JPH1010614A - カメラおよびその遠隔操作装置 - Google Patents

カメラおよびその遠隔操作装置

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JPH1010614A
JPH1010614A JP8165803A JP16580396A JPH1010614A JP H1010614 A JPH1010614 A JP H1010614A JP 8165803 A JP8165803 A JP 8165803A JP 16580396 A JP16580396 A JP 16580396A JP H1010614 A JPH1010614 A JP H1010614A
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JP
Japan
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photometric
camera
remote control
value
exposure
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Application number
JP8165803A
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English (en)
Inventor
Kiyotetsu Sadanao
清哲 定直
Atsushi Maruyama
淳 丸山
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 測光情報を遠隔操作装置側に保持し任意の時
期にカメラに転送でき、転送されたこの情報をカメラ側
にも保持でき、選択された撮影モードとこの測光情報に
基づき露出制御を行える様なカメラとその遠隔操作装置
を提供する。 【解決手段】 カメラに対し所望の遠隔操作を行う遠隔
操作装置を、被写体の輝度を測定し測光値を出力する測
光手段3と、この測光値を一時的に記憶する記憶手段2
と、複数回路を有し複数ストロークで回路が切り替わる
スイッチ手段4と、一時記憶されてた測光値をカメラに
送信する送信手段5と、条件に基づき警告通知を行う警
告手段6と、スイッチ手段の第1ストロークの押圧に応
答し測光手段の出力を記憶手段に記憶させ、第2ストロ
ークの押圧に応答し記憶手段に記憶されていた測光値を
カメラへ転送するように制御する制御手段1から構成す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】カメラの遠隔操作装置と、こ
の遠隔操作装置からの信号を受信して動作するカメラに
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、カメラ本体に付随する各種の遠隔
操作装置(以下、リモコンと略称する)が使われてい
る。例えば、このリモコンは被写体の輝度を測定する測
光手段を有し、測定した測光値をカメラ本体に転送可能
であり、カメラ側はその受信した測光値に基づいて露出
制御することを特徴としている。詳しくは、特開平5−
232577号公報が教示するカメラシステムの内容に
よれば、リモコンとカメラ各々に測光装置を設け、リモ
コン側の測光データをカメラに送信する。このリモコン
側データ、またはリモコンやカメラ双方の測光データに
基づいて露出制御することで、色再現性が向上する。
【0003】また、特開平6−175218号公報の遠
隔制御カメラのリモコンでは、リモコンスイッチが押さ
れるとリモコンに設けられた測光装置によりカメラ方向
の照度を測定し輝度データに変換してカメラ側に送信す
る。このデータとカメラ側測光データを比較し、特に
「逆光」と判断された場合にはストロボ発光を行って被
写体の露出不足を補う。
【0004】また、特開平6−301110号公報が教
示する遠隔制御カメラのリモコンは、このリモコンに照
度計を設け、この測光データをカメラ側に転送して、そ
のデータに基づいて露出制御する。従って、「入射光測
光」により白色の被写体は白く、黒色は黒く再現され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、遠隔操
作装置の信号がカメラに到達する範囲には制限があるの
で、例えば、遠隔操作装置により測光された測光情報は
遠隔操作装置側の記憶手段に一度記憶される必要が生
じ、任意のタイミングでカメラに転送できないとカメラ
の設置等の運用上の制限が生じ、使い勝手が極端に悪く
なるという不具合が起こる。
【0006】また、カメラのレリーズスイッチの押圧に
応答してカメラは測光シーケンスを行い、その測光情報
および各撮影モード、詳しくは「マニュアル」「絞り優
先」および「シャッタースピード優先」から成る『露出
制御モード』、または「夜景モード」「ポートレートモ
ード」「スポーツモード」「風景モード」等の『ピクト
モード』に基づいて所定の露出制御を行うものがあり、
本発明はこのようなカメラとその遠距離操作装置に対す
る改良である。
【0007】なお、「マニュアル」とは露出パラメータ
である絞り値とシャッタースピード値の双方を撮影者が
任意に設定するもので、「絞り優先」とは撮影者が絞り
値を任意に設定し、測光情報およびISO感度により算
出されたEV値に基づきシャッタースピード値が自動的
に定まるものである。また、「シャッタースピード優
先」とは、撮影者がシャッタースピード値を任意に設定
し、当該EV値に基づき絞り値が自動的に定まるもので
ある。そしてこの絞り値による被写界深度の違い、シャ
ッタースピード値による手ブレの有無および、高速で動
く被写体の撮影等や、絞り値とシャッタースピード値の
組み合わせで写真表現は大きく変化する。よって、被写
体に応じて撮影者が各『ピクトモード』を選択すること
によりその被写体に適した絞り値とシャッタースピード
値の組合せを上記EV値に基づき自動的に選択して露光
することで、例えば「ポートレートモード」では絞りを
可能な限り開放し被写界深度を浅くすることにより主要
被写体にのみピントを合わせて背景をぼかすことができ
る。また、「風景モード」では可能な限り絞り値を絞り
込み被写界深度を深くし、遠くの被写体にも近くの被写
体にもピントを合わせる。また、「スポーツモード」で
はシャッタースピード値を可能な限り速くして高速で動
く被写体も撮影可能にする。
【0008】しかしながら、前述の3つの従来技術の場
合でも、遠隔操作装置により測光された測光情報をカメ
ラに転送した後にレリーズスイッチが押されると、カメ
ラ側で更に測光を行うため、転送された測光情報をカメ
ラ側で記憶しない限りその測光情報は無効となる。さら
に、測光情報がカメラに転送された後も各撮影モードに
基づいて露光しないと写真の表現力が低下してしまうと
いう不具合があった。
【0009】そこで本発明の目的は、遠隔操作装置で測
光した測光情報を一時この装置側に保持し、任意のタイ
ミングでカメラ側に転送でき、また、カメラ側に転送さ
れた測光情報をカメラ側にも保持しておき、ユーザーが
選択した撮影モードを尊重しながらこの測光情報に基づ
き適宜な露出制御を行えるようなカメラとその遠隔操作
装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し目的を達成するために次のような手段を講じてい
る。例えば、遠隔操作装置が測光した測光情報を一時的
にこの遠隔操作装置側の記憶手段に記憶しておき、任意
のタイミングでカメラ側に転送できるように構成し、カ
メラはこの転送されてきた測光情報をカメラ側の記憶手
段に記憶しておき、ユーザーに選択された撮影モードお
よび上記測光情報に基づき、適宜に露出制御を行えるよ
うに構成する。詳しくは、 [1] 被写体の輝度を測定する測光手段と、この測光
手段から出力される測光値を記憶する記憶手段と、この
記憶手段によって記憶された測光値をカメラに転送する
転送手段と、第1および第2スイッチ部材を有するスイ
ッチ手段と、このスイッチ手段の上記第1スイッチ部材
の操作に応答して、上記測光手段の出力を上記記憶手段
に記憶し、上記スイッチ手段の上記第2スイッチ部材の
操作に応答して、上記記憶手段に記憶された測光値をカ
メラに転送させるように制御する制御手段とを具備する
ことを特徴とするカメラの遠隔操作装置を提供する。
【0011】[2] 遠隔操作装置側で測光した遠隔操
作装置側の測光値を受信する受信手段と、上記遠隔操作
装置側測光値を受信した場合に、この遠隔操作装置側測
光値を記憶する記憶手段と、カメラ本体において、被写
体輝度を測光する測光手段と、上記記憶手段が上記遠隔
操作装置側測光値を記憶している場合には、上記測光手
段による測光動作を禁止すると共に、上記遠隔操作装置
側測光値を用いて露出制御値を演算し、一方、上記記憶
手段が上記遠隔操作装置側測光値を記憶していない場合
には、上記測光手段による測光値に基づいて露出制御値
を演算する露出演算手段と、この演算手段によって演算
された上記露出制御値に基づいて露出を制御する露出制
御手段とを具備することを特徴とするカメラを提供す
る。
【0012】[3] 露出に関するパラメータを変更す
る露出パラメータ変更手段を有し、上記露出演算手段
は、上記遠隔操作装置側測光値が上記記憶手段に記憶さ
れている場合は、記憶されている遠隔操作装置側測光値
と上記露出パラメータ変更手段の出力に基づいて上記露
出制御値を演算することを特徴とする[2]に記載のカ
メラを提供する。
【0013】この結果、露光機能としての測光手段およ
び、リモコン機能としての転送手段を共に有し、良好な
使い勝手と写真の表現力を向上できるカメラとその遠隔
操作装置を提供することができる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1には、本発明に係わる遠隔操
作装置の概略的構成がブロック図で示されている。本発
明の遠隔操作装置を構成する主な要素には次のものがあ
げられる。各種の演算およびシーケンス制御を行う制御
手段1としてのCPUと、このCPU内に設けられた記
憶手段2と、被写体の照度を測光する測光手段3と、得
られた測光情報をカメラ本体側へ送信する送信手段5
と、上記の測光および送信の動作を任意のタイミングで
の切替え操作により行えるスイッチ手段4と、所定の状
況を知らせるための警告手段6とから構成されている。
【0015】つまり、本発明の遠隔操作装置は、測光機
能と、測光データやレリーズ信号等をカメラに送信する
通信機能とを有して成るリモートコントローラ(即ちリ
モコン)の一種である。
【0016】なお、本遠隔操作装置の測光方式は、定常
光下に在る被写体近傍のある位置で直接測光するスポッ
トメータが行うような「入射測光式」であるものとす
る。このように構成されたカメラの遠隔操作装置におい
て、ユーザーが手動によりスイッチ手段4を操作すると
所定の信号が制御手段1に入力される。このスイッチ手
段4の入力信号を制御手段1のCPUが認識判断し、測
光手段3によって測光された照度情報がこのCPUによ
り所定の処理を経ることで輝度情報に変換され、記憶手
段2に一時的に記憶保持される。さらにスイッチ手段4
の更なる入力信号により、当該輝度情報は送信手段5に
よってカメラ側に送信される。また、測光が完了したこ
とをユーザーに視覚的または聴覚的に通知するため、測
光処理の後に警告手段6が表示または発音動作を行う。
【0017】以下、図面を参照しながら本発明に係わる
複数の実施形態を具体的に説明する。 (第1実施形態)図2は本発明の遠隔操作装置の第1実
施形態としてのリモコンの一例を示す外観図である。図
示のような形状に成形されたリモコンは、後述する測定
済みの測光情報を図示しないカメラ側へ赤外線を投光す
るための赤外発光ダイオード7と、入射光を半球状の
「光球」で拡散させて測光する受光部8とを備えてい
る。
【0018】さらにスイッチ9を備え、このリモコンは
このスイッチの第1のストロークの押圧に応答して測光
を行うと共に、得られた測光情報を図示しないCPU中
のメモリ中に記憶し、第2のストロークの押圧に応答し
て、記憶された当該測光情報をカメラ側へ転送する。
【0019】また、このスイッチ9を2つ以上の複数回
路に切り替えられるスイッチで構成することによって、
更にレリーズ信号の送信を行ってもよい。図3には、前
述の遠隔操作装置を構成する電装系のブロック図を示
す。
【0020】赤外発光ダイオード7には、これを発光駆
動するためのドライバ11が接続され、受光部8には、
これが受光した光信号を電気的な測光情報にする測光回
路12が接続されている。
【0021】また、正常に各シーケンスが完了したこと
をユーザーに知らせるため、LEDやブザー等を含む警
告部14が設けられている。一方、スイッチ9は2回路
入りのスイッチSW9aおよびSW9bから構成されて
いる。これら構成要素9a,9b,11〜14はそれぞ
れ図示のようにCPU15に接続されている。
【0022】また、CPU15には、測光情報を記憶す
るためのメモリ(不図示)が内蔵されており、このCP
U15の出力信号はドライバ11を介した後、赤外発光
ダイオード7を発光させる。一方、受光センサ8が受け
た測光信号は測光回路12を介してCPU15に入力さ
れる。
【0023】2回路入りのスイッチ9は、ユーザーが押
下する第1ストロークの押圧に応答してまずSW9aが
ONして測光動作を起動させ、CPU15は得られた測
光情報をメモリ内に記憶する。更に押下されると、この
第2ストロークの押圧に応答してSW9bがONし、記
憶されていた測光情報をカメラ側に例えば赤外線投光に
よって転送する。
【0024】図4に遠隔操作装置への転送機能を含む
「測光」のフローチャートを示す。リセットスタート
後、先ずCPU15の入出力設定等の所定の初期設定を
行う(S10)。
【0025】この後、スイッチ9のSW9aのモニタ
(即ち監視)を行い(S11)、もしこのSW9aがO
Nすれば測光を行い(S12)、得られたその測光値を
CPU15内のメモリ内に記憶する(S13)と共に、
警告部を作動させて(S14)当該測光情報が記憶され
たことをユーザーに知らせる。
【0026】続いて、スイッチ9のSW9bのモニタを
行い(S15)、もしこのSW9bがONすれば、記憶
されていた測光情報をカメラ側へ転送を行い(S1
6)、「ストップモード」に入り(S17)、CPU1
5の消費電力を低減する。その後、再びスイッチ9がO
Nすれば、このストップモードから抜け出て、ステップ
S11から同様なシーケンスを繰り返す。
【0027】ここで、図5(A)〜(C)を参照して、
送信に利用する送信コードの波形について説明する。本
発明における送信フォーマットは、公知のフォーマット
である「トリビットコード」で形成されている。図5
(A)の波形のように、LOWレベルの時間が周期Tの
半周期未満ならば、この送信データは”0”を意味し、
一方、図5(B)の波形のように、LOWレベルの時間
が周期Tの半周期以上であれば、この送信データは”
1”を意味している。したがって、図5(C)に例示さ
れた送信コード波形は、”00101”という内容を表
している。
【0028】また、図6には本発明に係わる送信コード
のビット構成について例示する。例えば、測光範囲をE
V3〜17、測光分解能を1/8EVであると仮定する
と、リモコン側から測光情報を送るためには、整数フィ
ールドが4ビット(b6〜b3 )および、少数フィール
ド(b2 〜b0 )が3ビットから成る図示のような最低
でも合計7ビットで構成され、前後にスタートビットと
エンドビットが付加された送信コードが必要である。
【0029】図7には、本発明に係わるカメラ120と
その遠隔操作装置10の外観を示している。カメラ12
0のボディには、POWERスイッチ121と、ストロ
ボ122と、フィルムコマ数や露出パラメータや選択さ
れた撮影モードを表示するLCDパネル123と、被写
体に応じて各撮影モードを選択する撮影モード選択スイ
ッチ124と、レリーズスイッチ125と、撮影レンズ
126と、赤外線受光部127とがそれぞれ図示のよう
に設けられている。
【0030】一方、遠隔操作装置10を持つユーザー
は、被写体の測光(即ち入射式測光)を行って測光値を
計測する。この遠隔操作装置10のスイッチ押圧等によ
るリモコン操作時には、カメラの赤外線受光部127に
対向する位置から、本装置10先端の赤外発光ダイオー
ドをこのカメラ側の受光部127に向けた状態で所望す
る操作指示を行う。
【0031】図8には、上述したカメラ120と遠隔操
作装置10との関係を機能ブロック図で示してある。遠
隔操作装置10は本発明に係わり、遠隔操作装置上で操
作者の設定したデータをカメラ本体に送信したり、カメ
ラの露出開始タイミングを決定するために前述のような
所定の送信コードを発信する。
【0032】カメラのメインCPU31は、その内部に
設けられたROM(読取り専用メモリ)に記憶されたプ
ログラムに基づいて、逐次シーケンシャル制御を実行
し、これによって周辺の集積回路等の動作を統括管理す
る。
【0033】LCD32はカメラの外部に設けられた識
別表示手段であり、メインCPU31の制御信号に基づ
いて、カメラのモード表示やフィルム駒数の表示等を行
う。AFIC33は電荷蓄積型のセンサ列を有し、この
センサ列上には不図示の撮影レンズを通過して入射して
くる被写体像を2つの像に分割した像が結像される。こ
の2像の光強度を量子化した値がAFIC33で形成さ
れ、メインCPU31に転送される。そしてメインCP
U31では、公知の技術である「位相差検出方法」によ
って、後述のフォーカス部47を駆動して撮影レンズの
最適なピント調節を行う。
【0034】また、データバック34はこのメインCP
U31の信号に基づいて、フィルムに日付け等の「写し
込み」を行う。ストロボ35は、被写体の輝度が低い場
合や、被写体が逆光状態にある場合に、露出時において
被写体にストロボ光を照射するための発光手段である。
【0035】ISO入力部36は、フィルムケースまた
はフィルムカートリッジから当該フィルム感度情報を読
み取るための部位である。SW入力部37は、不図示の
キースイッチと、カメラ動作に応じて開閉するメカニカ
ルスイッチの作動状態を検出するための部位である。こ
のキースイッチは、所謂カメラのレリーズ、ズームのア
ップ/ダウンあるいは、カメラモードの設定等を行うた
めのスイッチ部である。
【0036】EEPROM38は、カメラ毎にばらつく
測光値やAFデータを補正するための補正データを記憶
するための不揮発性メモリである。また、受光回路39
は、後述の遠隔操作装置40から発信された信号を波形
整形後にメインCPU31へ転送する機能を有する。
【0037】測光回路41は、不図示の撮影レンズを通
過して入射して来た被写体反射光の輝度を「反射光方
式」にて検出し、自動露出時の絞り値やシャッタースピ
ード値を決定する。
【0038】モータドライバ42は、カメラ120に内
蔵された各種モータをメインCPU31からの信号に基
づいて駆動するための集積回路である。LDM43は撮
影レンズ内のフォーカス部47を駆動するためのモータ
であり、ZM44は撮影レンズの焦点距離を変更するズ
ーム部48を駆動するためのモータであり、WSM45
はフィルムの巻き上げを行う巻き上げ部49と、シャッ
ター部50内のフォーカルプレーンシャッターを走行さ
せるためのバネチャージと、撮影光線を不図示のファイ
ンダーに導くかフィルム面に導くか選択的に動作する不
図示のミラー機構とを駆動するためのモータであり、A
VM46は撮影光線を制限するための絞り部51を駆動
するためのモータである。
【0039】図9には、前述した受光回路39の詳しい
構成がブロック図で示されている。受光素子31は赤外
光領域にのみ感度を有するフォトダイオードで成り、遠
隔操作装置10から発信された信号を受光する。なお、
この受光素子はカメラの前面に配され、通常、カメラの
正面近傍からのリモコン信号を受光する。ただし、被写
体の測光値を遠隔操作装置から送信するような本発明の
カメラにおいては、ユーザーの使い勝手を考慮して、カ
メラ後面からもさらに受光できる構成とすると更によ
い。
【0040】この受光素子61からの出力はプリアンプ
62に入力されるような回路構成になっていて、このプ
リアンプ62はHPF(ハイパスフィルタ)特性を有し
ており、当該受光素子61の光電流中に含まれる定常光
成分や商用周波数光源ノイズをカットして、信号光電流
のみを電圧に変換する。
【0041】このプリアンプ62の出力は、続くBPF
(バンドパスフィルタ)63に入力される。このBPF
63はキャリア周波数と同一の中心周波数で電圧利得の
ピークを有し、上記キャリア周波数より低い周波数や高
い周波数のノイズはカットする。
【0042】次に、このBPF63からの出力は検波回
路64に入力されて検波された後、積分回路65に入力
されて積分処理が行われて上記キャリア周波数成分が除
去される。さらにこの積分回路65の出力は、後段の波
形整形回路66に入力されて、所定の波形整形処理を施
された後、前述のメインCPU31に入力される。
【0043】なお本実施例では、赤外光を用いるタイプ
の発光素子および受光回路を使用しているが、本発明は
これに限定されるものではなく、例えば「電波」を用い
るタイプのリモコン送信機や、それに伴う受信回路も同
様に適用できる。
【0044】図10のフローチャートを用い、カメラ側
の動作を規定するメインルーチンについて解説する。こ
のメインルーチン(S20)において、まず、カメラ側
でリモコンから送られて来る信号を受信処理するための
サブルーチン「リモコン信号受信」(S21)を実行し
て、受信した情報がリモコン側の測光情報か否か(即ち
レリーズ信号)かを判別し(S22)、もしリモコン側
測光値が記憶されていれば、このカメラ側では「測光」
シーケンス(S23)を行わない。
【0045】そして、前述の『ピクトモード』が選択さ
れたか否かを判断し(S39)、もし何れかのピクトモ
ードが選択されれば、その選択されたピクトモードおよ
び測光情報に基づき露出パラメータが設定され(S4
0)、ステップS32に移行する。
【0046】一方、上記ステップS39でピクトモード
以外が選択されれば、絞り変更スイッチをモニタし(S
24)、この絞り変更スイッチがONすれば、「絞り優
先モード」か否かの判別を行い(S25)、"Yes" であ
れば優先する絞り値に変更すると共に、記憶された露出
情報に基づいてシャッタスピードも変更する(S2
7)。一方、上記ステップS25の判別で"No"であれ
ば、マニュアルモードか否かを判別し(S26)、ここ
で"Yes" であれば絞り値を変更する(S27)。
【0047】次に、シャッタスピード変更スイッチをモ
ニタし(S28)、もしこのシャッタスピード変更スイ
ッチが立ち上がれば、「シャッタスピード優先モード」
か否かの判別を行い(S29)、"Yes" ならばシャッタ
スピード値を変更すると共に、測光情報に基づいて絞り
値も変更して(S31)、ステップ32に移行する。
【0048】一方、上記ステップS29で"No"であれ
ば、「マニュアルモード」か否かを判別し(S3
0)、"Yes" であればシャッタースピード値を変更した
後、次のステップ32に続く。
【0049】このステップS32では、露出パラメータ
である絞り値とシャッタスピードをLCD等の表示部に
表示する(S32)。次に、露出補正スイッチをモニタ
時に、露出補正スイッチがONすれば(S33)、露出
補正値を変更する(S34)。
【0050】ここで、受信情報を解除するか否かの判別
(S35)に基づき、受信情報解除(S36)を行う。
つまり、撮影モードを切り換えることにより記憶された
測光情報がクリアされる。
【0051】また、レリーズスイッチをモニタして、レ
リーズ操作に関する処理を行うか否か判別し(S3
7)、ここで、レリーズスイッチが立ち下がるか、レリ
ーズ信号が受信された場合は、サブルーチン「レリー
ズ」(S38)を実行した後、最初のステップS21に
戻る。
【0052】図11に示す上記「リモコン信号受信」
(S21)ルーチンのフローチャートを説明する。リモ
コン信号を受信しているかをモニタし(S80)、受信
しない場合には直ちにリターンする(S85)。一方、
受信した場合は、図5に示した「トリビットコード」の
信号を復号化する(S81)。
【0053】次に、この信号がレリーズ信号であるか測
光情報の信号であるかを判別し(S82)、もしレリー
ズ信号である場合は、F_レリーズ・フラグを”H(Hig
h)”にセットして(S83)リターンする。一方、測光
情報の場合には、当該情報信号をメモリに一時記憶し
(S84)リターンする(S85)。
【0054】そして、図10のメインルーチンにリター
ンした後にこのフラグの値に基づいてステップS37で
判別チェックを行う。図12に示す前記「レリーズ」ル
ーチンのフローチャートを説明する。
【0055】まず、測距動作シーケンス(S41)を行
って焦点距離を決定する。記憶された遠隔操作装置の測
光情報または、カメラ側の測光情報に基づいて、所定の
露出演算(S42)を行い、被写体をフィルムに露光す
る(S43)。
【0056】フィルムを1コマ分給送駆動し(S4
4)、図10のメインルーチンにリターンする。 (第2実施形態)以下、関連する図13〜図15を参照
して本発明の第2実施形態を説明する。
【0057】図13には、本発明の第2実施形態におけ
る遠隔操作装置10の外観図である。本発明のこの例で
は、次の各要素が備えられている。すなわち、測光情報
をカメラへ投光する赤外発光ダイオード67と、入射光
を半球状の「光球」で拡散させて測光する受光部68
と、右からの1つの押圧に応答して測光を行い、その測
光情報を図示しないCPU中のメモリ中に記憶させるこ
とを指示する測光スイッチ69と、左方向からの1つの
押圧に応答して、記憶された当該測光情報をカメラ側に
転送することを指示する測光情報転送スイッチ70と、
レリーズ信号をカメラ側に転送することを指示する専用
の、レリーズ信号転送スイッチ71とが図示の様に配さ
れている。
【0058】また、図14には、遠隔操作装置10の電
装ブロック図を示す。CPU72には測光情報を記憶す
るメモリが内蔵されており、CPU72の出力信号はド
ライバ73を介した後に赤外発光ダイオード74を発光
させる。受光センサ76の出力信号は、測光回路75を
介してCPU72に入力される。また、正常に各シーケ
ンスが完了したことをユーザーに知らしめるため、LE
Dやブザー等の警告部77が設けられている。なお、S
W78に応答して測光を行い、CPU72はその測光情
報をメモリに記憶する。そしてSW79に応答して測光
情報をカメラに転送する。また、SW80に応答してレ
リーズ信号をカメラに送信する。
【0059】図15には、遠隔操作装置からの転送を含
む「測光」の動作手順がフローチャートで示されてい
る。リセットスタート後、先ずCPU72の入出力設定
等の初期設定を行う(S50)。次にSW69がONす
れば測光し(S52)その測光値をCPU72内のメモ
リに記憶し(S53)、警告部を作動させ(S54)測
光情報が記憶されたことをユーザーに知らしめる。
【0060】そしてSW70がONすれば記憶された測
光情報をカメラへ転送し(S56)、SW71がONす
ればレリーズ信号を投光しストップモード(S59)へ
入り、CPU72の消費電力を軽減化する。
【0061】その後、SW69,SW70またはSW7
1がONすればストップモードから抜け出し、再度、同
様なシーケンスを繰り返す。なお、本第2実施形態のカ
メラ側動作に関するメインルーチンは、前述の第1実施
形態と同様であるが、図10に示したフローチャートに
おける「レリーズスイッチの判別」(S37)が、「レ
リーズスイッチもしくはレリーズ信号の受信判別」とな
る点が異なる。
【0062】また、送信フォーマット、送信コード、カ
メラ側ブロック図、および「レリーズ」ルーチンは、前
述の第1実施形態と同様となるので、ここでの説明は省
略する。
【0063】(第3実施形態)以下、関連する図16〜
図19を参照して本発明の第3実施形態を説明する。図
16には、本発明の第3実施形態における遠隔操作装置
10の外観が示されている。本例の遠隔操作装置10に
は次の各要素が備えられている。すなわち、測光情報を
カメラへ投光するための赤外発光ダイオード90と、入
射光を拡散させ測光する受光部91と、本遠隔操作装置
の前部に配されている。また、両側面部にはそれぞれ測
光ロックスイッチ92と測光情報転送スイッチ93とが
配されている。また、本装置の後部上面にはレリーズ信
号転送スイッチ94と、露出パラメータ“Up”スイッ
チ95と、露出パラメータ”Down”スイッチ96と
が配列されている。
【0064】また本装置の上面中央には、シャッタスピ
ード値や絞り値、およびISO感度等の各種の露出パラ
メータを表示するための表示部104が設けられ、さら
に、本装置手前の端部には回動自在なISO感度設定ダ
イヤル89が配され、ユーザーは表示を見ながら使用し
ているフィルムのISO感度を設定できる。
【0065】なお、図17に上述の表示部としてのLC
Dパネル104を用いた表示例を示す。まず、上記のI
SO感度設定ダイヤルによって設定されたISO感度が
符号110の様に例えば”ISO 400 ”と表示される。こ
こで記憶された測光情報、およびISO感度を基にし
て、CPU72によってEV値が算出される。ここでS
W95,SW96によって変更された絞り値は符号11
2が示す様に”FNo.80”と表示され、前記EV値、お
よび絞り値に基づき変化するシャッタースピード値も符
号111が示す様に”1/125 ”と表示される。
【0066】図18には、遠隔操作装置の電装系のブロ
ック図が示されている。CPU98には測光情報を記憶
するメモリが内蔵されており、CPU98の出力信号は
ドライバ99を介した後、赤外発光ダイオード100を
発光させる。受光センサ102の出力信号は、測光回路
101を介してCPU98に入力される。また、正常に
各シーケンスが完了したことをユーザーに通知するた
め、LEDやブザー等を有す警告部103と、露出パラ
メーターを表示する表示部(104)が設けられてい
る。
【0067】左右にそれぞれ設けられたリモコンスイッ
チSW92およびSW93においては、SW92が押さ
れたことに応答して所定の測光( 例えばAE LOCK)を行
い、CPU98は得られた測光情報を図示しないメモリ
(即ちCPUが含む記録領域)中に記憶する。一方、S
W93が押されたことに応答して測光情報をカメラ側に
転送する。
【0068】上面下に配列されたリモコンスイッチにお
いては、SW94の押下に応答してレリーズ信号をカメ
ラ側に送信し、記憶されていた露出情報に基づき、表示
部104にはシャッタースピード値と絞り値が表示さ
れ、SW95の押下に応答して絞り値が測光分解能分だ
け”Up”し、SW96の押下に応答して”Down”
する。
【0069】なお、絞り値の変化および記憶されたEV
値に基づきシャッタスピード値も変化し、表示部104
に表示される。この時、測光情報転送スイッチをONす
れば、記憶されたEV値に基づきユーザーが任意に設定
した露出パラメータがカメラに転送される。
【0070】また、本発明は、絞り値の選択、つまり
「絞り優先」に限定されるものではなく、「シャッター
スピード優先」および、その両方を選択可能なものにも
適用可能であると共に、ISO感度の設定は、遠隔操作
装置に専用スイッチまたは電子ダイヤルを設けても、カ
メラ側に情報送信手段、遠隔操作装置側には情報受信手
段を各々設けて、カメラから遠隔操作装置へISO感度
を転送する方式にしてもよい。
【0071】図19のフローチャートは、遠隔操作装置
の転送機能を含む「測光」の動作手順を示す。リセット
スタート後、先ずCPU98の入出力設定等の初期設定
を行う(S60)。
【0072】SW92がモニタされ(S61)、もしO
N(即ち立ち下がり)すれば、測光(S62)、測光値
記憶(S63)および、警告部の作動(S64)を順次
行う。
【0073】遠隔操作装置に設けられたISO感度設定
のための電子ダイヤルをモニタして、所定のISO感度
設定を行い、表示部にも出力する(S65)。次に、S
W95がモニタされ(S66)、もしON(立ち下が
り)すれば、絞り値を1分解能分”Up”させる(S6
7)。
【0074】同様に、SW96がモニタされ(S6
8)、もしON(立ち下がり)すれば、絞り値を1分解
能分”Down”させる(S69)。ここで、絞り値の
変化および、記憶された測光情報に基づいてシャッタス
ピードも変化し、新たな露出パラメータとして表示部に
出力される(S70)。
【0075】ここで、SW93がモニタされ(S7
1)、このSW93が押され(立ち下がり)に応答し
て、測光情報をカメラ側に転送する(S72)。SW9
4がモニタされ、もしON(立ち下がり)すれば(S7
3)レリーズ信号を赤外投光により送信して撮影指示す
る(S74)。
【0076】ここで次にストップモードに入り、待機状
態となり(S75)、CPU98の消費電力を軽減化す
る。その後、SW92,SW93,SW94,SW95
またはSW96がONすればこのストップモードのから
抜け出て、前記ステップS61からの各シーケンスを再
度繰り返す。
【0077】なお、本第3実施形態のカメラ側動作に関
するメインルーチンは前述の第2実施形態とほぼ同様な
処理手順になる、ただし、図10に示したフローチャー
トにおける「測光値の受信判別」(S22)が、「露出
パラメータの受信判別」となる点が異なる。
【0078】また、送信フォーマット、送信コード、カ
メラ側ブロック図および「レリーズ」ルーチンは、前述
の第1および第2実施形態とほぼ同様なので、ここでの
説明は省略する。
【0079】上述の複数実施形態によれば、遠隔操作装
置が測光した測光情報を一時的にこの遠隔操作装置側の
記憶手段に記憶しておくので、配置上の位置関係に限定
されないように任意のタイミングでカメラ側に測光情報
を転送できる。カメラは転送されてきたこの測光情報を
カメラ側の記憶手段に記憶しておけるので、ユーザーに
選択された所望の撮影モードとこの測光情報に基づいて
露出制御を行える。
【0080】(その他の変形例)以上の実施形態は、
「一眼レフ」の様なレンズ交換不要な一体型カメラを例
示しているが、本発明のカメラの方式はこれに限定され
ない。また、本発明のカメラの遠隔操作装置(リモコ
ン)は、「赤外光式」のものに限らず、「電波式」や
「電磁式」等でも同様に実施できる。また、リモコン側
の露出計としての測光方式は、例示した「入射光式」以
外にも、例えばビューファインダを有する「スポット測
光式」または、「反射光式」に変形実施してもよい。
【0081】そのほかにも本発明の要旨を逸脱しない範
囲で種々の変形実施も可能であると共に、同等な作用効
果がえられる。以上、複数の実施形態に基づいて説明し
たが、本発明の実施形態によれば以下の如き構成が得ら
れる。
【0082】[1] 被写体の輝度を測定する測光手段
と、この測光手段から出力される測光値を記憶する記憶
手段と、この記憶手段によって記憶された測光値をカメ
ラに転送する転送手段と、第1および第2スイッチ部材
を有するスイッチ手段と、このスイッチ手段の上記第1
スイッチ部材の操作に応答して、上記測光手段の出力を
上記記憶手段に記憶し、上記スイッチ手段の上記第2ス
イッチ部材の操作に応答して、上記記憶手段に記憶され
た測光値をカメラに転送させるように制御する制御手段
と、を具備することを特徴とするカメラの遠隔操作装
置。
【0083】[2] 遠隔操作装置側で測光した遠隔操
作装置側の測光値を受信する受信手段と、上記遠隔操作
装置側測光値を受信した場合に、この遠隔操作装置側測
光値を記憶する記憶手段と、カメラ本体において、被写
体輝度を測光する測光手段と、上記記憶手段が上記遠隔
操作装置側測光値を記憶している場合には、上記測光手
段による測光動作を禁止すると共に、上記遠隔操作装置
側測光値を用いて露出制御値を演算し、一方、上記記憶
手段が上記遠隔操作装置側測光値を記憶していない場合
には、上記測光手段による測光値に基づいて露出制御値
を演算する露出演算手段と、この演算手段によって演算
された上記露出制御値に基づいて露出を制御する露出制
御手段と、を具備することを特徴とするカメラ。
【0084】[3] 露出に関するパラメータを変更す
る露出パラメータ変更手段を有し、上記露出演算手段
は、上記遠隔操作装置側測光値が上記記憶手段に記憶さ
れている場合は、記憶されている遠隔操作装置側測光値
と上記露出パラメータ変更手段の出力に基づいて、上記
露出制御値を演算することを特徴とする[2]に記載の
カメラ。
【0085】また、以下の如き構成も得られる。 (1) 被写体の輝度を測定する測光手段と、この測光
手段の出力を記憶する記憶手段と、この記憶手段によっ
て記憶された測光値をカメラに転送する転送手段と、2
回路入りスイッチ手段と、このスイッチ手段の第1スト
ロークの押圧に応答して、上記測光手段の出力を上記記
憶手段に記憶し、上記スイッチ手段の第2ストロークの
押圧に応答して、上記記憶手段に記憶された測光値をカ
メラに転送させる制御手段と、を具備することを特徴と
するカメラの露出機能付き遠隔操作装置。
【0086】(2) 遠隔操作装置から発せられる遠隔
操作信号を受信する受信機能を有するカメラにおいて、
上記受信機能によって受信された遠隔操作信号が測光値
である場合に、この測光値を記憶する記憶手段と、露出
の開始を指示するための露出開始指示手段と、上記露出
を制御するための露出制御手段と、を具備し、上記測光
値がカメラに記憶されている場合は、上記露出開始指示
手段の動作に応答して上記記憶された値に基づいて露出
制御を行うことを特徴とするカメラ。
【0087】(3) 遠隔操作装置から発せられる遠隔
操作信号を受信する受信機能を有するカメラにおいて、
上記受信機能によって受信された遠隔操作信号が測光値
である場合は、この測光値を記憶する記憶手段と、露出
に関するパラメータを変更する露出パラメータ変更手段
と、露出値を演算する露出値演算手段と、を具備し、上
記測光値がカメラに記憶されている場合は、記憶されて
いる測光値と上記露出パラメータ変更手段の出力に基づ
いて、上記露出演算手段によって露出値を決定すること
を特徴とするカメラ。
【0088】(4) 上記露出パラメータ変更手段によ
って変更できる露出パラメータは、絞り値、シャッタ速
度値、露出補正値のうち少なくとも1つであることを特
徴とする(3)に記載のカメラ。
【0089】(5) 被写体の輝度を測定する測光手段
と、この測光手段の出力を記憶する記憶手段と、露出パ
ラメータ変更手段と、上記記憶手段に記憶された測光
値、および上記露出パラメータ変更手段に基づいて設定
された露出パラメータを表示する表示手段と、少なくと
も2つ以上のスイッチ手段を有し、第1スイッチ手段の
押圧に応答して、上記測光手段の出力を上記記憶手段に
記憶し、第2スイッチ手段の押圧に応答して、上記設定
された露出パラメータをカメラに転送することを特徴と
する露出機能付き遠隔操作装置。
【0090】(6) 遠隔操作装置側で測光した被写体
輝度を受信可能なカメラにおいて、上記被写体輝度を受
信した場合には、上記カメラ本体の被写体輝度の測光を
禁止し、上記受信した被写体輝度に基づいて露出制御値
を決定することを特徴とするカメラ。
【0091】(7) 被写体輝度を測光する測光手段
と、この測光手段によって測光された被写体輝度値を記
憶する記憶手段と、この記憶手段に上記被写体輝度値の
記憶を指示する第1手動操作部材と、カメラ本体に情報
を送信するための送信手段と、上記記憶手段に記憶され
た上記被写体輝度値を上記送信手段により送信すること
を指示する第2手動操作部材と、を具備することを特徴
とする遠隔操作装置。
【0092】(8) 第1操作部材の操作に応じて被写
体輝度を一旦記憶し、第2操作部材の操作に応じて上記
記憶された上記被写体輝度値をカメラ本体に送信するこ
とを特徴とする遠隔操作装置。
【0093】
【発明の効果】以上に説明のように、本発明によれば、
遠隔操作装置における測光用スイッチと、測光情報の記
憶スイッチと、記憶されたこの測光情報をカメラに転送
指示する情報送信スイッチとを機能的に分割して設けた
ことにより、運用時のカメラの配置を考慮する必要なく
自由な測光が可能となる。
【0094】さらに、カメラへの遠隔操作装置が行った
測光情報の転送後は、その測光情報および、カメラで選
択された撮影モードに基づいて適切な露出制御されるの
で、測光手段と情報転送手段とを共に有する遠隔操作装
置の使用上の利便性のみならず、ユーザーが意図する写
真の表現をも実現し、よって使用感および性能において
も満足できるカメラとその遠隔操作装置を得ることが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の遠隔操作装置の構成を示す概
略ブロック図。
【図2】図2は、本発明に係わる第1実施形態の遠隔操
作装置を示す外観図。
【図3】図3は、この遠隔操作装置を構成する電装系の
ブロック図。
【図4】図4は、この遠隔操作装置の「測光」に関する
フローチャート。
【図5】図5(A)〜(C)は、「トリビットコード」
形式の送信コード波形を表し、(A)は、”0”を意味
する基本波形図、(B)は、”1”を意味する基本波形
図、(C)は、実際の送信コードの波形図。
【図6】図6は、本発明に係わる送信コードの構造を示
すビット構成図。
【図7】図7は、本発明に関わるカメラ120とその遠
隔操作装置10の外観図。
【図8】図8は、カメラと遠隔操作装置との構成示す機
能ブロック図。
【図9】図9は、受光回路39の構成を示すブロック
図。
【図10】図10は、カメラを制御するためのメインル
ーチンを示すフローチャート。
【図11】図11は、「リモコン信号受信」サブルーチ
ンを示すフローチャート。
【図12】図12は、「レリーズ」サブルーチンを示す
フローチャート。
【図13】図13は、本発明に係わる第2実施形態にお
ける遠隔操作装置の外観図。
【図14】図14は、遠隔操作装置の電装系を示すブロ
ック図。
【図15】図15は、遠隔操作装置の「測光」に関する
動作手順を示すフローチャート。
【図16】図16は、本発明に係わる第3実施形態にお
ける遠隔操作装置の外観図。
【図17】図17は、表示手段としてのLCDパネルの
表示例を示す説明図。
【図18】図18は、遠隔操作装置の電装系を示すブロ
ック図。
【図19】図19は、遠隔操作装置の「測光」に関する
動作手順を示すフローチャート。
【符号の説明】
1…制御手段、 2…記憶手段、3…測光手
段、 4…スイッチ手段、5…送信手段、
6…警告手段、7,67,90…赤外発光ダイオ
ード、8,68,91…受光部(光球)、9…スイッチ
(2回路入りスイッチ)、9a,9b…SW、10…遠
隔操作装置(リモコン本体)、11…ドライバ、
12…測光回路、14…警告部、 15…C
PU、31…メインCPU、 32…LCD表示部、
33…AFIC(測距用IC)、34…データバック、
35…ストロボ、 36…ISO入力部、37…
SW入力部、 38…EEPROM、39…受光回
路、 41…測光回路、42…モータドライバ、
43…LDM(ローディング用モータ)、44…ZM
(ズーム用モータ)、45…WSM(巻き用・シャッタ
用モータ)、46…AVM(絞り用モータ)、47…フ
ォーカス部、 48…ズーム部、49…巻き上げ部、
50…シャッター部、51…絞り部、61…受光
素子(ダイオード)、62…プリアンプ、63…BPF
(バンドパスフィルタ)、64…検波回路、65…積分
回路、65…波形整形回路、69…測光(ロック)スイ
ッチ(SW69)、70…測光情報転送スイッチ(SW
70)、71…レリーズ信号転送スイッチ(SW7
1)、89…ISO感度設定ダイヤル、92…測光ロッ
クスイッチ(SW92)、93…測光情報転送スイッチ
(SW92)、94…レリーズ信号転送スイッチ(SW
94)、95…UPスイッチ(SW95)、96…DO
WNスイッチ(SW96)、100…赤外発光ダイオー
ド(IRED)、101…測光回路、 102…
受光センサ、103…警告部、 104…表示
部(LCD)、110…ISO感度、111…シャッタ
ースピード値、112…絞り値(F値)、120…カメ
ラ(本体)、121…POWERスイッチ、122…内
蔵ストロボ(上蓋)、123…LCDパネル(液晶表示
パネル)、124…撮影モード選択スイッチ(4分割シ
ーソーSW)、125…レリーズスイッチ(シャッター
ボタン)、126…撮影レンズ(一体型ズームレン
ズ)、127…リモート信号受信部(赤外光式)。S1
0〜S17…「測光」動作手順(その1)、S20〜S
40…メインルーチン(カメラ側)、S41〜S44…
「レリーズ」動作手順、S50〜S59…「測光」動作
手順(その2)、S60〜S75…「測光」動作手順
(その3)、S80〜S85…「リモコン信号受信」動
作手順。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被写体の輝度を測定する測光手段と、 この測光手段から出力される測光値を記憶する記憶手段
    と、 この記憶手段によって記憶された測光値をカメラに転送
    する転送手段と、 第1および第2スイッチ部材を有するスイッチ手段と、 このスイッチ手段の前記第1スイッチ部材の操作に応答
    して、前記測光手段の出力を前記記憶手段に記憶し、前
    記スイッチ手段の前記第2スイッチ部材の操作に応答し
    て、前記記憶手段に記憶された測光値をカメラに転送さ
    せるように制御する制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラの遠隔操作装置。
  2. 【請求項2】 遠隔操作装置側で測光した遠隔操作装置
    側の測光値を受信する受信手段と、 前記遠隔操作装置側測光値を受信した場合に、この遠隔
    操作装置側測光値を記憶する記憶手段と、 カメラ本体において、被写体輝度を測光する測光手段
    と、 前記記憶手段が前記遠隔操作装置側測光値を記憶してい
    る場合には、前記測光手段による測光動作を禁止すると
    共に、前記遠隔操作装置側測光値を用いて露出制御値を
    演算し、一方、前記記憶手段が前記遠隔操作装置側測光
    値を記憶していない場合には、前記測光手段による測光
    値に基づいて露出制御値を演算する露出演算手段と、 この演算手段によって演算された前記露出制御値に基づ
    いて露出を制御する露出制御手段と、 を具備することを特徴とするカメラ。
  3. 【請求項3】 露出に関するパラメータを変更する露出
    パラメータ変更手段を有し、前記露出演算手段は、前記
    遠隔操作装置側測光値が前記記憶手段に記憶されている
    場合は、記憶されている遠隔操作装置側測光値と前記露
    出パラメータ変更手段の出力に基づいて、前記露出制御
    値を演算することを特徴とする請求項2に記載のカメ
    ラ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001215404A (ja) * 2000-02-04 2001-08-10 Olympus Optical Co Ltd 主要被写体検出機能を有するカメラ
JP2011139502A (ja) * 2011-02-17 2011-07-14 Seiko Epson Corp デジタルカメラ装置

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