JPH10111348A - 二次電源の電源残容量監視装置、および該監視装置を備えた電子機器 - Google Patents

二次電源の電源残容量監視装置、および該監視装置を備えた電子機器

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JPH10111348A
JPH10111348A JP8263391A JP26339196A JPH10111348A JP H10111348 A JPH10111348 A JP H10111348A JP 8263391 A JP8263391 A JP 8263391A JP 26339196 A JP26339196 A JP 26339196A JP H10111348 A JPH10111348 A JP H10111348A
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remaining
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secondary power
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JP8263391A
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Kunio Koike
邦夫 小池
Hiroteru Wachi
浩輝 和地
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二次電源の充放電特性や内部抵抗の大小かか
わらず、電源残容量を簡単に、かつ確実に監視すること
のできる二次電源の電源残容量監視装置、および該監視
装置を備えた電子機器を提供すること。 【解決手段】 指針式電子時計などの電子機器1におい
て、残容量決定部53は、二次電源SCへの充電があっ
たときに充電電流に相当する電気エネルギー量分を加算
して電源残容量を決定する。ここで決定された電源残容
量に対しては、二次電源SCへの充電休止期間において
電源電圧検出部52の検出結果に基づいて補正する。こ
こで、電源残容量はその大小によってランク分けされ、
ランクに応じた表示が行われる。また、電源残容量は、
所定量の充電または放電があったときにはランクの繰上
げ・繰下げが行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、発電装置などから
供給された電気エネルギーを二次電源に蓄えておくタイ
プの電子機器などにおいて二次電源に現在蓄積されてい
る電気エネルギー量を電源残容量として監視するための
残容量監視装置、および該監視装置を備えた電子機器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一次電源を電源として用いた電子時計な
どの電子機器では電池を定期的に交換する必要があり、
不便である。そこで、電子機器に対して、腕の振りなど
で回転する回転錘の運動エネルギーをコイルにより電気
エネルギーに変換する発電装置、あるいは太陽発電素子
を用いた発電装置を設け、それによって発生させた電気
エネルギーを代表的な二次電源として電気二重層コンデ
ンサなどに充電しておくものが案出されている。
【0003】このようなタイプの電子機器は、電気二重
層コンデンサの充電量やこの充電量であとどれ位の期間
にわたって使用可能かを電源残容量として表示すると便
利である。このように構成するにあたっては、電気二重
層コンデンサの出力電圧(端子電圧)を検出し、その検
出結果に基づいて電気二重層コンデンサの充電量を判別
すれば、使用可能期間などを表示することができる。電
気二重層コンデンサの充放電特性において、出力電圧は
放電時間や充電量に線型的な変化を示すので、出力電圧
を検出するだけで残容量を決定できるからである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、電気エ
ネルギーを蓄積しておく二次電源としては電気二重層コ
ンデンサよりも小型で、または急速充電可能なものなど
が出回りつつある中にあって、全ての二次電源におい
て、電気二重層コンデンサのように出力電圧を検出すれ
ば、それだけで電荷の蓄積状態を監視できるとは限らな
いという問題点がある。たとえば、出力電圧が長期間に
わたってフラットな放電特性を有する二次電源では、い
くら出力電圧を検出しても電荷の蓄積状態を監視できな
い。また、内部抵抗が大きいため、充電時には端子電圧
が真の出力電圧よりもかなり高い値を示すような二次電
源でも、充電時の端子電圧の検出だけからは電源残容量
を正確に決定できない。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の問題点に鑑みて、
本発明の目的は、二次電源の充放電特性や内部抵抗の大
小にかかわらず、電源残容量を簡単に、かつ確実に監視
することのできる二次電源の電源残容量監視装置、およ
び該監視装置を備えた電子機器を提供することにある。
【0006】上記課題を解決するために、本発明では、
二次電源に現在蓄積されている電気エネルギー量を電源
残容量として監視するための残容量監視装置であって、
前記二次電源の出力電圧を検出する電源電圧検出手段
と、前記二次電源への充電電流を検出する充電電流検出
手段と、該充電電流検出手段の検出結果および前記電源
電圧検出手段の検出結果に基づいて前記電源残容量を決
定する残容量決定部とを有することを特徴とする。
【0007】すなわち、本発明に係る電源残容量監視装
置では、二次電源の出力電圧だけでなく、充電電流から
も電源残容量を決定することに特徴を有する。従って、
出力電圧が長期間にわたってフラットな放電特性を有す
る二次電源であっても、充電電流から決定した電気エネ
ルギーを参照することによって電源残容量を簡単に、か
つ正確に決定することができる。また、充電時には端子
電圧が真の出力電圧よりもかなり高い値を示すような二
次電源であっても、充電電流から決定した電気エネルギ
ーを参照することによって電源残容量を簡単に、かつ正
確に決定することができる。
【0008】本発明において、電源残容量を表示するた
めの充電量表示装置を備えていることが好ましい。
【0009】本発明において、たとえば、前記残容量決
定部は、前記二次電源への充電休止期間では前記電源電
圧検出手段の検出結果に基づいて前記電源残容量を更新
するとともに、ここで更新された電源残容量に対しては
前記二次電源への充電があったときに前記充電電流に相
当する電気エネルギー量分を加算する補正を行うように
構成される。
【0010】また、前記残容量決定部は、前記二次電源
への充電があったときに前記充電電流に相当する電気エ
ネルギー量分を加算して前記電源残容量を更新するとと
もに、ここで更新された電源残容量に対しては、前記二
次電源への充電休止期間において前記電源電圧検出手段
の検出結果に基づいて補正するように構成されることも
ある。
【0011】本発明において、前記残容量決定部は、前
記電源残容量をランク分けしておき、前記充電電流検出
手段の検出結果および前記電源電圧検出手段の検出結果
に基づいて前記電源残容量のランクの繰上げ・繰下げを
行うように構成されていることが好ましい。すなわち、
電源残容量については利用者が目安として利用できれば
よいことから、あまり細かな数値までは必要とされない
ことが多い。そこで、本発明のように、電源残容量をラ
ンク分けするように構成すると、電源残容量を決定する
ための処理において負荷を軽減することができる。
【0012】この場合に、前記残容量決定部は、前記電
源残容量のランク付けにあたって真の電源残容量よりも
残容量が少ない方にランク付けする傾向をもつように構
成されていることが好ましい。電源残容量を多めに決定
すると、電子機器の機能が急に停止してしまうおそれが
あるが、このようなおそれは、電源残容量を少なめに決
定しておけば解消できる。
【0013】本発明において、前記残容量決定部は、前
記充電電流検出手段が前回のサンプリングにより検出し
た充電電流値と今回のサンプリングにより検出した充電
電流値との平均値、および前回から今回までのサンプリ
ング期間に基づいて、前記二次電源に新たに蓄積された
電気エネルギー量を決定するように構成されていること
が好ましい。このように、電源残容量を概算で求めるよ
うに構成すると、電源残容量を決定するための処理にお
いて負荷を軽減することができる。
【0014】このような二次電源の電源残容量監視装置
は、たとえば、前記二次電源で蓄積する電気エネルギー
を発生させる発電部と、前記二次電源または前記発電部
で発生させた電気エネルギーによって計時処理などの処
理を行う処理装置とを備える電子機器に用いられる。
【0015】
【発明の実施の形態】添付図面を参照して、本発明の実
施の形態を説明する。
【0016】[全体構成]図1には、本発明を適用した
二次電源の電源残容量監視機能を備えた電子機器の概要
を示してある。
【0017】図1からわかるように、本発明に係る電子
機器1では、小型の発電装置20と、そこから出力され
ていく電流に対する整流用、あるいは逆電流防止用の回
路91と、発電装置20が発生した電気エネルギーを回
路91を介して蓄積し、かつ蓄積した電気エネルギーを
負荷側に供給する蓄電回路92、および後述する電源残
容量監視部50とによって電源部90が構成されてい
る。蓄電回路92には電力蓄積能力を備えた二次電源S
Cが用いられる。ここで用いられる二次電源SCとして
は、充放電が可能であれば、充放電特性が比較的フラッ
トなもの、充放電時に出力電圧が明確に変化していくも
ののいずれのタイプのものであってもよい。また、二次
電源SCについては、内部抵抗の大小を問わない。たと
えば、二次電源SCとしては、高容量コンデンサ、リチ
ウムイオン二次電池、ニッケルカドミウム二次電池、ニ
ッケル水素二次電池等を用いることができる。
【0018】電子機器1には、発電装置20で得られた
電気エネルギー、または二次電源SCから供給された電
気エネルギーによって計時および時刻表示などの駆動が
行われる処理装置40が構成されている。また、処理装
置40は、外部の商用電源からの電気エネルギーによっ
て駆動されるように構成してもよく、このように構成し
た場合には、二次電源SCは外部の直流電源や商用電源
などから充電されつつ処理装置40を駆動することにな
る。処理装置40は、時計部を駆動したり、アラーム処
理を行うなどの計時処理の他に、ラジオ、ページャ、あ
るいはパソコン等の機能を備えているものであってもよ
い。
【0019】本明細書では、処理装置40として電子時
計のムーブメントMOを用いた場合を例に説明していく
が、この場合には、水晶振動子Xcから送出された信号
に基づいて、駆動信号がステップモータMに供給され、
ステップモータMは、ムーブメントMOを構成する時計
用輪列を介して各指針を駆動することになる。
【0020】[発電装置の構成]発電装置20として
は、各種のものを用いることができるが、たとえば、図
2(A)に示す電子機器1では、図2(B)に示すよう
に、電子機器1を嵌めた腕などの動きによって回転する
片錘の回転錘25を利用したもので発電装置20を構成
してある。この場合に、発電装置20は、回転錘25か
ら運動エネルギーを受けて回転する永久磁石製のロータ
21と、ロータ21を挟むステータ22と、このステー
タ22およびロータ21と磁気回路を構成するコイルA
GMとから構成される。回転錘25とロータ21は、回
転錘25の回転動作を増速して伝達する輪列60によっ
て機構的に接続されている。ロータ21は、磁極N、S
が形成された永久磁石であり、回転錘25の回転が伝達
されると、磁極N、Sが回転するので、コイルAGMか
ら誘導起電力を得ることができ、図2(A)に示す二次
電源SCを充電することができる。
【0021】なお、本明細書では、二次電源SCをキャ
パシタの記号で表してあるが、ここでいう二次電源SC
とは電気エネルギーを蓄積できるものであれば、キャパ
シタに限定されない。
【0022】このような構成の発電装置20の場合に
は、二次電源SCの出力電圧VSCN (端子電圧)が低い
ので、二次電源SCの出力電圧VSCN は、昇圧用トラン
ジスタS3およびダイオードD3を備える昇圧回路41
で昇圧された後、ムーブメントMOに供給される。な
お、電源部90には、リミッタスイッチS1、充電用ト
ランジスタS2、即スタート用抵抗Rなどが構成されて
いる。ムーブメントMOに対しては、バックアップ用の
補助コンデンサCBが構成されている。また、ムーブメ
ントMOには、リセットスイッチRSを介してリセット
信号が入力されるようになっている。
【0023】[別の発電装置の構成]発電装置20とし
ては、図3に示すように、太陽発電素子SBを用いるこ
ともある。この場合に、電源部90にはリミッタスイッ
チS1、充電用トランジスタS2、放電トランジスタS
3が構成される。ムーブメントMOに対しては、バック
アップ用の補助コンデンサCBが構成されている。ま
た、ムーブメントMOには、リセットスイッチRSを介
してリセット信号が入力されるようになっている。この
ように構成した場合も、電子機器1を腕に嵌めて屋外に
出ると、太陽発電素子SBで発生した電気エネルギーが
ムーブメントMOに供給されるとともに、二次電源SC
に蓄積されることになる。
【0024】[電源残容量監視のための構成]再び図1
において、このように構成した電子機器1では、通常の
一次電源を備えていなくても、発電装置20から電気エ
ネルギーを得ることができるので、電源交換せずに使用
し続けることができる。
【0025】本発明では、電子機器1において二次電源
SCの現在の電源残容量(電荷蓄積状態)をインジケー
タ表示することができるように、残容量監視部50(二
次電源の残容量監視装置)が構成されている。この電源
残容量監視部50では、二次電源SCの電源残容量の監
視が行われるとともに、その監視結果は残容量表示制御
部98に出力される。この残容量表示制御部98は、電
子機器1のデジタル表示領域99(充電量表示装置)な
どにおいて電源残容量の監視結果をインジケータ表示す
るための制御を行う。ここで、電源残容量の表示につい
ては、電子機器1のデジタル表示領域99を利用する
他、指針式の電子時計であれば電源残容量に応じて指針
の運針条件を変える方法でもよい。いずれの場合であっ
ても、電源残容量の表示は残容量表示制御部98の制御
のもとに行われる。
【0026】[電源残容量監視部の詳細な構成]図4
は、本発明を適用した電子機器1に構成した電源残容量
監視部50の構成を示すブロック図である。
【0027】図4において、電源残容量監視部50に
は、発電装置20から二次電源SCへの充電が行われる
際の充電電流Idを定期的に検出する充電電流検出部5
1と、充電休止期間に二次電源SCの出力電圧VSCN を
検出する電源電圧検出部52と、電源電圧検出部52の
検出結果および充電電流検出部51の検出結果に基づい
て二次電源SCの電源残容量を決定する残容量決定部5
3が構成されている。
【0028】残容量監視部50において、充電電流検出
部51は、発電装置20から二次電源SCへの充電ライ
ンの途中位置に介挿された3つの充電電流検出用抵抗R
I1、RI2、RI3と、これらの充電電流検出用抵抗
RI1、RI2、RI3の中から所定の抵抗を選択する
ための3つの電流検出制御用トランジスタSI1、SI
2、SI3と、これらの電流検出制御用トランジスタS
I1、SI2、SI3を駆動制御する検出電流選択回路
制御部511と、端子FINを介して外部より供給され
た動作用クロックに基づいて検出電流選択回路制御部5
11での電流検出タイミングを制御するタイミング発生
回路512とが構成されている。また、充電電流検出部
51には、充電電流検出用抵抗RI1、RI2、RI3
によって電圧Vscp に変換された充電電流レベルを検出
するための電流検出用電圧コンパレータ513と、この
コンパレータからの出力を保持する電流モニタ出力ラッ
チ回路514とが構成されている。
【0029】ここで、充電電流検出用抵抗RI1、RI
2、RI3の抵抗値は、それぞれ0.3kΩ、0.9k
Ω、10.8kΩである。従って、検出電流選択回路制
御部511が電流検出制御用トランジスタSI1をオン
とし、電流検出制御用トランジスタSI2、SI3をオ
フとしたときには、充電電流Id は、充電電流検出用抵
抗RI1、RI2、RI3が直接接続した12kΩの抵
抗を介して電流検出用電圧コンパレータ513に電圧V
SCP として検出されることになる。また、検出電流選択
回路制御部511は、電流検出制御用トランジスタSI
1、SI2、SI3を選択するパターンによって、表1
に示すように、充電電流Id のレベル(Id1〜Id3)に
あった最適な検出回路を構成していくので、略一定レベ
ルの電圧VSCP が電流検出用電圧コンパレータ513に
入力される。
【0030】
【表1】
【0031】従って、検出電流選択回路制御部511が
電流検出制御用トランジスタSI1、SI2、SI3を
順次オン・オフしていくのに同期して、電流検出用電圧
コンパレータ513が電圧VSCP と1つの基準電圧とを
順次比較していくだけで、充電電流Id が0.05mA
以下、0.05mA〜0.50mA、0.50mA〜
2.00mA、2.00mA以上のいずれのレンジにあ
るかを検出できる。
【0032】このような充電電流Id の検出結果は、表
2に示すように、電流モニタ出力ラッチ回路514から
2つの充電電流モニター出力端子IMON0、IMON1からの
出力として残容量決定部53に入力される。
【0033】
【表2】
【0034】たとえば、残容量決定部53は、充電電流
モニター出力端子IMON0、IMON1において、双方がレベ
ル「L」であれば充電電流Id が0.05mA未満であ
り、双方がレベル「H」であれば充電電流Id は2.0
mA以上であると判別できる。
【0035】[充電電流検出部の動作]このように構成
した充電電流検出部51における動作を図5を参照して
説明する。
【0036】図5は、充電電流検出部51で充電電流を
検出する際にタイミング発生回路512から出力される
制御信号のタイミングチャートである。
【0037】図5からわかるように、時刻t1において
電流検出サンプリングパルスISAMPがタイミング発生回
路512に入力されると、充電電流Id の検出が開始さ
れる。このとき、電流検出制御用トランジスタSI1、
SI2、SI3はいずれもがオフ状態にある。
【0038】時刻t2において、電流検出制御用トラン
ジスタSI3および電流検出用電圧コンパレータ513
をオンにして、充電電流Id3を検出する。この検出結果
は、ラッチクロックにより保持される。
【0039】時刻t3において、電流検出制御用トラン
ジスタSI2および電流検出用電圧コンパレータ513
をオンにして、充電電流Id2を検出する。この検出結果
は、ラッチクロックにより保持される。
【0040】時刻t4において、電流検出制御用トラン
ジスタSI1および電流検出用電圧コンパレータ513
をオンにして、充電電流Id1を検出する。この検出結果
は、ラッチクロックにより保持される。
【0041】そして、時刻t5において充電電流のモニ
ター結果が出力される。
【0042】このようして電流検出制御用トランジスタ
SI1、SI2、SI3を順次選択しながら充電電流I
d のサンプリングが繰り返し行われる。
【0043】[充電電流検出結果の出力動作]このよう
にして充電電流Id のサンプリングを行う間にその検出
結果を出力するための動作を、図6に示すフローチャー
トを参照して説明する。かかる処理は、電源電圧監視部
50を制御するマイクロコンピュータにおいて予め格納
されているプログラムに基づいて行われる。
【0044】図6に示すように、ステップST51にお
いて、電流検出サンプリングパルスISAMPが入力される
と、充電電流Id の検出を開始する。このとき、電流検
出制御用トランジスタSI1、SI2、SI3はいずれ
もがオフ状態にある。
【0045】次に、ステップST52において、電流検
出制御用トランジスタSI3をオンとする一方、電流検
出制御用トランジスタSI1、SI2をオフとし、充電
電流Id3を検出する。この充電電流Id3は、充電電流検
出用抵抗RI3からなる0.3kΩの抵抗を介して電圧
VSCP として検出され、ステップST53では、電流検
出用電圧コンパレータ513が電圧VSCP と基準電圧V
ref1とを絶対値比較する。ここで、電流検出用電圧コン
パレータ513が電圧VSCP が基準電圧Vref1以上であ
ると判断したときには、ステップST60において充電
電流モニター出力端子IMON0、IMON1をそれぞれ
「H」、「H」とし、充電電流Id が2.0mA以上で
ある旨を残容量決定部53に出力する。しかる後に、ス
テップST59で充電電流の検出を終了する。
【0046】ステップST53において、電流検出用電
圧コンパレータ513が、電圧VSCP が基準電圧Vref1
未満であると判断したときには、ステップST54にお
いて、電流検出制御用トランジスタSI2をオンとする
一方、電流検出制御用トランジス電流検出制御用トラン
ジスタSI1、SI3をオフとし、充電電流Id2を検出
する。この充電電流Id2は、充電電流検出用抵抗RI
2、RI3からなる1.2kΩの抵抗を介して電圧VSC
P として検出され、ステップST55では、ステップS
T53と同じく、電流検出用電圧コンパレータ513が
電圧VSCP と基準電圧Vref1とを絶対値比較する。ここ
で、電流検出用電圧コンパレータ513が電圧VSCP が
基準電圧Vref1以上であると判断したときには、ステッ
プST61において充電電流モニター出力端子IMON0、
IMON1をそれぞれ「L」、「H」とし、充電電流Id が
0.5mA〜2.0mAである旨を残容量決定部53に
出力する。しかる後に、ステップST59で充電電流の
検出を終了する。
【0047】ステップST55において、電流検出用電
圧コンパレータ513が電圧VSCPが基準電圧Vref1未
満であると判断したときには、ステップST56におい
て、電流検出制御用トランジスタSI1をオンとする一
方、電流検出制御用トランジスタSI2、SI3をオフ
とし、充電電流Id1を検出する。この充電電流Id1は、
充電電流検出用抵抗RI1、RI2、RI3からなる1
2kΩの抵抗を介して電圧VSCP として検出され、ステ
ップST57では、ステップST53、ST55と同じ
く、電流検出用電圧コンパレータ513が電圧VSCP と
基準電圧Vref1とを絶対値比較する。ここで、電流検出
用電圧コンパレータ513が電圧VSCPが基準電圧V
ref1以上であると判断したときには、ステップST
62において充電電流モニター出力端子IMON0、IMON1
をそれぞれ「H」、「L」とし、充電電流Id が0.0
5mA〜0.5mAである旨を残容量決定部53に出力
する。しかる後に、ステップST59で充電電流の検出
を終了する。
【0048】これに対して、ステップST57におい
て、電流検出用電圧コンパレータ513が電圧VSCP が
基準電圧Vref1未満であると判断したときには、ステッ
プST58において充電電流モニター出力端子IMON0、
IMON1をそれぞれ「L」、「L」とし、充電電流Id が
0.05mA未満である旨を残容量決定部53に出力す
る。しかる後に、ステップST59で充電電流の検出を
終了する。
【0049】[残容量決定部の動作]このようにして残
容量決定部53に入力された充電電流Id の検出結果を
参照して、残容量決定部53では電源残容量の決定が行
われるとともに、その結果が残容量表示制御部98に出
力される。この動作は、残容量決定部53を構成するマ
イクロコンピュータに予め格納されているプログラムに
基づいて行われる。
【0050】このような残容量決定部53における動作
を、表3および図7を参照して説明する。表3は、残容
量監視部50において、残容量決定部53が電源残容量
を「0」〜「6」の7段階にランク分けし、そのランク
付けした結果に基づいて電源残容量を表示するためのパ
ラメータを示す一覧表である。図7は、残容量監視部5
0において、残容量決定部53が充電電流Id の検出結
果を参照して電源残容量を決定するための処理を表すフ
ローチャートである。
【0051】
【表3】
【0052】表3において、インジケータランクrが
「0」とは、二次電源SCの真の出力電圧VSC[V]が
0Vから1.10Vまでの範囲にある状態、すなわち、
二次電源SCにおける電源残容量(総充電エネルギー量
EC )が0[mAH]に近い状態に相当する。このラン
ク「0」のときには、電子機器1では「LOW」と表示
される。
【0053】インジケータランクrが「1」とは、二次
電源SCの真の出力電圧VSC[V]が1.10Vから
1.20Vまでの範囲にある状態、すなわち、二次電源
SCにおける電源残容量(総充電エネルギー量EC )が
0.06[mAH]と見做された状態に相当する。この
ランク「1」のときには、電子機器1では「30Hour」
と表示される。すなわち、二次電源SCにおける電源残
容量を0.06[mAH]と見做し、かつ、システム消
費電流を2.0[μA]と見做したときに、これから使
用可能な期間が30時間である旨を表示する。
【0054】インジケータランクrが「2」とは、二次
電源SCの真の出力電圧VSC[V]が1.20Vから
1.30Vまでの範囲にある状態、すなわち、二次電源
SCにおける電源残容量(総充電エネルギー量EC )が
0.12[mAH]と見做された状態に相当する。この
ランク「2」のときには、電子機器1では「60Hour」
と表示される。
【0055】インジケータランクrが「3」とは、二次
電源SCの真の出力電圧VSC[V]が1.30Vから
1.35Vまでの範囲にある状態、すなわち、二次電源
SCにおける電源残容量(総充電エネルギー量EC )が
1.51[mAH]と見做された状態に相当する。この
ランク「3」のときには、電子機器1では「31.5D
ayと表示される。
【0056】このようにしてインジケータランクrは
「6」まで設定されている。
【0057】ここで、充電が行われたとき、あるいは電
流消費があったときにはインジケータランクrの繰上
げ、繰下げが行われる。たとえば、インジケータランク
rが「2」であるときに充電または電流消費があったと
きを例に説明する。
【0058】まず、インジケータランクrが「2」であ
るときに電流消費があって、二次電源SCの出力電圧V
SCN が低下したとする。ここで、インジケータランクr
が「2」であるときには、インジケータランクrの繰下
げ用の基準電圧Vdown(r)は1.20[V]と設定さ
れている。従って、電流消費があっても、二次電源SC
の出力電圧VSCN が1.20[V]未満にまで低下しな
い限り、インジケータランクrが「2」であるとして
「60Hour」と表示されたままである。これに対して、
電流消費によって二次電源SCの出力電圧VSCN が1.
20[V]未満にまで低下したときには、インジケータ
ランクrが「1」に繰り下がり、「30Hour」との表示
に切り換わる。
【0059】また、インジケータランクrが「2」であ
るときに充電があって、二次電源SCの出力電圧VSCN
が上昇したとする。このときには、出力電圧VSCN は真
の出力電圧VSCよりもかなり上昇しているため、その値
から電源残容量を判断することができない。そこで、本
発明では、充電電流Id を検出してそれから充電エネル
ギーを求め、それを順次加算して総充電エネルギー量E
C を更新するとともに、総充電エネルギー量EC がイン
ジケータランクrの繰上げ用の基準値Eup(r)を越え
たか否かを判断する。ここで、インジケータランクrが
「2」であるときには、インジケータランクrの繰上げ
用の基準値Eup(r=2)が1.51[mAH]と設定
されているので、総充電エネルギー量EC が1.51
[mAH]を越えた場合には、インジケータランクrを
「3」に繰上げ、「31.5Day 」との表示に切り換わ
る。これに対して、充電があっても、充電エネルギーを
加算した後の総充電エネルギー量EC がインジケータラ
ンクrの繰上げ用の基準値Eup(r=2)を越えない限
り、インジケータランクrが「2」であるとして「60
Hour」と表示されたままである。
【0060】このような条件設定下において、電源残容
量の監視・表示動作は、以下のようにして行われる。
【0061】図7において、まず、ステップST20で
は、電子機器1が初めて使用されることから、各パラメ
ータの初期設定が行われる。すなわち、インジケータラ
ンクrが「0」とされ、その旨のインジケータ指示Ind
(0)、すなわち「LOW」と表示される。また、前回
検出時の充電電流Isoは最低レベルである旨の電流値I
LO、すなわち、電流値0が代入される。それ以降、使用
されていくと、以下に説明するステップST21〜ステ
ップST36の処理が行われる。なお、以下の説明で
は、具体的な処理がわかりやすいように、インジケータ
ランクrが「2」である状態からステップST21〜ス
テップST36の処理が行われるものとして説明する。
すなわち、二次電源の真の電圧VSCが1.20Vから
1.30Vまでの範囲にあって、二次電源SCにおける
電源残容量(総充電エネルギー量EC)が0.12[m
AH]と見做される状態にある。このランク「2」のと
きには「60Hour」と表示されている。
【0062】まず、ステップST21では、充電電流I
d の検出結果Isnを取り込み、この充電電流Id の検出
結果Isn、前回の充電電流Id の検出結果Iso、および
サンプリング期間から、ステップST22では今回のサ
ンプリング期間中に得られた充電エネルギー量ECSを計
算する。
【0063】この充電エネルギー量ECSを求めるにあた
って、本形態では、下式 Is = ( Isn + Iso )/2 に示すように、前回のサンプリング時の充電電流Iso
と、今回のサンプリング時の充電電流Isnとの平均値か
ら、前回から今回までのサンプリング期間Ts における
平均電流Is を求め、この平均電流Is とサンプリング
期間Ts から下式 ECS = Is × Ts により充電エネルギー量ECSを算出する。
【0064】ここで、充電電流Id はあくまで、表4に
示すように、充電電流のレベルIL0、IL1、IL2、IL3
の4ランクで計測され、一定の検出範囲を有する。
【0065】
【表4】
【0066】そこで、本形態では、各範囲内の最小値を
充電電流Id の計測値として用いる。従って、充電エネ
ルギー量ECSは、実際の充電エネルギー量よりも小さい
ことはあっても大きく算出されることはない。また、電
流検出抵抗の抵抗値RI1、RI2、RI3には±20
%の許容差があり、この許容差は充電電流Id の計測値
に影響を及ぼす。
【0067】それでも検出精度が同じ方向にずれておれ
ば、表5、表6に示すように、各条件間の比は、検出精
度のずれやサンプリング期間の設定によらず一定であ
る。
【0068】すなわち、表5には、前回サンプリング
時、および今回のサンプリング時の充電電流のレベルI
L0、IL1、IL2、IL3 の各組合せにおいて、各電流検
出抵抗RI1、RI2、RI3の抵抗値が定格の±0%
のときに算出される充電エネルギー量ECSを各欄の上段
に示し、各電流検出抵抗RI1、RI2、RI3の抵抗
値が定格の−20%に相当するときに算出される充電エ
ネルギー量ECSを各欄の下段に示してある。
【0069】
【表5】
【0070】また、表6には、充電電流レベルがIL0か
らIL1に変化したときの充電エネルギー量ECSを1(基
準)とし、それを基準にして、表5に示す各充電エネル
ギー量ECSの比を算出した結果を示してある。
【0071】
【表6】
【0072】このようにして、充電エネルギー量ECSを
求めた後、ステップST23ではエネルギーの蓄積があ
ったか否か、すなわち、充電エネルギー量ECSが0か否
を判断する。
【0073】ここで、充電エネルギー量ECSが0である
と判断したときには、ステップST24で二次電源SC
の出力電圧VSCN の検出結果VMON を取り込む。
【0074】ステップST25では、現在のインジケー
タランクrにおけるインジケータ繰下げ用の基準値Vdo
wn(r=2)と、二次電源SCの出力電圧VSCN の検出
結果VMON との比較を行う。現在のインジケータランク
rが「2」であれば、今回計測した二次電源SCの出力
電圧VSCN の検出結果VMON が1.20[V]未満であ
るか否かを判断する。
【0075】ここで、二次電源SCの出力電圧VSCN の
検出結果VMON がインジケータランクrの繰下げ用の基
準値Vdown(r=2)以上であるときには、インジケー
タランクrを「2」から変えずに、そのまま、ステップ
ST35でインジケータ指示Ind(r=2)を行う。す
なわち、インジケータランクrが「2」のままであるの
で、「60Hour」と表示したままである。次に、ステッ
プST36では、ステップST21で計測した充電電流
Isnを前回検出時の充電電流Isoとおく。しかる後に、
ステップST21に戻る。
【0076】ステップST25において、二次電源SC
の出力電圧VSCN の検出結果VMONがインジケータラン
クrの繰下げ用の基準値Vdown(r=2)未満であると
判断したときには、ステップST26でインジケータの
ランクrを「2」から1だけ繰り下げて「1」とする。
次に、ステップST27において、ステップST26で
繰下げた後のインジケータランクrが「0」未満か否か
を判断する。
【0077】ここで、インジケータランクrは「2」で
あり、「0」以上であるので、ステップST29におい
て総充電エネルギー量EC の補正を行う。すなわち、イ
ンジケータランクrが「2」から「1」に繰り下がった
として、総充電エネルギー量EC にはインジケータラン
クrの繰り下がり時の補正値Edown(r=2)、すなわ
ち、0.06mAH〜0.12mAHを代入する。次
に、ステップST35においてインジケータランクrが
繰り下がった後のインジケータ表示Ind(r=1)を行
った後、ステップST36では、ステップST21で計
測した充電電流Isnを前回検出時の充電電流Isoとお
く。しかる後にステップST21に戻る。
【0078】これに対して、ステップST27におい
て、インジケータランクrが「0」未満であると判断し
た場合には、ステップST28においてインジケータラ
ンクrを「0」としてステップST29、ST35、S
T36の処理を行い、しかる後にステップST21に戻
る。
【0079】このようなサンプリングを繰り返している
うちに充電が行われたとする。このような場合には、ス
テップST22で計算された充電エネルギー量ECSは0
以上となるので、ステップST23からステップST3
0に移る。ステップST30では、それまでの総充電エ
ネルギー量EC に充電エネルギー量ECSを加算し、総充
電エネルギー量EC を更新する。
【0080】次に、ステップST31では、更新後の総
充電エネルギー量EC と、インジケータランクrの繰上
げ用の基準値Eup(r=2)と比較する。ここで、総充
電エネルギー量EC が1.51mAH未満であると判断
したときには、インジケータランクrは「2」のまま
で、ステップST35において、現在のインジケータ表
示Ind(r=2)を行う。次に、ステップST36で
は、ステップST21で計測した充電電流Isnを前回検
出時の充電電流Isoに代入して、ステップST21に戻
る。
【0081】これに対し、ステップST31において、
総充電エネルギー量EC がインジケータ繰上げ用基準値
Eup(r=2)以上であると判断したときには、ステッ
プST32において、インジケータランクrを「2」か
ら1だけ繰り上げて「3」とする。次に、ステップST
33において、インジケータランクrが「6」以上であ
るか否かを判断する。ステップST33で、インジケー
タランクrが「6」未満であると判断したときには、イ
ンジケータランクrを「3」としてステップST35、
ST36の処理を行い、しかる後にステップST21に
戻る。ステップST33で、インジケータランクrが
「6」以上であると判断したときには、ステップST3
4においてインジケータランクrを「6」としてステッ
プST35、ST36の処理を行い、しかる後にステッ
プST21に戻る。
【0082】[本形態の効果]このようにして電源残容
量を監視したときの効果を説明するにあたって、電子機
器1を使用したときのインジケータランクrの推移の一
例を図8に示す。
【0083】図8からわかるように、電子機器1におい
て、時刻t10から時刻t12までの期間、および時刻
t14から時刻t16までの期間では、発電装置20に
おいて発電が行われ、二次電源SCへの充電が行われて
いる。この間、電子機器1では電流消費があるが、発電
装置20から二次電源SCへの充電エネルギー量ECS
が、消費されるエネルギー量を上回っているため、真の
総充電エネルギー量ECは増加傾向にある。これに対し
て、時刻t12から時刻t14までの期間、および時刻
t16から時刻t17までの期間のように、発電装置2
0から二次電源SCへの充電が休止されている間は、エ
ネルギーが消費される分、真の総充電エネルギー量EC
は減少傾向にある。
【0084】ここで、総充電エネルギー量EC を知らせ
る情報を表示するにはインジケータランクrを決定する
必要があり、この決定にあたっては、時刻t12から時
刻t14までの期間(充電休止期間)において二次電源
SCの出力電圧VSCN の検出結果VMON がインジケータ
ランクrの繰下げ用の各基準電圧Vdown(r)を下回る
度にインジケータランクrの繰下げを行う。これに対し
て、発電装置20から二次電源SCへの充電が行われて
いる間は、充電電流Id に相当する電気エネルギー量分
を加算して総充電エネルギーEC を更新し、総充電エネ
ルギーEC がインジケータランクrの繰上げ用の各基準
値Eup(r)を上回る度にインジケータランクrの繰上
げを行う。すなわち、二次電源SCへの充電休止期間で
は二次電源SCの出力電圧VSCN の検出結果VMON に基
づいて電源残容量を決定するとともに、ここで決定され
た電源残容量に対して、二次電源SCへの充電があった
ときに充電電流に相当する充電エネルギー量ECS分を加
算する補正を行う。
【0085】また、充電期間中に充電電流Id に相当す
る充電エネルギー量ECS分を加算して総充電エネルギー
EC を決定したインジケータランクrについては、時刻
t16から時刻t17までの期間(充電休止期間)にお
いて、次電源SCの出力電圧VSCN の検出結果VMON が
インジケータランクrの繰下げ用の各基準電圧Vdown
(r)を下回る度にインジケータランクrの繰下げを行
う。すなわち、二次電源SCへの充電があったときに充
電電流Id に相当する電気エネルギー量ECS分を加算し
て電源残容量を決定するとともに、ここで決定された電
源残容量に対しては、二次電源SCへの充電休止期間に
おいて二次電源SCの出力電圧VSCN の検出結果VMON
に基づいて補正を行う。
【0086】従って、出力電圧VSCN が長期間にわたっ
てフラットな放電特性を有する二次電源SCであって
も、充電電流Id から決定した充電エネルギー量ECSを
参照することによって電源残容量を簡単に、かつ正確に
決定することができる。また、充電時には出力電圧VSC
N が真の電圧値よりもかなり高い値を示すような二次電
源SCであっても、充電電流Id から決定した充電エネ
ルギー量ECSを参照することによって電源残容量を簡単
に、かつ正確に決定することができる。
【0087】また、電源残容量については利用者が目安
として利用できればよいことから、あまり細かな数値ま
では必要とされないことが多い。そこで、本形態では、
電源残容量をインジケータランクrとしてランク付けを
行い、このランクの繰上げ・繰下げにより、電源残容量
の変化を監視するようにしている。それ故、電源残容量
を決定するための処理を簡略化できるので、そのときの
負荷を軽減することができる。
【0088】このようなランク付けにあたって、本形態
では、充電電流Id に相当する充電エネルギー量ECS分
を加算して総充電エネルギー量EC を決定する際に、充
電電流Id を少なく見積もることにより、低めにランク
付けする傾向にある。すなわち、期間t11から期間t
12までの期間、期間t14から期間t15までの期
間、および期間t15から期間t16までの期間のいず
れの期間でも、充電電流Id を少なく見積もった分、充
電エネルギー量ECSが少なめに算出されるので、真の総
充電エネルギー量に対して、算出した総充電エネルギー
量EC が下回った状態になる。それ故、総充電エネルギ
ー量EC は、低めにランク付けされる。その結果、期間
t12から期間t13までの期間(二次電源SCへの充
電休止期間)において、二次電源SCの出力電圧VSCN
の検出結果VMON に基づいてインジケータランクrを決
定したときにも、総充電エネルギー量EC が低めにラン
ク付けされることになる。このように構成すると、電源
残容量を多めに表示する場合と違って、電源残容量が十
分にあると表示されているにもかかわらず電子機器1の
機能が急に停止してしまうおそれがない。
【0089】また、本形態では、充電電流Id に相当す
る充電エネルギー量ECSを算出するにあたって、複雑な
処理を行わずに、前回のサンプリングにより検出した充
電電流Id と今回のサンプリングにより検出した充電電
流Id との平均値、および前回から今回までのサンプリ
ング期間Ts に基づいて、二次電源SCへの今回の充電
エネルギー量ECSを決定するという構成を用いている。
それ故、充電電流Idを2点間で検出すればよいなど、
電源残容量を決定するための処理において負荷を軽減す
ることができる。
【0090】[その他の実施の形態]二次電源の電源監
視装置の有効な利用方法としては、電源残容量をインジ
ケータ表示する他、電圧検出によるリミッタと並用し
て、充電量が一定量に達したとき、または単位時間あた
りの充電電流量が設定値を越えたときに二次電源への充
電をストップさせて二次電源への過充電を防止し、二次
電源の特性劣化を防止するのに用いてもよい。また、監
視結果についてはポートから出力して外部制御信号とし
て利用してもよい。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る電源
残容量監視装置およびこの監視装置を備えた電子機器で
は、二次電源の出力電圧だけでなく、充電電流からも電
源残容量を決定することに特徴を有する。従って、本発
明によれば、出力電圧が長期間にわたってフラットな放
電特性を有する二次電源であっても、充電電流から決定
した電気エネルギーを参照することによって電源残容量
を簡単に、かつ正確に決定することができる。それ故、
これを用いて二次電源の現在の残容量を充電表示装置に
インジケータ表示しておけば、使用者は電源容量の低下
による機器の停止や充電が必要になったか否かという心
配をすることなく、常に安心して使用することができ
る。また、充電時には出力電圧が真の電圧値よりもかな
り高い値を示すような二次電源であっても、充電電流か
ら決定した電気エネルギーを参照することによって電源
残容量を簡単に、かつ正確に決定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した電源残容量監視機能を備えた
電子機器の全体構成を示す概略構成図である。
【図2】(A)は、本発明を適用した電子機器の一例と
して、回転錘の回転を利用して得たエネルギーを指針式
電子時計のムーブメントに供給するタイプの電子機器の
概略構成図、(B)はそれに用いた発電装置の説明図で
ある。
【図3】本発明を適用した電子機器の別の例として、太
陽発電素子を利用して得たエネルギーを指針式電子時計
のムーブメントに供給するタイプの電子機器の概略構成
図である。
【図4】本発明を適用した電子機器に構成した電源残容
量監視部の構成を示すブロック図である。
【図5】図4に示す電源残容量監視部において、タイミ
ング発生回路から充電電流検出部に出力される制御信号
のタイミングチャートである。
【図6】図4に示す電源残容量監視部に構成した充電電
流検出部での充電電流検出動作を示すフローチャートで
ある。
【図7】図4に示す電源残容量監視部において、二次電
源への充電電流検出結果、および二次電源の出力電圧検
出結果に基づいて電源残容量、およびそのインジケータ
ランクを決定するための処理手順を示すフローチャート
である。
【図8】図7に示す処理手順に従って電源残容量を決定
したときのインジケータランクの推移の一例を示すグラ
フである。
【符号の説明】
1 電子機器 20 発電装置 40 処理装置 50 残容量監視部(二次電源の電源残容量監視装置) 51 充電電流検出部 52 電源電圧検出部 53 残容量決定部 90 電源部 92 蓄電回路 98 残容量表示制御部 99 デジタル表示領域(充電量表示装置) 511 検出電流選択回路制御部 512 タイミング発生回路 513 電流検出用電圧コンパレータ 514 電流モニタ出力ラッチ回路 MO 電子時計のムーブメント RI1、RI2、RI3 充電電流検出用抵抗 SI1、SI2、SI3 電流検出制御用トランジスタ SC 二次電源

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 二次電源に現在蓄積されている電気エネ
    ルギー量を電源残容量として監視するための残容量監視
    装置であって、 前記二次電源の出力電圧を検出する電源電圧検出手段
    と、前記二次電源への充電電流を検出する充電電流検出
    手段と、該充電電流検出手段の検出結果および前記電源
    電圧検出手段の検出結果に基づいて前記電源残容量を決
    定する残容量決定部とを有することを特徴とする二次電
    源の電源残容量監視装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、さらに、前記電源残
    容量を表示するための充電量表示装置を有していること
    を特徴とする二次電源の電源残容量監視装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において、前記残容量
    決定部は、前記二次電源への充電休止期間では前記電源
    電圧検出手段の検出結果に基づいて前記電源残容量を更
    新するとともに、ここで更新された電源残容量に対して
    は、前記二次電源への充電があったときに前記充電電流
    に相当する電気エネルギー量分を加算する補正を行うよ
    うに構成されていることを特徴とする二次電源の電源残
    容量監視装置。
  4. 【請求項4】 請求項1または2において、前記残容量
    決定部は、前記二次電源への充電があったときに前記充
    電電流に相当する電気エネルギー量分を加算して前記電
    源残容量を更新するとともに、ここで更新された電源残
    容量に対しては、前記二次電源への充電休止期間におい
    て前記電源電圧検出手段の検出結果に基づいて補正する
    ように構成されていることを特徴とする二次電源の電源
    残容量監視装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかにおいて、
    前記残容量決定部は、前記電源残容量をランク分けして
    おき、前記充電電流検出手段の検出結果および前記電源
    電圧検出手段の検出結果に基づいて前記電源残容量のラ
    ンクの繰上げ・繰下げを行うように構成されていること
    を特徴とする二次電源の電源残容量監視装置。
  6. 【請求項6】 請求項5において、前記残容量決定部
    は、前記電源残容量のランク付けにあたって真の電源残
    容量よりも残容量が少ない方にランク付けする傾向をも
    つように構成されていることを特徴とする二次電源の電
    源残容量監視装置。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6のいずれかにおいて、
    前記残容量決定部は、前記充電電流検出手段が前回のサ
    ンプリングにより検出した充電電流値と今回のサンプリ
    ングにより検出した充電電流値との平均値、および前回
    から今回までのサンプリング期間に基づいて、前記二次
    電源に新たに蓄積された電気エネルギー量を決定するよ
    うに構成されていることを特徴とする二次電源の電源残
    容量監視装置。
  8. 【請求項8】 請求項1ないし7のいずれかに規定する
    二次電源の電源残容量監視装置と、前記二次電源で蓄積
    する電気エネルギーを発生させる発電部と、前記二次電
    源または前記発電部で発生させた電気エネルギーによっ
    て計時処理などの処理を行う処理装置とを備えているこ
    とを特徴とする電子機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101990641A (zh) * 2008-03-07 2011-03-23 日产自动车株式会社 二次电池剩余容量估计设备
JP2013029407A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Seiko Instruments Inc 電子機器および電子時計
US10473726B2 (en) 2016-01-04 2019-11-12 Samsung Electronics Co., Ltd. Battery management method and battery management apparatus

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