JPH10108870A - 手袋装着装置およびその方法 - Google Patents

手袋装着装置およびその方法

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JPH10108870A
JPH10108870A JP26303696A JP26303696A JPH10108870A JP H10108870 A JPH10108870 A JP H10108870A JP 26303696 A JP26303696 A JP 26303696A JP 26303696 A JP26303696 A JP 26303696A JP H10108870 A JPH10108870 A JP H10108870A
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opening
finger
moving
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JP26303696A
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Shigemitsu Yonezawa
澤 成 充 米
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手術用の手袋は、手袋の装着が大変であった。
また,手袋の弾性力に抗して強制的に装着する必要があ
り、手指の皮膚などがつれて痛かった。また、手袋を装
着する際に看護婦などの手伝いが必要であった。 【解決手段】伸縮自在な部材で形成された手袋Wを手指
に装着する装置であって、前記手袋の開口部Waを保持
する一方と他方の保持体2,2からなる保持部1と、前
記保持体を離間させる方向に移動する移動機構3とから
なる手袋装着装置Aとして構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、天然および合成
ゴムなどの伸縮自在な部材で形成された手袋を簡単に装
着できる手袋装着装置およびその方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、伸縮自在な手袋を装着する必要
がある作業には、病院の手術などがある。病院で使用さ
れる手袋は、メスなどの器具で細かい操作ができるよう
に、手先にフィットして違和感が無いように薄く形成さ
れている。そして、前記手袋を使用する場合は、はじめ
に、医者の手を衛生的に保つため、薬用石鹸などを使用
し、ブラシにより手指を擦って洗浄する。その後、ドラ
イヤなどで乾燥させ、看護婦などが、手袋の挿入口側か
ら医者の手指に手袋を差し込んで、強制的に手袋の弾性
力に抗して指先が手袋の指先側に到達するようにして装
着しているのが現状である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の手袋の
装着方法では、以下に述べるような問題点があった。 手術用の手袋は、伸縮自在な部材で手指にフィット
するように形成されているため、装着する際に、強制的
に手袋に手指を差し込む必要があるため、手袋の装着が
大変であった。特に、手指に汗をかいている場合、手袋
の内側に手指が張りついてさらに装着をしにくくするこ
とになった。
【0004】 手術用の手袋は、その弾性力に抗して
強制的に使用者の手指に看護婦などが装着するため、手
袋と手肌あるは手の甲側の毛との摩擦が大きく、装着時
に痛みを伴うことも多々あった。
【0005】 手術用の手袋は、看護婦が、手袋を装
着する医者の手伝いを行っているが、手術の準備などの
作業があるため、できれば看護婦の手を煩わすことなく
あらかじめ準備され、かつ、手袋が人手によらず装着で
きる装置が望まれていた。
【0006】この発明は、上記の問題点に鑑み創案され
たものであり、伸縮自在な手袋の装着が簡単で、使用者
の手を痛めることなく、かつ、あらかじめ準備ができ人
手によらず装着できる手袋装着装置およびその方法を提
供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、伸縮自在な部材で形成された手袋を手
指に装着する装置であって、前記手袋の開口部を保持す
る一方と他方の保持体からなる保持部と、前記保持体を
離間させる方向に移動する移動機構とからなる手袋装着
装置として構成した。
【0008】また、伸縮自在な部材で形成された手袋を
手指に装着する装置であって、前記手袋の開口部に挿入
する一方と他方の保持体からなる保持部と、前記保持体
を離間する方向に移動する移動機構と、前記保持部の支
持方向を変える回動機構とからなる手袋装着装置として
構成した。
【0009】そして、伸縮自在な部材で形成された手袋
を手指に装着する装置であって、前記手袋の開口部を伸
長して支持する一方と他方の保持体からなる保持部と、
前記両保持体の少なくとも一方を回動自在に支持する回
動支軸部と、前記保持体の側面に設けた手袋の開口部を
係止する係止部と、前記保持体の回転方向を規制する規
制手段とを有する手袋装着装置として構成した。
【0010】なお、前記一方と他方の保持体からなる保
持部は、筒状に形成し、前記手袋の指の基端から開口部
までの位置を、その手袋の弾性力に抗して支持できる支
持長さを備える構成にすると都合が良い。また、前記保
持部は、その一方と他方の保持体の構成比率を非対称と
しても構わない。
【0011】さらに、前記移動機構は、駆動モータと、
この駆動モータによりその手袋の開口部が広がる方向に
前記保持体を移動させる移動部とからなり、前記保持体
は、支持する手袋の開口部を、挟持開放自在に作動して
挟持する挟持部を備える構成とした手袋装着装置とする
と都合が良い。
【0012】また、前記移動機構は、駆動モータと、こ
の駆動モータの作動により歯車を介して回動する回動軸
と、この回動軸の回動により噛合手段を介して一方と他
方に前記保持体を移動させる移動軸とからなり、前記回
動機構は、前記移動軸を所定角度回転させる回転部と、
この回転部に当接して前記保持体の移動を案内する案内
部とからなる前記手袋装着装置としても良い。
【0013】さらに、前記移動機構は、前記保持体の一
方を支持する支軸部と、この支軸部を移動させる駆動部
とからなり、前記回動機構は、前記保持体の他方を支持
する回動軸と、この回動軸を所定角度回転させる駆動モ
ータとからなり、前記両保持体は、当接したとき互いに
係合する係合部を備える前記手袋装着装置であっても構
わない。
【0014】そして、前記移動機構は、前記両保持体を
それぞれ支持する一方と他方の支軸部と、前記両支軸部
のそれぞれに設けその支軸部を前後に移動する移動部と
からなり、前記回動機構は、前記移動機構を支持する支
持台と、この支持台を回動自在に支持する回動軸部と、
この回動軸部を回動する駆動モータとからなる前記手袋
装着装置としても良い。
【0015】また、前記規制手段は、両保持体の当接す
る位置に当接部を設けると共に、前記回動支軸部をその
当接部の上下端の一方側に設けた前記手袋装着装置とす
ると都合が良い。
【0016】さらに、伸縮自在な部材で形成された手袋
を手指に装着する方法であって、前記手袋の開口部の一
方側と他方側を保持手段により保持してその弾性力に抗
して伸長させる第1工程と、伸長した手袋の開口部に使
用者の手指を挿入してその手袋を装着する第2工程と、
前記手袋に手指を装着した後に、前記保持手段を開放
し、保持手段から手袋を離脱する第3工程からなる手袋
の装着方法として構成した。
【0017】そして、伸縮自在な部材で形成された手袋
を手指に装着する方法であって、前記手袋の開口部を支
持手段により支持する第1工程と、支持した手袋の開口
部側をその弾性力に抗して伸長させた状態で維持する第
2工程と、使用者の手指を挿入して手袋にその手指が装
着したことを検知して、前記支持手段をさらに離間する
方向に移動する第3工程とからなる手袋の装着方法とし
て構成した。
【0018】また、伸縮自在な部材で形成された手袋を
手指に装着する方法であって、前記手袋の開口部を支持
手段により支持する第1工程と、支持した手袋の開口部
側をその弾性力に抗して伸長させると共に、その手袋の
開口部を上向きにする第2工程と、前記手袋に使用者の
手指を挿入してその手袋に装着すると共に、手袋が固定
位置から離脱したことを検知して、その手袋の支持手段
をさらに離間する方向に移動する第3工程からなる手袋
の装着方法として構成した。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。図1は、手袋装着装置の全体を
示す斜視図、図2(α)(a)(b)(c)(d)は手
袋を装着する状態を示す原理図、図3(a)(b)は、
手袋装着装置の他の形態を示す平面図および正面図、図
4(a)(b)は、手袋装着装置の回動機構を示す要部
の側面図および断面図、図5は、手袋装着装置の手袋の
装着手順を示す原理図、図6(a)(b)(c)は、手
袋装着装置の他の形態を示す原理図、図7は、他の形態
を示す手袋装着装置の斜視図、図8は、手袋装着装置の
他の形態を示す斜視図、図9(a)(b)(c)(d)
は、手袋装着装置の装着手順を示す原理図、図10
(a)(b)は、図7の応用例を示す平面図、図11
は、図9および図10の応用例を示す原理図、図12
は、保持部の一部を断省略した正面図、図13は、手袋
装着装置の他の形態を示す要部の斜視図である。
【0020】図1で示すように、手袋装着装置Aは、伸
縮自在な部材であるゴムや合成ゴムで形成された手袋W
の開口部Waの位置を保持する一方と他方の保持体2、
2からなる保持部1と、前記一方の保持体2を移動させ
る移動機構3と、他方の保持体2を固定する固定部4と
から構成されている。
【0021】前記保持体2は、前記手袋Wの開口部Wa
の位置を掴んで把持する挟持部としての一対の把持爪2
a,2aが左右に配置されている。そして、前記把持爪
2aは、一方と他方の爪部2b,2cを有し、他方の爪
部2cがシリンダ機構などの構成により前後に作動する
ように形成されている。また、前記把持爪2a、2a
は、支持部2dに支持されている。なお、前記爪部2c
の作動は、操作盤の作動スイッチを操作することで行わ
れる。
【0022】前記移動機構3は、前記支持部2dに回動
自在に設けた移動軸3aと、この移動軸3aを回動させ
る駆動歯車3bと、この駆動歯車3bを回転駆動する駆
動モータ3cとから構成されている。そして、前記駆動
モータ3cの回転駆動制御をすることで、前記移動軸3
aの移動距離を制御している。また、前記固定部4は、
支持部2dに取り付けた支持杆4aと、この支持杆4a
を固定支持する固定支持部などから構成されている。
【0023】つぎに、図1および図2に基づいて、前記
手袋装着装置Aの作動に付いて説明する。はじめに、図
2(a)で示すように、準備段階として手袋Wの開口部
Waの位置を保持体2の把持爪2a,2aの間に位置さ
せ、爪部2cを爪部2bに当接する方向に移動させ、手
袋Wを保持体2、2で保持する。このとき、前記把持爪
2aの保持動作は、油圧あるいは空圧などのシリンダ機
構や送りネジ機構を使用すると都合が良い。
【0024】保持体2、2で手袋Wが保持されると準備
は完了する。つぎに、図1および図2(b)で示すよう
に、使用者が実際に装着使用する場合は、操作スイッチ
を操作すると、駆動モータ3cが駆動し、駆動ギア3b
を回転し、移動軸3aが回転して移動し、一方の保持体
2を所定距離移動させ、保持している手袋Wの開口部W
aを弾性力に抗して伸長させてさらに開口させる。図2
(c)で示すように、手袋Wの開口部Waが大きく開口
したら、手指をその手袋Wに挿入して手袋Wの指先側ま
で手指を押し込む。つぎに図2(d)で示すように、手
指が手袋に挿入できたら、操作スイッチを操作して保持
部2の把持を解除し、手をさらに下方に押し下げること
で、保持体2、2から手袋Wが離脱して、手袋が装着さ
れる。
【0025】なお、前記支持部2d,2dを回動自在に
構成しても良く、図2(α)で示すように、手袋Wを保
持部に装着するときは、その支持部2d,2dを回動さ
せ保持部を上向きとし、手指を装着する場合は、保持部
に装着した手袋Wの開口部Waが上向きになるように、
その支持部2d,2dを回動させる構成とすると都合が
良い(図2(α)から図2(a)で示す)。さらに、前
記保持部を支持している一方側は、固定部4としている
が、その代わりに前記移動機構3で支持する構成として
も構わない。
【0026】つぎに、図3ないし図5に基づいて、第2
の態様を説明する。図3(a)(b)で示すように、手
袋装着装置Bは、手袋の保持部11と、この保持部を近
接離間する直線方向に移動する移動機構12と、前記保
持部11を所定角度回動させる回動機構13とから構成
されている。そして、前記移動機構12および回動機構
13は、前記保持部11の位置に開口14aを備える支
持テーブル14により支持されている。
【0027】図3(a)(b)で示すように、前記保持
部11は、一方と他方の半筒状の保持体11a,11b
とから構成されている。そして、前記保持体11a,1
1bは、少なくとも手袋の指基端側から開口部Waの位
置までが折り畳んだ状態あるいは伸長した状態で支持で
きる寸法L(図12参照)を有している。そして、必要
があれば両保持体11a,11bの所定位置に、手袋W
の開口部Waを支持する凹状または凸状の支持係合部を
形成する構成にすると都合が良い。
【0028】図3(a)(b)で示すように、前記移動
機構12は、駆動モータ12aと、この駆動モータ12
aの駆動を伝える伝達歯車12bと、この伝達歯車12
bと噛合する噛合歯車12cを有する回動軸12dと、
この回動軸12dの両端側に設けた従動歯車12e,1
2eと、これら従動歯車12e,12eにより回動する
回動歯車12f,12fと、これら回動歯車12f,1
2fを取付部12g,12gを介して回動自在に支持す
る回動支持部12k,12kと、前記回動歯車12f,
12fの回動により移動する移動軸12h,12hなど
から構成されている。そして、前記移動軸12h,12
hの先端側には前記一方と他方の保持体11a,11b
が取り付けられている。また、移動軸12h,12hの
一方側と他方側の送り螺子は互いに逆螺子の関係になる
ように構成されており、回動歯車12f、12fが回動
すると、互いに反対方向に移動するように形成されてい
る。また、前記回動歯車12f,12fの内径側には、
噛合手段としての移動軸12h,12hを作動させる螺
子部12j,12jが形成されている。
【0029】図4(a)(b)で示すように、前記回動
機構13は、前記移動軸12h,12hの後端側に設け
た回転部としての突出ピン13b,13bと、この突出
ピン13b,13bを当接して摺動させる案内部13
a,13aとから構成されている。前記突出ピン13
b,13bは、移動軸12h,12hの軸線方向に直交
する方向に突出したピン状に形成されており、この突出
ピン13b,13bがほぼ180度回動して、前記案内
部13a,13aに当接することで、手袋Wを支持して
いる保持部の支持方向を略180度変えることができ
る。
【0030】これは、前記回動歯車12f,12fが回
転すると、移動軸12h,12hは、回動歯車12f,
12fの内径側に設けた螺子部12j,12jに噛合し
ているために回転し、移動軸12h,12hの突出ピン
13b,13bが、案内部13a,13aに当接して移
動軸12h,12hの回転が停止するまで、保持体11
a,11bも回転するためである。なお、前記回動支持
部12k,12kは、図4(b)で示すように、軸受の
内側部分を側方に突出させて、前記回動歯車12f,1
2fの側面に取り付けることで、移動軸12h,12h
を支持している。
【0031】つぎに、手袋装着装置Bの作動状態を図3
ないし図5に基づいて説明する。はじめに、図5(a)
で示すように、保持部11の両保持体11a,11bに
手袋Wの開口部Wa側から装着支持する。図3で示すよ
うに、回動機構13を作動させると、駆動モータ12a
により伝達歯車12bが回転し、それによって噛合歯車
12cを回転させ、回動軸12dが回り回動軸12dの
両端の従動歯車12e,12eを回転させる。従動歯車
12e,12eが回転すると、その従動歯車12e,1
2eに噛合している回動歯車12f、12fが回転す
る。
【0032】そして、図4(a)(b)で示すように、
回動歯車12f,12fの回転に伴い移動軸12h,1
2hが同じ方向に回転し、その移動軸12h,12hの
後端側に設けた突出ピン13b,13bを案内部13
a、13aに当接させる。そのため、図4(a)および
図5(b)で示すように、保持部11を180度回転さ
せ、手袋Wの開口部Waを上向にした状態とする。そし
て、図4(b)で示すように、移動軸12hはその回転
が、突出ピン13bを案内部13aに当接させることで
強制的に停止させられ、さらに回動歯車12fが回転す
ると、前記突出ピン13bが案内部13aに沿って移動
して移動軸12hを移動させ、両保持体11a,11b
が所定距離離間させられ、図5(b)で示すように、手
袋Wの開口部Waがその弾性力に抗して広げられる。
【0033】つぎに、図5(c)で示すように、使用者
が大きく開口した手袋Wの開口部Waに手指を挿入し手
袋Wの指先側まで手指を到達させることが容易にでき
る。これは手袋Wの指の近傍まで保持部11に支持させ
るため、手指と手袋Wの摩擦する部分が少なくなるため
である。さらに、図5(d)で示すように、腕を下方向
に押し込み、手袋Wを保持部11から強制的に離脱させ
る。そして、図3および図5(e)で示すように、さら
に移動機構12により保持体11a,11bを離間さ
せ、腕を自由に保持体11a,11bの間から抜き出す
ことで手袋Wの装着動作を終了する。
【0034】なお、手袋Wの装着した後の装置の作動を
円滑に行うため、図5(d)から図5(g)で示すよう
に、保持部11が下方を向いたときに、その保持部11
の直下にセンサ10aを設けると共に、手袋Wを手に装
着した状態を判断する位置にセンサ10bを設ける構成
とすると都合が良い。すなわち、図5(d)で示すよう
に、センサ10bが手袋Wを検知すると、移動機構13
を作動させ、さらに保持体11a、11bを離間させ、
図5(f)で示すように、手袋Wを装着した腕を保持部
11から抜き出すことを可能とし、その後、センサ10
a,10bは、何もないことを検知して移動機構13を
作動させ、図3および図5(g)で示すように駆動モー
タ13aを今までとは反対方向に回転させることで、保
持部11を始めの状態に移動させる。
【0035】このとき、移動軸12h、12hが反対回
転させられるので、案内部13aに当接していた突出ピ
ン13bは、回転して案内部13aの反対側に当接する
まで、ほぼ180度回転して再び案内部13aに当接す
る。このとき、移動軸12h,12hの回転により保持
体11a,11bも180度回転する。そして、さらに
回動歯車12f,12fが回転すると、移動軸12h,
12hは、突出ピン13b,13bが案内部13a,1
3aに当接して回転できないために、軸線方向に移動
し、両保持体11a,11bを当接させ、図5(g)で
示すように、もとの位置に保持体11a,11bを戻
す。
【0036】なお、図3ないし図5で示す手袋装着装置
は、保持体11a,11bの両方が移動できる構成とし
ているが、どちらか一方のみが移動できる構成としても
良い。その場合、保持体11a,11bが当接したと
き、その当接位置に係合する係合部を形成しておけば、
一方の保持体11a(11b)を回転させれば、他方の
保持体11b(11a)も回転させることができ、保持
部11で支持している手袋Wの支持方向を変えることが
可能となる。
【0037】つぎに、図6に基づいて、この発明の他の
形態について説明する。図6で示すように、手袋装着装
置Cは、手袋を装着する保持部21と、移動機構22
と、回動機構23とから構成され、前記移動機構22
は、一方の保持体21aを他方の保持体21bに当接離
間させる方向に作動させ、前記回動機構23は保持部2
1の向きを180度変えるように作動させる構成として
いる。
【0038】前記保持部21は、一方と他方の保持体2
1a,21bとからなり、前記保持体21a,21bに
当接したときに円環状の筒になるように構成され、手袋
Wの開口部Waが容易に挿入できる直径を有している。
また、前記移動機構22は、駆動部としての駆動モータ
22aと、この駆動モータ22aにより回転する回動ギ
ア22bと、この回動ギア22bに噛合して移動する移
動部としての移動軸22cとから構成されている。前記
回動機構23は、駆動モータ23aと、この駆動モータ
23aにより回転する回転軸23bとから構成されてい
る。さらに、前記一方と他方の保持体21a,21b
は、その当接位置で互いに係合するように係合部24、
24が形成されている。
【0039】そのため、図6およい図5で示すように、
手袋Wを一方と他方の保持体21a,21bに被せて回
動機構23を作動させると、駆動モータ23aにより1
80度回転軸23bが回転させられるため、一方と他方
の保持体21a,21bも180度回転する。両保持体
21a,21bが回転すると、移動機構23が作動して
一方の保持体21aを他方の保持体21bから離間する
方向に所定距離移動させ、支持している手袋Wの開口部
Waを弾性力に抗して広げる。この移動距離は、手袋W
の開口部Waに挿入する手が触れずに手袋Wの指側まで
到達する距離としている。
【0040】図5(c)(d)で示すように、手袋Wの
開口部Waがその弾性力に抗して伸長させられると、使
用者の手指をその開口部Waから挿入して手袋Wの先端
側まで手指を到達させると共に、さらに、下方に力を加
え手袋Wを保持部21から離脱させる。そして、保持体
21a,21bを移動してさらに離間させ、手袋Wを装
着した手を保持部21から抜け出させることで完了す
る。なお、このとき上記したようにセンサ(10a.1
0b)を使用すると都合が良い。また、保持部21は、
手袋Wの開口Waからその指の基端まで支持できる長さ
寸法L(図12参照)を備えていると都合が良い。
【0041】つぎに、図7で示すように、この発明の第
4の形態について説明する。図7で示すように、手袋装
着装置Dは、手袋Wを保持する保持部31と、この保持
部31の移動機構32と、前記保持部31を反転させる
回動機構33とから構成されている。
【0042】前記保持部31は、一方と他方の保持体3
1a、31bとから構成され、互いに当接したときに筒
状になるように構成されている。前記両保持体31a、
31bは、それぞれ半筒状に形成され、両保持体31
a,31bが当接している場合は、手袋Wの開口部Wa
が容易に装着できる直径を有するように構成されてい
る。さらに、保持体31a,31bは、手袋Wの開口部
Waから手指側までを支持できる長さ寸法L(図12参
照)を有している。なお、保持体31a,31bの長さ
寸法は、手袋Wの開口部Waから手指側までを折り畳ん
だ状体で支持できる長さ寸法でも構わない。
【0043】前記保持体31a,31bの基端側には、
前記移動機構32の移動軸32cの一方側が回動自在に
支持されている。また、前記移動軸32cは、回動支持
部32dを介して支持されており、その端側に伝達歯車
32bが噛合されている。そして、前記伝達歯車32b
は、駆動モータ32aの回動軸に設けられている。さら
に、前記回動支持部32dや駆動モータ32aなどは回
転テーブル34に支持されている。また、前記回転テー
ブル34は、開口部34aを形成している。
【0044】前記回転テーブル34は、その両端側を回
転軸33dにより回転自在に支持されている。そして、
前記回転軸33dは、その両端側を軸受部33e、33
eにより回動自在に支持されており、その所定位置に回
転歯車33cを有している。さらに、前記回転歯車33
cは伝達歯車33dと噛合しており、この伝達歯車33
dは、駆動モータ33aの回動軸に設けられている。ま
た、前記軸受部33e,33eおよび駆動モータ33a
は、支持テーブル35に支持されており、前記支持テー
ブル35は、前記回転テーブル34およびその回転テー
ブル34で支持している保持部31などが回動自在に支
持できるように、その支持テーブル35を離間するか、
開口を備える構成(図面では離間させた構成)としてい
る。
【0045】したがって、図7および図5で示すよう
に、前記手袋Wを装着する場合は、はじめに、手袋Wの
開口部Waを保持部31に装着してその手袋Wの指の基
端が、その保持部31の上端近傍まで来るように支持し
て準備が整う。つぎに、使用者が、操作ボタンを操作す
ると、移動機構32および回動機構33が作動し、駆動
モータ32aの作動により伝達歯車32bが回転して噛
合している移動軸32cを所定距離移動させる。この移
動距離は、前記手袋Wの開口部Waに手指を挿入した
際、手指が保持体31a,31bの内径側に触れること
がない位置まで移動させられる。そして、回動機構33
が作動し回転テーブル34が回転させられ、手袋Wの開
口部Waが上を向き(図7の仮想線)、保持体31a,
31bに保持された状態とする。
【0046】そのため、使用者の手指を手袋Wの開口部
Waから挿入すると、すぐに手袋の指側に手指が挿入で
き(図5(b)(c))その後、さらに手袋Wに挿入す
る手を下方に押し下げる(図5(d))ことで、手袋W
の開口部Wa側を保持部31から離脱する。さらに、移
動機構32が作動して、両保持体31a,31bをさら
に離間させ、それら両保持体31a,31bの間から手
袋Wを装着した腕を抜き出すことができる。なお、上記
構成の手袋装着装置Dは、図5(d)ないし図5(g)
で示すようにセンサ(10a,10b)を設ける構成と
しても良い。また、一方の保持体31a(31b)のみ
が移動する構成としても構わない。
【0047】つぎに、図8および図9に基づいてこの発
明の他の形態を説明する。図8で示すように、手袋装着
装置Eは、手袋Wを支持する一方と他方の保持体41
a,41bからなる保持部41と、これら保持部41を
回動自在に支持する回動支軸部43と、前記保持体41
a,41bが当接して回転方向を一方に規制する規制手
段45と、前記保持体41a,41bの側面に設けた手
袋Wの開口部Waを係止する係止部44、44とから構
成されている。
【0048】前記保持体41a,41bは、対向したと
き円環状に構成され、手指を挿入してもその保持体41
a,41bに手指が触れることがない直径を有してい
る。そして、その保持体41a、41bの側面高さは、
手袋Wの開口部Waが容易に支持できる長さ寸法を有し
ていると都合が良い。また、その側面の所定高さ位置に
突出して係止部44、44が形成されている。さらに、
前記規制手段45は、保持体41a,41bが当接して
その回転を規制する当接部45a,45bにより構成
し、前記当接部45a,45bの下端側は、切り欠いて
いる。そして、前記回動支軸部43は、回動支軸43
a,43bと、この回動支軸43a,43bを支持する
前記保持体41a,41bの一端側の上端からコ字状に
突出して形成した一方と他方の取付部42a,42bか
らなる介在部42とから構成されている。さらに、前記
回動支軸43a,43bは、前記当接部45a,45b
の下端側位置のレベルに合わせて設けられている。な
お、前記係止部44、44の位置は、回動支軸43a,
43bの位置より上側に設けられている。
【0049】そのため、図9(a)で示すように、はじ
めに、両保持体41a,41bを回動支軸部43により
内側(仮想線で示す)の位置に回動させ、保持部41の
直径を小さくした状態とする。そして、手袋Wの開口部
Waを、保持体41a,41bの係止部44、44に係
止させた状態で、その保持体41a,41bを図9
(b)で示すように水平状態にし、手袋Wの開口部Wa
の弾性力に抗して伸長させて支持する。このとき、回動
支軸43a,43bが当接部45a,45bの下端側に
位置すると共に、係止部44、44が回動支軸43a,
43bの上側に位置するため、係止部44、44で支持
している手袋Wの開口部Waが伸縮する方向に弾性力が
働き、常に当接部45a,45bを当接させる方向に付
勢されることになり、図9(b)の状態で手袋Wを保持
体41a,41bで支持することができる。なお、手袋
Wは、その指側の基端近くまで、係止部44、44およ
び保持体41a,41bに支持されていると手指の挿入
が容易にできる。
【0050】保持部41に手袋Wが支持されると、図9
(b)で示すように、使用者の手指を手袋Wの開口部W
aから挿入して手袋Wの指先側まで手指を到達させる。
そして、図9(c)で示すように、さらに手指を下方に
押し下げ、係止部44、44に係止されている手袋Wの
開口部Waの弾性力に抗して回動支軸により両保持体4
1a,41bを所定角度傾斜させると、手袋Wの開口部
Waの高さ位置が回動支軸43a,43bより下にな
り、手袋Wの開口部Waの付勢力が今度は下向きとなる
ことで、係止部44、44から手袋Wの開口部Waが外
れる方向に弾性力が働き、容易に保持体41a,41b
から手袋Wが離脱して手袋Wを手指に装着することがで
きる。
【0051】つぎに、図10に基づいて手袋装着装置の
他の構成について説明する。図10(a)(b)で示す
ように、手袋装着装置Fは、一方と他方の保持体51
a,51bからなる環状の保持部51と、前記保持体5
1a,51bの一端側に軸着した回動支軸52とにより
構成されている。そして、前記保持体51a,51bの
側面に凹状の手袋Wの開口部Waを係止する係止部54
が形成されていると共に、その前記保持体51a,51
bの互いに当接する位置に規制手段53が形成されてい
る。
【0052】前記規制手段53は、保持体51a,51
bが水平状態となったとき互いに当接する当接部53
a,53bとから構成され、前記回動支軸52が、その
規制手段の上端側に位置するように設けられている。そ
して、前記係止部54は、前記回動支軸52の高さ位置
より低い位置になるように配置されている。したがっ
て、前記保持部51a,51bは、図10(a)で示す
仮想線の方向にのみ、回動支軸52を介して回動するこ
とが可能となる。
【0053】そのため、手袋装着装置Fを使用する場合
は、はじめに、図10(a)で示すように仮想線で示す
方向に保持体51a,51bを回動させ、保持部51の
直径を小さくした状態で手袋Wの開口部Waを係止部5
4に係止させる。そして、その保持体51a,51b
を、手袋Wの開口部Waの弾性力に抗して伸長させ水平
方向にした状態で支持する。このとき、手袋Wの開口部
Waが係止されている位置が、回動支軸52の位置より
低い位置にあるため、手袋Wの弾性力が常に両保持体5
1a,51bを下方向に回転させる方向に付勢させる。
そのため、当接部53a、53bが当接し、保持部51
が手袋Wを支持すると共に、その状態を維持できる。
【0054】そして、伸長された手袋Wの開口部Wa側
から使用者が手指を挿入し、手袋Wの指先側まで手指を
到達させ、さらに、下方向に手指を強制的に押し下げる
と、手袋Wの開口部Waが係止部54から離脱して手袋
Wを装着することが可能となる。
【0055】なお、図8ないし図10で示した構成の手
袋装着装置E,Fは、その保持部41、51の構成で、
少なくとも一部に図11(a)で示すように、側面の長
さLが手袋Wの指の基端部から開口部Waまでを折り曲
げた状態であっても支持できる長さを有する構成とする
と都合が良い。また、図11(b)で示すように、保持
部41、51は、両保持体41a,41b、51a,5
1bの割合が8対2、7対3、6対4など左右非対称と
なるように構成しても構わず、このとき保持体41a,
41b、51a,51bの一方または両方を回動自在に
する構成としても良い。さらに、その回動方向は、図1
1(c)(d)で示すように、上側あるいは下側のどち
らに回動しても構わない。
【0056】また、図11(e)(f)で示すように、
保持部41、51の形状は、瓢箪型であっても、凹凸を
複数備える構成であっても良く、使用者の手指が支障な
く支持している手袋に挿入できる開口広さを備えていれ
ば良い。したがって、図示していないが、小判型や楕円
形などの構成であっても良い。
【0057】つぎに、図13に基づいてこの発明の他の
形態の手袋装着装置を説明する。図12に示すように、
手袋装着装置Gは、ピンあるいは棒状の手袋Wの保持部
61と、この保持部61を前進後進自在に支持する移動
機構62とから構成されている。
【0058】前記保持部61は、複数の(図面では4
本)支持ピン61a,61b,61c,61dを備えて
おり、必要があれば、その支持ピン61a,61b,6
1c,61dに凸状あるいは凹状の手袋Wの開口部Wa
の係止部分を形成すると都合が良い。前記移動機構62
は、駆動部としてのシリンダ装置62a,62b,62
c,62dを有しており、前記シリンダ装置62a,6
2b,62c,62dの駆動ロッド62j,62k,6
2m,62nを介して設けた支持部62e,62f,6
2g,62hに、前記支持ピン61a,61b,61
c,61dが支持されている。
【0059】したがって、前記支持ピン61a,61
b,61c,61dの各距離を、あらかじめ手袋Wの開
口部Waが、その少ない伸長で下方に落下しない程度に
配置しておき、その保持部61に手袋Wの開口部Waを
保持する。つぎに、シリンダ装置62a,62b,62
c,62dを作動させ、所定距離まで駆動ロッド62
j,62k,62m,62nを縮退させると、手袋Wの
開口部Waは、弾性力に抗して拡げられる。そのため、
手袋Wの開口部Wa側から使用者が手指を挿入して手袋
Wの指先側まで使用者の手指を容易に到達することがで
きる。さらに、下方に手指を押し下げると、手袋Wの開
口部Waが支持部61から離脱して手指に手袋Wを装着
することができる。
【0060】なお、前記支持ピンの長さは、手袋の指の
基端から開口部の位置までを折り畳んだ状態であって
も、無理なく支持できる長さを有していると都合が良
い。また、支持ピンの数は5本、6本……10本などそ
の数を増やすなどの構成としても良い支持ピンの数を増
やす場合は、支持部に支持している支持ピンの下方の構
成を分岐して増やす構成とすると都合が良い。そして、
支持ピンを複数にする場合は、全体として円形状あるは
楕円形状となる構成とすると都合が良い。また、移動機
構は、図11では4か所に移動部を設けたが、少なくと
も隣接する2か所を移動部とすれば足りる。また、上記
した各手袋装着装置は、保持体部分のみが露出するよう
に、他の部分をカバー体で覆う構成とすると都合が良
い。
【0061】
【発明の効果】以上に述べたようにこの発明は次の優れ
た効果を発揮する。 (1) 手袋装着装置は、手袋の開口部を一方と他方の保持
体により支持した状態で移動機構により、その保持体を
離間させる方向に移動し、手袋の開口部をその弾性力に
抗して大きく開口した状態にできるため、看護婦などの
人手を煩わすことなく使用者が容易に手袋の装着をする
ことができる。さらに、保持体に手袋の開口部を挟持す
る挟持部を設ける構成とすることで、確実に手袋を保持
でき、装着作業中に手袋の離脱を防ぐことが可能とな
る。また、使用者が自分で手袋に手指を装着できるた
め、手肌と手袋の無理な摩擦を避けることができ、手袋
装着時に痛みや不愉快感を伴うことがない。
【0062】(2) 手袋装着装置は、保持部を回動させる
回動機構を備えることで、手袋を装置に装着するときの
作業が容易となる。また、使用するときのみ手袋の開口
部を上向きにすることで、手袋内に粉塵が入り込むこと
を防止できる。
【0063】(3) 手袋装着装置は、保持体を回動支軸で
回動自在に支持する共に、前記保持体の側面に手袋の開
口部を係止部を設け、前記保持体の回動を位置方向に規
制する規制手段を設けているため、装置の構成が簡易で
かつ容易に手袋の装着を可能とする。
【0064】(4) 手袋装着装置は、その移動機構が、駆
動モータおよび回動軸と移動軸により構成し、前記回動
機構は、回転部とこの回転部の案内部とから構成するこ
とで、駆動モータの使用が一箇所で手袋装着装置の駆動
系を制御することができ、制御作業が容易となる。
【0065】(5) 手袋装着装置は、その移動機構が、保
持体の一方を支持する回動軸部と、その回動軸部を回動
させる駆動モータとから構成し、前記回動機構は、保持
体を支持する支軸部と、この支軸部を所定角度回転させ
る駆動部とから構成し、前記両保持体の当接する位置に
係合部分を設けることで、構成が簡単で手袋を容易に装
着できることを可能とする。また、一方の保持体の位置
が前後または左右方向に移動しないため、両方の保持体
が移動するものと比べると、手袋装着装置の設置の自由
度が大きい。
【0066】(6) 手袋装着装置は、両保持体をそれぞれ
の駆動モータにより移動可能とし、さらに、他の駆動モ
ータにより手袋を支持している保持部の支持方向を変え
る構成とすることで、使用者の手袋のサイズに合わせて
保持体の幅を決定することが迅速かつ正確にできると共
に、保持部を複数設けるときに都合が良い。
【0067】(7) 手袋装着装置は、保持体の構成を非対
称とすることで、その保持体の大きく構成した側から手
袋の開口部を装着すれば、保持体に手袋を支持させると
きの作業を容易にする。
【0068】(8) 手袋装着装置は、保持体を手袋の指か
ら開口部までを少なくとも折り曲げた状態で無理なく保
持できる長さを備えることで、手袋に手指を挿入すると
き、手指が先端側まで挿入する際に手袋と摩擦する部分
が減りさらに手袋の装着を容易にすることが可能とな
る。
【0069】(9) 手袋を装着する場合は、その手袋の開
口部を弾性力に抗して開口させた状態を維持し、一気に
手指を手袋の指側まで挿入して装着することが可能であ
るため、手指の挿入の際に、大きな摩擦抵抗となる手袋
の開口が手指に触れることなく装着できる。また、手袋
の開口部の向きが下向きから上向きに変更させた後に手
指を手袋の開口部から挿入して装着することで、手袋の
開口支持の作業が容易で、かつ、手袋の装着が容易であ
る。さらに、手袋の装着状態を検知するセンサを設けた
構成とすることで、一連の手袋の装着動作が適切に制御
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の手袋装着装置の全体を示す斜視図で
ある。
【図2】(α)(a)(b)(c)(d)はこの発明の
手袋装着装置の手袋に手指を装着する状態を示す原理図
である。
【図3】(a)(b)は、この発明の手袋装着装置の他
の形態を示す平面図および正面図である。
【図4】(a)(b)は、この発明の手袋装着装置の回
動機構を示す要部の側面図および断面図である。
【図5】この発明の手袋装着装置の手袋の装着手順を示
す原理図である。
【図6】(a)(b)(c)は、この発明の手袋装着装
置の他の形態を示す原理図である。
【図7】この発明の他の形態を示す手袋装着装置の斜視
図である。
【図8】この発明の他の形態を示す手袋装着装置の斜視
図である。
【図9】(a)(b)(c)(d)は、この発明の手袋
装着装置の装着手順を示す原理図である。
【図10】(a)(b)は、この発明の応用例を示す平
面図である。
【図11】この発明の図9および図10の手袋装着装置
の応用例を示す原理図である。
【図12】この発明の手袋装着装置の保持部の一部を省
略した正面図である。
【図13】この発明の手袋装着装置の他の形態を示す要
部を示す斜視図である。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F,G 手袋装着装置 1 保持部 2 保持体 2a 把持爪(挟持部) 3 移動機構 4 固定部 11 保持部 11a,11b 保持体 12 移動機構 12a 駆動モータ 12b 伝達歯車 12c 噛合歯車 12d 回動軸 12e 従動歯車 12f 回動歯車 12g 取付部 12h 移動軸 12j 螺子部 12k 回動支持部 13 回動機構 13a 案内部 13b 突出ピン(回転部) 14 支持テーブル 34 回転テーブル 35 支持テーブル 41 保持部 41a,41b 保持体 42 介在部 43 回動支軸部 44 係止部 45 規制手段 45a,45b 当接部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】伸縮自在な部材で形成された手袋を手指に
    装着する装置であって、前記手袋の開口部を保持する一
    方と他方の保持体からなる保持部と、前記保持体を離間
    させる方向に移動する移動機構とからなることを特徴と
    する手袋装着装置。
  2. 【請求項2】伸縮自在な部材で形成された手袋を手指に
    装着する装置であって、前記手袋の開口部に挿入する一
    方と他方の保持体からなる保持部と、前記保持体を離間
    する方向に移動する移動機構と、前記保持部の支持方向
    を変える回動機構とからなることを特徴とする手袋装着
    装置。
  3. 【請求項3】伸縮自在な部材で形成された手袋を手指に
    装着する装置であって、前記手袋の開口部を伸長して支
    持する一方と他方の保持体からなる保持部と、前記両保
    持体の少なくとも一方を回動自在に支持する回動支軸部
    と、前記保持体の側面に設けた手袋の開口部を係止する
    係止部と、前記保持体の回転方向を規制する規制手段と
    を有することを特徴とする手袋装着装置。
  4. 【請求項4】前記一方と他方の保持体からなる保持部
    は、筒状に形成し、前記手袋の指の基端から開口部まで
    の位置を、その手袋の弾性力に抗して支持できる支持長
    さを備える請求項1、2または3に記載の手袋装着装
    置。
  5. 【請求項5】前記保持部は、その一方と他方の保持体の
    構成比率を非対称としたことを特徴とする請求項1、
    2、3または4に記載の手袋装着装置。
  6. 【請求項6】前記移動機構は、駆動モータと、この駆動
    モータによりその手袋の開口部が広がる方向に前記保持
    体を移動させる移動部とからなり、前記保持体は、支持
    する手袋の開口部を、挟持開放自在に作動して挟持する
    挟持部を備える請求項1、4または5に記載の手袋装着
    装置。
  7. 【請求項7】前記移動機構は、駆動モータと、この駆動
    モータの作動により歯車を介して回動する回動軸と、こ
    の回動軸の回動により噛合手段を介して一方と他方に前
    記保持体を移動させる移動軸とからなり、 前記回動機構は、前記移動軸を所定角度回転させる回転
    部と、この回転部に当接して前記保持体の移動を案内す
    る案内部とからなることを特徴とする請求項2、4また
    は5に記載の手袋装着装置。
  8. 【請求項8】前記移動機構は、前記保持体の一方を支持
    する支軸部と、この支軸部を移動させる駆動部とからな
    り、前記回動機構は、前記保持体の他方を支持する回動
    軸と、この回動軸を所定角度回転させる駆動モータとか
    らなり、前記両保持体は、当接したとき互いに係合する
    係合部を備える請求項2、4または5に記載の手袋装着
    装置。
  9. 【請求項9】前記移動機構は、前記両保持体をそれぞれ
    支持する一方と他方の支軸部と、前記両支軸部のそれぞ
    れに設けその支軸部を前後に移動する移動部とからな
    り、前記回動機構は、前記移動機構を支持する支持台
    と、この支持台を回動自在に支持する回動軸部と、この
    回動軸部を回動する駆動モータとからなる請求項2、4
    または5に記載の手袋装着装置。
  10. 【請求項10】前記規制手段は、両保持体の当接する位
    置に当接部を設けると共に、前記回動支軸部をその当接
    部の上下端の一方側に設けたことを特徴とする請求項
    3、4または5に記載の手袋装着装置。
  11. 【請求項11】伸縮自在な部材で形成された手袋を手指
    に装着する方法であって、前記手袋の開口部の一方側と
    他方側を保持手段により保持してその弾性力に抗して伸
    長させる第1工程と、伸長した手袋の開口部に使用者の
    手指を挿入してその手袋を装着する第2工程と、前記手
    袋に手指を装着した後に、前記保持手段を開放し、保持
    手段から手袋を離脱する第3工程からなる手袋の装着方
    法。
  12. 【請求項12】伸縮自在な部材で形成された手袋を手指
    に装着する方法であって、前記手袋の開口部を支持手段
    により支持する第1工程と、支持した手袋の開口部側を
    その弾性力に抗して伸長させた状態で維持する第2工程
    と、使用者の手指を挿入して手袋に装着したことを検知
    して、前記支持手段をさらに離間する方向に移動する第
    3工程とからなる手袋の装着方法。
  13. 【請求項13】伸縮自在な部材で形成された手袋を手指
    に装着する方法であって、前記手袋の開口部を支持手段
    により支持する第1工程と、支持した手袋の開口部側を
    その弾性力に抗して伸長させると共に、その手袋の開口
    部を上向きにする第2工程と、前記手袋に使用者の手指
    を挿入してその手袋に装着すると共に、手袋が固定位置
    から離脱したことを検知して、その手袋の支持手段をさ
    らに離間する方向に移動する第3工程からなる手袋の装
    着方法。
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