JP3274385B2 - ガス供給システム - Google Patents

ガス供給システム

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JP3274385B2
JP3274385B2 JP11381997A JP11381997A JP3274385B2 JP 3274385 B2 JP3274385 B2 JP 3274385B2 JP 11381997 A JP11381997 A JP 11381997A JP 11381997 A JP11381997 A JP 11381997A JP 3274385 B2 JP3274385 B2 JP 3274385B2
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浩二 神谷
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  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス供給システム
に関し、さらに詳しくは簡易的なガス供給システムにお
ける供給ガス圧の異常に対する警告装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、地中に埋設されているガス管等の
配管が地震等の災害による外力により損傷し、使用でき
なくなる場合の対策が検討されてきている。対策の一つ
として、例えば、ガス管の場合でいうと、高圧ガスを充
填したボンベ等の可搬型の高圧供給源を準備し、損傷し
ている配管の箇所からガスの流動方向下流側の配管に対
して高圧供給源からの圧力を供給先での使用圧力に減圧
した状態で供給する簡易的なガス供給システムが提案さ
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このようなガ
ス供給システムを用いた場合、次のような問題がある。
つまり、高圧供給源からのガスを減圧機構を介して減圧
し、その減圧されたガスを供給先に導入する場合、一応
減圧されていることを前提としているものの、実際に
は、不測の事態、例えば、減圧機構の動作不良等により
供給先での使用圧力に設定されていないことが起こり得
る。このため、減圧されないままの高圧ガスが供給先に
導入されると、供給先でのガス器具あるいは配管に損傷
を与える虞がある。
【0004】本発明の目的は、上記従来のガス供給シス
テムにおける問題に鑑み、供給先での使用圧力の適否を
適格に識別することができるガス供給システムを提供す
ることにある。本発明の他の目的は、使用圧力の適否を
識別するに際し、使用圧力に相応しくない状態である場
合には発火や構造の複雑化を招くことなく識別できる構
成を備えたガス供給システムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、ガスを充填された高圧容器
を入力側に位置させ、出力側にガス供給先との接続部を
位置させたガス供給経路において、上記高圧容器から取
り込まれたガスの圧力を複数段の減圧部によって上記ガ
ス供給先で使用される最終圧力に減圧し、上記減圧部間
を通過するガスを熱交換部に導入して温度の更生処理を
行い、上記出力側に至るガスの供給経路では、そのガス
の圧力により作動され、その圧力が所定圧力よりも高い
時に直接その圧力が作用することにより常態時と異なる
表示を行うことで警告するようにしたことを特徴とする
ガス供給システム。
【0006】
【0007】請求項2記載の発明は、請求項1記載のガ
ス供給システムにおいて、上記警告に用いられる構成
は、上記出力側に至る管路の一部が分岐されて設けられ
ている管路の末端部に配置された窓部と、上記窓部の周
方向に複数分割され、基部が上記窓部内に固定されて自
由端が揺動可能であり、自由端が常時上記窓部を塞ぐ習
性を有する可撓性の開閉部材と、上記開閉部材内にて上
記管路の末端部に導入されるガスの圧力により摺動可能
な移動体とを備え、上記開閉部材は、上記管路の末端部
に導入されるガスの圧力が所定圧力である時に上記窓部
を閉じ、上記管路の末端部に導入されるガスの圧力が所
定圧力以上に達した際に上記移動体により押し広げられ
て移動体を露出させることを特徴としている。
【0008】請求項3記載の発明は、請求項2記載のガ
ス供給システムにおいて、上記開閉部材は、外表面に上
記管路の末端部に導入されるガスの圧力が所定圧力以内
であることを識別するための色彩表示が施され、上記移
動体の外表面には上記管路の末端部に導入されるガスの
圧力が所低圧力よりも高いことを識別するための色彩表
示が施されていることを特徴としている。
【0009】
【作用】各請求項に記載の発明では、減圧されて出力側
に至るガスの圧力が所定圧力以上である場合を警告する
ことができる。特に、請求項2,3記載の発明では、常
態時でない場合、警告部材に直接作用するガスの圧力を
用いて常態時とは異なる色彩表示によって警告すること
ができるので、外部から容易に減圧状況の識別が行える
とともに、発火や構造の複雑化を生じることがない。
【0010】
【実施例】以下本発明の詳細を図示実施例に基づき説明
する。図1は、本発明実施例によるガス供給システムの
概念を説明するための模式図である。図1において、本
発明のガス供給システムは、地中に埋設されている本支
管1の補修や交換作業に拘わりなく、補修あるいは交換
箇所よりもガスの流動方向において下流側に位置、本実
施例では供給先のガス管(供内管)2に対して都市ガス
を充填された高圧容器3からの簡易的にガスの供給を行
うことを前提としている。以下、この前提とするガス供
給システムについて説明する。高圧容器3からのガス供
給に際しては、民地内に引き込まれているガス管2に連
続してガスメータ4が取り付けられているメータ立て管
5の一部を開口し、その開口に、後述するガス供給装置
7の出力側に設けられているカプラを連結する。
【0011】上述したガス供給装置7は、図2に示すよ
うに、台車8に搭載されたガス供給制御部9と都市ガス
を充填された高圧容器3に相当するボンベ10を含むガ
ス供給部11とを備えている。台車8は、ボンベ10を
複数本、本実施例では2本搭載できる搭載部8Aを有
し、この搭載部8Aに隣り合わせてガス供給制御部9が
装備されている。
【0012】図3は、上記したガス供給制御部9および
ガス供給部11の関係構成を説明するためのブロック図
であり、同図においてガス供給部11には、本実施例の
場合、200Kg/cm2の圧力下で50L(リット
ル)の容器に10Nm3/本の都市ガスが充填されたボ
ンベと200Kg/cm2の圧力下で10L(リット
ル)の容器に2Nm3/本の都市ガスが充填されたボン
ベとが用いられる2系統が設定されている(図3では、
複数のボンベを対象としてそれらボンベの容量を意味す
る数字である50Lおよび10Lが付されている。)。
なお、ボンベの容量は、上記した容量に限られるもので
はなく、供給先での仕様にあわせて選定できること勿論
可能である。各系統からの配管は、適宜箇所にて纏めら
れて一次側減圧部12に向け接続されている。各系統の
配管には、逆止弁11aが配置され、供給済のボンベに
未使用のボンベ10からガスが逆流するのを防止してい
る。また、各系統でのガス圧は圧力計11bによって監
視できるようになっており、ボンベ中のガスが供給され
終わる時点での新たなボンベ10との交換作業や異常検
出が行えるようになっている。ボンベ10の交換時に
は、交換を要するボンベ10が配置されている系統のガ
スを遮断する必要があるので、系統には、手動操作可能
な開閉弁11cが設置されている。
【0013】図3においてガス供給部11から供給され
るガスの供給経路には、ガス供給部11側を入力側と
し、供給先の配管との接続部をなすカプラ50を出力側
とした場合、その間に複数段の減圧部、本実施例では、
一次側減圧部12および二次側減圧部13がガスの供給
方向(図3中、ガス供給部11に置いて矢印で示す方
向)に沿って設置されている。一次側および二次側の減
圧部12、13は、いずれもレギュレータ弁12a、1
3aが用いられており、一次側減圧部12では、ボンベ
10に充填されている都市ガスの充填圧である200K
g/cm2を5.0Kg/cm2に減圧する整圧特性が設
定され、二次側減圧部13では、一次側減圧部12で減
圧されたガス圧を一般家庭等の供給先での供給圧力であ
る240mmAqに減圧する整圧特性が設定されてい
る。なお、図3において、一次側および二次側の減圧部
12、13に付してある数字および後述する弁に付して
ある数字は、入力圧力および出力(減圧)圧力をそれぞ
れ示している。
【0014】一次側減圧部12には、減圧されたガスの
圧力が所定圧力以上に達した場合のリリーフ機構が設け
られている。リリーフ機構は、一次側減圧部12の出力
側に配置されているアングル弁で構成されたリリーフ弁
12bが用いられ、このリリーフ弁12bは、一次減圧
部12にて減圧される圧力である5Kg/cm2よりも
高い8Kg/cm2の圧力に達した場合に過剰圧力のガ
スを大気放出することができるようになっている。
【0015】一次側減圧部12により所定圧(5Kg/
cm2)に減圧されたガスが供給される側には二次側減
圧部13が配置されているが、この二次側減圧部13の
手前には、熱交換部14が配置されている。熱交換部1
4は、雰囲気との接触が可能で加熱のための電源や熱源
を要しないフィン付きチューブが所定の長さに設定され
て直列に連結されて構成され、一次側減圧部12におい
て断熱膨張することにより温度低下したガスの温度を使
用環境雰囲気温度に更正するようになっている。熱交換
部14を構成するフィン付きチューブは、ガスの通路長
として、少なくとも1回の折り返し部を経る長さに設定
されており、本実施例では、5回の折り返し部を経る長
さに設定されている。このように、折返し部を含む通路
長は、温度の更生に必要な熱の受渡しが可能なことおよ
びガス供給装置7の丈が大きくなるのを防止することを
考慮して設定されている。
【0016】熱交換部14におけるガス吐出部には、緊
急遮断部15が接続されている。緊急遮断部15は、熱
交換部14におけるガス吐出部に連通する管路に配置さ
れた逆止弁16、バランス弁17および遮断弁18を備
えている。バランス弁17は、一次側減圧部12により
減圧されて熱交換部14から吐出されるガスの圧力が規
定値以上に達した際にその圧力のガスそのものを遮断弁
18に作用させて遮断弁18に有する管路開閉部材(図
示されず)を作動させ、管路を閉じさせることができる
ものであり、通常、一次側減圧部12によって減圧され
たガス圧である5Kg/cm2が負荷されている時には
遮断弁18の管路開閉部材を作動させない状態を維持
し、規定圧として一次側減圧部12でのガス吐出圧より
も高い7Kg/cm2が作用した場合にその圧力のガス
を遮断弁18に供給して管路開閉部材を作動させる特性
とされている。バランス弁17に設定されている規定圧
は、一次側減圧部12のガス出力部(吐出部)から熱交
換部14を介して二次側減圧部13のガス入力部に至る
管路での耐圧(9.9K/cm2)を考慮したものであ
り、熱交換部14を構成しているフィン付きチューブの
破壊も含めて一次側減圧部12のガス吐出部(出力側)
から二次側減圧部13のガス入力部までの間の管路の破
損を防止するためである。 遮断弁18は、一次側減圧
部12の上流側の管路に配置され、内部に管路開閉部材
(図示されず)を備えた開閉弁で構成されており、バラ
ンス弁17に作用する二次側減圧部13のガス入力側で
のガス圧力が規定値以上に達した場合に管路開閉部材を
作動させて一次側減圧部12へのガス供給路を閉じてガ
スを遮断する。
【0017】緊急遮断部15には、遮断弁18に至る配
管の一部が分岐され、その分岐した管路に警告装置(以
下、便宜上、警告部材という)部材19および大気放出
部20が連結されている。
【0018】
【0019】次に、図4を用いて警告部材の実施例を説
明する。図4は、警告部材19’の原理構成を説明する
ための模式図であり、同図(A)において警告部材
9’は、分岐した管路(便宜上、図3において符号P1
で示す管路)の末端に接続されているブロック体19A
と、そのブロック体19A内に配置されている開閉部材
19Bと、開閉部材19Bの内部に位置する移動体19
Cとを備えている。ブロック体19Aは、図2に示され
ているガス供給制御部9の外箱に装着される円筒状ケー
スで構成されており、外部に露出する部分が透明体19
Dで構成されている。ブロック体19Aの内部には開閉
部材19Bの基部が固着されている。開閉部材19B
は、図4(C)に示すように、ブロック体19Aの開口
の周方向に沿って開口中心から放射状に分割された可撓
性を有する複数の片部材で構成されており、その自由端
がブロック体19Aの開口を閉じる状態に折曲げられて
いる。ブロック体19Aの内部で透明体19Dの内側に
は、開閉部材19Bの自由端により開口を閉じた状態を
維持するために、規定圧の不活性ガスが封入されてい
る。本実施例での規定圧(図中、便宜上、符号P0で示
す圧力)は、熱交換部14から吐出されるガスの圧力に
相当する一次側減圧部12でのガス吐出圧よりも高い7
Kg/cm2を閾値とする圧力とされている。このた
め、移動体19Cに上記の閾値未満の圧力が作用してい
る場合には、ブロック体19Aの開口が閉じられた状態
に維持され、閾値以上の圧力(図中、便宜上、符号P2
で示す圧力)が移動体19Cの底部に作用した場合には
移動体19Cの移動にともない不活性ガスが圧縮され、
開閉部材19Bが中心側から押し広げられることにな
る。なお、この規定圧の不活性ガスに代えて、コイルバ
ネ等の弾性体を用いることも可能である。また、開閉部
材19Aの自由端は、透明体19Dに対向する外表面
に、常態時を意味する色彩表示が施されている。本実施
例では、白あるいは緑等が用いられている(以下、便宜
上、白色を対象として説明する)。
【0020】移動体19Cは、透明体19Dの形状に見
合うと共に、開閉部材19Bを押し広げることができる
外形の頭部を有するピストン部材で構成され、底部が分
岐された管路の末端と対向させてある。移動体19C
は、その底部がブロック体19Aに形成されている圧力
チャンバー19A1内に位置されており、分岐した管路
P1に導入されるガスの圧力を受けるようになってい
る。移動体19Cの頭部表面には非常態時、つまり、減
圧されるべき圧力以上の圧力(上記閾値としての圧力)
が作用していることを意味する赤色の色彩表示が施され
ている。
【0021】一方、図3において大気放出部20は、開
閉弁で構成され、一次側減圧部12の入力側へのガス供
給が遮断された後、一次側減圧部12へのガス遮断状態
を解除する際に開放されてバランス弁17および遮断弁
18に作用しているガスを大気放出する。
【0022】熱交換部14から吐出されるガスの配管
は、上記した緊急遮断部15に向かう経路に加えて二次
側減圧部13に向かう経路とに分岐されている。二次側
減圧部13は、一次側減圧部12により減圧された所定
圧力(5Kg/cm2)を規定圧として開放状態になっ
ている。二次側減圧部13は、一次側減圧部12によっ
て減圧されたガスの圧力を一般家庭等の供給先での供給
圧に減圧するために設けられおり、減圧されたガスを吐
出する側には、過剰圧力の際に大気放散するためのリリ
ーフ弁21が配置されている。リリーフ弁21は、二次
側減圧部13にて減圧されたガスの吐出圧力が所定の減
圧圧力である240mmAqよりも高い圧力(420m
mAq)に達すると、過剰ガスを大気放出し、さらにそ
の値以上の圧力およびこれとは逆に150mmAq以下
の圧力に達するとガスを遮断する機能を備えている。リ
リーフ弁21が有する大気放出、二次側減圧部13が損
傷した場合に減圧機能が得られなくなり、これによって
ガスの圧力が異常に高くなるのを防止するため、および
ボンベ10内の圧力の異常な低下や供給経路の管路中で
の異常事態が発生した際の供給を停止するための遮断機
能を有している。
【0023】二次側減圧部13のガス吐出部には、ヒュ
ーズ栓22が連結されている。ヒューズ栓22は、接続
部の抜け出し、所謂、外れたりした場合の非常時に生ガ
スがそのまま噴出した場合に二次災害が起こるのを防止
するために設けられた開閉弁を備えており、二次側減圧
部13から吐出されるガスの流量が6m3/hに達した
時点でガスの出口側管路を遮断できるようになってい
る。ヒューズ栓22には、出口弁に相当する開閉弁22
aが付設されており、この開閉弁22aは、ヒューズ栓
22により出力側の管路が閉じられた際に閉鎖され、出
力側に至る供給経路内の大気放出部でガスが大気放出さ
れた後に再度閉じられる。さらに、ヒューズ栓22の近
傍には、この管路での圧力を検知するための圧力計23
が連結されている。
【0024】以上のような構成を備えたガス供給システ
ムを前提として、本実施例の作用を説明すると次の通り
である。まず、ガス供給システムを用いてガスの簡易的
な供給を行う場合には、ガス供給制御部9が台車8に搭
載される一方、必要な圧力を以て必要量の都市ガスが充
填されたボンベ10がガス供給部11にセットされ、ガ
ス供給制御部9における入力側に位置するホースをボン
ベ10に接続する。ガス供給制御部9およびボンベ10
が搭載された台車8は、図1に示すように、交換あるい
は補修区間に該当している本支管1あるいは供内管2が
埋設されている供給先に運搬される。
【0025】供給先に運搬された台車8は、ガス供給制
御部9における供給経路の出力側に位置する接続部をな
すカプラ50が、例えばメータ立て管(図1中、符号5
で示す部材)に接続される。ガス供給制御部9における
供給経路の入力側がボンベ10に接続され、出力側がメ
ータ立て管に接続されると、ガスの供給が開始される。
【0026】ガスを供給するに際し、ガス供給制御部9
では、ガス供給部11に有する圧力計11bによりボン
ベ10内の圧力が確認され、使用可能な圧力である場
合、開閉弁11cの一方が開放され、さらに図3におい
て符号22aで示した出口弁に相当している開閉弁が開
放される。開閉弁11cが開放されると、選択された側
のボンベ10からガス供給制御部9の入力側にガスが供
給される。
【0027】ガス供給制御部9では、ボンベ10から吐
出されるガスが一次側減圧部12に供給され、ボンベ1
0内での圧力である200Kg/cm2から5Kg/c
2に減圧される。減圧されたガスは、減圧時に生じる
断熱膨張によって温度低下しているが、熱交換部14を
通過することにより使用環境雰囲気温度に更正され、二
次側減圧部13に向け供給される。
【0028】熱交換部14は、温度低下しているガスの
温度を上昇させるための電源や熱源を要しない雰囲気接
触構造が用いられているので、供給されるガスに引火す
る要因を備えないですみ、これによって、ガス取り扱い
上での安全を確保することができる。熱交換部14を通
過するガスは、温度を更正されることにより断熱膨張に
より降下した温度のままで管路を通過しないようにさ
れ、これによって、温度低下による機器類の損傷が防止
される。
【0029】一方、一次側減圧部12によって減圧され
たガスの圧力が5Kg/cm2よりも高くなり、7Kg
/cm2に達すると、緊急遮断部15によって一次側減
圧部12に接続されている入力側の管路が閉じられてガ
スが遮断される。つまり、一次側減圧部12から二次側
減圧部13に向け供給されるガスの圧力が5Kg/cm
2以上である場合には、二次側減圧部13に入力される
ガスの圧力が規定値以上に達すると緊急遮断部15が作
動される。緊急遮断部15では、バランス弁17におい
て、規定圧以上のガス圧が作用すると、それまでの平衡
状態がくずれて遮断弁18の管路開閉部材が作動される
ことにより一次側減圧部12に対するガスの入力側管路
が閉じられる。
【0030】さらに、緊急遮断部15の動作は、図4に
おいて説明した警告部材19’により監視される。つま
り、定常状態から圧力の異常上昇により、移動体19C
がブロック体19A内に封入されている不活性ガスの圧
力に抗して透明体19D側に移動し、これによって開閉
部材19Bが押し広げられて異常状態を表示する色彩表
示を外部に露呈される。これにより、一次側減圧部12
から吐出されたガスが二次側減圧部13に入力されるま
での間の管路において、その管路の構成部材の耐圧に影
響する圧力が発生した場合には、その管路でガスの供給
が遮断されるので、一次側減圧部から二次側減圧部に至
る管路の破損が未然に回避され、しかも、その状態が外
部から容易に確認できる。
【0031】一方、警告部材19、19’は、異常高圧
の原因が取り除かれると、移動体19Cの底部に作用す
る圧力が閾値である規定値未満に復帰する。図4に示し
た警告部材19’の場合にはブロック体19A内に封
入されている不活性ガスの圧力によって押し戻される。
このため、開閉部材19Bがブロック体19Aの開口を
閉じた状態に復元される。
【0032】また、一次減圧部12において所定圧力で
ある5Kg/cm2に減圧されたガスは、規定の減圧圧
力である場合に限って二次側減圧部13に供給され、供
給先での使用圧力である240mmAqに減圧される。
二次側減圧部13では、入力されるガス圧が5Kg/c
2よりも高くなると、その圧力のガスが緊急遮断部1
5に作用し、また、二次側減圧部13で減圧されたガス
の圧力が420mmAqに達すると、過剰圧力がリリー
フ弁21を介して大気放出される。さらに、減圧された
ガスの圧力が420mmAqよりも高くなる場合および
150mmAqよりも低くなる場合には遮断される。こ
れにより、減圧されたガスは、その減圧圧力が規定の減
圧圧力に維持されている場合に限ってヒューズ栓22に
供給されることになる。またこの時の圧力は圧力計23
により検知されるので、外部から監視することができ
る。
【0033】二次側減圧部13により最終的な供給先で
の圧力に設定されたガスは、ヒューズ栓22を介して供
給先に供給される。二次側減圧部13により減圧された
ガスの流量が所定値(6m3/h)以上に達している場
合には、ヒューズ栓22によってガスの出口側管路が閉
じられてガスの供給が遮断される。これにより、接続部
の抜け出し等の非常時には、二次側減圧部13から供給
される生ガスが噴出するのを防がれて生ガスが噴出する
場合に発生の虞がある二次災害を招かないようにされ
る。
【0034】本実施例では、図4に示した警告部材1
9’の場合でいうと、ブロック体19A内に封入された
不活性ガスによって移動体19Cを元の状態に復元する
ことができるので、移動体19Cの復帰移動のための特
別な構造を要しないですみ、警告装置の構造を簡単なも
のとすることが可能になる。なお、上記実施例では、既
設配管が使用できない場合を対象として説明したが、本
発明はこの実施例に限るものでなく、例えば、従来技術
において説明したように、ビルなどの商業需要先での配
管の気密試験を対象として用いることも可能である。こ
の場合には、気密試験に必要な圧力およびボンベの容量
を設定し、ガス供給制御部9における供給経路の出力側
に位置する接続部をなすカプラ50からガスの供給を行
う。このような場合には、気密試験が終了すると、配管
中には、本来供給されるガスと同じガスが残留している
だけであるので、従来実行されていたパージ作業を要す
ることなく、ガスの供給を再開することができるので、
本来のガス供給までの復旧時間が短くなるという作用効
果が得られる。
【0035】以上の説明から明らかなように、請求項1
乃至3記載の発明では、減圧されて出力側に至るガスの
圧力が所低圧力以上である場合を警告することができ
る。特に、請求項2および3記載の発明では、常態時で
ない場合、警告部材に直接作用するガスの圧力を用いて
常態時とは異なる色彩表示によって警告することができ
るので、外部から容易に減圧状況の識別が行えるととも
に、発火や構造の複雑化を生じることがない。これによ
り、異常な圧力が発生している状態であることを知らな
いでいつまでも放置しておくようなことをなくすことが
でき、原因究明および対策を迅速化することが可能にな
る。しかも、異常な圧力が得られていることを識別する
ためのエネルギー源として、ガス供給システム内で流動
するガスを直接用いているので、電気系統や他の出力装
置を要しない分、発火や構造の複雑化を招かないように
することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるガス供給システムの概念を説明す
るための模式図である。
【図2】図1に示したシステムにおけるガス供給装置の
外観図である。
【図3】図2に示したガス供給装置に有するガス供給制
御部の構成を説明するためのブロック図である。
【図4】図1に示したガス供給システムに用いられる警
告装置の実施例の原理構成を説明するための図であり、
(A)は常態時での構成を、(B)は非常態時での構成
を、(C)は斜視図である。
【符号の説明】
1 本支管 2 供内管 7 ガス供給装置 9 ガス供給制御部 10 高圧容器をなすボンベ 12 一次側減圧部 13 二次側減圧部 14 熱交換部 15 緊急遮断部 17 バランス弁 18 遮断弁 19、19’ 警告部材 19A ブロック体 19B 開閉部材 19C 移動体 19D 透明体 23 最終減圧された圧力を検知する圧力計 50 ガス供給先との接続部をなすカプラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 神谷 浩二 神奈川県川崎市幸区北加瀬1−33−1− 303 (72)発明者 加藤 要 東京都保谷市下保谷5−1−14−102 (56)参考文献 特開 平10−306898(JP,A) 特開 平10−306899(JP,A) 特開 平10−306900(JP,A) 実開 平2−9981(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F23K 5/00 F23N 5/24 - 5/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスを充填された高圧容器を入力側に位
    置させ、出力側にガス供給先との接続部を位置させたガ
    ス供給経路において、上記高圧容器から取り込まれたガ
    スの圧力を複数段の減圧部によって上記ガス供給先で使
    用される最終圧力に減圧し、上記減圧部間を通過するガ
    スを熱交換部に導入して温度の更生処理を行い、上記出
    力側に至るガスの供給経路では、そのガスの圧力により
    作動され、その圧力が所定圧力よりも高い時に直接その
    圧力が作用することにより常態時と異なる表示を行うこ
    とで警告するようにしたことを特徴とするガス供給シス
    テム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガス供給システムにおい
    て、上記警告に用いられる構成は、上記出力側に至る管
    路の一部が分岐されて設けられている管路の末端部に配
    置された窓部と、上記窓部の周方向に複数分割され、基
    部が上記窓部内に固定されて自由端が揺動可能であり、
    自由端が常時上記窓部を塞ぐ習性を有する可撓性の開閉
    部材と、上記開閉部材内にて上記管路の末端部に導入さ
    れるガスの圧力により摺動可能な移動体とを備え、上記
    開閉部材は、上記管路の末端部に導入されるガスの圧力
    が所定圧力である時に上記窓部を閉じ、上記管路の末端
    部に導入されるガスの圧力が所定圧力以上に達した際に
    上記移動体により押し広げられて移動体を露出させるこ
    とを特徴とするガス供給システム。
  3. 【請求項3】 請求項2記載のガス供給システムにおい
    て、上記開閉部材は、外表面に上記管路の末端部に導入
    されるガスの圧力が所定圧力以内であることを識別する
    ための色彩表示が施され、上記移動体の外表面には上記
    管路の末端部に導入されるガスの圧力が所低圧力よりも
    高いことを識別するための色彩表示が施されていること
    を特徴とするガス供給システム。
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