JPH1010743A - 樹脂コーティング材料及びレジスト・パターン形成方法 - Google Patents
樹脂コーティング材料及びレジスト・パターン形成方法Info
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Abstract
ンの形成方法に関し、化学増幅レジストを用いてパター
ンを形成する際、簡単な手段を採ることで、膜減りが少
なく、且つ、横断面が矩形をなすパターンが得られるよ
うにする。 【解決手段】 エッチング対象物1上に化学増幅レジス
ト膜2を形成してから第一の熱処理を施し、次に、化学
増幅レジスト膜2上に水分含有量が充分に少ない非水溶
性の樹脂(例えばポリオレフィン系ポリマ)及び塩基性
化合物(例えば芳香族アミン類、脂肪族アミン類、アル
キルアミン系など)が含まれてなる樹脂コーティング材
料膜7を形成し、次に、パターン露光を行ってから第二
の熱処理を施し、次に、樹脂コーティング材料膜7を剥
離してから現像を行う。
Description
工程で用いるリソグラフィ技術に於いて、微細なレジス
ト・パターンを形成するのに有効な樹脂コーティング材
料及びその樹脂コーティング材料を利用してレジスト・
パターンを形成する方法に関する。
いることは云うまでもないが、それを実現する為には、
回路パターンを微細化する技術が必要であり、例えば露
光波長の短波長化、レジストの高解像度化、基板の低反
射化などが求められている。
例えばDUV(deep ultraviolet)光
を用いるなど、開発分野は限られてしまうが、レジスト
については、光酸発生剤を含む化学増幅レジストの開発
が盛んに行われ、また、基板の低反射化については、各
種BARC(bottom anti reflect
ive coating)材料の開発が進められている
ところであって、本発明は、化学増幅レジストを用いて
微細なパターンを形成する技術の改善に寄与することが
できる。
ーンを形成する場合、例えばスピン塗布法を適用してレ
ジスト膜を形成し、そのレジスト膜に第一の加熱処理
(prebake)を施し、次いで、紫外線或いは遠紫
外線でパターンが露光される。
部分のみに酸が発生し、露光後の第二の加熱処理(po
st exposure bake:PEB)に依っ
て、ポジ型レジストの場合、発生した酸が基材樹脂を可
溶化する為、現像するとパターンが形成されるものであ
り、この工程中に発生する酸は、触媒として多くの基材
樹脂を可溶化することができるので、レジストの高感度
化が達成されるものである。
いれば、微細なパターンを簡単に形成できるように思わ
れようが、実際上では種々な問題が起こる。
を利用しているものである為、被膜を形成した際に表面
が空気中のアンモニアやアミンなどの塩基性分子で汚染
された場合、露光後に発生した酸が前記塩基性分子に依
って失活し、現像時にレジスト表面が不溶化するので、
パターンの解像不良や線幅変動が起こる。
ン・ルーム内に於いて、常に一定濃度であるとは限ら
ず、従って、ロット間でパターンが変化するおそれがあ
る。
らレジスト表面を保護する酸性或いは中性の樹脂コーテ
ィング材料を塗布することが行われている。
に化学増幅レジストを用いた場合には、空気中に於ける
塩基性分子の影響でパターンの解像不良や線幅変動など
が起こって、パターン形成を設計通りに実現することが
できない場合があるので、レジスト表面に酸性或いは中
性の樹脂コーティング材料を塗布して保護することが行
われている。
塗布する手段を採った場合、露光装置に於けるフォーカ
スの変動、或いは、ウエハに於ける段差に起因するフォ
ーカスのずれに起因して光学像のコントラストが低下す
る為、フォーカスの広い範囲に亙ってレジストを良好な
形状に維持することは困難であり、露光装置に於ける焦
点のずれに対するレジスト形状のマージンが少ない。
ィング材料膜を使用しない場合であっても、塩基性分子
が全く存在しなければ、全く同じように発生し、また、
塩基性分子が過剰に存在する場合には、解像不良を生じ
る為、同様に発生することになる。
てパターンが形成された場合を説明する為の工程要所に
於けるレジスト膜を表す要部切断側面図である。
1はエッチング対象物、2は化学増幅レジスト膜、2A
は露光部分、2Bは未露光部分、3はマスクを介して照
射された波長が例えば248〔nm〕のDUV光、4は
光強度プロファイル、5はDUV光を照射することに依
って発生したプロトン酸をそれぞれ示している。
では、光学像のコントラストが低下することに起因し、
未露光部分2Bの表面にはDUV光の回り込みに依って
プロトン酸5が発生している。
6は膜減りしたレジスト・パターンを示している。
EB後にレジストの基材樹脂に於ける保護基を除く作用
をするので、現像を行った場合、レジストは現像液に容
易に溶解することになる。
分2Bの表面にも発生している為、そこでもレジストの
溶解が起こり、図10(B)に見られるように、膜減り
したレジスト・パターン6が形成されてしまう。
ーンを形成する際、簡単な手段を採ることで、膜減りが
少なく、且つ、横断面が矩形をなすパターンが得られる
ようにする。
ジスト膜を用いてパターンを形成する際、その露光前ま
たは露光中、レジスト膜表面を極僅か塩基性に保ち、露
光部分に発生する酸を僅かに失活させ、レジストの可溶
化を抑制するようにし、その結果、膜減りが少なく、ま
た、横断面が矩形をなすパターンからなるレジスト膜を
実現することが基本になっている。
所に於けるレジスト膜近傍の構成を表す要部切断側面図
であり、図10に於いて用いた記号と同記号は同部分を
表すか或いは同じ意味を持つものとする。尚、この場合
も、露光はデフォーカス状態で行ったものとする。
は本発明に依る樹脂コーティング材料膜を示し、この樹
脂コーティング材料膜7は極僅かな塩基性をもってい
る。
も、デフォーカス状態では、光学像のコントラストが低
下することに起因し、未露光部分2Bの表面にはDUV
光の回り込みに依ってプロトン酸5が発生する点に於い
ては、従来の技術と全く同じである。
幅レジスト膜2の表面、特に未露光部分2Bの表面に生
成された僅かなプロトン酸5は、僅かに塩基性をもった
樹脂コーティング材料膜7の存在で失活してしまうか
ら、レジスト膜2の溶解に寄与することはなくなる。
は膜減りが少なく横断面形状が略矩形を成しているレジ
スト・パターンを示している。
レジスト・パターン8が得られるのは、DUV光の回り
込みに依って、未露光部分2Bの表面に発生したプロト
ン酸5が樹脂コーティング材料膜7の存在で失活し、従
って、未露光部分2Bの表面が不溶性を維持できること
に依る。
ーティング材料及びレジスト・パターン形成方法に於い
ては、 (1)非水溶性の樹脂(例えばポリオレフィン系ポリ
マ)及び塩基性化合物(例えば芳香族アミン類、脂肪族
アミン類、アルキルアミン系)が含まれてなることを特
徴とするか、又は、
してから第一の熱処理を施す工程と、次いで、前記化学
増幅レジスト膜上に非水溶性の樹脂及び塩基性化合物が
含まれてなる樹脂コーティング材料(前記(1)に見ら
れる樹脂コーティング材料)膜を形成する工程と、次い
で、パターン露光を行ってから第二の熱処理を施す工程
と、次いで、前記樹脂コーティング材料膜を剥離してか
ら現像を行う工程とが含まれてなることを特徴とする。
成する場合に用いる樹脂コーティング材料膜は、空気中
からの塩基性分子が浸透することを良好に抑止するの
で、外部からの影響に依って化学増幅レジストが不溶化
し、パターンに影響を与えることがなくなるのは勿論で
あるが、樹脂コーティング材料膜には、本来、極微量の
塩基性分子が含まれていて、その塩基性分子が化学増幅
レジスト膜の表層に入ることから、デフォーカス時に光
学像のコントラストが低下することに起因して発生する
光の回り込みに依って、レジスト・パターンの未露光部
分表面に余分な微量の酸が発生しても、その酸を失活さ
せて化学増幅レジスト膜を不溶化することができ、従っ
て、デフォーカス時に於ける光学像のコントラスト低下
に関連して発生する膜減りなどの問題を解消するのに寄
与することができる。
について説明する。
のウエハにJSR(日本合成ゴム株式会社)製のポジ型
化学増幅レジストであるKRF−K2G(JSRの商品
名)を約0.7〔μm〕の厚さに塗布する。
80〔℃〕、時間120〔秒〕の熱処理を行う。
に依り、本発明に依る樹脂コーティング材料を約0.2
〔μm〕の厚さに塗布する。
60〔℃〕、時間90〔秒〕の熱処理を行う。
レーザー・ステッパー(ニコン株式会社製 NSR−2
005EX8A、NA=0.5、σ=0.5)を用い、
フォーカスを変化させて露光を行う。
100〔℃〕、時間120〔秒〕の熱処理を行う。
し、本発明に依る樹脂コーティング材料膜を剥離する。
tramethyl ammonium hydrox
ide)を主成分とする水溶液からなる現像液を用いて
時間60〔秒〕のパドル現像を行った。
コーティング材料は、ポリオレフィン系の樹脂、ジ−シ
クロヘキシル−アミン(対樹脂分で100〔ppm〕〜
10000〔ppm〕の範囲で例えば1000〔pp
m〕の濃度)からなる塩基性化合物で構成され、その溶
剤はキシレンである。
ターンでは、0.3〔μm〕L/S(line and
space)の横断面形状が2.0〔μm〕のフォー
カス範囲(レジスト膜厚の半分を中心にして±1.0
〔μm〕の範囲)で充分に分離解像されていた。
の樹脂コーティング材料膜を用いて形成したレジスト・
パターンでは、前記と同じ0.3〔μm〕L/Sの分離
解像が可能であるのは1.4〔μm〕のフォーカス範囲
(レジスト膜厚の半分を中心にして±0.7〔μm〕の
範囲)内であるに過ぎず、本発明に依った場合、明らか
にフォーカス・マージンの向上が見られた。
ォーカスとレジスト膜断面形状との関係を説明する為の
レジスト膜を表す要部斜面図である。尚、各図は、顕微
鏡写真を忠実にトレースして作成した。
る諸条件は次の通りである。 化学増幅レジストの基材樹脂:ZCOAT(商品名:日
本ゼオン製) ジシクロヘキシルアミン濃度(対樹脂分):1000
〔ppm〕 パターン:0.3〔μm〕L/S
し、挙げられた各データからすると、F=−0.6〔μ
m〕とした場合が最も良好な横断面形状になっているこ
とが看取されよう。
のフォーカスとレジスト膜断面形状との関係を説明する
為のレジスト膜を表す要部斜面図である。尚、各図は、
顕微鏡写真を忠実にトレースして作成した。
る諸条件は、ジシクロヘキシルアミン濃度(対樹脂分)
が0〔ppm〕であることを除いては、図2乃至図5の
データを得た際に用いた試料と全く同じ条件である。
ス範囲は明らかに狭く、また、得られる横断面形状も本
発明に依った場合と比較して良くないことが看取され
る。
レジスト・パターン形成方法に於いては、少なくとも露
光前から露光中にかけて、水分含有量が充分に少ない非
水溶性の樹脂及び塩基性化合物が含まれてなる樹脂コー
ティング材料膜で化学増幅レジスト膜を覆うようにして
いる。
成する場合に用いる樹脂コーティング材料膜は、空気中
からの塩基性分子が浸透することを良好に抑止するの
で、外部からの影響に依って化学増幅レジストが不溶化
し、パターンに影響を与えることがなくなるのは勿論で
あるが、樹脂コーティング材料膜には、本来、極微量の
塩基性分子が含まれていて、その塩基性分子が化学増幅
レジスト膜の表層に入ることから、デフォーカス時に光
学像のコントラストが低下することに起因して発生する
光の回り込みに依って、レジスト・パターンの未露光部
分表面に余分な微量の酸が発生しても、その酸を失活さ
せて化学増幅レジスト膜を不溶化することができ、従っ
て、デフォーカス時に於ける光学像のコントラスト低下
に関連して発生する膜減りなどの問題を解消するのに寄
与することができる。
レジスト膜近傍の構成を表す要部切断側面図である。
膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表す要
部斜面図である。
膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表す要
部斜面図である。
膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表す要
部斜面図である。
膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表す要
部斜面図である。
スト膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表
す要部斜面図である。
スト膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表
す要部斜面図である。
スト膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表
す要部斜面図である。
スト膜断面形状との関係を説明する為のレジスト膜を表
す要部斜面図である。
パターンが形成された場合を説明する為の工程要所に於
けるレジスト膜を表す要部切断側面図である。
m〕のDUV光 4 光強度プロファイル 5 DUV光を照射ことに依って発生したプロトン酸 6 膜減りしたレジスト・パターン 7 本発明に依る樹脂コーティング材料膜 8 膜減りが少なく横断面形状が略矩形を成しているレ
ジスト・パターン
Claims (2)
- 【請求項1】非水溶性の樹脂及び塩基性化合物が含まれ
てなることを特徴とする樹脂コーティング材料。 - 【請求項2】基板上に化学増幅レジスト膜を形成してか
ら第一の熱処理を施す工程と、 次いで、前記化学増幅レジスト膜上に非水溶性の樹脂及
び塩基性化合物が含まれてなる樹脂コーティング材料膜
を形成する工程と、 次いで、パターン露光を行ってから第二の熱処理を施す
工程と、 次いで、前記樹脂コーティング材料膜を剥離してから現
像を行う工程とが含まれてなることを特徴とするレジス
ト・パターン形成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16705996A JP3684518B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | レジスト・パターン形成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16705996A JP3684518B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | レジスト・パターン形成方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1010743A true JPH1010743A (ja) | 1998-01-16 |
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---|---|---|---|
JP16705996A Expired - Fee Related JP3684518B2 (ja) | 1996-06-27 | 1996-06-27 | レジスト・パターン形成方法 |
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Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001166489A (ja) * | 1999-12-02 | 2001-06-22 | Hyundai Electronics Ind Co Ltd | フォトレジストオーバーコーティング用組成物、及びこれを利用したフォトレジストパターン形成方法 |
KR100574993B1 (ko) | 2004-11-19 | 2006-05-02 | 삼성전자주식회사 | 포토레지스트용 탑 코팅 조성물과 이를 이용한포토레지스트 패턴 형성 방법 |
KR100641917B1 (ko) | 2003-10-17 | 2006-11-02 | 주식회사 하이닉스반도체 | 포토레지스트 오버코팅용 조성물 및 이를 이용한포토레지스트 패턴 형성방법 |
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WO2013051442A1 (ja) * | 2011-10-06 | 2013-04-11 | 日産化学工業株式会社 | リソグラフィー用レジスト上層膜形成組成物 |
-
1996
- 1996-06-27 JP JP16705996A patent/JP3684518B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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