrg,OLgbを含む。
これに対して、垂直方向yにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rbと130Gb、または、130Gbと130Bb)が、オーバーラップした部分を含まず、両層の側面が互いに接するように設けられている。
すなわち、本実施形態は、実施形態1の場合と同様に、水平方向xにおいて、異なる色のフィルタ層が積層された面は、垂直方向yにおいて異なる色のフィルタ層が積層された面よりも大きい。
(B)製造方法
以下より、上記の固体撮像装置1bを製造する製造方法の要部について説明する。ここでは、固体撮像装置1bにおいてカラーフィルタ130bを形成する工程について詳細に説明する。
図12と図13は、本発明にかかる実施形態2において、固体撮像装置1bを製造する方法の各工程にて設けられた要部を示す図である。図12と図13とのそれぞれは、図10と同様に、撮像領域PAの上面を示している。
(B1)レッドフィルタ層130Rbの形成
まず、図12に示すように、レッドフィルタ層130Rbを形成する。
ここでは、図12に示すように、受光面JSの上方にレッドフィルタ層130Rbを設ける。
本実施形態においては、正方形状になるように、レッドフィルタ層130Rbを形成する(HRx=HRy)。レッドフィルタ層130Rの形成においては、実施形態1の場合と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。
(B2)ブルーフィルタ層130Bbの形成
つぎに、図13に示すように、ブルーフィルタ層130Bbを形成する。
ここでは、図13に示すように、受光面JSの上方にブルーフィルタ層130Bbを設ける。
本実施形態においては、レッドフィルタ層130Rbと同様に、正方形状になるように、ブルーフィルタ層130Bbを形成する(HBx=HBy)。ブルーフィルタ層130Bbの形成においては、実施形態1と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。
(B3)グリーンフィルタ層130Gbの形成
つぎに、図10に示したように、グリーンフィルタ層130Gbを形成する。
ここでは、図10に示すように、受光面JSの上方にグリーンフィルタ層130Gbを設ける。
本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gbを、矩形形状で形成する。具体的には、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広くなるように、グリーンフィルタ層130Gbを形成する(HGx>HGy)。
また、水平方向xにおいて、レッドフィルタ層130Rbまたはブルーフィルタ層130Bbの一部にオーバーラップするように、グリーンフィルタ層130Gbを形成する。これにより、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成される。グリーンフィルタ層130Gbの形成においては、実施形態1と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。
(C)まとめ
以上のように、本実施形態は、実施形態1と同様に、図10に示すように、受光面JSの間における距離が、垂直方向yよりも水平方向xにおいて広い。このため、この場合には、上述したように、水平方向xと垂直方向yとの間において、「混色」の異方性が発生して、画像品質が低下する場合がある。
しかしながら、本実施形態においては、図10にて示したように、水平方向xにおいては、オーバーラップ領域OLrg,OLgbを含む。これに対して、垂直方向yにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rbと130Gb、または、130Gbと130Bb)が、オーバーラップした部分を含まない。
このため、水平方向xにて傾斜して入射した入射光は、オーバーラップ領域OLrg,OLgbにおいて、複数の異なる色のフィルタ層(130Rbと130Gb、または、130Gbと130Bb)を透過して、受光面JSへ入射する。
よって、本実施形態は、実施形態1と同様に、水平方向xに並ぶ画素Pの間にて生ずる「混色」と、垂直方向yに並ぶ画素Pの間にて生ずる「混色」との差を、小さくすることができる。
したがって、本実施形態は、実施形態1と同様に、「混色」の異方性が発生することを防止し、画像品質を向上させることができる。
<3.実施形態3>
(A)装置構成など
図14と図15は、本発明にかかる実施形態2において、固体撮像装置1cの要部を示す図である。
ここで、図14は、図5と同様に、撮像領域PAの上面を示している。また、図15は、図6と同様に、撮像領域PAの断面を示している。図15においては、図14に示すX1c−X2c部分の断面を示している。
図14と図15に示すように、本実施形態においては、カラーフィルタ130cが、実施形態1と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態1と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
カラーフィルタ130cは、図14に示すように、実施形態1の場合と同様に、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gcと、ブルーフィルタ層130Bとを含む。そして、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gcと、ブルーフィルタ層130Bがベイヤー配列で並ぶように配置されている。
また、図15に示すように、カラーフィルタ130cは、実施形態1の場合と同様に、基板101の面の上方において、配線層110上に位置するように形成されている。
カラーフィルタ130cにおいては、レッドフィルタ層130Rと、ブルーフィルタ層130Bとのそれぞれは、実施形態1と同様である。しかし、グリーンフィルタ層130Gcが、実施形態1の場合と異なる。
具体的には、カラーフィルタ130cにおいて、グリーンフィルタ層130Gcは、図10に示すように、実施形態1と同様に、受光面JSの上方に設けられている。
しかし、本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gcは、レッドフィルタ層130Rとブルーフィルタ層130Bと同様に、矩形形状で形成されている。つまり、グリーンフィルタ層130Gcは、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広くなるように形成されている(HGx>HGy)。
そして、グリーンフィルタ層130Gcは、水平方向xにおいて、レッドフィルタ層130Rまたはブルーフィルタ層130Bの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成されている。
上記したように、水平方向xにおいては、図14に示すように、実施形態1と同様に、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gcとが積層されているオーバーラップ領域OLrgを含む。このオーバーラップ領域OLrgは、実施形態1の場合と同様に、図15に示すように、グリーンフィルタ層130Gcの一部の上面に、レッドフィルタ層130Rが積層されている。
この他に、水平方向xにおいては、図14に示すように、グリーンフィルタ層130Gcとブルーフィルタ層130Bとが積層されているオーバーラップ領域OLgbを含む。このオーバーラップ領域OLgbについては、断面構造の図示を省略しているが、オーバーラップ領域OLrgと同様に、グリーンフィルタ層130Gcの一部の上面に、ブルーフィルタ層130Bが積層されている。
このように、水平方向xにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rと130Gc、または、130Gcと130B)が、オーバーラップしたオーバーラップ領域OLrg,OLgbを含む。
これに対して、垂直方向yにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rと130Gc、または、130Gcと130B)が、オーバーラップした部分を含まず、両層の側面が互いに接するように設けられている。
すなわち、本実施形態は、実施形態1の場合と同様に、水平方向xにおいて、異なる色のフィルタ層が積層された面は、垂直方向yにおいて異なる色のフィルタ層が積層された面よりも大きい。
(B)製造方法
以下より、上記の固体撮像装置1cを製造する製造方法の要部について説明する。ここでは、固体撮像装置1cにおいてカラーフィルタ130cを形成する工程について詳細に説明する。
図16と図17は、本発明にかかる実施形態3において、固体撮像装置1cを製造する方法の各工程にて設けられた要部を示す図である。図16と図17とのそれぞれは、図14と同様に、撮像領域PAの上面を示している。
(B1)グリーンフィルタ層130Gの形成
まず、図16に示すように、グリーンフィルタ層130Gcを形成する。
ここでは、図16に示すように、受光面JSの上方にグリーンフィルタ層130Gを設ける。
本実施形態においては、実施形態1の場合と異なり、水平方向xにおける幅HGxが、垂直方向yにおける幅HGyよりも広い矩形形状になるように、グリーンフィルタ層130Gcを形成する。グリーンフィルタ層130Gcの形成においては、実施形態1と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。
(B2)レッドフィルタ層130Rの形成
つぎに、図17に示すように、レッドフィルタ層130Rを形成する。
ここでは、図17に示すように、受光面JSの上方にレッドフィルタ層130Rを設ける。
本実施形態においては、実施形態1の場合と同様に
、図17に示すように、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広い矩形形状になるように、レッドフィルタ層130Rを形成する(HRx>HRy)。また、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gcの一部にオーバーラップするように、レッドフィルタ層130Rを形成する。これにより、図17に示すように、レッドフィルタ層130Rとグリーンフィルタ層130Gcとが積層されたオーバーラップ領域OLrgが構成される。レッドフィルタ層130Rの形成においては、実施形態1と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。
(B3)ブルーフィルタ層130Bの形成
つぎに、図14に示したように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。
ここでは、図14に示すように、受光面JSの上方にブルーフィルタ層130Bを設ける。
本実施形態においては、水平方向xにおける幅HBxが、垂直方向yにおける幅HByよりも広い矩形形状になるように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。また、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gcの一部にオーバーラップするように、ブルーフィルタ層130Bを形成する。これにより、図14に示すように、ブルーフィルタ層130Bとグリーンフィルタ層130Gとが積層されたオーバーラップ領域OLgbが構成される。ブルーフィルタ層130Bの形成においては、実施形態1と同様に、たとえば、フォトリソグラフィ技術を用いる。
(C)まとめ
以上のように、本実施形態は、実施形態1と同様に、図14に示すように、受光面JSの間における距離が、垂直方向yよりも水平方向xにおいて広い。このため、この場合には、上述したように、水平方向xと垂直方向yとの間において、「混色」の異方性が発生して、画像品質が低下する場合がある。
しかしながら、本実施形態においては、図14にて示したように、水平方向xにおいては、オーバーラップ領域OLrg,OLgbを含む。これに対して、垂直方向yにおいては、異なる色のフィルタ層(130Rと130Gc、または、130Gcと130B)が、オーバーラップした部分を含まない。
このため、水平方向xにて傾斜して入射した入射光は、オーバーラップ領域OLrg,OLgbにおいて、複数の異なる色のフィルタ層(130Rと130Gc、または、130Gcと130B)を透過して、受光面JSへ入射する。
よって、本実施形態は、実施形態1と同様に、水平方向xに並ぶ画素Pの間にて生ずる「混色」と、垂直方向yに並ぶ画素Pの間にて生ずる「混色」との差を、小さくすることができる。
また、本実施形態においては、レッドフィルタ層130Rと、グリーンフィルタ層130Gcと、ブルーフィルタ層130Bとが矩形形状で形成されている。そして、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gcの一部と、レッドフィルタ層130Rまたはブルーフィルタ層130Bの一部とがオーバーラップするように形成されている。本実施形態は、実施形態1と比較して、オーバーラップ領域OLrg,OLgbの面積が大きい。
したがって、本実施形態は、さらに、「混色」の異方性が発生することを防止し、画像品質を向上させることができる。
<4.実施形態4>
(A)装置構成など
図18と図19は、本発明にかかる実施形態4において、固体撮像装置1dの要部を示す図である。
ここで、図18は、図5と同様に、撮像領域PAの上面を示している。また、図19は、図6と同様に、撮像領域PAの断面を示している。図19においては、図18に示すX1d−X2d部分の断面を示している。
図18と図19に示すように、本実施形態においては、カラーフィルタ130dが、実施形態2と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態2と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
カラーフィルタ130dは、図18に示すように、実施形態2の場合と同様に、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Gdと、ブルーフィルタ層130Bbとを含む。そして、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Gdと、ブルーフィルタ層130Bbがベイヤー配列で並ぶように配置されている。
また、図18に示すように、カラーフィルタ130dは、実施形態2の場合と同様に、基板101の面の上方において、配線層110上に位置するように形成されている。
カラーフィルタ130dにおいては、レッドフィルタ層130Rbと、ブルーフィルタ層130Bbとのそれぞれは、実施形態2と同様である。つまり、レッドフィルタ層130Rbと、ブルーフィルタ層130Bbとのそれぞれは、図18に示すように、正方形状で形成されている。
しかし、グリーンフィルタ層130Gdが、実施形態2の場合と異なる。
具体的には、カラーフィルタ130dにおいて、グリーンフィルタ層130Gdは、図18に示すように、実施形態2と同様に、受光面JSの上方に設けられている。しかしながら、本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gcは、レッドフィルタ層130Rbとブルーフィルタ層130Bbと同様に、正方形形状を含むように形成されている。つまり、グリーンフィルタ層130Gcは、水平方向xにおける幅HRxと、垂直方向yにおける幅HRyとが同じ部分を含むように形成されている(HGx=HGy)。
そして、グリーンフィルタ層130Gdは、図18に示すように、対角方向に並ぶグリーンフィルタ層130Gdの角において、レッドフィルタ層130Rbとブルーフィルタ層130Bbとの一部に、オーバーラップするように形成されている。これにより、カラーフィルタ130dにおいては、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成されている。
具体的には、図18に示すように、正方形状のレッドフィルタ層130Rbの四つの角にて、2等辺三角形のグリーンフィルタ層130Gdが付加されるように、グリーンフィルタ層130Gdが形成されている。
そして、これと共に、図18に示すように、正方形状のブルーフィルタ層130Bbの四つの角にて、2等辺三角形のグリーンフィルタ層130Gdが付加されるように、グリーンフィルタ層130Gdが形成されている。
このように、四角形状の各フィルタ層において、辺の中心部分よりも角の部分で他の色のフィルタ層とのオーバーラップする領域が大きくなるように、各フィルタ層が形成されている。
(B)製造方法
以下より、上記の固体撮像装置1dを製造する製造方法の要部について説明する。ここでは、固体撮像装置1dにおいてカラーフィルタ130dを形成する工程について詳細に説明する。
まず、実施形態2で示したように、レッドフィルタ層130Rbを形成する(図12参照)。つまり、正方形状になるように、レッドフィルタ層130Rbを形成する(HRx=HRy)。
つぎに、実施形態2で示したように、ブルーフィルタ層130Bbを形成する(図13参照)。つまり、レッドフィルタ層130Rbと同様に、正方形状になるように、ブルーフィルタ層130Bbを形成する(HBx=HBy)。
つぎに、図18に示したように、グリーンフィルタ層130Gdを形成する。
ここでは、対角方向に並ぶグリーンフィルタ層130Gdの角において、レッドフィルタ層130Rbとブルーフィルタ層130Bbとの一部に、オーバーラップするように、グリーンフィルタ層130Gdを形成する。これにより、カラーフィルタ130dにおいて、オーバーラップ領域OLrg,OLgbを設ける。
(C)まとめ
以上のように、本実施形態においては、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Gdと、ブルーフィルタ層130Bbとのそれぞれは、正方形状を含むように形成されている。ここでは、グリーンフィルタ層130Gdは、水平方向xと垂直方向yとに対して傾斜した対角方向において複数が並んでいる。そして、この対角方向に並ぶ複数のグリーンフィルタ層130Gdは、水平方向xまたは垂直方向yにおいてブルーフィルタ層130Bbまたはレッドフィルタ層130Rbに隣接するように配置されている。そして、その対角方向にて並ぶ複数のグリーンフィルタ層130Gdの角において、ブルーフィルタ層130Bbまたはレッドフィルタ層130Rbの少なくとも一方の一部にオーバーラップする部分を含むように、グリーンフィルタ層130Gdが形成されている。
したがって、本実施形態においては、対角方向において入射する入射光に起因する「混色」の発生を、効果的に防止可能であって、画像品質を向上させることができる。
さらに、本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gdは、対角方向の角において、複数が互いに連結している。グリーンフィルタ層130Gdが、剥離することを防止することができる。
したがって、本実施形態は、製品の歩留まりの向上や、製品の信頼性の向上を容易に実現することができる。
<5.実施形態5>
(A)装置構成など
図20は、本発明にかかる実施形態5において、固体撮像装置1eの要部を示す図である。図20は、図5と同様に、撮像領域PAの上面を示している。
図20に示すように、本実施形態においては、カラーフィルタ130eが、実施形態4と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態4と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
カラーフィルタ130eは、図20に示すように、実施形態4の場合と同様に、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Geと、ブルーフィルタ層130Bbとを含む。そして、レッドフィルタ層130Rbと、グリーンフィルタ層130Geと、ブルーフィルタ層130Bbがベイヤー配列で並ぶように配置されている。
カラーフィルタ130eにおいては、レッドフィルタ層130Rbと、ブルーフィルタ層130Bbとのそれぞれは、実施形態4と同様に、正方形状で形成されている。
しかし、グリーンフィルタ層130Geが、実施形態4の場合と異なる。
ここでは、グリーンフィルタ層130Geは、図20に示すように、対角方向に並ぶグリーンフィルタ層130Gdの角において、レッドフィルタ層130Rbとブルーフィルタ層130Bbとの一部に、オーバーラップするように形成されている。これにより、カラーフィルタ130eにおいては、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成されている。
具体的には、図20に示すように、実施形態4と異なり、正方形状のレッドフィルタ層130Rbにて対角方向に並ぶ二つの角にて、2等辺三角形のグリーンフィルタ層130Gdが付加されるように、グリーンフィルタ層130Gdが形成されている。
そして、これと共に、図20に示すように、実施形態4と異なり、正方形状のブルーフィルタ層130Bbにて対角方向に並ぶ二つの角にて、2等辺三角形のグリーンフィルタ層130Gdが付加されるように、グリーンフィルタ層130Gdが形成されている。
(B)まとめ
以上のように、本実施形態においては、実施形態4と同様に、グリーンフィルタ層130Geは、水平方向xと垂直方向yとに対して傾斜した対角方向において複数が並んでいる。そして、その対角方向にて並ぶ複数のグリーンフィルタ層130Gdの角において、ブルーフィルタ層130Bbまたはレッドフィルタ層130Rbの少なくとも一方の一部にオーバーラップする部分を含むように、グリーンフィルタ層130Geが形成されている。
したがって、本実施形態においては、実施形態4と同様に、対角方向において入射する入射光に起因する「混色」の発生を、効果的に防止可能であって、画像品質を向上させることができる。
さらに、本実施形態においては、グリーンフィルタ層130Gdは、対角方向の角において、複数が互いに連結しているので、実施形態4と同様に、グリーンフィルタ層130Gdが、剥離することを防止することができる。
したがって、本実施形態は、製品の歩留まりの向上や、製品の信頼性の向上を容易に実現することができる。
<6.実施形態6>
(A)装置構成など
図21,図22,図23は、本発明にかかる実施形態6において、固体撮像装置1fの要部を示す図である。
ここで、図21は、図2と同様に、固体撮像装置1fの全体構成を示すブロック図である。図22,図23の両者は、図5と同様に、撮像領域PAの上面を示している。そして、図22は、図21に示す撮像領域PAの中央部CBについて示しており、図23は、図21に示す撮像領域PAの側端部SBについて示している。
図21に示すように、本実施形態においては、撮像領域PAが実施形態1と異なる。また、図22,図23に示すように、本実施形態においては、カラーフィルタ130fが、実施形態1と異なる。この点を除き、本実施形態は、実施形態1と同様である。このため、重複する部分については、記載を省略する。
本実施形態の固体撮像装置1fは、実施形態1と同様に、CMOS型イメージセンサであり、図21に示すように、基板101を含み、基板101の面においては、撮像領域PAと、周辺領域SAとが設けられている。
しかしながら、図21に示すように、撮像領域PAは、実施形態1と異なり、中央部CBと、側端部SBとに区画されている。
撮像領域PAにおいて、中央部CBは、図21に示すように、水平方向xにおいて中央部分に位置している。このため、中央部CBに配置された画素Pにおいては、撮像領域PAの面に対してほぼ垂直な角度で主光線(図1のH1)が入射する。
一方で、撮像領域PAにおいて、側端部SBは、水平方向xにおいて中央部CBを挟むように位置している。このため、側端部SBに配置された画素Pにおいては、撮像領域PAの面に対して垂直な方向に対して傾斜した角度で主光線(図1のH2)が入射する。
図22と図23に示すように、カラーフィルタ130fは、実施形態1と同様に、レッドフィルタ層130Rfと、グリーンフィルタ層130Gfと、ブルーフィルタ層130Bfとを含む。そして、レッドフィルタ層130Rfと、グリーンフィルタ層130Gfと、ブルーフィルタ層130Bfとのいずれかが、カラーフィルタ130fとして、各画素Pに設けられている。ここでは、レッドフィルタ層130Rfと、グリーンフィルタ層130Gfと、ブルーフィルタ層130Bfとのそれぞれが、ベイヤー配列で並ぶように配置されている。
しかし、図22と図23とを比較して判るように、中央部CBと側端部SBとにおいては、カラーフィルタ130fの構成が、互いに異なっている。
具体的には、図22に示すように、中央部CBにおいては、実施形態1と異なり、レッドフィルタ層130Rfとグリーンフィルタ層130Gfとブルーフィルタ層130Bfとのそれぞれは、正方形状で形成されている。つまり、水平方向xにおける幅HRx,HGx,HBxと、垂直方向yにおける幅HRy,HGy,HByとが同じになるように、レッドフィルタ層130Rfとグリーンフィルタ層130Gfとブルーフィルタ層130Bfとのそれぞれが形成されている。
また、この中央部CBにおいては、図22に示すように、レッドフィルタ層130Rfとグリーンフィルタ層130Gfとブルーフィルタ層130Bfとのそれぞれが、互いにオーバーラップする部分を含まないように、形成されている。
一方で、図23に示すように、側端部SBにおいては、実施形態1と同様に、グリーンフィルタ層130Gfは、正方形状で形成されているが、レッドフィルタ層130Rfとブルーフィルタ層130Bfとのそれぞれは、矩形形状で形成されている。
具体的には、側端部SBにおいて、レッドフィルタ層130Rfは、図23に示すように、水平方向xにおける幅HRxが、垂直方向yにおける幅HRyよりも広くなるように形成されている(HRx>HRy)。そして、レッドフィルタ層130Rfは、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gfの一部にオーバーラップしており、これにより、オーバーラップ領域OLrgが構成されている。
また、側端部SBにおいて、グリーンフィルタ層130Gfは、図23に示すように、水平方向xにおける幅HGxと垂直方向yにおける幅HGyとが同じになるように形成されている。そして、グリーンフィルタ層130Gfは、水平方向xにおいて、レッドフィルタ層130Rfまたはブルーフィルタ層130Bfの一部にオーバーラップしており、これにより、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが構成されている。
さらに、側端部SBにおいて、ブルーフィルタ層130Bfは、図23に示すように、水平方向xにおける幅HBxが、垂直方向yにおける幅HByよりも広くなるように形成されている。そして、ブルーフィルタ層130Bfは、水平方向xにおいて、グリーンフィルタ層130Gfの一部にオーバーラップするように形成されており、これにより、オーバーラップ領域OLgbが構成されている。
(B)まとめ
以上のように、本実施形態においては、撮像領域PAの中央部CBでは、水平方向xにおいて、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが形成されていないが、側端部SBにおいて、オーバーラップ領域OLrg,OLgbが形成されている。すなわち、本実施形態では、撮像領域PAにて配置された位置がその中心から側端へ離れるに伴って、オーバーラップ領域OLrg,OLgbの面積が大きくなるように、各フィルタ層130Rf,130Gf,130Bfが形成されている。
上述したように、側端部SBにおいては、傾斜した角度で主光線(図1のH2)が入射するので、「混色」が、中央部CBよりも多く発生する。よって、「混色」の異方性に起因する不具合についても、側端部SBの方が、中央部CBよりも多く発生する。
しかし、本実施形態では、上記のように、撮像領域PAの中央部CBよりも側端部SBにて、オーバーラップ領域OLrg,OLgbの面積を大きくすることによって、中央部CBと側端部SBとの間での「混色」の発生を均一化している。つまり、撮像領域PAの位置における「混色」の異方性について、キャンセルしている。
したがって、本実施形態においては、「混色」の異方性の発生を効果的に防止可能であって、画像品質を向上させることができる。
<7.その他>
本発明の実施に際しては、上記した実施形態に限定されるものではなく、種々の変形例を採用することができる。
上記の実施形態においては、CMOSイメージセンサに適用する場合について説明したが、これに限定されない。たとえば、CCDイメージセンサについて、適用可能である。また、基板において画素トランジスタが設けられた表面に対して反対側の裏面側から入射光を受光する裏面照射型の場合に、本発明を適用しても良い。
また、上記の実施形態においては、カメラに本発明を適用する場合について説明したが、これに限定されない。スキャナーやコピー機などのように、固体撮像装置を備える他の電子機器に、本発明を適用しても良い。
また、上記の実施形態においては、水平方向にて異なる色のフィルタがオーバーラップする場合について主に示したが、これに限定されない。たとえば、垂直方向にて異なる色おのフィルタをオーバーラップさせても良い。また、たとえば、水平方向と垂直方向との両者において、異なる色のフィルタがオーバーラップさせてもよい。さらに、水平方向と垂直方向との少なくとも一方において、異なる色のフィルタをオーバーラップさせると共に、実施形態4,5で示したように、辺の中心部分よりも角の部分にて、多くオーバーラップさせてもよい。
また、上記の実施形態では、四角形のフィルタにおいて水平方向に並ぶ2つの辺(垂直方向へ延在する辺)の部分において、隣接する他の色のフィルタにオーバーラップする場合について示したが、これに限定されない。四角形のフィルタにおいて水平方向に並ぶ2つの辺のうち、一方の辺の部分のみにおいて、隣接する他の色のフィルタにオーバーラップさせてもよい。
また、上記の実施形態においては、赤,青,緑の3原色のフィルタ層をベイヤー配列で配置した場合について示したが、これに限定されない。
図24,図25,図26は、本発明にかかる実施形態において、カラーフィルタの着色配列を示す図である。
図24に示すように、ベイヤー配列にて配置した複数のグリーンフィルタ層130Gの一方を、入射光を着色せずに白色光として透過させる白色フィルタ130Wとした場合についても適用可能である。
図25に示すように、ベイヤー配列において、各フィルタ層130R,130G,130Bのそれぞれを、水平方向xと垂直方向yとのそれぞれに配置せずに、水平方向xと垂直方向yとに対して45°傾けるように、配置した場合についても適用可能である。すなわち、グリーンフィルタ層130Gの対角線が、垂直方向yに沿うように2つ配置され、レッドフィルタ層130Rとブルーフィルタ層130Bとの対角線が、水平方向xに沿うように配置した場合においても適用可能である。
図26に示すように、シアンフィルタ層130Cとマゼンダフィルタ層130Mとイエローフィルタ層130Yと、グリーンフィルタ層130Gを1組とした着色配列にて、カラーフィルタを形成した場合においても適用可能である。つまり、補色系のフィルタの場合に、適用しても良い。
上記のような着色配列の場合においても、上記の実施形態1等のように、各フィルタ層の平面形状を適用することで、本発明の効果を奏することができる。また、上記の場合においても、「感度」の向上と「混色」の異方性の発生防止との観点から、適宜、異なる色のフィルタ層をオーバーラップさせる面の大きさを適宜設定することが好適である。
また、上記の実施形態においては、フォトダイオードのそれぞれに一組の画素トランジスタを設ける場合について説明したが、これに限定されない。ここでは、複数のフォトダイオードの間において画素トランジスタなどを共有するように構成される場合に、本発明を適用しても良い。また、画素トランジスタを画素間で共有することによって、解像度等を向上させることができる。
図27,図28は、本発明にかかる実施形態において、固体撮像装置の要部を示す図である。図27と図28は、画素Pの上面を示している。
図27,図28に示すように、4つの画素Pにおいて、フォトダイオード21の受光面JSを、x方向とy方向とに2個ずつ並べたものを、一組とする。この4つの画素Pにおいては、この4つの画素Pの全体の中心に、1つのフローティングディフュージョンFDが設けられている。そして、4つの画素Pの受光面JSにおいて、フローティングディフュージョンFDとの間に、転送トランジスタ22が設けられている。そして、この転送トランジスタ22以外の画素トランジスタについては、4つの画素Pにおいて共通して利用可能なように設けられている。
具体的には、各転送トランジスタ22は、ソースが各フォトダイオード21に電気的に接続されており、ドレインが、一つのリセットトランジスタ25のソースに電気的に接続されている。そして、フローティングディフュージョンFDは、1つの増幅トランジスタ23に電気的に接続されている。そして、増幅トランジスタ23のソースは、1つの選択トランジスタ24のドレインに電気的に接続されている。そして、リセットトランジスタ25および増幅トランジスタ23のそれぞれは、ドレインにおいて電源電圧が印加されるように構成されている。そして、選択トランジスタ24においては、ソースが、垂直信号線に電気的に接続されている。
上記においては、x方向とy方向とのそれぞれに沿うように、画素Pを配置する場合について説明したが、これに限定されない。x方向とy方向とに対して傾斜した方向に沿うように、各画素Pを配置してもよい。たとえば、図28に示すように、x方向およびy方向に対して、たとえば、45°の角度で傾斜した方向に沿うように、画素Pを配置してもよい。
図29,図30は、本発明にかかる実施形態において、固体撮像装置の要部を示す図である。ここで、図29は、画素Pの上面を示している。また、図30は、回路構成を示している。
図29,図30に示すように、垂直方向yに並ぶ4つの画素Pを一組とするように構成してもよい。
ここでは、図29,図30に示すように、4つのフォトダイオード21_1,21_2,21_3,21_4のそれぞれに対して、4つの転送トランジスタ22_1,22_2,22_3,22_4のそれぞれが設けられている。そして、これらに対して、1つの増幅トランジスタ23と、1つのリセットトランジスタ25とが設けられている。
具体的には、4つのフォトダイオード21_1,21_2,21_3,21_4は、図29に示すように、水平方向xにおいて、矩形形状の受光面JSが間を隔てて並ぶように設けられている。
このうち、下方に設けられた第1と第2のフォトダイオード21_1,21_2のそれぞれの間においては、図29に示すように、左側部分に第1のフローティングディフュージョンFD12が設けられている。そして、第1と第2のフォトダイオード21_1,21_2のそれぞれと、第1のフローティングディフュージョンFD12との間においては、第1と第2の転送トランジスタ22_1,22_2のそれぞれが設けられている。また、第1と第2のフォトダイオード21_1,21_2のそれぞれの間においては、右側部分に増幅トランジスタ23が設けられている。
一方で、上方に設けられた第3と第4のフォトダイオード21_3,21_4のそれぞれの間においては、図29に示すように、左側部分に第2のフローティングディフュージョンFD34が設けられている。そして、第3と第4のフォトダイオード21_3,21_4のそれぞれと、第2のフローティングディフュージョンFD34との間においては、第3と第4の転送トランジスタ22_3,22_4のそれぞれが設けられている。また、第3と第4のフォトダイオード21_3,21_4のそれぞれの間においては、右側部分にリセットトランジスタ25が設けられている。
4つの転送トランジスタ22_1,22_2,22_3,22_4のそれぞれは、図30に示すように、転送信号が供給される転送線26にゲートが電気的に接続されている。転送トランジスタ22_1,22_2,22_3,22_4のそれぞれは、転送信号によってオン状態になる。これにより、フォトダイオード21_1,21_2,21_3,21_4から信号電荷をフローティングディフュージョンFD12,34へ転送する。
増幅トランジスタ23は、図30に示すように、ゲートが、フローティングディフュージョンFD12,FD34に電気的に接続されている。そして、増幅トランジスタ23は、ソースが垂直信号線27に電気的に接続されている。そして、増幅トランジスタ23は、ドレインが固定電源Vddに電気的に接続されている。
リセットトランジスタ25は、図30に示すように、リセット信号RSTが供給されるリセット線29にゲートが電気的に接続されている。そして、リセットトランジスタ25は、ソースがフローティングディフュージョンFD34に電気的に接続されている。そして、リセットトランジスタ25は、ドレインが、選択電源SELVDDに電気的に接続されている。
そして、図30に示すように、下方のフローティングディフュージョンFD12と、上方のフローティングディフュージョンFD34とのそれぞれは、電気的に接続されている。また、選択電源SELVDDは、選択パルスの場合と同様に、電圧レベルを切り替えることによって、画素Pを選択するように駆動する。
図31,図32は、本発明にかかる実施形態において、固体撮像装置の要部を示す図である。ここで、図31は、画素Pの上面を示している。また、図32は、回路構成を示している。
図31,図32に示すように、水平方向xと垂直方向yとに対して傾斜した対角方向に並ぶ2つの画素Pのグループが、垂直方向yにて2つ並んだ、合計で4つの画素Pを、一組とするように構成してもよい。
ここでは、図31,図32に示すように、4つのフォトダイオード21_1,21_2,21_3,21_4のそれぞれに対して、4つの転送トランジスタ22_1,22_2,22_3,22_4のそれぞれが設けられている。
そして、これらに対して、2つのトランジスタ領域20_1,20_2が設けられている。この2つのトランジスタ領域20_1,20_2においては、図32に示すように、1つの増幅トランジスタ23と、1つの選択トランジスタ24と、1つのリセットトランジスタ25とが設けられている。
具体的には、第1フォトダイオード21_1と第2フォトダイオード21_2とのそれぞれは、図31に示すように、水平方向xと垂直方向yとに対して傾斜した対角方向に並ぶように設けられている。そして、第1フォトダイオード21_1と第2フォトダイオード21_2との間においては、第1のフローティングディフュージョンFD12が設けられている。そして、第1と第2のフォトダイオード21_1,21_2のそれぞれと、第1のフローティングディフュージョンFD12との間においては、第1と第2の転送トランジスタ22_1,22_2のそれぞれが設けられている。また、第1と第2のフォトダイオード21_1,21_2の上方においては、第1トランジスタ領域20_1が設けられている。
上記と同様に、第3フォトダイオード21_3と第4フォトダイオード21_4とのそれぞれは、図31に示すように、対角方向に並ぶように設けられている。そして、第3フォトダイオード21_3と第4フォトダイオード21_4との間においては、第2のフローティングディフュージョンFD34が設けられている。そして、第3と第4のフォトダイオード21_3,21_4のそれぞれと、第2のフローティングディフュージョンFD34との間においては、第3と第4の転送トランジスタ22_3,22_4のそれぞれが設けられている。また、第3と第4のフォトダイオード21_3,21_4の上方においては、第2トランジスタ領域20_2が設けられている。
増幅トランジスタ23,選択トランジスタ24,リセットトランジスタ25とのそれぞれは、図32に示すように、各部に電気的に接続されている。なお、本構成については、特開2006−54276号公報に記載されている。
上記のような場合においても、上記した実施形態1等のように、各フィルタ層の平面形状を適用することで、本発明の効果を奏することができる。
上記では、4つのフォトダイオードの間において画素トランジスタなどを共有する構成について示したが、これに限定されない。2つや3つのフォトダイオードの間において画素トランジスタなどを共有する場合や、4つを超えるフォトダイオードの間において画素トランジスタなどを共有する場合においても、本発明を適用可能である。つまり、いずれの画素配置においても、適用可能である。
なお、上記の実施形態において、1,1b,1c,1d,1e,1fは、本発明の固体撮像装置に相当する。また、上記の実施形態において、フォトダイオード21は、本発明の光電変換部に相当する。また、上記の実施形態において、転送トランジスタ22,増幅トランジスタ23,選択トランジスタ24,リセットトランジスタ25は、本発明の半導体素子に相当する。また、上記の実施形態において、カメラ40は、本発明の電子機器に相当する。また、上記の実施形態において、基板101は、本発明の基板に相当する。また、上記の実施形態において、配線110hは、本発明の配線に相当する。また、上記の実施形態において、カラーフィルタ130は、本発明のカラーフィルタに相当する。また、上記の実施形態において、ブルーフィルタ層130B,130Bb,130Bfは、本発明の第2着色層または第3着色層に相当する。また、上記の実施形態において、グリーンフィルタ層130G,130Gb,130Gc,130Gd,130Ge,130Gfは、本発明の第1着色層に相当する。また、上記の実施形態において、レッドフィルタ層130R,130Rb,130Rfは、本発明の第2着色層または第3着色層に相当する。また、上記の実施形態において、カラーフィルタ130,130b,130c,130d,130e,130fは、本発明のカラーフィルタに相当する。また、上記の実施形態において、受光面JSは、本発明の受光面に相当する。また、上記の実施形態において、撮像面PSは、本発明の撮像面に相当する。また、上記の実施形態において、水平方向xは、本発明の第1方向に相当する。また、上記の実施形態において、垂直方向yは、本発明の第2方向に相当する。