JPH10109646A - レール分岐器ノーズ傷検知装置 - Google Patents
レール分岐器ノーズ傷検知装置Info
- Publication number
- JPH10109646A JPH10109646A JP26272896A JP26272896A JPH10109646A JP H10109646 A JPH10109646 A JP H10109646A JP 26272896 A JP26272896 A JP 26272896A JP 26272896 A JP26272896 A JP 26272896A JP H10109646 A JPH10109646 A JP H10109646A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rail
- coil
- current
- nose
- vibration
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- Pending
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- Investigating Or Analyzing Materials By The Use Of Magnetic Means (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 簡単かつ継続的に保守管理を可能とし、信頼
性を高める。 【解決手段】 レールノーズ部1の側面にコイル2を貼
り付け、このコイル2にパルス電流を含む交流電流を流
し、コイル電流とこれによってノーズ部に流れる誘導電
流との電磁反撥力で振動を発生させ、これを振動センサ
4により検出し、その出力を波形分析器5にて分析する
ことにより、レール表面または内部に生じた傷を自動的
に検出できるようにする。
性を高める。 【解決手段】 レールノーズ部1の側面にコイル2を貼
り付け、このコイル2にパルス電流を含む交流電流を流
し、コイル電流とこれによってノーズ部に流れる誘導電
流との電磁反撥力で振動を発生させ、これを振動センサ
4により検出し、その出力を波形分析器5にて分析する
ことにより、レール表面または内部に生じた傷を自動的
に検出できるようにする。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、構造体が摩擦や
衝撃を受けてきずや内部亀裂(クラック)が生じている
かどうかを調べるための検知装置、特にレール分岐器の
ノーズ部の表面きずまたは内部クラックを検出するため
の検知装置に関する。
衝撃を受けてきずや内部亀裂(クラック)が生じている
かどうかを調べるための検知装置、特にレール分岐器の
ノーズ部の表面きずまたは内部クラックを検出するため
の検知装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の検知方法としては、点検
者による定期的巡回時の、目視による外観観察、および
ハンマー等でレール分岐器のノーズ部をたたき、打音が
通常と異なるか否かによる検知などが一般的である。な
お、レール分岐器のノーズ部とは、図6に丸印で示す
「V」字型の部分Nを言う。
者による定期的巡回時の、目視による外観観察、および
ハンマー等でレール分岐器のノーズ部をたたき、打音が
通常と異なるか否かによる検知などが一般的である。な
お、レール分岐器のノーズ部とは、図6に丸印で示す
「V」字型の部分Nを言う。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】以上のような検知方法
では、点検者の経験的なカンに依存していることから、
熟練が必要となるだけでなく信頼性に欠けるという問題
がある。また、点検頻度を大幅に上げることは難しく、
公共性の高い交通のレールの保守管理としては問題であ
る。したがって、この発明の課題は、信頼性が高く頻度
の高い保守管理を可能にすることにある。
では、点検者の経験的なカンに依存していることから、
熟練が必要となるだけでなく信頼性に欠けるという問題
がある。また、点検頻度を大幅に上げることは難しく、
公共性の高い交通のレールの保守管理としては問題であ
る。したがって、この発明の課題は、信頼性が高く頻度
の高い保守管理を可能にすることにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】レール分岐器のノーズ部
の側面にコイルを貼り付け、このコイルにパルス電流を
含む交流電流を通電する。この電流によってノーズ部に
誘導電流が流れ、コイル電流と誘導電流との間に、電磁
反発力が生じる。つまり、ノーズ部をハンマーで打つ作
用を電気的に実現できる。次に、電磁反発力によって発
生する振動を、ノーズ部に取り付けた、例えば加速度セ
ンサにて検出する。振動波形の経時変化または振動周波
数を観察すれば、ノーズ部の表面傷または内部の亀裂
(クラック)を検知することができる。
の側面にコイルを貼り付け、このコイルにパルス電流を
含む交流電流を通電する。この電流によってノーズ部に
誘導電流が流れ、コイル電流と誘導電流との間に、電磁
反発力が生じる。つまり、ノーズ部をハンマーで打つ作
用を電気的に実現できる。次に、電磁反発力によって発
生する振動を、ノーズ部に取り付けた、例えば加速度セ
ンサにて検出する。振動波形の経時変化または振動周波
数を観察すれば、ノーズ部の表面傷または内部の亀裂
(クラック)を検知することができる。
【0005】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の実施の形態を示
す斜視図である。同図において、1はレールノーズ部、
2はコイル、3は電源、4は加速度センサ、5は波形分
析器である。すなわち、ノーズ部1の側面にコイル2を
貼り付ける。コイル2は電源3に接続され、電源3から
は例えばパルス電流を含む交流電流を供給する。また、
ノーズ部1の側面のコイル2の近傍にはセンサ4が取り
付けられ、その出力は波形分析器5に入力される。
す斜視図である。同図において、1はレールノーズ部、
2はコイル、3は電源、4は加速度センサ、5は波形分
析器である。すなわち、ノーズ部1の側面にコイル2を
貼り付ける。コイル2は電源3に接続され、電源3から
は例えばパルス電流を含む交流電流を供給する。また、
ノーズ部1の側面のコイル2の近傍にはセンサ4が取り
付けられ、その出力は波形分析器5に入力される。
【0006】ここで、電源3からコイル2に対し、図2
(イ)に示すようなパルス電流または交流電流Icが供
給されると、レールにはコイル電流Icとは逆方向の誘
導電流Irが流れる。そして、電流IcとIrとの電磁
反発力により、レールには図2(ロ)に示すような力F
が生じ、レール1を振動させることになる。そして、レ
ール1の振動を例えば振動センサとしての加速度センサ
4により検出して、波形分析器5に入力し、ここで波形
分析を行なう。
(イ)に示すようなパルス電流または交流電流Icが供
給されると、レールにはコイル電流Icとは逆方向の誘
導電流Irが流れる。そして、電流IcとIrとの電磁
反発力により、レールには図2(ロ)に示すような力F
が生じ、レール1を振動させることになる。そして、レ
ール1の振動を例えば振動センサとしての加速度センサ
4により検出して、波形分析器5に入力し、ここで波形
分析を行なう。
【0007】波形分析器5の入力波形と出力例を図3に
示す。同図(イ),(ロ)はレール正常時、同図
(ハ),(ニ)はレール異常時の場合を示す。すなわ
ち、レールはその正常時と、表面に傷がある場合や内部
にクラックがある異常時とでは、その振動特性(振動周
波数,振幅)が異なり、例えば同図(イ)のような波形
に対しては(ロ)のような周波数成分が抽出され、同図
(ハ)のような波形に対しては(ニ)のように、レール
自体の周波数成分と傷にもとづく周波数成分とが抽出さ
れので、(ロ),(ニ)の差異を利用することにより、
レールの正常,異常を判断することができる。
示す。同図(イ),(ロ)はレール正常時、同図
(ハ),(ニ)はレール異常時の場合を示す。すなわ
ち、レールはその正常時と、表面に傷がある場合や内部
にクラックがある異常時とでは、その振動特性(振動周
波数,振幅)が異なり、例えば同図(イ)のような波形
に対しては(ロ)のような周波数成分が抽出され、同図
(ハ)のような波形に対しては(ニ)のように、レール
自体の周波数成分と傷にもとづく周波数成分とが抽出さ
れので、(ロ),(ニ)の差異を利用することにより、
レールの正常,異常を判断することができる。
【0008】レールは通常その下部で固定されているた
め、上部ほど電磁反発力を強くする方が望ましい。図4
はこのような場合のコイルの巻線方法を説明するための
もので、コイルの上部相当部分を密とし、コイルの下部
相当部分は疎に巻くようにしている。また、コイルを複
数、例えば図5のように2つ、レールの側面に取り付
け、両者の電磁反発力が互いに加わるようにコイルを巻
き、かつ、直列接続することにより、レールに強い振動
を発生させることも可能である。
め、上部ほど電磁反発力を強くする方が望ましい。図4
はこのような場合のコイルの巻線方法を説明するための
もので、コイルの上部相当部分を密とし、コイルの下部
相当部分は疎に巻くようにしている。また、コイルを複
数、例えば図5のように2つ、レールの側面に取り付
け、両者の電磁反発力が互いに加わるようにコイルを巻
き、かつ、直列接続することにより、レールに強い振動
を発生させることも可能である。
【0009】
【発明の効果】この発明によれば、レール検査を自動的
にしかも任意のタイミングで行なうことができるので、
信頼性を高めることができる。また、例えば電車が通過
する度にコイルに電流を流すなどすることにより、レー
ル検査の頻度を上げることが可能となる、などの利点も
得られる。
にしかも任意のタイミングで行なうことができるので、
信頼性を高めることができる。また、例えば電車が通過
する度にコイルに電流を流すなどすることにより、レー
ル検査の頻度を上げることが可能となる、などの利点も
得られる。
【図1】この発明の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】この発明の原理説明図である。
【図3】入力波形と分析結果例の説明図である。
【図4】コイルの巻回方法の他の例を示す説明図であ
る。
る。
【図5】コイルの巻回方法のさらに他の例を示す説明図
である。
である。
【図6】レール分岐器のノーズ部説明図である。
1…レール(レールノーズ部)、2…コイル、3…電
源、4…加速度センサ、5…波形分析器。
源、4…加速度センサ、5…波形分析器。
Claims (3)
- 【請求項1】 レール分岐器のノーズ部の側面にコイル
を貼り付け、このコイルにパルス電流を含む交流電流を
通電してレールに振動を発生させ、その振動を振動セン
サにより検出してノーズ部の表面,内部の傷を検知する
ことを特徴とするレール分岐器ノーズ傷検知装置。 - 【請求項2】 前記コイルは、レールの上部相当部分を
下部相当部分よりも密に巻くことを特徴とする請求項1
に記載のレール分岐器ノーズ傷検知装置。 - 【請求項3】 前記コイルを複数個レール側面に貼り付
け、それぞれの電磁反発力が互いに加わるようにコイル
を巻き、かつ、互いに直列に接続することを特徴とする
請求項1に記載のレール分岐器ノーズ傷検知装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26272896A JPH10109646A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | レール分岐器ノーズ傷検知装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26272896A JPH10109646A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | レール分岐器ノーズ傷検知装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10109646A true JPH10109646A (ja) | 1998-04-28 |
Family
ID=17379771
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26272896A Pending JPH10109646A (ja) | 1996-10-03 | 1996-10-03 | レール分岐器ノーズ傷検知装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH10109646A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158919A (ja) * | 2011-02-01 | 2012-08-23 | Nippon Signal Co Ltd:The | レール破断検知装置 |
CN110329308A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-10-15 | 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 | 一种轨道断裂检查方法及系统 |
-
1996
- 1996-10-03 JP JP26272896A patent/JPH10109646A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012158919A (ja) * | 2011-02-01 | 2012-08-23 | Nippon Signal Co Ltd:The | レール破断検知装置 |
CN110329308A (zh) * | 2019-06-20 | 2019-10-15 | 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 | 一种轨道断裂检查方法及系统 |
CN110329308B (zh) * | 2019-06-20 | 2022-06-21 | 北京全路通信信号研究设计院集团有限公司 | 一种轨道断裂检查方法及系统 |
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