JPH10104707A - 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構 - Google Patents

開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構

Info

Publication number
JPH10104707A
JPH10104707A JP25838696A JP25838696A JPH10104707A JP H10104707 A JPH10104707 A JP H10104707A JP 25838696 A JP25838696 A JP 25838696A JP 25838696 A JP25838696 A JP 25838696A JP H10104707 A JPH10104707 A JP H10104707A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lens cover
casing
lens
front surface
opening
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP25838696A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroo Nobuoka
裕夫 信岡
Shuhei Ota
修平 大田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP25838696A priority Critical patent/JPH10104707A/ja
Publication of JPH10104707A publication Critical patent/JPH10104707A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Blocking Light For Cameras (AREA)
  • Camera Bodies And Camera Details Or Accessories (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影レンズを設置した前面が前方へ膨らんだ
湾曲面を呈するケーシング1と、ケーシング1の前面に
摺動可能に取り付けられたレンズ蓋2とを具えたカメラ
のレンズ蓋機構において、ケーシング及びレンズ蓋の多
少の成型誤差に拘わらず、レンズ蓋をスムーズに且つが
たつきなく摺動させる。 【解決手段】 ケーシング1には、前面に、レンズ蓋2
の摺動方向に伸びる1或いは複数本の突条70が形成され
ると共に、前面を挟む上面及び下面に夫々、前面に沿っ
て湾曲するガイド溝52が凹設され、レンズ蓋2の内面に
は、ケーシング1の突条70に摺接する滑りシート73が固
定されると共に、レンズ蓋2の上下両端部には夫々、ケ
ーシング1のガイド溝52のレンズ蓋側のガイド面52aに
摺接する2本の係合ピン72が突設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、パネルの前面に開
閉蓋が摺動可能に取り付けられた開閉蓋機構に関し、更
に具体的には、撮影レンズの前面を開閉するためのレン
ズ蓋を具えた各種カメラにおけるレンズ蓋機構に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】例えばコンパクトカメラにおいては、撮
影レンズが取り付けられたケーシングに、撮影レンズの
前面を開閉するためのレンズ蓋が摺動可能に取り付けら
れ、レンズ蓋の閉じ位置と開き位置は、レンズ蓋とケー
シングの対向部に配備された軟係止機構によって規定さ
れる。
【0003】この様なカメラにおいて、ケーシングは、
撮影レンズが設置された前面を前方へ膨らんだ湾曲面に
形成して、レンズ蓋を湾曲線上で往復移動させることが
行なわれる。この場合、ケーシングの前面を挟む上面及
び下面には夫々、レンズ蓋の摺動を案内するべく、前記
湾曲線に沿ってガイド溝が凹設される一方、レンズ蓋の
上端部及び下端部には夫々、前記ケーシングのガイド溝
に摺動可能に嵌合する突条が形成されている。該突条
は、ガイド溝との摺接面がガイド溝と同一の曲率で湾曲
している。従って、レンズ蓋に対して摺動方向に力をか
けると、レンズ蓋の突条がケーシングのガイド溝に案内
されて、レンズ蓋は湾曲線上を移動することになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のカメラのレンズ
蓋機構においては、レンズ蓋の突条がケーシングのガイ
ド溝内を摺動するため、レンズ蓋をがたつきなく移動さ
せるためには、レンズ蓋の突条とケーシングのガイド溝
とを緊密に嵌め合わせる必要がある。しかしながら、ケ
ーシング及びレンズ蓋を夫々合成樹脂の成型によって作
製する場合、僅かな成型誤差は避けることが出来ず、レ
ンズ蓋の突条とケーシングのガイド溝とを正確に同一の
曲率で成型することは困難である。従って、レンズ蓋の
突条とガイド溝との嵌合いに多少のばらつきが生じ、両
者の嵌合いが過度に緊密になると、成型誤差によってレ
ンズ蓋の移動に大きな抵抗が加わり、逆に両者の嵌合い
が過度に緩くなると、成型誤差によってレンズ蓋の移動
にがたつきが生じる問題があった。
【0005】本発明の目的は、ケーシング及びレンズ蓋
の多少の成型誤差に拘わらず、レンズ蓋をスムーズに且
つがたつきなく摺動させることが出来るレンズ蓋機構等
の開閉蓋機構を提供することである。
【0006】
【課題を解決する為の手段】本発明に係る開閉蓋機構
は、前面が前方へ膨らんだ湾曲面を呈するパネルと、パ
ネルの前面に摺動可能に取り付けられた開閉蓋とを具え
ている。パネルには、前面に、開閉蓋の摺動方向に伸び
る1或いは複数本の突条が形成されると共に、前面を挟
む上面及び下面に夫々、前面に沿って湾曲するガイド溝
が凹設され、開閉蓋の内面には、パネルの突条に摺接す
る滑り面が形成されると共に、開閉蓋の上下両端部には
夫々、パネルのガイド溝の開閉蓋側のガイド面に摺接す
る2本の係合ピンが突設されている。上記本発明の開閉
蓋機構を実施したカメラのレンズ蓋機構において、ケー
シング(1)には、前面に、レンズ蓋(2)の摺動方向に伸
びる1或いは複数本の突条(70)が形成されると共に、前
面を挟む上面及び下面に夫々、前面に沿って湾曲するガ
イド溝(52)が凹設されている。一方、レンズ蓋(2)の内
面には、ケーシング(1)の突条(70)に摺接する滑り面が
形成されると共に、レンズ蓋(2)の上下両端部には夫
々、ケーシング(1)のガイド溝(52)のレンズ蓋(2)側の
ガイド面(52a)に摺接する2本の係合ピン(72)(72)が突
設されている。
【0007】上記レンズ蓋機構においては、レンズ蓋
(2)がケーシング(1)に係合した状態で、ケーシング
(1)の突条(70)とレンズ蓋(2)の滑り面とが摺接すると
共に、ケーシング(1)の垂直ガイド面(52a)とレンズ蓋
(2)の2本の係合ピン(72)(72)とが摺接し、これら3つ
の摺接部では、レンズ蓋(2)の摺動方向には基本的に3
点の点接触による支持状態が構成されているから、ガイ
ド溝(52)や突条(70)の湾曲形状に多少の成型誤差があっ
たとしても、前記3つの摺接部での接触状態が維持され
る限り、レンズ蓋(2)は閉じ位置と開き位置の間をがた
つくことなく、スムーズに摺動する。尚、レンズ蓋(2)
の位置に拘わらず、前記3つの摺接部での接触状態を常
に維持することが出来る程度の成型精度は、ガイド溝(5
2)や突条(70)の湾曲形状を全体に亘って正確な円弧形状
とするための成型精度に比べて低く、容易に実現可能で
ある。
【0008】具体的には、レンズ蓋(2)の滑り面は平面
に形成されている。これによって、突条(70)の多少の成
型誤差に拘わらず、ケーシング(1)の突条(70)とレンズ
蓋(2)の滑り面とは、レンズ蓋(2)の摺動方向に関して
は1点で接触することになる。
【0009】更に具体的には、ケーシング(1)の表面と
レンズ蓋(2)の内面とは、突条(70)と滑り面との接触部
を除く領域で、互いに非接触に保持されている。該具体
的構成においては、レンズ蓋(2)がケーシング(1)に係
合した状態で、ケーシング(1)の突条(70)とレンズ蓋
(2)の滑り面とが摺接すると共に、ケーシング(1)の垂
直ガイド面(52a)とレンズ蓋(2)の2本の係合ピン(72)
(72)とが摺接するに過ぎず、これらの摺接部を除く領域
では、ケーシング(1)の表面とレンズ蓋(2)の内面とが
互いに摺接することはなく、これによってレンズ蓋(2)
のスムーズな摺動が維持される。
【0010】
【発明の効果】本発明に係る開閉蓋機構及びカメラのレ
ンズ蓋機構によれば、パネル(ケーシング)及び開閉蓋
(レンズ蓋)の多少の成型誤差に拘わらず、開閉蓋(レン
ズ蓋)をスムーズに且つがたつきなく摺動させることが
出来る。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明をデジタルスチルカ
メラに実施した形態につき、図面に沿って具体的に説明
する。全体構成 デジタルスチルカメラは、図1に示す如くフロントケー
ス半体(11)及びリアケース半体(12)を接合してなるAB
S樹脂製のケーシング(1)に、その前面には、撮影のた
めのレンズ(10)を設置すると共に、その背面にはビュー
ファインダー(15)、上面にはシャッター釦(13)及び表示
パネル(14)を配置している。又、ケーシング(1)には、
レンズ(10)の前面を開閉するためのレンズ蓋(2)が開閉
操作可能に取り付けられている。即ち、レンズ蓋(2)
は、上端部及び下端部がケーシング(1)に向かって屈曲
しており、ケーシング(1)には、レンズ(10)を挟んで上
下に、水平に伸びる一対のレール(5)(51)が形成され、
該レール(5)(51)に対して、レンズ蓋(2)の上端部及び
下端部が摺動可能に係合している。尚、ケーシング(1)
の前面は、前方に膨らんだ曲面から形成されており、こ
れに応じてレール(5)(51)も湾曲しており、レンズ蓋
(2)は、該レール(5)(51)に沿って、円弧線上を往復移
動する。
【0012】ケーシング(1)の内部には、電源となる4
本の単3型電池を収納するための電池ボックス(4)が形
成され、図2に示す如くケーシング(1)の底面には、電
池ボックス(4)を開閉するための電池蓋(3)が取り付け
られている。電池蓋(3)は、その基端部に、互いに逆向
きに突出する2本の枢軸(31)(31)を具え、これらの枢軸
(31)(31)がケーシング(1)に係合することによって、電
池蓋(3)が開閉可能に枢支されており、図示省略するロ
ック機構によって閉じ位置にてケーシング(1)にロック
される。電池蓋(3)には、凹部(32)内に、電池蓋(3)の
ロックを解除するためのノブ(30)が突設されている。
又、電池蓋(3)の内面には、夫々2本の電池の異極端子
どうしを接続するための第1及び第2の電極板(6)(61)
がビス止め固定されている。
【0013】レンズ蓋(2)は、具体的には図3及び図4
に示すガイド機構(7)(7)によって、ケーシング(1)の
前面に摺動可能に取り付けられており、同図に示す軟係
止機構(8)によって、閉じ位置と開き位置に軟係止され
る。又図4に示す如く、ケーシング(1)の内面には、カ
メラ本体の電気回路に電源を供給するためのパワースイ
ッチ(90)が取り付けられており、該パワースイッチ(90)
には、レンズ蓋(2)の閉じ位置から開き位置への移動に
連動してパワースイッチ(90)をオフからオンに切り換え
るスイッチ機構(86)が連繋している。次に、ガイド機構
(7)、軟係止機構(8)及びスイッチ機構(96)の具体的構
造について説明する。
【0014】ガイド機構(7) 図3及び図4に示す如く、ケーシング(1)前面の上端部
及び下端部には、前述のレール(5)(51)が形成され、こ
れらのレール(5)(51)の背部には、レール長手方向に沿
って伸びるガイド溝(52)(52)が凹設されている。前述の
如くレール(5)(51)は湾曲しており、これに応じてガイ
ド溝(52)(52)も湾曲している。又、ケーシング(1)の前
面には、図1に示す如くレンズ(10)の上下に、レンズ蓋
(2)の摺動方向に沿って伸びる一対の突条(70)(70)が形
成されている。
【0015】一方、レンズ蓋(2)の内面には、その上下
の端部に、ポリアセタール(POM)樹脂製の一対のベー
ス(71)(71)が貼着固定されており、各ベース(71)には、
相手ベース(71)に向けて突出する2本の係合ピン(72)(7
2)が一体に成形されている。又、レンズ蓋(2)の内面に
は、前記ケーシング(1)の突条(70)(70)と対向する位置
に、超高分子量ポリエチレン樹脂製の一対の滑りシート
(73)(73)が貼着固定されている。尚、レンズ蓋(2)の内
面は、一対の滑りシート(73)(73)の近傍領域が平面に形
成されており、これに伴って滑りシート(73)の表面も平
面を形成している。又、レンズ蓋(2)の内面には、その
両端部に、一対のリブ(20)(20)が突設されている。
【0016】図3の如くレンズ蓋(2)がケーシング(1)
に係合した状態で、レンズ蓋(2)の上下に夫々2本ずつ
配設された係合ピン(72)〜(72)は、ケーシング(1)のガ
イド溝(52)(52)に嵌まって、各係合ピン(72)の周面がガ
イド溝(52)(52)のレンズ蓋(2)側の垂直ガイド面(52a)
に摺接すると共に、レンズ蓋(2)の滑りシート(73)(73)
とケーシング(1)の突条(70)(70)とが互いに摺接する
(図5参照)。これによって、レンズ蓋(2)は、ケーシン
グ(1)の表面とは非接触状態で、ケーシング(1)に摺動
可能に支持されることとなる。尚、係合ピン(72)及び滑
りシート(73)は前述の如く摩擦係数の小さな材質から形
成されているので、レンズ蓋(2)は軽微な力で移動させ
ることが出来る。
【0017】上述の如くケーシング(1)のレール(5)(5
1)及び突条(70)はケーシング(1)の前方へ膨らんだ湾曲
形状を有しているが、ケーシング(1)に対するレンズ蓋
(2)の支持状態は、図5の如くレンズ蓋(2)の係合ピン
(72)(72)及び滑りシート(73)によってケーシング(1)を
前後から挟持するものであって、レンズ蓋(2)の摺動方
向に関しては、図中に示す接触点P0、P1、P2の3
点支持を基本としているから、レール(5)(51)や突条(7
0)の湾曲形状に多少の誤差があったとしても、レンズ蓋
(2)は閉じ位置と開き位置の間をがたつくことなく、ス
ムーズに摺動することになる。
【0018】軟係止機構(8) 図3及び図4に示す如く、ケーシング(1)の内面には、
前記撮影レンズが取り付けられるべきレンズ取付け孔(1
6)の側部に、円筒片(80)が垂直に突設されると共に、一
対の固定用ボス(17)(17)と位置決め用ボス(95)とが突設
されている。円筒片(80)には、ケーシング(1)表面に至
る貫通孔(80a)が開設され、該貫通孔(80a)には、鋼鉄製
のボール(81)と、該ボール(81)をレンズ蓋(2)側へ付勢
するためのコイルスプリング(82)が収容される。そし
て、円筒片(80)の開口縁に被さって圧縮状態のコイルス
プリング(82)に抜け止めを施す抜止め部材(9)が、前記
位置決め用ボス(95)に係合して位置決めが施されると共
に、前記一対の固定用ボス(17)(17)にビス止め固定され
る。尚、抜止め部材(9)には、コイルスプリング(82)の
中央空間へ嵌入する軸片(94)が突設されており(図6参
照)、これによって円筒片(80)内におけるコイルスプリ
ング(82)の位置決め及び座屈変形の防止が図られてい
る。
【0019】一方、レンズ蓋(2)の内面には図4に示す
如く、前記ケーシング(1)の貫通孔(80a)に対向させ
て、レンズ蓋(2)の摺動に伴ってボール(81)が転動すべ
きボール転動面(84)が、レンズ蓋(2)の摺動方向に沿っ
て帯状に形成されており、該ボール転動面(84)を挟んで
上下には、ボール(81)の脱落を防止するための一対のガ
イド条(83)(83)が突設されている。更に、レンズ蓋(2)
の内面には、一対のガイド条(83)(83)を包囲して、ポリ
カーボネート樹脂製の枠体(85)が固定されている。該枠
体(85)を構成する左右一対の垂直枠片(85a)(85b)とレン
ズ蓋(2)の両端部に突設されたリブ(20)(20)との間に
は、所定の間隔が設けられて、レンズ蓋(2)の閉じ状態
及び開き状態にてボール(81)が嵌まり込むべき左右一対
の凹部(86)(86)が形成されている。
【0020】垂直枠片(85a)(85b)は、図6の如くボール
転動面(84)の高さ位置より高く形成されており、コイル
スプリング(82)によって付勢されたボール(81)は、コイ
ルスプリング(82)の付勢に抗して、ボール転動面(84)と
垂直枠片(85a)(85b)の段差を乗り越え、ボール転動面(8
4)から凹部(86)へ嵌まり込むことによって、レンズ蓋
(2)を閉じ位置或いは開き位置にて軟係止するのであ
る。ここで、レンズ蓋(2)の閉じ位置及び開き位置は、
図3及び図4に示す如くケーシング(1)の前面に突設し
たストッパー(50)が、レンズ蓋(2)の両端部に突設した
リブ(20)(20)に当たることによって規定される。
【0021】レンズ蓋(2)が完全に閉じられた状態で、
ボール(81)は図6中に実線で示す如く左側の凹部(86)に
嵌まり込むこととなるが、該ボール(81)は、垂直枠片(8
5a)の角部と接触したまま、レンズ蓋(2)のリブ(20)と
は非接触の状態を保っている。又、レンズ蓋(2)が完全
に開かれた状態では、ボール(81)は図中に二点鎖線で示
す如く右側の凹部(86)に嵌まり込むこととなるが、該ボ
ール(81)は、垂直枠片(85b)の角部と接触したまま、レ
ンズ蓋(2)のリブ(20)とは非接触の状態を保っている。
従って、垂直枠片(85a)(85b)に比べて強度の低いリブ(2
0)が、レンズ蓋(2)の開閉に伴うボール(81)の衝突によ
って損傷を受けることはない。尚、垂直枠片(85a)(85b)
は、ボール(81)から直接に衝突力を受けるが、硬質のポ
リカーボネート樹脂から形成されているので、磨耗や損
傷の虞れはない。
【0022】又、ボール(81)が図6中に一点鎖線で示す
如くレンズ蓋(2)のボール転動面(84)上を転動している
状態で、コイルスプリング(82)は自然長に近い長さまで
伸びることとなる。従って、レンズ蓋(2)を閉じ位置と
開き位置の間で往復移動させる過程で、ボール(81)はボ
ール転動面(84)に僅かな力で押し付けられるに過ぎず、
ボール転動面(84)が磨耗する虞れはない。又、レンズ蓋
(2)を移動させるのに必要な力は軽微である。
【0023】上記軟係止機構(8)の組立においては、先
ず、ケーシング(1)の前面にレンズ蓋(2)を係合させた
後、ケーシング(1)の内面側から、円筒片(80)の貫通孔
(80a)へボール(81)及びコイルスプリング(82)を挿入
し、更に抜止め部材(9)をビス止め固定することによっ
て、コイルスプリング(82)の抜け止めを施す。従って、
組立作業は容易であり、作業能率の改善が可能である。
【0024】スイッチ機構(96) 図4に示す如く、ケーシング(1)の内面に固定された抜
止め部材(9)には、前述のパワースイッチ(90)が取り付
けられており、該パワースイッチ(90)には、オン/オフ
操作のためのスイッチ片(90a)がケーシング(1)内面へ
向けて突設されている。ケーシング(1)には、抜止め部
材(9)との対向部に、垂直に伸びる長孔(18)が開設さ
れ、その下方位置には、ガイドピン(19)が突設されてい
る。ケーシング(1)の内面と抜止め部材(9)の間には、
パワースイッチ(90)のスイッチ片(90a)を直接にオン/
オフするためのスライド片(91)が配置されている。スラ
イド片(91)には、ケーシング(1)の長孔(18)に遊嵌する
スライドピン(93)が突設されると共に、ケーシング(1)
のガイドピン(19)が遊嵌する長孔(92)が垂直に長く開設
されている。これによって、スライド片(91)はケーシン
グ(1)に垂直方向の摺動が可能に支持されることにな
る。尚、スライド片(91)のスライドピン(93)はケーシン
グ(1)の長孔(18)を貫通して、その先端部がレンズ蓋
(2)側へ突出している。
【0025】一方、レンズ蓋(2)の内面にはカム溝(21)
が形成され、該カム溝(21)には、ケーシング(1)から突
出するスライドピン(93)の先端部が摺動可能に係合して
いる。従って、レンズ蓋(2)を左右に移動させると、カ
ム溝(21)によってスライドピン(93)が駆動され、スライ
ド片(91)は上下に移動することになる。該スライド片(9
1)の移動経路には、前記パワースイッチ(90)のスイッチ
片(90a)が介在している。ここで、カム溝(21)は、レン
ズ蓋(2)の閉じ位置から開き位置まで移動によってスラ
イド片(91)を下方の移動端から上方の移動まで移動させ
る様、カム曲線が設計されている。従って、レンズ蓋
(2)が閉じた状態でパワースイッチ(90)はオフとなって
いるが、レンズ蓋(2)が開かれると、該レンズ蓋(2)の
移動に連動してパワースイッチ(90)はオフからオンに切
り換えられ、この結果、カメラ本体の電気回路に電源が
供給される。
【0026】尚、パワースイッチ(90)は従来のデジタル
スチルカメラにも装備されており、該パワースイッチ(9
0)をケーシング(1)の内面に取り付けるために、何らか
の取付け部材が必要であったが、本実施例では、軟係止
機構(8)を構成する抜止め部材(9)にパワースイッチ(9
0)を取り付けることとして、部品点数の削減を図ってい
るのである。
【0027】上記実施の形態の説明は、本発明を説明す
るためのものであって、特許請求の範囲に記載の発明を
限定し、或は範囲を減縮する様に解すべきではない。
又、本発明の各部構成は上記実施の形態に限らず、特許
請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能で
ある。例えば本発明は、上述のデジタルスチルカメラに
限らず、レンズ蓋を具えた種々のカメラや、その他の開
閉蓋機構に実施出来るのは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施したデジタルスチルカメラの斜視
図である。
【図2】該デジタルスチルカメラの底面図である。
【図3】ガイド機構及び軟係止機構の構造を示す図1A
−Aに沿う断面図である。
【図4】ガイド機構、軟係止機構及びスイッチ機構の分
解斜視図である。
【図5】ガイド機構の機能を説明する一部破断平面図で
ある。
【図6】軟係止機構の動作を説明する水平断面図であ
る。
【符号の説明】
(1) ケーシング (2) レンズ蓋 (5) レール (51) レール (52) ガイド溝 (7) ガイド機構 (70) 突条 (72) 係合ピン (73) 滑りシート (8) 軟係止機構 (80) 円筒片 (80a) 貫通孔 (81) ボール (82) コイルスプリング (84) ボール転動面 (85a) 垂直枠片 (85b) 垂直枠片 (86) 凹部 (9) 抜止め部材 (96) スイッチ機構 (90) パワースイッチ (91) スライド片 (21) カム溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 前面が前方へ膨らんだ湾曲面を呈するパ
    ネルと、パネルの前面に摺動可能に取り付けられた開閉
    蓋とを具えた開閉蓋機構において、パネルには、前面
    に、開閉蓋の摺動方向に伸びる1或いは複数本の突条が
    形成されると共に、前面を挟む上面及び下面に夫々、前
    面に沿って湾曲するガイド溝が凹設され、開閉蓋の内面
    には、パネルの突条に摺接する滑り面が形成されると共
    に、開閉蓋の上下両端部には夫々、パネルのガイド溝の
    開閉蓋側のガイド面に摺接する2本の係合ピンが突設さ
    れていることを特徴とする開閉蓋機構。
  2. 【請求項2】 撮影レンズ(10)を設置した前面が前方へ
    膨らんだ湾曲面を呈するケーシング(1)と、ケーシング
    (1)の前面に摺動可能に取り付けられて撮影レンズ(10)
    の前面を開閉するためのレンズ蓋(2)とを具えたカメラ
    のレンズ蓋機構において、ケーシング(1)には、前面
    に、レンズ蓋(2)の摺動方向に伸びる1或いは複数本の
    突条(70)が形成されると共に、前面を挟む上面及び下面
    に夫々、前面に沿って湾曲するガイド溝(52)が凹設さ
    れ、レンズ蓋(2)の内面には、ケーシング(1)の突条(7
    0)に摺接する滑り面が形成されると共に、レンズ蓋(2)
    の上下両端部には夫々、ケーシング(1)のガイド溝(52)
    のレンズ蓋(2)側のガイド面(52a)に摺接する2本の係
    合ピン(72)(72)が突設されていることを特徴とするカメ
    ラのレンズ蓋機構。
  3. 【請求項3】 レンズ蓋(2)の滑り面は平面に形成され
    ている請求項2に記載のレンズ蓋機構。
  4. 【請求項4】 ケーシング(1)の表面とレンズ蓋(2)の
    内面とは、突条(70)と滑り面との接触部を除く領域で、
    互いに非接触に保持されている請求項2又は請求項3に
    記載のレンズ蓋機構。
JP25838696A 1996-09-30 1996-09-30 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構 Pending JPH10104707A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25838696A JPH10104707A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25838696A JPH10104707A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10104707A true JPH10104707A (ja) 1998-04-24

Family

ID=17319528

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25838696A Pending JPH10104707A (ja) 1996-09-30 1996-09-30 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10104707A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100422841C (zh) * 2003-03-03 2008-10-01 奥林巴斯株式会社 照相机
JP2009098415A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Sony Corp 電子機器
WO2010114099A1 (ja) * 2009-04-03 2010-10-07 オリンパス株式会社 バリアユニット
CN113853549A (zh) * 2020-04-28 2021-12-28 深圳市大疆创新科技有限公司 快拆结构、拍摄设备及可移动平台

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100422841C (zh) * 2003-03-03 2008-10-01 奥林巴斯株式会社 照相机
JP2009098415A (ja) * 2007-10-17 2009-05-07 Sony Corp 電子機器
WO2010114099A1 (ja) * 2009-04-03 2010-10-07 オリンパス株式会社 バリアユニット
CN113853549A (zh) * 2020-04-28 2021-12-28 深圳市大疆创新科技有限公司 快拆结构、拍摄设备及可移动平台

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3678188B2 (ja) バッテリパック充電装置
US4442478A (en) Automatically actuated enclosure light
US4483355A (en) Vanity case
US5608478A (en) Camera with lock-controlling lens barrier
JP3612744B2 (ja) 蓋装置
JP2859254B1 (ja) 電池収納構造
JP2003116228A (ja) バッテリパック充電装置
JPH10104707A (ja) 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構
JPH11274751A (ja) 小型電子機器の着脱装置
JPH10104706A (ja) 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構
JP3357799B2 (ja) 開閉蓋機構及びカメラのレンズ蓋機構
US5315336A (en) Battery housing structure
US20030142974A1 (en) Moving mechanism of camera barrier
JP2642885B2 (ja) 引戸の案内装置
US4875640A (en) Tape cartidge
JP4196032B2 (ja) スライドカバーを有するカメラ
JPH0143784Y2 (ja)
JP3949762B2 (ja) カメラの移動部材保持機構
JPH0427066Y2 (ja)
JPH0991915A (ja) ディスクカートリッジ
JPH079277Y2 (ja) 電子機器
JP3543333B2 (ja) 収納部の蓋装置
JP3806683B2 (ja) パック電池
JPH0643786Y2 (ja) カメラの電池室用蓋体の取付け構造
JP2000137264A (ja) スライドカバーを有するカメラ