JPH10110842A - 緊急遮断弁 - Google Patents

緊急遮断弁

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JPH10110842A
JPH10110842A JP26386896A JP26386896A JPH10110842A JP H10110842 A JPH10110842 A JP H10110842A JP 26386896 A JP26386896 A JP 26386896A JP 26386896 A JP26386896 A JP 26386896A JP H10110842 A JPH10110842 A JP H10110842A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water tank
water
inflow
emergency
water level
Prior art date
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Pending
Application number
JP26386896A
Other languages
English (en)
Inventor
Tatsuro Narabashi
辰郎 奈良橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Filing date
Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流入配管より下方に配置された水槽への上限
水位以上の流入を停電時でも防止できる緊急遮断弁を提
供する。 【解決手段】 流入口4a、流出口4b、緊急流入口4
cを形成した密閉容器4の内部に、下方より順に、緊急
流入口4cに接続した袋体8と昇降自在な蓋体7とスト
ッパ9とを設け、流出口4bと緊急流入口4cをそれぞ
れ、配管5とバイパス管6により水槽2内の通常水位L
Lの位置に連通させる。配管5に第1逆止弁10を介装
し、バイパス管6に第2逆止弁11を介装する。これに
より、水槽内の水位が上昇した時には、水槽内の水W’
を逆流させて袋体8を拡張させ、袋体8で蓋体7を流出
口4bより上方へ押し上げて、流れを遮断できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、流入配管より下方
に配置された水槽への上限水位以上の流入を防止する緊
急遮断弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上水処理施設、下水処理施設な
ど、流入配管より下方に処理設備が設けられた施設で
は、流入水量の急激な増加や、停電などによるポンプ停
止に備えて、水槽や周辺機器の水没を防止する手段が講
じられている。
【0003】たとえば、水槽内の水位を電気的に感知す
るレベル計を設けて、一定水位を越えた時に電動弁を閉
動作させたり、カウンターウェイト付き電動弁を設け
て、一定流入量を越えた時に電動弁を閉動作させてい
る。また、比重1.0未満の樹脂製ボール状弁体を備え
たボール式逆止弁を流入管路に介装して、一定水位以上
には水が流入しないようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たように電動弁を用いる場合、停電などが発生した時に
は、レベル計のための電源や電動弁を動作させる電源も
切れてしまうため、別途発電機を設置する必要があり、
設備コストが非常に大きくなる。
【0005】また、ボール式逆止弁を用いる場合、弁の
上流側に溜まった水の圧力がボール状弁体の浮力以上に
なった時に、流入が再開してしまう恐れがある。本発明
は上記問題を解決するもので、流入水量の急激な増加や
停電などによるポンプ停止が起こった場合に、上限水位
以上の流入を防止することができ、処理設備の水没を防
止できる緊急遮断弁を提供することを目的とするもので
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本発明の緊急遮断弁は、流入配管より下方に配置さ
れた水槽への上限水位以上の流入を防止する緊急遮断弁
であって、流入配管に連通する流入口と流出口と緊急流
入口とをこの順に上方より形成し、水槽内の通常水位の
位置より上方に配置される密閉容器と、前記流出口と水
槽内の通常水位の位置とに連通する配管と、前記緊急流
入口と前記水槽内の通常水位の位置とに連通するバイパ
ス管とを備え、前記密閉容器の内部に、密閉容器の内部
を水平方向に遮断する蓋体を昇降自在に設け、蓋体の下
方に、前記緊急流入口に接続して、水槽からバイパス管
を通じて流入する水により拡張して前記蓋体を上方に押
し上げる袋体を設け、流入口より下方であって水槽内の
上限水位に対応する密閉容器の内周面に、前記蓋体の上
面に当接して止水するストッパを設け、前記配管に、水
槽から密閉容器に向かう方向の流れを遮断する第1逆止
弁を介装し、前記バイパス管に、密閉容器から水槽に向
かう方向の流れを遮断する第2逆止弁を介装したもので
ある。
【0007】上記した構成によれば、通常時は、流入配
管より水槽へ向けて送られる水は、流入口を通って密閉
容器の内部に流入して流出口より流出し、配管を通って
水槽内へ流入する。水槽内の水は、所定の範囲の通常水
位に維持されるようにポンプなどで適宜排出される。こ
のとき、蓋体は流出口より下方に位置していて、水の流
れは妨げられない。
【0008】一方、停電などによるポンプ停止や急激な
流入水量増加によって、水槽内の水位が通常水位より上
昇した時には、水槽内の水がバイパス管、緊急流入口を
通って袋体内に逆流し、それにより袋体が拡張して、蓋
体をストッパに当接するまで押し上げる。その結果、蓋
体とストッパとによって、流出口より上方において密閉
容器の内部が水平方向に遮断され、水槽への水の流入は
停止するため、水槽内が上限水位を越えることはない。
【0009】これにより、密閉容器の上流側に水が溜ま
って蓋体に圧力がかかるが、バイパス管に第2逆止弁が
介装されているため、袋体内の水が水槽に向かって流れ
ることはなく、また、配管に第1逆止弁が介装されてい
るため、水槽内の水が密閉容器の内部に流入することは
ないので、水を収容した袋体はほとんど縮小しない。こ
のため、蓋体の下降は防止され、不用意に水の流入が再
開することはない。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を参照しながら説明する。図1および図2において、流
入配管1より下方に配置された水槽2への上限水位以上
の流入を防止する緊急遮断弁3は、水槽2内の通常水位
LLの位置より上方に配置される密閉容器4と、この密
閉容器4と水槽2とに連通する配管5とバイパス管6と
を備えている。ここで、通常水位LLは、図1に示した
LL1 からLL2 までのような、ある程度の範囲の低水
位をいう。
【0011】密閉容器4は、円柱状に形成されており、
流入配管1に連通する流入口4aが上部に形成され、水
槽5内の上限水位HLに対応する位置より下方に流出口
4bが形成され、流出口4bより下方に緊急流入口4c
が形成されている。
【0012】配管5は、一端が密閉容器4の流出口4b
に接続し、他端が水槽2内の通常水位LLの位置に開口
しており、バイパス管6は、一端が密閉容器4の緊急流
入口4cに接続し、他端が配管5の下部に接続してい
る。
【0013】密閉容器4の内部には、容器内を水平方向
に遮断する蓋体7が昇降自在に設けられ、蓋体7の下方
に、緊急流入口4cに接続して、バイパス管6を通じて
内部に流入する水w’により拡張して蓋体7を上方に押
し上げる袋体8が設けられ、流入口4aより下方であっ
て水槽内の上限水位HLに対応する位置の内周面に、蓋
体7の上面に当接して止水するストッパ9が周状に設け
られている。
【0014】配管5には、水槽2から密閉容器4に向か
う方向の流れを遮断する第1逆止弁10が介装されてお
り、バイパス管6には、密閉容器4から水槽2に向かう
方向の流れを遮断する第2逆止弁11が介装されてい
る。
【0015】12は、通常時に蓋体7を、流出口4bの
下方であって袋体8との間に適当間隔をおいた適当位置
に維持するストッパである。なお、上記した緊急遮断弁
3では、密閉容器4はバルブ13を介して流入配管1に
連通しており、配管5には、バイパス管6の接続位置よ
り下流位置にバルブ14が介装されている。また、流入
配管1のバルブ13より上流位置と水槽2とを連通し
て、バルブ15を介装したバイパス管16が設けられて
いる。
【0016】以下、上記構成における作用を説明する。
通常時は、図1に示したように、バルブ15が閉じられ
た状態において、流入配管1より水槽2に向けて送られ
る水wは、流入口4aより密閉容器4の内部に流入して
流出口4bより流出し、配管5を通って水槽2の内部へ
流入し、水槽2内の水w’は、通常水位LLに維持され
るようにポンプ(図示せず)などで適宜排出される。こ
のとき、蓋体7は流出口4bより下方に位置していて、
水wの流れは妨げられない。
【0017】一方、停電などによるポンプ停止や急激な
流入量増加によって、図2に示したように水槽2内の水
位が上昇した時には、水槽2内の水w’がバイパス管
6、緊急流入口4cを通って袋体8内に逆流し、それに
より袋体8が拡張して、蓋体7をストッパ9に当接する
まで押し上げる。その結果、蓋体7とストッパ9とによ
って、流出口4bより上方において密閉容器4の内部が
水平方向に遮断され、それにより水槽2への水wの流入
は停止し、水槽2内が上限水位HLを越えることは防止
される。
【0018】流出口4bが閉塞された後には、密閉容器
4の上流側に水wが溜まって蓋体7に圧力がかかるが、
バイパス管6に第2逆止弁11が介装されているため、
袋体8内の水w’が水槽2に向かって流れることはな
く、また、配管5に第1逆止弁10が介装されているた
め、水槽2内の水w’が密閉容器4の内部に流入するこ
とはないので、水w’を収容した袋体8はほとんど縮小
しない。このため、蓋体7の下降は防止され、不用意に
水wの流入が再開することはない。
【0019】水槽2への水の流入を再開するときには、
バルブ13,14を閉じたうえで、緊急遮断弁3を取り
外し、別の緊急遮断弁を取り付けるか、あるいは取り外
した緊急遮断弁3を元の状態に戻した後に取り付ける。
この時、必要に応じてバルブ15を開いて、水槽2内へ
水wを流入させる。
【0020】
【発明の効果】以上のように、本発明の緊急遮断弁は、
水槽内の水位が通常水位より上昇した時に、水槽内の水
を、緊急流入口より密閉容器内の袋体の内部に逆流さ
せ、それにより拡張した袋体によって蓋体を押し上げ、
蓋体により密閉容器の内部を水平方向に遮断して、流れ
を停止させるように構成した。
【0021】このような緊急遮断弁は、電気を一切利用
しない構成であるため、停電などの時でも動作させるこ
とができ、処理設備の水没を防止できる。また、流れの
停止によって密閉容器の上流側に水が溜まり、蓋体に圧
力がかかった時も、袋体によって蓋体の下降が防止され
るため、流れの停止を維持することができ、従来のよう
な水圧による流入再開を防止できる。
【0022】流入を再開する時は、緊急遮断弁の取り外
し・取り替えを行えばよく、緊急遮断弁を屋内または水
槽内に設置しておけばその作業を容易に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における緊急遮断弁の全体
構成および通常時の動作を説明する縦断面図である。
【図2】同緊急遮断弁の流路遮断時の動作を説明する縦
断面図である。
【符号の説明】
1 流入配管 2 水槽 3 緊急遮断弁 4 密閉容器 4a 流入口 4b 流出口 4c 緊急流入口 5 配管 6 バイパス管 7 蓋体 8 袋体 9 ストッパ 10 第1逆止弁 11 第2逆止弁 LL 通常水位 HL 上限水位 w 水 w’ 水

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 流入配管より下方に配置された水槽への
    上限水位以上の流入を防止する緊急遮断弁であって、流
    入配管に連通する流入口と流出口と緊急流入口とをこの
    順に上方より形成し、水槽内の通常水位の位置より上方
    に配置される密閉容器と、前記流出口と水槽内の通常水
    位の位置とに連通する配管と、前記緊急流入口と前記水
    槽内の通常水位の位置とに連通するバイパス管とを備
    え、前記密閉容器の内部に、密閉容器の内部を水平方向
    に遮断する蓋体を昇降自在に設け、蓋体の下方に、前記
    緊急流入口に接続して、水槽からバイパス管を通じて流
    入する水により拡張して前記蓋体を上方に押し上げる袋
    体を設け、流入口より下方であって水槽内の上限水位に
    対応する密閉容器の内周面に、前記蓋体の上面に当接し
    て止水するストッパを設け、前記配管に、水槽から密閉
    容器に向かう方向の流れを遮断する第1逆止弁を介装
    し、前記バイパス管に、密閉容器から水槽に向かう方向
    の流れを遮断する第2逆止弁を介装したことを特徴とす
    る緊急遮断弁。
JP26386896A 1996-10-04 1996-10-04 緊急遮断弁 Pending JPH10110842A (ja)

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JPH10110842A true JPH10110842A (ja) 1998-04-28

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