JPH10111966A - 検出装置 - Google Patents

検出装置

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JPH10111966A
JPH10111966A JP28330696A JP28330696A JPH10111966A JP H10111966 A JPH10111966 A JP H10111966A JP 28330696 A JP28330696 A JP 28330696A JP 28330696 A JP28330696 A JP 28330696A JP H10111966 A JPH10111966 A JP H10111966A
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oscillation
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Application number
JP28330696A
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English (en)
Inventor
Norimasa Yamanaka
規正 山中
Hidenaga Ichiriki
英修 一力
Koji Sogo
浩二 十河
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Omron Tateisi Electronics Co
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Publication date
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Publication of JPH10111966A publication Critical patent/JPH10111966A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】硬貨などの被検出物の搬送方向に対して垂直に
2つの磁界検出手段を並設して、2つの磁界検出手段の
出力に応じて被検出物を検出することで、被検出物が上
記並設方向に位置ずれした状態で搬送されても出力が変
動せず、被検出物の外形(硬貨外径など)に応じた出力
が安定して得られ、検出精度が大幅に向上し、かつ低コ
ストな検出装置の提供を目的とする。 【解決手段】磁界の変化に応じて被検出物Aを検出する
磁界検出手段12,13,18,19を備えた検出装置
であって、被検出物Aの搬送方向に対し垂直に2つの上
記磁界検出手段(12,18)(13,19)を並設
し、上記2つの磁界検出手段(12,18)(13,1
9)の出力に応じて被検出物Aを検出することを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば硬貨(被
検出物)を受付け処理する自動販売機において投入され
た硬貨の外径を検出するような検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、被検出物としては例えば硬貨の外
径を検出する手段としてはCCDリニアセンサで硬貨に
よる光の遮光幅を検出し、この遮光幅に対応して硬貨外
径を検出する手段と、1つまたは対向する2つの磁気コ
イルで硬貨との重なり部分から検出する磁気検出手段と
がある。前者のCCDリニアセンサによる検出手段は、
CCDを使用するためにコスト高となるうえ、光学的検
出手段であるから識別面が汚れると、識別が困難となっ
て誤動作が発生し、所謂汚れに弱い問題点があった。
【0003】一方、後者の磁気検出手段は図15に示す
ように構成されている。すなわち、レール91上に磁気
コイル92(コアにコイルを巻回したもの)を配設し、
硬貨B,Cがレール91に沿って磁気コイル92を通過
する時、上述の磁気コイル92に接続した発振回路(図
示せず)の発振出力が硬貨B,Cの外径に大小に応じて
変化することを利用して、発振出力の変化量から硬貨
B,Cの外径の際を検出するものである。つまり、小径
の硬貨Bが磁気コイル92配設部を通過する時の発振出
力は図16に点線bで示すようになり、大径の硬貨Cが
磁気コイル92配設部を通過する時の発振出力は同図に
点線cで示すようになる。
【0004】しかし、上述の硬貨B,Cがレール91か
ら浮上した状態(図15の仮想線参照)で搬送される場
合には、各硬貨B,Cが磁気コイル92配設部を通過す
る時の発振出力は図17に点線b,cで示すように重な
り合うための硬貨B,Cの外径の差異を検出することが
不可能となる問題点があった。
【0005】硬貨がレールから浮上して搬送されること
は、例えば自動販売機等の硬貨処理部を備えた装置にあ
っては、斜めに配置されたレール上を硬貨が自由落下ま
たはベルト搬送されるが、外部からの振動等により硬貨
が跳ねることに起因する。一方、前述のように1つまた
は対向する2つの磁気コイル92で硬貨Bとの重なり部
分から検出する従来の磁気検出手段においては発振出力
が安定して得られる領域が極めて狭くなる。
【0006】すなわち、図18に示すように磁気コイル
92の中心から横ズレ量x1だけ横方向にずれた位置を
硬貨Bが通過する時の発振出力は図19のポイントp1
となり出力変化が得られるが、横ズレ量x2(但しx2
>x1)だけ横方向にずれた位置を硬貨Bが通過する時
の発振出力は図19のポイントp2となり出力変化が得
られないので、横ズレ量xと発振出力との関係において
安定検出領域が狭小となる問題点があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、硬貨などの被検出物の搬送方向に対して垂
直に2つの磁界検出手段を並設して、2つの磁界検出手
段の出力に応じて被検出物を検出することで、被検出物
が上記並設方向に位置ずれした状態で搬送されても出力
が変動せず、被検出物の外形(硬貨外径など)に応じた
出力が安定して得られ、検出精度が大幅に向上し、かつ
低コストな検出装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、磁界検出コイルと発
振回路とで磁界検出手段を構成し、2つの磁界検出手段
の発振回路を異なる周波数で発振させることで、磁界検
出コイル間の相互干渉を防ぐことができる検出装置の提
供を目的とする。
【0009】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、2つの磁界検出コイ
ルを直列接続することで、単一の発振回路にて装置を構
成することができる検出装置の提供を目的とする。
【0010】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の目的と併せて、2つの発振回路の発
振出力の少なくとも一方の出力を調整(ゲイン調整、増
幅など)することで、発振回路の周波数の違いによる発
振回路の出力値の差異を補正することができる検出装置
の提供を目的とする。
【0011】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3もしくは4記載の発明の目的と併せて、
2組の磁界検出手段を搬送路を隔てて対向させること
で、被検出物の2方向のずれに対して対応することがで
きる検出装置の提供を目的とする。
【0012】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、被検出物の外径と同
じ中心間距離になるように2つの磁界検出コイルを配置
することで、横ずれに対して最も安定した出力が得られ
る検出装置の提供を目的とする。
【0013】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5もしくは6記載の発明の目的と
併せて、予め目的被検出物の基準出力値を記憶し、磁界
検出手段の出力と比較することにより判定を行なうこと
で、目的被検出物と一致したか否かを検出することがで
きる検出装置の提供を目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、磁界の変化に応じて被検出物を検出する磁界
検出手段を備えた検出装置であって、被検出物の搬送方
向に対し垂直に2つの上記磁界検出手段を並設し、上記
2つの磁界検出手段の出力に応じて被検出物を検出する
検出装置であることを特徴とする。
【0015】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記磁界検出手段は
磁界検出コイルと発振回路とから構成され、上記発振回
路は異なる周波数で発振し、2つの発振出力に応じて被
検出物を検出する検出装置であることを特徴とする。
【0016】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記磁界検出手段は
磁界検出コイルと発振回路とから構成され、直列に接続
された2つの磁界検出コイルが発振回路に接続され、該
発振回路の発振出力に応じて被検出物を検出する検出装
置であることを特徴とする。
【0017】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項2記載の発明の構成と併せて、上記2つの発振回路
の発振出力の少なくとも一方の出力を調整する調整手段
を備えた検出装置であることを特徴とする。
【0018】この発明の請求項5記載の発明は、上記請
求項1,2,3もしくは4記載の発明の構成と併せて、
上記2つの磁界検出手段を2組設け、搬送路に対して上
記磁界検出手段を対向させた検出装置であることを特徴
とする。
【0019】この発明の請求項6記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記磁界検出手段は
磁界検出コイルと発振回路とから構成され、被検出物の
外径と同じ中心間距離になるように2つの磁界検出コイ
ルが配置された検出装置であることを特徴とする。
【0020】この発明の請求項7記載の発明は、上記請
求項1,2,3,4,5もしくは6記載の発明の構成と
併せて、予め目的検出物の基準出力値を記憶し、上記磁
界検出手段の出力と比較することにより判定を行なう判
定手段を備えた検出装置であることを特徴とする。
【0021】
【発明の作用及び効果】この発明の請求項1記載の発明
によれば、上述のように2つの磁界検出手段を並設した
ので、被検出物が本来通る搬送路から磁界検出手段が並
んでいる方向へ外れても、一方の磁界検出値が大きくな
り、かつ他方の磁界検出値が小さくなるため、双方の出
力を考慮することにより、その外れが相殺される。この
結果、被検出物が上記並設方向に位置ずれした状態で搬
送されても出力が変動せず、被検出物の外形(硬貨外径
など)に応じた出力が安定して得られ、検出精度が大幅
に向上し、かつ低コストとなるうえ、安定検出領域の拡
大を図ることができる効果がある。
【0022】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上述の2つの
磁界検出手段の発振回路を異なる周波数で発振させるの
で、磁界検出コイル間の相互干渉を防ぐことができる効
果がある。
【0023】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、2つの磁界検
出コイルを直列接続したので、単一の発振回路にて装置
を構成することができる効果がある。
【0024】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項2記載の発明の効果と併せて、2つの発振回
路の発振出力の少なくとも一方の出力を調整手段にて調
整(ゲイン調整、増幅など)するので、発振回路の周波
数の違いによる発振回路の出力値の差異を補正すること
ができる効果がある。
【0025】この発明の請求項5記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3もしくは4記載の発明の効果と併
せて、2組の磁界検出手段を搬送路を隔てて対向させた
ので、被検出物の2方向のずれ(横ずれ、縦ずれ)に対
して対応することができる効果がある。
【0026】この発明の請求項6記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、被検出物の外
径と同じ中心間距離になるように2つの磁界検出コイル
を配置したので、横ずれに対して最も安定した出力が得
られる効果がある。
【0027】この発明の請求項7記載の発明によれば、
上記請求項1,2,3,4,5もしくは6記載の発明の
効果と併せて、予め目的被検出物の基準出力値を記憶
し、判定手段が磁界検出手段の出力と比較することによ
り判定を行なうことで、目的被検出物と一致したか否か
を検出することができる効果がある。
【0028】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面は検出装置を示し、図1においては図示の
便宜上、図15のレール91に相当するレール11を上
下方向に指向させた状態で図示している。
【0029】この検出装置は図1に示すように被検出物
としての硬貨Aの搬送方向に対して垂直に2つの磁気コ
イル12,13を離間状に並設している。これらの各磁
気コイル12,13はコア14,15とその内部に巻回
されたコイル16,17とにより構成されている。ここ
で上記各磁気コイル12,13は安定出力を確保するた
めに同一巻数、同一線材、同一コア形状で構成すること
が望まれる。
【0030】而して、一方の磁気コイル12は発振回路
18に、他方の磁気コイル13は発振回路19に接続さ
れ、発振回路18,19の発振波形が加算回路20によ
り加算されるように構成している。ここで、上述の発振
回路18は図2に示すようにコンデンサ21,22、抵
抗23,24、トランジスタ25を含み、図示の如く結
線されたLC並列発振回路である。
【0031】磁気コイル12,13が駆動回路により発
振状態となっているところに硬貨Aが磁気コイル12,
13間を通過すると、磁気コイル12,13、詳しくは
コイル16,17のインピーダンスおよびインダクタン
スが変化し、これにより発振回路18,19の発振出力
が変化する。この変化量は硬貨Aの外径によって異なる
ように形成されており、発振回路18,19の発振出力
の振幅は加算回路20で加算され、この出力が外径に応
じて変化する。
【0032】この時、硬貨Aの横ずれと発振出力との関
係は図3、図4の如くなる。すなわち磁気コイル12側
の発振回路18の横ずれに対する発振出力をOS1、磁
気コイル13側の発振回路19の横ずれに対する発振出
力をOS2にすると、加算回路20における発振出力は
図4に示す如くOS3となり、加算回路20で2つの発
振出力OS1,OS2の和が取り出されるので、硬貨A
の横ずれ量x1,x2に対して発振出力の安定な領域が
広がる。換言すれば、横ずれに対して強い外径検出がで
きる。
【0033】ここで、図2に示す発振回路18中のコン
デンサ21,22のキャパシタンスを変えると、発振周
波数が変わるので、図1の各発振回路18,19の発振
周波数を互に異ならせると、磁気コイル12,13間の
相互干渉を防止することができる。なお、発振周波数は
コンデンサ21,22の容量(キャパシタンス)のみな
らずコイル16,17のインダクタンスを変更しても変
えることができるので、コイル16,17の巻数によ
り、発振周波数を互に異ならせることも可能である。
【0034】上述の相互干渉防止を目的として発振回路
18,19の発振周波数を異ならせると、本来ならば発
振出力は図5に示す如くやや不安定となるが、図5の特
性を図4に示す安定した特性に調整すべく一方の発振回
路19の出力段と加算回路20との間にはゲイン調整手
段の一例として増幅手段26を介設し、発振回路18,
19の出力レベル(OS1,OS2参照)が図4に示す
如く同一レベルとなるように補正している。
【0035】しかも上述の2つの磁気コイル12,13
の中心間距離が発振出力に影響を与えるので、図3に示
す如くこの中心間距離が硬貨Aの外径と同等になるよう
に2つの磁気コイル12,13を配置して、横ずれに対
して最も安定した出力を確保するように構成している。
このように構成すると、図4に示す如く加算回路20の
出力OS3の所定範囲αがフラットとなり、横ずれに対
して最も安定した出力を得ることができる。
【0036】図6、図7には比較例として中心間距離が
硬貨外径よりも小さい場合を示し、図8、図9には比較
例として中心間硬貨外径よりも大きい場合を示す。図6
に示す如く磁気コイル12,13の中心間距離が硬貨A
の外径よりも小さい場合には、図7の如く、発振出力O
S1と発振出力OS2との交点p3のレベル位置が低く
なることに起因して、出力OS3の所定範囲α該当部に
低レベル不安定部nが生ずる。
【0037】逆に図8に示す如く磁気コイル12,13
の中心間距離が硬貨Aの外径よりも大きい場合には、図
8に示す如く、発振出力OS1と発振出力OS2との交
点p4のレベル位置が高くなることに起因して、出力O
S3の所定範囲α該当部に高レベル安定部mが生ずる
が、本実施例では図3の構成より、主力OS3の所定範
囲αはフラットとなり、横ずれに対して最も安定した出
力を確保することができる。
【0038】図10は検出装置の他の実施例を示し、磁
気コイル12のコイル16と、磁気コイル13のコイル
17とを直列に接続し、コイル16の一端とコイル17
の他端とを単一の発振回路18に接続して、図1の構成
から発振回路19、加算回路20を省略し、装置全体の
構成の簡略化を図ったものである。このように構成して
も先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので、図
10において前図と同一の部分には同一符号を付して、
その詳しい説明を省略する。
【0039】図11は検出装置のさらに他の実施例を示
し、図1の構成に加えて2組の磁気コイル12,13、
12,13を設け、硬貨Aの搬送路に対して磁気コイル
12と磁気コイル12とを対向させると共に、別の磁気
コイル13と磁気コイル13とを対向させたものであ
る。なお、対向する磁気コイル12,12、13,13
の各コイル16,16、17,17は直列に接続してい
る。このように構成すると硬貨Aの横方向のずれ(横ず
れ)のみならず縦方向のずれに対しても安定した発振出
力を確保することができる。なお、その他の点について
は先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏するので図1
1において前図と同一の部分には同一符号を付して、そ
の詳しい説明を省略する。
【0040】図12は検出装置のさらに他の実施例を示
し、図10の直列接続タイプの構成に加えて2組の磁気
コイル12,13、12,13を設け、硬貨Aの搬送路
に対して磁気コイル12と磁気コイル12とを対向させ
ると共に、別の磁気コイル13と磁気コイル13とを対
向させたものである。この場合、磁気コイル12,1
2、13,13の合計4つのコイル16,16,17,
17は図示の如く直列接続されている。
【0041】このように構成すると図11の実施例と同
様に硬貨Aの横方向のずれのみならず縦方向のずれに対
しても安定した発振出力を確保することができると共
に、回路構成の簡略化を達成することができる効果があ
る。。なお、その他の点については先の実施例とほぼ同
様の作用、効果を奏するので図12において前図と同一
の部分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略す
る。
【0042】図13は検出装置のさらに他の実施例を示
し、図11の構成に加えて加算回路20の次段に比較回
路27を接続すると共に、この比較回路27には記憶装
置28を接続している。上述の記憶装置28には予め目
的検出物としての1円、5円、10円、50円、100
円、500円の正貨の各種類毎に基準となる変化量すな
わち基準出力値が記憶されている。また比較回路27は
加算回路20の出力と上述の基準出力値とを比較するこ
とにより、硬貨Aの種別、正偽の判定を行なう判定手段
を構成する。
【0043】このように構成すると、硬貨Aの通過時に
加算回路20の出力と予め記憶装置28に記憶させた基
準出力値とを比較回路27が比較して、許容誤差範囲内
で一致していればその正貨の種類を示す信号を出力し、
何れの種類の基準出力値とも一致しない場合には偽貨で
あることを示す信号を出力することができ、硬貨の種
別、正偽の判定を行なうことができる効果がある。な
お、その他の点については先の実施例とほぼ同様の作
用、効果を奏するので、図13において前図と同一の部
分には同一符号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0044】図14は検出装置のさらに他の実施例を示
し、図12の構成に加えて、発振回路18の次段に比較
回路27を接続すると共に、この比較回路27には記憶
装置28を接続し、これら比較回路27および記憶装置
28には図13の実施例と同一の機能をもたせたもので
ある。このように構成しても、硬貨Aの通過時に発振回
路18の出力と予め記憶装置28に記憶させた基準出力
値とを比較回路27が比較して、許容誤差範囲内で一致
していればその正貨の種類を示す信号を出力し、何れの
種類の基準出力値とも一致しない場合には偽貨であるこ
とを示す信号を出力することができ、硬貨の種別、正偽
の判定を行なうことができる効果がある。なお、その他
の点については先の実施例とほぼ同様の作用、効果を奏
するので、図14において前図と同一の部分には同一符
号を付して、その詳しい説明を省略する。
【0045】ここで、上述の比較回路27、記憶装置2
8の構成に代えて、図13の加算回路20の出力段また
は図14の発振回路18の出力段にCPU、ROM、R
AMを接続し、RAMに予め目的被検出物としての1
円、5円、10円、50円、100円、500円の正貨
の各種類毎に基準となる変化量すなわち基準出力値を記
憶CPUで出力と基準出力値とを比較することにより、
硬貨Aの種別、正偽の判定を行なうように構成してもよ
いことは勿論である。
【0046】以上要するに、2つの磁界検出手段(磁気
コイル12,13と発振回路18,19参照)を並設し
たので、被検出物(硬貨A参照)が本来通る搬送路から
磁界検出手段が並んでいる方向へ外れても、一方の磁界
検出値が大きくなり、かつ他方の磁界検出値が小さくな
るため、双方の出力を考慮することにより、その外れが
相殺される。
【0047】この結果、被検出物(硬貨A参照)が上記
並設方向に位置ずれした状態で搬送されても出力が変動
せず、被検出物の外形(硬貨外径など)に応じた出力が
安定して得られ、検出精度が大幅に向上し、かつ低コス
トとなるうえ、安定検出領域の拡大を図ることができる
効果がある。
【0048】また、上述の2つの磁界検出手段の発振回
路18,19を異なる周波数で発振させるので、磁界検
出コイル(磁気コイル12,13参照)間の相互干渉を
防ぐことができる効果がある。さらに図10に示す如
く、2つの磁界検出コイル(磁気コイル12,13参
照)を直列接続したので、単一の発振回路18にて装置
を構成することができる効果がある。
【0049】加えて、2つの発振回路18,19の発振
出力の少なくとも一方の出力を調整手段(増幅手段26
参照)にて調整(ゲイン調整、増幅など)するので、発
振回路18,19の周波数の違いによる発振回路18,
19の出力値の差異を補正することができる効果があ
る。また図11、図12に示すように、2組の磁界検出
手段を搬送路を隔てて対向させたので、被検出物(硬貨
A参照)の2方向のずれ(横ずれ、縦ずれ)に対して対
応することができる効果がある。さらに、図3に示すよ
うに、被検出物の外径と同じ中心間距離になるように2
つの磁界検出コイルを配置したので、横ずれに対して最
も安定した出力が得られる効果がある。
【0050】加えて、図13、図14に示す如く、予め
目的被検出物の基準出力値を記憶し、判定手段(比較回
路27参照)が磁界検出手段の出力と比較することによ
り判定を行なうことで、目的被検出物と一致したか否か
を検出することができる効果がある。
【0051】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明の被検出物は、実施例の硬貨Aに対
応し、以下同様に、磁界検出手段は、磁界検出コイルと
発振回路18,19に対応し、磁界検出コイルは、磁気
コイル12,13に対応し、調整手段は、増幅手段26
に対応し、判定手段は、比較回路27に対応するも、こ
の発明は、上述の実施例の構成のみに限定されるもので
はない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の検出装置を示すブロック図。
【図2】 発振回路の電気回路図。
【図3】 硬貨外径に対する磁気センサ配置間隔を示す
説明図。
【図4】 横ずれ量に対する発振出力の関係を示す説明
図。
【図5】 発振回路の周波数を異ならせた場合の発振出
力の説明図。
【図6】 磁気センサ配置間隔の比較例の説明図。
【図7】 図6のセンサ間隔における発振出力の説明
図。
【図8】 磁気センサ配置間隔他の比較例を示す説明
図。
【図9】 図8のセンサ間隔における発振出力の説明
図。
【図10】 検出装置の他の実施例を示すブロック図。
【図11】 検出装置のさらに他の実施例を示すブロッ
ク図。
【図12】 検出装置のさらに他の実施例を示すブロッ
ク図。
【図13】 検出装置のさらに他の実施例を示すブロッ
ク図。
【図14】 検出装置のさらに他の実施例を示すブロッ
ク図。
【図15】 従来の検出装置を示す説明図。
【図16】 従来の発振出力変化を示す説明図。
【図17】 従来の検出不可状態を示す説明図。
【図18】 従来例の説明図。
【図19】 従来の安定検出領域を示す説明図。
【符号の説明】
A…硬貨 12,13…磁気コイル 18,19…発振回路 26…増幅手段 27…比較回路

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁界の変化に応じて被検出物を検出する磁
    界検出手段を備えた検出装置であって、被検出物の搬送
    方向に対し垂直に2つの上記磁界検出手段を並設し、上
    記2つの磁界検出手段の出力に応じて被検出物を検出す
    る検出装置。
  2. 【請求項2】上記磁界検出手段は磁界検出コイルと発振
    回路とから構成され、上記発振回路は異なる周波数で発
    振し、2つの発振出力に応じて被検出物を検出する請求
    項1記載の検出装置。
  3. 【請求項3】上記磁界検出手段は磁界検出コイルと発振
    回路とから構成され、直列に接続された2つの磁界検出
    コイルが発振回路に接続され、該発振回路の発振出力に
    応じて被検出物を検出する請求項1記載の検出装置。
  4. 【請求項4】上記2つの発振回路の発振出力の少なくと
    も一方の出力を調整する調整手段を備えた請求項2記載
    の検出装置。
  5. 【請求項5】上記2つの磁界検出手段を2組設け、搬送
    路に対して上記磁界検出手段を対向させた請求項1,
    2,3もしくは4記載の検出装置。
  6. 【請求項6】上記磁界検出手段は磁界検出コイルと発振
    回路とから構成され、被検出物の外径と同じ中心間距離
    になるように2つの磁界検出コイルが配置された請求項
    1記載の検出装置。
  7. 【請求項7】予め目的検出物の基準出力値を記憶し、上
    記磁界検出手段の出力と比較することにより判定を行な
    う判定手段を備えた請求項1,2,3,4,5もしくは
    6記載の検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008287368A (ja) * 2007-05-15 2008-11-27 Fuji Electric Retail Systems Co Ltd 硬貨識別方法及び装置
CN104134269A (zh) * 2014-06-23 2014-11-05 江苏多维科技有限公司 一种硬币检测系统

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