JP6585348B2 - 空気弁における流量制御構造 - Google Patents
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Description
水道用急速空気弁は、通常時に水道本管内の水内に含まれる空気を排出する(圧力下排気)ために使用されるが、水道本管内に初期充水する場合に多量の空気を排出し、管内への充水をスムーズに行う機能(多量排気機能)も有している。
また、震災時等には管路の損傷により管内が負圧になることで空気が流入したり、急激な充水が繰り返されることで前記と同様の水撃が何度も発生して空気弁を破壊するおそれがある。
一方、例えば、特許文献1や特許文献2に示した空気弁では、内部或はその付近に圧力変動を低減する安全弁を設け、この安全弁を介して規定以上の高圧を外部に逃がすことで急激な圧力上昇による水撃からの損傷を防止しようとしている。
他方、特許文献3の空気弁装置では、空気弁本体と補修弁との間に圧力変動低減装置を備え、この圧力低減装置により空気弁への流入量を抑制して流速を低下させることで水撃を低減しようとしている。
特許文献1や特許文献2の空気弁のように安全弁を設けた場合には、この安全弁の弁座部内にゴミ等が付着したり弁座部の劣化等により漏れを生じる可能性が高くなり、空気弁としての機能を発揮できなくなる場合がある。震災等の非常時に空気弁本体や補修弁が水没したりした場合、衛生上の問題が生じることがある。
特許文献3の空気弁装置の場合、空気弁と補修弁との間に圧力変動低減装置を介在させることで、空気弁と補修弁とを設置したときの全体の高さが大きくなり、ボルト等による接続箇所が増加するために耐震性能に問題が生じる可能性も高くなる。この場合、圧力変動装置にばねや回転板などの可動部分を設けることなく、一枚の簡易な多孔板からなる制御板を用いることである程度高さを抑えることは可能にはなるが、流量が小さく固定されるために初期充水時に多量排気できなくなる場合がある。
この場合、制御弁体50を予め設定した位置にワンタッチで固定できる構造に設けたり、水圧に応じて開度を設定しておくようにしてもよい。
弁機構部21は、空気弁本体20或は補修弁本体10に設けることができ、上記のように空気弁本体20に設ける以外にも、補修弁本体10側に設けることもできる。
図1において、空気弁本体20の弁箱22内に水が無いときにはフロート弁体23、遊動弁体24が降下して大空気孔35が開放した状態になり、この状態から急速排気や急速吸気の動作がおこなわれる。
これらの急速排気、急速吸気により、管路1への最初の送水や排水などの作業が短時間でおこなわれる。
図1において、管路1から水が分岐管2に到達し、空気弁本体20内に流入したときには、空気弁本体20内のフロート弁体23を押し上げて大空気孔35を急閉塞して流水が急閉止し、空気弁本体20内に水撃が発生する。このとき、空気弁本体20のフロート弁体23を閉止したときの水撃上昇値Pwは、水の流速Vwによって、
Pw=a・Vw/g
の式により計算される。ここで、a:管材質、流体の種類等で決まる定数、g:重力加速度(9.8m/s2)とし、水撃上昇値の単位はmAqとなる。この式において、水の流速Vwを小さくすることにより水撃上昇値Pwを低減できることを確認できる。
空気の流速Vairを小さく抑えるためには、出口側である大空気孔35の開度を絞るようにすればよい。開度を絞るためには、弁機構部21を設け、この弁機構部21により大空気孔35から排気される空気流量を抑制して流量を制御する。
図示しないが、補修弁本体10の開度は、レバー62に開度表示部を設けることで確認でき、レバー62にストッパ機構を設けてこのストッパ機構で保持することで空気弁本体20が破損しない一定圧力以下の水撃値に抑えることができる。
図3(a)、図3(b)における弁機構部70は、ローレットタイプからなり、図3(a)においては、制御弁体50を下降して大空気孔35を絞った状態、図3(b)においては、制御弁体50を上昇した全開状態を示している。弁機構部70における操作用ボルト51には、ローレット加工が施された把持部71が設けられ、この把持部71を手指で把持して操作用ボルト51を回転すれば、スパナ等の工具を必要とすることなく弁機構部70を操作できる。
これらは何れも図1の弁機構部21の場合と同様に、制御弁体50をストッパ部36に当接させたときに最小の絞り量を確保するようにしてもよいが、制御弁体50に所定の面積の図示しない貫通穴を設け、この貫通穴を制御弁体50の全閉時の開口部としてその開口面積による最小絞り量を確保してもよい。
この空気弁本体80の弁機構部81は、制御弁体82を回動させることにより蓋体83に設けた大空気孔84の開口面積を縮小してこの大空気孔84から排気される空気流量を絞るようにしたものである。大空気孔84は、蓋体83の表面に向かってテーパ状に拡がっており、全開時は多量排気できる面積を確保している。
この弁機構部81において、制御弁体82は、カバー体26に回動可能に設けられた操作用ボルト51にナット52で一体に固着される。制御弁体82は、図5(b)に示すように、略扇形状部位を対称につなぎ合わせたような形状になっている。
一方、蓋体83に対して、制御弁体82を図5(d)の状態まで回転させると、大空気孔84が全開状態となる。
このように、空気弁本体の内部構造を適宜の態様に設けることができ、この場合にも弁箱上部側のカバー体26に弁機構部81を設けることが可能になる。
この空気弁本体110では、上述の回動により制御弁体82を操作して大空気孔84の開口面積を縮小するタイプの弁機構部81に、回転操作用のレバー111を装着したものである。この場合、工具等を用いることなくレバー111を操作し、図6(a)の開口面積の絞りの状態から図6(b)の全開状態までの任意の状態に制御弁体82を容易に開閉可能にできる。
この空気弁本体120の弁機構部121は、制御弁体となる絞り筒体122、コイルバネ123を有している。絞り筒体122の上面側には蓋部124が一体に設けられ、側面には複数の開口部125が略等間隔に形成されている。絞り筒体122は、カバー体126の対応する位置に設けられたガイド筒部127に蓋部124を上側にして遊嵌され、この絞り筒体122とカバー体126との間にコイルバネ123が装着される。蓋体128の内周には、絞り筒体122の底面が当接可能な環状突起部129が形成され、この環状突起部129によりコイルバネ123で弾発されている絞り筒体122が位置規制される。
この流量制御構造では、図10(a)において、空気弁本体140の弁箱141の下部側に設けられる図1の補修弁本体10との間に弁機構部142が設けられ、この弁機構部142は、空気弁本体140の流入口30の開口面積を縮小可能なゲート弁体143を弁機構として有する、いわゆるナイフゲート方式の開閉構造を呈している。
図11(a)においては、空気弁本体140のゲート弁体143を全開状態まで動作させた状態を示し、図11(b)においては、図11(a)のB−B断面図を示している。図に示すように、ゲート弁体143による流量制御機構を設けた場合、流路を全開にして開口部148の面積を大きく確保できる。このため、例えば、初期充水時には空気流量を抑制することなく多量排気が可能になり、スムーズかつ迅速な充水が可能になる。一方、平常運転時には、図10(a)、図10(b)に示すように流入口30を絞るようにすれば、上述の場合と同様にして水撃が抑制される。
この流量制御構造では、図13(a)に示すように、空気弁本体と補修弁本体とからなる流量制御構造のうち、補修弁本体の一次側に絞り機構である弁機構部を設けたものである。この補修弁本体160における弁機構部161は、前述した図10の空気弁本体140の場合と同様にナイフゲート方式の開閉構造を呈しており、この補修弁本体160の上部に接続される図示しない空気弁本体の流入口への開口面積を縮小可能なゲート弁体162を弁機構として有し、このゲート弁体162を制御弁体として空気弁本体の大空気孔から排気される空気流量を絞って抑制する。図13(b)には、補修弁本体160内の開口部163の絞り状態である図13(a)のD−D断面図を示しており、図13(c)にはゲート弁体162を全開状態まで動作させた状態を示している。
このように、ナイフゲート方式の弁機構部161を補修弁本体160側に設けることもでき、この場合、前記のナイフゲート方式の空気弁本体140の場合と同様に弁機構部161により流量制御を実施可能となる。なお、空気弁本体の流入口の開口面積を縮小可能な弁機構としてゲート弁体以外による機構を用いてもよい。
この実施形態の流量制御構造では、補修弁本体170が弁箱171、弁体172、ステム173、レバー部174を有し、弁箱171内に弁体172がステム173を介して回転可能に設けられた弁機構部175を有し、ステム173にはレバー部174がロック機構176を介して取付けられている。
プレート部178の上面には、弁体172の開位置、閉位置、絞り位置を示した開度表示部180が設けられ、この開度表示部180を確認することで弁体172の状態を把握できる。
この実施形態では、図14、図15に示した構成の補修弁本体に空気弁本体を組合わせるように、空気弁本体190と補修弁本体191の弁箱192を一体構造に設けたものである。このように空気弁本体190と補修弁本体191とを一体化した場合、多量排気による充水完了時の水撃値を抑えることが可能になり、全体のコンパクト化や部品点数の削減も可能になる。
空気弁本体と補修弁本体との弁箱を一体構造に設ける場合、図14、図15に示した実施形態に限ることはなく、空気弁本体の内部構造を適宜の態様とし、この空気弁本体に上述した各種の構造の補修弁本体を組合わせ、これらの空気弁本体或は補修弁本体に弁機構部を設けることも可能である。
10 補修弁本体
20 空気弁本体
21 弁機構部
22 弁箱
23 フロート弁体
24 遊動弁体
26 カバー体
30 流入口
35 大空気孔
50 制御弁体
61 弁体
143 ゲート弁体
174 レバー部
176 ロック機構
Claims (2)
- 弁箱の下部側に管路からの入口側である流入口と上部側に出口側である大空気孔を設け、この弁箱内にはフロート弁体と遊動弁体を収納して空気弁本体を構成した空気弁であって、前記弁箱の上部側に前記大空気孔を被蓋するカバー体を取付け、このカバー体の内部に制御弁体を有する弁機構部を配設し、前記制御弁体は、前記大空気孔の開口上端に沿って水平面状に回動可能に設けられ、この制御弁体の回動制御により前記大空気孔の開口面積を開度調整し、前記大空気孔から排気される空気流量を絞って抑制し、流量を制御するようにしたことを特徴とする空気弁における流量制御構造。
- 前記カバー体の上面には、前記制御弁体を回動させる操作部と開状態や絞り状態を視認可能な表示を施した請求項1に記載の空気弁における流量制御構造。
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