JPH10108758A - 車両用座席 - Google Patents

車両用座席

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JPH10108758A
JPH10108758A JP28467996A JP28467996A JPH10108758A JP H10108758 A JPH10108758 A JP H10108758A JP 28467996 A JP28467996 A JP 28467996A JP 28467996 A JP28467996 A JP 28467996A JP H10108758 A JPH10108758 A JP H10108758A
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義明 河合
Yoshitaka Ogimura
好孝 荻村
Noritaka Kasugai
則孝 春日井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】エアコンディショナの動作と同時に快適な座り
心地を得る。 【解決手段】車両用座席2の表面側に、非通気性部材か
らなる下層10と、この下層10上面に接着された通気
性部材からなる通気層11と、この通気層11の上面に
取り付けられ通気層11を外部と連通させる通気部14
が形成された上層12とからなる各層を形成する。車両
用座席2には、通気層11に外部からのエアを導入する
エア導入口15を設け、このエア導入口15とエアコン
ディショナ3のエア吹出し口3Aとをホース20により
接続する。エアコンディショナ3の作動により、エア吹
出し口3Aから送出されるエアの一部が通気層11に導
入されると、通気部14に接触する利用者の身体の一部
にエアが触れて流れる。 【効果】エアコンディショナの動作と同時に利用者の身
体を冷やしたり、暖めたりすることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用座席に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年では、エアコンディショナが取り付
けられた自動車が一般に普及している。エアコンディシ
ョナは、外気温に応じて車室内に冷気または暖気をエア
吹出し口から供給し、室内を適切な温度に保持するよう
にしている。また、車室内に設けられ座り部と背もたれ
部とからなる座席は、成型されたウレタンフォーム等の
弾力性を有するクッション部材の表面を、皮革あるいは
布等のシート状部材により覆って形成される。車両に設
けられたエアコンディショナは、エンジンを動力源とし
て動作するようになっているので、動作開始から室内を
適温とするまでには、エアコンディショナの能力、外気
温との温度差、室内の空間の大小、乗車人数等に左右さ
れはするものの、しばらく時間がかかる。このため、夏
などに炎天下で太陽熱により熱せられた自動車に乗り込
むと、座席自体が蓄熱されて高温となっており、座席の
熱が身体に伝わったり、身体のうち座席に触れる部分が
汗でベとついたりして不快感を催すことがある。このた
め、従来、夏にはヤシあるいは麻等の天然の素材を網目
状に編んで形成したクッションを座席に取り付けて座席
と身体の間に空気の層を形成し、身体から発散する湿気
を吸収したり、逃がしたりするようにしたものが知られ
ている。また、熱を吸収しやすい多数の球体を面状に繋
ぎ合わせて、座席に取り付けるようにしたものも知られ
ている。一方、冬などには、座席に座布団を敷き、乗車
時、冷えた座席に体温を奪われる不快感を除くようにし
ている。また、座席内にヒータを設け、このヒータの熱
により座席を暖めるようにしたものも知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、かかる
従来のエアコンディショナによる冷暖房では、動作開始
から適温となるまでに時間がかかる。このため、室内が
適温となるまでの間、窓を閉め切った室内で我慢を強い
られるという問題がある。また、乗用車などでは、エア
コンディショナのエア吹出し口は前方の座席側に設けら
れることが多く、前後の座席で温度差が生じ、一方の座
席に座る利用者には適温となっても他方では不十分であ
ったり度が過ぎてしまうという問題がある。さらに、夏
などには、例え、エアコンディショナにより車室内が冷
房されて適温に保持されている走行中であっても、体温
により座席自体に熱がこもって不快感を招くことがあ
る。また、温寒の感覚は個人差があるため、乗車人数が
増えると適切な温度の設定が難しいという問題がある。
さらに、座席にヒータを組み込んでも、冬しか使用でき
ず、しかも、ヒータにより座席が暖まるまで時間がかか
るという問題がある。また、座席ごとにヒータを設ける
とコストアップにつながるという問題がある。
【0004】本発明は上記問題点を除くためになされた
もので、エアコンディショナの動作開始後、直ちに快適
な座り心地を提供することができ、しかも、車室内の温
度および座席の位置に左右されることなく、個々の利用
者の温寒の感覚差に応じた快適な座り心地を提供するこ
とができ、さらに、簡素な構成により安価に製造するこ
とができ、かつ、冷暖房コストの低減を図ることができ
る車両用座席を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る車両用座席
は、エア吹き出し機構を備えた車両の座席において、座
席の表面側に、非通気性部材からなる下層と、この下層
上面に取り付けられ内部にエアが流通可能な空隙が形成
されたエア流通部材からなる通気層と、この通気層の上
面を覆って取り付けられるとともに上記通気層を外部と
連通させる通気部が形成された上層とからなる各層を形
成するとともに、上記通気層とエア吹き出し機構のエア
吹出し口とを接続しエア吹き出し機構から送出されるエ
アの一部を通気層に導入する導入通路を設けたものであ
る。
【0006】本発明に係る車両用座席は、座席の表面側
に、非通気性部材からなる下層と、この下層上面に取り
付けられ内部にエアが流通可能な空隙が形成されたエア
流通部材からなる通気層と、この通気層の上面を覆って
取り付けられるとともに上記通気層を外部と連通させる
通気部が形成された上層とからなる各層を形成するとと
もに、上記通気層とエア吹き出し機構のエア吹出し口と
を接続しエア吹き出し機構から送出されるエアの一部を
通気層に導入する導入通路を設けたことにより、座席に
利用者が座り、エア吹き出し機構から導入通路を介して
所定の温度のエアが通気層内に導入されると、利用者に
接触した通気部と下層とに挟まれた通気層には、エアの
流路が形成され、利用者と非接触の通気部から仕事を終
えたエアが外部に排出される。このため、利用者に接触
した通気部では、導入された所定温度のエアが利用者の
身体に直接触れて流れるので、導入されるエアの温度に
応じて利用者の身体を冷やしたり暖めたりすることがで
きる。
【0007】また、本発明に係る車両用座席は、エア吹
き出し機構を備えた車両の座席において、座席の表面側
に、非通気性部材からなる下層と、この下層上面に取り
付けられ内部にエアが流通可能な空隙が形成されたエア
流通部材からなる通気層と、この通気層の上面を覆って
取り付けられた非通気性部材から構成され所定部分に通
気層と外部とを連通する隙間が形成された上層とをそれ
ぞれ形成するとともに、上記通気層とエア吹き出し機構
のエア吹出し口とを接続しエア吹き出し機構から送出さ
れるエアの一部を通気層に導入する導入通路を設けたも
のである。
【0008】本発明に係る車両用座席は、座席の表面側
に、非通気性部材からなる下層と、この下層上面に取り
付けられ内部にエアが流通可能な空隙が形成されたエア
流通部材からなる通気層と、この通気層の上面を覆って
取り付けられた非通気性部材から構成され所定部分に通
気層と外部とを連通する隙間が形成された上層とをそれ
ぞれ形成するとともに、上記通気層とエア吹き出し機構
のエア吹出し口とを接続しエア吹き出し機構から送出さ
れるエアの一部を通気層に導入する導入通路を設けたこ
とにより、座席に利用者が座り、エア吹き出し機構から
導入通路を介して所定の温度のエアが通気層内に導入さ
れると、下層と上層の非通気性部材に挟まれた通気層の
内部には、エアの流路が形成され、導入されたエアは上
層の非通気性部材に触れて通気層内部を流れ、仕事を終
えたエアは通路から外部に排出される。このため、導入
されるエアの温度に応じて上層の接触面を通じて利用者
の身体を冷やしたり暖めたりすることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面に基いて本発明の実施
の形態について説明する。図1は本発明の第1の実施例
に係る車両用座席の一部破断斜視図、図2は図1の車両
用座席の縦断面図、図3は図1の車両用座席の背もたれ
部を倒した状態を示す説明図である。本発明に係る車両
用座席2は、図1に示すように、エアコンディショナ
(エア吹き出し機構)3を備えた自動車に設けられる。
車両用座席2は、シートクッションフレーム4に座り部
側のシートパッド(座り部)6が、シートバックフレー
ム5に背もたれ部側のシートパッド(背もたれ部)7が
それぞれ取り付けられる。
【0010】ところで、車両用座席2の表面側には、図
2に示すように、塩化ビニール、レザー等の非通気性の
シート状部材(非通気性部材)からなる下層10と、こ
の下層10上面に取り付けられ内部にエアが流通可能な
空隙が形成されたクッション材(エア流通部材)からな
る通気層11と、この通気層11の上面に取り付けられ
非通気部13と通気部14とがそれぞれ所定の部位に形
成された上層12とが一体に連続して形成される(図4
参照)。上層12の通気部14は、通気性を有する繊維
布、または、メッシュ状の布からなり、利用者が着座し
て接触する部位C1(太腿部、臀部)、C2(背中部)
(図3参照)にほぼ応じて形成される。本実施例では、
接触する部位C1、C2よりわずかに狭い範囲に形成さ
れている(通気部14は、図1および図3の斜線部分で
示す。)。非通気部13は、断熱性を有するシート状部
材からなり、利用者が着座した際、腰部に対応する部位
に、すなわち、車両用座席2の座り部6と背もたれ部7
との間に沿って所定の長さを有して形成される。これら
各層10、11、12により車両用座席2の表面側に通
気構造が形成される。クッション材11は、弾力性を備
え所定の厚さを有するもので、図4に示すように、ダブ
ルパイル織編機によりプラスチック・モノフィラメント
糸条をパイル糸のように織り又は編み込んでハニカム構
造に形成される。
【0011】この通気構造10、11、12のうち、座
り部6後部および背もたれ部7下部には、図2に示すよ
うに、通気層11にエアを導入するエア導入口15が形
成される。エア導入口15には、通気層11とエアコン
ディショナ3のエア吹出し口3Aとを連通しエアコンデ
ィショナ3から送出される所定温度のエアの一部を通気
層11に導入するホース(導入通路)20が接続され
る。ホース20は、合成樹脂を蛇腹状に成形した伸縮可
能な可撓性を有するもので、図1に示すように、入口側
端部に取り付けられたアダプタ21がエアコンディショ
ナ3のエア吹出し口3Aに、出口側端部に取り付けられ
たコネクタ22がエア導入口15にそれぞれ接続される
ようになっている。また、ホース20には、内部のエア
通路を調整可能に絞るとともにこのエア通路を遮断して
外部にエアを放出するエア調整弁23が設けられる。こ
のため、エアコンディショナ3のエア吹出し口3Aから
送り出される所定の温度のエア(冷気または暖気)は、
エア調整弁23により送出量が調整されて通気層11に
送り込まれるようになっている。アダプタ21は、エア
吹出し口3Aの形状に合わせて成形された発泡スチロー
ル等の発泡成形品、ウレタン等の弾性変形可能な成形品
あるいはジョイント部材から構成される。
【0012】通気層11外縁のうち、座り部6側前端に
隙間11Aが、背もたれ部7側上端に隙間11Bがそれ
ぞれ形成され、これら隙間11A、11Bは、利用者が
車両用座席2に着座しても接触あるいは閉塞されること
がなく、通気層11の内部と外部とを連通するようにな
っている。これら隙間11A、11Bはエア導入口15
から最も離れた場所に位置している。このため、通気層
11に外部からエアが導入された際、上層12の通気部
14の全面が塞がれてしまうと、導入されたエアは隙間
11A、11Bから外部に逃げるようになっている。
【0013】次に、車両用座席2の作用について説明す
る。まず、図3に示すように、エア導入口15とエアコ
ンディショナ3のエア吹出し口3Aとをホース20によ
り接続する。そして、車両用座席2に利用者が座り、エ
ンジンを始動しエアコンディショナ3を動作させると、
エア吹出し口3Aから所定温度のエア(冷気または暖
気)がホース20を介して通気層11に導入される。通
気層11に導入されたエアは、図2に示すように、非通
気部13と下層10とに挟まれたクッション材11の内
部に形成された空隙を通過し、座り部6側と背もたれ部
7側の両方に分岐して流れてゆく。各通気部14、14
のうち、利用者に接触する部分では、これら接触部分と
下層10とに挟まれたクッション材11の内部にエアの
流路が形成され、導入されたエアは座り部6と背もたれ
部7とのそれぞれの接触部分で身体の一部(太腿部、臀
部および背中部)に触れて流れ、隙間部11A、11B
から外部に排出される。このため、エアコンディショナ
3の動作後直ちに、身体の一部(太腿部、臀部および背
中部)を導入されたエアによって冷やしたり暖めたりす
ることができ、所定温度のエア導入と同時に快適な座り
心地を実現することができる。つまり、暑い季節にエア
コンディショナ3から冷気を導入する際には身体を冷や
し、寒い季節に暖気を導入する際には身体を暖めるよう
になっている。このように、利用者に接触した通気部1
4、14では、導入された所定温度のエアが利用者の身
体に直接触れて流れるので、汗ばんだり座席側の熱が利
用者側に伝わることがなく、快適な座り心地を実現する
ことができる。しかも、ホース20には、エア調整弁2
3が設けられているので、導入されるエアの量を調整し
て利用者の温寒の感覚に応じた快適さを得ることができ
る。さらに、導入された所定温度のエアが利用者の身体
に直接触れることにより、体温に対するエア温度の温度
差をあまり大きくする必要がなく、従来のように、エア
コンディショナにより室内の温度を上下させこの室内の
空気の温度を介して快適度を確保する場合に比較して、
冷暖房費のコストを低減させることができる。特に、自
動車の走行中では、エアコンディショナの動力消費を抑
え、燃費を低減させることができる。さらに、座り部6
と背もたれ部7との間には、断熱性を有する非通気部1
3が形成されているので、利用者の腰部にエアの温度が
影響することはない。
【0014】次に、上記第1の実施例の変形例に係る車
両用座席32、42について、図5および図6を参照し
て説明する。上記実施例と同一符号は同一または相当部
分を示す。図5に示す車両用座席32は、上層12の非
通気部13のほぼ中央には、下層10との間に通気性の
クッション材11の代わりに、非通気性のクッション部
材(填隙部材)33を挟み入れて非通気層を形成し、こ
の非通気層33両側には、座り部6側の通気層11と背
もたれ部7側の通気層11との間を連通する連通路3
4、35を形成している。連通路34、35の裏側に
は、エア導入口15A、15Bが形成され、ホース20
の分岐コネクタ22Aに接続されるようになっている。
このため、車両用座席32の非通気層33には、エアが
流れることがないので、上記第1の実施例の車両用座席
2のように断熱性を有するシート部材で非通気部を構成
するのに比べて、腰部への導入エアの温度上の影響を完
全に排除することができる。図6に示す車両用座席42
は、エア導入口15Cを座席42の座り部6前方側に形
成し、このエア導入口15C近傍の上層12には非通気
部43を形成して、通気部14側への通路を形成してい
る。
【0015】図7は、本発明の第2の実施例に係る車両
用座席52を示すもので、座席52の表面側には、塩化
ビニール、レザー等の非通気性のシート状部材からなる
下層10と、この下層10上面に取り付けられ内部にエ
アが流通可能な空隙が形成された通気性のクッション材
からなる通気層11と、この通気層11の上面を覆って
取り付けられたシート状の非通気性部材62、62から
構成され外縁の所定部分には、通気層11と外部とを連
通する隙間63A、63Bが形成された上層64とが一
体に連続して形成される。座席52の座り部56と背も
たれ部57との間には、断熱性を有するシート状部材に
より非通気性の断熱部65が形成される。これら各層1
0、11、64により座席52の表面側に通気構造が形
成されるようになっている。車両用座席52の裏面側に
は、この通気構造10、11、64に連通しエアコンデ
ィショナ3から所定の温度のエアを通気層11に導入す
るホース20が接続される。車両用座席52はこのよう
に構成されているため、座席52に利用者が座り、ホー
ス20から所定の温度のエアが通気層11内に導入され
ると、座り部56側と背もたれ部57側とに分岐して流
れ、上層64と下層10との間に挟まれた通気層11の
内部には、エアの流路が形成され、仕事を終えたエア
は、通路63A、63Bから外部に排出される。導入さ
れた所定温度のエアは利用者に接触した非通気性部材6
2、62裏面に触れて流れるので、導入されるエアの温
度に応じて利用者の身体を冷やしたり暖めたりすること
ができる。しかも、導入されたエアは直接利用者に触れ
ることがないので、例え、強い冷気や暖気が導入されて
もその温度が緩和されて利用者に伝わり、快適な座り心
地を得ることができる。
【0016】なお、上記各実施例および変形例では、通
気部14を、利用者が座席に着座した際、接触する部位
C1、C2(図3参照)よりわずかに狭い範囲に形成し
ているが、接触する部位C1、C2とほぼ同一としても
よく、あるいは若干広い範囲に形成し、非接触の通気部
14から導入されたエアを外部に逃がすようにしてもよ
い。その場合、隙間11A、11Bを特に設けなくても
よい。上記各実施例および変形例では、自動車等の車両
について述べたが、これに限られるものではなく、航空
機、船舶等の乗り物にも適用可能であることはいうまで
もない。また、上記各実施例および変形例では、エアコ
ンディショナに接続して、冷気または暖気を座席内に導
入するようにしているがこれに限られるものではなく、
送風機あるいは乾燥機に接続して常温のエアまたは乾燥
したエアを導入して快適度を向上させるようにしてもよ
い。さらに、上記各実施例および変形例では、座席ごと
にホースを接続するようにしているが、ホースを分岐さ
せ、複数の座席と接続するようにしてもよい。また、上
記各実施例では、エア調整弁23を設けているが、エア
調整弁23の代わりにエアコンディショナ3の風量を調
整するようにすれば、エア調整弁23を設けなくともよ
い。また、ホース20の一部を車両用座席2の内部に組
み込み、ホース20の露出部分を少なくするようにして
もよい。
【0017】
【発明の効果】以上述べたように本発明に係る車両用座
席によれば、座席の表面側に、非通気性部材からなる下
層と、この下層上面に取り付けられ内部にエアが流通可
能な空隙が形成されたエア流通部材からなる通気層と、
この通気層の上面を覆って取り付けられるとともに上記
通気層を外部と連通させる通気部が形成された上層とか
らなる各層を形成するとともに、上記通気層とエア吹き
出し機構のエア吹出し口とを接続しエア吹き出し機構か
ら送出されるエアの一部を通気層に導入する導入通路を
設けたことにより、座席にエア吹き出し機構から所定温
度のエアが導入されると直ちに利用者の身体を冷やした
り暖めたりすることができるので、エアの導入と同時に
快適な座り心地を提供することができる効果がある。ま
た、通気構造は座席ごとに設けられるので、車室内の温
度および座席の位置に左右されることなく、個々の利用
者ごとに快適な座り心地を得ることができる効果があ
る。また、エア吹き出し機構からのエアを利用者の身体
の一部に直接触れさせるようにしているので、従来のよ
うにエアコンディショナにより車室内の空気の温度を調
整するのに比べて、導入されるエアの温度を体温との相
対的な温度差に応じて調整すればよく、冷暖房消費を抑
えることができ、冷暖房コストの低減を図ることができ
る効果がある。さらに、簡素な構造とすることにより安
価に製造することができる効果がある。また、座席内部
に通気構造が設けられているので、従来のように座席に
エアクッションを取り付けるものに比べ、車室内の空間
を広くすることができ、居住性を向上させることができ
る効果がある。
【0018】また、本発明に係る車両用座席によれば、
座席の表面側に、非通気性部材からなる下層と、この下
層上面に取り付けられ内部にエアが流通可能な空隙が形
成されたエア流通部材からなる通気層と、この通気層の
上面を覆って取り付けられた非通気性部材から構成され
所定部分に通気層と外部とを連通する隙間が形成された
上層とをそれぞれ形成するとともに、上記通気層とエア
吹き出し機構のエア吹出し口とを接続しエア吹き出し機
構から送出されるエアの一部を通気層に導入する導入通
路を設けたことにより、座席の通気構造にエア吹き出し
機構からのエアが導入されると、非通気性部材を介して
利用者の身体を冷やしたり、暖めたりするようにしてい
るので、例え、強い冷気や暖気が座席内に導入されて
も、エアが直接利用者に触れることがなく、快適な座り
心地を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る車両用座席の一部
破断斜視図である。
【図2】図1の車両用座席の縦断面図である。
【図3】図1の車両用座席の背もたれ部を倒した状態を
示す説明図である。
【図4】図1の車両用座席の通気構造を示す説明図であ
る。
【図5】変形例に係る車両用座席を示す説明図である。
【図6】変形例に係る車両用座席を示す説明図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係る車両用座席の一部
破断説明図である。
【符号の説明】
2 座席 3 エアコンディショナ(エア吹き出し機構) 3A エア吹出し口 10 下層(非通気性部材) 11 通気層(エア流通部材) 12 上層 14 通気部 20 ホース(導入通路)

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エア吹き出し機構を備えた車両の座席に
    おいて、座席の表面側に、非通気性部材からなる下層
    と、この下層上面に取り付けられ内部にエアが流通可能
    な空隙が形成されたエア流通部材からなる通気層と、こ
    の通気層の上面を覆って取り付けられるとともに上記通
    気層を外部と連通させる通気部が形成された上層とから
    なる各層を形成するとともに、上記通気層とエア吹き出
    し機構のエア吹出し口とを接続しエア吹き出し機構から
    送出されるエアの一部を通気層に導入する導入通路を設
    けたことを特徴とする車両用座席。
  2. 【請求項2】 上層には、通気部と非通気部とがそれぞ
    れ所定の部位に形成されることを特徴とする請求項1に
    記載の車両用座席。
  3. 【請求項3】 上層の通気部は、利用者が座席に着座し
    た際、接触する部位にほぼ対応して形成されることを特
    徴とする請求項2に記載の車両用座席。
  4. 【請求項4】 各層は、座席の座り部と背もたれ部との
    両方に連続して形成されるとともに、上層には、座席の
    座り部と背もたれ部との間に沿って所定の長さを有する
    非通気部が形成されることを特徴とする請求項3に記載
    の車両用座席。
  5. 【請求項5】 導入通路には、導入されるエアの量を調
    整するエア調整弁を設けたことを特徴とする請求項1に
    記載の車両用座席。
  6. 【請求項6】 座席の座り部前方側に導入通路の出口側
    端部と接続されるエア導入口を形成するとともに、この
    接続部近傍の上層には非通気部が形成されることを特徴
    とする請求項4に記載の車両用座席。
  7. 【請求項7】 座席の座り部と背もたれ部との間には、
    裏面側に導入通路の出口側端部と接続されるエア導入口
    を形成したことを特徴とする請求項4に記載の車両用座
    席。
  8. 【請求項8】 座席の座り部と背もたれ部との間に沿っ
    て形成された上層の非通気部と下層との間には、ほぼ中
    央に非通気性の填隙部材を挟み入れて非通気層を形成
    し、この非通気層両側には、座り部側通気層と背もたれ
    部側通気層との間を連通する連通路を形成したことを特
    徴とする請求項4または7に記載の車両用座席。
  9. 【請求項9】 非通気性部材をシート状部材から、エア
    流通部材を所定の厚さを有するクッション部材から、通
    気部を網目状の布部材からそれぞれ構成したことを特徴
    とする請求項1に記載の車両用座席。
  10. 【請求項10】 導入通路は、伸縮可能な可撓性ホース
    と、このホースの入口側端部に取り付けられ外部のエア
    吹出し口に接続されるアダプタと、上記ホースの出口側
    端部に取り付けられ座席に形成されたエア導入口に接続
    されるコネクタとを備えて構成されることを特徴とする
    請求項5ないし7に記載の車両用座席。
  11. 【請求項11】 エア吹き出し機構を備えた車両の座席
    において、座席の表面側に、非通気性部材からなる下層
    と、この下層上面に取り付けられ内部にエアが流通可能
    な空隙が形成されたエア流通部材からなる通気層と、こ
    の通気層の上面を覆って取り付けられた非通気性部材か
    ら構成され所定部分に通気層と外部とを連通する隙間が
    形成された上層とをそれぞれ形成するとともに、上記通
    気層とエア吹き出し機構のエア吹出し口とを接続しエア
    吹き出し機構から送出されるエアの一部を通気層に導入
    する導入通路を設けたことを特徴とする車両用座席。
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