JPH10106561A - 正極活物質およびそれを用いた有機電解液二次電池 - Google Patents

正極活物質およびそれを用いた有機電解液二次電池

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JPH10106561A
JPH10106561A JP8254170A JP25417096A JPH10106561A JP H10106561 A JPH10106561 A JP H10106561A JP 8254170 A JP8254170 A JP 8254170A JP 25417096 A JP25417096 A JP 25417096A JP H10106561 A JPH10106561 A JP H10106561A
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Tatsuji Numata
達治 沼田
Yuichi Kumeuchi
友一 粂内
Junji Tabuchi
順次 田渕
Von Sakken Ulrich
フォン ザッケン ウーリッヒ
N Reimers Jan
エヌ. ライマース ジャン
Zoon Kuimii
ゾォン クィミィ
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NEC Corp
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NEC Moli Energy Canada Ltd
NEC Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、電池特性、特に放電容量およびサ
イクル特性に優れたスピネル構造のマンガン酸リチウム
ならびにそのマンガン酸リチウムを正極活物質として用
いた有機電解液二次電池を提供することを目的とする。 【解決手段】 立方晶スピネル構造を有するマンガン酸
リチウムであって、Li、MnおよびOが、Li−Mn
−O三元系相図において、0.51≦[Li]/[M
n]≦0.565、かつ、0.7225≦[Li+M
n]/[O]<0.75 (ここで[Li]/[Mn]
は、LiとMnの組成比、[Li+Mn]/[O]は、
LiとMnの合計とOの組成比を表す。)を満足する組
成範囲に含まれることを特徴とする有機電解液二次電池
用正極活物質に関する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、有機電解液二次電
池、特にリチウム二次電池およびそれに用いられる正極
活物質に関する。
【0002】
【従来の技術】リチウムイオン二次電池としては、正極
としてコバルト酸リチウムLiCoO 2を用い、負極と
してグラファイトないしは非晶質炭素を用いるものが知
られている。この材料系を用いると、例えば特開昭55
−136131号公報に開示されているように、LiC
oO2、LiNiO2等を正極とし金属Liを負極とした
場合、電池電圧は約3.9〜4.5Vであり、理論的エ
ネルギー密度は1100Wh/kgという高エネルギー
密度の発現が期待されている。
【0003】しかしながら、実験的には充放電に利用し
得るエネルギーは、理論エネルギー密度に比較しはるか
に小さい値しか得られていない。したがって、実用レベ
ルでの利用可能なエネルギーにおいては更に小さな値に
留まっている。この理由は、例えば正極活物質がLiC
oO2の場合、充電によってLiCoO2からLiイオン
が放出(ディインターカレーション)されると、もとも
と3価であったCoがLiイオン放出による電荷の変化
を補償する形で、一部4価の状態となり、その4価のC
oの不安定さのためにLiCoO2のホスト構造が変化
し、その結果、特性劣化が生じてしまうためと考えられ
ている。
【0004】Journal of Electroc
hemical SocietyVol.139 N
o.8 pp2091−2097(J.N.Reime
rs、J.R.Dahn)は、Liイオンの放出量と電
位変化の関係および格子定数の関係から、ホスト構造結
晶系の相図を作成し、六方晶系/単斜晶系の相転移を報
告している。また同様の報告は電気化学協会大会や電池
討論会等においても既に幾つか見られる。
【0005】上記問題の解決を目指して、例えば特公平
4−24831号公報には、コバルト酸リチウムのCo
を一部他の金属で置換することが開示されている。すな
わち化学式Lixyz2(0.05<x<1.10、
MはCo等の遷移金属で0.85<y<1.00、Nは
Al、In、Snの群から選ばれた少なくとも1種で
0.001<z<0.10)で示される複合酸化物を正
極として用いるものである。特にMとしてCo、Nとし
てSnを用いたLi1.03Co0.95Sn0.0422は正極材
料として優れていることが明らかにされている。しかし
ながら、この方法によっても自己放電の低減やサイクル
特性の向上には限界があった。
【0006】一般に、LiCoO2あるいはLiNiO2
等の層状構造化合物を正極材料に用いた場合は理論容量
の半分程度しか実用的な容量として得られない。そこで
LiCoO2の場合、低温で焼成することにより2次元
的な層状構造ではなく3次元的なホスト構造を有するス
ピネル構造のLiCoO2を合成できることが報告され
(例えばMaterial Research Bul
letin Vol.27 pp327−337あるい
はSolid State Ionics Vol.5
356 pp681−687)、二次電池の正極活物質
としての評価も行われた。しかし、容量・エネルギーと
もにロスが大きく実用には向かなかった(Materi
al Research Society SYMPO
SIUMPROCEEDINGS Vol.293p
p.3−13)。
【0007】また、LiCoO2の原料であるCoは資
源的に問題視されており、当然コスト面で非常に不利で
ある。その理由としては、大陸地殻中におけるCoの存
在率がもともと小さいこと、Coを目的とした鉱石採取
があまり無く、他の鉱物資源の副産物として採取される
ケースが多いこと、Coの主な産出国が政情不安である
ことなどが挙げられる(新金属データブック金属時評、
工業レアメタルNo.105pp‐76・81等)。
【0008】一方、LiCoO2に代わる正極材料とし
て期待が集まるLiNiO2も、不可逆容量が大きいこ
と、高品位すなわち正極活物質として相応しい特性を示
す材料の合成が困難なこと、アメリカでの環境保護のた
めの規制の動きにみられるように環境負荷が心配される
こと、LiCoO2に対するコスト的なメリットが最終
製品の段階ではそれほど大きくないこと等、未だに実用
化に向けての課題が多い。
【0009】このような状況から注目を集める正極材料
の一つとしてマンガン酸リチウムが挙げられる。この材
料系は1950年代には既に磁気的な挙動の研究対象と
して報告されていたものであるが(Journal o
f American Chemical Socie
ty Vol.78 pp3255−3260)、19
83年にMaterial Research Bul
letin Vol.18 pp.461−472にお
いてM.M.Thackerayらが電気化学的にLi
イオンを出し入れ可能なことを報告して以来、リチウム
二次電池の正極材料としての検討がなされてきた(例え
ばJournal of Electrochemic
al Society Vol.136 No.11
pp.3169−3174あるいはJournal o
f Electrochemical Society
Vol.138 No.10 pp.2859−28
64)。
【0010】このマンガン酸リチウムは化学式LiMn
24で表されるスピネル構造をとり、c−MnO2との
組成間で4V級の正極材料として機能する。スピネル構
造のマンガン酸リチウムはLiCoO2等が有するよう
な層状構造とは異なる3次元のホスト構造を待つため、
理論容量(148mAh/g)のほとんどが使用可能で
あり、サイクル特性に優れることが期待される。
【0011】ところが実際にはマンガン酸リチウムを正
極に用いたリチウム二次電池は、充放電を繰り返すこと
によって徐々に容量が低下していく容量劣化が避けられ
ず、その実用化には大きな問題が残されている。
【0012】そこでマンガン酸リチウムを正極に用いた
有機電解液二次電池のサイクル特性を向上させるべく種
々の方法が検討されている。マンガン酸リチウムにB、
Co、Ni、Fe、CrあるいはAl等を添加、ドープ
することによる特性改善(特開平4−141954、特
開平4−160758、特開平4−169076、特開
平4−237970、特開平4−282560、特開平
4−289662、特開平5−28991、特開平7−
14572号公報等に開示)、合成時の反応性を改善す
ることによる特性改善(特開平3−67464、特開平
3−119656、特開平3−127453、特開平7
−245106、特開平7−73882、特開平7−7
3883号公報等に開示)、粒径を制御することによる
特性改善(特開平4−198028、特開平5−283
074、特開平6−295724、特開平7−9721
6号公報等に開示)、不純物を除去することによる特性
改善(特開平5−21063号公報等に開示)などが挙
げられるが、いずれも満足のいくサイクル特性の向上は
達成されていない。
【0013】以上とは別に特開平2−270268号公
報では、Liの組成比を化学量論比に対し十分過剰にす
ることによってサイクル特性の向上を目指した試みもな
されている。同様の過剰Li組成複合酸化物の合成につ
いては、特開平4−123769、特開平4−1475
73、特開平5−205744、特開平7−28279
8号公報等にも開示されている。この手法によるサイク
ル特性の向上は実験的にも明らかに確認することが可能
である。
【0014】また、Li過剰組成と類似の効果をねらっ
たものとして、Mnスピネル材料LiMn24スピネル
材料とこの材料よりもLiリッチなLi−Mn複合酸化
物Li2Mn24、LiMnO2、Li2MnO3等を混合
させて正極活物質として用いる技術も、特開平6−33
8320、特開平6−349493、特開平7−262
984号公報等に開示されている。ところがLiを過剰
に添加する、または別のLiリッチな化合物と混合させ
ると、サイクル特性の向上と同時に充放電容量値・充放
電エネルギー値の減少が付随し、高エネルギー密度と高
サイクル寿命を両立させることが出来ない。これに対
し、特開平6−275276号公報では、高エネルギー
密度、ハイレートな充放電特性の向上、反応の完全性を
狙い、比表面積を大きくする試みがなされているが、逆
に高サイクル寿命の達成は困難である。したがって、電
池電極特性、特に高エネルギー密度(高放電容量特性)
と高サイクル寿命の両面を合わせ持つマンガン酸リチウ
ムが希求されているのが現状である。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】これまで述べてきたよ
うに、LiCoO2やLiNiO2等の層状構造化合物を
正極活物質に用いたリチウム二次電池は、不純物の量、
結晶構造の完全性すなわち結晶欠陥の量、電極工物質の
構造安定性、特に充放電時のリチウムの出入りに伴う膨
張収縮に対する構造安定性や、活物質の変質効果等の種
々の要因により、理論的な予測には関わらずエネルギー
密度や電池電圧平坦性、充電特性、サイクル特性など電
池としての性能ははるかに低いものしか実現されていな
い。また、コスト的および環境負荷的なデメリットも解
消困難である。
【0016】また、上記のLiCoO2およびLiNi
2等の層状構造化合物の構造的な不安定性を回避し、
コストおよび資源・環境的にも有利なスピネル構造マン
ガン酸リチウム(LiMn24)の実用化が検討されつ
つあるものの、従来の合成法によって合成されたLiM
24を用いた場合には、充放電に伴う容量劣化の現象
が避けられない。しかしながら、起電力の高さおよび放
電時の電圧平坦性、サイクル特性、エネルギー密度等、
現在の高性能二次電池に求められる性能を満足できるポ
テンシャルを期待できる材料系が限られていることか
ら、充放電容量劣化のない、サイクル特性の改善がなさ
れた新たなスピネル構造のマンガン酸リチウム(LiM
24)が求められている。
【0017】本発明の目的は以上の要求に応え、電池特
性、特に放電容量およびサイクル特性に優れたスピネル
構造のマンガン酸リチウムならびにそのマンガン酸リチ
ウムを正極活物質として用いた有機電解液二次電池を提
供することにある。
【0018】
【課題を解決するための手段】本発明者等は上記の目的
を達成するために種々の検討を重ねた結果、本発明を完
成した。
【0019】本発明は、立方晶スピネル構造を有するマ
ンガン酸リチウムであって、Li、MnおよびOが、L
i−Mn−O三元系相図において、 0.51≦[Li]/[Mn]≦0.565 かつ 0.7225≦[Li+Mn]/[O]<0.75 (ここで[Li]/[Mn]は、LiとMnの組成比、
[Li+Mn]/[O]は、LiとMnの合計とOの組
成比を表す。)を満足する組成範囲に含まれることを特
徴とする有機電解液二次電池用正極活物質に関する。
【0020】この正極活物質は、Heガスを用いたピク
ノメーターによる真密度ρが3.98g/cc≦ρ≦
4.23g/ccの範囲にあるマンガン酸リチウムであ
ることが好ましい。
【0021】また、本発明は、立方晶スピネル構造を有
するマンガン酸リチウムであって、式(I)で表される
有機電解液二次電池用正極活物質に関する。
【0022】 Li1-aa[Mn2-b-cLibc]O4-dd (I) (式中、□は空孔を表し、a、b、cおよびdは、0<
a≦0.08、0<b≦0.1、0<c≦0.01、0
<d≦0.3かつ0.51≦(1−a+b)/(2−b
−c)≦0.565を満足する数である。) さらに本発明は、リチウム、リチウム合金またはリチウ
ムイオンを吸蔵・放出しうる炭素材料を負極とし、有機
溶媒とリチウム塩電解質の混合液を電解液として用いた
有機電解液二次電池であり、その正極活物質として前記
のいずれかの正極活物質を用いることを特徴とする有機
電解液二次電池に関する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の有機電解液二次電池用正
極活物質として用いるマンガン酸リチウムは次のように
して製造される。
【0024】マンガン(Mn)原料およびリチウム(L
i)原料として、Li源としては、例えば炭酸リチウ
ム、Li酸化物、硝酸リチウム、水酸化リチウム等のリ
チウム化合物を用いることができ、Mn源として例えば
電解二酸化マンガン(EMD)、Mn23、Mn34
化学二酸化マンガン(CMD)等の種々のMn酸化物、
炭酸マンガンや蓚酸マンガン等のマンガン塩などのマン
ガン化合物を用いることができる。しかし、LiとMn
の組成比の確保の容易さ、かさ密度の違いによる単位体
積あたりのエネルギー密度、目的粒径確保の容易さ、工
業的に大量合成する際のプロセス・取り扱いの簡便さ、
有害物質の発生の有無、コスト等を考慮すると電解二酸
化マンガンと炭酸リチウムの組み合わせが好ましい。
【0025】出発原料を混合する前段階として、リチウ
ム原料およびマンガン原料を必要に応じて粉砕し、適当
な粒径にそろえることが好ましい。Mn原料の粒径は、
通常3〜70μm、好ましくは5〜30μmである。ま
た、Li源の粒径は、通常10μm以下、好ましくは3
μm以下である。マンガン酸リチウムの生成反応は、固
相表面で反応が進行するため、Li源とMn源の混合が
不十分であったり、粒径が粗すぎたりすると、Mn
23、Mn34、Li2MnO3、Li2Mn49、Li4
Mn512のような相が生成し、電池電圧の低下・エネ
ルギー密度の低下を引き起こすので、反応の均一性を高
めるためにリチウム原料およびマンガン原料の接触面積
を増大させることが好ましい。そこで粒径制御や、混合
粉の造粒を行っても良い。粒径の制御は、目的粒径のマ
ンガン酸リチウムを得るためにも必要である。
【0026】次に、それぞれの原料をLi/Mnのモル
比が0.51〜0.565となるようにとり、十分に混
合し、酸素雰囲気で焼成する。酸素は純酸素を用いても
良く、また窒素、アルゴン等の不活性ガスとの混合ガス
であっても良い。このときの酸素分圧は、50〜760
torr程度である。
【0027】焼成温度は、400〜1000℃である。
しかし、焼成温度が高すぎると、Mn23やLi2Mn
3等の目的としない相が生成混入し、電池電圧および
エネルギー密度が十分でない場合があり、また、焼成温
度が低すぎると酸素が相対的に過剰になったり、粉体密
度が小さい場合があり、やはり高容量の実現には好まし
くない場合もある。従って焼成温度として好ましくは6
00〜900℃、最も好ましくは700〜850℃であ
る。
【0028】焼成時間は、適宜調整することができる
が、通常6〜100時間、好ましくは12〜48時間で
ある。
【0029】冷却速度は、適宜調整できるが、最終焼成
処理の際は急冷しない方が好ましく、例えば100℃/
h以下程度の冷却速度とすることが好ましい。
【0030】このようにして得られるマンガン酸リチウ
ムは、立方晶スピネル構造であり、LiとMnの組成比
[Li]/[Mn]が0.51〜0.565であり、L
iとMnの合計とOの組成比[Li+Mn]/[O]が
0.7225以上0.75未満である。
【0031】さらに、Heガスを用いたピクノメーター
による真密度ρが3.98g/cc≦ρ≦4.23g/
ccの範囲にある。尚、Heガスを用いたピクノメータ
ーによる真密度の測定は、Quantachrome社
のPentaピクノメーター等の装置を用いて測定する
ことができる。
【0032】このようにして得られるマンガン酸リチウ
ム粒子を必要に応じて分級し、粒径をそろえて、正極活
物質として用いる。
【0033】本発明のマンガン酸リチウムは次に示すよ
うな理由により有機電解液二次電池の正極活物質として
優れた効果を示す。
【0034】まず、LiとMnの組成比の過剰不均衡
は、スピネルの構造と関係する。スピネル構造は一般に
化学式AB24(式中、X原子は面共有および辺共有X
四面体および八面体からなる負に帯電されたアニオンア
レーを形成するように立方体に最密充填されるように配
置されている)で表される。式中A原子は四面体部位カ
チオンであり、B原子は八面体部位カチオンである。単
位セルの原点が中心(3m)に位置する理想的なスピネ
ル構造では、最密充填アニオンはスペースグループFd
3mの32eサイトに配置される。各単位セルは3つの
結晶学的に非等価の位置8a、8bおよび48fに配置
された64個の四面体間隙と、結晶学的に非等価の16
cおよび16dに配置された32個の八面体間隙を含
む。Aカチオンは8aサイトに、Bカチオンは16dサ
イトに位置するので、逆に考えると、立方体単位セル中
に56個の空の四面体サイトと16個の空の八面体サイ
トが存在する。
【0035】マンガン酸リチウムの場合には、AがL
i、BがMn、XがOに対応し、56個の四面体サイト
と16個の八面体サイトが空であるから、過剰なLiが
存在しうるサイトを所有している。実際、電気化学的に
LiMn24にLiをインターカレートさせていきLi
2Mn24(すなわちLiMnO2)に近づけることがで
きる。従ってLiとMnの組成比が多少、化学量論比か
ら逸脱していてもスピネル構造のLiMnO化合物を合
成することが可能である。
【0036】ただし、前述のスピネル構造からも分かる
ように、8aサイトのLiが不足した場合は当然、電荷
の担い手として脱離・挿入を繰り返すことのできるLi
量が不足するので、充放電容量は減少する。逆にLiが
過剰に存在し、8aサイトのみではなく、本来ならば空
であるサイトに存在する場合はLiMnO2に近づくの
で電位は低下する。あるいは本来Mnが入るべき16d
サイトにLiが混入しイオンの混合が生じた場合も可動
Li量が減少する。つまり、LiとMnの組成比の過剰
な不均衡は電位の低下、可動Li量の減少を招き、高エ
ネルギー密度の実現にはデメリットである。
【0037】そこで本発明では、LiとMnの組成比の
過剰な不均衡を避け、Li/Mn原子比を0.51〜
0.565とするスピネル型マンガン酸リチウムを用い
ることで、高エネルギー密度を実現した。
【0038】また、充放電サイクルを繰り返すことによ
り充放電容量が低下する容量劣化の原因の一つとして、
マンガン酸リチウムからのMnの溶出および溶出したM
nの負極活物質上あるいはセパレータ上への析出が考え
られる。単一スピネル相が形成されているとした場合、
Mnの溶出はスピネル構造中の3価のMnが4価のMn
と2価のMnに一部不均化することにより電解液中にM
nが溶解しやすい形になってしまうこと、Liイオンの
相対的な不足から溶出してしまうことなどが考えられ、
充放電の繰り返しにより不可逆な容量分の発生や結晶中
の原子配列の乱れが促進されるとともに、溶出したMn
イオンが負極あるいはセパレータ上に析出して、Liイ
オンの移動を妨げると思われる。
【0039】そこで本発明では、式(I)に示すよう
に、Liを過度にならない程度に過剰に添加し、Mnサ
イトの一部を占めさせることでMnの価数の不均化反応
の軽減をはかっている。
【0040】また、マンガン酸リチウムはLiイオンを
出し入れすることにより、立方体対称はJahn−Te
ller効果により歪み、単位格子長の数%の膨張、収
縮を伴う。従って、サイクルを繰り返すことにより、一
部の粒子は遊離して電気的なコンタクトを失い、電池の
電極活物質として機能しなくなる。従って、正極活物質
として用いるマンガン酸リチウムの粒径としては3〜5
0μmが好ましく、さらに5〜50μmが好ましい。
【0041】また、マンガン酸リチウムからの酸素放出
によっても電解液が劣化し、サイクル特性が悪くなる。
この考えはY.Gao、J.R.DahnがSolid
State Ionics,Vol.84,pp33
−40(1996)において紹介したもので、酸素欠陥
の多いマンガン酸リチウムほど、サイクル経過による
3.3Vプラトー容量の増加が大きく、サイクル寿命が
短くなるとしている。また、酸素欠損量は格子の大き
さ、すなわち格子定数や、Mn価数へ影響を与えると予
想される。本発明では、式(I)のように、酸素欠損量
を制御することでサイクル特性の向上を図っている。
【0042】次に本発明の有機電解液二次電池について
説明する。正極活物質には、上記本発明のマンガン酸リ
チウムを用いる。対する負極活物質としては、リチウ
ム、リチウム合金またはリチウムを吸蔵・放出しうるグ
ラファイトまたは非晶質炭素等の炭素材料を用いる。
【0043】セパレータは特に限定されないが、織布、
硝子繊維、多孔性合成樹脂膜等を用いることができる。
例えばポリオレフィン系の多孔膜が薄膜でかつ大面積
化、膜強度や膜抵抗の面で適当である。
【0044】有機電解液のリチウム塩電解質としてはL
iClO4、LiI、LiPF6、LiAlCl4、Li
BF4、CF3SO3Li等が挙げられる。有機電解液の
有機溶媒としては、通常よく用いられるもので良く、例
えばカーボネート類、塩素化炭化水素、エーテル類、ケ
トン類、ニトリル類等を用いることができる。
【0045】電池の構成としては、角形、ペーパー型、
積層型、円筒型、コイン型など種々の形状を採用するこ
とができる。集電体、絶縁板等のその他の構成部品は、
必要に応じ上記の形状に応じて選定すればよい。
【0046】
【実施例】以下、本発明を実施例によりさらに説明する
が、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0047】[実施例1]マンガン酸リチウムの合成に
は、出発原料として炭酸リチウムおよび電解二酸化マン
ガン(EMD)を用いた。上記の出発原料の混合の前段
階として、炭酸リチウムの粉砕ならびに電解二酸化マン
ガン(EMD)の分級を行った。このプロセスの目的と
するところは、反応性の向上と目的粒径のマンガン酸リ
チウムの確保である。
【0048】マンガン酸リチウムの粒径は、焼成前の電
解二酸化マンガン(EMD)の粒径により決定されるこ
とを確認した。従って、目的粒径のマンガン酸リチウム
の合成は、焼成前の電解二酸化マンガン(EMD)の分
級により確保される。また、炭酸リチウムは細かく粉砕
し、電解二酸化マンガン(EMD)粒子の周囲に均一に
分布させることにより良好な反応性が確保される。
【0049】炭酸リチウムは、中心粒径D50が1.4μ
m(D25=1.0μm、D75=1.8μm)となるよう
に粉砕を行い、[Li]/[Mn]=0.55となるよ
うに、EMDと混合した。
【0050】この混合粉を、酸素フローの雰囲気下、8
00℃で焼成した。次いで、得られたマンガン酸リチウ
ム粒子中の粒径1μm以下の微小粒子を空気分級器によ
り除去した。
【0051】[実施例2]実施例1で合成したマンガン
酸リチウムを正極活物質として用い、18650タイプ
の円筒セルを作製した。
【0052】正極は、マンガン酸リチウム、導電性付与
剤およびPVDF等のバインダーをスラリー状にした
後、金属箔集電体上に塗布することによって作製した。
【0053】また負極はメソフェーズ系カーボンおよび
適当なバインダーをスラリー状にした後、金属簿上に塗
布することによって作製した。
【0054】続いて、それらの電極をポリプロピレン製
多孔膜のセパレータを介して渦巻き状に巻き上げて円筒
セルとした。
【0055】電解液はエチレンカーボネート(EC)と
ジエチルカーボネート(DEC)の混合液に、リチウム
塩電解質としてLiPF6を溶解したものを用いた。
【0056】[評価試験例1]実施例2と同様にして作
製した円筒セルにより、サイクル特性に与える[Li]
/[Mn]比の影響を調べた。このサイクル試験は、充
放電電流1000mAで3〜4.2V、評価温度20℃
の条件で行った。表1に、種々の[Li]/[Mn]比
における、容量残存率(10サイクル時の放電容量(#
10)に対する500サイクル時の放電容量(#50
0)の比)と500サイクル時の容量を示す。上記の容
量残存率については60%以上を目安とし、500サイ
クル時の放電容量については700mAh以上を目安と
すると、0.51≦[Li]/[Mn]≦0.565の
範囲で作製したマンガン酸リチウムを正極に用いた円筒
セルが、そのどちらの条件をも満たす優れた特性を示し
た。
【0057】
【表1】
【0058】[評価試験例2]実施例2と同様にして作
製した円筒セルにより、放電容量に与える[陽イオン]
/[陰イオン]比すなわち[Li+Mn]/[O]比の
影響を調べた。充放電は、充放電電流1000mAで3
〜4.2V、評価温度20℃の条件で行った。
【0059】マンガン酸リチウムは、種々のLi/Mn
出発原料組成比、焼成温度、冷却速度、酸素分圧により
合成した。換言すると、Li/Mn比、陽イオン欠損
量、酸素欠損量の異なるマンガン酸リチウムを合成し
た。
【0060】合成後のマンガン酸リチウムに対して、原
子吸光および陽イオン交換により[Li+Mn]を算出
し、化学滴定によりMnの平均価数を求めた。さらにL
iの価数を+1として[O]を計算によって求めた。
【0061】表2に種々の[Li+Mn]/[O]比に
おける初期放電容量を示す。また、図1に[Li+M
n]/[O]比と初期放電容量の関係をグラフで示す。
初期放電容量については1100mAh以上を目安とす
ると、0.7225≦[Li+Mn]/[O]<0.7
5の範囲のマンガン酸リチウムが優れた特性を示した。
【0062】
【表2】
【0063】[実施例3]実施例1で合成したマンガン
酸リチウムを用い、2320タイプのコインセルを作製
した。電極は、このマンガン酸リチウムと、導電性付与
剤としてアセチレンブラックを混合し、PTFE等のバ
インダーを用いて混練することによって作製し、正極と
した。
【0064】電解液は、プロピレンカーボネート(P
C)とジメトキシエタン(DME)の混合液に、リチウ
ム電解質塩としてLiBF4を溶解したものを用いた。
【0065】セパレータとしては厚さ30μmのポリエ
チレン多孔膜を用い、負極としては金属Liを用いた。
【0066】[評価試験例3]原料の[Li/Mn]組
成比を0.55とし、実施例1と同様にしてマンガン酸
リチウムを合成した。そのマンガン酸リチウムを用い
て、実施例3と同様にして作製したコインセルにより、
単位体積当たりの放電容量に与えるマンガン酸リチウム
の真密度ρの影響を調べた。充放電は1.27mAの定
電流、3.0〜4.3V、評価温度20℃の条件下で行
った。結果を図2に示す。3.98≦ρ≦4.23の範
囲で優れた特性を示した。
【0067】以上、評価試験例1、2で示したように
0.51≦[Li]/[Mn]≦0.565、0.72
25≦[Li+Mn]/[O]<0.75の範囲で合成
したマンガン酸リチウムは、放電容量、エネルギー密
度、サイクル特性ともに優れた特性を示した。
【0068】この組成範囲をLi−Mn−O三元系相図
で表すと図3の斜線で示す部分で表される。
【0069】さらに評価試験例3で示したようにマンガ
ン酸リチウムの真密度ρが3.98≦ρ≦4.23の範
囲にある場合、XRDで求められる格子定数から算出さ
れる計算上の密度よりも明らかに小さい値である。ここ
でマンガン酸リチウムのスピネル構造中に空孔が内包さ
れる欠陥スピネルとして空孔を見積もると以下のように
なる。
【0070】 Li1-aa[Mn2-b-cLibc]O4-dd (I) (式中、□は空孔を表し、a、b、cおよびdは、0<
a≦0.08、0<b≦0.1、0<c≦0.01、0
<d≦0.3かつ0.51≦(1−a+b)/(2−b
−c)≦0.565を満足する数である。)
【0071】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように本発明に
記載のマンガン酸リチウムは、陽イオンサイト、陰イオ
ンサイトともに空孔を有する欠陥型のスピネル構造を持
ち、過剰のLi量が大きすぎず、特定の[Li]/[M
n]比ならびに[Li+Mn]/[O]比、すなわち特
定の陽イオン欠損量/陰イオン欠損量を有しているた
め、金属Liに対する平衡電位が高く充放電容量が大き
く、サイクル特性にも優れる。また特定の真密度を有し
ているため、体積当たりの放電容量が大きい。すなわち
限られた電池缶内の空間に、より有効に正極活物質を充
填することが可能であり、その工業的価値は極めて大き
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】有機電解液二次電池用正極活物質(マンガン酸
リチウム)の[Li+Mn]/[O]比と初期放電容量
との関係を示す図である。
【図2】有機電解液二次電池用正極活物質(マンガン酸
リチウム)の真密度と単位当たりの放電容量との関係を
示す図である。
【図3】本発明の有機電解液二次電池用正極活物質(マ
ンガン酸リチウム)の組成範囲を示す図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粂内 友一 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 田渕 順次 東京都港区芝五丁目7番1号 日本電気株 式会社内 (72)発明者 ウーリッヒ フォン ザッケン カナダ国 ヴィ3イー 2ケー8 ブリテ ィシュ コロムビア シャウネッシィ ス トリート コッキトラム 1316 (72)発明者 ジャン エヌ. ライマース カナダ国 ヴィ5エックス 3ダブリュ7 ブリティシュ コロムビア メイプル リッジ 21523−ワンハンドレッドトゥウ ェンティセカンド アヴェニュー (72)発明者 クィミィ ゾォン カナダ国 ヴィ3ケー 3エス2 ブリテ ィシュ コロムビア オースティン アヴ ェニュー コッキトラム 2551

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 立方晶スピネル構造を有するマンガン酸
    リチウムであって、Li、MnおよびOが、Li−Mn
    −O三元系相図において、 0.51≦[Li]/[Mn]≦0.565 かつ 0.7225≦[Li+Mn]/[O]<0.75 (ここで[Li]/[Mn]は、LiとMnの組成比、
    [Li+Mn]/[O]は、LiとMnの合計とOの組
    成比を表す。)を満足する組成範囲に含まれることを特
    徴とする有機電解液二次電池用正極活物質。
  2. 【請求項2】 前記正極活物質が、Heガスを用いたピ
    クノメーターによる真密度ρが3.98g/cc≦ρ≦
    4.23g/ccの範囲にあるマンガン酸リチウムであ
    ることを特徴とする請求項1記載の有機電解液二次電池
    用正極活物質。
  3. 【請求項3】 立方晶スピネル構造を有するマンガン酸
    リチウムであって、式(I)で表される有機電解液二次
    電池用正極活物質。 Li1-aa[Mn2-b-cLibc]O4-dd (I) (式中、□は空孔を表し、a、b、cおよびdは、0<
    a≦0.08、0<b≦0.1、0<c≦0.01、0
    <d≦0.3かつ0.51≦(1−a+b)/(2−b
    −c)≦0.565を満足する数である。)
  4. 【請求項4】 リチウム、リチウム合金またはリチウム
    イオンを吸蔵・放出しうる炭素材料を負極とし、有機溶
    媒とリチウム塩電解質の混合液を電解液として用いた有
    機電解液二次電池であり、その正極活物質として前記請
    求項1〜3のいずれかに記載の正極活物質を用いること
    を特徴とする有機電解液二次電池。
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