JPH10107976A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JPH10107976A
JPH10107976A JP8260549A JP26054996A JPH10107976A JP H10107976 A JPH10107976 A JP H10107976A JP 8260549 A JP8260549 A JP 8260549A JP 26054996 A JP26054996 A JP 26054996A JP H10107976 A JPH10107976 A JP H10107976A
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JP
Japan
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image sensor
staircase wave
piezoelectric element
linear image
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JP8260549A
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English (en)
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Manabu Mizumoto
学 水本
Mamoru Murata
守 村田
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Fujinon Corp
Fujifilm Holdings Corp
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Fuji Photo Film Co Ltd
Fuji Photo Optical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ピエゾ素子を介してリニアイメージセンサを主
走査方向に変位させて画素ずらしを行い解像度を上げる
画像読取装置において、ピエゾ駆動信号である階段波の
波形歪みを小さくする。 【解決手段】リニアイメージセンサ28を主走査方向Y
に所定量往復変位させるピエゾ素子32を駆動する階段
波S1を発生する階段波電圧発生部102とピエゾ素子
32との間にローパスフィルタ104を配する。ローパ
スフィルタ104により階段波S1の立ち上がり部およ
び立ち下がり部をなまらせた階段波S2を得る。この階
段波S2によりピエゾ素子32に係る変位振動を電気的
にも制御することができる。電気的な振動制御は、ばね
等の振動抑制部材を使用する機械的な振動制御に比較し
て構成が簡単であり、結局、簡易な構成で変位および振
動の制御が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、リニアイメージ
センサにより原稿画像を主走査方向に読み取るととも
に、前記原稿を前記リニアイメージセンサに対して相対
的に副走査させることで、2次元的な画像の読み取りを
行う画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】光電変換画素が主走査方向に連結された
CCDリニアイメージセンサ等のリニアイメージセンサ
により画像を読み取る場合に、そのリニアイメージセン
サによる読取解像度は、基本的には、光電変換画素1画
素の大きさに依存する。この光電変換画素の大きさは、
実際上は、隣り合う光電変換画素の、例えば、中心間の
距離(画素ピッチともいう。)で定義される。
【0003】このリニアイメージセンサの読取解像度を
上げるため、主走査方向読取の際に、リニアイメージセ
ンサを圧電素子により主走査方向に微小に往復変位させ
る技術、すなわち画素ずらし法を利用した技術が知られ
ている。リニアイメージセンサに対して画素ずらし法を
利用した技術として、この出願人による特開平7−28
3915号公報に公表された技術を挙げることができ
る。
【0004】この技術は、原稿を主走査方向に1ライン
毎に読み取る場合、pを隣接する画素の中心間の距離
(画素ピッチ)、mを1以上の整数としたとき、リニア
イメージセンサを主走査方向に変位量M=p・q・2/
(2・m+1)を満足するように整数qを0〜2mまで
各ライン毎に順次変えることで変位させて読み取り、解
像度を(2・m+1)倍に上げた後、解像度向上後の画
素信号に対して連続する(2・m+1)個の画素信号の
移動平均を取り、解像度向上後の画素信号を得る技術で
ある。
【0005】例えば、m=1とした場合には、変位量M
は、整数qがq=0のときにM=0、整数qがq=1の
ときにM=p・2/3、すなわち、2/3画素、整数q
がq=2のときにM=p・4/3、すなわち、4/3画
素になることから、(2/3)画素ずらしが行われて、
解像度が3倍に向上する。この技術において、3個の画
素信号の移動平均を取るのは、リニアイメージセンサが
奇数画素転送部と偶数画素転送部とを有する構成である
場合に、奇数番目と偶数番目の光電変換画素信号のレベ
ル差を平滑化するためである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、圧電素子を
用いた画素ずらしを行う際には、圧電素子に供給される
駆動電圧をスイッチング等の方法により切り換えてリニ
アイメージセンサの微小変位駆動を行っている。高画質
の画素信号とするためには、この微小変位駆動の際に発
生する圧電素子の変位振動、したがってリニアイメージ
センサの変位振動がある程度収まってから画像の読み取
りを行う必要がある。
【0007】従来、この変位振動は、ばね等による機械
的な方法により抑えていた。しかしながら、それでもあ
る程度の振動が残ってしまうので、リニアイメージセン
サの駆動後の変位振動が収まってから、光電変換画素へ
の電荷の蓄積を有効とするように制御している。
【0008】この発明はこのような課題を考慮してなさ
れたものであり、画素ずらしのための変位駆動を原因と
するリニアイメージセンサの変位振動を簡易な構成によ
り抑制制御することを可能とするとともに、これにより
高画質の画像が得られる等、種々の付加価値を上げるこ
とを可能とする画像読取装置を提供することを目的とす
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明は、複数の光電
変換画素が連結されたリニアイメージセンサにより原稿
を主走査方向に光電的に読み取るとともに、前記原稿を
前記リニアイメージセンサに対して相対的に副走査方向
に移送することで、前記原稿に担持された画像情報を2
次元的に読み取る画像読取装置において、画素ずらし法
による解像度向上のために前記リニアイメージセンサを
主走査方向に所定量往復変位させる圧電素子と、前記圧
電素子に供給する階段波を発生する階段波発生手段と、
前記階段波発生手段と前記圧電素子との間に配されるロ
ーパスフィルタとを備えることを特徴とする。
【0010】この発明によれば、階段波発生手段と圧電
素子との間にローパスフィルタを配するようにしている
ので、このローパスフィルタにより階段波の立ち上がり
部および立ち下がり部をなまらせることが可能となり、
これにより圧電素子の変位(振動)を電気的に制御する
ことができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、この一実施の形態の画像
読取装置10の構成を示している。この画像読取装置1
0は、副走査方向Xに移送される原稿Fを主走査方向Y
に照明する照明光源12と、原稿Fを透過した照明光L
を集光する集光レンズ14と、集光レンズ14により集
光され結像された照明光Lを電気信号に変換する変換部
16と、信号処理部18とから構成される。
【0012】図2および図3に示すように、変換部16
は、主走査方向Yに長尺に構成される支持台20と、支
持台20に対して主走査方向Yに変位自在(振動自在)
に配される移動台22と、移動台22にブラケット24
を介して固定されるプリズム26b、26g、26r
(誤解の生じない限り、これらのうちの1つまたは全部
を、単に、プリズム26ともいう。)とを備える。
【0013】支持台20は、中央部に照明光LをCCD
リニアイメージセンサ等のリニアイメージセンサ28
b、28g、28r(同様に、単に、リニアイメージセ
ンサ28ともいう。)に導くための長尺な開口部30が
形成され、一端部に変位手段であり圧電素子であるピエ
ゾ素子32を挿入するための穴部34が形成され、他端
部に振動抑制部材としてのばね部材であるコイルスプリ
ング36を挿入するための穴部38が形成される。
【0014】一方、移動台22は、中央部に長尺な開口
部40を有し、前記各穴部34、38の最奥部34a、
38aを両端部として支持台20と一体的に構成され
る。支持台20は、両端部がプリズム26の取り付けら
れた方向に折り曲がり、薄肉部を介して移動台22と接
続され、支持台20と移動台22とがスリット42によ
り略分離状態とされることで、移動台22は、主走査Y
方向に変位可能に構成される。
【0015】ピエゾ素子32は、端部が移動台22にお
ける穴部34の最奥部34aに当接した状態で、固定板
50により支持台20の穴部34に装着される。
【0016】プリズム26b、26g、26rが固定さ
れたブラケット24は、固定ねじ54によって移動台2
2に固定される。プリズム26b、26g、26rは、
図3に示すように、その接合面にダイクロイックフィル
タ56a、56bが設けられており、照明光LをB、
G、Rの各波長に分光し、リニアイメージセンサ28b
{照明光LのB(青)信号を光電変換}、28g{照明
光LのG(緑)信号を光電変換}、28r{照明光Lの
R(赤)信号を光電変換}に導く。
【0017】信号処理部18は、図1に示すように、リ
ニアイメージセンサ28からのB、G、R各画素信号を
各々処理するB、G、R各信号処理部58b、58g、
58r(同様に、単に、信号処理部58ともいう。)
と、ドライブアンプ(ドライバともいう。)60を介し
てピエゾ素子32に駆動信号を供給するピエゾ信号発生
部62と、変換部16、信号処理部58とピエゾ信号発
生部62にタイミング信号を含む制御信号を供給する制
御手段である制御部(CPU)64と、信号処理部58
によって処理された画素信号に対する移動平均処理を行
う移動平均処理部65と、移動平均処理後の画素信号に
対して所望の画像処理を行う画像処理部67とを備え
る。
【0018】ピエゾ信号発生部62は、階段波電圧発生
部102とローパスフィルタ104とアンプ106とを
備える。
【0019】図4は、ピエゾ信号発生部62を構成する
階段波電圧発生部102とローパスフィルタ104の詳
細な構成例を示している。階段波電圧発生部102は、
制御部64から供給されるタイミング信号である2相ク
ロックCLK1、CLK2のレベルによってスイッチ1
07が切換制御されるアナログスイッチであるマルチプ
レクサ108を有する。1回路4接点のスイッチ107
が切換制御されることにより、出力端子には、直流電圧
+12Vが分圧された電圧V0=0V、V1、V2、V
3が順次供給され、階段波電圧(単に階段波、階段波信
号、階段波電圧信号または変位信号ともいう。)S1が
発生する。この階段波電圧S1はローパスフィルタ10
4に供給される。
【0020】ローパスフィルタ104は、抵抗とコンデ
ンサとオペアンプのフィードバック回路からなる2段の
縦続接続のアクティブフィルタにより構成され、遮断周
波数が合わされた2次のローパスフィルタの構成にして
いる。この場合、例えば、コンデンサを並列接続にして
アナログスイッチにより切り換えるようにすることで、
その周波数特性を制御部64からの制御電圧により変化
させることも可能である。なお、図4に示すローパスフ
ィルタ104の構成は、単に、概念を例示しており、周
知のように、実際上は、オペアンプ1個と複数の抵抗と
コンデンサからなる1つの回路で2次のローパスフィル
タを構成することが可能である。この実施の形態におい
て、ローパスフィルタ104の出力信号である階段波S
2の最大振幅は約10V程度であり、アンプ106およ
びドライバ60は、この10V程度の電圧振幅を150
V程度の電圧振幅に増幅する。これにより、ピエゾ素子
32は、副走査方向Xに約10数μm伸縮する。
【0021】この実施の形態に係る画像読取装置10
は、基本的には以上のように構成されるものであり、次
に、その動作について図5に示すタイミングチャートに
基づき説明する。なお、この発明の理解のためには、煩
雑となるので、リニアイメージセンサ28の出力信号で
ある光電変換信号の信号処理動作については省略する。
この光電変換信号の信号処理動作は、上述した特開平7
−283915号公報に詳細に開示されている。また、
この実施の形態において画素ずらし量である変位量M
は、従来の技術の項で説明した変位量Mと同一のものと
する。すなわち、リニアイメージセンサ28を構成する
隣り合う光電変換画素の中心間のピッチをpとしたと
き、変位量Mの値が、M=0、M=p・2/3、M=p
・4/3の値を取る(2/3)画素ずらし量とする。
【0022】図1において、画像の記録された原稿F
は、図示しないステッピングモータ等により副走査方向
Xに移送されるとともに、照明光源12によって主走査
方向Yに照明されることにより、2次元的な走査が行わ
れる。この場合、原稿Fを透過した照明光Lは、集光レ
ンズ14によって集光された後、変換部16を構成する
プリズム26b、26g、26rおよびダイクロイック
フィルタ56a、56bによりB、G、Rの各照明光に
分光され、各々リニアイメージセンサ28b、28g、
28rに導かれる。
【0023】画像の読み取りの際に制御部64は、ピエ
ゾ信号発生部62に対して、図5に示す2相クロックC
LK1、CLK2を供給する。
【0024】階段波電圧発生部102は、この2相クロ
ックCLK1、CLK2の2値レベルの予め決められた
組合せに応じて、マルチプレクサ108のスイッチ10
7を所定の順序に切り換えて、図5に示す4レベルの階
段波S1を発生させる。
【0025】この階段波S1がローパスフィルタ104
を通過することで、ローパスフィルタ104の周波数特
性に応じて高周波成分が除去され、図5に示すように、
立ち上がり立ち下がり近傍がなまった階段波S2に波形
整形される。この階段波S2がアンプ106とドライバ
60を介して増幅されピエゾ素子32に供給される。
【0026】ピエゾ素子32は、階段波S2の電圧V0
から電圧V2へのレベル変位により膨張し、移動台22
が主走査方向Y(図2参照)に一定量変位することで、
リニアイメージセンサ28も同時に一定量(M=p・2
/3)変位する。さらに、電圧V2が電圧V3と大きく
なることで、リニアイメージセンサ28がさらに主走査
方向Yに一定量(M=p・2/3)変位する。この時点
での合計変位量Mは、M=P・4/3になる。続いて、
電圧V3が電圧V1に、また該電圧V1が電圧V0と小
さくなることで、ピエゾ素子32が各々M=p・2/3
分縮小しリニアイメージセンサ28は主走査方向Yの矢
印の反対方向に戻る。
【0027】なお、電圧V0の位置(原位置という。)
から電圧V2および電圧V1がかけられた場合の変位量
Mは、同一の変位量M=p・2/3画素分となるような
電圧に設定されている。このように同一変位量Mで電圧
Vが、電圧V2、電圧V1と異なるのは、ピエゾ素子3
2の電圧印加に対する変位量がヒステリシス特性を有す
ることによる。
【0028】図5において、符号SPは、制御部64か
ら変換部16を構成するリニアイメージセンサ28に供
給されるシフトパルスを示している。シフトパルスSP
の立ち上がりエッジにより、リニアイメージセンサ28
を構成する各光電変換画素(電荷蓄積部)から奇数の各
電荷転送部に蓄積電荷が一時にシフトされる。シフトパ
ルスSPの立ち下がりエッジから次の立ち上がりエッジ
までの期間が電荷蓄積時間Tsとされ、その電荷蓄積時
間Tsにおいて、転送クロックにより各リニアイメージ
センサ28の画素信号がB、G、R各信号処理部58
b、58g、58rに供給される。
【0029】図5に示すローパスフィルタ104通過後
の階段波S2の波形とシフトパルスSPの波形を比較す
れば分かるように、この電荷蓄積時間Tsにおいて、ピ
エゾ素子32に供給される階段波S2の波形は、一定の
直流レベルになっており、したがって、リニアイメージ
センサ28の振動はなく、画像読取中、すなわち、電荷
蓄積時間Ts中にリニアイメージセンサ28が微小振動
することによって発生する空間周波数の変動がなくな
る。この結果、高品位(高画質)の画像信号を得ること
ができる。
【0030】図5において、符号S2′は、比較のため
に、ローパスフィルタ104を挿入しない場合のピエゾ
素子32に印加される電圧波形である階段波を示してい
る。階段波S2′の電圧レベルは、階段波S1と同一の
電圧V0、V1、V2、V3である。この階段波S2′
には、その立ち上がり部において、オーバーシュート、
リンギング等の波形のあばれ・歪み(aberrati
on)成分Nが存在し、もし、シフトパルスSPの波形
が図5に示した波形である場合には、十分に減衰しきれ
ない蓄積時間Ts内の波形のあばれ(歪み)成分nによ
り、ピエゾ素子32が微小変動することを原因としてリ
ニアイメージセンサ28が微小振動し、この微小振動に
より、結果として得られる画像信号の空間周波数が劣化
することになる。
【0031】なお、シフトパルスSPの立ち下がりエッ
ジのみを、図5中さらに右側にずらして波形のあばれ成
分nの影響を受けないようにした場合、蓄積時間Tsが
短くなるので、リニアイメージセンサ28の光電変換感
度が低下してしまうという新たな問題が発生する。それ
を回避するために蓄積時間Tsをのばした場合には、全
体としての信号処理時間が長くなり、原稿Fの高速読取
性が阻害される。
【0032】さらにまた、実際上、ローパスフィルタ1
04が存在しない場合には、上述したように、10V程
度の振幅の電圧を、ピエゾ素子32を駆動するための1
50V程度の振幅に増幅するアンプ106、ドライバ6
0の周波数特性も、波形のあばれ成分Nを発生させる要
因となるが、ローパスフィルタ104を挿入することに
よりこの要因も相当に軽減される。
【0033】なお、リニアイメージセンサ28の振動
は、正確には、駆動階段波S2′によるものと、ピエゾ
素子32自体、および支持台20、移動台22、コイル
スプリング36を含む機械系によるものも存在するが、
ローパスフィルタ104を挿入することによって、これ
ら全ての要因が相当に軽減される。そのため、コイルス
プリング36を中心とする機械系による振動抑制機構の
負担を小さくすることができる。
【0034】換言すれば、ローパスフィルタ104の周
波数特性の制御は電気的な制御であり変更が容易である
ので、ピエゾ素子32に加える階段波S2を制御するこ
とにより、振動抑制機構の構成を簡略化でき、その分、
コストを低減することができる。
【0035】その上、ローパスフィルタ104を挿入し
ていない従来技術に比較して、振動抑制機構からリニア
イメージセンサ28が受ける機械的なストレスが小さく
なり、また、振動抑制機構自体も簡単になるので、全体
として、画像読取装置10のMTBF(故障間平均時
間)等の信頼性をも向上させることができる。
【0036】なお、この発明は上述の実施の形態に限ら
ず、この発明の要旨を逸脱することなく種々の構成を採
り得ることはもちろんである。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、ローパスフィルタにより階段波の立ち上がり部およ
び立ち下がり部をなまらせることが可能となり、これに
より圧電素子の変位振動を電気的に制御することができ
る。電気的な振動制御は、ばね等の振動抑制部材を使用
する機械的な振動制御に比較して構成が簡単であり、結
局、簡易な構成で変位信号の制御が可能になるという効
果が達成される。
【0038】電気的な振動制御を加えることで、機械的
な振動抑制部材によるリニアイメージセンサに対する機
械的なストレスを小さくすることができ、リニアイメー
ジセンサの保持構造に関する部分の耐久性を上げること
ができるという派生的な効果も達成される。
【0039】この場合、特に、例えば、オペアンプを利
用したアクティブフィルタを採用したローパスフィルタ
の構成とすることにより、周波数特性の制御はきわめて
容易になるので、結果として、簡易な構成で変位移動
(変位のための振動)の制御が可能となる。
【0040】さらにまた、圧電素子の微小変動をも抑え
ることが可能となるので、これにより画像信号に含まれ
る空間周波数成分を除去することが可能となり、したが
って、高品位の画像信号を得ることをできるという効果
も達成される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態の画像読取装置の概略
的構成を示す説明図である。
【図2】図1例中、変換部の構成を示す断面図である。
【図3】図1例中、変換部の構成を示す側面図である。
【図4】図1例中、階段波発生部の構成を示す電気回路
図である。
【図5】ピエゾ素子駆動の動作説明に供される波形図で
ある。
【符号の説明】
10…画像読取装置 16…変換部 18…信号処理部 20…支持台 22…移動台 28(28b、28g、28r)…リニアイメージセン
サ 32…ピエゾ素子 60、106…ア
ンプ 62…ピエゾ信号発生部 64…制御部 102…階段波電圧発生部 104…ローパス
フィルタ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の光電変換画素が連結されたリニアイ
    メージセンサにより原稿を主走査方向に光電的に読み取
    るとともに、前記原稿を前記リニアイメージセンサに対
    して相対的に副走査方向に移送することで、前記原稿に
    担持された画像情報を2次元的に読み取る画像読取装置
    において、 画素ずらし法による解像度向上のために前記リニアイメ
    ージセンサを主走査方向に所定量往復変位させる圧電素
    子と、 前記圧電素子に供給する階段波を発生する階段波発生手
    段と、 前記階段波発生手段と前記圧電素子との間に配されるロ
    ーパスフィルタとを備えることを特徴とする画像読取装
    置。
JP8260549A 1996-10-01 1996-10-01 画像読取装置 Pending JPH10107976A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005312229A (ja) * 2004-04-23 2005-11-04 Konica Minolta Holdings Inc 駆動装置および駆動方法
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