JP2017227697A - レンズ鏡筒およびそれを有する光学機器 - Google Patents

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Abstract

【課題】像振れ検出手段の配線引き回しが簡単で、あおり鏡筒部を備えるレンズ鏡筒での像振れをより補正することができるレンズ鏡筒およびそれを有する光学機器を提供する。【解決手段】像振れ補正光学系を備える撮影光学系と、像振れ検出手段と、撮影光学系の像面側に設けられる固定鏡筒部と、固定鏡筒部に対し被写体側に設けられるあおり鏡筒部と、第1の鏡筒部の回転量と、第2の鏡筒部および第3の鏡筒部の少なくとも一方の移動量と、を検出するあおり量検出手段と、像振れ検出手段で検出された像ぶれ量と、あおり量検出手段で検出されたあおり量と、に基づき、像振れ補正光学系を駆動して像振れ補正を行う駆動手段と、を有するレンズ鏡筒であって、振れ検出手段を、あおり鏡筒部における最も被写体側の鏡筒部と異なる鏡筒部と一体化した。【選択図】図1

Description

本発明は、レンズ鏡筒およびそれを有する光学機器に関する。
従来、あおり鏡筒部としてレンズを傾けるティルト機構、レンズを平行移動するシフト機構、レンズを回転させるレボルビング機構を備えたレンズ鏡筒が知られている。このようなあおり鏡筒部を備えたレンズ鏡筒を用いた撮影は三脚等に固定するのが一般的であるが、撮影に時間をかけられない場所や被写体に応じて手持ちでの撮影することも多々ある。
ここで、撮影時に手振れによるブレ画像が撮影されることを防止するため、撮影光学系のうち少なくとも一部をシフトする防振機構、ティルト機構またはシフト機構、およびレボルビング機構を備えたレンズ鏡筒が特許文献1に開示されている。防振機構を備えたレンズ鏡筒は、一般に振動を検出する振れ検出センサを設けており、振れ検出センサの検出信号に基づいて、防振機構の像振れ補正レンズ群を光軸直交方向に移動させることにより手ぶれの補正が行われている。
特開2011−87076号公報
しかしながら、特許文献1では、像振れ検出手段の固定箇所が言及されておらず、また振れ補正光学系についてあおり鏡筒部の存在を考慮して補正された駆動(駆動方向と駆動量)が言及されていない。
例えば、振れ検出手段を撮影光学系を保持する鏡筒部に固定すると、振れ検出手段が実装されるフレキシブルプリント配線基板(電気回路基板)は、該鏡筒部の像面側に構成されるあおり鏡筒部の動きに対応させる必要が発生し配線引回しが複雑になる。
本発明の目的は、像振れ検出手段の配線引き回しが簡単で、あおり鏡筒部を備えるレンズ鏡筒での像振れをより補正することができるレンズ鏡筒およびそれを有する光学機器を提供することにある。
上記目的を達成するために、本発明に係るレンズ鏡筒は、像振れ補正光学系を備える撮影光学系と、像振れ検出手段と、前記撮影光学系の像面側に設けられる固定鏡筒部と、前記固定鏡筒部に対し被写体側に設けられるあおり鏡筒部であって、前記撮影光学系を所定の軸周りに回転させる第1の鏡筒部と、前記撮影光学系の光軸を傾ける第2の鏡筒部および前記撮影光学系を光軸直交方向に駆動させる第3の鏡筒部の少なくとも一方と、を備える前記あおり鏡筒部と、前記第1の鏡筒部の回転量と、前記第2の鏡筒部および前記第3の鏡筒部の少なくとも一方の移動量と、を検出するあおり量検出手段と、前記像振れ検出手段で検出された像ぶれ量と、前記あおり量検出手段で検出されたあおり量と、に基づき、前記像振れ補正光学系を駆動して像振れ補正を行う駆動手段と、を有するレンズ鏡筒であって、前記像振れ検出手段を、前記あおり鏡筒部における最も被写体側の鏡筒部と異なる鏡筒部と一体化したことを特徴とする。
また、本発明に係る光学機器は、上記レンズ鏡筒を有することを特徴とする。
本発明によれば、像振れ検出手段の配線引き回しが簡単で、あおり鏡筒部を備えるレンズ鏡筒での像振れをより補正することができるレンズ鏡筒およびそれを有する光学機器を提供することができる。
本発明の第1の実施形態に係るレンズ鏡筒を搭載した一眼レフカメラの構成を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態に係る電気回路構成を示すブロック図である。 本発明の第2の実施形態に係るレンズ鏡筒を搭載した一眼レフカメラの構成を示す断面図である。 本発明の実施形態に係る撮像装置の全体構成を真上から見た上面図である。
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。
《第1の実施形態》
(光学機器)
まず、本発明の実施形態に係る交換レンズ(レンズ鏡筒)を搭載した光学機器としての撮像装置について説明する。ここでは、このような撮像装置の一例として、レンズ交換式デジタル一眼レフカメラを挙げる。図1は、本実施形態のレンズ鏡筒を搭載したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラの構成を示す断面図である。
図1では、レンズ光軸(図中に一点鎖線で示す)が延びる方向をZ方向とし、光軸に直交し、かつ互いに直交する2方向のうち横方向(水平方向)をX方向とし、縦方向(上下方向)をY方向としている。なお、図1では、レンズ光軸と後述するあおり鏡筒部を構成する筒部材の中心軸が合致した状態を示している。
1はカメラ本体(以下、単にカメラという)、2はカメラ1に着脱可能に装着された交換レンズ(レンズ鏡筒)である。まず、カメラ1の構造について説明する。図1で示した状態において、メインミラー3は交換レンズ2からの光束の光路上に配置され、その光束の一部を反射してファインダ光学系(7、8)に導き、かつ残りの光束を透過させる。メインミラー3の背後にはサブミラー4が配置されており、メインミラー3を透過した光束を反射して焦点検出ユニット5に導く。なお、メインミラー3およびサブミラー4は、不図示の駆動機構により上記光路から退避することが可能となっている。
焦点検出ユニット5は、AFセンサを有し、位相差検出方式での焦点検出(レンズ鏡筒2の焦点状態の検出)を行う機能を持つ。AFセンサは、入射した光束を2つに分割するセパレータレンズと、各分割光束を再結像させる2つの二次結像レンズと、結像した2つの被写体像をそれぞれ光電変換する2つの受光素子列(ラインセンサ)とにより構成されている。各ラインセンサは、複数の受光素子がY方向とX方向に延びる十字状に配列されて構成されており、被写体像をそのY方向とX方向での輝度分布に応じて光電変換する。
6は、CCDセンサ又はCMOSセンサにより構成された撮像素子である。撮像素子6の受光面(撮像面)上には、レンズ鏡筒2からの光束により形成された被写体像が形成される。撮像素子6は、被写体像を光電変換して撮像信号を出力する。また、不図示の電子制御式フォーカルプレーンシャッタにより撮像素子6の露光量が制御される。
ファインダ光学系は、ペンタプリズム7と接眼レンズ8とにより構成されている。9はディスプレイパネルであり、撮像素子6からの撮像信号から生成された画像の他、様々な情報を表示する。このような構成のカメラでは、不図示のレリーズボタンの操作がなされると、オートフォーカス処理や露出決定処理が行われた後、撮像素子6の露光とこれにより生成された画像の記録および表示動作が行われる。
(交換レンズ(レンズ鏡筒))
次に、交換レンズ(レンズ鏡筒)2について説明する。交換レンズ2内に収容された撮影光学系は、物体側(被写体側)から順に、第1レンズユニット11、像振れ補正光学系としての第2レンズユニット12、第3レンズユニット13、および第4レンズユニット14を含む。また、第2レンズユニット12と第3レンズユニット13の間には絞りユニット15が配置されており、交換レンズ2内を通過してカメラ1側に至る光量を調節する。上記レンズユニット11〜14および絞りユニット15により、撮影光学系が構成される。
第1レンズユニット11、および第4レンズユニット14は撮影光学系全体を支持する固定筒16に対して不動のレンズ群である。ここで、第1レンズユニット11、第2レンズユニット12、第3レンズユニット13、および第4レンズユニット14を含む撮像光学系は固定筒16で保持され、後述のティルト筒23に固定される。このため、像振れ補正光学系としての第2レンズユニット12、および後述する像振れ補正を行う駆動手段としての像振れ補正駆動部17はティルト筒23と一体化される。
像振れ補正光学系としての第2レンズユニット12は、像振れ補正駆動部17からの駆動力を受けて光軸直交方向に移動し、像振れ補正を行う。また、第3レンズユニット13は焦点調節レンズ群であり、撮影者による操作力が不図示の伝達機構により伝達されることにより光軸方向に移動し、焦点調節を行う。
(あおり鏡筒部19)
18はカメラ1に着脱可能なマウント筒(固定鏡筒部)であり、撮影光学系の像面側に設けられる。マウント筒18の物体側(被写体側)にはマウント筒18に対して撮影光学系を移動させるあおり鏡筒部19を有する。あおり鏡筒部19は、マウント筒18から近い順に第1のレボルビング筒20、シフト筒21、第2のレボルビング筒22、およびティルト筒23から構成される。
ここで、第1のレボルビング筒20と、第2のレボルビング筒22は、撮影光学系を所定の軸周りあるいは撮影光学系の光軸周りに回転させる第1の鏡筒部として機能する。また、ティルト筒23は、撮影光学系の光軸を傾ける第2の鏡筒部として機能し、シフト筒21は撮影光学系を光軸直交方向に駆動させる第3の鏡筒部として機能する。
第1のレボルビング筒20はマウント筒18の軸回りに回転可能に支持されており、第1のレボルビング筒20が回転するとシフト筒21、第2のレボルビング筒22、およびティルト筒23も同量回転する。
シフト筒21は第1のレボルビング筒20に対してマウント筒18の軸の直交方向に移動可能に支持されており、シフト筒21が該軸の直交方向に移動すると第2のレボルビング筒22、およびティルト筒23も同量移動する。
第2のレボルビング筒22は、シフト筒21に対してシフト筒21の軸回りに回転可能に支持されており、第2のレボルビング筒21が回転するとティルト部材23も同量回転する。
ティルト筒23は、第2のレボルビング筒22の軸に対して傾斜可能に支持されている。したがって、撮影光学系全体を支持する固定筒16はティルト筒23と同量傾斜することになる。
図4(a)(b)は、本実施形態に係る撮像装置の全体構成を真上から見た上面図を示す。図4(a)において、シフト筒21は第1のレボルビング筒20に対して撮影光学系の光軸(Z方向)周りに回動可能に支持されている。また、ティルト筒23は第2のレボルビング筒22に対して撮影光学系の光軸周りに回動可能に支持されている。図4(b)は、ティルト筒23が第2のレボルビング筒22と共に角度Δθだけ撮像素子の中心Ocの周りに回動した状態を示す。
シフト筒21には、電気回路基板24が固定される。そして、電気回路基板24には、レンズ鏡筒の動作を制御したり各種演算を行ったりするための電気回路が構成されている。また、電気回路基板24には角速度センサ25、および加速度センサ26が実装されている。
本実施形態では、角速度センサ25をシフト筒21に固定された電気回路基板24に配置したため、撮影光学系を構成する各レンズユニット11〜14のいずれかに角速度センサ25を配置するよりもフレキシブルプリント基板(フレキ)の動きが少なくなる。このため、フレキの引回しは簡単になる。同様に、角速度センサ25をシフト筒21に固定された電気回路基板24に配置したことで、あおり鏡筒部19の最も被写体側に配置されているティルト筒23に角速度センサ25を配置するよりもフレキの動きが少なくなるのでフレキの引回しは簡単になる。
ここで、本実施形態では、後述するように角速度センサ25のみからの信号に基づいて、もしくは角速度センサ25および加速度センサ26からの信号に基づいて、カメラ1の振れを示す振れ情報が生成される。そして、その振れ情報が示す振れ方向とは反対方向に、かつ振れ情報が示す振れ変位量に応じた駆動量(振れ変位量と振れ補正レンズの敏感度等から演算される)だけ第2レンズユニット12を駆動するように像振れ補正駆動部17を制御する。像振れ補正駆動部17の駆動の制御は、後述するレンズCPU201(図2)により行われる。
(ブロック図)
図2は、図1に示したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラシステムの電気回路構成を示すブロック図である。この図において、100はカメラ1側の電気回路(以下、カメラ側電気回路という)、200は交換レンズ2側の電気回路(以下、レンズ側電気回路という)である。
カメラ側電気回路において、101はマイクロコンピュータで構成されるカメラCPUである。カメラCPU101は、カメラ1側の各構成部の動作を制御するとともに、カメラ接点102および交換レンズ2側(以下、単にレンズ2側という)のレンズ接点202を介して交換レンズ2に設けられたレンズCPU201との通信を行う。なお、カメラ接点102は、レンズ2側に信号を伝達する信号伝達接点、交換レンズ2に電源を供給する電源用接点を含む。また、レンズ接点202は、カメラ1側との信号のやり取りを行う信号伝達接点と、カメラ1側から電源供給を受ける電源用接点とを含む。
103は外部から操作可能な電源スイッチであり、カメラCPU101を立ち上げてシステム内の各アクチュエータやセンサ等への電源供給およびシステムの動作を可能な状態とするためのスイッチである。また、104は外部から操作可能な2段ストローク式のレリーズスイッチ(SW)であり、第1ストロークスイッチ(SW1)と第2ストロークスイッチ(SW2)を有する。レリーズスイッチ104からの信号は、カメラCPU101に入力される。
カメラCPU101は、第1ストロークスイッチ(SW1)からのON信号の入力に応じて、撮影準備状態に入る。そして、測光部105による被写体輝度の測定、AF可能なレンズ鏡筒においてはAFセンサ蓄積時間の検出、および焦点検出部106による位相差検出方式での焦点検出を開始させる。
また、カメラCPU101は、測光結果に基づいて絞りユニット15の絞り値や撮像素子6の露光量等を演算する。そして、レンズ2側に設けられた像振れ補正スイッチ(SW)203からのON信号を受けると、第2レンズユニット12の駆動制御、すなわち像振れ補正制御を開始する。
第2ストロークスイッチ(SW2)からのON信号が入力されると、カメラCPU101は、レンズCPU201に対して絞り駆動命令を送信し、絞りユニット15を先に演算した絞り値に設定させる。また、カメラCPU101は、露光部107に露光開始命令を送信し、メインミラー3、サブミラー4の退避動作およびシャッタの開放動作を行わせ、撮像素子6を含む撮像部108にて被写体像の光電変換、すなわち撮影を行わせる。
撮像部108からの撮像信号は、信号処理部109にてデジタル変換され、さらに各種補正処理が施されて画像信号として出力される。画像信号(データ)は、画像記録部110において、フラッシュメモリ等の半導体メモリ、磁気ディスク、光ディスク等の記録媒体に記録保存される。
像振れ補正スイッチ203は、像振れ補正制御を行わせるかどうかを選択するために撮影者により操作される。像振れ補正スイッチ203からのON信号は、レンズCPU201を介してカメラ1側にも送信される。
204は、角速度センサ25(図1)の演算出力を示す。角速度センサ25は、本実施形態に係る撮像装置の角度振れである縦(ピッチ方向)振れと横(ヨー方向)振れのそれぞれの角速度を示す角速度信号を出力する検出部と、演算出力部とから構成されている。この演算出力部は、上記検出部からの角速度信号を電気的あるいは機械的に積分して得られた上記ピッチ方向振れ、およびヨー方向振れの変位(角度振れ変位量)を示す信号をレンズCPU201に出力している。なお、角速度センサ25(図1)は、レンズCPU201からの指令信号によってその動作のON/OFFが制御される。
205は、加速度センサ26(図1)の出力を示す。互いに直交するX、Y、およびZの3方向における加速度を機械的に、具体的には振れにより発生する慣性力を利用して検出し、加速度を示す信号(X、Y方向の平行振れ情報、およびZ方向のピント振れ情報)をレンズCPU201に出力する。
206は加速度・速度演算部であり、加速度センサ出力205としてのX、Y方向の平行振れ情報、およびZ方向のピント振れ情報を後述する撮影倍率情報に応じてX、Y方向の平行振れ変位量、およびZピント振れ変位量に変換する。さらに、その値からX、Y方向の平行振れ速度/平行振れ加速度、およびZ方向のピント振れ速度/ピント振れ加速度をそれぞれ演算する。ここで、既に角度振れの補正が行われた状態であれば、X、Y方向の振れは角度振れを除いた平行振れのみと見なされる。
207は振れ変位演算部であり、加速度センサ出力205から重力加速度成分を除く。さらに、加速度を積分して振れ速度を求め、これを積分する。これにより、加速度センサ出力205を基に重力加速度成分を除外した平行、およびピント振れ変位量が算出される。なお、振れ速度および振れ変位の算出においては、カメラ1の振れの初速度を求める必要があるため、加速度・速度演算部206で求められた振れ速度(平行、ピント振れ速度)を初速度として設定する。
208は角度振れ・平行振れ合成部であり、振れ変位演算部207で算出された加速度センサ出力205による平行振れ変位量と角速度センサ演算出力204による角度振れ変位量(ピッチ、ヨー方向)とから、振れ補正量を決定する。具体的には、X方向の平行振れによる振れ変位量と、ヨー方向の角度振れによる像面上での振れ変位量とを合成し、かつY方向の平行振れによる振れ変位量とピッチ方向の角度振れによる像面上での振れ変位量とをそれぞれ合成する。
そして、後述するように、角度振れ・平行振れ合成部208で算出した振れ補正量は、おあり量検出部214で検出されたあおり量としての第1のレボルビング筒20の回転量θ1に基づいて、振れ量演算部215で縦振れ量と横振れ量にそれぞれ変換される。
そして、209は、第2レンズユニット12の振れ補正の駆動量を最終的に演算する駆動量演算部である。具体的には、振れ量演算部215で変換された縦振れ量と横振れ量と、第1のレボルビング筒20の回転量θ1と第2のレボルビング筒22の回転量θ2の和であるθとに基づき、第2レンズユニット12の振れ補正の最終的な駆動量および駆動方向を演算する。
210は補正駆動制御部であり、像振れ補正スイッチ203のONに応答して、角度振れに基づく振れ補正制御、もしくは角度振れと平行振れの合計値(合成値)に基づく振れ補正制御を選択的に実行する。具体的には、補正駆動制御部210は、撮像倍率情報により示される倍率(撮影倍率)が予め定められた所定値(例えば、0.2〜0.3倍、より好ましくは0.1倍)より低い場合には角度振れのみに基づく振れ補正制御を行う。また、撮影倍率が上記所定値以上のマクロ域である場合には、露光開始前から角度振れと平行振れとの合計変位量に基づく振れ補正制御を行う。
なお、加速度・速度演算部206〜補正駆動制御部210、および後述する振れ量演算部215はレンズCPU201内に設けられている。
211は補正駆動部であり、図1に示した像振れ補正駆動部17とその駆動回路とを含む。像振れ補正駆動部17は、第2レンズユニット12をX方向に駆動する永久磁石およびコイルからなるX方向アクチュエータと、Y方向に駆動する永久磁石およびコイルからなるY方向アクチュエータとにより構成される。なお、レンズ2内には、第2レンズユニット12をシフトしない状態の本来のレンズ光軸と略一致する位置に光軸を保持するためのロック機構が設けられている。
補正駆動部211は、レンズCPU201からの指令信号に応じて、像振れ補正スイッチ203がOFFになったとき(振れ補正停止時)にロック機構をロック動作させる。また、像振れ補正スイッチ203がONになったとき(振れ補正動作時)にロック機構をアンロック動作させる。
212は絞り駆動部であり、カメラCPU101からの絞り駆動命令を受けたレンズCPU201により制御され、図1に示した絞りユニット15を該命令により指定された絞り値に相当する開口状態に動作させる。
213は撮影倍率検出部であり、第3レンズユニット13の位置に基づいて撮影倍率を演算する。演算された撮影倍率の情報は、加速度・速度演算部206に送信されるとともに、レンズCPU201を介してカメラCPU101にも送信される。
214は上述したようにおあり量検出部であり、図1に示したあおり鏡筒部19によるあおり量を検出する。具体的には、原点位置に対しての第1のレボルビング筒20の回転量θ1、第2のレボルビング筒22の回転量θ2、シフト筒21の移動量、ティルト筒23の傾斜量を検出する。
上述したように本実施形態に係るレンズ鏡筒では、図1に示すように角速度センサ25は電気回路基板24に実装され、電気回路基板24はシフト筒21に固定され、シフト筒21は第1のレボルビング筒20と共にマウント筒18に回転移動可能とされている。つまり、第1のレボルビング筒20がマウント筒18に対し回転すると、角速度センサ25も同量回転することになる。角速度センサ25が回転すると角度振れの検知方向が変わってしまう。
そこで、角度振れ・平行振れ合成部208で算出した振れ補正量を、おあり量検出部214で検出されたあおり量としての第1のレボルビング筒20の回転量θ1に基づいて、振れ量演算部215で縦振れ量と横振れ量にそれぞれ変換する。
ここで、図1に示す位置の像振れ補正駆動部17は、おあり量検出部214で検出された第1のレボルビング筒20の回転量θ1と第2のレボルビング筒22の回転量θ2の和であるθだけマウント筒18に対して回転する。そこで、振れ量演算部215で演算された縦振れと横振れの量に対して、像振れ補正駆動部17のX方向アクチュエータとY方向アクチュエータのそれぞれの駆動量を上述した回転量θに基づいて駆動量演算部209で演算する。
これにより、本実施形態によれば、あおり撮影可能なレンズ鏡筒に搭載された振れ補正装置の像振れ補正駆動部17の駆動方向および駆動量をレボルビング量に応じて、正しく取得することが出来、正確な像振れ補正が可能となる。また、本実施形態における角速度センサ25は、あおり鏡筒部の最も被写体側の鏡筒以外に設けられており、あおり鏡筒部の最も被写体側の鏡筒に設けられる場合に比べあおり量が少なくなることから角速度センサの実装に伴う配線引き回しが簡単になる。
《第2の実施形態》
次に、本発明の第2の実施形態に係る交換レンズ(レンズ鏡筒)について説明する。図3は、本実施形態に係るレンズ鏡筒を搭載したレンズ交換式デジタル一眼レフカメラの構成例を示す断面図である。本実施形態においては、第1の実施形態の構成要素と同一のものには同一の符号を付し、その詳細な説明は省略する。
第1の実施形態では、角速度センサ25はシフト筒21に固定される電気回路基板24に実装されていた。これに対して、本実施形態に係るレンズ鏡筒では、角速度センサ25はマウント筒18に固定されている。このような本実施形態に係るレンズ鏡筒2では、角速度センサ25はマウント筒18に固定されているので、あおり鏡筒部19によるあおり量に関わらず角速度センサ25の角度振れの検知方向は一定である。
一方、像振れ補正駆動部17は、おあり量検出部215で検出された原点位置に対しての第1のレボルビング筒20回転量θ1と第2のレボルビング筒21回転量θ2の和であるθだけ回転する。このθに基づいて像振れ補正駆動部17のX方向アクチュエータとY方向アクチュエータのそれぞれの駆動量を駆動量演算部209(図2)で最終的に演算する。
これにより、第1の実施形態と同様に、本実施形態でもあおり撮影可能なレンズ鏡筒に搭載された振れ補正装置の像振れ補正駆動部17の駆動方向および駆動量をレボルビング量に応じて、正しく取得することが出来、正確な像振れ補正が可能となる。また、本実施形態における角速度センサ25は、マウント筒18に設けられており、あおり量がゼロとなることから角速度センサの実装に伴う配線引き回しが簡単になる。
(変形例)
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
(変形例1)
上述した第1の実施形態では、像振れ検出手段としての角速度センサ25を第2の鏡筒部としてのシフト鏡筒21と一体化し、像振れ補正光学系としての第2レンズユニット12を、第3の鏡筒部としてのティルト筒23と一体化したが、これに限られない。例えば、シフト筒21とティルト筒23の配置を逆にしても良い。即ち、像振れ検出手段としての角速度センサ25を第3の鏡筒部としてのティルト筒23と一体化し、像振れ補正光学系としての第2レンズユニット12を第2の鏡筒部としてのシフト鏡筒21、と一体化しても良い。
即ち、角速度センサ25を、第2の鏡筒部としてのシフト鏡筒21および第3の鏡筒部としてのティルト筒23の一方と一体化する。そして、像振れ補正光学系を、第2の鏡筒部としてのシフト鏡筒21および第3の鏡筒部としてのティルト筒23の他方と一体化しても良い。
(変形例2)
上述した第1の実施形態では、角速度センサ25をマウント筒18と一体化し、加速度センサ26をシフト筒21と一体化したが、角速度センサ25と加速度センサ26をマウント筒18と一体化しても良い。
12・・第2レンズユニット(像振れ補正光学系)、18・・マウント筒(固定鏡筒部)、19・・あおり鏡筒部、20・・第1のレボルビング筒、21・・シフト筒、22・・第2のレボルビング筒、23・・ティルト筒、210・・駆動量演算部、215・・あおり量検出手段

Claims (10)

  1. 像振れ補正光学系を備える撮影光学系と、
    像振れ検出手段と、
    前記撮影光学系の像面側に設けられる固定鏡筒部と、
    前記固定鏡筒部に対し被写体側に設けられるあおり鏡筒部であって、前記撮影光学系を所定の軸周りに回転させる第1の鏡筒部と、前記撮影光学系の光軸を傾ける第2の鏡筒部および前記撮影光学系を光軸直交方向に駆動させる第3の鏡筒部の少なくとも一方と、を備える前記あおり鏡筒部と、
    前記第1の鏡筒部の回転量と、前記第2の鏡筒部および前記第3の鏡筒部の少なくとも一方の移動量と、を検出するあおり量検出手段と、
    前記像振れ検出手段で検出された像ぶれ量と、前記あおり量検出手段で検出されたあおり量と、に基づき、前記像振れ補正光学系を駆動して像振れ補正を行う駆動手段と、
    を有するレンズ鏡筒であって、
    前記像振れ検出手段を、前記レンズ鏡筒が備える複数の鏡筒部のうち、前記あおり鏡筒部における最も被写体側の鏡筒部と異なる鏡筒部と一体化したことを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記像振れ検出手段は電気回路基板に設けられ、前記電気回路基板を前記あおり鏡筒部における最も被写体側の鏡筒部と異なる鏡筒部に固定したことを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記第3の鏡筒部を有し、
    前記像振れ検出手段を、前記第3の鏡筒部と一体化したことを特徴とする請求項2に記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記像振れ検出手段を、前記固定鏡筒部と一体化したことを特徴とする請求項1または2に記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記あおり鏡筒部は、前記第1の鏡筒部と、前記第2の鏡筒部と、前記第3の鏡筒部と、を有し、
    前記第1の鏡筒部を最も像面側の位置、および前記第2の鏡筒部と前記第3の鏡筒部の間の位置に設けたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記像振れ検出手段は、角速度センサおよび加速度センサのうち少なくとも前記角速度センサを備えることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  7. 前記像振れ検出手段は、角速度センサおよび加速度センサを備え、
    撮影倍率が所定値より低い場合、前記駆動手段は前記角速度センサで検出された像ぶれ量と、前記あおり量検出手段で検出されたあおり量と、に基づき、前記像振れ補正光学系を駆動して像振れ補正を行い、
    撮影倍率が所定値以上である場合、前記駆動手段は前記角速度センサおよび前記加速度センサで検出された像ぶれ量と、前記あおり量検出手段で検出されたあおり量と、に基づき、前記像振れ補正光学系を駆動して像振れ補正を行うことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒。
  8. 前記像振れ検出手段を、前記第2の鏡筒部および前記第3の鏡筒部の一方と一体化し、前記像振れ補正光学系を、前記第2の鏡筒部および前記第3の鏡筒部の他方と一体化したことを特徴とする請求項5に記載のレンズ鏡筒。
  9. 前記像振れ検出手段を前記第2の鏡筒部と一体化し、前記像振れ補正光学系を前記第2の鏡筒部より被写体側の前記第3の鏡筒部と一体化し、
    前記像振れ検出手段は最も像面側の位置に設けられた前記第1の鏡筒部の回転量に基づき前記像ぶれ量が補正され、
    最も像面側の位置に設けられた前記第1の鏡筒部の回転量と、前記第2の鏡筒部と前記第3の鏡筒部の間の位置に設けた前記第1の鏡筒部の回転量との和に基づき前記振れ補正光学系の振れ補正量が演算されることを特徴とする請求項8に記載のレンズ鏡筒。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒からの光を受光する撮像素子と、
    を有することを特徴とする光学機器。
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