JPH10111067A - 冷却貯蔵庫 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワイヤー型凝縮器であっても冷却能力を向上
させ、機械室の小型化を図ることを目的とする。 【解決手段】 内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成
された断熱箱体２と、この断熱箱体２の側部に設けら
れ、内部に凝縮器６及び圧縮機５を有すると共に、前部
に電装箱１２を有する機械室８とを備える冷却貯蔵庫１
において、前記凝縮器はワイヤー型凝縮器６とし、機械
室８の後面を形成する後面部６Ａと、前記断熱箱体２の
側面と所定の間隔を存して略平行に設けられ、機械室８
の側面を形成する側面部６Ｂと、この側面部６Ｂから断
熱箱体２方向に折曲された前面部６Ｃと、この前面部６
Ｃから後方に折曲された側折部６Ｄとを備えて前記圧縮
機５を囲うと共に、前記電装箱１２の下方に凝縮器冷却
用送風機７を備えた。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ワイヤー型凝縮器
を備える冷却貯蔵庫に関する。

【０００２】

【従来の技術】本発明に先行する従来技術として、実開
昭５６−３４２７９号公報（Ｆ２５Ｄ１９／００）に
は、庫体の外側面に、チャンネル形に屈曲されてチャン
ネル室を形成するワイヤーコンデンサが取付けられ、そ
のチャンネル室は、その室と庫体側に設けられた凹部と
にかけてコンプレッサを配置するのに必要最小限の幅に
形成されている冷凍サイクル装置が開示されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上述した従来技術で
は、ワイヤーコンデンサであるため、出来るだけ表面積
を大きくしないと、所望の冷却能力が発揮できないもの
である。このため、コンプレッサを運転制御する電装品
を収納する電装箱をチャンネル室に設ける場合、前方に
突出した構造となり、機械室の大型化する問題がある。

【０００４】また、電装箱を他の位置に取り付けた場
合、使い勝手の悪い冷蔵庫、又は冷凍庫となってしまう
問題があった。また、狭い厨房室内に設置されるため、
機械室に従業員等の足が当たり、ワイヤーコンデンサが
変形してしまう問題もある。

【０００５】本発明は上述した問題点に鑑みてなされた
もので、ワイヤー型凝縮器であっても冷却能力を向上さ
せ、機械室の小型化を図ることを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上述した目的を達成する
ための手段として、請求項１の発明では、内部に貯蔵室
を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この断熱
箱体の側部に設けられ、内部に凝縮器及び圧縮機を有す
ると共に、前部に電装箱を有する機械室とを備える冷却
貯蔵庫において、前記凝縮器はワイヤー型凝縮器とし、
機械室の後面を形成する後面部と、前記断熱箱体の側面
と所定の間隔を存して略平行に設けられ、機械室の側面
を形成する側面部と、この側面部から断熱箱体方向に折
曲された前面部と、この前面部から後方に折曲された側
折部とを備えて前記圧縮機を囲うと共に、前記電装箱の
下方に凝縮器冷却用送風機を備えた冷却貯蔵庫を提供す
る。

【０００７】このため、ワイヤー型凝縮器の放熱面積を
極力大きく保つことができ、更に電装箱をこのワイヤー
型凝縮器の前に置いて、冷却貯蔵庫の使い勝手を向上さ
せると共に、その下に凝縮器冷却用送風機を設けたた
め、凝縮器冷却用送風機にてワイヤー型凝縮器の放熱効
率を向上させることができる。

【０００８】また、請求項２の発明では、側折部は断熱
箱体の側面と接する請求項１記載の冷却貯蔵庫を提供す
る。

【０００９】このため、機械室のワイヤー型凝縮器と断
熱箱体との間に極力隙間ができることを防止できる。

【００１０】また、請求項３の発明では、内部に貯蔵室
を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この断熱
箱体の側部に設けられ、内部に凝縮器及び圧縮機を有す
る機械室とを備える冷却貯蔵庫において、前記凝縮器
は、機械室の後面を形成する後面部、前記断熱箱体の側
面と所定の間隔を存して略平行に設けられ、機械室の側
面を形成する側面部、この側面部から断熱箱体方向に折
曲された前面部から成るワイヤー型凝縮器とし、前記前
面部の近傍に設けられ、前記圧縮機を運転する電装箱を
備えた冷却貯蔵庫を提供する。

【００１１】このため、ワイヤー型凝縮器と、その前に
置かれる電装箱との間隔を極力防止することができる。

【００１２】また、請求項４の発明では、前記断熱箱体
の下側部には、前記圧縮機の一部が収納される凹み部を
形成し、電装箱裏面からの電線を凹み部に位置させる請
求項３記載の冷却貯蔵庫を提供する。

【００１３】このため、電装箱の裏面から取り出される
電線は凹み部を這わせ、電装箱と略同じ高さで冷却貯蔵
庫の背面に電線を取り出すことができ、電線の長さを極
力短くすることができる。

【００１４】

【発明の実施の形態】以下に本発明の一実施の形態を図
面を参照して説明する。図１は本発明を具備する冷却貯
蔵庫の斜視図、図２は冷却貯蔵庫の後方からの斜視図、
図３は冷却貯蔵庫の後方からの斜視図、図４は機械室の
側面図、図５は機械室上方からの平断面図、図６は機械
室上方からの平断面であって要部を拡大した拡大図、図
７はワイヤー型凝縮器の斜視図である。

【００１５】各図において、１は一室の貯蔵室を備える
冷蔵庫若しくは冷凍庫等の冷却貯蔵庫本体で、前面開口
した断熱箱体２の内部に前記貯蔵室を画成するものであ
る。そして、断熱箱体２の前面開口には開閉自在な断熱
扉３が設けられており、この断熱扉３の上部には把手４
が設けられている。更に、断熱箱体２の側部には、前記
貯蔵室を冷却する図示しない冷却器と共に冷凍サイクル
を構成する圧縮機５、ワイヤー型凝縮器６、冷却用送風
機７を備える機械室８が設けられている。尚、９はその
上面を作業台として使用するためのトップテーブルで、
１０は冷却貯蔵庫本体１を支持する台脚である。

【００１６】また、機械室８の前面には前面パネル１３
が設けられており、この前面パネル１３には吸込口１１
と、前記圧縮機５等を制御する制御装置等の電装品を収
納した電装箱１２とを備えている。また、前記機械室８
の側面には側面パネル１４が設けられている。

【００１７】前記機械室８の圧縮機５、冷却用送風機７
は底板１５上に載置され、螺子等の固定部材にて固定さ
れており、ワイヤー型凝縮器６は下部を底板１５の側面
フランジに螺子止めされ、上部を前記断熱箱体２の機械
室８側の側面に螺子止めされている。

【００１８】また、前記ワイヤー型凝縮器６は、機械室
８の後面を形成する後面部６Ａと、この後面部６Ａの端
部から前方に折曲し、断熱箱体２の側面と略平行に形成
した側面部６Ｂと、この側面部６Ｂの前端から断熱箱体
２方向に折曲して形成した前面部６Ｃと、この前面部６
Ｃの断熱箱体２側の側端から後方に折曲して形成した側
折部６Ｄとから成るもので、断熱箱体２に対して略コ字
状の開口側が向くように取り付けられる。従って、ワイ
ヤー型凝縮器６と断熱箱体２との間隙を極力少なくする
ことができる。

【００１９】更に、前記断熱箱体２の後下部には凹み部
１６が設けられており、この凹み部１６に前記圧縮機５
の一部が収納される事となる。このため、機械室８の横
方向の寸法を縮小することができる。また、圧縮機５は
ゴム等の弾力性部材５Ａを介して前記底板１５に螺着さ
れており、前述した如く前記凹み部１６にその一部を収
納し、更に前記ワイヤー型凝縮器６にて囲まれている。

【００２０】尚、断熱箱体２の凹み部１６の上は、前述
した図示しない冷却器等、貯蔵室を冷却するための冷却
部が設けられている。

【００２１】前記冷却用送風機７は、前記ワイヤー型凝
縮器６の前面部６Ｃの近傍であって、且つワイヤー型凝
縮器６の外側の底板１５上に載置固定されている。これ
は、前記底板１５の前部に設けたフランジ１５Ａの上端
部を斜め方向に折曲している固定部１５Ｂに螺着してい
るもので、この斜め方向に折曲することにより、冷却用
送風機７が斜め上方を向いて、効率の良い冷却用送風が
可能となる。更に、この冷却用送風機７の上方には、前
記電装箱１２が前記断熱箱体２に螺子等の固定部材で固
定されている。

【００２２】尚、１７は前記トップテーブル９の前端部
を受け、補強する補強板であり、この補強板１７は断面
略Ｌ字型となっている。

【００２３】また、前記電装箱１２は前記ワイヤー型凝
縮器６の前面部６Ｃの近傍に設けられており、極力前面
部６Ｃとの間隙を少なくしている。更に、電装箱１２は
その前面にコントロールパネル１２Ａが形成されてお
り、裏面１２Ｂからは貯蔵室に設けた図示しない温度セ
ンサー等と接続された庫内配線１８が出ている。更にま
た、その下方からは電線２０が出ており、電源に接続す
るため電源プラグ１９を有する電線２０Ａと、前記圧縮
機５に接続された電線２０Ｂとを有している。

【００２４】この電線２０は、前記断熱箱体２の凹み部
１６の上面と略同じ高さに導入されており、前記ワイヤ
ー型凝縮器６の前面部６Ｃと側折部６Ｄとの折曲部分で
あって、且つ冷媒パイプ６Ｅの間から後方に延出してい
る。更に、図５及び図６の凹み部１６に沿って後方に延
出しており、凹み部１６の上面にタップ等の固定具２１
で固定されている。尚、この固定具２１は螺子等で螺着
する形態であっても良いし、はめ込み式であっても良
い。

【００２５】即ち、請求項１の発明によると、内部に貯
蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体２と、こ
の断熱箱体２の側部に設けられ、内部に凝縮器６及び圧
縮機５を有すると共に、前部に電装箱１２を有する機械
室８とを備える冷却貯蔵庫１において、前記凝縮器はワ
イヤー型凝縮器６とし、機械室８の後面を形成する後面
部６Ａと、前記断熱箱体２の側面と所定の間隔を存して
略平行に設けられ、機械室８の側面を形成する側面部６
Ｂと、この側面部６Ｂから断熱箱体２方向に折曲された
前面部６Ｃと、この前面部６Ｃから後方に折曲された側
折部６Ｄとを備えて前記圧縮機５を囲うと共に、前記電
装箱１２の下方に凝縮器冷却用送風機７を備えた冷却貯
蔵庫１を提供する。

【００２６】このため、ワイヤー型凝縮器６の放熱面積
を極力大きく保つことができ、更に電装箱１２をこのワ
イヤー型凝縮器６の前に置いて、冷却貯蔵庫１の使い勝
手を向上させると共に、その下に凝縮器冷却用送風機７
を設けたため、凝縮器冷却用送風機７にてワイヤー型凝
縮器６の放熱効率を向上させることができる。従って、
機械室８の小型化を図ることができると共に、冷却能力
を向上させることができる。

【００２７】また、請求項２の発明によると、側折部６
Ｄは断熱箱体２の側面と接する請求項１記載の冷却貯蔵
庫１を提供する。このため、機械室８のワイヤー型凝縮
器６と断熱箱体２との間に極力隙間ができることを防止
できる。従って、機械室８の小型化を図ることができ
る。

【００２８】また、請求項３の発明によると、内部に貯
蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体２と、こ
の断熱箱体２の側部に設けられ、内部に凝縮器６及び圧
縮機５を有する機械室８とを備える冷却貯蔵庫１におい
て、前記凝縮器６は、機械室８の後面を形成する後面部
６Ａ、前記断熱箱体２の側面と所定の間隔を存して略平
行に設けられ、機械室８の側面を形成する側面部６Ｂ、
この側面部６Ｂから断熱箱体２方向に折曲された前面部
６Ｃから成るワイヤー型凝縮器６とし、前記前面部６Ｃ
の近傍に設けられ、前記圧縮機５を運転する電装箱１２
を備えた冷却貯蔵庫１を提供する。

【００２９】このため、ワイヤー型凝縮器６と、その前
に置かれる電装箱１２との間隔を極力防止することがで
きる。従って、機械室８の小型化を図ることができる。

【００３０】また、請求項４の発明によると、前記断熱
箱体２の下側部には、前記圧縮機５の一部が収納される
凹み部１６を形成し、電装箱１２裏面からの電線２０を
凹み部１６に位置させる請求項３記載の冷却貯蔵庫１を
提供する。

【００３１】このため、電装箱１２の裏面から取り出さ
れる電線２０は凹み部１６を這わせ、電装箱１２から略
同じ高さで冷却貯蔵庫１の背面に電線２０を取り出すこ
とができ、電線２０の長さを極力短くすることができ
る。従って、電線２０による電圧降下を極力防止すると
共に、機械室８の小型化を図ることができる。

【００３２】

【発明の効果】以上の如く、請求項１の発明によると、
内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体
と、この断熱箱体の側部に設けられ、内部に凝縮器及び
圧縮機を有すると共に、前部に電装箱を有する機械室と
を備える冷却貯蔵庫において、前記凝縮器はワイヤー型
凝縮器とし、機械室の後面を形成する後面部と、前記断
熱箱体の側面と所定の間隔を存して略平行に設けられ、
機械室の側面を形成する側面部と、この側面部から断熱
箱体方向に折曲された前面部と、この前面部から後方に
折曲された側折部とを備えて前記圧縮機を囲うと共に、
前記電装箱の下方に凝縮器冷却用送風機を備えた冷却貯
蔵庫を提供する。

【００３３】このため、ワイヤー型凝縮器の放熱面積を
極力大きく保つことができ、更に電装箱をこのワイヤー
型凝縮器の前に置いて、冷却貯蔵庫の使い勝手を向上さ
せると共に、その下に凝縮器冷却用送風機を設けたた
め、凝縮器冷却用送風機にてワイヤー型凝縮器の放熱効
率を向上させることができる。従って、機械室の小型化
を図ることができると共に、冷却能力を向上させること
ができる。

【００３４】また、請求項２の発明によると、側折部は
断熱箱体の側面と接する請求項１記載の冷却貯蔵庫を提
供する。このため、機械室のワイヤー型凝縮器と断熱箱
体との間に極力隙間ができることを防止できる。従っ
て、機械室の小型化を図ることができる。

【００３５】また、請求項３の発明によると、内部に貯
蔵室を形成し、断熱材にて形成された断熱箱体と、この
断熱箱体の側部に設けられ、内部に凝縮器及び圧縮機を
有する機械室とを備える冷却貯蔵庫において、前記凝縮
器は、機械室の後面を形成する後面部、前記断熱箱体の
側面と所定の間隔を存して略平行に設けられ、機械室の
側面を形成する側面部、この側面部から断熱箱体方向に
折曲された前面部から成るワイヤー型凝縮器とし、前記
前面部の近傍に設けられ、前記圧縮機を運転する電装箱
を備えた冷却貯蔵庫を提供する。

【００３６】このため、ワイヤー型凝縮器と、その前に
置かれる電装箱との間隔を極力防止することができる。
従って、機械室の小型化を図ることができる。

【００３７】また、請求項４の発明によると、前記断熱
箱体の下側部には、前記圧縮機の一部が収納される凹み
部を形成し、電装箱裏面からの電線を凹み部に位置させ
る請求項３記載の冷却貯蔵庫を提供する。

【００３８】このため、電装箱の裏面から取り出される
電線は凹み部を這わせ、電装箱と略同じ高さで冷却貯蔵
庫の背面に電線を取り出すことができ、電線の長さを極
力短くすることができる。従って、電線による電圧降下
を極力防止すると共に、機械室の小型化を図ることがで
きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明を具備する冷却貯蔵庫の斜視図である。

【図２】冷却貯蔵庫の後方からの斜視図である。

【図３】冷却貯蔵庫の後方からの斜視図である。

【図４】機械室の側面図である。

【図５】機械室上方からの平断面図である。

【図６】機械室上方からの平断面であって要部を拡大し
た拡大図である。

【図７】ワイヤー型凝縮器の斜視図である。

【符号の説明】

１ 冷却貯蔵庫 ２ 断熱箱体 ５ 圧縮機 ６ ワイヤー型凝縮器 ６Ａ 後面部 ６Ｂ 側面部 ６Ｃ 前面部 ６Ｄ 側折部 ８ 機械室 １２ 電装箱 １６ 凹み部 ２０ 電線

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成
   された断熱箱体と、該断熱箱体の側部に設けられ、内部
   に凝縮器及び圧縮機を有すると共に、前部に電装箱を有
   する機械室とを備える冷却貯蔵庫において、 前記凝縮器はワイヤー型凝縮器とし、機械室の後面を形
   成する後面部と、前記断熱箱体の側面と所定の間隔を存
   して略平行に設けられ、機械室の側面を形成する側面部
   と、該側面部から断熱箱体方向に折曲された前面部と、
   該前面部から後方に折曲された側折部とを備えて前記圧
   縮機を囲うと共に、前記電装箱の下方に凝縮器冷却用送
   風機を備えたことを特徴とする冷却貯蔵庫。
2. 【請求項２】 側折部は断熱箱体の側面と接することを
   特徴とする請求項１記載の冷却貯蔵庫。
3. 【請求項３】 内部に貯蔵室を形成し、断熱材にて形成
   された断熱箱体と、該断熱箱体の側部に設けられ、内部
   に凝縮器及び圧縮機を有する機械室とを備える冷却貯蔵
   庫において、 前記凝縮器は、機械室の後面を形成する後面部、前記断
   熱箱体の側面と所定の間隔を存して略平行に設けられ、
   機械室の側面を形成する側面部、該側面部から断熱箱体
   方向に折曲された前面部から成るワイヤー型凝縮器と
   し、前記前面部の近傍に設けられ、前記圧縮機を運転す
   る電装箱を備えたことを特徴とする冷却貯蔵庫。
4. 【請求項４】 前記断熱箱体の下側部には、前記圧縮機
   の一部が収納される凹み部を形成し、電装箱裏面からの
   電線を凹み部に位置させることを特徴とする請求項３記
   載の冷却貯蔵庫。