JPH10111540A - 放射線画像読取装置 - Google Patents

放射線画像読取装置

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JPH10111540A
JPH10111540A JP8267112A JP26711296A JPH10111540A JP H10111540 A JPH10111540 A JP H10111540A JP 8267112 A JP8267112 A JP 8267112A JP 26711296 A JP26711296 A JP 26711296A JP H10111540 A JPH10111540 A JP H10111540A
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Junko Sato
淳子 佐藤
Masabumi Saito
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ及び
2次元ムラの全ての補正を容易に行なうことができる放
射線画像読取装置を提供する。 【解決手段】 読み取った原画像データより主走査方向
に発生するムラを補正するための第1の補正データと、
副走査方向に発生するムラを補正するための第2の補正
データとを算出する手段と、原画像データを前記第1の
補正データを用いて補正を行ない、1次補正画像データ
を取得する手段と、該1次補正画像データよりポリゴン
に起因するムラをポリゴンの各反射面毎かつ主走査方向
の位置毎に補正するための第3の補正データを算出する
手段と、原画像データを前記第1、第2の補正データを
用いて補正し、2次補正画像データを取得する手段と、
このデータより2次元的に発生するムラを補正するため
の第4の補正データを算出する手段と、前記第1乃至第
4の補正データを記憶する手段と、これの補正データよ
り各画素毎の補正データを算出する手段とを備えて構成
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は放射線画像情報を光
学的に読み取る放射線画像読取装置に関し、特に輝尽性
蛍光体を使用した読取装置のように、精細な濃淡情報を
正確に再現する必要がある読取装置における読取画像デ
ータの補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】図7は、輝尽性蛍光体プレートへの画像
(例えば、医療用診断画像)の記録方法を示す図であ
る。
【0003】X線源1から出射されたX線は、絞り2に
よって絞られた後、被写体3に照射される。被写体3を
透過したX線は、輝尽性蛍光体プレート4(以下、単に
蛍光体プレートという)に入射し、これによって、被写
体3の画像の潜像が形成される。
【0004】この潜像の画像化は、レーザ光を走査して
蛍光体プレート4を励起し、蓄積している潜像エネルギ
ーを蛍光として放射させ、この蛍光を集光器により集光
し、光電子増倍管(フォトマルチプライヤ)を備えた光
検出器により検出し、得られるアナログ電気信号をA/
D変換してデジタル化した後、そのデータに所定の信号
処理を施すことにより行われる。
【0005】本発明者は、より高精度な画像再現を行う
ために、読取画像データの補正技術について検討した
が、その結果として以下の事項が明らかとなった。補正
の種類としては、集光系及び光学系によるムラ(シェー
ディング)の補正の他に、蛍光体の発光強度が時間経過
とともに減衰するフェーディングに対する補正が必要で
ある。
【0006】また、例えば、図8(ア)に示すようなポ
リゴン35(反射面としてA面〜H面を持つ)を用いて
光ビームを走査する場合、同図(イ)に例示されるよう
に、A面と他の面(例えばE面)とでは反射率に差があ
り、その結果、蛍光体プレートの同じ位置を走査したと
しても、A面を使用した場合とE面を使用した場合とで
は、蛍光体プレートに達するレーザパワーが相違し、そ
れによって、検出する信号レベルと面内での分布内容が
相違する。また、各反射面毎の倒れ角の違いによっても
信号レベルが相違する。従って、使用するポリゴン面を
意識した補正を行う必要がある。
【0007】また、図8(ウ)に示すように、蛍光体プ
レートには、2次元的な感度ムラ(あるいはX線ムラに
起因するムラ)が存在し、高精度化をねらう場合は、こ
の2次元ムラに対する補正が必要である。
【0008】特開昭63−153048号公報には、被
写体を置かずに撮影したベタ画像を用いて被写体を置い
て撮影した画像を補正する技術が開示されている。ま
た、特開昭63−158536号公報には、被写体を置
かずに撮影したベタ画像から主走査、副走査方向の補正
データを求めて記憶しておき、被写体を置いて撮影した
画像を補正する技術が開示されている。
【0009】また、特開平2−58973号公報には、
ポリゴンの面毎に主走査方向の特性を記憶し、ポリゴン
面に対応して補正する技術が開示されている。また、特
開平5−313262号公報には、主走査、副走査方向
の補正後に間引き補正データを作成し、補間した補正デ
ータで補正を行なう技術が開示されている。
【0010】また、特開平5−313264号公報に
は、ポリゴン面と副走査位置を特定し、補正データの作
成時と補正時で特定関係が成立するように制御する技術
が開示されている。
【0011】また、特開平7−295121号公報に
は、ポリゴンの反射面毎に、またポリゴンの反射面毎か
つ主走査方向の各装置位置毎に補正する第1の補正デー
タを作成し、該第1の補正データで画像を補正すること
により、輝尽性蛍光体に起因するムラを補正するための
第2の補正データを作成する技術が開示されている。
【0012】更に、本出願人が出願した特願平7−27
2633号には、被写体を置かずに撮影したベタ画像か
ら、主走査方向の補正データ1を作成し、該補正データ
1で撮影画像を補正することにより(画像1)ポリゴン
の反射面かつ主走査方向の各走査位置毎に補正する補正
データ2を作成し、該補正データ2で画像1を補正する
ことにより(画像2)副走査方向の補正データ3を作成
し、該補正データ3で画像2を補正することにより2次
元ムラ補正データ(間引き補正データ)を作成し、これ
ら全ての補正データに基づいて画素毎の補正データを作
成する技術が開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、輝尽
性蛍光体を用いた放射線画像読取装置では、以下のよう
な要因による画像ムラが発生する。
【0014】主走査方向ムラ 集光系ムラ、光学系によるムラ(励起光のパワー変動、
走査速度ムラ)、蛍光体プレート感度ムラ 副走査方向ムラ 輝尽性蛍光体のフェーディング、X線のヒール効果(特
性に基づくムラ)、読取ユニットの移動ムラ、蛍光体プ
レート感度ムラ(全て副走査位置に起因) 2次元ムラ 蛍光体プレート感度ムラ、X線の照度ムラ ポリゴンムラ ポリゴンの各反射面毎の反射率差及び同一面内での反射
率差、ポリゴンの倒れ前記特開昭63−153048号
公報、特開昭63−158536号公報、特開平5−3
13262号公報では、ポリゴンによるムラが考慮され
ていないためポリゴンムラが補正されず、また、特開平
2−58973号公報では、ポリゴンムラと主走査方向
ムラが対象であるため、その他のムラは補正されないと
いう問題がある。
【0015】また、副走査方向には、位置に起因する副
走査ムラと、偏向したポリゴン面に起因するムラが存在
するため、特開平5−313264号公報のようにポリ
ゴン面と副走査位置を特定し、補正データ作成用画像と
実際の読み取り画像で関係を一致させる必要があるが、
副走査の制御は極めて困難である。
【0016】本発明はこのような課題に鑑みてなされた
ものであって、主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ
及び2次元ムラの全ての補正を容易に行なうことができ
る放射線画像読取装置を提供することを目的としてい
る。
【0017】
【課題を解決するための手段】
(1)前記した課題を解決するための第1の発明は、複
数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームに
より放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元
的に走査して発生する光を検出することにより画像信号
を得る放射線画像読取装置において、読み取った原画像
データより主走査方向に発生するムラを補正するための
第1の補正データと、副走査方向に発生するムラを補正
するための第2の補正データとを算出する手段と、原画
像データを前記第1の補正データを用いて補正を行な
い、1次補正画像データを取得する手段と、該1次補正
画像データよりポリゴンに起因するムラをポリゴンの各
反射面毎かつ主走査方向の位置毎に補正するための第3
の補正データを算出する手段と、原画像データを前記第
1、第2の補正データを用いて補正を行ない、2次補正
画像データを取得する手段と、該2次補正画像データよ
り2次元的に発生するムラを補正するための第4の補正
データを算出する手段と、前記第1乃至第4の補正デー
タを記憶する手段と、前記第1乃至第4の補正データよ
り各画素毎の補正データを算出する手段とを備えたこと
を特徴としている。
【0018】この発明の構成によれば、各種のムラをそ
れぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査ムラ、
ポリゴンムラ及び2次元ムラの全ての補正を容易に行な
うことができる。
【0019】(2)前記した課題を解決する第2の発明
は、複数面のポリゴンで反射偏向された光ビームにより
放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に
走査して発生する光を検出することにより画像信号を得
る放射線画像読取装置において、読み取った原画像デー
タより主走査方向に発生するムラを補正するための第1
の補正データと、副走査方向に発生するムラを補正する
ための第2の補正データと、ポリゴンに起因するムラを
ポリゴンの各反射面毎に補正するための第3の補正デー
タを算出する手段と、原画像データを前記第1、第2の
補正データを用いて補正を行ない、1次補正画像データ
を取得する手段と、該1次元補正画像データより2次元
的に発生するムラを補正するための第4の補正データを
算出する手段と、前記第1乃至第4の補正データを記憶
する手段と、前記第1乃至第4の補正データより各画素
毎の補正データを算出する手段とを備えたことを特徴と
している。
【0020】この発明の構成によれば、各種のムラをそ
れぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査ムラ、
ポリゴンムラ及び2次元ムラの全ての補正を容易に行な
うことができる。
【0021】(3)この場合において、前記第2の補正
データ算出手段が、原画像データを副走査方向に平均化
したデータをローパスフィルタでフィルタリングする手
段を備えることを特徴としている。
【0022】この発明の構成によれば、副走査方向に存
在するポリゴンの反射面に起因するムラ(高周波ムラ)
を除去することができる。 (4)また、前記ローパスフィルタのカットオフ空間周
波数fが、ポリゴン面数をN、読取画素サイズをdとし
た時、 f≧1/(N×d) であることを特徴としている。
【0023】この発明の構成によれば、ポリゴン面数N
と読取画素サイズdにより空間周波数fが求まるが、カ
ットオフ空間周波数を少なともf以上に設定することに
より、空間周波数及びその高調波成分に基づくムラを除
去することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態例を詳細に説明する。図1は本発明の一実施の
形態例を示すブロック図である。図7と同一のものは、
同一の符号を付して示す。図1において破線で囲んだ部
分20は輝尽性蛍光体プレートの読取部である。図2は
この輝尽性蛍光体プレート読取部の構成例を示す図であ
る。
【0025】先ず、蛍光体プレート読取部について説明
すれば、図2において、蛍光体プレート4は左側壁に固
定されており、繰り返し使用される。読取ユニット30
は、副走査モータ(ステッピングモータ)41によるボ
ールネジ42の駆動により、ガイドシャフト43に沿っ
て移動し、走査線(光ビーム)31を副走査方向にスキ
ャンする。
【0026】主走査方向のスキャンはポリゴン走査機構
32により行われる。ポリゴン走査機構32は、ポリゴ
ンと該ポリゴンを回転させる機構を含む。副走査モータ
41の動作は、副走査モータ制御機構45により制御さ
れる。蛍光は集光器5により集光され、フォトマル6に
より電気信号に変換されるようになっている。
【0027】LD1はレーザ光源,PD1はフォトセン
サであり、原点位置検出センサを構成している。この原
点位置検出センサは、読取ユニット30の副走査方向の
原点位置を検出するものである。フォトセンサPD1の
出力は、副走査モータ制御機構45に入力され、副走査
モータ制御機構45は読取ユニット30の停止位置を制
御する。
【0028】図1において、1はX線を発生するX線
源、2は該X線源1から発生するX線を絞る絞り、3は
該絞り2によって絞られたX線を受ける被写体、4は該
被写体3を透過したX線を受ける蛍光体プレートであ
る。該蛍光体プレート4には、被写体透過X線を入射し
て潜像が形成されるようになっている。13は潜像の読
出し時にレーザ光を発生するレーザ光源、32は該レー
ザ光源13からのレーザ光を受けて、蛍光体プレート4
上をレーザ光で走査する光走査手段としてのポリゴン走
査機構32(図2参照)である。
【0029】5は蛍光体プレート4から発生する蛍光を
集光する集光器、6は該集光器5で集光された蛍光を光
電変換するフォトマルチプライヤ(以下フォトマルと略
す)である。7は該フォトマル6に管電圧を供給する電
源である。
【0030】8はフォトマル6の出力を増幅するアン
プ、9は該アンプ6の出力を対数圧縮増幅するログアン
プ、10は該ログアンプ9の出力を受けてノイズ成分を
除去するフィルタ、11は該フィルタ10の出力をサン
プリングしてホールドするサンプルホールド回路、12
は該サンプルホールド回路11の出力(アナログ信号)
をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0031】SWは、補正データ作成時の信号経路と実
際の画像読み取り時の信号経路とを切替えるスイッチで
あり、補正データ作成時には共通接点をA接点側に、画
像読み取り時にはB接点側に切替える。
【0032】15はA/D変換器12の出力データ(読
取画像データ)と、読み取った画像データを後述の補正
手段で補正した画像データを記憶するフレームメモリ、
16は該フレームメモリ15に記憶されたデータを受け
て所定の処理を行なうコントローラ、17は該コントロ
ーラ16を介して送られてくる画像データを出力するプ
リンタ、自動現像機等の周辺機器(略してプリンタ・自
現機)である。画像データはまた、コントローラ16を
介してホストCPU(図示せず)に出力されるようにな
っている。
【0033】14はタイミング回路であり、該タイミン
グ回路14は、サンプルホールド回路11、A/D変換
器12、後述の補正用データ作成手段52及び補正デー
タメモリ60にそれぞれタイミングクロックを供給する
ものである。タイミング回路14は、放射線画像の撮影
条件に応じて読み取り時の読取画素サイズを決定する。
例えば、予め決められた0.1,0.15,0.2mm
の3種類の読取画素サイズの中から、1つの読取画素サ
イズを選択して設定し、該設定された読取画素サイズで
読み取りを行わせるようにサンプルホールド回路11へ
タイミングクロックを供給する。
【0034】50は輝尽性蛍光体プレート読取部20で
読み取られ、A/D変換器12でディジタルデータに変
換されたディジタル読取画像データを、各種のムラに基
づく補正データで補正する補正手段である。
【0035】補正手段50は、読み取られた画像データ
を補正する補正回路51と、読取画像データを補正する
ための各種補正データを作成する補正用データ作成手段
52と、主走査方向における補正データを記憶する主走
査補正データメモリ53と、ポリゴンに起因する補正デ
ータを記憶するポリゴン補正データメモリ54と、副走
査方向における補正データを記憶する副走査補正データ
メモリ55と、2次元補正用の2次元ムラ補正データを
記憶する間引きデータメモリ56と、2次元ムラ補正デ
ータを補間して2次元ムラ補正データを作成する補間デ
ータ作成手段57と、各メモリに記憶されている補正デ
ータを読み出して加算する加算手段58と、補正データ
を計算する補正データ計算手段59と、作成された補正
データを格納する補正データメモリ60とにより構成さ
れている。このような補正手段50は例えばマイクロプ
ロセッサとメモリによって構成される。
【0036】このように構成された装置の動作を説明す
れば、以下の通りである。 (1)補正データ作成動作 図に示す回路は、切り替えスイッチSWをA接点側に投
入した状態で、被写体なしのベタ画像をフレームメモリ
15に格納する。つまり、X線源1から発生するX線は
被写体3を透過し、蛍光体プレート4に入射して潜像が
形成される。潜像の読み出し時には、蛍光体プレート4
上をポリゴン走査機構32によりレーザ光で走査する。
【0037】この時、発生する蛍光は、続く集光器5に
より集光され、フォトマル6により光電変換される。該
フォトマル6の出力信号は、アンプ8で増幅され、ログ
アンプ9で対数圧縮増幅され、フィルタ10でノイズ成
分が除去される。
【0038】そして、フィルタ10の出力は、サンプル
ホールド回路11によりタイミング回路14からの発生
タイミングによりサンプルホールドされる。該サンプル
ホールド回路11の出力は、続くA/D変換器12によ
りディジタルデータに変換され、切替えスイッチSWを
介してフレームメモリ15の所定の位置に格納される。
以上の操作を主走査方向及び副走査方向に必要なだけ繰
り返して、蛍光体プレート4の全面に記録されている画
像情報をディジタル画像データに変換し、フレームメモ
リ15に格納する。
【0039】そして、補正用データ作成手段52は、フ
レームメモリ15に格納されているベタ画像データを読
み出して、後述する各種のムラ補正データを作成し、主
走査補正データメモリ53,ポリゴン補正データメモリ
54,副走査補正データメモリ55及び間引きデータメ
モリ56に記憶させる。
【0040】間引きデータメモリ56には、ベタ画像デ
ータに所定の補正処理を加えた後、一定の規則に従って
サンプリングし、その周囲の画素データも加味したデー
タ(間引きデータ)から作成された2次元ムラ補正デー
タが記憶される。補間データ作成手段57は、間引きデ
ータメモリ56に記憶されている2次元ムラ補正データ
を読み出して、それに基づいて補間により2次元ムラ補
正データを作成し、記憶する。この時、補間データ作成
手段57は、間引きデータメモリ56に記憶されていな
い点の画像データの2次元ムラ補正データは、補間法を
用いて作成する。
【0041】主走査補正データメモリ53,ポリゴン補
正データメモリ54,副走査補正データメモリ55及び
補間データ作成手段57の出力は、加算手段58により
画素毎に加算される。補正データ計算手段59は、読取
画素サイズに適合した補正データを計算し、補正データ
メモリ60に記憶する。このようにして、補正データメ
モリ60には、読取画素毎に補正データが記憶される。
【0042】(2)実際の画像データの読み取り処理 前記(1)により補正データが求まったら、切替えスイ
ッチSWをB側に投入し、被写体3を配置した状態で画
像データの読み取りを行なう。読み取られた画像データ
は、A/D変換器12から補正回路51に与えられる。
該補正回路51は、読み込んだ画像データから補正デー
タメモリ60に記憶されている対応する画素の補正デー
タを引算し、補正後の画像データを求める。このように
して求まった補正後画像データは、順次フレームメモリ
15に格納されていく。本発明によれば、各種のムラを
それぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査ム
ラ、2次元ムラ及びポリゴンムラの全ての補正を容易に
行なうことができる。
【0043】(3)ムラ補正データの作成 次に、補正用データ作成手段52による各種のムラ補正
データの作成方法について説明する。
【0044】被写体がない状態で、フレームメモリ15
に格納されたベタ画像データには、主走査ムラ、副走査
ムラ、ポリゴンムラ、2次元ムラが混在している。そこ
で、本発明では、フレームメモリ15に格納されている
ベタ画像データを基にこれらムラの補正データを分離し
て抽出する。
【0045】図3は画像データの画素配置例を示す図で
ある。画像データの主走査方向及び副走査方向の画素数
をそれぞれi,jとし、各画素データをXuv(u=0,
1…i−1、v=0,1…j−1)と表わすことにす
る。主走査方向をx方向、副走査方向をy方向とする。
【0046】ここで、ポリゴンの反射面数を10とする
と、副走査方向の画素は偏向を行なった反射面に応じ
て、10n、10n+1、… 、10n+9(n=0,
1,…9)と10グループに分けることができる。つま
り、ポリゴンの同じ反射面を用いた画像データは、副走
査方向の10行毎に現れることになる。図3を用いて説
明すると、10n行目の画素データと、10n+10行
目の画素データは、同じポリゴン面を用いて得られる。
図中の画像データXuvは、u列・v行の画素データを表
わす。
【0047】(3−1)主走査ムラ補正データの作成 読み取ったベタ画像データXのx方向の各列の平均信号
値を求め、A0、A1、…、Ai-1とする。各列の平均信
号値Akは次式で表される。
【0048】
【数1】
【0049】これによって、ベタ画像が例えば図4の
(a)に斜線で示すような濃度ムラを有する場合、同図
(b)のような平均値A0〜Ai-1のプロファイルが得ら
れる。図(b)において、縦軸は濃度レベル、横軸は主
走査方向xである。ここで、A kの最小値をAminとし、
kとAminとの差Skを求めると、Skは次式で表され
る。
【0050】 Sk=Ak−Amin (k=0,1,…,i−1) (2) このことは、図4の(b)について説明すれば、最小値
minから上の部分(斜線領域S)を切り出し、この切
り出した部分を主走査ムラ補正データとするものであ
る。このようにして求めた差Skを主走査ムラ補正デー
タS0、S1、…、Si-1として主走査補正データメモリ
53に記憶する。
【0051】また、異なった画素サイズで各列毎の画像
データを得て、同様に補正データを求めることができ
る。なお、この主走査ムラ補正データS0、S1、…、S
i-1は、読み出し画像データを引算により補正する場合
の補正データであり、読み出し画像データを加算により
補正する場合には、図4の(b)の最大値Amaxからの
差分(斜線領域S’)を補正データとすることができ
る。このことは、いちいち記述しないが、以降の補正デ
ータについても同様である。
【0052】(3−2)副走査ムラ補正データの作成 読み取ったベタ画像データXのy方向の各行の平均信号
値を求め、B0、B1、…、Bj-1とする。各行の平均信
号値Blは次式で表される。
【0053】
【数2】
【0054】これによって、ベタ画像が例えば図4の
(a)に斜線で示すような濃度ムラを有する場合、同図
(d)のような平均値B0〜Bj-1のプロファイルが得ら
れる。ここで、Blの最小値をBminとし、BlとBmin
の差Clを求めると、Clは次式で表される。
【0055】 Cl=Bl−Bmin(l=0,1,…,j−1) (4) このことは、図4の(d)について説明すれば、最小値
minから上の部分(斜線領域C)を切り出し、この切
り出した部分を差分データC0、C1、…、Cj- 1とする
ものである。
【0056】次に、(4)式で求めた差分データCl
カットオフ空間周波数fのローパスフィルタでフィルタ
リングしたデータを副走査ムラ補正データF0、F1
…、F j-1として副走査補正データメモリ55に記憶す
る。副走査方向には、ポリゴンの反射面に起因するムラ
(高周波ムラ)と、副走査の位置に起因するムラ(低周
波ムラ)がある。そこで、平均した画像データをローパ
スフィルタでフィルタリングすることにより、高周波ム
ラを除去しておくものである。なお、ローパスフィルタ
の機能をデータ処理で実現することは周知の技術であ
り、周知の方法を用いてフィルタリングする。
【0057】(3−3)ポリゴンムラ補正データの作成 反射面毎かつ主走査方向補正データ 読み取ったベタ画像データXの0列に属する各画素から
主走査ムラ補正データS0を引算する。同様に、1列、
2列、…i−1列に属する各画素からそれぞれ主走査ム
ラ補正データS1、S2、…、Si-1を引算する。この処
理は、ベタ画像を主走査ムラ補正データを用いて補正
し、補正後画像データX’を作成する処理である。補正
後画像データX’は次式で表される。
【0058】 X’=Xkl−Sk (k=0,1,…,i−1、l=0,1,…,j−1) (5) この式は、図3において、各画素データから0列に属す
る画素データについては、S0を引算し、1列に属する
画素データについては、S1を引算することを示す。以
下の列についても同様である。
【0059】このようにして求めた補正後画像データ
X’の10n行に属するデータであって、かつ0列に属
する全ての画素の平均信号値を求め、D0,0とする。同
様にして、10n行に属するデータであって、かつ1
列、2列、…、i−1列に属する全ての画素の平均信号
値を求め、それぞれD1,0、D2,0、…、Di-1,0とす
る。
【0060】同様にして、10n+1、10n+2、
…、10n+9行に属し、かつ0列、1列,…、i−1
列に属する全ての画素の平均信号値を、D0,1
i-1,1、D0, 2〜Di-1,2、…D0,9〜Di-1,9とする。
【0061】このようにして求めた平均信号値D
k,n(k=0,1,…,i−1、n=0,1,…,9)
が、図4の(c)に示すように得られたものとする。
(c)において縦軸は濃度レベル(平均値)、横軸は主
走査方向xである。全ての平均信号値の最小値をDmin
とし、Dk,nとDminとの差を、ポリゴン面毎かつ主走査
方向の補正データP0,0〜Pi-1,0、…、P0,9〜Pi-1,9
としてポリゴン補正データメモリ54に記憶する。
【0062】反射面毎の補正データ の場合と同様にして、補正後画像データX’を作成す
る。次に、補正後画像データX’の10n行に属する全
ての画素の平均信号値を求めD0とする。同様に、10
n+1、10n+2、…、10n+9行に属する全ての
画素の平均信号値を求め、D1、D2、…、D9とする。
n(n=0,1,…,9)の最小値をD minとし、Dn
とDminとの差を、ポリゴン面毎の補正データP0
1、…、P9として、ポリゴン補正データメモリ54に
記憶する。
【0063】上述の説明において、で求めた反射面毎
かつ主走査方向補正データと、で求めた反射面毎の補
正データは、ポリゴン補正データメモリ54に記憶され
るが、実際の画像読み取りでは、これら補正データが同
時に採用されることはない。即ち、ポリゴン補正データ
メモリ54は予め決められたいずれかのポリゴン補正方
法で必要なメモリ量だけあればよい。
【0064】(3−4)2次元ムラ補正データの作成 図8の(ウ)に示したように、蛍光体プレート4には、
2次元的な感度ムラがあり、このような感度ムラは、主
走査方向のみならず、副走査方向も加味した2次元の補
正を行なう必要がある。
【0065】先ず、読み取ったベタ画像データXの0列
に属する各画素から主走査ムラ補正データS0を引算す
る。同様に、1列、2列、…、i−1列に属する各画素
から主走査ムラ補正データS1、S2、…、Si-1を引算
する。
【0066】同様にして、0行に属する各画素から副走
査ムラ補正データF0を引算する。同様に、1行、2
行、…、j−1行に属する各画素から副走査ムラ補正デ
ータF 1、F2、…、Fj-1を引算する。このようにし
て、ベタ画像データを、主走査、副走査ムラ補正データ
を用いて補正し、補正後画像データX’’を作成する。
補正後画像データX’’は、次式で表される。
【0067】 X’’=Xkl−Sk−Fl (k=0,1,…,i-1、l=0,1,…,j-1) (6) 以上の処理により、蛍光体プレート全面にわたる2次元
補正画像データが求まったことになる。ここで、各画素
から一定の法則に従って特定の画素を抽出する。図5は
間引き画像データと補間方法の説明図である。図では、
主走査方向にK 1〜K5の5個の間引きデータをとった場
合を示している。副走査方向にも同様にして間引きデー
タを求める。
【0068】この間引き画像データK1〜K5は、単に前
述の補正後画像データX’’からサンプリングして求め
るのではなく、サンプリングした点の周囲のM×N画素
のデータを平均して求める。
【0069】このようにして求めた間引き画像データに
ついて、最小値との差を2次元ムラ補正データとする。
即ち、求めた間引き画像データについて、最小値を求
め、各間引きデータから最小値を引算することにより、
2次元ムラ補正データを求めるものである。Up1〜Up5
は、このようにして求めた図5に示す間引きデータK1
〜K5の2次元ムラ補正データである。以上の操作は蛍
光体プレート全面に対して行ない、2次元ムラ補正デー
タを求める。このようにして求めた2次元ムラ補正デー
タは、間引きデータメモリ56に記憶される。
【0070】なお、この間引き画像データは、例えば主
走査方向、副走査方向共に例えば5mmに1個程度の割
合で求める程度で、かなりの補間精度を維持できること
が分かっている。従って、間引きデータメモリ56の記
憶容量を小さくすることができる。
【0071】2次元ムラ補正データUp1〜Up5が、図5
に示すように求まると、各2次元ムラ補正データ間のデ
ータは、補間して求める。補間方法として、例えば図に
示すように、Up1とUp2 間の画素の2次元ムラ補正デ
ータを求める場合には、Up1とUp2 間が直線であるも
のとして、その間を線形補間することにより、2次元ム
ラ補正データUrsを求ることができる。このような補間
は、図1の補間データ作成手段57が行なう。
【0072】(4)装置全体の動作 補正データ作成用画像データとして、被写体を配置し
ない状態でベタ画像の撮影を行ない、得られた画像デー
タはフレームメモリ15に格納される。このベタ画像デ
ータを画像1とする。読み取った画像データには、主走
査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ、2次元ムラが混在
している。
【0073】そこで、補正用データ作成手段52は、
画像1を主走査方向に平均し、最小平均値との差を主走
査方向のムラ補正データとし、主走査補正データメモリ
53に記憶する(前述の(3−1)参照)。
【0074】次に、補正用データ作成手段52は、画
像1を副走査方向に平均する。副走査方向には、ポリゴ
ンの反射面に起因するムラ(高周波のムラ)と、位置に
起因するムラ(低周波のムラ)がある。そこで、平均化
したデータと最小値との差をとった後にローパスフィル
タでフィルタリングすることにより、高周波ムラを除去
する。
【0075】この結果、位置に起因する低周波ムラの特
性を表わすデータが残るので、副走査補正データメモリ
55に記憶する(前述の(3−2)参照)。なお、フィ
ルタリングは、平均化したデータに対して行ない、その
後、最小値との差をとるようにしてもよい。
【0076】ここで、ローパスフィルタのカットオフ空
間周波数fは、ポリゴン面数をN、読取画素サイズをd
とすると次式を満たすことが望ましい。 f≧1/(N×d) (7) 空間周波数は、ポリゴン面数Nと読取画素サイズdの関
数となり、ポリゴン面Nが増えるほど、また読取画素サ
イズdが大きいほど低くなる。従って、高周波ムラは、
周期N×d毎或いはその1/(整数)周期毎にスジ状の
模様として現れる。このスジを除去するためには、カッ
トオフ空間周波数fが(7)式を満たしている必要があ
る。
【0077】このように、本発明によれば、副走査方向
に存在するポリゴンの反射面に起因するムラ(空間周波
数及びその高調波成分に基づく高周波ムラ)を除去する
ことができる。
【0078】補正用データ作成手段52は、前記画像
1を主走査ムラ補正データで補正し、全域にわたる主走
査ムラのない画像データを作成する。この画像データを
画像2とする。ここで、前述の副走査ムラ補正データ
は、画像2から算出するようにしてもよい。
【0079】次に、補正用データ作成手段52は、画
像2を偏向した反射面毎に主走査方向に平均し、最小平
均値との差をポリゴンの各反射面毎かつ主走査方向の位
置毎に補正する補正データとし、ポリゴン補正データメ
モリ54に記憶する(前述の(3−3)の参照)。こ
の時の、補正データ数は、反射面数×主走査画素数とな
る。
【0080】なお、主走査方向に発生するポリゴンの面
内反射率ムラは低周波であるため、補正データ又は算出
途中のデータを主走査方向にスムージング処理して求め
てもよい。
【0081】また、ポリゴンムラ補正データは、画像1
を偏向した反射面毎に平均化し、最小平均値との差をポ
リゴンの各反射面毎に補正するデータとしてもよい(前
述の(3−3)の参照)。このポリゴンムラ補正デー
タは、ポリゴン補正データメモリ54に記憶される。こ
の場合のデータ数は、ポリゴンの反射面数となる。
【0082】この場合において、主走査方向に発生する
ポリゴンの面内反射率ムラは補正できないが、画像2を
作成する必要がなくなる。なお、画像2からポリゴンの
各反射面毎に補正するデータを作成するようにしてもよ
い。
【0083】補正用データ作成手段52は、画像1を
主走査ムラ補正データと副走査ムラ補正データで補正
し、画像3とする。 この画像3には、蛍光体プレート感度ムラやX線の照
度ムラ以外に、ポリゴンムラをはじめ、X線モトル(X
線の位置的なゆらぎ)や、輝尽性蛍光体プレート4の欠
陥や、ゴミ等の高周波ムラが残っている。この高周波ム
ラを除去するため、2次元的にスムージング(周囲画素
との平均化)処理を行ないながら画像3の間引きデータ
を作成し、作成した間引きデータの最小値との差を2次
元ムラ補正データとし、間引きデータメモリ56に記憶
する(前述の(3−4)参照)。
【0084】以上の動作により、主走査補正データメ
モリ53には主走査ムラ補正データが、副走査補正デー
タメモリ55には副走査ムラ補正データが、ポリゴン補
正データメモリ54にはポリゴンムラ補正データが、間
引きデータメモリ56には2次元ムラ補正データがそれ
ぞれ記憶されたことになる。
【0085】そこで、切替えスイッチSWをB側に投
入し、被写体画像を輝尽性蛍光体プレート読取部20で
読み取り、A/D変換器12でディジタルデータに変換
された被写体の画像データを補正回路51に記憶させ
る。以上の読み取り操作を繰り返して、蛍光体プレート
1枚分の読み取り画像データが補正回路51に記憶され
る。
【0086】一方、加算手段58は各データメモリ53
〜56に記憶されている補正データを一挙に加算し、補
正データ計算手段59により所定の処理を経た補正デー
タを順次、画素毎に補正データメモリ60に記憶させて
いく。
【0087】この場合において、2次元ムラ補正データ
は、画素数だけ準備されていないので、2次元ムラ補正
データの存在しない点の2次元ムラ補正データは、補間
データ作成手段57により補間して求めて加算手段58
に入力するようになっている。以上の加算操作を画素数
だけ繰り返すことにより、補正データメモリ60には1
枚の蛍光体プレートの各画素点の補正データが記憶され
ることになる。
【0088】補正回路51は、読み込んだ被写体画像デ
ータと補正データメモリ60に記憶されている補正デー
タとの対応をとりながら、被写体画像データから補正デ
ータ(全ての補正データの和)を引算する処理を全画素
数繰り返す。
【0089】なお、2次元データの補間と各メモリ53
〜56に記憶されている補正データの加算と補正データ
計算手段59による計算の合計処理速度が、画像データ
の読み取り速度以下であれば、読み取りを行ないながら
各画素点の補正データを作成することが可能であり、そ
の場合には、補正データメモリ60は不要となる。
【0090】補正回路51で補正された画像データはフ
レームメモリ15に順次格納されていく。このように、
本発明によれば、各種のムラをそれぞれ分離して求める
ため、主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ及び2次
元ムラの全ての補正を容易に行なうことができる。
【0091】この場合において、ポリゴンで読み取る画
像データは、補正データと読み取り画素データの面を一
致させることが極めて重要である。例えば、ポリゴンの
E面(図8参照)で読み取った画像データを、ポリゴン
のG面の補正データで補正しても良好なムラ補正を行な
うことはできない。ポリゴンのE面(図8参照)で読み
取った画像データは、ポリゴンのE面の補正データで補
正することにより、良好なムラ補正が行なえることにな
る。
【0092】そこで、ポリゴン面を識別する必要があ
る。読み取ったポリゴンの面を識別する方法としては、
ポリゴンの各反射面にマーカをつけ、反射面を検出する
方法や、読み取った画像データを解析することにより反
射面を識別する方法等がある。
【0093】上述のムラ補正処理において、ポリゴン補
正データメモリ54には、前述の(3−3)ので求め
た反射面毎かつ主走査方向補正データと、(3−3)の
で求めた反射面毎の補正データが存在するが、読み取
り画像を補正するにあたっては、何れか一方のみを用い
る。同時に用いることはない。即ち、ポリゴン補正デー
タメモリ54は、予め決められたいずれかのポリゴン補
正方法で必要なメモリ量だけあればよい。何れを用いる
かは、ホストCPUから指示したり、装置自体の操作部
から指示してやることができる。
【0094】上述の実施の形態例において、各画素毎の
補正データを求める際には、補正データ量に制限を加え
ることができる。なお、補正量の制限は主走査ムラ補正
データを例にとって説明するが、他の副走査ムラ補正デ
ータ、ポリゴンムラ補正データ、2次元ムラ補正データ
についても同様にして補正の制限を行なうことができ
る。
【0095】例えば、ベタ画像の読み取りデータの主走
査方向(x方向)のプロファイル(平均値)として、図
6の(a)に示すように、濃度が画面の大部分の領域に
おいて概ね平坦であるが左端部で急低下しているものが
得られたとすると、主走査ムラ補正データは、最小値
(レベル1)で切り出され、(b)に示すようなものと
なる。
【0096】このため、補正量を読み取り画像データか
ら引算すると、画像データの実質信号範囲が狭くなると
いう不都合を生じることがある。そこで、このような場
合には、(c)に示すように補正量の切りだしレベルを
レベル2まで上げて補正する。
【0097】このようにした場合、画面の端の部分のム
ラは補正しきれずに残るが、それ以外の面の大部分を占
める領域についてはムラが補正されるので、実用上は許
容できる。ここで、レベル2の値は、許容できるムラ領
域の大きさ、又はムラの値と補正後の実質信号範囲の縮
小量とのかねあいによって決められる。
【0098】例えば、許容できるムラ領域の大きさは、
面の全画素数に対するムラ領域の画素数の割合によって
規定することができる。即ち、この比率が所定値を越え
ないようにレベル2を決めるのである。これによれば、
比較的単純なアルゴリズムによりレベル2、即ち補正の
制限量を決めることができる。
【0099】また、上述の実施の形態例では、ある画素
サイズで画像を読み取る場合を示したが、本発明はこれ
に限るものではない。読み取り画素サイズが変更可能な
場合には、上記補正データを複数の画素サイズ毎に求
め、メモリに記憶しておき、実際の撮影時の読み取り画
素サイズに合わせて最適な補正データを用いてムラ補正
を行なうようにすることができる。
【0100】また、ポリゴンの面数も上述した8面,1
0面に限るものではなく、任意の面数を用いることがで
きる。
【0101】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、 (1)請求項1記載の発明によれば、複数の反射面を持
つポリゴンで反射偏向された光ビームにより放射線画像
が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発
生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画
像読取装置において、読み取った原画像データより主走
査方向に発生するムラを補正するための第1の補正デー
タと、副走査方向に発生するムラを補正するための第2
の補正データとを算出する手段と、原画像データを前記
第1の補正データを用いて補正を行ない、1次補正画像
データを取得する手段と、該1次補正画像データよりポ
リゴンに起因するムラをポリゴンの各反射面毎かつ主走
査方向の位置毎に補正するための第3の補正データを算
出する手段と、原画像データを前記第1、第2の補正デ
ータを用いて補正を行ない、2次補正画像データを取得
する手段と、該2次補正画像データより2次元的に発生
するムラを補正するための第4の補正データを算出する
手段と、前記第1乃至第4の補正データを記憶する手段
と、前記第1乃至第4の補正データより各画素毎の補正
データを算出する手段とを備えることにより、各種のム
ラをそれぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査
ムラ、ポリゴンムラ及び2次元ムラの全ての補正を容易
に行なうことができる。
【0102】(2)請求項2記載の発明よれば、複数面
のポリゴンで反射偏向された光ビームにより放射線画像
が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発
生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画
像読取装置において、読み取った原画像データより主走
査方向に発生するムラを補正するための第1の補正デー
タと、副走査方向に発生するムラを補正するための第2
の補正データと、ポリゴンに起因するムラをポリゴンの
各反射面毎に補正するための第3の補正データを算出す
る手段と、原画像データを前記第1、第2の補正データ
を用いて補正を行ない、1次補正画像データを取得する
手段と、該1次元補正画像データより2次元的に発生す
るムラを補正するための第4の補正データを算出する手
段と、前記第1乃至第4の補正データを記憶する手段
と、前記第1乃至第4の補正データより各画素毎の補正
データを算出する手段とを備えることにより、各種のム
ラをそれぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査
ムラ、ポリゴンムラ及び2次元ムラの全ての補正を容易
に行なうことができる。
【0103】(3)請求項3記載の発明によれば、前記
第2の補正データ算出手段が、原画像データを副走査方
向に平均化したデータをローパスフィルタでフィルタリ
ングする手段を備えることにより、副走査方向に存在す
るポリゴンの反射面に起因するムラ(高周波ムラ)を除
去することができる。
【0104】(4)請求項4記載の発明によれば、前記
ローパスフィルタのカットオフ空間周波数fを、ポリゴ
ン面数をN、読取画素サイズをdとした時、 f≧1/(N×d) と決めることにより、ポリゴン面数Nと読取画素サイズ
dにより決定される空間周波数fが求まるが、カットオ
フ空間周波数を少なくともf以上に設定することによ
り、空間周波数及びその高調波成分に基づくムラを除去
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例を示すブロック図であ
る。
【図2】輝尽性蛍光体プレート読取部の構成例を示す図
である。
【図3】画像データの画素配置例を示す図である。
【図4】ベタ画像と補正データ作成の説明図である。
【図5】間引き画像データと補間方法の説明図である。
【図6】補正データに制限を加える場合の説明図であ
る。
【図7】輝尽性蛍光体プレートへの画像の記録方法の説
明図である。
【図8】ポリゴンミラーの面による読み取り信号の相違
と輝尽性蛍光体プレートにおける2次元ムラを示す図で
ある。
【符号の説明】
1 X線源 2 絞り 3 被写体 4 輝尽性蛍光体プレート 5 集光器 6 フォトマル 7 電源 8 アンプ 9 ログアンプ 10 フィルタ 11 サンプルールド回路 12 A/D変換器 13 レーザ光源 14 タイミング回路 15 フレームメモリ 16 コントローラ 17 プリンタ・自現機 32 ポリゴン走査機構 50 補正手段 51 補正回路 52 補正用データ作成手段 53 走査補正データメモリ 54 ポリゴン補正データメモリ 55 副走査補正データメモリ 56 間引きデータメモリ 57 補間データ作成手段 58 加算手段 59 補正データ計算手段 60 補正データメモリ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向
    された光ビームにより放射線画像が蓄積記録された輝尽
    性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出するこ
    とにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、 読み取った原画像データより主走査方向に発生するムラ
    を補正するための第1の補正データと、副走査方向に発
    生するムラを補正するための第2の補正データとを算出
    する手段と、 原画像データを前記第1の補正データを用いて補正を行
    ない、1次補正画像データを取得する手段と、 該1次補正画像データよりポリゴンに起因するムラをポ
    リゴンの各反射面毎かつ主走査方向の位置毎に補正する
    ための第3の補正データを算出する手段と、 原画像データを前記第1、第2の補正データを用いて補
    正を行ない、2次補正画像データを取得する手段と、 該2次補正画像データより2次元的に発生するムラを補
    正するための第4の補正データを算出する手段と、 前記第1乃至第4の補正データを記憶する手段と、 前記第1乃至第4の補正データより各画素毎の補正デー
    タを算出する手段とを備えたことを特徴とする放射線画
    像読取装置。
  2. 【請求項2】 複数面のポリゴンで反射偏向された光ビ
    ームにより放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を
    2次元的に走査して発生する光を検出することにより画
    像信号を得る放射線画像読取装置において、 読み取った原画像データより主走査方向に発生するムラ
    を補正するための第1の補正データと、副走査方向に発
    生するムラを補正するための第2の補正データと、ポリ
    ゴンに起因するムラをポリゴンの各反射面毎に補正する
    ための第3の補正データを算出する手段と、 原画像データを前記第1、第2の補正データを用いて補
    正を行ない、1次補正画像データを取得する手段と、 該1次元補正画像データより2次元的に発生するムラを
    補正するための第4の補正データを算出する手段と、 前記第1乃至第4の補正データを記憶する手段と、 前記第1乃至第4の補正データより各画素毎の補正デー
    タを算出する手段とを備えたことを特徴とする放射線画
    像読取装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の補正データ算出手段が、原画
    像データを副走査方向に平均化したデータをローパスフ
    ィルタでフィルタリングする手段を備えることを特徴と
    する請求項1乃至2の何れかに記載の放射線画像読取装
    置。
  4. 【請求項4】 前記ローパスフィルタのカットオフ空間
    周波数fが、ポリゴン面数をN、読取画素サイズをdと
    した時、 f≧1/(N×d) であることを特徴とする請求項3記載の放射線画像読取
    装置。
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