JPS6146584A - 紙幣鑑別装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （ａ）技術分野 この発明は紙幣入出金機等に使用されセンサ出力に基づ
いて紙幣を鑑別する紙幣鑑別装置に関する。

（ｂ）従来技術とその欠点 この種の紙幣鑑別装置には紙幣の搬送路に光学センサや
磁気センサを配置しセンサ検知信号のパターンと予め記
憶している基準パターンとを比較し紙幣の真偽を判別す
る構成のものがある。しかしながら、従来は組立生産段
階で一定の基準パターンを装置に設定しているため、設
定後装置毎のバラツキなどで基準パターンの設定不適合
を生じて鑑別精度の向上を妨げる欠点があった。しかも
、一定の基準パターンを設定する際にはセンサ出力の微
調整等に手間取り設定作業に多（の時間を要するといっ
た欠点もあった。

（Ｃ）発明の目的 この発明の目的は上記欠点に鑑み、真と鑑別したときの
センサ検知パターンで基準パターンを補正、変更するこ
とにより、鑑別精度を低下させることなく基準パターン
の設定の簡略化を実現すること、のできる紙幣鑑別装置
を提供することにある（ｄ）発明の構成および効果 この発明は要約すれば、パターン比較により真と鑑別し
たときそのときのセンサの検知パターンにより基準パタ
ーンを補正し補正後のパターンを新しい基準パターンと
して基準パターン記憶用メモリに記憶、設定する基準パ
ターン補正手段を有することを特徴とする。

以上の構成により、本発明によれば、真と鑑別したとき
のセンサ検知パターンで基準パターンを補正、変更する
ことができる。従ってパターン設定後装置毎のバラツキ
などで基準パターンの設定の不適合を生じても、真と鑑
別したときのセンサ検知パターンで補正し適正パターン
に自動変更できるため、組立生産段階で基準パターンの
初期値を装置に設定することにより、鑑別精度を低下さ
せることなくパターン設定を簡略化でき、センサ出力の
調整等の設定作業に要する時間を短縮化することができ
る。

（ｅ）実施例 第２図はこの発明の実施例である紙幣鑑別装置のセンサ
配置図である。図において１．２は一組のローラ、３，
４はそれらのローラに張架されたベルトである。搬送経
路の異なる位置には３個の光電センサＳ１〜Ｓ３がそれ
ぞれ配置されている。第３図は上記紙幣鑑別装置のブロ
ック図である。前記各センサＳ１〜Ｓ３から得られる信
号はアンプ５〜７で増幅され、Ａ／ｐ変換器８に導かれ
る。ここでＡ／Ｄ変換されたデータはＣＰＵ９に取り込
まれ、所定の演算処理を行って紙幣の真偽を判別する。

ＣＰＵ９には記憶装置であるメモリ１０および基準パタ
ーンを設定するときに使用するスイッチ１１が接続され
ている。尚、各センサＳ１〜Ｓ３は紙幣の搬送方向Ａに
沿ってそれぞれｎ点のデータをＣＰＵ９に対して与える
。

第４図は上記メモリ１０の要部構成図である。

エリアＡｌ〜Ａ７はセンサＳｌの信号から紙幣鑑別を行
うための記憶エリアである。

エリアＡ１には基準パターンのｎ点の上限値Ａ１１　＜
Ｉｌは任意の検出点を示す。）を記憶する。エリアＡ２
は基準パターンのｎ点の下限値Ｂｊ２を記憶する。基準
パターンは最初にスイッチ１１によって適当な値に設定
される。したがってＡｌ、Ａ２には最初に適当な値Ａ＃
、Ｂβがそれぞれ記憶、設定される。エリアＡ３にはセ
ンサＳ１〜Ｓ３によって得られる検知データＳｊ２が記
憶される。

エリアＡ４にはエリアＡｌ、Ａ２に記憶されている上限
値Ａβ、ＢｌのＡの値である中心値ＸＸが記憶される。

エリアＡ５には許容される上限値である最大上限値Ｃ１
が記憶され、またエリアＡ６には許容される上限値であ
る最小上限値ＩＭがそれぞれ記憶される。さらにエリア
Ａ７は検出点をカウントするためのカウンタを構成して
いる。エリアＢ１〜Ｂ７は上記エリアＡ１〜Ａ７と同様
の構成にあり、センサＳ２に対応している。またエリア
Ｃ１〜Ｃ７はセンサＳ３に対応している。

第５図はエリアＡｌ、Ａ２に記憶されるセンサＳ１に対
する基準パターンとセンサ検知データＳβとの対応を示
す図である。横軸は搬送方向を示し、縦軸はセンサ出力
を示している。図のハツチングで示す領域の上限ライン
Ａと下限ラインＢとの間にｎ個のセンサ検知データ全て
が包含される場合、真と判定され、１個でも基準パター
ンをはずれた場合、偽と判定される。センサＳ２の検知
データに対しても同様にエリアＢｌ、Ｂ２に記憶されて
いる基準パターンの範囲内にあるかないかを判定され、
さらにセンサＳ３の検知データに対してもエリアＣ１，
Ｃ２に記憶されている基準パターンの範囲内にあるかな
いかを判定される。センサＳ１〜Ｓ３のｎ個のそれぞれ
の検知データが全てエリアＡｌ、Ａ２、エリアＢｌ、Ｂ
２およびエリアＣＩ、Ｃ２に記憶されている基準パター
ン内に含まれている場合に真の紙幣と判定される。

真と判定された場合、そのセンサ検知データに基づいて
基準パターン、即ちエリアＡｌ、Ａ２、Ｂｌ、Ｂ２およ
びＣ１，Ｃ２に記憶されている基準パターンを変更する
。変更の方法はｎ個の各点において次のようにして行う
。

１点（任意の点）における現在の上限値Ａｊ２と下限値
ＢＩ！、との中心値をＸ１２として求める。次にセンサ
検知データＳｊ２と現在の中心値Ｘｌとの差を上限値Ａ
Ａおよび下限値Ｂβにそれぞれ加えて新たな上限値Ａβ
、下限値Ｂｌとする。真と鑑別した全ての紙幣において
以上の基準パターンの補正を行っていき、エリアＡ１．
Ａ２の上限値、下限値を常に新たな基準パターンとして
更新する。

次に上記紙幣鑑別装置の動作を第１図を参照して説明す
る。同図はセンサＳ１の検知データに対いて紙幣鑑別す
るときの動作を示すフローチャートである。

まずステップｎｌ（以下ステップｎｉを単にｎｉという
。）にてエリアＡ７に割り当てられているカウンタ４を
１に初期設定する。続いてｎ２゜ｎ３においてセンサ検
知データ５Ｍ）が上限値Ａ／、下限値ＢＩ１．の範囲内
にあるかどうかを判定する。なければｎ７に進み、偽と
判定して終了する。

あればｎ４．ｎ５にてカウンタをインクリメントして次
の検出点に対する判定を行う。ｎ個の全ての検出点での
検知データが全て上限値ＡＮと下限値Ｂｊ２との間にあ
れば、即ち、基準パターンの範囲内にあればｎ６に進ん
で真と判定する。尚、ｎ６ではセンサＳ１からの検知デ
ータに関する限り真であると判定する。次にｎ８でカウ
ンタｌを再び１に初期設定し、ｎ９〜ｎｌｌにおいて上
記した基準パターンの補正を行う。即ち、ｎ９において
まず現在の中心値ＸＸを求め、さらにｎｌｏにおいて新
たな上限値ＡＮを求め、ｎｉｌにおいて新たな下限値Ｂ
ｅを求める。この補正をｎ１２゜ｎ１３によってｎ点全
ての検出点において行い、終了する。以下同様にしてセ
ンサＳ２に対する鑑別を行い、さらにセンサＳ３に対す
る鑑別をも同様に行う。全てのセンサに対する鑑別にお
いて真と判定されたとき、その紙幣が真であると確定す
る。

以上の動作により、紙幣鑑別において紙幣を真と判定す
る限り基準パターンを絶えず補正していくことができる
。尚、エリアＡ５．Ａ６の最大上限値ＣＸ、最小下限値
Ａ４は補正の上限、下限を規定するものである。補正値
がこの範囲を越えようとしたとき、上限または下限は強
制的にこれらの値に設定される。またスイッチ１１は基
準パターンを任意の範囲に設定するときに使用する。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例である紙幣鑑別装置の動作を
示すフローチャート、第２図は同紙幣鑑別装置のセンサ
配置図、第３図は制御部のブロック図、第４図はメモリ
の要部構成図、第５図は基準パターンとセンサ検知デー
タとの対応を示す図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）搬送路にセンサを設けるとともにそのセンサを通
   過する紙幣の検知領域に対する基準パターンをメモリに
   記憶し、前記センサ出力による検知パターンと基準パタ
   ーンとの比較により紙幣を鑑別する紙幣鑑別装置におい
   て、 パターン比較により真と鑑別したときそのときの前記セ
   ンサの検知パターンにより基準パターンを補正し補正後
   のパターンを新しい基準パターンとして前記メモリに記
   憶、設定する基準パターン補正手段を有してなる紙幣鑑
   別装置。