JPH10106366A - 電線端末処理装置 - Google Patents

電線端末処理装置

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JPH10106366A
JPH10106366A JP8262990A JP26299096A JPH10106366A JP H10106366 A JPH10106366 A JP H10106366A JP 8262990 A JP8262990 A JP 8262990A JP 26299096 A JP26299096 A JP 26299096A JP H10106366 A JPH10106366 A JP H10106366A
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clamp
terminal
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ram
crimping
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Etsushi Shigetomo
悦志 重友
Koji Yoshida
光司 吉田
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Shin Meiva Industry Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高さ調整の容易化や圧着ストロークの変更が
可能等、管理が容易で使い勝手に優れる電線端末処理装
置を提供する。 【解決手段】 電線端末処理装置は測長ユニット、Fク
ランプ、Rクランプ、カッター機構、端子圧着機構2
7、28、搬送機構を備える。端子圧着機構27、28
は駆動源がサーボモータ36とされる。サーボモータ3
6の駆動軸36aに連動連結されたボールネジ軸41
と、ボールネジ軸41に螺合されたナット体42と、ナ
ット体42の回転を規制するガイドレール45、シュー
体46および連結部材47と、ラム37を往復動作させ
るトグル機構48とを備える。電線端末処理装置はサー
ボモータ36等を制御する制御部58と制御部58を操
作するための操作パネル47とを備える。操作パネル4
7にサーボモータ36の回転位置に応じたラム37の位
置を表示するディスプレイ部33aを備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電線を所定長さに
切断し、この切断された電線の端部における被覆部を剥
ぎ取り、その後、端部に端子を圧着するための電線端末
処理装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の電線端末処理装置として、例え
ば、特公平5ー78883号公報等に開示されているよ
うな電線端末処理装置が知られている。この電線端末処
理装置は、長尺の電線を所定長さに切断し、その切断さ
れた電線の両端部の被覆部をそれぞれ剥ぎ取り、この被
覆部が剥ぎ取られた電線両端部に端子をそれぞれ圧着さ
せる構造とされている。
【0003】この種の電線端末処理装置の一般的な構成
について説明すると、プレフィーダ機構から順次供給さ
れる電線を所定寸法づつ間欠的に送り出す測長ローラを
有する測長ユニットを備えており、該測長ユニットにお
ける電線送給方向下流側には、電線を把持するクランプ
機構としてのフロント側クランプ(以下Fクランプと呼
ぶ)およびリア側クランプ(以下Rクランプと呼ぶ)が
備えられている。また、FクランプとRクランプとの間
には電線の切断処理、被覆剥取処理を行うためのカッタ
ー機構が配設されている。さらに、Fクランプの側方に
はフロント側端子圧着機構が配設され、Rクランプの側
方にはリア側端子圧着機構が配設されており、前記Fク
ランプおよびRクランプに把持された電線をそれぞれ対
応する端子圧着機構位置に搬送するフロント側およびリ
ア側搬送機構がそれぞれ配設されている。さらに、前記
リア側端子圧着機構に近接した位置には処理後の電線を
排出する電線排出機構が配設されている。
【0004】そして、電線の処理動作としては、先ず、
測長ユニットによって所定寸法だけ電線が各クランプに
向って送り込まれ、この各クランプによって電線が把持
される。なお、この状態にあっては、電線の送給方向先
端部は、前の電線処理工程において被覆部の剥ぎ取りお
よび端子の圧着が既に行われている。
【0005】この状態において、カッター機構によりF
クランプとRクランプとの中間位置において電線の切断
およびこの切断された端部の被覆部の剥ぎ取りの処理が
行われる。その後、この電線の端部への端子の圧着動作
が行われる。
【0006】この圧着動作は、先ず、Fクランプが電線
を把持したままフロント側端子圧着機構位置に移動し、
これと同時にRクランプが電線を把持したままリア側端
子圧着機構位置に移動する。
【0007】この状態でフロント側端子圧着機構および
リア側端子圧着機構において電線の端部への端子の圧着
動作が行われ、その後、Fクランプは電線を把持したま
ま初期位置に戻り、一方、Rクランプは、電線を電線排
出機構に受け渡した後、電線を把持することなく初期位
置に戻る。このような動作が繰返されることにより、予
め設定された所定長さで、両端部に端子が圧着処理され
た電線が順次、製造される構成とされていた。
【0008】また、前記測長ユニット、Fクランプ、R
クランプ、カッター機構、各搬送機構の各駆動源はそれ
ぞれサーボモータとされ、これらの各動作がデジタル制
御可能に構成されている。そして、電線加工データとし
ての切断される電線長さ、被覆部が剥ぎ取られるストリ
ップ長さ、電線に対するカッター切り込み量、端子圧着
位置の二次元位置もしくは三次元位置の情報を操作パネ
ル上で入力することによって、前記所定長さで、両端部
に端子が圧着処理された電線が順次、製造されるように
制御される構成とされていた。
【0009】また、図10および図11に示される如
く、前記各端子圧着機構1は、そのハウジング本体2の
上部にクランク軸3が水平方向の軸心回りに回転自在に
軸支された構造とされており、クランク軸3の一端部
に、クランク軸3の軸心から偏心した軸心を有するスラ
イダ軸4が設けられ、該スライダ軸4にベアリング5を
介してスライダ6が套嵌状に装着されている。
【0010】一方、前記ハウジング本体2の前記スライ
ダ6側には、ラム7が上下方向にスライド自在に装着さ
れている。そして、前記スライダ6がラム7に備えられ
た左右方向のスライド溝8にスライド自在に嵌合されて
いる。
【0011】また、ラム7の一側部に、高さ調整ボルト
9により高さ調整自在にアプリケータ側に連結される取
付部10が備えられている。
【0012】前記クランク軸3の他端部には、フライホ
イール11が転動自在に支持され、該フライホイール1
1とハウジング本体2下部に備えられたインダクション
モータ12に備えられた駆動プーリ13とにわたって駆
動ベルト14が張設されている。
【0013】また、クランク軸3とフライホイール11
との相互間には、フライホイール11の回転をクランク
軸3に断接自在に伝動するクラッチ機構15およびクラ
ンク軸3の回転を規制するストッパー機構16が備えら
れている。
【0014】そして、インダクションモータ12の駆動
による駆動プーリ13の回転がフライホイール11に伝
動され、フライホイール11の回転がクラッチ機構15
を介してクランク軸3に伝動される。
【0015】クランク軸3が回転すると、図11および
図12に示される如く、スライダ軸4が回転し、スライ
ダ6はスライド溝8に沿って左右にスライドする。この
スライダ6の左右スライドによるスライダ軸4の回転に
より、ラム7が昇降動作され、ラム7の取付部10に取
り付けられたアプリケータが動作して電線の端部に端子
の圧着がなされるように構成されている。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来構造の電線端末処理装置によれば、操作パネルにより
前記電線長さ、ストリップ長さ、カッター切り込み量、
端子圧着位置等の各種電線加工データを入力することが
できるが、端子圧着機構1におけるクリンプハイト(端
子圧着時の圧着面高さ)を調整する場合には、メカニカ
ルな構造であるため、操作パネルで行うことができず、
手動で調整ボルト9を操作することにより取付部10の
高さを調整する必要があり、またアプリケータの交換の
都度、その調整を行う必要があり、面倒な作業となって
いた。
【0017】また、圧着ストロークLは端子圧着機構1
自体で一定のストロークに決まっており、途中で変更す
ることはできなかった。
【0018】さらに、圧着動作途中におけるラム7が圧
着ストロークLのどの位置に位置するのか見当がつきに
くい欠点もあった。
【0019】また、1ストロークの速度も一定でしか使
用できず、クラッチ機構15の断接による音も大きく騒
音の原因となっていた。
【0020】さらに、圧着ストロークL途中で停止でき
ない構造であり、クローズドバレル等の特殊方法による
圧着ができない欠点がある。
【0021】また、圧着ストロークL範囲内におけるラ
ム7の現在位置が認識し難い構造であり、端子圧着後の
電線の移動等に際して電線と端子圧着機構1側との接触
等の干渉を回避して動作を確実にするため、余裕を見て
前記搬送機構を動作させる必要があり、端子圧着処理の
1サイクルにおける時間が長くなり、端子圧着処理にお
ける稼働効率が悪くなるという問題もあった。
【0022】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、操作
パネル上よりクリンプハイトの調整を可能とし、高さ調
整の容易化や圧着ストロークの変更が可能等、上記各問
題点の解消を図った管理が容易で使い勝手に優れる電線
端末処理装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の技術的手段は、電線を所定寸法づつ間欠的に送り出す
測長ユニットと、該測長ユニットの電線送給方向下流側
に順次配設されると共に前記送り出された電線を解除自
在に把持する第1クランプ機構および第2クランプ機構
と、前記両クランプ機構間に位置して配設されると共に
前記各クランプ機構で把持された電線の切断処理・被覆
剥取処理を行うカッター機構と、前記各クランプ機構の
側方に対応してそれぞれ配設されると共に前記被覆剥取
処理された電線端部に端子を圧着する第1端子圧着機構
および第2端子圧着機構と、前記第1クランプ機構およ
び第2クランプ機構のクランプ部にそれぞれ把持された
電線をそれぞれ対応する第1端子圧着機構および第2端
子圧着機構位置に搬送する第1搬送機構および第2搬送
機構と、前記測長ユニット、第1クランプ機構、第2ク
ランプ機構、カッター機構、第1端子圧着機構、第2端
子圧着機構、第1搬送機構、および第2搬送機構の各動
作を制御する制御部と、該制御部を操作するための操作
パネルとを備えた電線端末処理装置において、前記各端
子圧着機構は、動力を供給するためのサーボモータと、
ラムをガイドに沿って往復動作させるべくサーボモータ
の動力をラムに伝動する連動機構部とをそれぞれ備え、
前記連動機構部は、前記サーボモータの駆動軸に連動連
結されたボールネジ軸と、該ボールネジ軸に進退自在に
螺合されたナット体と、前記端子圧着機構のハウジング
本体に対する前記ナット体の回転を規制する回転規制機
構と、前記ラムを往復動作させるべく前記ハウジング本
体と前記ナット体と前記ラムとの相互間にわたって装着
されたトグル機構とを備え、前記トグル機構は、ハウジ
ング本体側に一端部が枢支連結された第1トグルアーム
と、前記ラムの上端部に一端部が枢支連結された第2ト
グルアームと、前記ナット体側に一端部が枢支連結され
た第3トグルアームとを備え、各トグルアームの他端部
が互いに枢支連結されてなる点にある。
【0024】また、前記測長ユニット、第1クランプ機
構、第2クランプ機構、カッター機構、第1搬送機構、
および第2搬送機構の各駆動源がそれぞれサーボモータ
とされ、前記操作パネルにより電線加工データを入力可
能とした構造としてもよい。
【0025】さらに、前記操作パネルに、前記端子圧着
機構のサーボモータの回転位置に応じたラムの位置を表
示するディスプレイ部を備えてなる構造としてもよい。
【0026】また、前記回転規制機構は、前記ボールネ
ジ軸の軸心と平行な軸心を有すると共にボールネジ軸を
挟んで両側にそれぞれ配設された一対のガイドレール
と、各ガイドレールにそれぞれ摺動自在に備えられたシ
ュー体と、各シュー体と前記ナット体を連結する連結部
とを備えてなる構造としてもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面に
基づいて説明すると、図1および図2において、20は
電線端末処理装置で、従来同様、電線21を所定寸法づ
つ間欠的に送り出す測長ローラ22を有する測長ユニッ
ト23を備えており、該測長ユニット23における電線
送給方向P下流側には、電線21を解除自在に把持する
クランプ部を有する第1および第2クランプ機構として
のFクランプ24およびRクランプ25が順次備えられ
ている。
【0028】また、Fクランプ24とRクランプ25と
の間には電線21の切断処理、被覆剥取処理を行うため
のカッター機構26が配設されている。さらに、Fクラ
ンプ24の側方には第1端子圧着機構としてのフロント
側端子圧着機構27が配設され、Rクランプ25の側方
には第2端子圧着機構としてのリア側端子圧着機構28
が配設されており、前記Fクランプ24およびRクラン
プ25に把持された電線21をそれぞれ対応する端子圧
着機構27、28位置に搬送する第1および第2搬送機
構としてのフロント側およびリア側搬送機構29、30
がそれぞれ配設されている。さらに、前記リア側端子圧
着機構28に近接した位置には処理後の電線21を所定
位置に排出するための電線排出機構が適宜、配設されて
いる。
【0029】また、図1において、32は電線21を円
滑に供給するためのプレフィーダ機構、33は各種の電
線加工データを入力するための操作パネル、34は連続
状の端子を支持する連続端子支持部である。
【0030】さらに、前記測長ユニット23、Fクラン
プ24、Rクランプ25、カッター機構26、各搬送機
構29、30の各駆動源はそれぞれサーボモータとさ
れ、これらの各動作がデジタル制御可能に構成されてい
る。なお、各サーボモータの制御はエンコーダのパルス
数を検出することにより管理される。
【0031】即ち、操作パネル33に入力された電線長
さ、ストリップ長さ、カッター切り込み量、端子圧着位
置の各データに基づき、電線端末処理装置20全体を制
御する制御部からの指令に従って、測長ユニット23に
おいては、サーボモータの駆動により測長ローラ22が
所定量、回転駆動され、ここに電線21の送り出し量が
制御される。また、Fクランプ24およびRクランプ2
5においては、サーボモータの駆動によってそのクラン
プ部による電線21の把持および解除が制御される。さ
らに、カッター機構26においては、サーボモータの駆
動によってカッター刃が所定距離、昇降動作されるよう
に制御される。また、各搬送機構29、30において
は、サーボモータの駆動によって、前記Fクランプ2
4、Rクランプ25が水平面内(X・Y座標面内)で所
定方向に所定距離、移動操作されるように制御されてい
る。
【0032】なお、各搬送機構29、30は二次元での
移動制御に限らず、三次元で移動制御する方式であって
もよい。
【0033】また、前記各端子圧着機構27、28は、
図3ないし図5に示される如く、ハウジング本体35
と、駆動源としてのサーボモータ36と、ラム37をハ
ウジング本体35のガイド孔38に沿って往復動作させ
る連動機構部39とから主構成されている。
【0034】そして、サーボモータ36はハウジング本
体35の上部一側に装着され、前記ガイド孔38はハウ
ジング本体35の他側部にその軸心を上下方向として形
成されている。
【0035】前記連動機構部39は、ボールネジ軸41
と、該ボールネジ軸41に進退自在に螺合されたナット
体42とを備え、前記ボールネジ軸41はサーボモータ
36の駆動軸36aの軸心と同心状として、ハウジング
本体35内の中央部にベアリング部43を介して回転自
在に支持されている。なお、駆動軸36aおよびボール
ネジ軸41の軸心は水平方向とされている。
【0036】そして、駆動軸36aとボールネジ軸41
とがカップリング44を介して互いに連動連結されてい
る。
【0037】また、前記ボールネジ軸41の軸心と平行
な軸心を有すると共に、ボールネジ軸41を挟んで、上
下両側にそれぞれ離隔して一対のガイドレール45がハ
ウジング本体35内にそれぞれ配設されている。
【0038】前記各ガイドレール45には、その軸心方
向に沿って摺動自在で、かつ軸心回りに相対回動不能
に、それぞれシュー体46が備えられている。なお、本
実施形態では、上側のガイドレール45には2個のシュ
ー体46が備えられ、下側のガイドレール45には単一
のシュー体46が備えられている。
【0039】そして、各シュー体46と前記ナット体4
2とが連結部としての連結部材47により互いに連結さ
れ、ハウジング本体35に対するナット体42の相対的
な回転が規制される。ここに、これら各シュー体46と
連結部材47によりナット体42の回転を規制する回転
規制機構が構成される。
【0040】従って、サーボモータ36が駆動されて、
駆動軸36aが正転もしくは逆転駆動されれば、ボール
ネジ軸41も一体的に正転もしくは逆転駆動され、ボー
ルネジ軸41の回転量に応じてナット体42がボールネ
ジ軸41の軸心方向に進退移動される。
【0041】また、前記連動機構部39は、前記ラム3
7を往復動作させるべく、ハウジング本体35とナット
体42とラム37との相互間にわたって装着されたトグ
ル機構48を備えている。
【0042】即ち、トグル機構48は、第1トグルアー
ム49と第2トグルアーム50と第3トグルアーム51
とを備え、前記第1トグルアーム49はハウジング本体
35の前記ガイド孔38上方位置に一端部が支軸53に
より枢支連結されている。
【0043】また、前記第2トグルアーム50は前記ラ
ム37の上端部に一端部が支軸54により枢支連結され
ており、前記第3トグルアーム51は前記ナット体42
側の連結部材47に一端部が支軸55により枢支連結さ
れている。
【0044】そして、各トグルアーム49、50、51
の他端部が支軸56により互いに枢支連結されている。
【0045】また、各端子圧着機構27、28のサーボ
モータ36は電線端末処理装置20全体を制御する前記
制御部58によって前述同様、制御されており、操作パ
ネル33によって入力されたデータに基づいてサーボモ
ータ36の駆動が制御されるように構成されている。さ
らに、操作パネル47にはサーボモータ36の回転位置
に応じたラム37の位置を表示するディスプレイ部33
aが備えられている。
【0046】そして、操作パネル33に入力された設定
に基づき、サーボモータ36の駆動が制御部58により
制御され、サーボモータ36の回転位置に応じたラム3
7の位置がディスプレイ部33aに表示される。なお、
サーボモータ36の制御はエンコーダのパルス数を検出
することにより管理される。
【0047】また、ラム37下端部の取付部に従来同
様、端子圧着用のアプリケータが取り付けられる。
【0048】本実施形態は以上のように構成されてお
り、操作パネル33に電線長さ、ストリップ長さ、カッ
ター切り込み量、端子圧着位置、クリンプハイト(端子
圧着時の圧着面高さ)等の各種電線加工データを入力し
て、電線端末処理装置20を作動させれば、先ず、プレ
フィーダ機構32から順次供給される電線21が測長ユ
ニット23によって所定寸法だけ各クランプ24、25
に向って送り込まれ、その後、この各クランプ24、2
5によって電線21が把持される。なお、この状態にあ
っては、図8や図9にも示される如く、電線21の送給
方向先端部は、前の電線処理工程において被覆部の剥ぎ
取りおよび端子60の圧着が既に行われている。
【0049】この状態において、カッター機構26によ
りFクランプ24とRクランプ25との中間位置におい
て電線21の切断およびこの切断された端部の被覆部の
剥ぎ取りの処理が行われる(図6および図8参照)。そ
の後、この電線21の端部への端子60の圧着動作が行
われる。この圧着動作は、先ず、Fクランプ24が電線
21を把持したままフロント側端子圧着機構27位置に
移動し、これと同時にRクランプ25が電線21を把持
したままリア側端子圧着機構28位置に移動する(図2
仮想線参照)。
【0050】この状態でフロント側端子圧着機構27お
よびリア側端子圧着機構28において電線21の端部へ
の端子60の圧着動作が行われ(図7および図9参
照)、その後、Fクランプ24は電線21を把持したま
ま初期位置(図2実線で示す位置)に戻り、一方、Rク
ランプ25は、電線21を電線排出機構に受け渡した
後、電線21を把持することなく初期位置(図2実線で
示す位置)に戻る。このような動作が繰返されることに
より、設定された所定長さで、両端部に端子60が圧着
処理された電線21が順次、製造される。
【0051】そして、前記各端子圧着機構27、28
は、サーボモータ36が正逆駆動されることによりボー
ルネジ軸41、ナット体42を介してトグル機構48が
動作され、トグル機構48の動作に連動してラム37が
上下方向に昇降動作される方式であり、端子圧着機構2
7、28におけるラム37の最上端位置A(上死点)お
よび最下端位置B(下死点)が定まっており、ラム37
の昇降動作における最大ストロークSが定まっている。
【0052】従って、このラム37の昇降動作の範囲内
において、操作パネル33からの入力によってサーボモ
ータ36の正逆転量を制御することにより、ラム37の
上死点および下死点を任意に設定でき、ここにクリンプ
ハイト(端子圧着時の圧着面高さ)を調整する場合に
は、アプリケータに応じた設定を操作パネル47により
入力することによりラム37の上死点および下死点の高
さの調整が容易に行え、またアプリケータの交換の都
度、その調整を行う場合にも調整が容易となり、高さの
調整における位置決めの再現性も高いという利点があ
る。即ち、操作パネル33により従来同様、電線長さ、
ストリップ長さ、カッター切り込み量、端子圧着位置だ
けでなく、クリンプハイト等の各種電線加工データを全
て入力することができ、電線加工データの設定変更に容
易迅速に対応できる。
【0053】また、サーボモータ36の正逆転量を制御
することにより、ラム37の上死点および下死点を任意
に設定できるため、前記最大ストロークSの範囲内で圧
着ストロークの変更を所望に設定でき、またその変更作
業も操作パネル47に対する入力により容易に行えると
いう利点がある。
【0054】さらに、圧着動作途中におけるラム37が
圧着ストロークのどの位置に位置するかをディスプレイ
部33aによって容易に把握できる利点もある。
【0055】また、サーボモータ36を使用しているた
め、その回転の速度制御も容易に行うことができ、ここ
に圧着される端子60の種類に応じてその端子60の最
適な圧着スピードを選択することができる。
【0056】さらに、サーボモータ36の正逆回転によ
りラム37を昇降動作させる方式であり、従来のように
クラッチ機構の断接による構造を採用していないため、
大きな音が生じず、騒音低減が図れる。
【0057】また、サーボモータ36を停止させること
により、ラム37を圧着ストロークの任意の位置で停止
でき、クローズドバレル等の特殊方法による圧着も容易
に対応できる利点がある。
【0058】さらに、圧着ストロークにおけるラム37
の現在位置が容易に把握、管理できる構造であり、ここ
にラム37の上昇位置が管理でき、端子60圧着後の電
線21の移動等に際して余裕を見て動作させなくても相
互の干渉を回避した確実な動作が行え、電線端末処理装
置20全体としての一連の端子圧着処理時間の短縮化が
図れ、電線21に対する端子圧着処理における稼働効率
が向上できる利点もある。
【0059】そして、端子圧着処理時間の短縮化が図れ
るため、電線21を2本毎供給する従来方式に変えて、
単一本の電線21を供給する方式であっても同様の生産
量が確保でき、ここに、電線端末処理装置20のコンパ
クト化が図れると共に、電線21の交換に際しても1本
だけで済み、作業性に優れる。
【0060】また、ボールネジ軸41の上下にガイドレ
ール45をそれぞれ設け、各ガイドレール45に摺動自
在に備えられたシュー体46とナット体42とを連結部
材47で連結し、ナット体42の回転を上下両側のガイ
ドレール45とシュー体46との係合によりバランスよ
く規制しているため、こじれの発生が有効に防止でき、
ボールネジ軸41の回転によるナット体42の進退移動
が円滑になされる利点もある。
【0061】なお、ガイドレール45が円形断面の軸体
とされ、シュー体46がこの軸体に外嵌状とされる構造
であってもよく、上記実施形態の回転規制機構の形状、
構造に何等限定されない。
【0062】
【発明の効果】以上のように、本発明の電線端末処理装
置によれば、配設される各端子圧着機構が動力を供給す
るためのサーボモータと、ラムをガイドに沿って往復動
作させるべくサーボモータの動力をラムに伝動する連動
機構部とをそれぞれ備え、前記連動機構部は、前記サー
ボモータの駆動軸に連動連結されたボールネジ軸と、該
ボールネジ軸に進退自在に螺合されたナット体と、前記
端子圧着機構のハウジング本体に対する前記ナット体の
回転を規制する回転規制機構と、前記ラムを往復動作さ
せるべく前記ハウジング本体と前記ナット体と前記ラム
との相互間にわたって装着されたトグル機構とを備え、
前記トグル機構は、ハウジング本体側に一端部が枢支連
結された第1トグルアームと、前記ラムの上端部に一端
部が枢支連結された第2トグルアームと、前記ナット体
側に一端部が枢支連結された第3トグルアームとを備
え、各トグルアームの他端部が互いに枢支連結されてな
るものであり、サーボモータの正逆転量を制御すること
により、ラムの上死点および下死点を任意に設定でき、
クリンプハイト(端子圧着時の圧着面高さ)の調整が容
易に行え、またアプリケータの交換の都度、その調整を
行う場合にも調整が容易に行え、高さ調整における位置
決めの再現性も高いという利点がある。さらに、ラムの
上死点および下死点を任意に設定できるため、圧着スト
ロークの変更が容易に行えるという利点がある。
【0063】また、圧着動作途中におけるラムが圧着ス
トロークのどの位置に位置するかをサーボモータの回転
位置によって管理できと共に、サーボモータの回転の速
度制御も容易に行うことができ、ここに圧着される端子
の種類に応じてその端子の最適な圧着スピードを選択す
ることができるという利点もある。
【0064】さらに、サーボモータの正逆回転によりラ
ムを昇降動作させる方式であり、従来のようにクラッチ
機構の断接による構造を採用していないため、大きな音
が生じず、騒音低減が図れ、また、サーボモータを停止
させることにより、ラムを圧着ストロークの任意の位置
で停止でき、クローズドバレル等の特殊方法による圧着
も容易に対応できる利点がある。
【0065】さらに、圧着ストロークにおけるラムの現
在位置が容易に把握、管理できる構造であり、ここにラ
ムの上昇位置が管理でき、端子圧着後の電線の移動等に
際して余裕を見て動作させなくても相互の干渉を回避し
た確実な動作が行え、電線端末処理装置全体としての一
連の端子圧着処理時間の短縮化が図れ、端子圧着処理に
おける稼働効率が向上できる利点もある。
【0066】また、測長ユニット、第1クランプ機構、
第2クランプ機構、カッター機構、第1搬送機構、およ
び第2搬送機構の各駆動源がそれぞれサーボモータとさ
れ、前記操作パネルにより電線加工データを入力可能と
した構造とすれば、操作パネルにより全ての電線加工デ
ータの入力設定が行え、設定変更に容易迅速に対応でき
る利点がある。
【0067】さらに、操作パネルに、サーボモータの回
転位置に応じたラムの位置を表示するディスプレイ部を
備えてなる構造とすれば、ディスプレイ部により圧着動
作途中におけるラムが圧着ストロークのどの位置に位置
するかを容易に把握できる利点がある。
【0068】また、前記回転規制機構は、前記ボールネ
ジ軸の軸心と平行な軸心を有すると共にボールネジ軸を
挟んで両側にそれぞれ配設された一対のガイドレール
と、各ガイドレールにそれぞれ摺動自在に備えられたシ
ュー体と、各シュー体と前記ナット体を連結する連結部
とを備えてなる構造とすれば、ボールネジ軸の回転によ
るナット体の進退移動が円滑になされるという利点があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示す全体斜視図である。
【図2】同要部概略説明図である。
【図3】端子圧着機構の一部断面図である。
【図4】同動作説明図である。
【図5】図4におけるV−V線断面矢視拡大図である。
【図6】電線の処理状態説明図である。
【図7】電線の処理状態説明図である。
【図8】電線の処理状態説明図である。
【図9】電線の処理状態説明図である。
【図10】従来例を示す要部断面正面図である。
【図11】図10におけるXI−XI線断面矢視拡大図
である。
【図12】図11の動作説明図である。
【符号の説明】
20 電線端末処理装置 21 電線 23 測長ユニット 24 Fクランプ 25 Rクランプ 26 カッター機構 27 端子圧着機構 28 端子圧着機構 29 搬送機構 30 搬送機構 33 操作パネル 33a ディスプレイ部 35 ハウジング本体 36 サーボモータ 37 ラム 38 ガイド孔 39 連動機構部 41 ボールネジ軸 42 ナット体 45 ガイドレール 46 シュー体 47 連結部材 48 トグル機構 49 第1トグルアーム 50 第2トグルアーム 51 第3トグルアーム 58 制御部 60 端子

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電線を所定寸法づつ間欠的に送り出す測
    長ユニットと、該測長ユニットの電線送給方向下流側に
    順次配設されると共に前記送り出された電線を解除自在
    に把持する第1クランプ機構および第2クランプ機構
    と、前記両クランプ機構間に位置して配設されると共に
    前記各クランプ機構で把持された電線の切断処理・被覆
    剥取処理を行うカッター機構と、前記各クランプ機構の
    側方に対応してそれぞれ配設されると共に前記被覆剥取
    処理された電線端部に端子を圧着する第1端子圧着機構
    および第2端子圧着機構と、前記第1クランプ機構およ
    び第2クランプ機構のクランプ部にそれぞれ把持された
    電線をそれぞれ対応する第1端子圧着機構および第2端
    子圧着機構位置に搬送する第1搬送機構および第2搬送
    機構と、前記測長ユニット、第1クランプ機構、第2ク
    ランプ機構、カッター機構、第1端子圧着機構、第2端
    子圧着機構、第1搬送機構、および第2搬送機構の各動
    作を制御する制御部と、該制御部を操作するための操作
    パネルとを備えた電線端末処理装置において、 前記各端子圧着機構は、動力を供給するためのサーボモ
    ータと、ラムをガイドに沿って往復動作させるべくサー
    ボモータの動力をラムに伝動する連動機構部とをそれぞ
    れ備え、 前記連動機構部は、前記サーボモータの駆動軸に連動連
    結されたボールネジ軸と、該ボールネジ軸に進退自在に
    螺合されたナット体と、前記端子圧着機構のハウジング
    本体に対する前記ナット体の回転を規制する回転規制機
    構と、前記ラムを往復動作させるべく前記ハウジング本
    体と前記ナット体と前記ラムとの相互間にわたって装着
    されたトグル機構とを備え、 前記トグル機構は、ハウジング本体側に一端部が枢支連
    結された第1トグルアームと、前記ラムの上端部に一端
    部が枢支連結された第2トグルアームと、前記ナット体
    側に一端部が枢支連結された第3トグルアームとを備
    え、各トグルアームの他端部が互いに枢支連結されてな
    ることを特徴とする電線端末処理装置。
  2. 【請求項2】 前記測長ユニット、第1クランプ機構、
    第2クランプ機構、カッター機構、第1搬送機構、およ
    び第2搬送機構の各駆動源がそれぞれサーボモータとさ
    れ、前記操作パネルにより電線加工データを入力可能と
    したことを特徴とする請求項1記載の電線端末処理装
    置。
  3. 【請求項3】 前記操作パネルに、前記端子圧着機構の
    サーボモータの回転位置に応じたラムの位置を表示する
    ディスプレイ部を備えてなることを特徴とする請求項2
    記載の電線端末処理装置。
  4. 【請求項4】 前記回転規制機構は、前記ボールネジ軸
    の軸心と平行な軸心を有すると共にボールネジ軸を挟ん
    で両側にそれぞれ配設された一対のガイドレールと、各
    ガイドレールにそれぞれ摺動自在に備えられたシュー体
    と、各シュー体と前記ナット体を連結する連結部とを備
    えてなることを特徴とする請求項3記載の電線端末処理
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011086551A (ja) * 2009-10-16 2011-04-28 Asahi Seiki Kk 卓上型サーボ端子圧着機
WO2014183307A1 (zh) * 2013-05-15 2014-11-20 Zhao Wei 一种冲压打端机构

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