JPH10107862A - 音響信号の復調装置および復調方法 - Google Patents

音響信号の復調装置および復調方法

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JPH10107862A
JPH10107862A JP8254466A JP25446696A JPH10107862A JP H10107862 A JPH10107862 A JP H10107862A JP 8254466 A JP8254466 A JP 8254466A JP 25446696 A JP25446696 A JP 25446696A JP H10107862 A JPH10107862 A JP H10107862A
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Shinichi Yamagishi
伸一 山岸
Noritaka Egami
憲位 江上
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  • Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
  • Arrangements For Transmission Of Measured Signals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ドリルストリングを伝送体とし、音響信号を
搬送波とするパルス信号のデータ伝送において、S/N
比が悪い環境でも受信信号に対する復調の信頼性を向上
させる。 【解決手段】 搬送波周波数の90度位相差に相当する
2点の振幅の値を元に、所定の算式により搬送波のピー
ク値を求める第1の演算回路と、このピーク値に対して
スレッショルドレベルを設定できるスレッショルドレベ
ル設定器21と、このピーク値があらかじめ設定したス
レッショルドレベルを越えているか否かによって信号の
1、0を決定する復調回路とを有することにより、信号
の見かけのS/N比を改善する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば石油やガ
ス井などの掘削時に、掘削ドリルの先端の地中情報を音
響信号を搬送波としてディジタル信号(パルス信号)で
リアルタイムに地上に伝送するものに関する。
【0002】
【従来の技術】近年、掘削コストの低減や安全性の向上
を図る目的で掘削ドリルの先端を制御するため、掘削し
ながら地層情報や掘削情報をリアルタイムで地上に伝送
するMWD(Measurement While Drilling)システムが
用いられている。この発明はこのような装置の内、音響
信号を搬送波として、ディジタル信号を伝送する装置に
おける復調装置と復調方法の改良に関するものである。
【0003】従来ディジタル信号で音響信号を変復調す
るのには差動位相変復調回路がよく用いられている。図
8は例えば宮川洋・小泉卓也著「現代ディジタル通信方
式」オーム社、1981.9に示された従来の差動位相
変調(DPSK)による伝送装置を示すブロック図であ
る。図に於いて3は振動検出センサであり図示しない伝
送体(具体的には掘削ドリルが接続されたドリルストリ
ングである)に設置されている。21は前記振動検出セ
ンサ3が検出して入力される入力信号、22は入力信号
21の遅延器、23は遅延器22の遅延出力、24は入
力信号21と遅延出力23とを乗算する乗算器、25は
乗算器24の出力信号、26は乗算器24の出力信号2
5をパルス信号27に復号する復号器、27は復号器2
6の復号出力信号である。
【0004】図9は動作の説明のため、図8の各部の波
形を示すタイミングチャートである。図9の横軸は各波
形図に対して同じ時間軸を示している。
【0005】次に動作について説明する。振動検出セン
サ3で検出された音響信号は図示しないフィルターによ
り搬送波が選択増幅され入力信号21として入力され
る。差動位相変調で変調されている入力信号21は図9
の21に示す様な波形となっている。そして遅延器22
によって時間Tだけ遅延された遅延出力波形23は図9
の23に示すものである。この遅延出力23は乗算器2
4により入力信号21と乗算されて出力信号25となり
復号器26に入力される。そして、復号器26により復
号されて出力パルス信号27となる。
【0006】従来、差動位相変調における遅延器22の
遅延時間Tはビット周期と同じ時間になるようにされて
いる。復号器26の内部ではビット周期Tに同期したク
ロックを基に出力信号25を積分し(つまりは平均化
し)積分結果をスライサに通すことで復号する。
【0007】図9の波形27は、例えば、スライサのス
ライスレベルを0とし、積分結果が負の値を持てばビッ
ト間の位相差が180度の符号、正の値を持てばビット
間の位相差が0度の符号が送信されたものとして復号し
ている。
【0008】差動位相変調はビット間の位相差が0度の
場合と180度の場合とを符号の1と0又は0と1に対
応づけて搬送波を変調するものだから、復号器26にお
ける積分結果が正か負かによって出力パルス信号27に
戻すことが可能となる。
【0009】ここで、図9は理想的な波形を示してお
り、実際にはドリルストリングの長さが長くなると各波
形はノイズ(図示しない)に埋もれ、S/N比の悪い、
きわめて識別が難しい状態になる。そして波形25の平
均値が正か負かを判定することは困難となる。また、同
じドリルストリングでも掘削の進行に伴いその長さが長
くなるとか、古くなるとかすれば音響伝送特性が変化し
て、いつも同じではないという問題もある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の音響伝送方式で
はその信号の復調は以上のように行われているので、雑
音信号に対して弱く、S/N比が良くないときには送信
された信号を正しく復号する確立が低くなるなどの問題
点があった。
【0011】また、音響伝送特性の変化に対し自動的に
対応できないという問題があった。この発明は上記のよ
うな問題点を解消するためになされたもので、S/N比
がより低い信号でも正確に復調出来る復調装置と復調方
法を得るとともに、音響特性が変化しても自動的に追従
できるものにしようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る音響信
号の復調装置は、パルス信号で変調され音響信号発信器
から発せられた音響信号を伝送する伝送体に配置され前
記音響信号を電気信号に変換して出力する振動検出セン
サから得た前記電気信号をパルス信号に復調する復調回
路であって、 前記音響信号発信器の発信する搬送周波
数における90度位相差に相当する前記音響信号の振幅
の2値から所定の算式によって振幅ピーク値を求める第
1の演算器と、前記振幅ピーク値に対しあらかじめスレ
ッショルドレベルを設定するスレッショルドレベル設定
器と、前記スレッショルドレベルを越える前記振幅ピー
ク値を信号1として復調し、このスレッショルドレベル
を超えない前記振幅ピーク値を信号0として復調する回
路とを含むものである。
【0013】第2の発明による音響信号の復調装置は、
復調回路が音響信号が発信されていない状態で振動検出
センサの出力のピーク値又は平均値を自動的に求める第
2の演算回路と、求めたピーク値の平均値をもとにあら
かじめ定めた計算式により信号レベルを自動的に仮定す
る第3の演算回路と、前記ピーク値又は平均値と前記信
号レベルとからスレッショルドレベルを自動的に算出す
る第4の演算回路とを含むものである。
【0014】第3の発明による音響信号の復調方法は、
音響信号発信器から発せられた音響信号を伝達する伝送
体に配置され前記音響信号を電気信号に変換して出力す
る振動検出センサから得た電気信号をパルス信号に復調
する復調器の復調方法であって、前記音響信号発信器の
発信する周波数における90度位相差に相当する前記音
響信号の振幅の2値から所定の算式によって振幅ピーク
値を求める手順と、前記振幅ピーク値に対しあらかじめ
スレッショルドレベルを設定する手順と、前記スレッシ
ョルドレベルを越える前記振幅ピーク値を信号1として
復調し、このスレッショルドレベルを超えない前記振幅
ピーク値を信号0として復調する手順とを含むものであ
る。
【0015】第4の発明による音響信号の復調方法は音
響信号が発信されていない状態で振動検出センサの出力
のピーク値又は平均値を自動的に求める手順と、求めた
ピーク値の平均値をもとにあらかじめ定めた計算式によ
り信号レベルを自動的に仮定する手順と、前記ピーク値
又は平均値と前記信号レベルとからスレッショルドレベ
ルを自動的に算出する手順とを含むものである。
【0016】第5の発明による音響信号の復調方法は
前記第4の発明の一連の手順(ピーク値又は平均値を自
動的に求める手順、求めたピーク値の平均値をもとにあ
らかじめ定めた計算式により信号レベルを自動的に仮定
する手順、前記ピーク値又は平均値と前記信号レベルと
からスレッショルドレベルを自動的に算出する手順)を
信号伝送の開始に先立ち実行するものである。
【0017】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.以下、この発明の実施の一形態を図につ
いて説明する。なお、各図に於いて同一又は相当部分は
同一の符号を付してその説明を簡単にしている。図1に
おいて、1は音を伝える伝送体、2は伝送体1に振動を
印加する磁歪発振子(音響信号発信器)、3は伝送体1
の振動を検出する振動検出センサー、4は磁歪発振子2
を駆動するドライバ装置、5は検出する振動をデータに
復調する復調回路、6は磁歪発振子2を駆動するドライ
バ、7はドライバ6をコントロールするためのマイクロ
コンピュータ(以下マイコンという場合もある)、8は
マイクロコンピュータ7のプログラムやデータを記憶す
るメモリである。
【0018】9は振動検出センサー3の信号を受けて出
力する入力インピーダンスが高く出力インピーダンスが
低いバッファ、10は狭域周波数フィルタ、11は微少
な信号を増幅する増幅器、12はアナログ信号をデジタ
ル信号に変換するA/Dコンバータ、13は検出する振
動をデータに復調するためのプログラムが動作するマイ
クロコンピュータ(以下マイコンという場合もある)。
14はマイクロコンピュータ13のプルグラムやデータ
を記憶するメモリである。21はマニアル操作によりス
レッショルドレベルを設定するスレッショルド設定器で
ある。
【0019】本発明に於て、発振子2の形式はいかなる
ものでもよいのだが、図1の動作を説明する前に、一般
的に使用されている磁歪発振子2について図2で説明す
る。例えば、NiとCo−Fe合金等は磁歪材といっ
て、磁歪材に電線を巻き付け電流を流し磁化すると界磁
方向に歪む(Niの場合には縮み、Co−Fe合金の場
合には延びる。)性質がある。図2で、2iは磁歪材に
穴を明けて薄く切ったものであり、磁歪発振子2は磁歪
材2iを何枚も積層化し電線2jを巻き付けたものであ
る。磁歪材2i間は絶縁材で電気的に絶縁されている。
これは、電線2jには交流が流れるのでその渦電流損失
を極小化するためである。磁歪発振子2の電線2jに電
流を流すと磁歪発振子2は磁化され界磁方向に歪み、電
流を0にすると元に戻る。電流をON/OFFすること
で磁歪発振子2を振動させることができる。
【0020】次に、図1の動作の概要を説明する。マイ
コン7からの指令により、ドライバ6を駆動して磁歪発
振子2にパルス電流を流し、振動を発生させる。この振
動は前述のように送信したいディジタル信号(パルス信
号)によって作動位相変調されている。振動は音波とし
て伝送体1の内部を伝わり、その音波を振動検出センサ
3でとらえバッファリングし、磁歪発振子2が発振する
特定周波数域の狭域周波数フィルタ10によりある程度
のノイズを除去する。ある程度のノイズが除去された信
号を増幅器11により増幅し、A/Dコンバータ12に
よりディジタル信号へ変換し、マイコン13によりデー
タへと復調する。なお、図1には送信したいデータの入
力部分については記載していない。送信したいデータ
は、マイコン7にディジタル信号として与えてやるとよ
い。
【0021】本発明では、特定周波数を搬送波として用
いることにより音響伝送を行っている。狭域周波数フィ
ルタ10の中心周波数はこの特定周波数域に合わせて決
定する。
【0022】特定周波数とは、例えば、文献:The Jour
nal of the Acoustical Society ofamericaに記載され
ている論文 Acoustical Property of Drill Strings
(ドリルストリングスの音響特性)ドランヘラー著19
88年によると、管体等の音響伝送では、音波は減衰し
にくい周波数帯(パスバンド)と高い減衰をする周波数
帯(ストップバンド)とに分けられる。したがって、特
定周波数はパスバンドの周波数とする必要がある。この
パスバンドの周波数は使用する管体によって決定する。
【0023】磁歪発振子2が発する特定周波数の音波を
振動検出センサ3で感知している状態では、各種周波数
のノイズも同時に感知している。狭域フィルタ10を通
さずに直接増幅器11で増幅すると、ノイズが大きすぎ
て出力レンジが飽和し、必要とする特定周波数の音波信
号を取り出せない可能性がある。そこで、音波信号を増
幅する前に特定周波数帯域の信号のみを抽出する高性能
の狭域周波数フィルタ10が必要となる。
【0024】また、SN比が悪い環境においては可能な
かぎり強い音波の発生が必要であり、伝送体1の伝送距
離が長くなる場合には、減衰により音波の到達距離が限
られてくるため、より強い音波を発生させる必要があ
る。
【0025】参考までに磁歪発振子2を用いて如何に強
い振動を発生させるかについて図1のドライバ6の詳細
を図3に説明する。図3において、15は大電流をON
/OFFするためのN形FET(電界効果形トランジス
タ),16、18は抵抗、17フォトカプラである。
【0026】OUT*はマイコン7が出力する信号であ
り、Lのときフォトカプラ17のダイオード側に電流が
流れトランジスタがONし、抵抗16に電流が流れFE
Tのゲート入力がHとなりFETがON状態となり、磁
歪発振子2に大電流が流れ機械的歪みが発生する。OU
T*がHのときフォトカプラ18のダイオード側の電流
は流れなくなり、トランジスタがOFFし、抵抗16の
電流がなくなり、FETのゲート入力がLとなり、FE
TがOFF状態となり、磁歪発振子2への印加電流がな
くなり、機械的歪みがなくなり元に戻る。つまり、OU
T*をL/Hに変化させることで磁歪発振子2に機械的
振動を発生させることができる。
【0027】単位長さ当たり50μm程度歪む鉄系磁歪
材を使って長さ0.2mの磁歪発振子2を製作し、片端
を固定しもう一端でどの程度の振動が得られるかを計算
する。もう一端の変位をxとし、歪み限度一杯に歪ませ
るよう電流を印加して角速度ωで振動させたとすると x=0.2m×(50μm/m)×sinωt の関係式で近似できる。振動は加速度として検出される
ため、振動加速度のMAX値αは α=0.2m×(50μm/m)×ω となる。3KHzで振動させたとすると α=3550m/S =360G(1G=9.8m/
) もの振動を発生させることができる。
【0028】磁歪発振子2は、次のようにすることで更
に強い振動を発生させることができる。磁歪発振子2の
固有振動数を、前述の特定周波数に合わせて製作する。
これは、磁歪発振子2の長さ、厚み、幅を調整すること
で可能となる。磁歪発振子2へ印加する電流の周期を特
定周波数の整数倍とする。つまり、磁歪発振子2の機械
的共振をうまく利用することで、磁歪発振子2の持つ歪
み以上の歪みが発生することとなり、格段に大きな振動
を発生させることができる。
【0029】以上のように磁歪発振子2の設計、ドライ
バ6の回路をうまくすることで特定周波数の強力な振動
を発生させることができる。
【0030】次に、復調回路5におけるマイコン13等
による音響信号からディジタル信号への復調方法につい
て波形説明図図4、処理フローチャート図5を用いて説
明する。図4において、生波形とは、伝送体1を伝わっ
て振動検出センサ3により検出され、バッファ9を介し
狭域周波数フィルタ10を通り増幅器11により増幅さ
れたアナログ信号である。マイコン13により、このア
ナログ信号をデータに復調させるには、まず、搬送波振
幅の1つ1つの波の山頂部分の値(以後、ピーク値と呼
ぶ)を求める。
【0031】ピーク値の算出は、まず、任意点のA/D
変換値を読み込みこれをaとする。次に、この任意点か
ら位相が90°ずれた点のA/D変換値を読み込みこれ
をbとする。位相を90°ずらすためには磁歪発振子2
より発信される特定周波数を用いて、90°に相当する
時間tを算出することで実現できる。つまり、入力され
る生波形の周期は1波あたり 1000(msec)÷周波数(Hz) より求められる。1波は360°なので、90°に相当
する時間tは、上記式より得られた周期値を4で割ると
求まる。これが図5の51に相当する。
【0032】波のピーク値Pは、入力される波が正弦波
と見なせることから P=(a +b1/2 より求められる。この式は、|a|≧|b|の場合は、 P=a+0.42(b /a) …………(1) と近似できるため、比較的容易にピーク値を求めること
ができる。これを所定の演算式と呼ぶ。なお、aとbを
サンプリングした結果、|a|<|b|の場合は、aと
bの値を入れ替えるとよい。また、復調はピーク値が全
て正である方が簡単化できるため、aとbの値は、演算
時に絶対値を用いるとよい。上記演算はマイコン13に
より行うと説明したが、もちろん専用の演算回路を用い
てもよい。これを第1の演算回路と称する。これを図5
の52、53に示す。 入力される波のピーク値を図4
(c)のようにホールド(実際にメモリ上に記憶してお
く必要はない)して、マイコン13での復調波形を図4
(d)のように得る。これを図5の54に示す。以上の
ように本発明では、従来波形のピーク値を求めるために
は一山当り10個以上のサンプリングが必要であったの
に対し、一山当り2個のサンプリングで済み、高速なC
PUを用いなくても良いという効果も得られる。
【0033】図4(d)の復調波形は、あらかじめスレ
ッショルドレベル設定器により手動で(図5の56)設
定されたノイズとデータの境界線(以後、スレッショル
ドと呼ぶ)によりノイズと信号とに分割する。つまり、
ホールドされたピーク値がスレッショルドを越えるもの
はレベル1のデータ、スレッショルド以下のものはノイ
ズ(信号なしのデータ)と判断する。これを図5の55
に示すが、このような回路はハードウェア回路素子又は
マイコン13を用いて作ることが可能である。
【0034】なお、スレッショルドレベルを越えるレベ
ルを持つノイズに対しては、次の条件によりデータとの
区別が可能となる。 ア)磁歪発振子2による発振ボーレートによるデータの
ビット間隔(時間)をチェックする。 イ)データと判断する際に、特定周波数に応じた時間幅
の中のスレッショルドを越えるピーク値の数の多小(何
個以上何個以下)によりデータと判別する。 ウ)得られたピーク値に対して移動平均を取る。
【0035】以上のように、強力な振動を発生させるこ
とができる磁歪発振子2に、特定の周波数を発生させる
ドライバ6を有するドライバ装置4と、狭域周波数フィ
ルタ10とマイコン13によって周波数が既知の信号の
波形のピーク値を算出することを用いた復調装置5を用
いることで、特定周波数帯域以外の周波数成分(ノイ
ズ)が比較的容易に除去でき、SN比が悪い環境での音
響伝送が可能となる。
【0036】実施の形態2.本発明の他の実施の形態に
ついて図6、図7により説明する。図6は実施の形態2
による復調装置のブロック図、図7は復調装置5内のマ
イコン13で動作するプログラムのフローチャートであ
る。ここで、41はマイコン13やプログラム内部変数
の初期化、42はあらかじめ設定しておいた時間内での
ノイズレベルの検出、43はノイズレベル計測42の計
測時間の完了判断、44はノイズレベル計測42で計測
したノイズの入力レベルの平均値から伝送環境のノイズ
レベルの設定を行うもの、45はノイズレベル設定44
で設定されたノイズレベルからあらかじめ定義しておく
算出式を用いて算出した信号レベルの設定、46は設定
されたノイズレベルと信号レベルから実際の入力信号の
復調を行う処理である。51は設定されたノイズレベル
と信号レベルより実際の入力信号の復調を行うフレーム
復調装置、52はフレーム復調装置51の処理結果によ
るノイズレベルの再算出を行うノイズレベルの再設定、
53はフレーム復調51の結果による信号レベルの再設
定を行う信号レベルの再設定処理である。
【0037】次に、各処理の詳細について説明する。ノ
イズレベル計測42は電源投入後何秒間行うかをあらか
じめ決めておき(例えば30秒)、その間は発振子2か
らの発振は行わない。この状態で、図4で説明した波形
の入力処理によりノイズのピーク値を求めその平均値を
得る。この演算を行うものを第2の演算回路と呼ぶ。こ
の平均値が、これから音響伝送を行う環境でのノイズレ
ベルと判断(ノイズレベル設定44)できる。ノイズレ
ベルが設定されると、信号レベル設定45において伝送
環境等より判断できる信号レベルの定義式(例えば、信
号レベル=ノイズレベル×2)より仮の信号レベルが定
義できる。この演算を行うものを第3の演算回路と呼
ぶ。ノイズレベルと信号レベルが定義できると、図4で
説明した復調処理のスレッショルドを算出(例えば、ス
レッショルド=(ノイズレベル+信号レベル)÷2)で
きる。この演算を行うものを第4の演算回路と呼ぶ。
【0038】スレッショルドは、信号レベルとノイズレ
ベルを分離するための境界線である。音響伝送では、そ
の環境によりSN比が異なるため、伝送環境ごとにスレ
ッショルドを設定しなければならず、煩雑であるととも
に復調結果の信頼性の低下にもつながるという問題があ
った。
【0039】実施の形態2に説明した方法により、スレ
ッショルドを自動的に設定できるため、実施の形態1に
おけるスレッショルドの設定処理が省略できるととも
に、伝送環境に応じたスレッショルドが容易に得られか
つ、伝送環境の変化にも対応でき、復調システムの構築
が容易になるとともに復調結果の信頼性が向上する。
【0040】なお、実施の形態2では伝送環境の変化に
伴い、入力信号が弱くなる場合が考えられるが、この場
合には増幅器11の増幅率を制御する機構を組み込むと
よい。
【0041】
【発明の効果】第1又は第3の発明によれば、簡単な構
成(又は手順)で波形のピーク値を求めることができ、
装置が簡単になると言う効果がある。
【0042】第2または第4の発明によれば、スレッシ
ョルドレベルが自動的に設定されるので、取扱いが簡単
になると言う効果がある。
【0043】第5の発明によれば伝送環境の変化があっ
てもスレッショルドレベルの再設定が自動的に行われる
ので取扱いが更に容易になると言う効果がる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による音響伝送装置
のブロック図である。
【図2】 図1における磁歪発振子の構造の例を示す図
である。
【図3】 図1における磁歪発振子ドライバの回路例を
示す図である。
【図4】 この発明の復調装置における音響波形の変換
図である。
【図5】 図4の波形変換処理を説明するフローチャー
トである。
【図6】 実施の形態2による復調装置のブロック図で
ある。
【図7】 図6の復調装置の動作を説明するフローチャ
ートである。
【図8】 従来の音響伝送装置の復調器の構成を示すブ
ロック図である。
【図9】 図8の復調器の動作を説明する波形変換図で
ある。
【符号の説明】
1 伝送体 2 音響信号発信
器 3 振動検出センサ 5 復調回路 21 スレッショルドレベル設定器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H03D 1/00 H03H 9/22

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 パルス信号で変調され音響信号発信器か
    ら発せられた音響信号を伝達する伝送体に配置され前記
    音響信号を電気信号に変換して出力する振動検出セン
    サ、この振動検出センサからの前記電気信号をパルス信
    号に復調する復調回路であって、 前記音響信号発信器の発信する搬送周波数の90度位相
    差に相当する時間間隔の振幅の2値から所定の計算式に
    よって前記音響信号の振幅ピーク値を求める第1の演算
    回路と、 前記振幅ピーク値に対しあらかじめスレッショルドレベ
    ルを設定するスレッショルドレベル設定器と、 前記スレッショルドレベルを越える前記振幅ピーク値を
    信号1として復調し、このスレッショルドレベルを超え
    ない前記振幅ピーク値を信号0として復調する回路とを
    含むことを特徴とする音響信号の復調装置。
  2. 【請求項2】 復調回路は、音響信号が発信されていな
    い状態で振動検出センサの出力のピーク値又は平均値を
    自動的に求める第2の演算回路と、 求めたピーク値の平均値をもとにあらかじめ定めた計算
    式により信号レベルを自動的に仮定する第3の演算回路
    と、 前記ピーク値又は平均値と前記信号レベルとからスレッ
    ショルドレベルを自動的に算出する第4の演算回路とを
    含むことを特徴とする請求項1記載の音響信号の復調装
    置。
  3. 【請求項3】 パルス信号で変調され音響信号発信器か
    ら発せられた音響信号を伝達する伝送体に配置され前記
    音響信号を電気信号に変換して出力する振動検出センサ
    と、前記電気信号をパルス信号に復調する復調器とを備
    えた音響信号伝送システムの音響信号の復調方法であっ
    て、 前記復調器は前記音響信号発信器の発信する搬送周波数
    の90度位相差に相当する時間間隔の振幅の2値から所
    定の計算式によって振幅ピーク値を求める手順と、 前記振幅ピーク値に対しあらかじめスレッショルドレベ
    ルを設定する手順と、 前記スレッショルドレベルを越える前記振幅ピーク値を
    信号1として復調し、このスレッショルドレベルを超え
    ない前記振幅ピーク値を信号0として復調する手順とを
    含むことを特徴とする音響信号の復調方法。
  4. 【請求項4】 音響信号が発信されていない状態で振動
    検出センサの出力のピーク値又は平均値を自動的に求め
    る手順と、 求めたピーク値の平均値をもとにあらかじめ定めた計算
    式により信号レベルを自動的に仮定する手順と、 前記ピーク値又は平均値と前記信号レベルとからスレッ
    ショルドレベルを自動的に算出する手順とを含むことを
    特徴とする請求項3記載の音響信号の復調方法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の一連の手順を信号伝送
    の開始に先立ち実行することを特徴とする音響信号の復
    調方法。
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