JPH10107410A - 噴霧式フラックス塗布装置におけるフラックス捕集装置 - Google Patents

噴霧式フラックス塗布装置におけるフラックス捕集装置

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JPH10107410A
JPH10107410A JP25837396A JP25837396A JPH10107410A JP H10107410 A JPH10107410 A JP H10107410A JP 25837396 A JP25837396 A JP 25837396A JP 25837396 A JP25837396 A JP 25837396A JP H10107410 A JPH10107410 A JP H10107410A
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flux
exhaust
wiring board
printed wiring
filter
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JP25837396A
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English (en)
Inventor
Junji Kagiyama
潤二 鍵山
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NIHON DENNETSU KK
Nihon Dennetsu Co Ltd
Original Assignee
NIHON DENNETSU KK
Nihon Dennetsu Co Ltd
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K3/00Apparatus or processes for manufacturing printed circuits
    • H05K3/30Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor
    • H05K3/32Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits
    • H05K3/34Assembling printed circuits with electric components, e.g. with resistor electrically connecting electric components or wires to printed circuits by soldering
    • H05K3/3489Composition of fluxes; Methods of application thereof; Other methods of activating the contact surfaces

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  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 霧化したフラックスの塗布によりプリント配
線板やフラックス塗布装置が汚染されるのを解消する。 【解決手段】 プリント配線板1の被フラックス塗布面
1bを上方側へ向け、プリント配線板1の下方側へ排気
しつつプリント配線板1の上方側から噴霧ノズル23で
フラックス4を霧化して吹き付けて塗布する。塗布され
なかった霧化したフラックス4は下方側の排気フード3
2に捕集された後、排気フード32に連設された流路3
3を経て排気用ファン34で排気口40から排出され
る。また、霧化したフラックス4を捕獲するフィルタ3
5を排気フード32の下方側に設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、板状ワーク、例え
ば電子部品を搭載したプリント配線板の上方側から下方
側へ向けてフラックスを噴霧して塗布する噴霧式フラッ
クス塗布装置におけるフラックス捕集装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来からプリント配線板のプリフラック
スとして、また該プリント配線板に電子部品を搭載して
はんだ付けする際に、フラックスを塗布することが行わ
れている。
【0003】フラックスを霧化してプリント配線板に吹
き付けて塗布する方法は、プリント配線板に塗着・塗布
させるフラックス量を調節することが容易でその制御性
も良く、またフラックスを均一に塗布できる等の長所を
有している。例えば、実開昭55−147777号公報
にその技術が開示されている。
【0004】また、特開平4−59171号公報には、
搬送コンベアでプリント配線板を搬送しつつ、フラック
スの噴霧ノズルを該搬送方向と交差する方向にスイング
させてフラックスを塗布することにより、フラックス塗
布の均一性が格段に向上することが開示されている。
【0005】プリント配線板のフローはんだ付けを行う
場合は、一般的にプリント配線板の被はんだ付け面を下
方側、すなわち溶融はんだの噴流波側にしてはんだ付け
が行われることから、前記実開昭55−147777号
公報や特開平4−59171号公報にも示されていると
おり、プリント配線板の被はんだ付け面すなわち被フラ
ックス塗布面を下方側に向けておき、該下方側から噴霧
ノズルでフラックスを霧化してプリント配線板の被フラ
ックス塗布面に吹き付け、フラックスの塗布が行われて
いる。
【0006】そして、プリント配線板に塗着しないで塗
布されなかった霧化したフラックスは、プリント配線板
の上方側に設けた排気手段により排気と併せて排出して
いる。なお、排気手段により吸引されたフラックスは、
フィルタ等の捕獲・捕集手段により回収して外部に排出
されないようにしている。
【0007】ところで、フラックスには各種の種類があ
り、一般的には樹脂系フラックス,有機酸系フラック
ス,無機酸系フラックスに分類されている。なかでも樹
脂系フラックスでロジンを主剤としたもの(ロジン系フ
ラックス)が広く使用されている。このフラックスはロ
ジンをアルコール類の溶媒に溶かしたものである。
【0008】フラックスは、プリント配線板のはんだ付
けに際してはんだ付け性を向上させるために使用されて
いるが、はんだ付け後の残渣が電気的絶縁不良や腐食等
を引き起こす原因になることがあることから、はんだ付
けを行ったプリント配線板からフラックス残渣を除去す
ることを目的として洗浄が行われている。なお、この洗
浄には、従来ほとんどの例においてフロンが使用されて
いた。
【0009】他方、フロンの使用がもたらす地球環境に
対する悪影響を解消する必要が生じてきたこと、アルコ
ール類の溶媒(揮発性有機化合物:volatile organic c
ompound :以下VOCという)の人体に対する悪影響を
排除する必要が認知されてきたこと等を理由として、V
OCを含まないフラックスを使用することが多くなって
きている。例えば、無機酸系フラックスのなかでも水溶
性フラックスを使用する例が増えてきている。この水溶
性フラックスは、水洗浄が可能であるとともに、VOC
が一般的には含まれていないものである。なお、水溶性
フラックスは化学的作用が強力ではんだ付け性は非常に
良好であるが、腐食作用も大きくはんだ付け後の残渣洗
浄は必須である。
【0010】ロジン系フラックスでは、霧化後ただちに
アルコール類の溶媒が蒸発し、噴霧条件や排気条件にも
よるが排気装置の各フィルタに到達する前に粉体化(ま
たは半粉体化)することが知られている。そのため、プ
リント配線板に塗着・塗布されなかった霧化したフラッ
クスが、排気手段のフードや配管部分に付着し短時間の
うちに滴下する程に堆積することは少ない。
【0011】しかし、VOCを含まないフラックス、例
えば水溶性フラックスは粉体化することなく霧化状態の
ままフードに案内されて吸い込まれ、フィルタに到達す
る。したがって、排気手段のフードや配管部分に付着し
て露滴化し、ロジン系フラックスを使用した場合と対比
して比較的短時間に滴下するようになる。
【0012】そして、水溶性フラックスは化学的作用が
強力であるので、プリント配線板にとってフラックスが
不必要な面側(被フラックス塗布面とは反対側の面)に
滴下することや、フラックス塗布装置の各種機構部分
(搬送コンベアやスイング装置,筐体等々)に滴下・付
着・滞留することは、プリント配線板に搭載された電子
部品の機能障害を生じたり、フラックス塗布装置の腐食
を早めてメンテナンス作業を頻繁に行う必要を生じた
り、装置の寿命を短命化するおそれがある。
【0013】これらの課題を解決するために、本発明者
は、プリント配線板等の板状ワークの被フラックス塗布
面を上方に向け、該上方から霧化したフラックスをプリ
ント配線板の被フラックス塗布面を吹き付けてフラック
スを塗布し、また、これに併せてプリント配線板の下方
側に排気を行うように構成したフラックス塗布技術を開
発した。
【0014】これにより、プリント配線板に塗着・塗布
されなかったフラックスは重力によりプリント配線板の
下方側へ流動するので、副次的にプリント配線板を汚染
することがなくなる。また、不要に拡散してフラックス
塗布装置を汚染することも少ない。さらには、排気手段
の排気流量が少なくても、塗着・塗布されなかったフラ
ックスを効率よく捕獲・捕集することができるようにな
るとともに、排気手段に付着・堆積したフラックスが滴
下してプリント配線板に付着するようなこともなくな
る。また、排気流量が少なくてもよいことと重力により
下方側へ作用することにより、フラックス塗布の必要が
ないプリント配線板の下方側の面にフラックスが塗着す
ること、すなわちリターンシャワーが格段に減少する。
【0015】特に、水溶性フラックスを使用した場合に
おいてはその意義が極めて大きい。すなわち、化学的作
用の強力なフラックスを安全に使用できるようになるか
らである。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の1つ
は、このようなフラックス塗布技術に最適なフラックス
捕集装置を実現することにある。ところで、VOCを含
まないフラックスは排気の過程で粉体化しないので、従
来使用されていたような微細な流路を編み目状に形成し
たフィルタでは霧化したフラックスがフィルタに堆積し
て液滴化し、短時間のうちに目詰まりを生じてフィルタ
作用が急激に低下するとともに、これに原因して排気手
段の排気流量も急激に低下してしまう。そのため、排気
の過程で粉体化しないフラックスを効率良く安定して捕
集できるようにする必要がある。
【0017】他方で、従来技術においても、プリント配
線板に塗着しなかった霧化したフラックスを該プリント
配線板の下方側へ排気しつつ捕集する技術がある。これ
は、図4の実開平3−117878号公報からの抜粋し
た図に開示されている。
【0018】すなわち、図4は、従来の「フラクサー」
におけるフラックスミスト類の回収処理装置の縦断正面
図で、フラックス塗布装置のフラックス捕集装置の一例
を示す図である。
【0019】この図において、1は板状ワークであるプ
リント配線板、1aは前記プリント配線板1の側端部、
1bは前記プリント配線板1の被フラックス塗布面、2
は搬送コンベア、3はフラックス噴霧装置、4はフラッ
クスまたは霧化したフラックス、5は前記霧化したフラ
ックス4を上向きに噴出するノズル状の開口、6は前記
フラックス4の捕集装置、7はフィルタ、8は前記フラ
ックス4の回収用ボックス、9はファンを示す。
【0020】すなわち、プリント配線板1の被フラック
ス塗布面1bを下方側へ向けておき、プリント配線板1
の下方側に向けたフラックス噴霧装置3からプリント配
線板1の下方側にフラックス4を噴霧して塗着・塗布さ
せ、塗着しなかったフラックス4をプリント配線板1の
下方側へ設けた捕集装置6のフィルタ7で捕獲・捕集す
る装置である。
【0021】この装置では、VOCを含まないフラック
ス4を使用した場合に、先に説明したようにフィルタ7
が短時間のうちに目詰まりを生じ、捕集装置6の能力が
短時間のうちに低下してしまう。また、回収用ボックス
8とファン9が同じ高さに配置されているために、フィ
ルタ9で捕獲されなかった霧化したフラックス4がファ
ン9にそのまま流れ込み、ファン9がフラックス4で汚
れて排気能力が短時間のうちに低下してしまう。
【0022】また、このフラックス塗布装置では、プリ
ント配線板1に塗着しないでその上方側へ噴出した霧化
したフラックス4が広い範囲に亘って拡散し、フラック
ス塗布装置やその周辺を汚染してしまう。
【0023】すなわち、図4に示すフラックス塗布装置
のフラックス塗布技術およびフラックス捕集技術では、
プリント配線板1に塗着しなかったフラックス4を完全
に捕集することはできず、フラックス塗布装置の周辺や
フラックス捕集装置自体を汚染してしまう問題がある。
そのため、VOCを含まないフラックス4、例えば化学
的作用の強力な水溶性フラックスを使用すると、従来の
技術において説明したような問題が解決できないという
問題点があった。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明の噴霧式フラック
ス塗布装置におけるフラックス捕集装置は、板状ワーク
であるプリント配線板等の被フラックス塗布面を上方側
へ向けておき、プリント配線板の下方側へ排気しつつ霧
化したフラックスをプリント配線板の被フラックス塗布
面の上方側から吹き付けて塗布する装置において最適化
した捕集装置であり、排気雰囲気を下方側へ案内する排
気フードを前記のプリント配線板の下方側に設けるとと
もに、その下方側へ案内された排気雰囲気を続いて上方
側へ導く雰囲気流路を前記排気フードに連設し、雰囲気
流路の上方側に排気用ファンを設けるように構成したも
のである。これにより、粉体化しないフラックスが排気
用ファンに流れ込みにくくなり、その汚染も解消され
る。
【0025】また、排気フードの下方側部分にフィルタ
を設けることにより、フィルタ部分にフラックスを捕獲
して溜めておくことができるようになる。
【0026】さらに、フィルタとしては下方側へ流れる
排気雰囲気を一旦上方側へ流れるようにした反転流路を
備えるように構成することにより、反転部分においてフ
ラックスを液滴として捕獲・捕集することができるよう
になる。
【0027】なお、プリント配線板の上方側周辺に排気
補助フードを設けることにより、上方側周辺に漂うフラ
ックスが存在したとしても直ちに捕集することができる
ようになる。
【0028】
【発明の実施の形態】本発明の噴霧式フラックス塗布装
置におけるフラックス捕集装置は、次のような形態にお
いて実施できる。
【0029】(1)板状ワークであるプリント配線板の
被フラックス塗布面を上方側へ向けておき、プリント配
線板の下方側へ排気しつつ霧化したフラックスをプリン
ト配線板の被フラックス塗布面の上方側から吹き付けて
塗布する装置において、排気雰囲気を下方側へ案内する
排気フードを前記のプリント配線板の下方側に設けると
ともに、その下方側へ案内された排気雰囲気を続いて上
方側へ導く雰囲気流路を前記排気フードに連設し、該雰
囲気流路の上方側に排気用ファンを設けるように構成す
る。
【0030】これにより、フラックス、特にVOCを含
まないフラックス等において粉体化しないフラックスが
排気用ファンに流れ込みにくくなる。すなわち、雰囲気
流路の底部に捕集することができる。
【0031】(2)前記(1)のフラックス捕集装置に
おいて、排気フードの下方側部分に、排気雰囲気中の霧
化したフラックスを捕獲するフィルタを設けるように構
成する。
【0032】これにより、フィルタで捕獲されたフラッ
クスを雰囲気流路の底部に効率良く捕集することができ
るようになる。
【0033】(3)前記(2)のフラックス捕集装置に
おいて、排気フードの下方側部分であって排気雰囲気が
下方側へ向けて流れる位置にフィルタを設けるととも
に、該フィルタは下方側へ向けて流れる排気雰囲気を一
旦上方側へ向けて流すための反転流路を形成するように
構成する。
【0034】これにより、粉体化しないフラックスは反
転流路で捕獲され液滴化し、捕集することができるよう
になる。
【0035】(4)前記(1)〜(3)のフラックス捕
集装置において、被フラックス塗布ワークの上方側でそ
の周辺位置に雰囲気排気を案内する補助フードを設ける
ように構成する。
【0036】これにより、プリント配線の周辺に漂うフ
ラックスを排出することができるので、フラックス塗布
装置の汚染を一層少なくすることができるようになる。
【0037】(5)前記(1)〜(4)のフラックス捕
集装置において、塗布するフラックスがVOCを含まな
いフラックスである場合には、特に優れた作用を発揮す
る。すなわち、プリント配線板の被フラックス塗布面以
外の部分であって、例えばフラックス塗布装置自体やプ
リント配線板の被フラックス塗布面にフラックスが付着
して汚染することが極めて少なくなり、VOCを含まな
いフラックスであってもフィルタの目詰まりを生ずるこ
ともなく長時間に亘ってその捕集能力を維持することが
できるようになる。
【0038】
【実施例】次に、本発明よる噴霧式フラックス塗布装置
におけるフラックス捕集装置の具体例を説明する。
【0039】図1,図2は、本発明の一実施例を示す図
で、図1は搬送方向の側面側から見た側面図、図2は図
1のI−I線による断面図である。これらの図におい
て、図4と同一符号は同一部分を示す。
【0040】すなわち、11は搬送コンベアで平行2条
のチェーン12からなり、ガイドローラ13により張架
され、モータ14および駆動用スプロケット15によっ
て走行駆動するチェーン12のピン16にプリント配線
板1の側端部1aを載置・保持させて搬送しつつ、スイ
ング装置21のスライダ22に設けたフラックス噴霧ノ
ズル23からフラックス4を霧化して下方のプリント配
線板1に吹き付け、フラックス4をプリント配線板1に
塗着させて塗布する装置である。
【0041】なお、フラックス4は搬送コンベア11の
上方に設けた噴霧ノズル23から下方に吹き付けるの
で、プリント配線板1の被フラックス塗布面1bを上方
に向けて搬送コンベア11に載置・保持させる。
【0042】また、搬送コンベア11の搬入口17側に
はプリント配線板1の進入を検出するプリント配線板進
入検知センサ18(例えば光学式センサ、以下単にセン
サという)を備え、搬出口19側で搬送コンベア11の
チェーン12を走行駆動するモータ14は回転エンコー
ダ20を備えている。
【0043】そして、センサ18がプリント配線板1の
前端部1cを検出すると(検出信号Si )、該前端部1
cが噴霧ノズル23の下方に到達するまでの走行距離、
すなわちセンサ18と噴霧ノズル23との距離に相当す
る回転エンコーダ20のエンコードパルス数(エンコー
ドパルス信号SE )を図示しない制御部がカウントし、
プリント配線板1が噴霧ノズル23の下方に到達した時
に噴霧ノズル23からフラックス4の噴霧を開始させる
とともに、スイング装置21のスイング(矢印B方向)
を開始させる。
【0044】同様にして、噴霧ノズル23の下方にプリ
ント配線板1の後端部1dが到達すると、噴霧ノズル2
3からフラックス4の噴霧を停止させるとともに、スイ
ング装置21のスイングを停止させる。なお、これらの
制御技術は公知であるので図示を省略する。
【0045】もちろん、スイング装置21の搬送コンベ
ア11の上方側にスライダ22のスイング方向Bがプリ
ント配線板1の搬送方向Aと交差するように設ける。そ
してそのスライダ22にフラックス4を噴霧するノズル
23の吹き口24を下方側、すなわちプリント配線板1
側へ向けて設ける。他方、排気装置31は搬送コンベア
11の下方側に、噴霧ノズル23と対向する位置に霧化
したフラックス4を捕集する排気フード32を開口させ
て設ける。
【0046】排気フード32の下方には排気雰囲気の流
路33があり、この流路33は排気フード32の下方側
から上方側に向けて延長して形成され、さらに流路33
の上方には排気雰囲気を上方へ導く排気用ファン34を
設けてある。
【0047】また、排気フード32の下方側の流路33
には排気フード32で捕集された霧化したフラックス4
を捕獲して取り除き、清浄な雰囲気を得るためのフィル
タ35を挿抜自在に設けてあり、その交換や清掃を容易
に行えるように構成してある。
【0048】また、さらに流路33の下端には、滴下す
るフラックス4の受け皿、すなわちフラックスパン36
を挿抜自在に設けてあり、溜ったフラックス4の排出と
清掃を容易に行えるように構成している。なお、フィル
タ(詳細については後述する)35は捕獲したフラック
ス4が滴下しやすいように斜めに傾斜させて設けてあ
る。また、フラックスパン36には回収されたフラック
ス4の液位を示すレベルゲージ37を設けてある。
【0049】さらに、プリント配線板1に向けてフラッ
クス4が噴霧される領域の周辺領域であって、該プリン
ト配線板1の周辺位置の上方側に補助フード38を設
け、この補助フード38を前記排気フード32と同様に
排気管39を介して流路33に接続する。また、40は
排気口である。
【0050】次に、フィルタ35の詳細について説明す
る。図3(a),(b)は、図1のフィルタ35を拡大
して示した図で、図3(a)は平面図、図3(b)は図
3(a)のII−II線による断面図である。
【0051】すなわち、41は基台板、42は集風板
で、断面が逆Vの字状の集風板42をフレームとなる基
台板41に隙間を設けて複数並べて固定し、これら集風
板42間にスリット状のノズルを形成する。そして、こ
の各スリット状のノズルの下方には、断面が「V」の字
状の反射板43を同様にして基台板41に設け、これら
をフィルタ35のユニットとして形成する。このように
構成することによって、集風板42と反射板43の間に
高速で流れる排気雰囲気がその流れる方向を反転する反
転流路44が形成される。
【0052】これにより、フィルタ35を通る排気雰囲
気は集風板42によって加速されたのち反射板43によ
ってその流れが一旦反転され、その後流れる方向が再び
反転して元に戻る。すなわち、集風板42で加速した雰
囲気の高速の流れが反射板43との間で構成される反転
流路44を通り、その後再び流れの方向を変えて拡散し
て減速する。そして、この加速する過程で密度の高くな
った雰囲気中で霧化したフラックス4の凝結が促進さ
れ、反転流路44を通過する際に集風板42および反射
板43に液滴化して付着する。
【0053】さらに、VOCを含むフラックス4におい
ては、加速と拡散の過程により揮発性有機化合物が急速
に蒸発して霧化したフラックス4の粉体化が促進され
る。
【0054】なお、図1(a)に示すようにフィルタ3
5を傾斜させて設けることにより、フィルタ35で捕獲
されたフラックス4をフラックスパン36に滴下させる
ことができるようになり、該フラックスパン36にフラ
ックス4を貯留することができる。
【0055】このフィルタ35はVOCを含まないフラ
ックス4の捕獲を行う場合に極めて有効であり、長時間
の使用に際してもその捕獲能力を維持することができ
る。すなわちVOCを含まないフラックス4は排気の過
程で粉体化しないで霧化したまま液滴としてフィルタ3
5に捕獲されるので、従来使用されていたような不織布
や紙フィルタのような微細な雰囲気流路を形成してなる
フィルタでは、使用開始後直ちに目詰まりを生じ、排気
を流通させることさえ困難になるからである。
【0056】次に、図1の補助フード38について説明
する。フラックス4が吹き付けられるプリント配線板1
の周辺であって、その上方側に設ける。これにより、プ
リント配線板1に塗着しないでその周辺・上方に漂う霧
化したフラックス4を排気に併せて除去することができ
るようになり、フラックス塗着の必要ない部分、すなわ
ち、フラックス塗布装置自体の汚れを大幅に解消するこ
とができるようになる。
【0057】なお、この補助フード38は必ずしも必要
なものではないが、備えることによって霧化したフラッ
クス4の不必要な領域への拡散を一層良好に解消し、フ
ラックス塗布装置を極めて清浄に保つことが可能とな
る。ちなみに、図1においては補助フード38を搬入口
17側および搬出口19側の2箇所に設けた例を示して
いる。これは、一般的にプリント配線板1の長手方向を
搬送方向に合わせるようにして搬送するので、搬入口1
7側および搬出口19側に補助フード38を設けること
により、プリント配線板1の被フラックス塗布面1bに
沿って拡散しようとするフラックス4を良好に回収する
ことができるようになるからである。
【0058】次に、このフラックス捕集装置の動作につ
いて、フラックス塗布装置の動作と併せて説明する。プ
リント配線板1の搬入と搬出に伴って、噴霧ノズル23
の下方にプリント配線板1が位置している期間に亘って
スイングする噴霧ノズル23から霧化したフラックス4
が噴出し、プリント配線板1の上方側の面、すなわち被
フラックス塗布面1bにフラックス4が塗着・塗布され
る。
【0059】そして、塗着・塗布されなかったフラック
ス4は重力により下降するとともに、排気装置31によ
る吸気に併せて排気フード32の案内により吸い込まれ
て捕集され、フィルタ35に捕獲された後に清浄な雰囲
気(空気)のみが排気口40から排出される。
【0060】また、排気雰囲気は下方に吸気してフィル
タ35を通した後、上方に吸気して排気用ファン34で
排気するので、凝結・露滴化したフラックスは排気用フ
ァン34に流れ込むことなくフラックスパン36に貯留
される。もちろん、フィルタ35で捕獲され液滴化した
フラックス4は傾斜した集風板42および反射板43に
沿って流れてフラックスパン36に滴下し貯留される。
【0061】このように、プリント配線板1に塗着・塗
布されなかった霧化したフラックス4は拡散することな
く自然的に排気フード32内へ流れ込んで行き、フラッ
クス塗布装置の各種機構部に不要に付着することは非常
に少なくなる。また、排気手段(例えば排気フード32
部分)に付着したフラックス4が堆積して滴下し、プリ
ント配線板1に付着することもない。さらに、重力の作
用が併せて作用することにより排気装置31の排気流量
は少なくてもよいので、プリント配線板1の各端部1
a,1c,1dの下方側の面において空気の渦流を生じ
ることも少なくなり、リターンシャワーも発生しにくく
なる。
【0062】そして、特に面積の広い(縦と横の長さが
長い)プリント配線板1にフラックス4を塗布する際
に、その上方側の面、すなわち被フラックス塗布面1b
に塗着しないで被フラックス塗布面1bに沿ってその上
方の周辺領域に霧化したフラックス4が漂うようなこと
があっても、補助フード38の吸気により捕集される。
この補助フード38からの雰囲気も、排気管39を通っ
て下方側に吸引されて下降しフィルタ35を通って捕獲
された後、排気用ファン34によって上方側へ吸引され
た後、排気口40から排出される。
【0063】以上のことは、化学的作用の強力な水溶性
フラックスを使用する場合においては大きな意義があ
る。すなわち、安全なフラックス塗布作業を行うことが
できるようになるとともに、フラックス塗布装置の各種
機構部に付着して腐食等に原因して機能劣化を生じるこ
ともなくなる。すなわち、信頼性の高いフラックス塗布
作業を行うことができるようになる。
【0064】また、フラックス4の噴霧ノズル23をス
イングさせながらフラックス4を塗布することにより、
極めて均一性の高いフラックス塗布を行うことができる
ようになる。
【0065】なお、本実施例では、フラックス4の噴霧
ノズル23をスイングさせた例を説明したが、フラック
ス4の噴霧ノズル23を固定したままフラックス4を塗
布してもよいし(この場合、噴霧の広がり角度を大きく
してプリント配線板1の全体に霧化したフラックス4が
行き亘るようにする)、複数個の噴霧ノズル23をプリ
ント配線板1の搬送方向Aと交差する方向に並べてフラ
ックス4を塗布するように構成してもよいことは勿論で
ある。
【0066】
【発明の効果】以上説明したように本発明による請求項
1または2記載の発明は、フラックスの不必要な拡散と
不必要な箇所への付着が少なくなり、プリント配線板の
品質を高めることができるとともにフラックス塗布装置
の汚染も少なくなる。
【0067】また、排気手段を板状ワークの下方側に設
けたので、排気手段に付着・堆積したフラックスが滴下
して板状ワークを汚染したり、滴下したフラックスによ
りフラックス塗布装置を汚染することもなくなる。さら
に、少ない排気流量でもプリント配線板に塗着・塗布さ
れなかったフラックスを排気フードにより確実に捕集
し、フィルタにより捕獲することができるようになり、
その結果、リターンシャワーも少なくなり、板状ワーク
の不必要な箇所へのフラックス付着も少なくなる。
【0068】これらのことは、水溶性フラックスを使用
した場合においては特に大きな意義があり、化学的作用
の強力な水溶性フラックスを安全に使用できるようにな
り、しかも不必要な箇所への付着も少なくなるので、該
付着に伴って発生しやすい板状ワークの電気的機能障害
や、フラックス塗布装置の腐食も発生しにくくなる。す
なわち、水溶性フラックスを使用して品質の高い板状ワ
ークを高い信頼性で製造することができるようになる。
【0069】また、特にVOCを含まないフラックス等
において粉体化しないフラックスが排気用ファンに流れ
込みにくくなる。すなわち、雰囲気流路の底部で捕獲す
ることができるようになり、また、排気フードの下方側
にフィルタを設けたことで、フラックスを効率よく捕獲
することができるようになる。その結果、不必要な部分
へのフラックスの塗着、すなわちフラックス捕集装置自
体の汚染も少なくすることができるようになる。
【0070】そして、請求項3記載の発明では、前記の
効果に加えて粉体化しないフラックス、例えば請求項5
に記載したようなフラックス、すなわちVOCを含まな
いフラックスはフィルタの反転流路で捕獲され液滴化
し、捕獲することができるようになる。したがって、フ
ィルタの清掃や交換を行うことなく長期間に亘って目詰
まりすることなく霧化したフラックスを捕獲することが
できるようになり、メンテナンス性が格段に向上する。
【0071】また、請求項4記載の発明のように補助フ
ードを設けたことにより、特に大きい板状ワークにフラ
ックスを塗布する場合においても、フラックス塗布装置
自体にフラックスが塗着して汚染するようなこともなく
なり、清掃作業等のメンテナンス作業が殆ど必要ない清
浄なフラックス塗布装置を維持することができるように
なる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す側面図である。
【図2】図1のI−I線による断面図である。
【図3】図1のフィルタを拡大して示した図で、図3
(a)は平面図、図3(b)は図3(a)のII−II線に
よる断面図である。
【図4】従来の「フラクサー」のフラックスミスト類の
回収処理装置の縦断正面図である。
【符号の説明】
1 プリント配線板 1b 被フラックス塗布面 4 フラックス 11 搬送コンベア 21 スイング装置 23 噴霧ノズル 24 吹き口 31 排気装置 32 排気フード 33 流路 34 排気用ファン 35 フィルタ 36 フラックスパン 38 補助フード 39 排気管 40 排気口

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状ワークの被フラックス塗布面を上方
    側へ向けておき、噴霧ノズルから吹き出して霧化したフ
    ラックスを前記板状ワークの下方側へ排気しつつ前記板
    状ワークの前記被フラックス塗布面の上方側から吹き付
    けて塗布する噴霧式フラックス塗布装置におけるフラッ
    クス捕集装置であって、 前記被フラックス塗布面に塗布されなかった前記霧化し
    たフラックスの排気雰囲気を下方側へ案内して捕集する
    排気フードを前記板状ワークの下方側に設けるととも
    に、前記排気フードの下方側で捕集された前記排気雰囲
    気を引き続いて上方側へ導く排気雰囲気の流路を前記排
    気フードに連設し、前記排気雰囲気の流路の上方部分に
    排気用ファンを設けた、ことを特徴とする噴霧式フラッ
    クス塗布装置におけるフラックス捕集装置。
  2. 【請求項2】 排気フードの下方側部分には、排気雰囲
    気中に含まれる霧化したフラックスを捕獲するフィルタ
    を設けた、ことを特徴とする請求項1記載の噴霧式フラ
    ックス塗布装置におけるフラックス捕集装置。
  3. 【請求項3】 フィルタは排気フードの下方側部分で排
    気雰囲気が下方側へ向けて流れる位置に設けられるとと
    もに、前記フィルタは、下方側へ向けて流れる前記排気
    雰囲気を一旦上方側へ向けて流すための反転流路を形成
    したものである、ことを特徴とする請求項2記載の噴霧
    式フラックス塗布装置におけるフラックス捕集装置。
  4. 【請求項4】 板状ワークの上方側には、その周辺位置
    に排気雰囲気を捕集する補助フードを設けた、ことを特
    徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の噴霧式フ
    ラックス塗布装置におけるフラックス捕集装置。
  5. 【請求項5】 塗布するフラックスは揮発性有機化合物
    を含まないものである、ことを特徴とする請求項1ない
    し4のいずれかに記載の噴霧式フラックス塗布装置にお
    けるフラックス捕集装置。
JP25837396A 1996-09-30 1996-09-30 噴霧式フラックス塗布装置におけるフラックス捕集装置 Pending JPH10107410A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105171283A (zh) * 2015-09-17 2015-12-23 贵州雅光电子科技股份有限公司 一种助焊剂喷洒装置及其使用方法
JP2017076794A (ja) * 2015-10-12 2017-04-20 エルジー エレクトロニクス インコーポレイティド 太陽電池パネルの配線材付着装置及び方法

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