JPH10109793A - 紙葉類の表裏反転装置 - Google Patents

紙葉類の表裏反転装置

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JPH10109793A
JPH10109793A JP26625496A JP26625496A JPH10109793A JP H10109793 A JPH10109793 A JP H10109793A JP 26625496 A JP26625496 A JP 26625496A JP 26625496 A JP26625496 A JP 26625496A JP H10109793 A JPH10109793 A JP H10109793A
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Japan
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reversing
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unit
section
conveying
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JP26625496A
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Masaki Ochi
正喜 越智
Tsutomu Kataigi
勉 片居木
Hideo Nakayama
秀男 中山
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Juki Corp
Original Assignee
Juki Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 この発明の目的は、帳票等の紙葉類をその前
後を入れ替えずに表裏を反転可能で、且つ、搬送ベルト
をねじる構成を必要としない紙葉類の表裏反転装置を提
供することである。 【解決手段】 紙葉類を搬送経路12A,61,14A
に沿って搬送する搬送手段12L,24,67,68,
14Lと、前記搬送経路12A,61,14Aの一部の
搬送路61を含み該搬送路61を搬送方向に沿う回転軸
線を中心に回転させて側方を入れ替えるように表裏反転
可能な反転部16とを備えた表裏反転装置10である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、帳票や券類など
の紙葉類を前後を入れ替えずに表裏を反転する紙葉類の
表裏反転装置に関する。
【0002】
【従来の技術】所定の帳票等を集めて封入封緘するメー
ル処理システムで、例えば住所等の記載されたキー帳票
を封筒まで搬送する過程において、帳票の前後を入れ替
えることなく表裏を反転させる必要が生じた時に表裏反
転装置が用いられる。従来の表裏反転装置として、例え
ば、図8(a)に示すような表裏反転装置80がある。
この表裏反転装置80は、搬送ベルト81を180°ね
じって構成され、帳票は搬送ベルト81に沿って搬送さ
れる過程において表裏が反転される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
表裏反転装置80では、搬送ベルト81を180°ねじ
る構成上、物理的な長さを要し、且つ、帳票を無理なく
搬送するために搬送ベルト81のねじりを緩やかにする
必要があるため、処理する帳票の大きさに拘らず、ベル
トローラー82,82間が長くなり、装置自体が大きく
なってしまうという欠点があった。
【0004】また、帳票を無理なく搬送すべく搬送ベル
ト81のねじりを緩やかに構成しても、搬送路が不規則
なため、搬送ジャムが起きやすく、なおかつ、搬送ジャ
ムを起こした帳票を取り出しにくいという欠点もあっ
た。更に、帳票の表裏を反転する処理が必要ない場合、
図8(b)に示すように、搬送ベルト81の構成をフラ
ットな状態に戻さなければならない為、ユーザーの段取
り作業が多大なものになってしまうという欠点もあっ
た。
【0005】この発明は、上記問題点を解決するために
なされたもので、帳票等の紙葉類をその前後を入れ替え
ずに表裏を反転可能で、且つ、搬送ベルトをねじる構成
を必要としない紙葉類の表裏反転装置を提供することを
目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、紙葉類を搬送経路に沿って
搬送する搬送手段と、前記搬送経路の少なくとも一部で
ある搬送路であって、該搬送路を搬送方向に沿う回転軸
線を中心に回転させて側部を入れ替えるように表裏反転
可能な反転部とを備えた構成とした。
【0007】この請求項1記載の発明によれば、搬送手
段により紙葉類が搬送経路に沿って搬送される。そし
て、反転部に設けられた搬送路が側方を入れ替える方向
に反転可能であるので、該紙葉類が反転部の搬送路に載
ったときに、この搬送路を表裏反転させ、そのまま更に
紙葉類を搬送させることにより、紙葉類の前後を入れ替
えずに表裏反転して搬送することが出来る。従って、反
転部の搬送路が帳票と同じ長さあれば反転させる処理が
行え、それ故、装置の長さを小さく構成できる。また、
搬送ベルトをねじる構成を用いていないので、不規則な
搬送路(ねじれた搬送路)が無い分、搬送ジャムの発生
の低下が計れる。更に、搬送する紙葉類を表裏反転する
必要がない場合には、反転部を反転させず、そのまま搬
送手段により紙葉類を搬送するだけで、表裏反転させず
に紙葉類を搬送することが出来る。
【0008】ここで、搬送手段は、例えば、搬送ベルト
や搬送ローラーで紙葉類を挟んで搬送する構成、搬送路
に沿って搬送フィンを移動させ該搬送フィンで紙葉類を
押して搬送する構成などにより達成される。反転部は、
例えば、回転可能な回転体(回転ドラムや回転軸部材)
に回転軸線と平行に搬送路を取り付け、搬送路を回転さ
せることで表裏反転させる構成により達成されるが、反
転後、搬送路と搬送経路とがずれてしまうような場合に
は、搬送路の側方部を所定のガイドに沿わせて順次平行
移動させることで、搬送路と搬送経路とを一致させ、一
連の動作を完了するようにしても良い。また、反転部に
搬送手段(紙葉類に接触して該紙葉類を移動させる構成
やその駆動系および駆動力を伝達する構成)を取り付け
て構成しても、分離させて構成しても良い。また、搬送
手段の一部だけを反転部に取り付け、反転部が反転した
ときとしないときとで、搬送手段の残りの部分と連結す
るように構成しても良い。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の紙
葉類の表裏反転装置において、前記回転軸線が前記搬送
路中心に形成される構成とした。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、反転部
の回転軸線が搬送路の中心に形成されているので、搬送
路が回転してもその位置および回転軸線からの幅等が変
わらないことから、搬送路と搬送経路とを一直線とする
ことが出来る。つまり、搬送路に紙葉類が搬入される位
置と搬送路から紙葉類が搬出される位置とが反転部の反
転によって変化することがない。そして、回転軸線から
搬送路の両幅までの距離が同一であるから、その回転半
径を最小とすることができる。従って、反転部のコンパ
クト化が計れ、延いては反転装置全体のコンパクト化が
計れることとなる。
【0011】請求項3記載の発明は、請求項1記載の紙
葉類の表裏反転装置において、前記反転部には回転軸線
に対し対称的に並べられた複数の搬送路が設けられ、該
反転部は、前記回転軸線を中心に回転することで、前記
複数の搬送路が順次配置を入れ替え且つ表裏を反転させ
ていく構成とした。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、反転部
の複数の搬送路が回転軸線に対して対称的に並べられて
いるので、反転部が回転すると反転部の複数の搬送路が
順次配置を入れ替え且つ表裏を反転させていく。そし
て、所定の配置に来た搬送路に紙葉類を送入し、該所定
の配置から180°反対の配置に来た搬送路から紙葉類
を搬出させることで、紙葉類を表裏反転して搬送するこ
とが出来る。例えば、回転軸線に対して上下対称に2つ
の搬送路が設けられているとすれば、上側に配置されて
いる搬送路に紙葉類を搬入し、反転部を180°回転さ
せ、下側に配置を転換した搬送路から紙葉類を搬出させ
ることにより、紙葉類が表裏反転されて搬送される。こ
のように回転軸線に対して対称的に2つの搬送路を配置
した場合、その搬入経路と搬出経路とが一直線とはなら
ずにずれるため、例えば、上方にて搬入した紙葉類を下
方に搬出したり、左方にて搬入した紙葉類を右方に搬出
したりというように搬送経路を変化させることが可能と
なる。また、2つの搬送路に対応した搬入路・搬出路を
それぞれ2つずつ用意することによって2つの搬送経路
の紙葉類に対する反転動作を同時に行うことが出来る。
更に、反転部には複数の搬送路が設けられているので、
反転部を回転させていきながら、複数の搬送路に順次紙
葉類を搬入し、反転した搬送路から順次紙葉類を搬出さ
せることにより、反転部が1回転する間に複数の紙葉類
の反転搬送処理を行うことが出来る。従って、紙葉類を
表裏反転させて搬送する処理の高速化が計れる。また、
当然のことながら、上述した反転部が2つの搬送路を有
した場合と同様に、搬送経路を変化させたり、2つの搬
送経路の紙葉類に対する反転動作を同時に行ったりとい
うことが出来る。また、紙葉類を表裏反転する必要がな
い場合には、反転部を回転させず、反転部の搬送路に紙
葉類を搬入する位置を移動させるか、或は、反転部の搬
送路から紙葉類を搬出させる位置を移動させて、同一の
搬送路上(反転部の1つの搬送路上)に紙葉類を搬入・
搬出するようにすることで、紙葉類を表裏反転せずに搬
送することが可能となる。紙葉類の搬入する位置或いは
搬出させる位置を移動させる構成としては、反転部に接
続する搬送経路を、例えば所定の支点軸を中心に回動し
てずらすようにする構成など、容易に構成可能である。
【0013】なお、当然のことながら、上記の反転部に
設けられる搬送路の数は、2つに限られず幾つでも構成
可能である。
【0014】請求項4記載の発明は、請求項1〜3のい
ずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置において、前
記反転部を支持する固定部を備え、前記反転部の支持が
ローラー等の回転支持部材による接触のみで行われてい
るこ構成とした。
【0015】この請求項4記載の発明によれば、反転部
がローラー等の回転支持部材に支持されて固定部に連結
されているので、回転支持部材の支持を外すことで、反
転部全体を一括して固定部から取り外すことが出来る。
それ故、メンテナンスの際などに装置の取扱いが容易と
なる。そして、回転支持部材には、例えば、ローラー、
ギヤ、ボールベアリングなどが含まれる。
【0016】請求項5記載の発明は、請求項1〜4のい
ずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置において、前
記搬送手段が、前記反転部の外方に固定配置される駆動
手段と、前記反転部に設けられ該駆動手段と接触する連
結部を前記回転軸線から等距離に有する搬送部とから構
成されるものである。
【0017】この請求項5記載の発明によれば、駆動手
段を反転部の外方に固定配置し、搬送部を反転部に設け
ている。つまり、搬送手段の駆動装置(例えばモーター
等)は固定部の方に設けられ、反転部の方には設けられ
ていないので、反転部が軽くなり、反転部の反転運動の
高速化が計れる。また、反転部と固定部とで配線接続が
ある場合、該配線が反転運動の妨げにならないように回
避させるといった面倒な処理が必要だったのに対して、
この発明では上記のような面倒な配線処理を必要としな
い。更に、反転部に設けられる搬送部は、駆動手段と接
触する連結部を回転軸線から等距離に有するものであ
る。よって、搬送路が複数ある場合には、その複数の搬
送路の駆動を1つの駆動装置によって達成し得るから反
転装置を経済的且つコンパクト化出来る。又、搬送路が
1つである場合であって回転軸線と搬送路の中心とが一
致する場合には、搬送路からの紙葉類の搬入・搬出の駆
動源を1つにすることができるから反転装置を経済的且
つコンパクト化出来る。
【0018】請求項6記載の発明は、請求項1〜5のい
ずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置において、前
記反転部の搬送路は紙葉類を表裏をガイドするよう対向
配置される案内手段を有し、この案内手段が開放可能に
なっている構成とした。
【0019】この請求項6記載の発明によれば、反転部
の搬送路が反転したときとしないときとで、同方向から
搬送路の案内手段を開放することが出来る。従って、例
えばジャムの発生などトラブルが発生して反転部の搬送
路から紙葉類を取り出す必要が生じた場合に、反転部が
反転していようが反転していまいが同方向から紙葉類を
取り出すことが出来る。
【0020】ここで、案内手段は、例えば、仕切り部材
により搬送路を仕切る構成(搬送ポケット)、搬送ベル
トにより紙葉類を挟む構成、搬送ローラーにより紙葉類
を挟む構成、上記それぞれの構成を組み合わせた構成な
ど、紙葉類の表裏をガイドして搬送路上に案内する手段
であれば、どのような形式のものでも良い。
【0021】請求項7記載の発明は、請求項1〜6のい
ずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置において、紙
葉類の反転/非反転を任意選択可能な選択手段を備えた
構成とした。
【0022】この請求項7記載の発明によれば、上記の
選択手段により紙葉類の反転/非反転が任意選択可能で
あるので、紙葉類を反転せずに搬送する場合、並びに、
紙葉類を反転して搬送する場合の、それぞれに対応させ
ることが出来る。
【0023】ここで、選択手段とは、具体的には、反転
部に設けられた搬送路の入口と出口が反転/非反転の場
合で同位置にくる形式であれば、反転部に反転運動をさ
せるか否かを制御する制御手段や、反転/非反転の制御
操作を行うスイッチ等の操作手段などにより構成され
る。また、反転部に設けられた搬送路の入口や出口が反
転/非反転の場合で同位置にこない形式であれば、上記
の同位置にくる形式における構成に加えて、例えば、反
転部の搬送路の前又は後ろに接続される前方又は後方の
搬送路の位置を移動させる手段などを含めて構成され
る。
【0024】請求項8記載の発明は、請求項1〜7のい
ずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置において、紙
葉類が前記反転部の搬送路の入口と出口にあるか否かを
検出する検出手段を備えた構成とした。
【0025】この請求項8記載の発明によれば、上記の
検出手段によって反転部の搬送路の入口と出口に紙葉類
があるか否かの検出が行われるので、入口又は出口に紙
葉類があるまま反転部が反転し紙葉類を損傷してしまう
といった不具合を回避することが計れる。
【0026】具体的には、上記の検出手段は、例えば、
フォトセンサーや隣接スイッチ等により構成可能であ
る。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて、図1〜図7の図面を参照しながら説明する。
【0028】[第1の実施の形態]図1は、この発明の
第1の実施の形態である表裏反転装置10の概略を示す
概略側面図である。図2はその正面図、図3は上面図で
ある。この第1の実施の形態である表裏反転装置10
は、ユニット化されて構成され、所定の帳票を集めて封
入封緘するメール処理システムに組み込まれて使用され
るもので、メール処理システムの図示しない上流の搬送
ユニットから搬送されたキー帳票を、前後を入れ替えず
に表裏反転させて、下流の搬送ユニットに搬出させるよ
うになっている。
【0029】この表裏反転装置10は、上流の搬送部1
2、下流の搬送部14、反転部16、並びに、反転用モ
ーター22、第1の搬送用モーター24、第2の搬送用
モーター26、反転部16と駆動系との連結/非連結を
切り替える揺動腕28とロータリーソレノイド29、各
種検出センサー32a,32b,34a,34b,36
a,36b,38a,38b等から構成されている。
【0030】反転部16は、1対のサポートフレーム1
8A,18B間に搬送部60を固定的に取り付けると共
に、一方のサポートフレーム18Aにギヤ20を固着さ
せて構成される。ギヤ20およびサポートフレーム18
A,18Bは円盤形状をしており、それら円の中心から
延びる垂直軸線がそれぞれ同一の軸上に重なるように位
置づけられている。この軸が反転部16の回転軸線にな
る。また、搬送部60は搬送路61の中央が上記回転軸
線と重なるように位置づけられている。それにより、反
転部16が回転軸線を中心に180°回転したときでも
しないときでも、搬送部60の搬送路61が同一の位置
にくるようになっている。サポートフレーム18A,1
8Bとギヤ20には、搬送路61と重なる位置に開口部
18a,18b,20aが設けられ、搬送する帳票を通
過可能にしている。
【0031】反転部16は、サポートフレーム18A,
18Bの外周面が、それぞれ回転支持部材40a,40
b,40cおよび42a,42b,42cで3点支持さ
れ、且つ、ギヤ20の両側面が回転支持部材44a,4
4bで挟持されることで、上記回転軸線を中心に回転可
能な状態に支持されている。これら回転支持部材40a
〜,42a〜,44a〜は、図示しない装置の固定部と
しての基枠に回転可能に取り付けられ、反転部16の回
転に伴って回転する向きに固定されている。
【0032】反転部16は、ギヤ20と駆動ギヤ23と
を介して反転用モーター22に連結され、該反転用モー
ター22の駆動によって上記回転軸線を中心に回転駆動
(反転駆動)するようになっている。この反転用モータ
ー22は、例えばサーボモーター等により構成され、反
転部16の回転量が電気的に制御可能になっている。
【0033】図4には、反転部16の搬送部60の部分
を示した側面図を示す。反転部16の搬送部60は、基
枠62(図1〜図3では省略している。)、第1と第2
のガイドフレーム63,66、搬送ローラー67,6
7,67,67、搬送ベルト68,71、アイドラロー
ラー70,70,70,70、第1と第2の連結ローラ
ー72,74等から構成される。搬送部60の基枠62
は、サポートフレーム18A,18Bに固着され、この
搬送部60の基枠62に第1と第2のガイドフレーム6
3,66が取り付けられている。
【0034】第1と第2のガイドフレーム63,66は
平面状のガイド板63a,66aと該ガイド板63a,
66aの両側に軸受け用の軸受け板63b,66bとを
備えて構成される。ガイド板63a,66aは、帳票の
搬送される搬送路61を上下から挟んだ状態で対峙して
搬送路61を形成し、軸受け板63b,66bは各ロー
ラー67…,70…,74の軸受けを構成している。
【0035】アイドラローラー70,70,70,70
は、軸受け板63bに回転可能に軸受けされた軸70
A,70Aに固着され、これらアイドラローラー70…
間には搬送ベルト71,71が架けられている。第1の
ガイドフレーム63のガイド板63aにはアイドラロー
ラー70…および搬送ベルト71,71と重なる部位に
開口溝(図示略)が形成され、アイドラローラー70…
および搬送ベルト71,71は該開口溝を介して搬送路
61上に露出されている。
【0036】搬送ローラー67,67,67,67は、
軸受け板66bに回転可能に軸受けされた軸67A,6
7Aに固着され、これら搬送ローラー67…間には搬送
ベルト68,68が架けられている。第2のガイドフレ
ーム66のガイド板66aには、搬送ローラー67…お
よび搬送ベルト68…と重なる部位に開口溝(図示略)
が形成され、搬送ローラー67…および搬送ベルト68
…は該開口溝を介して搬送路61上に露出されている。
【0037】上記のアイドラローラー70…および搬送
ローラー67…は、それぞれ対をなして搬送路61上で
当接し、搬送ローラー67…が回転するとそれに伴って
アイドラローラー70…も回転するようになっている。
帳票は、これらアイドラローラー70…に架けられた搬
送ベルト71,71と、搬送ローラー67…に架けられ
た搬送ベルト68,68とに挟まれて、搬送されるよう
になっている。
【0038】第1のガイドフレーム63は、その一端側
が軸70A(アイドラローラー70の軸70Aが基枠6
2の外側に延出したもの)を中心に回動可能な状態で、
基枠62に取り付けられている。同様に、第2のガイド
フレーム66は、その一端側が軸67A(搬送ローラー
67の軸67Aが基枠62の外側に延出したもの)を中
心に回動可能な状態で、基枠62に取り付けられてい
る。基枠62には、第1と第2のガイドフレーム63,
66を固定するための係合軸80,81が設けられてお
り、第1と第2のガイドフレーム63,66の他端側に
設けられた係合爪83,84がこれら係合軸80,81
に係合して、第1と第2のガイドフレーム63,66が
基枠62に固定される。
【0039】この係合爪83,84は、通常は基枠62
の係合軸80,81に係合されて固定されているが、ジ
ャムの発生など搬送路61を開放させる必要があるとき
等には、該係合爪83,84を係合軸80,81から外
すことにより、第1と第2のガイドフレーム63,66
がそれぞれ外側に回動可能となり、搬送路61を開放す
るようになっている。(軸67A、軸70A、ガイドフ
レーム63,66により案内手段が構成される。)
【0040】搬送手段の一部である搬送部に含まれる連
結部としての第1と第2の連結ローラー72,74は
(図2と図3参照)、反転部16の回転軸線に対して対
称的な位置で且つ搬送路61より外側に設けられてい
る。第1の連結ローラー72は、基枠62に回転可能に
軸受けされた軸72Aに固着され、第2の連結ローラー
74は、搬送ローラー67,67と同一の軸67Aに固
着されている。これら第1と第2の連結ローラー72,
74は、それぞれの軸72A,67Aに取り付けられた
ギヤ75,76を介して連動するようになっている。
(アイドラローラー70,70,70,70、搬出ロー
ラー67,67,67,63、軸70A、軸67A、軸
72A、第1第2の連結ローラー72,74により搬送
部が構成される。)
【0041】これら連結ローラー72,74は、反転部
16が所定の回転角度(反転部16の搬送路61の入り
口と出口が、それぞれ上下流の搬送部12,14の搬送
路12A,14Aの搬送口と重なった角度)に来たとき
に、固定部側の連結ローラー30と連結可能になってい
る。この固定部側の連結ローラー30は、揺動腕28の
端部に回転可能に取り付けられ、タイミングベルト24
A等を介して第1の搬送用モーター24に接続されてい
る。(連結ローラー30、揺動腕28、タイミングベル
ト24A、第1の搬送用モーター24等により搬送手段
の一部である駆動手段が形成される。)
【0042】揺動腕28はロータリーソレノイド29に
より軸29aを中心に揺動可能になっており、ロータリ
ーソレノイド29がオン/オフすることで、反転部16
側の連結ローラー72又は74と固定部側の連結ローラ
ー30とが連結/非連結するようになっている。この連
結によって、第1の搬送用モーター24の駆動力が、反
転部16の搬送ローラー67…等に伝達されるようにな
っており、また、連結が外れることによって、反転部1
6が反転する際、固定部側の連結ローラー30が反転部
16に当たらないように回避される。
【0043】第1の検出センサー32a,32bは、例
えば発光部32aと受光部32bとを備えたフォトセン
サー等から構成され、反転部16の搬送路61と下流の
搬送部14の搬送路14Aとの間(例えば、光通過用に
穿設された穿孔)に光を通過させ、その通過光を検出す
ることで、反転部16の搬送路61の出口に帳票がある
か否かを検出するようになっている。同様に、第3の検
出センサー36a,36bは、反転部16の搬送路61
の入口に帳票があるか否かを検出するようになってい
る。
【0044】第2の検出センサー34a,34bは、第
1の検出センサー32a,32bと同様にフォトセンサ
ー等から構成され、反転部16の搬送部60に設けられ
た光通過用の穿孔(図示略)に光を通過させて、該搬送
部60に帳票があるか否かを検出するものである。
【0045】これら第1〜第3の検出センサー32a,
32b,34a,34b,36a,36bは、帳票から
出る紙粉によるセンサーの誤作動を防ぐために搬送路6
1に対して斜め上と斜め下に配置されている。
【0046】第4の検出センサー38a,38bは(図
3参照)、反転部が回転したときにサポートフレーム1
8Aに設けられた突出片18cが通過する位置の近傍に
設けられ、反転部の回転角度を確認するために該突出片
18cを検出するようになっている。
【0047】上流の搬送部12には、搬送ローラー12
Lおよびアイドラローラー12Mが設けられ、上流から
送られて来た帳票を搬送ローラー12Lおよびアイドラ
ローラー12Mにより挟んで、反転部16の搬送部60
に送るようになっている。同様に、下流の搬送部14に
は、搬送ローラー14Lおよびアイドラローラー14M
が設けられ、これら搬送ローラー14Lおよびアイドラ
ローラー14Mで帳票を挟んで、反転部16の搬送部6
0から帳票を受けて、下流に搬送するようになってい
る。これら上流および下流の搬送部12,14の搬送ロ
ーラー12L,14Lは、タイミングベルト26A,2
6Bやベルトローラー12N,14N等を介して第2の
搬送用モーター26に接続されて回転駆動させるように
なっている。これら上流および下流の搬送部12,14
は、メール処理システムを構成する上流および下流のユ
ニット装置の搬送路にそれぞれ接続されるようになって
いる。
【0048】また、図示はしないが、この表裏反転装置
10には、該表裏反転装置10の制御を行う制御ボック
スおよび制御パネルが設けられ、該制御パネル上に帳票
を反転するか否かを選択する選択手段としての反転スイ
ッチや装置を作動させる作動スイッチ等が配設されてい
る。また、制御ボックス内には中央制御装置や記憶媒体
(ROM:Read Only Memory)を備えた制御回路が装備
され、この制御回路に第1〜第4の検出センサー32
a,32b,34a,34b,36a,36b,38
a,38bが接続されて各検出信号が送られるようにな
っていると共に、反転用モーター22、第1および第2
の搬送用モーター24,26、および、ロータリーソレ
ノイド29が接続され、これらの駆動制御が行われるよ
うになっている。また、この制御回路にはメール処理シ
ステムを構成する各ユニット装置と接続され、それぞれ
情報信号を送受信するようになっている。中央制御装置
は記憶媒体に記憶された制御プログラム(図5にそのフ
ローチャートを示す。)や制御データに基づいて表裏反
転装置10の動作制御を行うようになっている。
【0049】以下、この実施の形態の表裏反転装置10
の一連の動作について、図5に示す表裏反転装置10の
動作制御のフローチャートを参照しながら説明する。
【0050】先ず、表裏反転装置10を作動させる前
に、予めコントロールパネルのスイッチを操作して、帳
票を表裏反転するか否かの設定を行っておく。なお、こ
の設定は、表裏反転装置10の作動中に行えるようにし
ても良い。作動スイッチがオン操作されると、順次、第
2の搬送用モーター26、ロータリーソレノイド29、
第1の搬送用モーター24が作動する(ステップS1〜
S3)。第2の搬送用モーター26が駆動すると、上流
と下流の搬送部12,14の搬送ローラー12L,14
Lが回転する。また、ロータリーソレノイド29が作動
すると、反転部16の連結ローラー74と固定部側の連
結ローラー30とが連結され、また、第1の搬送用モー
ター24が作動すると、反転部16の搬送ローラー67
…、アイドラローラー70…並びに搬送ベルト68…,
71…が回動する。
【0051】この状態で、制御回路の中央制御装置は第
2の検出センサー34a,34bからオン信号が入力さ
れるのを待機する。メール処理システムの上流の装置か
ら帳票が送られて、上流の搬送部12に挿入されると、
該帳票は搬送ローラー12Lの回転に伴い、サポートフ
レーム 18Bの開口部18bを通って反転部16の搬
送部60に送られる。反転部16の搬送部60に送られ
た帳票は、搬送ベルト68,71の回動に伴って搬送さ
れ、搬送路61の中央に達すると、第2の検出センサー
34a,34bに検出され、該第2の検出センサー34
a,34bからのオン信号が制御回路に入力される。
(ステップS4)
【0052】制御回路に上記オン信号が入力されると、
順次、第1の搬送用モーター24、ロータリーソレノイ
ド29の作動が停止される(ステップS5,S6)。第
1の搬送用モーター24が停止すると、反転部16の搬
送ローラー67…および搬送ベルト68,71が停止
し、反転部16で搬送中の帳票が停止される。ロータリ
ーソレノイド29がオフされると、揺動腕28が回動し
て反転部16の連結ローラー74が固定部側の連結ロー
ラー30から外れる。
【0053】この状態で、コントロールパネルの反転ス
イッチがオンか否かを判定する(ステップS7)。その
結果、反転スイッチがオンである場合、反転用モーター
22を作動させ(ステップS8)、所定のパルス信号を
反転用モーター22に送って反転部16を180°回転
させた(ステップS9)後、反転用モーター22の作動
を停止させる(ステップS10)。なお、反転用モータ
ー22を作動させる前に、第1および第3の検出センサ
ー32a,32b,36a,36bの信号に基づいて、
反転部16の入口と出口に帳票があるか無いかの判定を
行い、ある場合には、反転用モーター22を作動させな
いようにしても良い。
【0054】また、ステップS7の判定の結果、反転ス
イッチがオフである場合、或は、反転スイッチがオンで
且つ上記の反転用モーターの作動の停止処理(ステップ
S10)がなされた後には、メール処理システムの下流
のユニット装置からの搬送要求信号が入力されるのを待
機する。
【0055】下流のユニット装置からの搬送要求信号が
入力(ステップS11)されると、順次、ロータリーソ
レノイド29、第1の搬送用モーター24を作動する
(ステップS12,S13)。該作動により、反転部1
6の搬送ベルト68,71が回動し帳票が搬送されて、
サポートフレーム18Aとギヤ20の開口部18a,2
0aを介して下流の搬送部14に送出される。そして、
下流の搬送部14により帳票が下流のユニット装置に送
られて、1回の反転搬送処理が終了する。
【0056】上記のような搬送処理の過程で、例えば、
帳票が搬送部に詰まるなどしてジャムが発生した場合に
は、搬送部60の第1又は第2のガイドフレーム63,
66を開いて搬送路を開放させ、詰まった帳票を取り除
くことが出来る。ここで、反転部16の搬送路61は、
第1又は第2のガイドフレーム63,66の両方側から
開けることが出来るので、反転部16が反転/非反転の
両方の場合で同方向から搬送路61を開放させることが
出来る。
【0057】以上のように、この実施の形態の表裏反転
装置10によれば、上記のように反転部16を表裏反転
させることで、紙葉類の前後を入れ替えずに表裏反転し
て搬送することが出来る構造になっているので、反転部
16の搬送路61が帳票と同じ長さあれば反転処理する
ことが可能となり、装置の長さを小さく構成できる。ま
た、搬送ベルトをねじる構成を用いていないので、不規
則な搬送路(ねじれた搬送路)が無い分、搬送ジャムの
発生の低下が計れる。
【0058】更に、搬送する紙葉類を表裏反転する必要
がない場合には、反転部16を反転させずに搬送させれ
ば良く、紙葉類の反転/非反転の切換が容易に行える。
また、回転支持部材40a〜40c,42a〜42c,
44a,44bによる反転部16の支持を外すことで、
反転部16をすっぽりと取り外せるため、メンテナンス
の際などに装置の取扱いが容易となる。
【0059】また、搬送ローラー67…やアイドラロー
ラー70…並びに搬送ベルト68,71等の搬送手段の
駆動系が反転部16に設けられてなく、固定部側に設け
られているので、反転部16が軽くなり、反転部16の
反転運動の高速化が計れる。また、反転部16と固定部
とで配線接続がある場合、該配線が反転運動の妨げにな
らないように回避させるといった面倒な処理が必要なの
に対して、この発明ではこのような面倒な配線処理を必
要としない。
【0060】また、反転部16の搬送路61が反転した
ときとしないときとで、同方向から搬送路61を開放す
ることが出来るので、例えばジャムの発生などトラブル
が発生して反転部16の搬送路61から紙葉類を取り出
す必要が生じた場合に、反転部16が反転していようが
反転していまいが同方向から紙葉類を取り出すことが出
来る。
【0061】また、第1および第3の検出センサー32
a,32b,36a,36bにより反転部16の搬送路
61の入口と出口に紙葉類があるか否かの検出が行われ
るので、入口又は出口に紙葉類があるまま反転部16が
反転し紙葉類を損傷してしまうといった不具合を回避で
きる。
【0062】なお、本発明は、この実施の形態の表裏反
転装置10に限られず、発明の趣旨を逸脱しない範囲で
適宜変更可能である。例えば、反転部の反転(180°
回転)のみで一連の動作が完了しなくても良く、反転後
に搬送路と搬送経路とがずれる場合には、搬送路と搬送
経路が一致するように、適宜平行移動を混じえたりして
も良いし、上流および下流の搬送部12,14を備えず
に反転部16の搬送部60のみにより装置を構成しても
良い。又、この実施の形態において搬送路の中央に回転
軸線を配置しているが、搬送路端に回転軸線を配置して
も良い。その他、搬送手段や反転部を反転させる手段と
して具体的に示した細部構造等は、発明の趣旨を逸脱し
ない範囲で適宜変更可能である。
【0063】[第2の実施の形態]図6には、第2の実
施の形態である表裏反転装置100の模式図を示す。こ
の第2の実施の形態である表裏反転装置100は、第1
の実施の形態で示した表裏反転装置10と同様に、上流
から受けたキー帳票を、前後を入れ替えずに表裏反転さ
せて、下流に送出させるもので、ユニット化されて構成
され、所定の帳票を集めて封入封緘するメール処理シス
テムに組み込まれて使用されるものである。
【0064】この表裏反転装置100は、上流の搬送部
110、反転部140、下流の搬送部120、反転部1
40の帳票を搬送する搬送部150、反転用モーター1
38等から構成される。
【0065】反転部140は、回転の支点となる支点軸
141、支点軸141に対して対称的で且つ各々の表裏
面を対向させて並べられた第1の帳票ポケット143お
よび第2の帳票ポケット144等から構成されている。
第1および第2の帳票ポケット143,144は支点軸
141に対して固定的に取り付けられており、支点軸1
41が該軸を中心に回転すると、第1および第2の帳票
ポケット143,144も相対的な配置を変えずに支点
軸141を中心に回転するようになっている。支点軸1
41にはタイミングベルト137等を介して反転用モー
ター138が接続され、該反転用モーター138の駆動
によって回転駆動(反転駆動)するようになっている。
この反転用モーター138は、例えばサーボモーター等
により構成され、反転部140の回転量が電気的に制御
可能になっている。
【0066】第1および第2の帳票ポケット143,1
44は、例えば板状の部材などにより帳票の通る搬送路
143a,144aを上下側方から囲むようにして構成
される。これら第1および第2の帳票ポケット143,
144を構成する上下の部材のうち、支点軸141から
遠い側の部材には、後述の搬出フィン151を通過させ
る通過溝(図示略)が設けられている。また、これら支
点軸141から遠い側の部材は外側に開放可能な構成に
なっており、例えば、ジャムの発生などにより帳票ポケ
ットの帳票を手動で取り出す必要が生じた場合に、搬送
路を開放しやすいようになっている。
【0067】搬送部150は、第1の搬送用モーター1
53、ベルトローラー152,152、タイミングベル
ト154、搬出フィン151等から構成され、第1の搬
送用モーター153によりローラー152,152およ
びタイミングベルト154を回動させ、該タイミングベ
ルト154に取り付けられた搬出フィン151を反転部
140の帳票ポケット143,144内を通過させるこ
とにより、帳票ポケット143,144内の帳票を押し
て搬送するようになっている。
【0068】上流の搬送部110は、図示しない第2の
搬送用モーターに接続された搬入ローラー111、アイ
ドラローラー112、ロータリーソレノイド113、フ
ラップ114等から構成され、搬入ローラー111とア
イドラローラー112とで帳票を挟んで上流のユニット
装置から反転部140の帳票ポケット143又は144
まで搬送するようになっている他、ロータリーソレノイ
ド113のオン/オフによりフラップ114の位置を転
換させて、反転部140の帳票ポケット143,144
の内、上方に位置する帳票ポケット143又は144お
よび下方に位置する帳票ポケット144又は143のど
ちらに帳票が送られるかが選択されるようになってい
る。
【0069】下流の搬送部120は、図示しない第2の
搬送用モーターに接続された搬出ローラー121、およ
び、アイドラローラー122等から構成され、下方に位
置する帳票ポケット143又は144から帳票を受け、
該帳票を下流のユニット装置(図示略)へ搬出するよう
になっている。
【0070】また、図示はしないが、この表裏反転装置
100には、第1の実施の形態のものと同様の制御ボッ
クスおよび制御パネルが設けられている。
【0071】以下、この実施の形態の表裏反転装置10
0の一連の動作について、図7に示す表裏反転装置10
0の動作制御のフローチャートを参照しながら説明す
る。
【0072】先ず、表裏反転装置100を作動させる前
に、予めコントロールパネルのスイッチを操作して、帳
票を表裏反転するか否かの設定を行っておく。作動スイ
ッチがオン操作されると、第2の搬送用モーターが作動
し(ステップJ1)、上流と下流の搬送部110,12
0の搬送ローラー111,121が回転する。
【0073】この状態で、コントロールパネルの反転ス
イッチがオンか否かを判定する(ステップJ2)。その
結果、反転スイッチがオフである場合には、ロータリー
ソレノイド113をオン作動させ(ステップJ3)、フ
ラップ114の位置を転換させて下方の帳票ポケット1
44の位置に合わせる。この状態で、例えば上流のユニ
ット装置に搬送要求信号を送信するなどして、上流のユ
ニット装置から下方に位置する帳票ポケット144に帳
票を搬入する(ステップJ4)。そして、そのまま第1
の搬送用モーター153を作動させ(ステップJ9)、
搬送フィン151を移動させることにより下方に位置し
た帳票ポケット144から帳票を下流の搬送部120に
送り、この搬送部120が該帳票を下流のユニット装置
に送って(ステップJ10)、1回の搬送処理が終了す
る。
【0074】また、ステップJ2の結果、反転スイッチ
がオンである場合には、フラップ1114の位置が上方
の帳票ポケット143の位置に合っている状態で、例え
ば上流のユニット装置に搬送要求信号を送信するなどし
て、上流のユニット装置から上方に位置する帳票ポケッ
ト143に帳票を搬入する(ステップJ5)。上方に位
置した帳票ポケット143に帳票を搬入させると、反転
用モーター138を作動させ(ステップJ6)、所定の
パルス信号を反転用モーター138に送って反転部14
0を180°回転させた(ステップJ7)後、反転用モ
ーター138の作動を停止させる(ステップJ8)。そ
れにより、上方に位置していた帳票ポケット143と下
方に位置していた帳票ポケット144の配置が入れ替わ
り、且つ、それぞれの帳票ポケット143,144の表
裏が反転される。
【0075】そして、そのまま第1の搬送用モーター1
53を作動させ(ステップJ9)、搬送フィン151を
移動させることにより下方に位置した帳票ポケット14
3から帳票を下流の搬送部120に送り、この搬送部1
20が該帳票を下流のユニット装置に送って(ステップ
J10)、1回の搬送処理が終了する。なお、反転スイ
ッチがオンの場合には、下方に位置した帳票ポケット1
43又は144から帳票を搬出する(ステップJ9)の
と同時に、上方に位置した帳票ポケット144又は14
3に帳票を搬入する(ステップJ5)ようにしても良
く、そうすることで処理の高速化が計れる。
【0076】以上のように、この実施の形態の表裏反転
装置100によれば、反転部140に2つの帳票ポケッ
ト143,144が回転の中心となる支点軸141に対
して対称的に並べられている構成になっているので、上
方に来た帳票ポケット143又は144に紙葉類を送
り、この配置から180°回転させ下方に来た帳票ポケ
ット143又は144から紙葉類を送出させることで、
紙葉類を表裏反転して搬送することが出来る。更に、反
転部140が1回転する間に2毎の紙葉類の反転搬送処
理が行えるので、処理の高速化が計れる。
【0077】また、搬送部150からなる搬送手段が反
転部140に設けられていないので、反転部140を軽
量に構成でき、反転部140の反転運動の高速化に対応
できるようになっている。また、反転スイッチの選択に
より、フラップ114の配置が転換されて紙葉類の反転
/非反転が任意選択可能になっており、紙葉類を反転せ
ずに搬送する場合、並びに、紙葉類を反転して搬送する
場合に、それぞれ対応可能になっている。
【0078】なお、本発明は、この実施の形態の表裏反
転装置100に限られるものではなく、例えば、回転軸
線に対して対称的に並べられた帳票ポケットは、回転軸
線に対して対称的に並べれば、互いの表裏面を対向させ
て上下に並べる必要はなく、例えば、側方を対向させて
左右に並べるようにしても良いし、その数も2つ以上に
することも可能である。
【0079】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、反転部の
搬送路を表裏反転させることで、紙葉類の前後を入れ替
えずに表裏反転して搬送することが出来る。即ち、反転
部の搬送路が帳票と同じ長さあれば反転処理が可能で、
装置の長さを小さく構成できる。また、搬送ベルトをね
じる構成を用いていないので、不規則な搬送路(ねじれ
た搬送路)が無い分、搬送ジャムの発生の低下が計れ
る。更に、搬送する紙葉類を表裏反転する必要がない場
合には、反転部を反転させずに搬送させれば良く、紙葉
類の反転/非反転の切換が容易に行える。
【0080】請求項2記載の発明によれば、反転部の回
転軸線が搬送路の中心に形成されているので、搬送路が
回転してもその位置および回転軸線からの幅等が変わら
ないことから、搬送路を一直線とすることが出来る。つ
まり、搬送路に紙葉類が搬入される位置と搬送路から紙
葉類が搬出される位置とが反転部の反転によって変化す
ることがない。そして、回転軸線から搬送路の両幅まで
の距離が同一であるから、その回転半径を最小とするこ
とができる。従って、反転部のコンパクト化が計れ、延
いては反転装置全体のコンパクト化が計れる。
【0081】請求項3記載の発明によれば、反転部の複
数の搬送路が回転軸に対して対称的に並べられているの
で、反転部が回転すると反転部の複数の搬送路が順次配
置を入れ替え且つ表裏を反転させていく。そして、所定
の配置に来た搬送路に紙葉類を搬送し、該所定の配置か
ら180°反対の配置に来た搬送路から紙葉類を搬出さ
せることで、紙葉類を表裏反転して搬送することが出来
る。従って、反転部が1回転する間に複数の紙葉類の反
転搬送処理が行われ、処理の高速化が計れる。また、反
転部が回転すると、搬入経路と搬出経路とが一直線とは
ならずにずれるため、例えば、上方にて搬入した紙葉類
を下方に搬出したり、左方にて搬入した紙葉類を右方に
搬出したりというように搬送経路を変化させることが可
能となる。従って、複数の搬送路に対応させて搬入路・
搬出路を複数用意することにより、複数の搬送経路で反
転動作を同時に行うことが出来る。それにより、処理の
更なる高速化が計れる。
【0082】請求項4記載の発明によれば、回転部材に
よる反転部の支持を外すことで、反転部全体を一括して
固定部から取り外すことが出来る。それ故、メンテナン
スの際などに装置の取扱いが容易となる。
【0083】請求項5記載の発明によれば、搬送手段の
駆動装置(例えばモーター等)が反転部の方には設けら
れていないので、反転部が軽くなり、反転部の反転運動
の高速化が計れる。また、反転部と固定部とで配線接続
がある場合、該配線が反転運動の妨げにならないように
回避させるといった面倒な処理が必要だったのに対し
て、この発明では上記のような面倒な配線処理を必要と
しない。更に、反転部に設けられる搬送部は、駆動手段
と接触する連結部を回転軸線から等距離に有するもので
あるので、搬送路が複数ある場合には、その複数の搬送
路の駆動を1つの駆動装置によって達成し得る。又、搬
送路が1つである場合であって回転軸線と搬送路の中心
とが一致する場合には、搬送路からの紙葉類の搬入・搬
出の駆動源を1つにすることができる。それ故、反転装
置を経済的且つコンパクト化出来る。
【0084】請求項6記載の発明によれば、反転部の搬
送路が反転したときとしないときとで、同方向から搬送
路の案内手段を開放することが出来る。従って、例えば
ジャムの発生などトラブルが発生して反転部の搬送路か
ら紙葉類を取り出す必要が生じた場合に、反転部が反転
していようが反転していまいが同方向から紙葉類を取り
出すことが出来る。
【0085】請求項7記載の発明によれば、選択手段に
より紙葉類の反転/非反転が任意選択可能であり、紙葉
類を反転せずに搬送する場合、並びに、紙葉類を反転し
て搬送する場合に、それぞれ対応させることが出来る。
【0086】請求項8記載の発明によれば、検出手段に
よって反転部の搬送路の入口と出口に紙葉類があるか否
かの検出が行われるので、入口又は出口に紙葉類がある
まま反転部が反転し紙葉類を損傷してしまうといった不
具合を回避することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態である表裏反転装置
の概略を示す概略側面図である。
【図2】同、表裏反転装置の概略正面図である。
【図3】同、表裏反転装置の概略上面図である。
【図4】図1の表裏反転装置の反転部に固定されている
搬送機構の詳細を示す側面図である。
【図5】第1の実施の形態の表裏反転装置の動作制御の
流れを示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施の形態である表裏反転装置
の概略を示す模式図である。
【図7】第2の実施の形態の表裏反転装置の動作制御の
流れを示すフローチャートである。
【図8】前後を入れ替えずに表裏を反転する機構の従来
例を示すもので、(a)は表裏反転処理する状態を示す
概略図、(b)は表裏反転処理が不要なときの状態を示
す概略図である。
【符号の説明】
10 表裏反転装置(第1の実施の形態) 16 反転部 18A,18B サポートフレーム 20 ギヤ 22 反転用モーター 24 第1の搬送用モーター(反転部の搬送用の駆
動手段を構成している。) 28 揺動腕 29 ロータリーソレノイド 30 固定部側の連結ローラー 32a,32b 第1の検出センサー(検出手段) 36a,36b 第3の検出センサー(検出手段) 40a〜40c 回転支持部材 42a〜42c 回転支持部材 44a,44b 回転支持部材 60 反転部の搬送部 61 反転部の搬送路 67… 搬送ローラー(反転部の搬送手段を構成して
いる。) 68… 搬送ベルト(反転部の搬送手段を構成してい
る。) 70… アイドラローラー(反転部の搬送手段を構成
している。) 71… 搬送ベルト(反転部の搬送手段を構成してい
る。) 72,74 反転部の連結ローラー 100 表裏反転装置(第2の実施の形態) 113 フラップ(帳票の送り先を変更する構成) 114 ロータリーソレノイド 138 反転用モーター 141 支点軸(回転軸) 143,144 帳票ポケット 151 搬送フィン(反転部の搬送手段を構成してい
る。) 153 第1の搬送用モーター(反転部の搬送用の駆
動手段を構成している。)

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 紙葉類を搬送経路に沿って搬送する搬送
    手段と、 前記搬送経路の少なくとも一部である搬送路であって、
    該搬送路を搬送方向に沿う回転軸線を中心に回転させて
    側部を入れ替えるように表裏反転可能な反転部と、 を備えたことを特徴とする紙葉類の表裏反転装置。
  2. 【請求項2】 前記回転軸線が前記搬送路中心に形成さ
    れることを特徴とする請求項1記載の紙葉類の表裏反転
    装置。
  3. 【請求項3】 前記反転部には回転軸線に対し対称的に
    並べられた複数の搬送路が設けられ、 該反転部は、前記回転軸線を中心に回転することで、前
    記複数の搬送路が順次配置を入れ替え且つ表裏を反転さ
    せていくことを特徴とする請求項1記載の紙葉類の表裏
    反転装置。
  4. 【請求項4】 前記反転部を支持する固定部を備え、 前記反転部の支持がローラー等の回転支持部材による接
    触のみで行われていることを特徴とする請求項1〜3の
    いずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置。
  5. 【請求項5】 前記搬送手段は、 前記反転部の外方に固定配置される駆動手段と、 前記反転部に設けられ該駆動手段と接触する連結部を前
    記回転軸線から等距離に有する搬送部と、 により構成されることを特徴とする請求項1〜4のいず
    れか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置。
  6. 【請求項6】 前記反転部の搬送路は紙葉類の表裏をガ
    イドするよう対向配置される案内手段を有し、 この案内手段が開放可能になっていることを特徴とする
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の紙葉類の表裏反転
    装置。
  7. 【請求項7】 紙葉類の反転/非反転を任意選択可能な
    選択手段を備えたことを特徴とする請求項1〜6のいず
    れか1項に記載の紙葉類の表裏反転装置。
  8. 【請求項8】 紙葉類が前記反転部の搬送路の入口と出
    口にあるか否かを検出する検出手段を備えたことを特徴
    とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の紙葉類の表
    裏反転装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1894869A2 (en) * 2006-08-23 2008-03-05 Pitney Bowes, Inc. Sheet material inverter
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