JPH10104199A - ガルバニ電池式ガスセンサー - Google Patents

ガルバニ電池式ガスセンサー

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JPH10104199A
JPH10104199A JP8280196A JP28019696A JPH10104199A JP H10104199 A JPH10104199 A JP H10104199A JP 8280196 A JP8280196 A JP 8280196A JP 28019696 A JP28019696 A JP 28019696A JP H10104199 A JPH10104199 A JP H10104199A
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JP
Japan
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gas
detection electrode
electrode
sensor
gas sensor
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Pending
Application number
JP8280196A
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English (en)
Inventor
Noriaki Kanamaru
訓明 金丸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Original Assignee
Shimadzu Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ガルバニ電池式ガスセンサーでCO2を検出
可能にする。 【解決手段】 センサー本体2はその底部に被験ガスと
接触するための孔4があけられており、センサー本体2
内の底部から検知極6、SPE膜8、対極14の順に配
置され、センサー本体2内には内部電解液18としてフ
タル酸水素カリウム、塩酸及び塩化カリウムを含む水溶
液が入れられている。検知極6と対極14の間での通電
量を測定するために、検知極6と対極14の間に電流計
24が接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はガス中のCO2濃度
を測定する定電位電解式ガスセンサーに関するものであ
る。ガス中の特定成分の濃度を電気化学的に検出するガ
スセンサーの代表的なものとして定電位電解式ガスセン
サーとガルバニ電池式ガスセンサーがあり、本発明はそ
のうちのガルバニ電池式ガスセンサーに関するものであ
る。ガスセンサーは、採取した試料ガスを分析する計測
機や、ガス中の特定成分濃度を制御する制御機や、内燃
機関や外燃機関からの排ガス中の特定成分の濃度測定な
どに用いられている。
【0002】
【従来の技術】本来、ガルバニ電池式ガスセンサーは、
センサー自体が電池として働くセンサーであって、電解
質の一方にカソード(還元極)、他方にアノードを配置
し、これらの電極を外部回路で結ぶことで、測定物質
(被検物質)の関与する酸化還元反応を生じさせ、その
電流値により測定物質量を知るものである。特に、測定
物質の電極への供給が律速になるように電極の気相側に
隔膜と呼ばれる物理的な拡散膜を配すると、測定物質濃
度に電流値が比例するようになる。特に、本発明の対象
とするガルバニ電池式ガスセンサーでは、有機固体高分
子電解質体に接して気相側に貴金属層の検知極(作用極
ともいう)を配置し、内部電解液側にはその有機固体高
分子電解質体に接して対極を配置し、検知極と対極との
間の通電量により検知極に接する気相中の特定ガスの濃
度を検出する。
【0003】有機固体高分子電解質体はSPE(Solid
Polymer Electrolyte)と称されており、特定のイオン
種のみを選択的に透過させることができる。そのSPE
上に無電解メッキなどの手法を用いて貴金属薄膜を直接
形成し、その貴金属薄膜を気相側に配置して検知極とし
ている。SPE上の貴金属薄膜は多孔性であり、これが
気相中のガスを透過させる物理的な拡散膜として働くこ
とにより、センサー出力である短絡電流に直線性を与え
ている。ガルバニ電池式ガスセンサーの特徴としては、
ガス濃度に対して出力電流が比例し、特定のガスにしか
応答しない選択性を持ち、応答速度が速い等の点を挙げ
ることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ガルバニ電池式ガスセ
ンサーで測定される成分としては、O2、O3、CO、C
38、C818、HCHO、H2、NO2、NO、SO2
どがあるが、CO2を測定するものは知られていない。
そこで、本発明はCO2に応答可能で常温で動作可能な
ガルバニ電池式ガスセンサーを提供することを目的とす
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は陰イオンのみを
透過させるSPEの一方が気相に接触し、他方が内部電
解液に接触しており、そのSPEに接して気相側に貴金
属層の検知極を配置し、内部電解液側にはそのSPEに
接して対極を配置し、検知極と対極との間の通電量によ
り気相中の特定ガスの濃度を検出するガルバニ電池式ガ
スセンサーであり、特定ガスとしてCO2を検出するた
めに、内部電解液としてフタル酸水素カリウム、塩酸及
び塩化カリウムを含む水溶液を使用することを特徴とし
ている。
【0006】内部電解液の組成は次の範囲内に設定する
のが好ましい。 フタル酸水素カリウム 0〜2g 塩酸 0〜0.5g 塩化カリウム 0〜25.5g いずれも溶媒としての水100ml中の量であり、0は
含まない。塩化カリウムに関しては、各温度での飽和量
まで添加することができる。
【0007】
【実施例】図1に一実施例を示す。センサー本体2はそ
の底部に被験ガスと接触するための孔4があけられてお
り、センサー本体2内の最も底部には検知極6が配置さ
れている。検知極6は、基材としての繊維凝集体シート
である導電性多孔性カーボンシート(クレカの製品:ク
レカペーパーE−704)を用い、その一方の面に50
0〜2000Å、好ましくは600〜700Åの金薄膜
を形成したものである。検知極6の金薄膜上には内部電
解液側(図では上側)にSPE膜(旭硝子の製品:セレ
ミオンASV)8が配置され、SPE膜8上には内部電
解液側に対極14として銀製の網が配置され、さらにそ
の対極14上に多孔質のカーボンシート16が配置され
ている。センサー本体2内には内部電解液18が入れら
れている。SPE膜8上の周辺部には液漏れを防ぐOリ
ング19が設けられている。
【0008】内部電解液18は次の要領で調製したもの
である。まず、0.2Mのフタル酸カリウム(C64(C
OOH)(COOK))水溶液50.0mlと0.2Mの塩
酸(HCl)20.3mlに蒸留水を加えて全体を20
mlとしてpHが約3のバッファ溶液を調製する。その
バッファ溶液に塩化カリウム(KCl)を飽和するまで
添加する。
【0009】検知極6と対極14の間での通電量を測定
するために、検知極6には金のリード線20が接続さ
れ、対極14には銀のリード線22が接続され、リード
線20と22の間には電流計24が接続されている。検
知極6の金薄膜は、スパッタリング法、蒸着法、CVD
法、電解メッキ法、無電解メッキ法、スピンコート法な
ど種々の方法により形成することができる。
【0010】このCO2ガスセンサーでは、加湿された
被検ガスが検知極6側から接触すると、被検ガス中のC
2濃度に対応した電流が対極14から外部回路22,
24,20を通って検知極6に流れる。その電流値が電
流計24により検出される。
【0011】この実施例の測定結果を示す。電流計24
としてゼロシャントアンメーターを用い、ガス希釈機
(エステック製:SGD−SC−5L)及び流量計を用
いて、初めセンサーにボンベ空気を流し、その後300
ppmの空気希釈CO2ガスを導入してセンサーからの
出力電流を電流計24で検出した。図2(A)はその結
果の応答波形を示したものであり、300ppmのCO
2に対して約10nAの出力が得られた。
【0012】図2(B)は、実施例のセンサーに人間の
呼気をあてた場合の応答波形を示したものである。瞬時
に500〜800nAの応答が得られた。また、実施例
のセンサーに相対湿度が0%と100%のボンベからの
空気、NOガス及びNO2ガスをそれぞれあてたが、い
ずれも応答は示さなかった。
【0013】SPE上の貴金属薄膜は多孔性であるとは
言え、ガスがSPEに到達する際の抵抗となる。そのた
め高感度化を図り、より低濃度なガスを検知する上で妨
げとなっている。実施例はSPE上へのガスの到達量を
増加させることにより高感度化を図っている。そのた
め、具体的にはSPE上に検知極としての貴金属層を直
接形成することはせず、検知極としてはガスの通りのよ
い繊維凝集体シートを検知極の基材とし、それに貴金属
薄膜を形成したものを検知極として採用する。検知極は
SPEと直接接触していなければならないが、その接触
は機械的接触により実現する。このように、実施例で
は、検知極が繊維凝集体シート上に形成された貴金属薄
膜であるので、検知極部分のガスの透過性が改善され、
電極、気相、SPEよりなる3相界面へのガスの到達量
が増加してセンサーの感度が上がる。しかし、本発明で
は検知極としてSPE上に貴金属薄膜を直接形成しても
よい。検知極の貴金属の材質、固体電解質SPEの種
類、対極の種類、内部電解液の各成分の濃度などを適宜
変更することができる。
【0014】
【発明の効果】本発明では、内部電解液としてフタル酸
水素カリウム、塩酸及び塩化カリウムを含む水溶液を使
用したので、常温でも数100ppmオーダーのCO2
に応答可能なセンサーが得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例を示す断面図である。
【図2】同実施例における応答波形を示す波形図であ
り、(A)は空気希釈300ppmCO2、(B)は人
間の呼気をそれぞれ測定したものである。
【符号の説明】
6 検知極 8 SPE 14 対極 16 カーボンシート 18 内部電解液

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰イオンのみを透過させる有機固体高分
    子電解質体の一方が気相に接触し、他方が内部電解液に
    接触しており、その有機固体高分子電解質体に接して気
    相側に貴金属層の検知極を配置し、内部電解液側には前
    記有機固体高分子電解質体に接して対極を配置し、検知
    極と対極との間の通電量により前記気相中の特定ガスの
    濃度を検出するガルバニ電池式ガスセンサーにおいて、 前記内部電解液としてフタル酸水素カリウム、塩酸及び
    塩化カリウムを含む水溶液が使用されており、気相中の
    CO2を検出することを特徴とするガルバニ電池式ガス
    センサー。
JP8280196A 1996-09-30 1996-09-30 ガルバニ電池式ガスセンサー Pending JPH10104199A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110272280A1 (en) * 2009-01-30 2011-11-10 National University Corporation Okayama University Ion Sensor

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20110272280A1 (en) * 2009-01-30 2011-11-10 National University Corporation Okayama University Ion Sensor
US8608927B2 (en) * 2009-01-30 2013-12-17 National University Corporation Okayama University Ion sensor

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