JPH10105853A - ガス供給システム - Google Patents

ガス供給システム

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JPH10105853A
JPH10105853A JP26054096A JP26054096A JPH10105853A JP H10105853 A JPH10105853 A JP H10105853A JP 26054096 A JP26054096 A JP 26054096A JP 26054096 A JP26054096 A JP 26054096A JP H10105853 A JPH10105853 A JP H10105853A
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JP
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gas
pressure
gas supply
supply system
unit
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JP26054096A
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English (en)
Inventor
Masakatsu Mitome
正勝 三留
Toshiharu Saito
俊晴 斎藤
Katsuhiko Kikuchi
克彦 菊地
Minoru Ochi
実 越智
Koji Kamiya
浩二 神谷
Kaname Kato
要 加藤
Kenji Nakano
健次 中野
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Tokyo Gas Chemicals Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Gas Chemicals Co Ltd
Tokyo Gas Co Ltd
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  • Filling Or Discharging Of Gas Storage Vessels (AREA)
  • Safety Valves (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中断されるガス配管の箇所がどのような箇所
であっても、中断時において中断前のガス供給状態をそ
のまま維持することが可能なガス供給システムを得る。 【解決手段】 ガスを充填された高圧容器26を入力側
に位置させ、出力側にガス供給先との接続部30を位置
させたガス供給経路において、入力側と上記出力側との
間に配置されている複数段の減圧部10、11、12、
13と、減圧部間を連絡する経路中に配置されている雰
囲気接触型の熱交換部14、15、16と、減圧部1
0、11、12、13のうちの最終減圧部13よりも前
方に位置している複数のガス取り出し部22A、22B
とを備え、ガスの取り出し部22A、22Bは熱交換部
15、16の後方に配置され、かつ、ガスの取り出し部
22A、22Bに至る熱交換部15、16の前方には、
所定の圧力以上のガス供給圧によって後段の減圧部に向
けたガスの供給を遮断可能な緊急遮断部17、18が設
けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス供給システム
に関し、さらに詳しくは、既設配管が使用できない場合
のガス供給システムに関する。
【0002】
【従来の技術】地中に埋設されているガス管等の配管
は、例えば、地震等の災害による外力によって損傷し、
使用できなくなる場合がある。従来、ガスの供給先の種
類によって配管の一部を交換あるいは補修するような場
合、次の方法が採用されている。地中に埋設されている
導管からサービスチーを介して分岐され、一戸建ての住
宅等のような民地内に引き込まれている供内管の一部を
交換する場合には、住宅へのガス供給を一時的に停止
し、交換工事が終了してから配管中での気密試験を行っ
た上でガス漏洩がないことを確認してからガスの再供給
を開始する。一戸建ての住宅と違ってガスの使用形態が
一様でない複数の住宅を対象として敷設されている配管
を対象として交換や補修をする際には、その交換や補修
区間に相当する配管に並行してバイパス路を仮設し、バ
イパス路を介してガスの供給を維持しながらバイパス路
と並行している配管のバルブを閉じて交換あるいは補修
作業を行う。
【0003】一方、上述したような一戸建てや複数の集
合住宅を対象とする供給管とは別に、道路下に埋設され
ている導管を対象として交換作業や補修作業を行う場合
もある。この場合には、地面を掘削し、埋設されている
導管の近傍にバイパス路を仮設してガスの供給を維持し
ながら必要な作業が行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般に、住宅を対象と
して配管の一部を交換するに際し、ガスの供給を停止す
る場合には、ガスの使用者に対してガスの使用停止を要
請しなければならないが、そのための事前通知等のPR
を徹底させる必要がある。しかし、事前通知が行き届い
たと判断しても、不在宅等もあり、交換作業に取り掛か
る前の管理が困難な場合がある。しかも、不在宅がある
場合には、交換作業後のガス器具の点火試験を行うまで
の間の待機時間が増加することがあり、一戸建てと違っ
て他の住宅に関与する度合が高い集合住宅の場合などで
は、ガスの再供給までに不便をかけることもある。一
方、地震等の災害が起きた場合において、ガスの供給先
である住宅地等での配管に損傷がないものの、その配管
にガスを供給する導管が損傷されてしまている事もあ
る。そこで、導管の交換や補修作業が必要となるが、例
えば、上述したようなバイパス路を設けようとすると、
導管が道路下に埋設されている関係上、バイパス路の敷
設工事や撤去工事等の交換作業本来の作業とは異なる作
業が必要となる。このため、交換作業に要する作業時間
が増加する事になり、作業の間、道路が使用できなかっ
たり、交通渋滞の原因となることがある。しかも、住宅
地での配管が使用できるにも拘らず、導管の交換や補修
工事の際には、住宅地へのガスの供給が一次的に中断さ
れてしまうこともあり、交換およびガスの再供給までの
時間が長大化してしまうことになる。
【0005】本発明の目的は、ガス供給が中断される場
合の問題に鑑み、地中の管路、特に、最終供給先よりも
上流側に位置する導管等、道路下に埋設されている管路
の一部が使用できなくても簡易的にガスの供給を維持で
きるガス供給システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ガスを充填された高圧容器
を入力側に位置させ、出力側にガス供給先との接続部を
位置させたガス供給経路において、上記入力側と上記出
力側との間に配置されている複数段の減圧部と、上記減
圧部間を連絡する経路中に配置されている雰囲気接触型
の熱交換部と、上記減圧部のうちの最終減圧部よりも前
方に位置している複数のガス取り出し部とを備え、上記
ガスの取り出し部は上記熱交換部の後方に配置され、か
つ、ガスの取り出し部に至る上記熱交換部の前方には、
所定の圧力以上のガス供給圧によって後段の減圧部に向
けたガスの供給を遮断可能な緊急遮断部が設けられてい
ることを特徴としている。
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
ス供給システムにおいて、上記複数のガス取り出し部
は、最終減圧部での減圧圧力であるガス供給先での使用
圧力以上の圧力のガスを取り出すことが可能なことを特
徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項1記載のガ
ス供給システムにおいて、上記緊急遮断部には、感圧作
動方式の遮断状態表示部が備えられていることを特徴と
している。
【0009】請求項4記載の発明は、請求項1記載のガ
ス供給システムにおいて、ガスを充填された高圧容器を
入力側に位置させ、出力側にガス供給先との接続部を位
置させたガス供給経路を構成する部材が搬送可能な構成
とされていることを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1および2記載の発明では、高圧容器か
ら供給されるガスを最終減圧によって最終供給先での使
用圧力に減圧する過程で最終減圧よりも高い圧力のガス
を取り出せるので、その圧力のガスを最終供給先に至る
前のガス供給路に相当する導管に供給することができ
る。これにより、導管から最終供給先へのガスの供給が
中断されてしまう事態を回避できる。しかも、減圧時に
生じる断熱膨張による温度低下を更正するための構造と
して、雰囲気接触方式を用いることにより、電源や熱源
等のエネルギー源を用いないですむので、熱交換に要す
る構造を小型化することができ、これによって、ガス供
給システムの小型化が図れる。
【0011】請求項3記載の発明では、圧力に感応する
方式を用いることにより、電気系統等の発火原因となり
やすい部材の使用をなくして漏洩ガスに対する安全対策
を確保することができる。
【0012】請求項4記載の発明では、減圧部を始めと
する部材が搬送可能であるので、ガスの供給を必要とす
る箇所に運搬することができる。これにより、導管での
ガス供給中断部がどのような場所であっても、導管から
先の最終供給先での配管が使用可能である場合には、最
終供給先へのガスの供給を中断してしまうような事態を
回避することができる。
【0013】
【実施例】以下、図示実施例により本発明の詳細を説明
する。図1は、本発明実施例によるガス供給システムの
概念を説明するための模式図である。本実施例によるガ
ス供給システムは、ガス導管のうちで、一般需要家や商
業需要家が使用する圧力のガスが流される低圧導管に至
るまでのガス供給経路に位置する中圧導管、および低圧
導管に連通して民地内に配管されている供内管を対象と
して選択することにより簡易的にガスを供給できるよう
にした点に特徴がある。この場合の中圧導管は、2段階
の圧力設定が行われているものであり、本実施例でのガ
ス供給システムは、そのいずれにも対応することができ
るようになっている。図1は、本発明によるガス供給シ
ステムが適用されるガス導管の構成を示しており、同図
において、ガス導管は、工場1から一般あるいは商業用
の需要家2に至るガス供給経路で、高圧導管3、中圧導
管4、低圧導管5に区分され、各導管に流されるガス
は、ガバナーステーション6および地区ガバナー7によ
って減圧されるようになっている。本実施例によるガス
供給システムは、後で説明する減圧構造を備えたガス供
給装置がトラック8(図1参照)等に搭載されて運搬で
きるようになっており、ガスの簡易的な供給を必要とす
る箇所に運搬される。例えば、図1においては、便宜的
に個別でトラック8が示されているが、トラック8が道
路下に埋設されている中圧導管4あるいは民地内に配管
されている供内管9を対象とした位置に移動することで
ガス供給装置が運搬される。
【0014】ガス供給システムに用いられるガス供給装
置の構成は、図2に概要が示されている。図2におい
て、本実施例のガス供給システムに用いられるガス供給
装置は、4段階の減圧段数を有し、高圧段位から低圧段
位に減圧される過程で、上記の中圧導管4に流れるガス
の圧力が設定されている。この場合にいう中圧導管4で
のガスの圧力は、一例として、3〜10Kg/cm2
満および1〜3Kg/cm2未満の2段階とされ、これ
ら各圧力を対象とした減圧圧力が設定されている。ま
た、低圧段位は、最終減圧段位に相当しており、本実施
例では、一般需要家で使用されるガスの圧力である20
0mH2Oに対応させてある。ガス供給装置では、ガス
供給経路の入力側にガスを充填された高圧容器(例え
ば、ボンベ)が位置し、ガス供給経路の出力側に最終減
圧された圧力のガスを用いる一般需要家の民地内に配管
されている供内管への接続部が位置している。
【0015】図2において、ガス供給経路の入力側と出
力側との間には複数の減圧部10、11、12、13が
設けられており、これによって、ガス供給経路を複数段
の圧力ラインが設定されている。図2に示されている減
圧部は、入力側から出力側に向けて4段階設定されてお
り、この減圧部によって減圧されるガスは、入力側を1
次圧とし、出力側が5次圧として設定されている。減圧
部10、11、12、13は、所定圧力に減圧可能な減
圧弁が用いられ、本実施例では、図において数字で示す
圧力にそれぞれ減圧することができる。各減圧弁により
減圧されたガスが流れるガス供給経路は、減圧された圧
力に応じた圧力供給ラインとされ、入力側から出力側に
至る過程で、図2に示すように、高圧ラインA(1次
圧)、高圧ラインB(2次圧)、中圧ラインA(3次
圧)、中圧ラインB(4次圧)、低圧ライン(5次圧)
として区分されている。本実施例では、中圧ラインAの
圧力が、中圧導管での圧力である3〜10Kg/cm2
未満の範囲内に含まれる8Kg/cm2に設定され、ま
た、中圧ラインBは、中圧導管での圧力である1〜3K
g/cm2未満の範囲内に含まれる1.8Kg/cm2
設定されている。
【0016】ガス供給経路において、各ライン中の減圧
弁間には、熱交換部14、15、16がそれぞれ配置さ
れている。熱交換部14、15、16は、2次圧力乃至
5次圧力までの減圧を行う減圧部の後方に配置され、減
圧時に発生する断熱膨張により低下したガスの温度を使
用温度に更生するために設けられている。本実施例で
は、熱交換部14、15、16の構造として、加熱機構
を用いないで雰囲気接触による温度更生が可能なフィン
付チューブが用いられている。
【0017】熱交換部14、15、16によって使用環
境温度に更生されたガスは、温度上昇時の体積膨張によ
りガスの圧力を上昇させる場合がある。そこで、本実施
例では、温度を更生されたガスの圧力が所定圧力以上に
達した場合に、次段の圧力ラインへのガスの流れを遮断
するための緊急遮断部17、18が配置されている。緊
急遮断部17、18は、ガスの流路を開閉する部材を備
えた遮断弁が用いられ、この遮断弁は、所定圧力を設定
されているパイロット弁19によって遮断制御されるよ
うになっている。パイロット弁19は、中圧ラインAお
よび中圧ラインBに流れるガスの圧力によって作動する
ようになっており、上記各中圧ラインで温度低下が更生
されたガスの圧力により、その圧力が所定圧力以上(パ
イロット圧)に達した時点で緊急遮断部17、18をな
す遮断弁を作動させて中圧ラインに導入されるガスを遮
断する。緊急遮断部17、18に用いられている遮断弁
は、ガス流路を遮断する圧力逃すを解除弁20から大気
放出することにより再度ガス流路を開放した状態に復帰
することができる。
【0018】遮断弁には、ガスの流路を遮断する動作に
連動するアクチュエータが設けられており、このアクチ
ュエータには表示装置21が備えられている。本実施例
では、表示装置21の構造として、例えば、表示装置を
なすハウジングに形成されている窓部から露出可能な表
示体を備え、この表示体が上記アクチュエータに連動す
るようにしてある。表示体は、例えば赤色の色彩が施さ
れ、遮断弁によってガスの流路が遮断されるのに連動す
るアクチュエータを駆動源として窓部から露出する。
【0019】中圧ラインA、Bには、上記のパイロット
弁19の後方に中圧取り出し部をなす出口弁(便宜上、
中圧ラインAでの出口弁を符号22Aで示し、中圧ライ
ンBでの出口弁を符号22Bで示す)がそれぞれ設けら
れている。出口弁22A、22Bは、コックが用いら
れ、中圧導管(図1参照)に対してガスを供給する際
に、その導管と連通できようになっている。出口弁22
A、22Bは、中圧導管における2系統のガス圧力をそ
れぞれ取り出せるように2系統設けられているので、ガ
ス供給装置から取り出したガスの圧力をそのまま用いる
ことができる。これにより、中圧導管に連通させてガス
の供給を行う場合でも、途中段階で減圧するような操作
を必要としないでガスの供給が行える。
【0020】ガス供給経路において、上記の出口弁22
A、22Bの前方には、安全弁23が配置されている。
安全弁23は、出口弁22A、22Bに流れるガスの圧
力が所定圧力、つまり、中圧ラインA、Bでの圧力以上
の圧力に達した場合等にガスを大気放出するために設け
られている。
【0021】出口弁22A、22Bが設けられている中
圧ラインには、次段に流れるガスを遮断するためのスト
ップ弁24、25がそれぞれ設けられており、これらス
トップ弁24、25は、出口弁22A、22Bのいずれ
かよりガスを取り出す際に、ガスが取り出される出口弁
の後方に位置する出口弁および次段の圧力ラインへのガ
スの流れを遮断して、ガスの取り出しを行う出口弁から
の圧力低下を防止している。
【0022】上記のような構成を備えたガス供給装置
は、図2に示した概要を具体化した例が示されている図
3において、所定圧力(200Kg/cm2)のガスを
充填された複数本、本実施例では、10〜15本程度の
高圧容器26を纏めて配置したカードル27がガス供給
経路の入力側に設けられ、このカードル27とともにト
ラック8(図1参照)に搭載されてガスの供給を必要と
する箇所に運搬される。カードル27からは、高圧容器
26のうちの1本が選択されてその吐出口が開放される
ことによりガスが高圧ラインAに供給される。高圧ライ
ンA(図2参照)では、高圧容器26の吐出口に連通す
る可撓性チューブ27および逆止弁28を介して減圧弁
10により1次圧力から2次圧力に減圧される。なお、
同図中、符号29はパージ用開閉弁を示している。高圧
ラインA(図2参照)には、複数のカードルに対応でき
るようにガス供給経路が分岐して設けられており、各ガ
ス供給経路には、一方の経路と同様に、逆止弁およびパ
ージ用開閉弁29が配置されている。
【0023】減圧弁10により2次圧力に減圧されたガ
スは、熱交換部14によって減圧により低下した温度が
雰囲気温度に更正されて中圧ラインA(図2参照)の入
口に位置する減圧弁11に至る。中圧ラインA(図2参
照)において減圧弁11により減圧されたガスは、熱交
換部15を通過することにより減圧時に低下した温度を
更正され出口弁22Aに至り、出口弁22Aが開放され
た際には、中圧ラインAでの圧力のガスが取り出せるよ
うにされる。
【0024】出口弁22Aからのガスの取り出しが行わ
れない場合には、中圧ラインAを流れたガスが中圧ライ
ンBの入口に位置する減圧弁12に至り、中圧ラインB
での圧力に減圧されたうえで熱交換部16により温度の
更正が行われる。熱交換部16によって温度の更正が行
われたガスは、中圧ラインBを流れる圧力がパイロット
弁19によって監視され、その圧力が規定値以上に達す
ると、緊急遮断部17をなす遮断弁が作動されて中圧ラ
インBの入口側に位置する減圧弁12に流れるガスが遮
断される。緊急遮断部17の作動圧力が設定されている
パイロット弁19は、熱交換部15を介して中圧ライン
Bに流れる圧力ガス供給経路を構成する管路の耐圧を損
ねないようにするとともに、熱交換部15を構成してい
るフィン付きチューブおよび次段の低圧ラインのガス入
力部までの管路の破損防止を可能にしている。
【0025】中圧ラインBにおいて減圧弁12により減
圧されたガスは、出口弁22Bに至り、出口弁22Bが
開放された際には、中圧ラインBでの圧力のガスが取り
出せるようにされる。出口弁22Aおよび22Bからの
ガスの取り出しに際しては、各出口弁と中圧導管との間
に図示されない接続部材が配置され、その接続部材を介
して中圧導管の一端がガス供給装置と連通状態とされて
ガスの供給が行われる。
【0026】中圧ラインBの出口弁22Bからのガスの
取り出しが行われない場合には、中圧ラインBを流れた
ガスが低圧ラインの入口に位置する減圧弁13によって
最終減圧されてガス供給経路の出力側に位置する接続部
30に至る。接続部30はコックが用いられ、図1に示
した供内管と接続することができ、開放されることによ
って、供内管での使用圧力のガスが取り出せる。
【0027】本実施例によれば、ガス供給経路に配置さ
れているストップ弁によって、中圧ラインでのガス取り
出しには、取り出しに用いられる出口弁の後方に位置す
るガス供給経路へのガスの流れが遮断されるようになっ
ているので、取り出されるガスの圧力低下を防止して正
規の圧力のガスを供給することができる。なお、図2お
よび図3において、符号P1〜P4は圧力計を示し、符
号PR1、PR2は自記録可能な圧力計を示し、さらに
符号T1は温度計を示している。これらの計器は、ガス
供給経路でのガスの圧力および温度を目視によって観察
する際の便宜を図るために用いられる。
【0028】
【発明の効果】請求項1および2記載の発明によれば、
高圧容器から供給されるガスを最終減圧によって最終供
給先での使用圧力に減圧する過程で最終減圧よりも高い
圧力のガスを取り出せるので、その圧力のガスを最終供
給先に至る前のガス供給路に相当する導管に供給するこ
とができる。これにより、導管から最終供給先へのガス
の供給が中断されてしまう事態を回避できる。しかも、
減圧時に生じる断熱膨張による温度低下を更正するため
の構造として、雰囲気接触方式を用いることにより、電
源や熱源等のエネルギー源を用いないですむので、熱交
換に要する構造を小型化することができ、これによっ
て、ガス供給システムの小型化が図れる。
【0029】請求項3記載の発明によれば、圧力に感応
する方式を用いることにより、電気系統等の発火原因と
なりやすい部材の使用をなくして漏洩ガスに対する安全
対策を確保することができる。
【0030】請求項4記載の発明によれば、減圧部を始
めとする部材が搬送可能であるので、ガスの供給を必要
とする箇所に運搬することができる。これにより、導管
でのガス供給中断部がどのような場所であっても、導管
から先の最終供給先での配管が使用可能である場合に
は、最終供給先へのガスの供給を中断してしまうような
事態を回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るガス供給システムが適用されるガ
ス供給路の概念を説明するための模式図である。
【図2】本発明に係るガス供給システムの概念の説明図
である。
【図3】図2に示したガス供給システムに用いられるガ
ス供給装置の構成図である。
【符号の説明】
4 中圧導管 8 運搬手段をなすトラック 9 ガスの最終供給先に位置する
供内管 10、11、12、13 減圧弁 14、15、16 熱交換部 17、18 緊急遮断部 22A、22B ガス取り出し部をなす出口弁 26 ガス供給経路の入力側に位置
する高圧容器 30 ガス供給経路の出力側に位置
する接続部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 克彦 神奈川県横浜市鶴見区岸谷1−3−25− 506 (72)発明者 越智 実 埼玉県大宮市宮原町2−112−24 (72)発明者 神谷 浩二 神奈川県川崎市幸区北加瀬1−33−1− 303 (72)発明者 加藤 要 東京都保谷市下保谷5−1−14−102 (72)発明者 中野 健次 神奈川県横須賀市岩戸3−17−3

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを充填された高圧容器を入力側に位
    置させ、出力側にガス供給先との接続部を位置させたガ
    ス供給経路において、 上記入力側と上記出力側との間に配置されている複数段
    の減圧部と、 上記減圧部間を連絡する経路中に配置されている雰囲気
    接触型の熱交換部と、 上記減圧部のうちの最終減圧部よりも前方に位置してい
    る複数のガス取り出し部とを備え、 上記ガスの取り出し部は上記熱交換部の後方に配置さ
    れ、かつ、ガスの取り出し部に至る上記熱交換部の前方
    には、所定の圧力以上のガス供給圧によって後段の減圧
    部に向けたガスの供給を遮断可能な緊急遮断部が設けら
    れていることを特徴とするガス供給システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス供給システムにおい
    て、 上記複数のガス取り出し部は、最終減圧部での減圧圧力
    であるガス供給先での使用圧力以上の圧力のガスを取り
    出すことが可能なことを特徴とするガス供給システム。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のガス供給システムにおい
    て、 上記緊急遮断部には、感圧作動方式の遮断状態表示部が
    備えられていることを特徴とするガス供給システム。
  4. 【請求項4】 請求項1記載のガス供給システムにおい
    て、 ガスを充填された高圧容器を入力側に位置させ、出力側
    にガス供給先との接続部を位置させたガス供給経路を構
    成する部材が搬送可能な構成とされていることを特徴と
    するガス供給システム。
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