JPH10106072A - テープ巻き取り装置 - Google Patents

テープ巻き取り装置

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JPH10106072A
JPH10106072A JP8254574A JP25457496A JPH10106072A JP H10106072 A JPH10106072 A JP H10106072A JP 8254574 A JP8254574 A JP 8254574A JP 25457496 A JP25457496 A JP 25457496A JP H10106072 A JPH10106072 A JP H10106072A
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tape
speed
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reel
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JP8254574A
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Masakazu Matsumoto
将一 松本
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Otari Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 供給リールの径に応じて、巻き取り時間が最
小となるようにテープの走行を制御することが可能なテ
ープ巻き取り装置を提供すること。 【解決手段】 速度基準信号発生手段8が、測定された
慣性モーメントに基づいて、供給リール駆動手段4の設
定可能な最大駆動トルクを算出し、テープ1の加速度が
この最大駆動トルクに応じた加速度となるように、速度
基準信号を発生するので、加速区間及び減速区間が最も
短くなるテープ速度でテープを加速又は減速させること
ができる。尚、このとき、供給リール駆動手段4の設定
可能最大駆動トルクは、供給リール駆動手段4を構成す
る電動機や供給可能な電力によって決まる固有の値であ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、磁気テープ等を空
のカセットケースに装填するのに利用されるテープ巻き
取り装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テープ巻き取り装置は、例えば家庭用ビ
デオテープレコーダに使用されるビデオカセット等に適
用される。
【0003】このビデオカセットは、磁気テープをカセ
ットケースに装填したものであり、カセットケースの中
に2個のリールを内蔵し、そのリールに磁気テープを巻
いた構造をしている。このビデオカセットに巻かれる磁
気テープは、2個のリールの間を走行するように装填さ
れている。
【0004】また、ビデオカセットは、工業的に大量に
製造され、その構造は、V−0方式という製造方法によ
って行われる。このV−0方式による製造は、空のカセ
ットケースV−0に磁気テープを装填することによって
ビデオカセットを製造する方式である。V−0は、カセ
ットケースに内蔵される2個のリールがリーダテープで
接続された状態になっている。V−0方式によるビデオ
カセットの製造工程は、下記の通りである。
【0005】(1)V−0からリーダテープを引き出
す。 (2)引き出したリーダテープをその全長の約半分の位
置で切断する。 (3)切断したリーダテープの端に磁気テープの先導端
をスプライスする。 (4)磁気テープをスプライスした側のリールを回転さ
せて所定の長さの磁気テープを巻き取る。 (5)巻き取りが終了した磁気テープを切断する。 (6)磁気テープの切断端とリーダテープのもうひとつ
の端をスプライスする。 (7)そのスプライス部分を完全にカセットケースに引
き込む。
【0006】このようなビデオカセットの製造工程にお
いて、磁気テープは、供給リールの形式で供給される。
1つの供給リールに巻かれている磁気テープの長さは、
例えば5,000mである。一方、1つのビデオカセッ
トに装填される磁気テープの長さは、例えば248mで
ある。従って、1つの供給リールによって供給される磁
気テープからは、約20個のビデオカセットが生産され
る。供給リールの直径は、初期の状態で0.4m程度で
あり、最小直径は0.114m程度である。供給リール
の直径は、ビデオカセットが生産されていく間に、徐々
に小さくなる。
【0007】上記のようなビデオカセット等の製造に適
用される従来のテープ巻き取り装置としては、特開平1
−96852(G11B15/43)に示された装置が
知られている。ここに示された装置は、テープを供給す
るための供給リール手段と、供給リール手段から供給さ
れるテープを巻き取るための巻き取りリール手段と、供
給リールを回転駆動するための供給リール駆動手段と、
巻き取りリール手段を回転駆動するための巻き取りリー
ル駆動手段と、供給リール手段及び巻き取りリール手段
の間に配置され、テープの走行に応じた信号であるテー
プ走行信号を出力するテープ走行検出手段と、テープの
張力が予め設定された張力となるように、巻き取りリー
ル駆動手段を制御する張力制御手段と、テープの走行速
度の基準となる速度基準信号を発生する速度基準信号発
生手段と、テープ走行検出手段から出力されるテープ走
行信号から、テープの走行速度を検出し、テープの走行
速度に応じたテープ速度信号を出力するテープ速度検出
手段と、速度基準信号発生手段から出力される速度基準
信号及びテープ速度検出手段から出力されるテープ速度
信号を比較し、テープ速度信号が速度基準信号に対応す
るように供給リール駆動手段を制御する速度制御手段と
から構成されている。
【0008】ここに示された装置は、供給リール駆動手
段がテープの走行速度を制御し、巻き取りリール手段が
テープの張力を制御するようになっている。また、テー
プの走行速度は、速度基準信号発生手段から発生する速
度基準信号に依存するようになっている。すなわち、こ
こに示された装置は、速度基準信号を変化させることに
より、テープの走行速度を変化させるようになってい
る。このとき、速度基準信号を上昇させるとテープ速度
も上昇し、速度基準信号を低下させればテープ走行速度
も低下する。また、速度基準信号を徐々に上昇させれ
ば、テープ速度は徐々に上昇し、速度基準信号を急激に
上昇させればテープ速度もそれに応じて急激に上昇す
る。
【0009】また、一般的に、テープ巻き取り装置にお
いては、テープを走行させる場合に、テープの走行開始
から走行停止までの区間を3つの区間に分けてテープ速
度の制御をしている。
【0010】ここで、3つの区間とは、加速区間、高速
定走行区間(以下、「定速区間」という。)及び減速区
間である。加速区間は、テープの走行速度が徐々に上昇
し、定速区間の走行速度に到達するまでの区間である。
定速区間は、テープの走行速度が、高速で安定する区間
である。減速区間はテープの走行速度が徐々に減少し、
定速区間の走行速度から停止までの区間である。
【0011】ところで、テープ巻き取り装置の一般的な
課題は、供給リールから供給される磁気テープをできる
だけ短時間で巻き取りリールに巻き取るというところに
あるが、巻き取り時間を短縮するには、走行開始から走
行停止までの平均走行速度を高くすることが必要であ
る。このとき、平均走行速度を高くするには、定速区間
のテープ走行速度をできるだけ高くするとともに、加速
区間及び減速区間をできるだけ短くするのがよい。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のテープ巻き取り装置では、巻き取り中のテープの走
行速度は、供給リールの径によらず、予め設定された加
速及び減速の軌跡を描くように制御される。すなわち、
テープの走行速度が供給リールの直径が最大のときでも
最小のときでも、テープの巻き取り時間が一定となるよ
うに設定されている。
【0013】このため、まず、加速区間と減速区間で
は、速度基準信号を徐々に上昇又は下降させるが、その
変化の曲線は、供給リール駆動手段の最大トルクを下回
るように設定される。このとき、供給リール駆動手段の
駆動トルクが最大になるのは、供給リールの直径が最大
のときである。
【0014】また、定速区間のときの速度基準信号は、
供給リール駆動手段の最大回転速度を下回るように設定
される。このとき、定速区間において、供給リールが最
大回転速度になるのは、供給リールの直径が最小のとき
である。
【0015】以上説明したように従来のテープ巻き取り
装置では、テープの走行速度が供給リールの直径が最大
のときでも最小のときでも、テープの巻き取り時間が一
定となるように設定されており、供給リール駆動手段の
性能を最大限に生かしていないので、巻き取り時間の短
縮が十分にできていないという問題があった。
【0016】そこで、本発明は上記事情に鑑みてなされ
たものであり、供給リール駆動手段の性能を最大限に生
かし、供給リールの径に応じて、巻き取り時間が最小と
なるようにテープの走行を制御することが可能なテープ
巻き取り装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、テープを巻き取るテープ巻き取り装置にお
いて、前記テープを供給するための供給リール手段と、
この供給リール手段から供給されるテープを巻き取る巻
き取りリール手段と、前記供給リール手段を回転駆動す
る供給リール駆動手段と、前記巻き取りリール手段を回
転駆動する巻き取りリール駆動手段と、前記供給リール
手段及び巻き取りリール手段の間に配置され、前記テー
プの走行速度の検出に必要なテープ走行信号を出力する
テープ走行検出手段と、このテープ走行検出手段から出
力されるテープ走行信号に基づいて、テープの走行速度
を検出し、前記テープの走行速度に応じたテープ速度信
号を出力するテープ速度検出手段と、前記供給リール手
段の慣性モーメントを測定する慣性モーメント測定手段
と、この慣性モーメント測定手段によって測定された慣
性モーメントに基づいて、前記供給リール駆動手段の設
定可能最大駆動トルクを算出し、前記テープの加速度が
この設定可能最大駆動トルクに応じた加速度となるよう
に、前記テープの走行速度の基準となる速度基準信号を
発生する速度基準信号発生手段と、この速度基準信号発
生手段から出力される速度基準信号と前記テープ速度検
出手段から出力されるテープ速度信号とを比較し、前記
テープ速度信号が前記速度基準信号に対応するように前
記供給リール駆動手段を駆動制御する速度制御手段とを
有することを特徴とする。
【0018】これにより、慣性モーメントに基づいて、
供給リール駆動手段の設定可能最大駆動トルクを算出
し、テープの加速度がこの設定可能最大駆動トルクに応
じた加速度となるように、テープの走行速度の基準とな
る速度基準信号を発生するので、加速区間及び減速区間
が最も短くなるテープ速度でテープを加速又は減速させ
ることができる。尚、このとき、供給リール駆動手段の
設定可能最大駆動トルクは、供給リール駆動手段を構成
する電動機や供給可能な電力によって決まる固有の値で
ある。
【0019】また本発明は、テープを巻き取るテープ巻
き取り装置において、前記テープを供給するための供給
リール手段と、この供給リール手段から供給されるテー
プを巻き取る巻き取りリール手段と、前記供給リール手
段を回転駆動する供給リール駆動手段と、前記巻き取り
リール手段を回転駆動する巻き取りリール駆動手段と、
前記供給リール手段及び巻き取りリール手段の間に配置
され、前記テープの走行速度の検出に必要なテープ走行
信号を出力するテープ走行検出手段と、このテープ走行
検出手段から出力されるテープ走行信号に基づいて、テ
ープの走行速度を検出し、前記テープの走行速度に応じ
たテープ速度信号を出力するテープ速度検出手段と、前
記供給リール手段のリール径を測定するリール径測定手
段と、このリール径測定手段によって測定されたリール
径に基づいて、前記供給リール駆動手段の設定可能最大
回転速度を算出し、前記テープの走行速度がこの設定可
能最大回転速度に応じた走行速度となるように、前記テ
ープの走行速度の基準となる速度基準信号を発生する速
度基準信号発生手段と、この速度基準信号発生手段から
出力される速度基準信号と前記テープ速度検出手段から
出力されるテープ速度信号とを比較し、前記テープ速度
信号が前記速度基準信号に対応するように前記供給リー
ル駆動手段を駆動制御する速度制御手段とを有すること
を特徴とする。
【0020】これにより、リール径に基づいて、供給リ
ール駆動手段の設定可能最大回転速度を算出し、テープ
の走行速度がこの設定可能最大回転速度に応じた走行速
度となるように、テープの走行速度の基準となる速度基
準信号を発生するので、定速区間におけるテープの走行
速度を高めることができる。尚、供給リール駆動手段の
最大回転速度は、供給リール駆動手段に固有の値であ
る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。
【0022】(第1の実施形態)まず、本発明による第
1の実施形態について説明する。
【0023】図1は、本発明の第1の実施形態に係るテ
ープ巻き取り装置の概略の構成を示す概略構成図であ
る。
【0024】本装置は、例えばビデオカセット等の製造
に適用されるものであり、テープ1を走行する走行系
と、この走行系の走行制御を行う走行制御系とで構成さ
れる。走行系は、図1に示したように、長尺に巻かれた
テープ1を供給する供給リール手段としての供給リール
2と、この供給リール2から供給されるテープ1を巻き
取る巻き取りリール手段としての巻き取りリール3と、
供給リール2を回転駆動する供給リール駆動手段4と、
巻き取りリール3を回転駆動する巻き取りリール駆動手
段5とを有して構成される。
【0025】また、本装置は、上記走行系を制御する走
行制御系として、供給リール2及び巻き取りリール3の
間に配置されテープ走行信号を発生するテープ走行検出
手段6と、張力検出手段7aで検出したテープ1の張力
を制御する張力制御手段7と、テープ1の走行速度の基
準となる速度基準信号を発生する速度基準信号発生手段
8と、テープ速度信号を発生するテープ速度検出手段9
と、供給リール駆動手段4を制御する速度制御手段10
と、供給リール2の慣性モーメントを測定する慣性モー
メント測定手段11とを有している。
【0026】ここで、供給リール2単体に巻かれている
テープ1の長さは、従来技術の項で述べたように、例え
ばビデオカセットの場合には、最大5,000m程度で
ある。一方、巻き取りリール3単体に巻き取られるテー
プ1の長さは、例えば248mである。よって、この供
給リール2単体から供給されるテープ1からは、約20
個のビデオカセットが生産され、供給リール2に巻かれ
ているテープ1の直径は、ビデオカセットが生産されて
いく間に、徐々に小さくなる。
【0027】また、上記供給リール駆動手段4は、市販
されている直流サーボモーター等で構成されるものであ
り、供給リール2を時計方向に回転駆動するようになっ
ている。また、この供給リール駆動手段4は、供給リー
ル2の回転に応じたリール回転信号を出力する。この供
給リール駆動手段4が出力するリール回転信号は、供給
リール2が1°(度)回転するごとに1パルスが発生す
るパルス信号である。すなわち、供給リール2が1回転
すると360パルスが発生するパルス信号となってい
る。
【0028】巻き取りリール駆動手段5は、巻き取りリ
ール3が時計方向に回転するように巻き取りリール3を
回転駆動するものである。巻き取りリール駆動手段5
は、市販されている直流サーボモーターでよい。
【0029】テープ走行検出手段6は、供給リール2及
び巻き取りリール3の間に配置され、テープ1の走行に
応じた信号であるテープ走行信号を発生する。このテー
プ走行検出手段6が発生するテープ走行信号は、例え
ば、テープ1が1cm走行するごとに1パルス発生する
パルス信号であり、テープ1が1メートル走行すると1
00パルスが発生するパルス信号である。
【0030】張力制御手段7は、テープ1の張力を検出
する張力検出手段7aを含んで構成される。張力制御手
段7は、テープ1の張力が、予め設定された値になるよ
うに維持する。また、張力制御手段7は、張力検出手段
7aによって検出される張力が、予め設定した張力とな
るように巻き取りリール3を駆動することによりテープ
1の張力を制御する。
【0031】速度基準信号発生手段8は、テープ1の走
行速度の基準となる速度基準信号を発生する。すなわ
ち、速度基準信号発生手段8は、慣性モーメント測定手
段11によって測定した慣性モーメントに基づいて、供
給リール駆動手段4の設定可能な最大駆動トルク(以
下、単に「最大トルク」ともいう。)を算出し、テープ
1の加速度がこの設定可能駆動トルクに応じた加速度と
なるように、テープ1の走行速度の基準となる速度基準
信号を発生する。
【0032】テープ速度検出手段9は、テープ走行検出
手段6から出力されるテープ走行信号に基づいて、テー
プ1の走行速度に応じた信号であるテープ速度信号を発
生する。
【0033】速度制御手段10は、速度基準信号発生手
段8から出力される速度基準信号とテープ速度検出手段
9から出力されるテープ速度信号とを比較し、テープ速
度信号が速度基準信号に一致するように供給リール駆動
手段4を駆動制御する。
【0034】慣性モーメント測定手段11は、供給リー
ル2の慣性モーメントを測定するものであるが、ここで
測定すべき供給リール2の慣性モーメントとは、供給リ
ール駆動手段4の慣性モーメントと、供給リール2単体
の慣性モーメントと、供給リール2に巻かれているテー
プ1の慣性モーメントを合成した慣性モーメントであ
る。しかし、このうち実際に変化するのは、供給リール
2に巻かれたテープ1の量だけである。そこで、供給リ
ール2の慣性モーメントを測定するには、供給リール2
に巻かれているテープ1の量を測定すれば足りる。尚、
この供給リール2に巻かれているテープ1の量を測定す
るには、供給リール2に巻かれているテープ1の径を測
定すればよい。
【0035】図2は、慣性モーメント測定手段11の詳
細な構成を示したものである。
【0036】図2に示したように、慣性モーメント測定
手段11は、長さカウンタ13,角度カウンタ14,換
算表15及び計算手段16から構成される。
【0037】ここで、長さカウンタ13は、テープ走行
検出手段6からのテープ走行信号を計数するものであ
り、また、角度カウンタ14は、供給リール駆動手段4
から出力されるリール回転信号を計数するものである。
供給リール2に巻かれたテープ1の径は、この長さカウ
ンタ13と角度カウンタ14の計数結果から算出するこ
とができる。
【0038】計算手段16は、長さカウンタ13と角度
カウンタ14から供給リール2に巻かれたテープ1の外
径を算出する。さらに、計算手段16は、その外径の数
値に基づいて換算表15を参照し、供給リール2の慣性
モーメントに応じた数値である慣性モーメントIを出力
する。
【0039】図3は、供給リール手段2及び供給リール
駆動手段4の詳細な構成を示したものである。
【0040】図3に示したように供給リール駆動手段4
は、例えばモータ20、ロータリーエンコーダ21及び
フォトセンサー22を具備して構成される。
【0041】モータ20は、直流サーボモーター等で構
成され、供給リール2に取り付けられるものである。ま
た、ロータリーエンコーダ21は、モータ20に取り付
けられ供給リール2と一体となって回転するものであ
る。フォトセンサー22は、このロータリーエンコーダ
21の回転を検出するものである。
【0042】本装置において、例えば供給リール2から
20個のビデオカセットが生産されるとすると、図3に
示したように、供給リール2のリール径Rは、最初はR
1である。そして、最初の巻き取り工程が終了すると、
次はR1よりも小さいR2となる。そして巻き取り工程
が進行するにつれて、リール径Rは、徐々に小さくな
り、最後の工程ではR20まで小さくなる。このとき、
供給リール2の慣性モーメントIは、リール径がR1の
ときに最も大きく、リール径がR20のときに最も小さ
くなる。すなわち、慣性モーメントIは、リール径がR
1,R2…R20に変化するのに応じて、I1,I2…
I20に変化する。
【0043】図4は、供給リール駆動手段4を構成する
モータ20の回転数とトルクとの関係を示した図であ
る。図4において、横軸は、単位時間あたりの回転数を
示す回転速度Aであり、縦軸は、トルクTを示したもの
である。
【0044】この図4のグラフに示したように、モータ
20では、回転速度Aがゼロのときに最大のトルクT0
が得られ、かつトルクTがゼロのときに最大の回転速度
A0が得られる。このようにモータ20には、最大トル
クT0と、最大回転速度A0が存在し、モータ20は、
この範囲内で動作させる必要がある。
【0045】図5は、一般的なテープ巻き取り過程にお
けるテープ1の速度vの時間的変化の概略を示したもの
である。横軸は、時間tの経過を示し、縦軸は、テープ
速度vを示している。
【0046】図5に示したように、テープ1の巻き取り
は、時刻t0から始まり、時刻t3で終了するものであ
り、テープ1の速度vは、時刻t0から徐々に上昇し、
時刻t1まで上昇を続ける(加速期間)。次にテープ1
の速度vは、時刻t1からt2までは、一定の速度にな
る(定速期間)。そして、テープ1の速度vは、時刻t
2からt3までは、徐々に減少する(減速期間)。
【0047】図6は、図5に示した一般的な巻き取り工
程における時間tの経過にともなう、モータ20のトル
クTの変化を示したものである。
【0048】供給リール2の慣性モーメントIの値は、
図3に示すように、リール径R1からR20へと巻き取
り工程が進行するに従って小さくなるが、もしここで、
供給リール2の慣性モーメントIが、巻き取り工程が進
行するに従って、I1からI20まで変化する間、常に
図5に示すテープ速度Vの変化のグラフを維持しようと
すると、モータ20のトルクは、供給リール2のリール
径Rの変化に応じて大きく変化する。
【0049】図6は、このようなモータ20のトルクの
変化を示したものであり、供給リール2の慣性モーメン
トIがI1からI20まで変化した場合でも、常に図5
に示したテープ速度Vの変化を維持した場合のモータ2
0のトルクTの変化を絶対値で示したものである。
【0050】図6において、実線で示すグラフ23は、
供給リール2の慣性モーメントIが最も大きいI1のと
きのモータ20のトルクTであり、破線で示すグラフ2
4は、供給リール2の慣性モーメントIが最も小さいI
20のときのモータ20のトルクTである。
【0051】グラフ23,グラフ24とも、時刻t0か
らt1までの加速期間及び時刻t2からt3までの減速
期間でモータ20のトルクTが大きくなっており、かつ
時刻t1からt2までの定速期間で小さくなっている。
さらに、加速期間及び減速期間とも、供給リール2の慣
性モーメントIが大きいほうが、大きなトルクTになっ
ていることがわかる。
【0052】以上のように、常に図5に示したテープ速
度Vの変化を維持した場合、モータ20のトルクTは供
給リール2の慣性モーメントIに応じて変化し、特に慣
性モーメントIが小さい場合には、その駆動能力が十分
に生かしきれない。
【0053】しかし、本実施形態による装置では、供給
リール2の慣性モーメントIの値によって、巻き取り工
程の間の加速期間と減速期間の加速度を変化させ、この
加速期間と減速期間においてモータ20のトルクTを常
に最大トルクT0で駆動させることができる。
【0054】図7は、供給リール2の慣性モーメントI
の値によって、巻き取り工程の間の加速期間と減速期間
の加速度を変化させた場合におけるテープ1の速度vの
時間的変化を示したグラフである。横軸は、時間tの経
過を示し、縦軸は、テープ速度vを示している。
【0055】図7において、実線で示すグラフ25は、
供給リール20の慣性モーメントIの値が小さいI20
のときのテープ速度の変化を示したもので、破線で示す
グラフ26は、慣性モーメントIの値が大きいI1のと
きのテープ速度の変化を示したものである。グラフ26
では、加速期間は時刻t0からt11まで、定速期間
は、時刻t11からt12まで、減速期間は、時刻t1
2からt13までである。
【0056】実線のグラフ25では、加速期間は、時刻
t0からt21まで、定速期間は、時刻t21からt2
2まで、さらに減速期間は、時刻t22からt23まで
である。テープ1の走行距離は、テープ1の速度を時間
で積分した値であるから、グラフ25とグラフ26の面
積は、テープ1の走行距離が同一であれば同じになる。
時刻t0からt13までの時間と時刻t0からt23ま
での時間を比較すると、グラフ25のほうが急速に加速
した分だけ短くなっている。
【0057】図8は、図7で示したテープ速度Vの変化
に対応したモータ20のトルクTのグラフである。
【0058】モータ20のトルクTの値を、供給リール
2の慣性モーメントIの値の変化によらずに、加速期間
と減速期間でT5になるように設定する。この設定は、
図1に示す速度基準信号設定手段8に速度基準信号とし
て設定する。一方、モータ20の制御可能範囲での最大
トルクを図4に示すT0とすれば、図8に示す最大トル
クT5はT0と同一にすることができる。従って、図8
に示した時刻t0からt13の時間は、図5に示した時
刻t0からt3までの時間と同じにすることができる。
【0059】このように、本実施形態によれば、速度基
準信号設定手段8が、慣性モーメント測定手段11によ
って測定された供給リール2の慣性モーメントIの値に
応じて、巻き取り工程の間の加速期間と減速期間の加速
度を変化させ、この加速期間と減速期間においてモータ
20のトルクTを常に最大トルクT0で駆動させること
ができるように、テープ1の走行速度の基準となる速度
基準信号を発生する。これにより、特に、供給リール2
の慣性モーメントIが小さい場合(供給リール2のリー
ル径Rが小さい場合)において、テープ1の巻き取り速
度の向上を図ることができる。
【0060】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について説明する。
【0061】図9は、本発明の第2の実施形態に係るテ
ープ巻き取り装置の概略の構成を示す概略構成図であ
る。
【0062】図9に示したように、本実施形態による装
置が上記第1の実施形態に係るテープ巻き取り装置と異
なるのは、慣性モーメント測定手段11が供給リール2
のリール径を測定するリール径測定手段12となった点
と、速度基準信号発生手段8が速度基準信号発生手段8
Aとなった点であり、その他の構成はほぼ同様となって
いる。
【0063】上記第1の実施形態では、速度基準信号発
生手段8は、慣性モーメント測定手段11によって測定
した慣性モーメントに基づいて、供給リール駆動手段4
の設定可能な最大駆動トルクを算出し、テープ1の加速
度がこの設定可能最大駆動トルクに応じた加速度となる
ように、テープ1の走行速度の基準となる速度基準信号
を発生したが、本実施形態では、速度基準信号発生手段
8Aは、リール径測定手段12によって測定したリール
径に基づいて、供給リール駆動手段4の設定可能な最大
回転速度を算出し、テープ1の走行速度がこの設定可能
最大回転速度に応じた走行速度となるように、テープ1
の走行速度の基準となる速度基準信号を発生する。
【0064】図10は、リール径測定手段12の詳細な
構成を示したものである。
【0065】リール径測定手段12は、供給リール2の
リール径Rをテープ1の走行距離と、供給リール2の回
転速度によって測定するものであり、図10に示したよ
うに、例えば長さカウンタ17,角度カウンタ18及び
計算手段19から構成される。
【0066】ここで、長さカウンタ17は、テープ走行
検出手段6からのテープ走行信号を計数するものであ
り、また、角度カウンタ18は、供給リール駆動手段4
から出力されるリール回転信号を計数するものである。
供給リール2に巻かれているテープ1の外径は、この長
さカウンタ17と角度カウンタ18の計数結果から算出
することができる。
【0067】計算手段19は、長さカウンタ17と角度
カウンタ18の計数結果から、リール径に応じた数値で
あるリール径Rを算出し出力する。
【0068】図11は、一般的な巻き取り工程での時間
の経過と供給リール2の回転速度Aの関係をグラフで示
したもので、横軸は、時間tの経過を示し、縦軸は、回
転速度Aを示したものである。図11に示したグラフ
は、供給リール2のリール径Rの大小によらず、常に図
5に示したテープ速度Vを維持した場合の供給リール2
の回転速度Aを示したものである。
【0069】図11において、実線で示すグラフ29
は、供給リール2のリール径RがR1のときの回転速度
の変化を示し、破線で示すグラフ30は、供給リール2
のリール径RがR20のときの回転速度の変化を示して
いる。すなわち、供給リール2の回転速度Aは、供給リ
ール2のリール径Rとテープ速度Vが決まれば一意的に
決まる。従って、時刻t1からt2までの定速期間に注
目すれば、供給リール2の回転速度Aは、供給リール2
のリール径Rが小さいときに高い回転速度A2になり、
リール径Rが大きいときに低い回転速度A1になる。通
常、モータ20の制御可能な最大回転速度をA0とする
と、A2とA0が同一になるように設定されている。
【0070】以上のように、常に図5に示したテープ速
度Vの変化を維持した場合、供給リール2の回転速度A
は、供給リール2のリール径Rに応じて変化し、特にリ
ール径Rが大きい場合には、モータ20による供給リー
ル2の回転能力が十分に生かしきれないことになる。
【0071】しかし、本実施形態による装置では、供給
リール2のリール径RがR1のときもR20のときも制
御可能な最大回転速度A0となるように、速度基準信号
発生手段8Aを設定することで、定速期間における供給
リール2の回転速度を常に最大回転速度A0とすること
ができる。
【0072】図12は、供給リール2の回転速度Aをリ
ール径Rによらず一定にしたときの巻き取り工程におけ
るテープ速度Vの時間的変化を示したものである。
【0073】図12において、実線で示すグラフ31
は、リール径RがR20のときのテープ速度Vの時間的
変化であり、破線で示すグラフ32は、リール径RがR
1のときのテープ速度Vの時間的変化である。すなわ
ち、リール径Rによらず定速期間における供給リール2
の回転速度を一定にすると、特にリール径Rが大きいと
きにテープ速度Vが高くなり、巻き取り時間が短縮され
るのがわかる。このとき、定速期間における供給リール
2の回転速度を最大回転速度A0とすることで、巻き取
り時間を最も短縮することができる。
【0074】このように、本実施形態によれば、速度基
準信号設定手段8Aが、リール径測定手段11によって
測定された供給リール2のリール径Rに応じて、テープ
速度Vを変化させ、常に定速期間における供給リール2
の回転速度を最大回転速度A0となるように、テープ1
の走行速度の基準となる速度基準信号を発生する。これ
により、特に、供給リール2のリール径Rが大きい場合
において、テープ1の巻き取り速度の向上を図ることが
できる。
【0075】(第3の実施形態)次に、本発明の第3の
実施形態について説明する。
【0076】図13は、本発明の第3の実施形態に係る
テープ巻き取り装置の概略の構成を示す概略構成図であ
る。
【0077】図13に示したように、本実施形態による
装置が上記第1及び第2の実施形態に係るテープ巻き取
り装置と異なるのは、慣性モーメント測定手段11とリ
ール径測定手段12との2つの測定手段を両方備えた点
と、速度基準信号発生手段8又は8Aが速度基準信号発
生手段8Bとなった点であり、その他の構成はほぼ同様
となっている。
【0078】本実施形態において、速度基準信号発生手
段8Bは、慣性モーメント測定手段11によって測定し
た慣性モーメントIに基づいて、供給リール駆動手段4
の設定可能最大駆動トルクを算出し、テープ1の加速度
がこの設定可能最大駆動トルクに応じた加速度となるよ
うに、テープ1の走行速度の基準となる速度基準信号を
発生するとともに、リール径測定手段12によって測定
したリール径に基づいて、供給リール駆動手段4の設定
可能最大回転速度を算出し、テープ1の走行速度がこの
設定可能最大回転速度に応じた走行速度となるように、
テープ1の走行速度の基準となる速度基準信号を発生す
るようになっている。
【0079】図14は、本実施形態の装置におけるテー
プ速度Vの時間的変化を示したグラフである。
【0080】図14において、実線で示したグラフ33
は、供給リール2の慣性モーメントIとリール径Rとを
測定し、加速期間及び減速期間では、リール径Rによら
ず常にモータ20のトルクを最大トルクT0とするとと
もに、定速期間では、常にモータ20の回転速度を最大
回転速度A0となるように速度基準信号を発生し、この
速度基準信号に従ってテープ1を走行させた場合におけ
るテープ速度Vの時間的変化を示したものである。
【0081】このように図14のグラフから分かるよう
に、本実施形態による装置では、図7で示した供給リー
ル2の慣性モーメントIの測定結果に基づいて、モータ
20のトルクTを加速期間と減速期間とで制御可能な最
大トルクT0となるように速度基準信号を設定した例
(第1の実施形態)と、図12で示した供給リール2の
リール径Rの測定結果に基づいて、モータ20の回転速
度Aを定速期間で制御可能な最大回転速度A0となるよ
うに速度基準信号を設定した例(第2の実施形態)とを
組み合せたものとなっている。尚、図14のグラフにお
いて破線で示したグラフ34は、従来の装置によるテー
プ速度Vの例である。図14に示すように、両者を組み
合せると、加速期間及び減速期間の短縮と、テープ速度
の向上が得られ、結果として巻き取り工程時間を大幅に
短縮することができる。
【0082】以上説明したように、本実施形態によれ
ば、速度基準信号発生手段8Bが、加速、減速区間にお
いて、モータ20のトルクをリール径Rにかかわらず、
最大トルクT0となるように基準信号を発生し、モータ
20のトルクの制御をするので、加速、減速期間の短縮
を図ることができる。
【0083】また、速度基準信号発生手段8Bが、定速
区間において、モータ20の回転速度をリール径Rにか
かわらず、最大回転速度A0となるように基準信号を発
生し、モータ20の回転速度の制御をするので、定速期
間の短縮を図ることができる。
【0084】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、供
給リール手段の径に応じて、供給リール駆動手段の最大
駆動能力の範囲で巻き取り時間が最小となるようにテー
プの走行を制御することができ、テープの巻き取り時間
を大幅に短縮することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態によるテープ巻き取り
装置の構成を示す構成図
【図2】慣性モーメント測定手段11の詳細な構成を示
す構成図
【図3】供給リール駆動手段4の詳細な構成を示す構成
【図4】モータ20の回転数とトルクとの関係を示した
グラフ
【図5】一般的なテープ巻き取り過程におけるテープ1
の速度vの時間的変化を示したグラフ
【図6】一般的な巻き取り工程における時間tの経過に
ともなう、モータ20のトルクTの変化を示したグラフ
【図7】供給リール2の慣性モーメントIの値によっ
て、加速期間と減速期間の加速度を変化させた場合にお
けるテープ速度vの時間的変化を示したグラフ
【図8】図7に示したテープ速度Vの変化に対応したモ
ータ20のトルクTの時間的変化を示したグラフ
【図9】本発明の第2の実施形態によるテープ巻き取り
装置の構成を示す構成図
【図10】リール径測定手段12の詳細な構成を示す構
成図
【図11】一般的な巻き取り工程における時間の経過と
供給リール2の回転速度Aとの関係を示したグラフ
【図12】供給リール2の回転速度Aをリール径Rによ
らず一定にしたときのテープ速度Vの時間的変化を示し
たグラフ
【図13】本発明の第3の実施形態によるテープ巻き取
り装置の構成を示す構成図
【図14】第3の実施形態によるテープ速度Vの時間的
変化を示したグラフ
【符号の説明】
1 テープ 2 供給リール 3 巻き取りリール 4 供給リール駆動手段 5 巻き取りリール駆動手段 6 テープ走行検出手段 7 張力制御手段 8 速度基準信号発生手段 9 テープ速度検出手段 10 速度制御手段 11 慣性モーメント測定手段 12 リール径測定手段 20 モータ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 テープを巻き取るテープ巻き取り装置に
    おいて、 前記テープを供給するための供給リール手段と、 この供給リール手段から供給されるテープを巻き取る巻
    き取りリール手段と、 前記供給リール手段を回転駆動する供給リール駆動手段
    と、 前記巻き取りリール手段を回転駆動する巻き取りリール
    駆動手段と、 前記供給リール手段及び巻き取りリール手段の間に配置
    され、前記テープの走行速度の検出に必要なテープ走行
    信号を出力するテープ走行検出手段と、 このテープ走行検出手段から出力されるテープ走行信号
    に基づいて、テープの走行速度を検出し、前記テープの
    走行速度に応じたテープ速度信号を出力するテープ速度
    検出手段と、 前記供給リール手段の慣性モーメントを測定する慣性モ
    ーメント測定手段と、 この慣性モーメント測定手段によって測定された慣性モ
    ーメントに基づいて、前記供給リール駆動手段の設定可
    能最大駆動トルクを算出し、前記テープの加速度がこの
    設定可能最大駆動トルクに応じた加速度となるように、
    前記テープの走行速度の基準となる速度基準信号を発生
    する速度基準信号発生手段と、 この速度基準信号発生手段から出力される速度基準信号
    と前記テープ速度検出手段から出力されるテープ速度信
    号とを比較し、前記テープ速度信号が前記速度基準信号
    に対応するように前記供給リール駆動手段を駆動制御す
    る速度制御手段とを有することを特徴とするテープ巻き
    取り装置。
  2. 【請求項2】 テープを巻き取るテープ巻き取り装置に
    おいて、 前記テープを供給するための供給リール手段と、 この供給リール手段から供給されるテープを巻き取る巻
    き取りリール手段と、 前記供給リール手段を回転駆動する供給リール駆動手段
    と、 前記巻き取りリール手段を回転駆動する巻き取りリール
    駆動手段と、 前記供給リール手段及び巻き取りリール手段の間に配置
    され、前記テープの走行速度の検出に必要なテープ走行
    信号を出力するテープ走行検出手段と、 このテープ走行検出手段から出力されるテープ走行信号
    に基づいて、テープの走行速度を検出し、前記テープの
    走行速度に応じたテープ速度信号を出力するテープ速度
    検出手段と、 前記供給リール手段のリール径を測定するリール径測定
    手段と、 このリール径測定手段によって測定されたリール径に基
    づいて、前記供給リール駆動手段の設定可能最大回転速
    度を算出し、前記テープの走行速度がこの設定可能最大
    回転速度に応じた走行速度となるように、前記テープの
    走行速度の基準となる速度基準信号を発生する速度基準
    信号発生手段と、 この速度基準信号発生手段から出力される速度基準信号
    と前記テープ速度検出手段から出力されるテープ速度信
    号とを比較し、前記テープ速度信号が前記速度基準信号
    に対応するように前記供給リール駆動手段を駆動制御す
    る速度制御手段とを有することを特徴とするテープ巻き
    取り装置。
  3. 【請求項3】 テープを巻き取るテープ巻き取り装置に
    おいて、 前記テープを供給するための供給リール手段と、 この供給リール手段から供給されるテープを巻き取る巻
    き取りリール手段と、 前記供給リール手段を回転駆動する供給リール駆動手段
    と、 前記巻き取りリール手段を回転駆動する巻き取りリール
    駆動手段と、 前記供給リール手段及び巻き取りリール手段の間に配置
    され、前記テープの走行速度の検出に必要なテープ走行
    信号を出力するテープ走行検出手段と、 このテープ走行検出手段から出力されるテープ走行信号
    に基づいて、テープの走行速度を検出し、前記テープの
    走行速度に応じたテープ速度信号を出力するテープ速度
    検出手段と、 前記供給リール手段のリール径を測定するリール径測定
    手段と、 前記供給リール手段の慣性モーメントを測定する慣性モ
    ーメント測定手段と、 この慣性モーメント測定手段によって測定された慣性モ
    ーメントに基づいて、前記供給リール駆動手段の設定可
    能最大駆動トルクを算出し、前記テープの加速度がこの
    設定可能最大駆動トルクに応じた加速度となるように、
    前記テープの走行速度の基準となる速度基準信号を発生
    するとともに、前記リール径測定手段によって測定され
    たリール径に基づいて、前記供給リール駆動手段の設定
    可能最大回転速度を算出し、前記テープの走行速度がこ
    の設定可能最大回転速度に応じた走行速度となるよう
    に、前記テープの走行速度の基準となる速度基準信号を
    発生する速度基準信号発生手段と、 この速度基準信号発生手段から出力される速度基準信号
    と前記テープ速度検出手段から出力されるテープ速度信
    号とを比較し、前記テープ速度信号が前記速度基準信号
    に対応するように前記供給リール駆動手段を駆動制御す
    る速度制御手段とを有することを特徴とするテープ巻き
    取り装置。
JP8254574A 1996-09-26 1996-09-26 テープ巻き取り装置 Pending JPH10106072A (ja)

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