JP3738555B2 - 放射線画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は放射線画像情報を光学的に読み取る放射線画像読取装置に関し、特に輝尽性蛍光体を使用した読取装置のように、精細な濃淡情報を正確に再現する必要がある読取装置における読取画像データの補正技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
図11は、輝尽性蛍光体プレートへの画像(例えば、医療用診断画像)の記録方法を示す模式図である。
【0003】
X線源1から出射されたX線は、絞り2によって絞られた後、被写体3に照射される。被写体3を透過したX線は、輝尽性蛍光体プレート4に入射し、これによって、被写体3の画像の潜像が輝尽性蛍光体プレート4に形成される。
【0004】
この潜像の画像化は、励起光としてのレーザ光を走査して輝尽性蛍光体プレート4を励起し、蓄積している潜像エネルギーを蛍光として放射させ、この蛍光を集光器により集光し、光電子増倍管(フォトマルチプライヤ)を備えた光検出器により検出し、得られるアナログ電気信号をA/D変換してデジタル化した後、そのデータに所定の信号処理を施す、ことにより行われる。
【0005】
本発明者は、より高精度な画像再現を行うために、読取画像データの補正技術について検討したが、その結果として以下の事項が明らかとなった。
補正の種類としては、集光系及び光学系によるムラ(シェーディング)の補正の他に、蛍光体の発光強度が時間経過とともに減衰するフェーディングに対する補正が必要である。
【0006】
また、例えば、図12(ア)に示すようなポリゴン35(反射面としてA面〜H面を持つ)を用いて光ビームを走査する場合、同図(イ)に例示されるように、A面と他の面(例えばE面)とでは反射率に差があり、その結果、輝尽性蛍光体プレートの同じ位置を走査したとしても、A面を使用した場合とE面を使用した場合とでは、輝尽性蛍光体プレートに達するレーザパワーが相違し、それによって、検出する信号レベルと面内での分布内容が相違する。また、各反射面毎の倒れ角の違いによっても信号レベルが相違する。従って、使用するポリゴン面を意識した補正を行う必要がある。
【0007】
また、図12(ウ)に示すように、輝尽性蛍光体プレート4には、2次元的な感度ムラ(あるいはX線ムラに起因するムラ)が存在し、高精度化をねらう場合は、この2次元ムラに対する補正が必要である。
【0008】
すなわち、輝尽性蛍光体を用いた放射線画像読取装置では、以下に列挙するような要因による各種の画像ムラが発生する。
▲1▼主走査方向ムラ:
集光系ムラ、光学系によるムラ(励起光のパワー変動、走査速度ムラ)、輝尽性蛍光体プレート感度ムラ。
【0009】
▲2▼副走査方向ムラ:
輝尽性蛍光体のフェーディング、X線のヒール効果(特性に基づくムラ)、読取ユニットの移動ムラ、輝尽性蛍光体プレート感度ムラ(全て副走査位置に起因)。
【0010】
▲3▼2次元ムラ:
輝尽性蛍光体プレート感度ムラ、X線の照度ムラ。
▲4▼ポリゴンムラ:
ポリゴンミラーの各反射面毎の反射率差及び同一面内での反射率差、ポリゴンの倒れによるムラ。
【0011】
以上のような各種のムラを補正するために、以下のようないくつかの提案がなされている。
(1) 特開昭63−153048号公報には、被写体を置かずに撮影したベタ画像を用いて被写体を置いて撮影した画像を補正する技術が開示されている。また、特開昭63−158536号公報には、被写体を置かずに撮影したベタ画像から主走査、副走査方向の補正データを求めて記憶しておき、被写体を置いて撮影した画像を補正する技術が開示されている。
【0012】
(2) 特開平2−58973号公報には、ポリゴンに起因するムラを除去する技術が記載されている。
(3) 特開平7−295121号公報には、ポリゴンの反射面毎に、またポリゴンの反射面毎かつ主走査方向の各装置位置毎に補正する第1の補正データを作成し、該第1の補正データで画像を補正することにより、輝尽性蛍光体に起因するムラを補正するための第2の補正データを作成する、技術が開示されている。
【0013】
(4) 特開平9−113836号公報には、被写体を置かずに撮影したベタ画像から、主走査方向の第1の補正データを作成し、該第1の補正データで画像を補正することにより1次補正画像を作成し、ポリゴンの反射面毎かつ主走査方向の各装置位置毎に補正する第2の補正データを作成し、該第2の補正データで1次補正画像を補正することにより2次補正画像を作成し、副走査方向の第3の補正データで2次補正画像を補正することにより2次元ムラ補正データ(間引き補正データ)を作成し、これら全ての補正データに基づいて画素毎の補正データを作成する、技術が開示されている。この様子を模式的に図13に示す。
【0014】
(5) さらに、特開平9−55829号公報や本件出願人が出願した特願平8−267112号の特許出願には、副走査補正データに対して、スムージング処理を行なうことで、ポリゴンムラなどの位置再現性のないムラの影響を除く、技術が開示されている。なお、この場合も、全ての補正データに基づいて画素毎の補正データを作成する。この様子を図14に示す。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】
上記(1) の特開昭63−153048号公報、特開昭63−158536号公報に記載の技術では、ポリゴンによるムラが考慮されていないためポリゴンムラが補正されないという問題がある。
【0016】
上記(2) の特開平2−58973号公報の記載の技術では、ポリゴンに起因するムラを除去している。しかし、この技術に上記(1)を単に組合わせただけでは、副走査方向の補正データにポリゴンムラが重畳してしまい、十分なムラ補正ができないという問題が生じる。
【0017】
図15はこの問題点の説明図である。この図15において、f0はポリゴン補正データであり、(a)はf0の周波数スペクトル、f1は副走査補正データであり、(b)はf1の周波数スペクトル、f2は画像データであり、(c)はf2の周波数スペクトル、f3は補正後の画像データであり、(d)はf3の周波数スペクトルである。ここで、f1〜f3の縦軸は画像データの大きさを示し、横軸は位置を示している。また、周波数スペクトルの縦軸は強度、横軸は空間周波数である。
【0018】
この図15の例では、比較的ゆるやかな変化で位置再現性のあるムラと、比較的急な変化で一定の周期で現れる位置再現性のあるムラとポリゴンムラが混在する場合を示している。位置再現性のあるムラは、補正データf1と画像データf2で同様に現れるので、補正後の画像データf3ではうまく補正されている。
【0019】
一方、ポリゴンムラ補正していない画像データからf1副走査補正データを作成しているので、副走査補正データにポリゴンムラがのった状態になる(図15(b)▲1▼)。
【0020】
補正データ作成用の画像の読み取りと、実際の画像の読み取りで、必ずしも同じポリゴン面から読み取りを開始するとは限らない。この結果、図においてf1とf2とのピーク位置に違いが生じている。ポリゴンに起因するムラのみを抽出したポリゴン補正データは、読み取り開始時のポリゴン面を検出することによって、記憶しておいた補正データの位相をずらして補正することが可能である(f2に合せてf0をシフトさせる)。しかし、副走査補正データは、本来の目的である位置再現性のあるムラを除去するために、位相をずらすことができないから、副走査補正データに重畳してしまったポリゴンムラのパターンは常に同じ場所に現れる。
【0021】
このため、補正後の画像データf3にも、ポリゴンムラが残った状態になる(図15(d))。
また、上記(3)や(4)の技術では、ポリゴンムラ補正した画像データからf1副走査補正データを作成しているので、副走査補正データにポリゴンムラがのっていない状態になる(図16(b))。このため、補正後の画像データf3には、ポリゴンムラが含まれない状態になる(図16(d))。このように、補正精度が良い反面、画像データに対してポリゴンムラ補正を行ってから副走査補正データを作成しているので、補正データ作成演算に多くの時間を要するという不具合が生じる。
【0022】
そして、上記(5)の技術では、スムージング処理を行なうことで、ポリゴンムラなどの位置再現性のないムラの影響を除いているため、副走査補正データから、ポリゴンムラ以外のムラも除かれてしまうという問題がある(図17(b)▲1▼→(c)▲2▼)。
【0023】
この結果、画像データに含まれるポリゴンムラ以外のムラ(図17(d)▲3▼)が、補正後の画像データにも補正されずに残ってしまうという問題を有している(図17(e)▲4▼)。
【0024】
また、副走査方向には、位置に起因する副走査ムラと、偏向したポリゴン面に起因するムラが存在するため、ポリゴン面と副走査位置を特定し、補正データ作成用画像と実際の読み取り画像で関係を一致させる方法もあるが、副走査の制御は極めて困難である。
【0025】
本発明はこのような課題に鑑みてなされたものであって、主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ及び2次元ムラの全ての補正を容易かつ正確に行なうことができる放射線画像読取装置を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】
(1)請求項1記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0027】
この放射線画像読取装置では、ポリゴン補正データと1次元の副走査補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0028】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データと、ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データとにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0029】
(2)請求項2記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0030】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0031】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0032】
(3)請求項3記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0033】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データ,2次元補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0034】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データ,2次元補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0035】
(4)請求項4記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを補正するための主走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、および前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0036】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0037】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0038】
(5)請求項5記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第4の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0039】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データ,2次元補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0040】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データ,2次元補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0041】
(6)請求項6記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、および副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、前記1次補正画像データより、回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、および前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0042】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0043】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0044】
(7)請求項7記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、および副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、前記1次補正画像データより、回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第4の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0045】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データ,2次元補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0046】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データ,2次元補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0047】
(8)請求項8記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、および前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0048】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0049】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0050】
(9)請求項9記載の発明は、複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第4の補正データ作成手段と、前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置である。
【0051】
この放射線画像読取装置では、主走査補正データ,ポリゴン補正データ,1次元の副走査補正データ,2次元補正データを作成し、その副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0052】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データ,主走査補正データ,ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データ,2次元補正データにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【0053】
(10)請求項10記載の発明は、(1)〜(9)の放射線画像読取装置において、前記第2の補正データ作成手段が算出するポリゴン補正データは、回転多面鏡の各反射面毎に補正するための補正データである、ことを特徴とする。
【0054】
この放射線画像読取装置において、ポリゴン補正データは、回転多面鏡の各反射面毎に補正するための補正データであるため、各反射面毎のポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0055】
(11)請求項11記載の発明は、(1)〜(9)の放射線画像読取装置において、前記第2の補正データ作成手段が算出するポリゴン補正データは、回転多面鏡の各反射面毎、かつ、主走査の位置毎に補正するための補正データである、ことを特徴とする。
【0056】
この放射線画像読取装置において、ポリゴン補正データは、回転多面鏡の各反射面毎、かつ、主走査の位置毎に補正するための補正データであるため、各反射面毎、かつ、主走査の位置毎の影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0057】
(12)請求項12記載の発明は、1〜11の放射線画像読取装置において、前記記憶手段は、各補正データまたは各画素毎の補正データをあらかじめ記憶しておき、前記補正手段は、前記記憶手段に記憶された補正データを用いて、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう、ことを特徴とする。
【0058】
この放射線画像読取装置では、一旦求めた補正データを記憶しておき、その補正データを用いて画像データのムラの補正を行なうことにより、毎回補正データを求める必要が無く、処理を迅速に行える。
【0059】
(13)なお、以上の(1)〜(12)のそれぞれの場合で、第1〜第3の補正データ作成手段を、共通した単一の手段(単一のCPUや処理プログラムなど)で構成することが可能である。
【0060】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施の形態例を詳細に説明する。
図1は本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。図11と同一のものは、同一の符号を付して示す。
【0061】
また、図1において破線で囲んだ部分は輝尽性蛍光体プレート読取部20であり、この輝尽性蛍光体プレート読取部20の構成例を図2に示す。
まず、輝尽性蛍光体プレート読取部について説明すれば、図2において、輝尽性蛍光体プレート4は左側壁に固定されており、繰り返し使用される。読取ユニット30は、ステッピングモータ等で構成された副走査モータ41によるボールネジ42の駆動により、ガイドシャフト43に沿って移動し、走査線(光ビーム)31を副走査方向にスキャンする。
【0062】
主走査方向のスキャンはポリゴン走査機構32により行われる。ポリゴン走査機構32は、ポリゴンと該ポリゴンを回転させる機構を含む。副走査モータ41の動作は、副走査モータ制御機構45により制御される。蛍光は集光器5により集光され、フォトマル6により電気信号に変換されるようになっている。
【0063】
LD1はレーザ光源,PD1はフォトセンサであり、原点位置検出センサを構成している。この原点位置検出センサは、読取ユニット30の副走査方向の原点位置を検出するものである。フォトセンサPD1の出力は、副走査モータ制御機構45に入力され、副走査モータ制御機構45は読取ユニット30の停止位置を制御する。
【0064】
ここで、図1により全体の説明を行なう。この図1において、1はX線を発生するX線源、2は該X線源1から発生するX線を絞る絞り、3は該絞り2によって絞られたX線を受ける被写体、4は該被写体3を透過したX線を受ける輝尽性蛍光体プレートである。該輝尽性蛍光体プレート4には、被写体透過X線を入射して潜像が形成されるようになっている。13は潜像の読出し時にレーザ光を発生するレーザ光源、32は該レーザ光源13からのレーザ光を受けて、輝尽性蛍光体プレート4上をレーザ光で走査する光走査手段としてのポリゴン走査機構である。
【0065】
5は輝尽性蛍光体プレート4から発生する蛍光を集光する集光器、6は該集光器5で集光された蛍光を光電変換するフォトマルチプライヤ(以下フォトマルと略す)である。7は該フォトマル6に管電圧を供給する電源である。
【0066】
8はフォトマル6の出力を増幅するアンプ、9は該アンプ6の出力を対数圧縮増幅するログアンプ、10は該ログアンプ9の出力を受けてノイズ成分を除去するフィルタ、11は該フィルタ10の出力をサンプリングしてホールドするサンプルホールド回路、12は該サンプルホールド回路11の出力(アナログ信号)をディジタル信号に変換するA/D変換器である。
【0067】
SWは、補正データ作成時の信号経路と実際の画像読み取り時の信号経路とを切替えるスイッチであり、補正データ作成時には共通接点をA接点側に、画像読み取り時にはB接点側に切替える。
【0068】
15はA/D変換器12の出力データ(読取画像データ)と、読み取った画像データを後述の補正手段で補正した画像データを記憶するフレームメモリ、16は該フレームメモリ15に記憶されたデータを受けて所定の処理を行なうコントローラ、17は該コントローラ16を介して送られてくる画像データを出力するプリンタ、自動現像機等の周辺機器(略してプリンタ・自現機)である。画像データはまた、コントローラ16を介してホストCPU(図示せず)に出力されるようになっている。
【0069】
14はタイミング回路であり、該タイミング回路14は、サンプルホールド回路11、A/D変換器12、後述の補正用データ作成手段52及び補正データメモリ60にそれぞれタイミングクロックを供給するものである。タイミング回路14は、放射線画像の撮影条件に応じて読み取り時の読取画素サイズを決定する。例えば、予め決められた0.1mm,0.15mm,0.2mmの3種類の読取画素サイズの中から、1つの読取画素サイズを選択して設定し、該設定された読取画素サイズで読み取りを行わせるようにサンプルホールド回路11へタイミングクロックを供給する。
【0070】
50は輝尽性蛍光体プレート読取部20で読み取られ、A/D変換器12でディジタルデータに変換されたディジタル読取画像データを、各種のムラに基づく補正データで補正する補正手段である。
【0071】
この補正手段50は、読み取られた画像データを補正する補正回路51と、読取画像データを補正するための各種補正データを作成する補正用データ作成手段52と、主走査方向における補正データを記憶する主走査補正データメモリ53と、ポリゴンに起因する補正データ(反射面毎かつ主走査方向補正データ)を記憶するポリゴン補正データメモリ54aと、ポリゴンに起因する補正データ(反射面毎の補正データ)を記憶するポリゴン補正データメモリ54bと、副走査方向における補正データを記憶する副走査補正データメモリ55と、2次元補正用の2次元ムラ補正データを記憶する間引きデータメモリ56と、2次元ムラ補正データを補間して2次元ムラ補正データを作成する補間データ作成手段57と、各メモリに記憶されている補正データを読み出して加算する加算手段58と、補正データを計算する補正データ計算手段59と、作成された補正データを格納する補正データメモリ60とにより構成されている。このような補正手段50は例えばマイクロプロセッサとメモリによって構成される。
【0072】
なお、補正データ作成手段52は、請求項における「第1の補正データ作成手段」〜「第4の補正データ作成手段」を構成している。
このように構成された装置の動作を説明すれば、以下の通りである。
【0073】
(1)補正データ作成動作
図に示す回路は、切り替えスイッチSWをA接点側に投入した状態で、被写体なしのベタ画像をフレームメモリ15に格納する。つまり、X線源1から発生するX線は被写体3を透過し、輝尽性蛍光体プレート4に入射して潜像が形成される。潜像の読み出し時には、輝尽性蛍光体プレート4上をポリゴン走査機構32によりレーザ光で走査する。
【0074】
この時、発生する蛍光は、続く集光器5により集光され、フォトマル6により光電変換される。該フォトマル6の出力信号は、アンプ8で増幅され、ログアンプ9で対数圧縮増幅され、フィルタ10でノイズ成分が除去される。
【0075】
そして、フィルタ10の出力は、サンプルホールド回路11によりタイミング回路14からの発生タイミングによりサンプルホールドされる。該サンプルホールド回路11の出力は、続くA/D変換器12によりディジタルデータに変換され、切替えスイッチSWを介してフレームメモリ15の所定の位置に格納される。以上の操作を主走査方向及び副走査方向に必要なだけ繰り返して、輝尽性蛍光体プレート4の全面に記録されている画像情報をディジタル画像データに変換し、フレームメモリ15に格納する。
【0076】
そして、補正用データ作成手段52は、フレームメモリ15に格納されているベタ画像データを読み出して、後述する各種のムラ補正データを作成し、主走査補正データメモリ53,ポリゴン補正データメモリ54a,ポリゴン面間補正データメモリ54b,副走査補正データメモリ55及び間引きデータメモリ56に記憶させる。
【0077】
間引きデータメモリ56には、ベタ画像データに所定の補正処理を加えた後、一定の規則に従ってサンプリングし、その周囲の画素データも加味したデータ(間引きデータ)から作成された2次元ムラ補正データが記憶される。補間データ作成手段57は、間引きデータメモリ56に記憶されている2次元ムラ補正データを読み出して、それに基づいて補間により2次元ムラ補正データを作成し、記憶する。この時、補間データ作成手段57は、間引きデータメモリ56に記憶されていない点の画像データの2次元ムラ補正データは、補間法を用いて作成する。
【0078】
主走査補正データメモリ53,ポリゴン補正データメモリ54a,ポリゴン面間補正データメモリ54b,副走査補正データメモリ55及び補間データ作成手段57の出力は、加算手段58により画素毎に加算される。補正データ計算手段59は、読取画素サイズに適合した補正データを計算し、補正データメモリ60に記憶する。このようにして、補正データメモリ60には、読取画素毎に補正データが記憶される。
【0079】
(2)実際の画像データの読み取り処理
前記(1)により補正データが求まったら、切替えスイッチSWをB側に投入し、被写体3を配置した状態で画像データの読み取りを行なう。読み取られた画像データは、A/D変換器12から補正回路51に与えられる。該補正回路51は、読み込んだ画像データから補正データメモリ60に記憶されている対応する画素の補正データを減算し、補正後の画像データを求める。このようにして求まった補正後画像データは、順次フレームメモリ15に格納されていく。本発明によれば、各種のムラをそれぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査ムラ、2次元ムラ及びポリゴンムラの全ての補正を容易に行なうことができる。
【0080】
(3)ムラ補正データの作成
次に、補正用データ作成手段52による各種のムラ補正データの作成方法について説明する。
【0081】
被写体がない状態で、フレームメモリ15に格納されたベタ画像データには、主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ、2次元ムラが混在している。そこで、本発明では、フレームメモリ15に格納されているベタ画像データを基にこれらムラの補正データを分離して抽出する。
【0082】
図3は画像データの画素配置例を示す図である。画像データの主走査方向及び副走査方向の画素数をそれぞれi,jとし、各画素データをXuv(u=0,1…i−1、v=0,1…j−1)と表わすことにする。主走査方向をx方向、副走査方向をy方向とする。
【0083】
ここで、ポリゴンの反射面数を10とすると、副走査方向の画素は偏向を行なった反射面に応じて、10n、10n+1、… 、10n+9(n=0,1,…9)と10グループに分けることができる。つまり、ポリゴンの同じ反射面を用いた画像データは、副走査方向の10行毎に現れることになる。図3を用いて説明すると、10n行目の画素データと、10n+10行目の画素データは、同じポリゴン面を用いて得られる。図中の画像データXuvは、u列・v行の画素データを表わす。
【0084】
(3−1)主走査ムラ補正データの作成
読み取ったベタ画像データXのx方向の各列の平均信号値を求め、A0、A1、…、Ai-1とする。各列の平均信号値Akは次式で表される。
【0085】
【数1】
Figure 0003738555
【0086】
これによって、ベタ画像が例えば図4の(a)に斜線で示すような濃度ムラを有する場合、同図(b)のような平均値A0〜Ai-1のプロファイルが得られる。図4(b)において、縦軸は濃度レベル、横軸は主走査方向xである。ここで、Akの最小値をAminとし、AkとAminとの差Skを求めると、Skは次式で表される。
【0087】
【数2】
Figure 0003738555
【0088】
このことは、図4の(b)について説明すれば、最小値Aminから上の部分(斜線領域S)を切り出し、この切り出した部分を主走査ムラ補正データとするものである。このようにして求めた差Skを主走査ムラ補正データS0、S1、…、Si-1として主走査補正データメモリ53に記憶する。
【0089】
なお、この主走査ムラ補正データS0、S1、…、Si-1は、読み出し画像データを減算により補正する場合の補正データであり、読み出し画像データを加算により補正する場合には、図4の(b)の最大値Amaxからの差分(斜線領域S’)を補正データとすることができる。このことは、いちいち記述しないが、以降の補正データについても同様である。
【0090】
(3−2)ポリゴンムラ補正データの作成
▲1▼反射面毎かつ主走査方向補正データ
読み取ったベタ画像データXの0列に属する各画素から主走査ムラ補正データS0を減算する。同様に、1列、2列、…i−1列に属する各画素からそれぞれ主走査ムラ補正データS1、S2、…、Si-1を減算する。この処理は、ベタ画像を主走査ムラ補正データを用いて補正し、1次補正画像データX’を作成する処理である。1次補正画像データX’は次式で表される。
【0091】
【数3】
Figure 0003738555
【0092】
この式は、図3において、各画素データから0列に属する画素データについては、S0を減算し、1列に属する画素データについては、S1を減算することを示す。以下の列についても同様である。
【0093】
このようにして求めた1次補正画像データX’の10n行に属するデータであって、かつ0列に属する全ての画素の平均信号値を求め、D0,0とする。同様にして、10n行に属するデータであって、かつ1列、2列、…、i−1列に属する全ての画素の平均信号値を求め、それぞれD1,0、D2,0、…、Di-1,0とする。
【0094】
同様にして、10n+1、10n+2、…、10n+9行に属し、かつ0列、1列,…、i−1列に属する全ての画素の平均信号値を、D0,1〜Di-1,1、D0,2〜Di-1,2、…D0,9〜Di-1,9とする。
【0095】
このようにして求めた平均信号値Dk,n(k=0,1,…,i−1、n=0,1,…,9)が、図4の(c)に示すように得られたものとする。(c)において縦軸は濃度レベル(平均値)、横軸は主走査方向xである。全ての平均信号値の最小値をDminとし、Dk,nとDminとの差を、ポリゴン面毎かつ主走査方向の補正データP0,0〜Pi-1,0、…、P0,9〜Pi-1,9としてポリゴン補正データメモリ54aに記憶する。
【0096】
▲2▼反射面毎の補正データ
前述の▲1▼の場合と同様にして、1次補正画像データX’を作成する。次に、1次補正画像データX’の10n行に属する全ての画素の平均信号値を求めD0とする。同様に、10n+1、10n+2、…、10n+9行に属する全ての画素の平均信号値を求め、D1、D2、…、D9とする。Dn(n=0,1,…,9)の最小値をDminとし、DnとDminとの差を、ポリゴン面毎の補正データM0、M1、…、M9として、ポリゴン面間補正データメモリ54bに記憶する。
【0097】
(3−3)副走査補正データの作成
読み取ったベタ画像データXのy方向の各行の平均信号値を求め、B0、B1、…、Bj-1とする。各行の平均信号値Blは次式で表される。
【0098】
【数4】
Figure 0003738555
【0099】
これによって、ベタ画像が例えば図4の(a)に斜線で示すような濃度ムラを有する場合、図4(d)のような平均値B0〜Bj-1のプロファイルが得られる。ここで、Blの最小値をBminとし、BlとBminとの差を求めると、差分データClは次式で表される。
【0100】
【数5】
Figure 0003738555
【0101】
このことは、図4の(d)について説明すれば、最小値Bminから上の部分(斜線領域C)を切り出し、この切り出した部分を差分データC0、C1、…、Cj-1とするものである。この差分データClを第1の副走査補正データとして、副走査補正データメモリ55に記憶する。
【0102】
次に、以上の(5)式で求めた差分データClから、上述のポリゴン面間補正データMn (n =0,1,…,9)を減算することにより、ポリゴンムラの影響が除去された第2副走査補正データFlを求め、副走査補正データメモリ55に記憶する。
【0103】
なお、この第2副走査補正データFlは以下の式で求められる。
【0104】
【数6】
Figure 0003738555
【0105】
(3−4)2次元ムラ補正データの作成
図12の(ウ)に示したように、輝尽性蛍光体プレート4には、2次元的な感度ムラがあり、このような感度ムラは、主走査方向のみならず、副走査方向も加味した2次元の補正を行なう必要がある。
【0106】
まず、読み取ったベタ画像データXの0列に属する各画素から主走査ムラ補正データS0を減算する。同様に、1列、2列、…、i−1列に属する各画素から主走査ムラ補正データS1、S2、…、Si-1を減算する。
【0107】
同様にして、0行に属する各画素から副走査補正データC0を減算する。同様に、1行、2行、…、j−1行に属する各画素から副走査補正データC1、C2、…、Cj-1を減算する。このようにして、ベタ画像データを、主走査、副走査補正データを用いて補正し、2次補正画像データX”を作成する。2次補正画像データX”は、次式で表される。
【0108】
【数7】
Figure 0003738555
【0109】
または、
【0110】
【数8】
Figure 0003738555
【0111】
以上の処理により、輝尽性蛍光体プレート全面にわたる2次補正画像データX”が求まったことになる。ここで、各画素から一定の法則に従って特定の画素を抽出する。図5は間引き画像データと補間方法の説明図である。図5では、主走査方向にK1〜K5の5個の間引きデータをとった場合を示している。副走査方向にも同様にして間引きデータを求める。
【0112】
この間引き画像データK1〜K5は、単に前述の2次補正画像データX”からサンプリングして求めるのではなく、サンプリングした点の周囲のM×N画素のデータを平均して求める。
【0113】
このようにして求めた間引き画像データについて、最小値との差を2次元ムラ補正データとする。すなわち、求めた間引き画像データについて、最小値を求め、各間引きデータから最小値を減算することにより、2次元ムラ補正データを求めるものである。Up1〜Up5は、このようにして求めた図5に示す間引きデータK1〜K5の2次元ムラ補正データである。以上の操作は輝尽性蛍光体プレート全面に対して行ない、2次元ムラ補正データを求める。このようにして求めた2次元ムラ補正データは、間引きデータメモリ56に記憶される。
【0114】
なお、この間引き画像データは、例えば主走査方向、副走査方向共に例えば5mmに1個程度の割合で求める程度で、かなりの補間精度を維持できることが分かっている。従って、間引きデータメモリ56の記憶容量を小さくすることができる。
【0115】
2次元ムラ補正データUp1〜Up5が、図5に示すように求まると、各2次元ムラ補正データ間のデータは、補間して求める。補間方法として、例えば図に示すように、Up1とUp2 間の画素の2次元ムラ補正データを求める場合には、Up1とUp2 間が直線であるものとして、その間を線形補間することにより、2次元ムラ補正データUrsを求ることができる。このような補間は、図1の補間データ作成手段57が行なう。
【0116】
(4)装置全体の動作
以上の(1)〜(3)により各種補正データを求めることで画像データを補正する際の一連の動作について、ここで説明を行なう。ここでは、各種補正データの生成の様子を図6以降を参照して説明する。
【0117】
▲1▼補正データ作成用画像データとして、被写体を配置しない状態でベタ画像の撮影を行ない、得られた画像データはフレームメモリ15に格納される。このベタ画像データを「原画像」とする。読み取った画像データには、主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ、2次元ムラが混在している。
【0118】
▲2▼そこで、補正用データ作成手段52は、「原画像」を主走査方向に平均し、最小平均値との差を主走査方向のムラ補正データである「主走査補正データ」とし、主走査補正データメモリ53に記憶する(前述の(3−1)参照)。この様子を図6乃至図9に示す。
【0119】
▲3▼次に、補正用データ作成手段52は、「原画像」を偏向した反射面毎に平均化し、最小平均値との差をポリゴンの各反射面毎に補正するデータである「ポリゴン面間補正データ」として(前述の(3−2)の▲2▼参照)、ポリゴン面間補正データメモリ54bに記憶する。この場合のデータ数は、ポリゴンの反射面数となる。この様子を図6と図7とに示す。
【0120】
また、「1次補正画像」を偏向した反射面毎に主走査方向に平均し、最小平均値との差をポリゴンの各反射面毎かつ主走査方向の位置毎に補正する補正データである「ポリゴン補正データ」として(前述の(3−2)の▲1▼参照)、ポリゴン補正データメモリ54aに記憶する。この時の、補正データ数は、反射面数×主走査画素数となる。この様子を図8と図9とに示す。
【0121】
なお、主走査方向に発生するポリゴンの面内反射率ムラは低周波であるため、補正データまたは算出途中のデータを主走査方向にスムージング処理して求めてもよい。
【0122】
▲4▼次に、補正用データ作成手段52は、画像データXのy方向の各行の平均信号値を求め、各行の平均信号値Blから、Blの最小値を引いて差分データClを求め、これを「副走査補正データ」として、副走査補正データメモリ55に記憶する。
【0123】
さらに、補正用データ作成手段52は、この副走査補正データから上述したポリゴン補正データを減算することで、「第2副走査補正データ」を求め、副走査補正データメモリ55に記憶する。
【0124】
このようにすることで、本実施の形態例によれば、第2副走査補正データから、副走査方向に存在するポリゴンの反射面に起因するムラを除去することができる。
【0125】
▲5▼補正用データ作成手段52は、前記「原画像」を「主走査補正データ」で補正し、全域にわたる主走査ムラのない画像データを作成する。この画像データを「1次補正画像」とする。ここで、前述の「副走査補正データ」,「ポリゴン補正データ」は、この「1次補正画像」から算出するようにしてもよい。
【0126】
▲6▼また、補正用データ作成手段52は、「原画像」を「主走査補正データ」あるいは「副走査補正データ」のいずれかで補正した「1次補正画像」について、「副走査補正データ」あるいは「主走査補正データ」のいずれかで補正し、「2次補正画像」とする。
【0127】
▲7▼この「2次補正画像」には、輝尽性蛍光体プレート感度ムラやX線の照度ムラ以外に、ポリゴンムラをはじめ、X線モトル(X線の位置的なゆらぎ)や、輝尽性蛍光体プレート4の欠陥や、ゴミ等の高周波ムラが残っている。
【0128】
この高周波ムラを除去するため、2次元的にスムージング(周囲画素との平均化)処理を行ないながら「2次補正画像」の間引きデータを作成し、作成した間引きデータの最小値との差を「2次元補正データ」とし、間引きデータメモリ56に記憶する(前述の(3−4)参照)。この様子を図7乃至図9に示している。
【0129】
なお、図6のように、「主走査補正データ」および「副走査補正データ」で補正された「1次補正画像」から「2次元補正データ」を作成することも可能である。
【0130】
▲8▼以上の動作により、主走査補正データメモリ53には「主走査補正データ」が、副走査補正データメモリ55には「副走査補正データ」が、ポリゴン補正データメモリ54aには「ポリゴン補正データ」が、ポリゴン面間補正データメモリ54bには「ポリゴン面間補正データ」が、間引きデータメモリ56には「2次元補正データ」がそれぞれ記憶されたことになる。
【0131】
以上の場合に、図6に示すように、「原画像」から求めた「副走査補正データ」に、同じく「原画像」から求めた「ポリゴン補正データ」を減算して「第2副走査補正データ」を求めることができる。また、図7に示すように、「1次補正画像」から求めた「副走査補正データ」に、「原画像」から求めた「ポリゴン補正データ」を減算して「第2副走査補正データ」を求めることができる。そして、図8に示すように、「原画像」から求めた「副走査補正データ」に、「1次補正画像」から求めた「ポリゴン補正データ」を減算して「第2副走査補正データ」を求めることができる。さらに、図9に示すように、「1次補正画像」から求めた「副走査補正データ」に、同じく「1次補正画像」から求めた「ポリゴン補正データ」を減算して「第2副走査補正データ」を求めることができる。
【0132】
▲9▼この後、切替えスイッチSWをB側に投入し、被写体画像を輝尽性蛍光体プレート読取部20で読み取り、A/D変換器12でディジタルデータに変換された被写体の画像データを補正回路51に記憶させる。以上の読み取り操作を繰り返して、輝尽性蛍光体プレート1枚分の読み取り画像データが補正回路51に記憶される。
【0133】
一方、加算手段58は各データメモリ53〜56に記憶されている各種補正データを一挙に加算し、補正データ計算手段59により所定の処理を経た補正データを順次、画素毎に補正データメモリ60に記憶させていく。
【0134】
この場合において、2次元ムラ補正データは、画素数だけ準備されていないので、2次元ムラ補正データの存在しない点の2次元ムラ補正データは、補間データ作成手段57により補間して求めて加算手段58に入力するようになっている。以上の加算操作を画素数だけ繰り返すことにより、補正データメモリ60には1枚の輝尽性蛍光体プレートの各画素点の補正データが記憶されることになる。
【0135】
補正回路51は、読み込んだ被写体画像データと補正データメモリ60に記憶されている補正データとの対応をとりながら、被写体画像データから補正データ(全ての補正データの和)を減算する処理を全画素数繰り返す。
【0136】
なお、2次元データの補間と各メモリ53〜56に記憶されている補正データの加算と補正データ計算手段59による計算の合計処理速度が、画像データの読み取り速度以下であれば、読み取りを行ないながら各画素点の補正データを作成することが可能であり、その場合には、補正データメモリ60は不要となる。
【0137】
補正回路51で補正された画像データはフレームメモリ15に順次格納されていく。このように、本発明によれば、各種のムラをそれぞれ分離して求めるため、主走査ムラ、副走査ムラ、ポリゴンムラ及び2次元ムラの全ての補正を容易に行なうことができる。
【0138】
この場合において、ポリゴンで読み取る画像データは、補正データと読み取り画素データの面を一致させることが極めて重要である。例えば、ポリゴンのE面(図12参照)で読み取った画像データを、ポリゴンのG面の補正データで補正しても良好なムラ補正を行なうことはできない。ポリゴンのE面(図12参照)で読み取った画像データは、ポリゴンのE面の補正データで補正することにより、良好なムラ補正が行なえることになる。
【0139】
そこで、ポリゴン面を識別する必要がある。読み取ったポリゴンの面を識別する方法としては、ポリゴンの各反射面にマーカをつけ、反射面を検出する方法や、読み取った画像データを解析することにより反射面を識別する方法等がある。
【0140】
上述の実施の形態例において、各画素毎の補正データを求める際には、補正データ量に制限を加えることができる。なお、補正量の制限は主走査ムラ補正データを例にとって説明するが、他の副走査補正データ、ポリゴンムラ補正データ、2次元ムラ補正データについても同様にして補正の制限を行なうことができる。
【0141】
例えば、ベタ画像の読み取りデータの主走査方向(x方向)のプロファイル(平均値)として、図10の(a)に示すように、濃度が画面の大部分の領域において概ね平坦であるが左端部で急低下しているものが得られたとすると、主走査ムラ補正データは、最小値(レベル1)で切り出され、(b)に示すようなものとなる。
【0142】
このため、補正量を読み取り画像データから減算すると、画像データの実質信号範囲が狭くなるという不都合を生じることがある。そこで、このような場合には、(c)に示すように補正量の切りだしレベルをレベル2まで上げて補正する。
【0143】
このようにした場合、画面の端の部分のムラは補正しきれずに残るが、それ以外の面の大部分を占める領域についてはムラが補正されるので、実用上は許容できる。ここで、レベル2の値は、許容できるムラ領域の大きさ、またはムラの値と補正後の実質信号範囲の縮小量とのかねあいによって決められる。
【0144】
例えば、許容できるムラ領域の大きさは、面の全画素数に対するムラ領域の画素数の割合によって規定することができる。すなわち、この比率が所定値を越えないようにレベル2を決めるのである。これによれば、比較的単純なアルゴリズムによりレベル2、すなわち補正の制限量を決めることができる。
【0145】
また、上述の実施の形態例では、ある画素サイズで画像を読み取る場合を示したが、本発明はこれに限るものではない。読み取り画素サイズが変更可能な場合には、上記補正データを複数の画素サイズ毎に求め、メモリに記憶しておき、実際の撮影時の読み取り画素サイズに合わせて最適な補正データを用いてムラ補正を行なうようにすることができる。
【0146】
また、ポリゴンの面数も上述した10面に限るものではなく、任意の面数を用いることができる。
また、以上の実施の形態例の動作説明では、主走査補正データ,第2副走査補正データ,ポリゴン補正データ,2次元補正データの全てを用いてムラ補正を行なうようにしていたが、少なくとも、ポリゴン補正データによりポリゴンムラ補正を行った第2副走査補正データを用いてムラ補正を行えばよい。
【0147】
なお、以上の実施の形態例の説明において、最終的なムラ補正に用いる補正データを得るための計算に用いた各種データは、少なくとも計算の際に存在していればよい。したがって、計算が済んでしまえば不要であり、必ずしも記憶しておく必要はない。
【0148】
【発明の効果】
以上、詳細に説明したように、本発明では、副走査補正データに対してポリゴンムラ補正を行っているので、ポリゴンムラの影響の無い第2副走査補正データを得ることができる。
【0149】
したがって、補正データ作成に必要な演算回数が大幅に減り、演算時間の短縮ができるとともに、ポリゴン補正データと、ポリゴンムラの除去された第2副走査補正データとにより画像データを補正することで、正確なムラ補正を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態例を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態例の輝尽性蛍光体プレート読取部の構成例を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態例の画像データの画素配置例を示す図である。
【図4】本発明の実施の形態例のベタ画像と補正データ作成の説明図である。
【図5】本発明の実施の形態例の間引き画像データと補間方法の説明図である。
【図6】本発明の実施の形態例における各種補正データの生成の様子を示す説明図である。
【図7】本発明の実施の形態例における各種補正データの生成の様子を示す説明図である。
【図8】本発明の実施の形態例における各種補正データの生成の様子を示す説明図である。
【図9】本発明の実施の形態例における各種補正データの生成の様子を示す説明図である。
【図10】補正データに制限を加える場合の説明図である。
【図11】輝尽性蛍光体プレートへの画像の記録方法の模式図である。
【図12】ポリゴンミラーの面による読み取り信号の相違と輝尽性蛍光体プレートにおける2次元ムラを示す図である。
【図13】従来における各種補正データの生成の様子を示す説明図である。
【図14】従来における各種補正データの生成の様子を示す説明図である。
【図15】補正によってもポリゴンムラが残こる様子を示す説明図である。
【図16】補正によってもポリゴンムラが残こる様子を示す説明図である。
【図17】補正によってもポリゴンムラが残こる様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1 X線源
2 絞り
3 被写体
4 輝尽性蛍光体プレート
5 集光器
6 フォトマル
7 電源
8 アンプ
9 ログアンプ
10 フィルタ
11 サンプルールド回路
12 A/D変換器
13 レーザ光源
14 タイミング回路
15 フレームメモリ
16 コントローラ
17 プリンタ・自現機
32 ポリゴン走査機構
50 補正手段
51 補正回路
52 補正用データ作成手段
53 走査補正データメモリ
54a ポリゴン補正データメモリ
54b ポリゴン面間補正データメモリ
55 副走査補正データメモリ
56 間引きデータメモリ
57 補間データ作成手段
58 加算手段
59 補正データ計算手段
60 補正データメモリ

Claims (12)

  1. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  2. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  3. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  4. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを補正するための主走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、
    前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、および前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  5. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、
    前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第4の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  6. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、および副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、
    前記1次補正画像データより、回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、および前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  7. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データ、および副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、
    前記1次補正画像データより、回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第4の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  8. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、
    前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、および前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  9. 複数の反射面を持つポリゴンで反射偏向された光ビームにより、放射線画像が蓄積記録された輝尽性蛍光体を2次元的に走査して発生する光を検出することにより画像信号を得る放射線画像読取装置において、
    被写体を配置しない状態で読み取った原画像データより、主走査方向に発生する主走査ムラを補正するための主走査補正データを算出する第1の補正データ作成手段と、
    原画像データについて前記主走査補正データを用いて補正を行って1次補正画像データを生成する1次補正画像データ作成手段と、
    前記1次補正画像データより、副走査方向に発生する副走査ムラを補正するための副走査補正データ、および回転多面鏡に起因するポリゴンムラを補正するためのポリゴン補正データを算出する第2の補正データ作成手段と、
    前記ポリゴン補正データを用いて前記副走査補正データを補正することで、前記副走査補正データに含まれるポリゴンムラを除去した第2副走査補正データを算出する第3の補正データ作成手段と、
    原画像データを前記主走査補正データおよび副走査補正データを用いて補正を行なって2次元的に発生する2次元ムラを補正するための2次元補正データを算出する第4の補正データ作成手段と、
    前記主走査補正データ、前記ポリゴン補正データ、2次元補正データおよび前記第2副走査補正データを記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された各補正データより各画素毎の補正データを算出し、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう補正手段と、
    を備えたことを特徴とする放射線画像読取装置。
  10. 前記第2の補正データ作成手段が算出するポリゴン補正データは、回転多面鏡の各反射面毎に補正するための補正データである、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の放射線画像読取装置。
  11. 前記第2の補正データ作成手段が算出するポリゴン補正データは、回転多面鏡の各反射面毎、かつ、主走査の位置毎に補正するための補正データである、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項9のいずれかに記載の放射線画像読取装置。
  12. 前記記憶手段は、各補正データまたは各画素毎の補正データをあらかじめ記憶しておき、
    前記補正手段は、前記記憶手段に記憶された補正データを用いて、被写体を配置した状態で読み取った画像データに含まれるムラの補正を行なう、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項11のいずれかに記載の放射線画像読取装置。
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