JPH10106074A - テープガイド - Google Patents

テープガイド

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JPH10106074A
JPH10106074A JP8260487A JP26048796A JPH10106074A JP H10106074 A JPH10106074 A JP H10106074A JP 8260487 A JP8260487 A JP 8260487A JP 26048796 A JP26048796 A JP 26048796A JP H10106074 A JPH10106074 A JP H10106074A
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JP
Japan
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tape
magnetic tape
guide
tape guide
guide pin
Prior art date
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Pending
Application number
JP8260487A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Masuoka
信夫 益岡
Nobuyuki Kaku
信行 賀来
Toshiyasu Sawano
俊康 沢野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】繰り返し走行における摩擦係数の上昇を抑え、
テープ損傷を抑え、安定したテープ走行を得る。 【解決手段】磁気テープのベース面と接触する金属の固
定ピンの表面粗さを0.2s〜0.7sとし、その表面
の5〜30%の部分に深さ1μm〜100μmの微小な
凹部を設ける構成とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ビデオテープレコ
ーダ(VTR)やデータレコーダ等の磁気記録再生装置
の非回転式のテープガイドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、VTRやデータレコーダ等の
ヘリカルスキャン方式の磁気記録再生装置では、図4に
示すように、テープカートリッジ11内の供給リール1
1a、巻取リール11bに巻装された磁気テープ10を
ドラム入側ガイド1、6、ドラム出側ガイド2、7、テ
ンションピン3等の移動するローディング部材によって
矢印方向に引き出して、回転ヘッドドラム10の周面に
所定角度にわたってヘリカル状に巻き付け、シャーシ1
2上の非移動ガイド4、5、8とともに所定の走行路を
形成する。そして、磁気テープ10は巻取リール11b
に係合する巻取リールモータ(図示せず)により定速走
行する。このとき、回転ヘッドドラム10に搭載された
回転磁気ヘッド(図示せず)により磁気テープ10に信
号の記録あるいは再生を行うように構成している。
【0003】次に、磁気テープ10の走行路を形成する
ガイドについて説明する。ガイドには、磁気テープ10
に対し垂直に巻き付ける垂直ガイド(6、7など)と、
磁気テープ10に対し斜めに巻き付ける傾斜ガイド
(1、2)がある。垂直ガイドにおいては、非回転式の
丸棒状の直立ガイドピン3、4と、回転式のローラであ
る回転ガイドローラ5、6、7、8、9とがある。ま
た、傾斜ガイドには、直立ガイドピン3、4と同様に非
回転式の丸棒状の傾斜ガイドピン1、2が用いられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、回転式の回
転ガイドローラ5、6、7、8、9においては、磁気テ
ープ10との摩擦はほとんど無視することができるが、
非回転式のガイドピン1、2、3、4においては磁気テ
ープとの摩擦が問題となってくる。特に、磁気テープと
の巻き付け角が大きいガイドピン(ここでは、ドラム入
側傾斜ガイドピン1、ドラム出側傾斜ガイドピン2)に
おいて摩擦の影響が大きい。
【0005】図7は、従来の非回転式のガイドピン1に
ついて、磁気テープ10のベース面との摩擦係数を測定
したときの結果を示したものである。
【0006】この摩擦係数の測定には、図5に示した摩
擦係数測定器を用いた。これは、ガイドピン1に磁気テ
ープ10を所定の巻き付け角θに巻き付けて、磁気テー
プ10の一端に荷重15(ここでは10g)を与え、他
端を歪みゲージ(図示せず)を取り付けてあるテープ走
行手段16によって一定の速度(ここでは25mm/
s)の磁気テープ10は繰り返し矢印方向に往復走行す
るようになっている。そのときの磁気テープ10のテー
プテンションT1、T2を測定し、摩擦係数を求めた。
【0007】図7によれば、磁気テープ10は走行開始
の摩擦係数は0.17であるが、走行回数が1000回
(1往復を1回とする)で0.4まで上昇している。磁
気テープ10との摩擦係数が上昇すると、磁気テープ1
0がテープガイド1を通過するときのテープテンション
の増加が走行回数が増す毎に大きくなる。このため、繰
り返し走行を行うと、磁気テープ10の摩擦係数やテー
プテンションが高くなるため、特にテープ厚の薄い薄手
テープを走行させると、垂直ガイドであるガイドローラ
5、6、7、8、9の上下フランジで磁気テープ10の
ダメージを受けやすく、磁気テープ10の寿命が短くな
る。
【0008】また、摩擦係数が大きくなりテープテンシ
ョンが高くなると、巻取リール11bに係合している巻
取リールモータにかかる負荷が大きくなるため、回転変
動や偏差が大きくなり、磁気テープの走行が不安定とな
る。
【0009】本発明は、上記の問題を解決するためにな
されたもので、低コストで、しかも磁気テープの安定し
たテープ走行が得られるテープガイドを提供することを
目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を解決するた
め、本発明では以下の構成を採用する。すなわち、磁気
記録再生装置の磁気テープの走行路に配置される非回転
式のテープガイドにおいて、前記テープガイドのテープ
巻装面の表面粗度は0.2sないし0.7sとされ、前
記テープ巻装面の表面積の5%ないし30%の面積比の
部分に、その深さが1μmないし100μmの深さを有
する凹部が設られてなる構成とするまた、前記表面粗度
は、さらに0.3sないし0.5sとされてなる構成と
する。
【0011】また、前記表面粗度は、さらに0.35s
ないし0.45sとされてなる構成とする。
【0012】また、前記凹部の設けられた面積比は、さ
らに10%ないし25%とされてなる構成とする。
【0013】また、前記凹部の設けられた面積比は、さ
らに15%ないし20%とされてなる構成とする。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を適用した磁気記録
再生装置のテープガイドを図1〜図3を参照して説明す
る。なお、装置全体の構成は従来と同一であるあめ説明
の重複を省く。
【0015】図1は、ドラム入側に配置される傾斜ガイ
ドピン1を示したものである。図2は図1に示す傾斜ガ
イドピン1の表面の微小な斜線で示す部分1’を拡大し
たもの、図3は図2の点線部における断面を示したもの
である。
【0016】図1から図3に示すように傾斜ガイドピン
1の表面1a部の表面粗度は0.3s〜0.5sであ
り、一部分に深さ1μm以上の凹部1bが設けられてお
り、凹部1bの占める割合は、表面全体の10〜25%
となっている。
【0017】なお、前記表面粗度は、少なくとも0.2
sないし0.7sとすればその効果が得られ、最適に
は、さらに0.35sないし0.45sとすればよい。
【0018】また、前記凹部の設けられた面積比は、少
なくとも5%ないし30%とすればその効果が得られ、
最適には、さらに15%ないし20%とすればよい。
【0019】本発明の傾斜ガイドピン1と磁気テープ1
0との摩擦係数を従来と同一条件で測定した結果を図6
に示す。図6に示すように走行開始の摩擦係数は0.2
であり、数十回の走行で0.19まで減少し、その後徐
々に増加しているが走行回数が1000回に達しても摩
擦係数は0.2であり、変動幅は0.01と小さく、従
来のガイドピンのような異常な上昇がないことがわか
る。
【0020】上記に示した傾斜ガイドピン1の表面形状
は、磁気テープ10のベース面側と接触するガイドピン
のすべてに適用しても同様な効果が得られる。したがっ
て、ドラム出側に配置される傾斜ガイドピン2さらには
テープテンションを検出するテンションアーム17上に
配置されるテンションピン3においても適用すること
で、テープテンションの上昇を最小限に抑えることがで
きる。
【0021】次に、凹部1bの形状について説明する。
凹部1bの形状は、上記した表面の10〜25%の範囲
であれば、摩擦係数の上昇の抑制効果がある。中でも、
図1に示すように凹部1bの形状を細長い溝形状とし、
その長手方向を中心軸と略直角方向にすることにより、
溝の方向と磁気テープ10の走行方向とが近いことか
ら、摩擦係数の上昇の抑制効果がさらに大きくなる。ま
た、該形状はセンタレス研磨を行い中心軸と略直角方向
の溝を作成し、その後バレル研磨により、溝間の表面を
0.3s〜0.5sに研磨することにより簡単に作成す
ることができることから、製造コストも小さくすること
ができるという効果もある。このときの溝形状の最適値
としては、溝の幅は3〜5μm、長さが30〜70μm
である。
【0022】上記したように、本発明のガイドピン1に
おいては、従来の磁気記録再生装置と異なる点は、ガイ
ドピンのみであり、該ガイドピンも表面形状だけが従来
と異なるだけで、材質や全体形状は同一であり、部品点
数、組立行程などは従来と変わらない。さらに、簡単な
加工方法で作成することができるため、コストの上昇は
ほとんど無い。
【0023】なお、非回転式のガイドピンにおいては、
従来よりステンレス材が多く用いられており、本発明の
ガイドピンにおいても、もちろん同一のステンレス材を
用いることが可能であるが、本発明のガイドピンにおい
ては、表面形状が上記形状であれば特にステンレス材で
なくてもよい。
【0024】以上、本発明の一実施例の作成方法を説明
したが、本発明は上記作成方法に限定されることなく、
本発明の技術的思想に基づいて凹部の形状、材質などの
各種の変更が可能である。
【0025】
【発明の効果】上記のように構成されたテープガイドに
おいては、繰り返し走行しても摩擦係数の上昇がほとん
ど無いため、テンションの上昇も最小に抑えられるた
め、薄手テープ走行においても、ガイドローラのフラン
ジによるテープ損傷も発生しにくい。
【0026】また、巻取リール部におけるテンションの
上昇も最小に抑えられるため、巻取リールモータへの負
荷の増大も少ないため、回転変動や偏差もなく安定した
テープ走行を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した傾斜ガイドピン、
【図2】本発明を適用した傾斜ガイドピンの表面の一部
分を拡大した平面図、
【図3】本発明を適用した傾斜ガイドピンの表面の一部
分を拡大した断面図、
【図4】磁気記録再生装置の全体の概要を示す図、
【図5】摩擦係数測定機の概要を示す図、
【図6】本発明のガイドピンの摩擦係数測定結果を示す
図、
【図7】従来のガイドピンの摩擦係数測定結果を示す
図。
【符号の説明】 1…ドラム入側の傾斜ガイドピン、 2…ドラムで側の傾斜ガイドピン、 3…テンションピン、 5、6、7、8、9…ガイドローラ、 11…テープカートリッジ、 12…シャーシ。
フロントページの続き (72)発明者 沢野 俊康 神奈川県小田原市国府津2880番地株式会社 日立製作所ストレージシステム事業部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録再生装置の磁気テープの走行路に
    配置される非回転式のテープガイドにおいて、 前記テープガイドのテープ巻装面の表面粗度は0.2s
    ないし0.7sとされ、 前記テープ巻装面の表面積の5%ないし30%の面積比
    の部分に、その深さが1μmないし100μmの深さを
    有する凹部が設られてなることを特徴とするテープガイ
    ド。
  2. 【請求項2】前記表面粗度は、さらに0.3sないし
    0.5sとされてなることを特徴とする請求項1に記載
    のテープガイド。
  3. 【請求項3】前記表面粗度は、さらに0.35sないし
    0.45sとされてなることを特徴とする請求項1に記
    載のテープガイド。
  4. 【請求項4】前記凹部の設けられた面積比は、さらに1
    0%ないし25%とされてなることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のテープガイド。
  5. 【請求項5】前記凹部の設けられた面積比は、さらに1
    5%ないし20%とされてなることを特徴とする請求項
    1ないし請求項3のいずれかに記載のテープガイド。
JP8260487A 1996-10-01 1996-10-01 テープガイド Pending JPH10106074A (ja)

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JP8260487A JPH10106074A (ja) 1996-10-01 1996-10-01 テープガイド

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JP8260487A JPH10106074A (ja) 1996-10-01 1996-10-01 テープガイド

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JPH10106074A true JPH10106074A (ja) 1998-04-24

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ID=17348655

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1288935A1 (en) * 2001-08-14 2003-03-05 Quantum Corporation A tape guide for reducing lateral tape movement

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1288935A1 (en) * 2001-08-14 2003-03-05 Quantum Corporation A tape guide for reducing lateral tape movement

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