JPH10111183A - 差温度測定装置 - Google Patents

差温度測定装置

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JPH10111183A
JPH10111183A JP26446096A JP26446096A JPH10111183A JP H10111183 A JPH10111183 A JP H10111183A JP 26446096 A JP26446096 A JP 26446096A JP 26446096 A JP26446096 A JP 26446096A JP H10111183 A JPH10111183 A JP H10111183A
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JP
Japan
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temperature
resistance
terminal
lead wire
resistance value
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Application number
JP26446096A
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English (en)
Inventor
Shojiro Toyoda
昌二郎 豊田
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Yokogawa Electric Corp
Original Assignee
Yokogawa Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 温度センサから導出されるリード線を接続す
る接続端子の数を低減して小形化に寄与するように改良
された差温度測定装置を提供するにある。 【解決手段】 一対の抵抗温度素子からなり3本のリー
ド線が導出される温度センサと、一対の先の抵抗温度素
子に先のリード線を介して同一の定電流を流す定電流源
と、先の各リード線を介して検出した検出電圧を用いて
一対の先の抵抗温度素子の差抵抗値を演算する差演算手
段と、予めメモリに格納された先のリード線のリード抵
抗の予測値と先の検出電圧を用いて一対の先の抵抗温度
素子の平均抵抗値を演算する平均値演算手段と、抵抗値
に対する抵抗値変化係数との関係が格納された換算テー
ブルと、先の換算テーブルを用いて先の平均抵抗値に対
応する抵抗変化係数を演算する係数演算手段と、この抵
抗値変化係数と先の差抵抗値を用いて温度差を演算する
温度差演算手段とを具備するようにしたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、測温抵抗体などの
抵抗温度素子を有する温度センサを用いて差温度を測定
する差温度測定装置に係り、特に、この温度センサから
導出されるリード線を接続する接続端子の数を低減して
小形化に寄与するように改良された差温度測定装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】図6は従来の第1の差温度測定装置の構
成を示す構成図である。この場合は、2つの抵抗温度素
子が直列に接続された状態で差温度を測定するときの構
成を示している。
【0003】抵抗温度素子として一対の測温抵抗体10
と11とが用いられているが、これらの測温抵抗体10
と11からは、それぞれ通常3本のリード線L11
12、L 13及びL21、L22、L23がそれぞれ引き出さ
れ、これにより温度センサ12、13を構成している。
【0004】そして、ここでは、測温抵抗体10の抵抗
はRt1で、測温抵抗体11の抵抗はRt2で、各リード線
11、L12、L13およびL21、L22、L23の有する抵抗
はR L11、RL12、RL13およびRL21、RL22、RL23で、
それぞれ代表して記載してある。
【0005】端子板14は、端子T1、T2、T3、T4
有し、端子T1にはリード線L11の一端が、端子T2には
リード線L13とL21の一端が、端子T3にはリード線L
22の一端が、端子T4にはリード線L23の一端が、それ
ぞれ接続されている。
【0006】さらに、リード線L11の他端は測温抵抗体
10の一端に、測温抵抗体10の他端は一端が開放され
たリード線L12の他端とリード線L13の他端に、それぞ
れ接続されている。
【0007】また、リード線L21の他端は測温抵抗体1
1の一端に、測温抵抗体11の他端は一端が端子T3
接続されたリード線L22の他端とリード線L23の他端
に、それぞれ接続されている。
【0008】このようにして、測温抵抗体10と11が
直列に接続された直列回路に、端子T1に接続された定
電流源15から定電流Iが共通電位点COMに接続され
た端子T4に向かって流される。
【0009】各端子T1、T2、T3、T4に発生した電圧
01、V02、V03、V04は、アナログ/デジタル変換器
(ADC)16に入力され、ここでデジタル信号に変換
されてマイクロコンピュータユニット17に出力され
る。
【0010】マイクロコンピュータユニット17は、リ
ードオンリーメモリROM、ランダムアクセスメモリR
AM、マイクロプロセッサCPUなどで構成され、これ
等により後述する演算を実行して温度差信号ΔT1を出
力する。リードオンリーメモリROMには各種の演算式
及びパラメータが格納されており、ランダムアクセスメ
モリRAMには温度センサから読み込まれたデータ等が
格納される。
【0011】次に、図7に示すフローチャートを用いて
温度差信号ΔT1を算出する手順について説明する。な
お、簡単のため、各リード線L11、L12、L13、L21
22、L23の抵抗RL11、RL12、RL13、RL21
L22、RL23は等しいものとして説明する。
【0012】定電流源15から温度センサ12、13に
定電流Iを流すと、端子T1、T2、T3、T4には、電圧
01、V02、V03、V04がそれぞれ発生する。ステップ
1として、マイクロプロセッサCPUは、これらの電圧
をアナログ/デジタル変換器16を介してデジタル信号
としてランダムアクセスメモリRAMの所定領域に格納
する。
【0013】つぎに、ステップ2に移行し、ランダムア
クセスメモリRAMに格納されたV 03及びV04と、既に
ランダムアクセスメモリRAMの所定領域に格納されて
いる定電流値Iを用いて、次式によりリード線L23の抵
抗値RL23は、 RL23=(V03−V04)/I (1) で算出される。
【0014】つぎに、ステップ3に移行する。ここで、
L23=RL11=RL13としているので、 V01−V02=(Rt1+RL11+RL13)I =(Rt1+2RL23)I となる。従って、Rt1は Rt1=[(V01−V02)/I]−2RL23 (2) の関係から、求めることができる。
【0015】なお、これらの演算式(1)、(2)は予
めリードオンリーメモリROMの中に格納されてある。
さらに、ここで求めた測温抵抗体10の抵抗Rt1と温度
との対応関係もリードオンリーメモリROMに予め格納
されているので、抵抗Rt1から測温抵抗体10で測定し
ている温度T1を知ることができる。
【0016】次に、ステップ4に移行する。ここで、R
L23=RL21としているので、 V02−V04=(Rt2+RL21+RL23)I =(Rt1+2RL23)I となる。
【0017】従って、Rt2は Rt2=[(V02−V04)/I]−2RL23 (3) の関係から、求めることができる。このためステップ3
と同様にして、抵抗Rt2から測温抵抗体11で測定して
いる温度T2を知ることができる。
【0018】ステップ5では、ステップ3と4で求め、
ランダムアクセスメモリRAMに格納されている温度T
1とT2とを用いて、マイクロプロセッサCPUはこれら
の差演算を実行して差温度ΔT1を算出する。
【0019】図8は従来の第2の差温度測定装置の構成
を示す構成図である。この場合は、2つの抵抗温度素子
を切り換えて検出した電圧を用いて差温度を測定すると
きの構成を示している。なお、これ以後の説明におい
て、図6に示す構成要素と同一の機能を有する構成要素
については、同一の符号を付して適宜にその説明を省略
する。
【0020】端子板14の端子T1にはリード線L11
一端が、端子T2にはリード線L21の一端が、端子T3
はリード線L12の一端が、端子T4にはリード線L13
23の一端が、それぞれ接続されている。そして、測温
抵抗体10と11には、これ等のリード線の他端が図6
に示す接続と同一の接続がされている。なお、リード線
22の一端は開放されている。
【0021】定電流源15からスイッチ18、端子
1、測温抵抗体10を介して定電流Iが共通電位点C
OMに向かって流れるように、さらに定電流源15から
スイッチ18、端子T2、測温抵抗体11を介して定電
流Iが共通電位点COMに向かって流れるように接続さ
れている。
【0022】このスイッチ18の切り換えは、マイクロ
コンピュータユニット17から出力される切換信号SW
により切換られる。そして、端子T1、T2、T3、T4
発生する電圧V11、V12、V13、V14は、アナログ/デ
ジタル変換器16でデジタル信号に変換されてマイクロ
コンピュータユニット17に出力され、ここで後述する
所定の演算を実行して差温度ΔT2を出力する。
【0023】次に、図9に示すフローチャートを用いて
差温度ΔT2を算出する演算手順について説明する。ス
テップ1では、スイッチ18を温度センサ12側に切換
信号SWにより切り換える。
【0024】次に、ステップ2に移行して、マイクロプ
ロセッサCPUは、端子T1、T3、T4に発生する電圧
11、電圧V13、電圧V14をアナログ/デジタル変換器
16を介してランダムアクセスメモリRAMの所定領域
に格納する。
【0025】ステップ3において、マイクロプロセッサ
CPUは予めリードオンリーメモリROMの中に格納さ
れている演算式にしたがって電圧V11、電圧V13、電圧
14を用いて下記の演算を実行して、リード線L13の抵
抗RL13を求める。 RL13=(V13−V14)/I
【0026】次に、ステップ4に移行して、マイクロプ
ロセッサCPUは予めリードオンリーメモリROMの中
に格納されている演算式にしたがって電圧V11、電圧V
13、及び予め格納されている定電流値Iを用いて下記の
演算を実行して、測温抵抗体10の抵抗Rt1を求め、ラ
ンダムアクセスメモリRAMの所定領域に格納する。 Rt1=[(V11−V13)/I]−RL11 (4)
【0027】なお、ここで(4)式におけるリード線L
11の抵抗RL11は、抵抗RL13と等しいとの前提であるの
で、ステップ3で求めた抵抗RL13を用いて、測温抵抗
体10の抵抗Rt1を求めることができる。
【0028】さらに、測温抵抗体10の抵抗Rt1と温度
との対応関係はリードオンリーメモリROMに予め格納
されているので、(4)式における抵抗Rt1から測温抵
抗体10で測定している温度T3を知ることができる。
【0029】ステップ5では、切換信号SWによりスイ
ッチ18を温度センサ13側に切り換える。次に、ステ
ップ6に移行して、マイクロプロセッサCPUが、端子
2とT4にそれぞれ発生する電圧V12と電圧V14をアナ
ログ/デジタル変換器16を介してランダムアクセスメ
モリRAMの所定領域に格納する。
【0030】次に、ステップ7に移行する。ステップ6
で格納された電圧V12と電圧V14、ステップ3で算出し
たリード線の抵抗RL13と、予め格納されている定電流
値Iを用いて、マイクロプロセッサCPUは下記の演算
を実行して測温抵抗体11の抵抗Rt2を求め、その結果
をランダムアクセスメモリRAMの所定領域に格納す
る。但し、リード線の抵抗RL13はRL21、RL23に等し
いとしている。 Rt2=[(V12−V14)/I]−(RL21+RL23) =[(V12−V14)/I]−2RL13 (5)
【0031】この後、測温抵抗体11の抵抗Rt2と温度
との対応関係がリードオンリーメモリROMに予め格納
されているので、(5)式における抵抗Rt2から測温抵
抗体11で測定している温度T4を知ることができる。
【0032】ステップ8では、ステップ4とステップ7
で求めランダムアクセスメモリRAMに格納されている
温度T3とT4とを用いて、マイクロプロセッサCPUは
これらの差演算を実行して差温度ΔT2を算出する。
【0033】
【発明が解決しようとする課題】以上のような図6、図
8で示されるような従来の差温度測定装置では、温度セ
ンサからの信号を導出するリード線を接続する端子とし
て、少なくとも4個の端子を必要とする。
【0034】しかしながら、最近のフイールド機器はダ
ウンサイジングが進行しており、4本の端子を設けるた
めのスペースを確保するのも困難な状況にあり、このた
め、たとえ1本でも、端子数を低減させる必要がある。
【0035】そこで、本発明の課題は、差温度を測定す
る一対の温度センサーから導出される端子数として3つ
の端子でこの差温度が測定出来るように改良された差温
度測定装置を提供することにある。
【0036】
【課題を解決するための手段】本発明は、以上の課題を
解決するための構成として、一対の抵抗温度素子からな
り3本のリード線が導出される温度センサと、一対の先
の抵抗温度素子に先のリード線を介して同一の定電流を
流す定電流源と、先の各リード線を介して検出した検出
電圧を用いて一対の先の抵抗温度素子の差抵抗値を演算
する差演算手段と、予めメモリに格納された先のリード
線のリード抵抗の予測値と先の検出電圧を用いて一対の
先の抵抗温度素子の平均抵抗値を演算する平均値演算手
段と、抵抗値に対する抵抗値変化係数との関係が格納さ
れた換算テーブルと、先の換算テーブルを用いて先の平
均抵抗値に対応する抵抗変化係数を演算する係数演算手
段と、この抵抗値変化係数と先の差抵抗値を用いて温度
差を演算する温度差演算手段とを具備するようにしたも
のである。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図を用いて説明する。図1は本発明の1実施形態の構
成を示した構成図である。この場合は、2つの抵抗温度
素子が直列に接続された状態で差温度を測定するときの
構成を示している。
【0038】抵抗温度素子として一対の測温抵抗体10
と11とが用いられ、これらの測温抵抗体10と11か
らは、それぞれ通常3本のリード線L11、L12、L13
びL 21、L22、L23がそれぞれ引き出され、これにより
温度センサ12、13を構成している点は、図6、図8
に記載された構成と同一である。
【0039】測温抵抗体10の抵抗はRt1で、測温抵抗
体11の抵抗はRt2で、各リード線L11、L12、L13
よびL21、L22、L23の有する抵抗は抵抗RL11
L12、R L13およびRL21、RL22、RL23で、それぞれ
代表されている。
【0040】端子板20は、端子T5、T6、T7を有
し、端子T5にはリード線L11の一端が、端子T6にはリ
ード線L13とL21の一端が、共通電位点COMに接続さ
れた端子T7にはリード線L23の一端がそれぞれ接続さ
れている。
【0041】さらに、リード線L11の他端は測温抵抗体
10の一端に、測温抵抗体10の他端は一端が開放され
たリード線L12の他端とリード線L13の他端に、それぞ
れ接続されている。
【0042】また、リード線L21の他端は測温抵抗体1
1の一端に、測温抵抗体11の他端は一端が開放された
リード線L22の他端とリード線L23の他端に、それぞれ
接続されている。
【0043】このようにして、測温抵抗体10と11が
直列に接続された直列回路に、端子T5に接続された定
電流源15から定電流Iが共通電位点COMに接続され
た端子T7に向かって流される。
【0044】各端子T5、T6、T7に発生した電圧
21、V22、V23は、アナログ/デジタル変換器(AD
C)16に入力され、ここでデジタル信号に変換されて
マイクロコンピュータユニット21に出力される。
【0045】マイクロコンピュータユニット21は、リ
ードオンリーメモリROM、読み書き可能なリードオン
リーメモリEEPROM、ランダムアクセスメモリRA
M、マイクロプロセッサCPUなどで構成され、これ等
により後述する演算を実行して温度差信号ΔT3を出力
する。
【0046】リードオンリーメモリROMには、各種の
演算式及びパラメータが格納されており、ランダムアク
セスメモリRAMには温度センサから読み込まれたデー
タ等が格納される。
【0047】また、インターフエイス22は、マイクロ
コンピュータユニット21の読み書き可能なリードオン
リーメモリEEPROMに、必要なパラメータ、例えば
各リード線の抵抗値の予測値などを設定する。
【0048】次に、以上のように構成された差温度測定
装置のマイクロプロセッサCPUによる信号処理につい
て図2に示すフローチャートを用いて説明する。図2
(a)は前処理手順を、図2(b)は差温度算出手順を
それぞれ示している。
【0049】図2(a)のステップ1においては、各リ
ード線L11、L12、L13およびL21、L22、L23の長さ
はほぼ同一として、これらの抵抗RL11、RL12、RL13
およびRL21、RL22、RL23を、それぞれ等しい抵抗値
Lと推定して、これをインターフエイス22から読み
書き可能なリードオンリーメモリEEPROMに設定す
る。
【0050】次に、図2(b)に移行する。ステップ2
において、端子T5、T6、T7に発生する電圧V21、V
22、V23は、アナログ/デジタル変換器(ADC)16
に入力され、ここでデジタル信号に変換されてマイクロ
コンピュータユニット21に出力される。
【0051】さらに、各リード線の推定抵抗である抵抗
値RLを考慮すると、 V22−V23=(Rt2+RL21+RL23)I =(Rt2+2RL)I (6) V21−V22=(Rt1+RL11+RL13)I =(Rt1+2RL)I (7) の関係がある。
【0052】また、これ等の関係から、 Rt1−Rt2=[(V21−2V22+V23)/I] (8) の演算式を得る。
【0053】ステップ3では、予めリードオンリーメモ
リROMに格納されている演算式(8)と、ランダムア
クセスメモリRAMに格納されているV21、V22、V23
と、予め格納されている定電流値Iを用いて、マイクロ
プロセッサCPUは、各測温抵抗体10、11の抵抗値
差(Rt1−Rt2)を算出する。
【0054】次に、ステップ4に移行する。マイクロプ
ロセッサCPUは各測温抵抗体10、11の平均抵抗値
(Rt1+Rt2)/2(=RA)を、式(6)、式(7)
を用いて演算された結果として、予めリードオンリーメ
モリROMに格納されている次の演算式に従って演算す
る。 RA=(Rt1+Rt2)/2 ={[(V21−V23)/I]−4RL}/2 (9)
【0055】ステップ5に移行する。リードオンリーメ
モリROMには、図3に示すように平均抵抗値R
A(Ω)に対する抵抗値変化係数K(Ω/°C)の関係
はリニアではないので、この関数関係を示す換算テーブ
ルがデジタルデータとして格納されている。
【0056】そこで、マイクロプロセッサCPUは、こ
の換算テーブルを参照して式(9)で求めてランダムア
クセスメモリRAMに格納された平均抵抗値RAに対応
する抵抗値変化係数KAをもとめ、これをランダムアク
セスメモリRAMの所定領域に格納する。
【0057】ステップ6では、ステップ3で求めて格納
された各測温抵抗体10、11の抵抗値差(Rt1
t2)を抵抗値変化係数KAで割る割算をマイクロプロ
セッサCPUが実行して、正しい温度差ΔT3を求め
る。
【0058】図4は本発明の第2の実施形態を示す構成
図である。この場合は、2つの抵抗温度素子をスイッチ
により切り換えて検出した電圧を用いて差温度を測定す
るときの構成を示している。
【0059】端子板23の端子T8にはリード線L11
一端が、端子T9にはリード線L21の一端が、端子T10
にはリード線L13の一端とリード線L23の一端とが,そ
れぞれ接続されている。そして、測温抵抗体10と11
には、これ等のリード線の他端が図1に示す接続と同一
の接続がされている。なお、リード線L12とL22の一端
は開放されている。
【0060】定電流源15からスイッチ18、端子
8、測温抵抗体10を介して定電流Iが共通電位点C
OMに向かって流れるように、さらに定電流源15から
スイッチ18、端子T9、測温抵抗体11を介して定電
流Iが共通電位点COMに向かって流れるように接続さ
れている。
【0061】このスイッチ18の切り換えは、マイクロ
コンピュータユニット24から出力される切換信号SW
により切り換えられる。そして、端子T8、T9、T10
発生する電圧V31、V32、V33は、アナログ/デジタル
変換器16でデジタル信号に変換されてマイクロコンピ
ュータユニット24に出力され、ここで後述する所定の
演算を実行して差温度ΔT4を出力する。
【0062】次に、図5に示すフローチャートを用いて
差温度ΔT2を算出する演算手順について説明する。図
5(a)は前処理手順を、図5(b)は差温度算出手順
をそれぞれ示している。
【0063】図5(a)のステップ1は、図2(a)に
示す前処理手順と同一であり、各リード線の抵抗値をそ
れぞれ等しい抵抗値RLと推定して、これをインターフ
エイス22から読み書き可能なリードオンリーメモリE
EPROMに設定する。
【0064】次に、図2(b)のステップ2に移行す
る。ここで、マイクロプロセッサCPUから出力される
切換信号SWによりスイッチ18を温度センサ12側に
切り換える。定電流値Iは予めリードオンリメモリRO
Mに格納されている。
【0065】ステップ3では、この状態で、端子T8
発生した電圧V31と端子T10に発生した電圧V33がアナ
ログ/デジタル変換器16でデジタル信号に変換されて
マイクロプロセッサCPUの制御の下にランダムアクセ
スメモリRAMの所定領域に格納される。
【0066】さらに、リードオンリーメモリROMに格
納されている下記の演算式にしたがって、抵抗(Rt1
2RL)が演算される。 [(V31−V33)/I]=Rt1+2RL (10)
【0067】次に、図2(b)のステップ4に移行す
る。ここで、マイクロプロセッサCPUから出力される
切換信号SWによりスイッチ18を温度センサ13側に
切り換える。
【0068】ステップ5では、この状態で、端子T9
発生した電圧V32と端子T10に発生した電圧V33がアナ
ログ/デジタル変換器16でデジタル信号に変換されて
マイクロプロセッサCPUの制御の下にランダムアクセ
スメモリRAMの所定領域に格納される。
【0069】さらに、リードオンリーメモリROMに格
納されている下記の演算式にしたがって、抵抗(Rt2
2RL)が演算される。 [(V32−V33)/I]=Rt2+2RL (11)
【0070】ステップ6では、ステップ3とステップ5
で読み込まれた電圧V31と電圧V33とを用いて、次式に
したがって差抵抗値(Rt1−Rt2)を演算してランダム
アクセスメモリRAMに格納する。 [(V31−V33)/I]=Rt1−Rt2 (12)
【0071】次に、ステップ7に移行する。マイクロプ
ロセッサCPUは各測温抵抗体10、11の平均抵抗値
(Rt1+Rt2)/2(=RA)を、式(10)、式(1
1)を用いて演算された結果として、予めリードオンリ
ーメモリROMに格納されている次の演算式に従って演
算して、その結果をランダムアクセスメモリRAMに格
納する。 RA=(Rt1+Rt2)/2 ={[(V31+V32−2V33)/I]−4RL}/2 (13)
【0072】ステップ8に移行する。マイクロプロセッ
サCPUは、ステップ5と同様にして換算テーブルを参
照して式(13)で求めてランダムアクセスメモリRA
Mに格納された平均抵抗値RAに対応する抵抗値変化係
数KAをもとめ、これをランダムアクセスメモリRAM
の所定領域に格納する。
【0073】ステップ9では、式(12)で求めて格納
された各測温抵抗体10、11の抵抗値差(Rt1
t2)を抵抗値変化係数KAで割る割算をマイクロプロ
セッサCPUが実行して、測温抵抗体10と11との間
の正しい温度差ΔT4を求める。
【0074】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように本発明によれば、差温度を測定する温度
センサから3端子を介して3本のリード線を導出し、こ
れを用いて差温度を演算により求める構成としたので、
従来に比べて小形化が可能となり最近のフイールド機器
におけるダウンサイジングに適合した差温度測定装置を
提供することが可能となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態を示す構成図である。
【図2】図1に示す実施の形態で実行する手順を示すフ
ロチャート図である。
【図3】図1に示すメモリに格納されている換算テーブ
ルの特性を示す特性図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す構成図であ
る。
【図5】図4に示す実施の形態で実行する手順を示すフ
ロチャート図である。
【図6】従来の差温度測定装置の構成を示す構成図であ
る。
【図7】図6に示す差温度測定装置で実行する手順を示
すフロチャート図である。
【図8】従来の第2の差温度測定装置の構成を示す構成
図である。
【図9】図8に示す差温度測定装置で実行する手順を示
すフロチャート図である。
【符号の説明】
10、11 測温抵抗体 12、13 温度センサ 14、20、23 端子板 15 定電流源 16 アナログ/デジタル変換器 17、21、24 マイクロコンピュータユニット 18 スイッチ T1〜T10 端子 ROM リードオンリーメモリ RAM ランダムアクセスメモリ CPU マイクロプロセッサ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一対の抵抗温度素子からなり3本のリード
    線が導出される温度センサと、一対の前記抵抗温度素子
    に前記リード線を介して同一の定電流を流す定電流源
    と、前記各リード線を介して検出した検出電圧を用いて
    一対の前記抵抗温度素子の差抵抗値を演算する差演算手
    段と、予めメモリに格納された前記リード線のリード抵
    抗の予測値と前記検出電圧を用いて一対の前記抵抗温度
    素子の平均抵抗値を演算する平均値演算手段と、抵抗値
    に対する抵抗値変化係数との関係が格納された換算テー
    ブルと、前記換算テーブルを用いて前記平均抵抗値に対
    応する抵抗変化係数を演算する係数演算手段と、この抵
    抗値変化係数と前記差抵抗値を用いて温度差を演算する
    温度差演算手段とを具備したことを特徴とする差温度測
    定装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20150168235A1 (en) * 2012-08-02 2015-06-18 Phoenix Contact Gmbh & Co. Kg Multi-lead measurement apparatus for detection of a defective temperature-dependent resistance sensor
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