JPH1010597A - 像振れ防止装置及び駆動装置 - Google Patents

像振れ防止装置及び駆動装置

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JPH1010597A
JPH1010597A JP17871696A JP17871696A JPH1010597A JP H1010597 A JPH1010597 A JP H1010597A JP 17871696 A JP17871696 A JP 17871696A JP 17871696 A JP17871696 A JP 17871696A JP H1010597 A JPH1010597 A JP H1010597A
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driving
image blur
driven
lens
directions
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JP17871696A
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English (en)
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Ichiro Onuki
一朗 大貫
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Canon Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ピッチ,ヨーの2方向の手振れを精度よく補
正する。 【解決手段】 光学系の一部を成し、該光学系により形
成された像の像振れを防止するための可動光学部材12
と、該可動光学部材を搭載し、所定平面内で第1の方向
に並進移動可能で、かつ第2の方向に回動移動可能に支
持される支持部材13と、該支持部材を第1及び第2の
方向に駆動するための第1及び第2の駆動部材13p,
18とを備え、可動光学部材を2方向に独立に駆動制御
することで、ピッチ,ヨーの手振れを補正するようにし
ている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カメラ等の振れに
より生じる像振れを抑制するための像振れ防止装置及び
駆動装置の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カメラ等に生じた手振れを振
動ジャイロ等の振れ検知センサで検知し、その結果に基
づいて振れ補正光学系を駆動し、結像面上での像振れを
抑制する提案が既に為されている。
【0003】ここで、上記手振れによる像振れは、カメ
ラの上下方向の回転振れ(以下、ピッチ振れと記す)に
よる像の上下振れと、カメラの左右方向の回転振れ(以
下、ヨー振れと記す)による像の左右振れの合成として
現れる。従って、これらのピッチ振れ、ヨー振れを独立
に補正する為には上記振れ補正光学系も異なる2方向に
独立に移動制御可能な構造が必要となる。
【0004】そこで、上記点に鑑み、以下のような種々
の提案が公開されている。
【0005】例えば特開平4−180040号において
は、振れ補正光学系を2組のフォーク状部材で挟み、各
フォークをモータとラック・ピニオンでスライド駆動さ
せ、振れ補正光学系を2次元方向に独立に駆動制御して
いる。
【0006】また、特開平4−256933号において
は、振れ補正光学系を2組のフォーク状部材で挟み、各
フォークをモータとギヤで回動駆動させ、振れ補正光学
系を2次元方向に独立に駆動制御している。
【0007】また、特開平5−203895号において
は、振れ補正光学系を2組のリードスクリュー式送り機
構でスライド駆動させ、振れ補正光学系を2次元方向に
独立に駆動制御している。
【0008】また、特開平6−35022号において
は、振れ補正光学系を回動リングで支持して1方向に駆
動制御し、該機構全体を乗せて前記方向に直交する方向
に駆動制御するもう1組の回動リング機構を有した構造
となっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例では、それぞれ以下のような欠点を有していた。
【0010】特開平4−180040号及び特開平4−
256933号においては、振れ補正光学系を取り囲む
大きなフォーク状部材、及び、これを減速駆動するため
の減速ギヤ列が必要で、装置全体が大きくなってしま
う。
【0011】また、特開平5−203895号において
も、多数の減速ギヤ列が必要で、装置全体が大きくなっ
てしまう。
【0012】更に、特開平6−35022号において
は、大きなリングが2個必要で装置全体が大きくなって
しまうと共に、1組の駆動機構上にもう1組の駆動機構
が乗っているため、大きな駆動力を要してモータの消費
電力が増大してしまうという欠点があった。
【0013】(発明の目的)本発明の第1の目的は、ピ
ッチ,ヨーの2方向の手振れを精度良く補正することの
できる像振れ防止装置を提供することである。
【0014】本発明の第2の目的は、簡単な構造で、ピ
ッチ,ヨーの2方向の手振れを精度良く補正することの
できる像振れ防止装置を提供することである。
【0015】本発明の第3の目的は、少ない部品点数
で、ピッチ,ヨーの2方向の手振れを精度良く補正する
ことのできる像振れ防止装置を提供することである。
【0016】本発明の第4の目的は、機構の剛性を高く
することのできる像振れ防止装置を提供することであ
る。
【0017】本発明の第5の目的は、駆動精度を高くす
ることのできる像振れ防止装置を提供することである。
【0018】本発明の第6の目的は、被駆動部材を2方
向に精度良く駆動することのできる駆動装置を提供する
ことである。
【0019】本発明の第7の目的は、簡単な構造で、被
駆動部材を2方向に精度良く駆動することのできる駆動
装置を提供することである。
【0020】本発明の第8の目的は、少ない部品点数
で、被駆動部材を2方向に精度良く駆動することのでき
る駆動装置を提供することである。
【0021】本発明の第9の目的は、機構の剛性を高く
することのできる駆動装置を提供することである。
【0022】本発明の第10の目的は、駆動精度を高く
することのできる駆動装置を提供することである。
【0023】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、請求項1記載の本発明は、光学系の一部を成
し、該光学系により形成された像の像振れを防止するた
めの可動光学部材と、該可動光学部材を搭載し、所定平
面内で第1の方向に並進移動可能で、かつ第2の方向に
回動移動可能に支持される支持部材と、該支持部材を第
1及び第2の方向に駆動するための第1及び第2の駆動
部材とを有している。
【0024】上記構成において、2方向の手振れを補正
するために、可動光学部材が2方向に独立に駆動制御さ
れる。
【0025】上記第2の目的を達成するために、請求項
2記載の本発明は、像振れ防止装置はさらに支点部材を
有し、支持部材は該支点部材により前記第2の方向に回
動移動可能に支持される構成にしている。
【0026】上記構成において、可動光学部材は2方向
に略並進駆動される。
【0027】上記第3の目的を達成するために、請求項
3記載の本発明は、支点部材が、支持部材を第1の方向
に駆動するための第1の駆動部材を兼ねる構成にしてい
る。
【0028】上記構成において、可動光学部材は支点部
材により第1の方向に並進駆動され、支点部材を中心と
する回動駆動で第1の方向と略直交する方向に略並進駆
動される。
【0029】上記第4の目的を達成するために、請求項
4記載の本発明は、支点部材を固定部材としている。
【0030】上記構成において、可動光学部材は支点部
材をガイドとして第1の方向に並進駆動され、支点部材
を中心とする回動駆動で第1の方向と略直交する方向に
略並進駆動される。
【0031】上記第5の目的を達成するために、請求項
5記載の本発明は、支持部材を第1及び第2の方向に駆
動するための第1及び第2の駆動部材を、リードスクリ
ューによって駆動されるナットで構成している。
【0032】上記構成において、モータによる回転がリ
ードスクリューを介して駆動部材の直進駆動に変換され
る。
【0033】上記第6の目的を達成するために、請求項
6記載の本発明は、所定平面内で第1の方向に並進移動
可能で、かつ第2の方向に回動移動可能に支持される被
駆動部材と、該被駆動部材を第1及び第2の方向に駆動
するための第1及び第2の駆動部材とを有した構成にし
ている。
【0034】上記構成において、被駆動部材が2方向に
独立に駆動制御される。
【0035】上記第7の目的を達成するために、請求項
7記載の本発明は、駆動装置はさらに支点部材を有し、
前記被駆動部材は支点部材により前記第2の方向に回動
移動可能に支持される構成にしている。
【0036】上記構成において、被駆動部材は2方向に
略並進駆動される。
【0037】上記第8の目的を達成するために、請求項
8記載の本発明は、支点部材が、被駆動部材を第1の方
向に駆動するための第1の駆動部材を兼ねる構成にして
いる。
【0038】上記構成において、被駆動部材は支点部材
により第1の方向に並進駆動され、支点部材を中心とす
る回動駆動で第1の方向と略直交する方向に略並進駆動
される。
【0039】上記第9の目的を達成するために、請求項
9記載の本発明は、支点部材を固定部材としている。
【0040】上記構成において、被駆動部材は支点部材
をガイドとして第1の方向に並進駆動され、支点部材を
中心とする回動駆動で第1の方向と略直交する方向に略
並進駆動される。
【0041】上記第10の目的を達成するために、請求
項10記載の本発明は、被駆動部材を第1及び第2の方
向に駆動するための第1及び第2の駆動部材を、リード
スクリューによって駆動されるナットで構成している。
【0042】上記構成において、モータによる回転がリ
ードスクリューを介して駆動部材の直進駆動に変換され
る。
【0043】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図示の実施の形態
に基づいて詳細に説明する。
【0044】図3は本発明の実施の第1の形態に係る像
振れ防止システムの概要を示すブロック図であり、同図
において、CMRはカメラ本体、LNSは前記カメラ本
体CMRに対し着脱可能なレンズである。
【0045】まず、カメラ本体CMR側について説明す
る。
【0046】CCPUはカメラ内マイクロコンピュータ
(以下、マイコンと記す)で、ROM,RAM,A/D
変換機能、及び、D/A変換機能を有する1チップマイ
コンである。このカメラ内マイコンCCPUは、ROM
に格納されたカメラのシーケンスプログラムに従って、
自動露出制御(AE),自動焦点調節(AF),フィル
ム巻き上げ(ドライブ)等のカメラの一連の動作を行
う。そのために、カメラ内マイコンCCPUは、カメラ
本体CMR内の周辺回路及びレンズと通信して各々の回
路やレンズの動作を制御する。
【0047】カメラ本体CRMとレンズLNSを結合す
るマウント部には、4組の接続端子が設けられる。カメ
ラ内電源BATはカメラ内各回路やアクチュエータへ電
源を供給すると共に、ラインVLを介してレンズLNS
にも電源供給する。
【0048】DCLはカメラ内マイコンCCPUから後
述するレンズ内マイコンLCPUへ信号を送信するライ
ンであり、DLCはレンズ内マイコンLCPUからカメ
ラ内マイコンCCPUへ信号を送信するラインであり、
この2つのラインを通じてカメラCMRはレンズLNS
を制御する。また、カメラ及びレンズのグラウンドもラ
インGNDを介して接続される。
【0049】FPは感光フィルムあるいは撮像素子が配
置される結像面で、その直前に遮光羽根と羽根駆動制御
部で構成されるシャッタSHが配置される。AESNS
は被写体輝度を測定する測光手段、AFSNSは被写体
像の焦点状態を検出する焦点検出手段、DRはフィルム
給送やシャッタチャージを行う給送(ドライブ)手段で
ある。TFは、シャッタ前面に置かれたクイックリター
ンミラー、及び、その上方のフォーカシングスクリーン
とペンタダハプリズム,アイピースレンズから成るTT
Lファインダである。
【0050】SWMNはメインスイッチで、該スイッチ
がオンされるとマイコンCCPUは撮影に関する所定の
プログラムの実行を許可する。SW1,SW2はカメラ
のレーズボタンに連動したスイッチで、それぞれレリー
ズボタンの第1ストローク及び第2ストロークの押下で
オンとなる。SWMODは撮影モード選択スイッチで、
撮影者が該スイッチを所定の位置にセットする事で、撮
影者の意図する撮影モードにセットされ、これに最適な
AEモード,AFモード,給送モード,像振れ補正モー
ドが選択される。SWISは像振れ補正(Image Stabil
ization 、図面ではISと記す)選択スイッチで、像振
れ補正の動作,非動作を選択するスイッチである。SW
UDは撮影条件を変更するアップダウンスイッチであ
る。
【0051】DISPは液晶パネルとその駆動回路で構
成された表示手段で、上記スイッチSWMODで選択さ
れた各種モード状態やシャッタ秒時,絞り値,フィルム
感度等の情報を表示する。LEDISは像振れ補正が行
われている事を撮影者に報知する発光ダイオードで、カ
メラCMRのファインダ内に配置される。
【0052】次に、レンズLNS側の構成について説明
する。
【0053】LCPUはレンズ内マイコンで、カメラ内
マイコンCCPUと同じく、ROM,RAM,A/D変
換機能、及び、D/A変換機能を有するマイコンであ
る。このレンズ内マイコンLCPUは、カメラ内マイコ
ンCCPUから信号ラインDCLを介して送られてくる
命令に従い、後述するフォーカシングモータ,ズーミン
グモータ,絞り制御モータ及び像振れ補正アクチュエー
タの駆動制御を行う。また、レンズの各種動作状況やレ
ンズ固有のパラメータを信号ラインDLCを介してカメ
ラ内マイコンCCPUへ送信する。
【0054】3つのレンズ群L1,L2,L3は、各々
複数のレンズより成るズーム光学系で、該撮影光学系に
より、被写体像がカメラCMRの結像面FP上に形成さ
れる。FMTRはフォーカシングモータで、第1レンズ
群L1を光軸方向に進退させる事でフォーカシングがな
され、第1レンズ群L1の位置、すなわち被写体距離に
相当する情報をフォーカスエンコーダENCFが検知
し、レンズ内マイコンLCPUへ送出する。ZMTRは
ズーミングモータで、不図示のズーム機構により、第1
及び第2レンズ群L1,L2を所定の関係で光軸方向に
進退させる事によりズーミングがなされ、該ズーム状態
をズームエンコーダENCZが検知してレンズ内マイコ
ンLCPUに送信する。DMTRは絞り制御用ステップ
モータである。
【0055】GRは振動ジャイロ等の手振れ検知センサ
で、カメラの上下(ピッチ)方向及び左右(ヨー)方向
の角度振れを検知し、その結果をマイコンLCPUに送
信する。
【0056】第2レンズ群L2は、光軸に対し垂直な平
面内で2次元方向に独立にシフトできる様に後述の機構
で支持され、それぞれの方向に像振れ補正アクチュエー
タIACTで駆動される。そして、該レンズ群L2りシ
フトにより結像面FP上の像もシフトする様になってい
る。
【0057】したがって、上記手振れセンサGRからの
手振れ情報に応じて、第2群レンズL2をシフト駆動す
る事により、手振れによる像振れを補正できる。
【0058】なお、像振れ補正は、ピッチ,ヨー2方向
を独立で行うため、前記手振れセンサGR、及び、像振
れ補正アクチュエータIACTは、ピッチ,ヨー補正用
にそれぞれ2組設けられている。
【0059】図1は像振れ補正機構部の要部、すなわち
図3の第2レンズ群L2及び像振れ補正アクチュエータ
IACT部分を結像面FP方向から見た平面図である。
【0060】同図において、11は像振れ補正ユニット
全体を支持するベースで、中央に光束通過用の孔(不図
示)が開けられる。12は像振れ補正レンズ(以下、補
正レンズと記す)で、図2の第2レンズ群L2に相当す
る。13は補正レンズ12を支持するレンズ枠で、ベー
ス11上を以下に示す構造によって2次元平面内で移動
可能になっている。
【0061】14及び15(不図示)は後述するレンズ
枠13の光軸方向の位置規制部材であり、レンズ枠13
の裏側のベース11上及び蓋(不図示)の裏面に植設さ
れ、レンズ枠13が光軸に垂直な方向のみに移動可能と
するものである。16p,16yはステッピングモータ
から成るピッチ駆動モータで、その出力軸にはリードス
クリュー17p,17yが装着されている。
【0062】ここで、レンズ枠13の下端にはピッチ駆
動ナット部13pが設けられており、上記ピッチリード
スクリュー17p,17yが螺合する。一方、レンズ枠
13の上端延出部13aにはヨー駆動溝13yが設けら
れ、該溝13y内にはヨー駆動ナット18が溝内壁を摺
動可能に嵌合装着される。そして、該ナット18はヨー
リードスクリュー17yと螺合する。
【0063】レンズ枠13の左端には赤外発光ダイオー
ド(IRED)20が、これと対向するベース11上に
は2次元位置センサ(PSD)21が設けられ、PSD
21の出力によりレンズ枠13のAP,AY方向の絶対
位置が検知される。ここで、PSD21の出力はレンズ
枠13の中心位置や駆動限界端を検知するために用いら
れ、ステップモータは絶対位置を検知できない、という
欠点を補うものである。
【0064】図2は、上記図1に示した像振れ補正機構
部の断面を表したものである。
【0065】同図において、ベース11上には3本のレ
ンズ枠市規制部材14(1本は不図示)が植設され、そ
の先端部はレンズ枠13に摺接する。一方、ベース11
の右端にはふた22が設置されている。そして、レンズ
枠13を挟んでレンズ枠位置規制部材14と対向する位
置には、蓋22より部材14と同様の3本のレンズ枠位
置規制部材15(2本は不図示)が植設され、その先端
もレンズ枠位置規制部材14と同様にレンズ枠13に摺
接する。この構成により、レンズ枠13は光軸13に垂
直な面内のみを移動可能で、光軸方向の位置ずれや補正
レンズ12の光軸倒れが阻止される。
【0066】ピッチ駆動モータ16pはモータ台11p
に固定され、モータ16pのリードスクリュー17pが
レンズ枠13のナット部13pに螺合する。ヨー駆動モ
ータ16yはモータ台11yに固定され、同じくリード
スクリュー17yがナット18に螺合する。ここで、ナ
ット18の左端には突起18cが設けられ、該突起18
cはベース11上に設けられた紙面垂直方向に延伸する
溝11cに摺動可能に螺合する。よって、ナット18は
リードスクリュー17yの回転により、該溝11cに沿
って紙面垂直方向に駆動される。
【0067】以上の構成において、再び図1に戻って、
レンズ枠13の振れ補正駆動動作について説明する。
【0068】ピッチ振れ検知センサの出力に基づいてピ
ッチ駆動モータ16pにパルス通電がなされると、リー
ドスクリュー17pの回転により、レンズ枠13のナッ
ト13pが繰り出される。この時、レンズ枠13はナッ
ト18に対し溝13yで摺動嵌合されているため、矢印
AP方向にnpだけ繰り出されると、レンズ枠13及び
補正レンズ12はAP方向に dp=np だけ駆動され、手振れ補正がなされる。
【0069】一方、ヨー振れ検知センサの出力に基づい
てヨー駆動モータ16yにパルス通電がなされると、リ
ードスクリュー17yの回転により、ナット18が繰り
出される。この時、レンズ枠13はリードスクリュー1
7pに対しナット部13pで螺合しているが、螺合長が
短いためにレンズ枠13は螺合部中央PPを中心として
若干は回動可能である。又、ナット18の形状を小判型
とし、上記レンズ枠13の微少回転によるナット18と
溝13yの相対角度の変化を許容している。
【0070】よって、ナット18がAY方向にnyだけ
繰り出されると、レンズ枠13及び補正レンズ12の中
心点CTは dy=np・(B/A) だけ駆動AY方向に駆動され、手振れ補正がなされる。
尚、Aはナット部13pの螺合中心PPと補正レンズ1
2の中心CTとの距離である。
【0071】そして、通常は手振れ補正に要する補正レ
ンズ12の移動量は小さな量で済むため、このように簡
略な機構でも十分な手振れ補正が可能である。
【0072】上記の実施の第1の形態によれば、以下の
効果を有する。 (1)簡単な機構で補正レンズを2方向に独立に駆動制
御でき、像振れ防止装置全体を小型・安価にできる。 (2)駆動部材をリードスクリューで駆動されるナット
としたため、停止精度の粗いステップモータを用いても
正確な駆動制御が可能である。 (3)駆動源である2個のモータのいずれもが固定部で
あるベースに搭載されているため、可動部の質量が小さ
くでき、モータの消費電力を少なくできるとともに、駆
動速度も上げることができる。
【0073】(実施の第2の形態)上記の実施の第1の
形態では、補正レンズをAP,AYの2方向に単位量駆
動する際、2個のモータ16p,16yの駆動量が異な
っているため、以下の様な欠点がある。 (a)ピッチ,ヨー方向の制御パラメータが異なり、制
御プリグラムが複雑になる。 (b)ピッチ,ヨー方向の機構が異なるため、両方向の
制御性が完全には一致しない。
【0074】そこで、以下に示す実施の第2の形態で
は、上記問題を改善しようとするものである。
【0075】図4は、実施の第2の形態の像振れ補正機
構部の平面図であり、同図において、111は像振れ補
正ユニット全体を支持するベース、112は補正レン
ズ、113は補正レンズ112を支持するレンズ枠で、
ベース111上を以下に示す構造によって2次元平面内
で移動可能になっている。
【0076】114及び115(不図示)は実施の第1
の形態と同様の、レンズ枠113の光軸方向の位置規制
部材である。一方、レンズ枠113には溝113cが形
成され、ベース111上に植設された規制ピン111c
と摺動可能に嵌合する。よって、レンズ枠113は光軸
と垂直な面内のみを移動可能となっている。
【0077】116p,116yはステッピングモータ
より成るピッチ駆動モータ及びヨー駆動モータで、その
出力軸にはリードスクリュー117p,117yが装着
されている。118p,118yは上記リードスクリュ
ー117p,117yと螺合するナットで、各々は実施
の第1の形態のナット18と同様、ベース111上の溝
(不図示)に沿ってAP方向あるいはAY方向に駆動さ
れる。そして、両ナット118p,118yはレンズ枠
113の下端及び右端に形成された溝113p,113
yと摺動可能に嵌合する。
【0078】レンズ枠113の左端には赤外発光ダイオ
ード(IRED)120が、これと対向するベース11
1上には2次元位置センサ(PSD)121が、それぞ
れ設けられ、PSD121の出力により、上記実施の第
1の形態と同じくレンズ枠113のAP,AY方向の絶
対位置が検知される。
【0079】以上の構成において、レンズ枠113の振
れ補正駆動時の動作について説明する。
【0080】ピッチ振れ検知センサの出力に基づいてピ
ッチ駆動モータ116pにパルス通電がなされると、リ
ードスクリュー117pの回転により、ナット118p
が繰り出される。この時、レンズ枠113は規制ピン1
11cに対し溝113cで摺動可能に嵌合されるととも
に、ナット118yに対し溝113yで摺動可能に嵌合
されるため、矢印AP方向に移動可能である。そこで、
ナット118pがAP方向にnpだけ繰り出されると、
レンズ枠113及び補正レンズ112はAP方向に dp=np だけ駆動され、手振れ補正がなされる。
【0081】一方、ヨー振れ検知センサの出力に基づい
てヨー駆動モータ116yにパルス通電がなされると、
リードスクリュー117yの回転により、ナット118
yが繰り出される。この時、レンズ枠113はAY方向
について、上端部は溝113c部が規制ピン111vに
より拘束されるが、下端部は溝113pがナット118
pに対し摺動可能に嵌合している。
【0082】よって、レンズ枠113は規制ピン111
cを中心として若干は回動可能である。また、ナット1
18p及び118yの形状を小判型とし、上記レンズ枠
113の微少回転によるナット118p,118yと溝
113p,113yの相対角度の変化を許容している。
従って、ナット118yがAY方向にnyだけ繰り出さ
れると、レンズ枠113は規制ピン111cを中心に回
動し、その結果レンズ枠113及び補正レンズ112の
中心点CTは dy≒ny だけAY方向に略並進駆動され、手振れ補正がなされ
る。そして、通常は手振れ補正に要する補正レンズ11
2の移動量は小さな量で済むため、このように簡略な機
構でも十分な手振れ補正が可能である。
【0083】上記実施の第2の形態によれば、前述の実
施の第1の形態における(1)から(3)までの効果に
加え、以下の効果も有する。 (4)レンズ枠の並進及び回転運動の支点となるガイド
部材が固定部材であるため、枠の支持剛性レンズ及び位
置決め精度が高まり、高速,高精度な駆動制御が可能で
ある。 (5)補正レンズをAP,AYの2方向に単位量駆動す
る際、2個のモータ116p,116yの駆動量を等し
くでき、制御回路が簡単になるとともに、2方向の制御
特性を一致させることができる。
【0084】(変形例)前記の実施の第1及び第2の形
態では、2軸駆動機構を手振れ補正レンズの駆動に応用
したものだが、他の装置にも応用可能である。
【0085】例えば、カメラ等のファインダ光学系にお
いて、手振れによるファインダ像とファインダ視野枠の
相対ずれが生じた場合、振れ検知センサの出力に基づい
てファインダ視野枠を本発明の2軸駆動機構を用いて駆
動することにより、見かけ上像振れが解消された効果を
出すことができる。
【0086】また、望遠鏡におけるレチクルについて
も、同様の構成が可能である。更には、顕微鏡等のX−
Yステージにも応用可能である。
【0087】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の本
発明によれば、可動光学部材を並進及び回動の2方向に
駆動可能とし、簡単な構造でピッチ,ヨーの2方向の手
振れによる像振れを正確に補正する像振れ防止装置を提
供可能となる。
【0088】また、請求項2記載の本発明によれば、回
動運動を略並進運動に変換できるため、可動光学部材を
2方向に正確に並進駆動できる。
【0089】また、請求項3記載の本発明によれば、回
動移動の支点部材を並進駆動部材と兼用したため、部品
点数を削減でき、装置を小型、安価にできる。
【0090】また、請求項4記載の本発明によれば、支
点部材を強固な固定部材としたため、可動光学部材の支
持剛性が高まり、高速制御が可能となる。また、位置決
め精度も高まるため、可動光学部材の偏心による収差発
生が抑えられる。
【0091】また、請求項5記載の本発明によれば、停
止精度の粗い安価なステップモータ等を用いても、可動
光学部材を高精度で駆動できる。
【0092】また、請求項6記載の本発明によれば、被
駆動部材を並進及び回動の2方向に駆動可能とし、簡単
な構造で被駆動部材を2方向に独立に駆動制御する駆動
装置を提供可能となる。
【0093】また、請求項7記載の本発明によれば、回
動運動を略並進運動に変換できるため、可動光学部材を
2方向に正確に並進駆動できる。
【0094】また、請求項8記載の本発明によれば、回
動移動の支点部材を並進駆動部材と兼用したため、部品
点数を削減でき、装置を小型、安価にできる。
【0095】また、請求項9記載の本発明によれば、支
点部材を強固な固定部材としたため、被駆動部材の支持
剛性が高まり、高速制御が可能となる。また、位置決め
精度も高まるため、正確な駆動制御が可能となる。
【0096】また、請求項10記載の本発明によれば、
停止精度の粗い安価なステップモータ等を用いても、被
駆動部材を高精度で駆動できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図3の第2レンズ群及び像振れ補正アクチュエ
ータ部分を結像面方向から見た平面図である。
【図2】図1に示した像振れ補正機構部の断面図であ
る。
【図3】本発明の実施の第1の形態に係る像振れ防止シ
ステムの概要を示すブロック図である。
【図4】本発明の実施の第2の形態に係る第2レンズ群
及び像振れ補正アクチュエータ部分を結像面方向から見
た平面図である。
【符号の説明】
L2,12,112 補正レンズ
(可動光学部材) 13,113 レンズ枠(支
持部材) 17p,17y,117p,117y リードスクリ
ュー 13p,18,118p,118y ナット(駆動
部材) 13y,113c,113p,113y 溝 111c 規制ピン

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学系の一部を成し、該光学系により形
    成された像の像振れを防止するための可動光学部材と、
    該可動光学部材を搭載し、所定平面内で第1の方向に並
    進移動可能で、かつ第2の方向に回動移動可能に支持さ
    れる支持部材と、該支持部材を第1及び第2の方向に駆
    動するための第1及び第2の駆動部材とを有したことを
    特徴とする像振れ防止装置。
  2. 【請求項2】 支点部材を有し、前記支持部材は該支点
    部材により前記第2の方向に回動移動可能に支持される
    ことを特徴とする請求項1記載の像振れ防止装置。
  3. 【請求項3】 前記支点部材は、前記第1の駆動部材を
    兼ねることを特徴とする請求項2記載の像振れ防止装
    置。
  4. 【請求項4】 前記支点部材は、固定部材であることを
    特徴とする請求項2記載の像振れ防止装置。
  5. 【請求項5】 前記駆動部材は、リードスクリューによ
    って駆動されるナットであることを特徴とする請求項1
    記載の像振れ防止装置。
  6. 【請求項6】 所定平面内で第1の方向に並進移動可能
    で、かつ第2の方向に回動移動可能に支持される被駆動
    部材と、該被駆動部材を第1及び第2の方向に駆動する
    ための第1及び第2の駆動部材とを有したことを特徴と
    する駆動装置。
  7. 【請求項7】 支点部材を有し、前記被駆動部材は支点
    部材により前記第2の方向に回動移動可能に支持される
    ことを特徴とする請求項6記載の駆動装置。
  8. 【請求項8】 前記支点部材は、前記第1の駆動部材を
    兼ねることを特徴とする請求項7記載の駆動装置。
  9. 【請求項9】 前記支点部材は、固定部材であることを
    特徴とする請求項7記載の駆動装置。
  10. 【請求項10】 前記駆動部材はリードスクリューによ
    って駆動されるナットであることを特徴とする請求項6
    記載の駆動装置。
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