JPH10104053A - 重量測定装置 - Google Patents

重量測定装置

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JPH10104053A
JPH10104053A JP25677396A JP25677396A JPH10104053A JP H10104053 A JPH10104053 A JP H10104053A JP 25677396 A JP25677396 A JP 25677396A JP 25677396 A JP25677396 A JP 25677396A JP H10104053 A JPH10104053 A JP H10104053A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉末洗剤を容器に充填する生産工程を短時間
に終了したいが、投入時の衝撃により秤が激しく振動す
るために、振動の収束を待つ間は生産工程を一時停止さ
せる必要がある。 【解決手段】 ロードセルを反発力および抵抗によりモ
デル化し、粉末洗剤のロードセルへの衝突速度を測定す
ることにより各係数値を設定した運動方程式を立て、こ
の運動方程式の逆解法を行い、動的に変化する重量を逐
次同定することにより、振動するロードセルの出力電圧
値を入力として安定した被測定物体の重量値を得る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は被測定物の重量測定
に利用する。本発明は工場の生産ラインに利用するに適
する。本発明は振動が発生している環境下で被測定物の
重量を安定的に測定する技術に関する。本発明は粉体
(粉粒体を含む)または液体を短い時間に容器に規定量
充填するために開発されたが、他に広く利用することが
できる。
【0002】
【従来の技術】洗剤などのように、商品となる物が粉体
(粉粒体を含む)または液体の場合には、この商品とな
る粉体または液体を容器に規定量充填してこれを販売す
る。したがって、この充填工程は生産ラインにおける重
要な一工程である。以下では、粉末洗剤を例にとって説
明する。
【0003】粉末洗剤を容器に規定量充填する工程で
は、初めに容器の8分目程度の量の粉末洗剤を投入する
(これを大投入という)。この大投入によって、容器を
載せた秤の台は激しく振動する。この振動が収束し、秤
の計測値が安定するのを待ち、再び秤の台に振動が発生
しないように、残りの粉末洗剤を静かに投入する(これ
を小投入という)。
【0004】ここで、初めに容器の8分目程度の量の粉
末洗剤を投入するのは、これ以上の重量を投入すれば秤
の振動がさらに激しくなり、振動が収束するのに要する
時間が長くなるためである。また、この大投入の時点で
は秤が振動し、この振動のために秤が重量を計測するこ
とが困難であるため、もし、入れ過ぎとなってもこれを
検出することは不可能である。そこで、入れ過ぎること
がないようにとの配慮から8分目程度を大投入の最大限
とすることが妥当である。
【0005】図10は従来の充填方法を説明するための
図である。横軸に時間(sec)をとり、縦軸に充填量
(g)をとる。図10の例では秤の安定待時間として約
1秒を要している。大投入が開始されてから小投入が終
了するまでの時間は約5秒を要している。粉末洗剤の投
入を制御しているシャッタは、大投入および小投入のた
めに2回開閉を行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】生産効率を向上させる
ためには、生産工程に要する時間の短縮が不可欠であ
り、粉末洗剤の容器への充填に要する時間を短縮したい
との要望がある。しかし、上述したように、充填を素早
く行うため、容器に初めから最大重量に近い重量の粉末
洗剤を投入すれば、これが秤に一層激しい振動を与える
結果となり、さらに長い時間をかけて振動の収束を待た
なければ正確な重量測定ができなくなる。また、入れ過
ぎとなり検査に不合格となる製品が増加する確率が増え
る。
【0007】また、従来例の方法では、大投入を行って
からシャッタを閉じ、秤の安定を待つため、1工程の中
で2回、シャッタの開閉を行うため、機械的な動作に要
する時間にも数秒程度を要する。
【0008】図11はロードセルの衝突ノイズおよび固
有振動を示す図である。固有振動はロードセルに一定の
瞬発力を与えると発生する規則的な振動であり、衝突ノ
イズはロードセルに被測定物が衝突することにより発生
する不規則な振動である。ローパスフィルタあるいはカ
ルマンフィルタを用いることにより、信号を平滑化する
ことでロードセルの固有振動を除去する技術は知られて
いる(特開平5−256687、特開平7−25621
6、特開平7−333045、特公平5−69175、
特開平2−22703)。しかし、被測定物の衝突に起
因する不規則な振動である衝突ノイズについては、これ
を除去する技術の開示はない。
【0009】本発明は、このような背景に行われたもの
であって、充填工程に要する時間を短縮することができ
る重量測定装置を提供することを目的とする。本発明
は、秤の振動の収束を待つことなく被測定物の重量を測
定することができる重量測定装置を提供することを目的
とする。本発明は、被測定物を載せた秤の振動の有無に
かかわらず被測定物の重量を測定することができる重量
測定装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、ロードセル
と、このロードセルにより支持され被測定物を載置する
台と、前記ロードセルの変位に対応する電気信号を前記
被測定物の重量値に変換する手段とを備えた重量測定装
置である。本発明の特徴とするところは、被測定物が前
記台の上に落下することにより発生する前記台の振動の
記録を保持する手段と、この記録を参照し被測定物の重
量値を前記振動が生じている期間に演算する手段とを備
えたところにある。
【0011】すなわち、重量値の振動の状況によって被
測定物の重量値を測定することにより、秤の台が振動し
ている時間内でも被測定物の重量値を測定することがで
きる。したがって、秤の台の振動が収束するまで測定を
待つ必要がなくなる。これにより、初めから最大重量に
近い重量の被測定物を投入し、これによる振動が発生し
ても重量測定には何らの支障もないため、初めは控え目
に投入するといった配慮をする必要がなくなる。その他
にも、例えば、1回目の被測定物の投入を行ってから、
いったんシャッタを閉じて振動の収束を待ち、再び、シ
ャッタを開いて2回目の投入を行うといった複雑な工程
を用いることなく、連続的に規定値までの投入を行うこ
とができるため、シャッタの開閉に要する時間なども短
縮することができる。
【0012】前記記録は前記台を押下する際に発生する
反発力kおよび抵抗cをモデル化したパラメータを含
み、前記演算する手段は、時間tとともに変化する前記
ロードセルの変位をx(t) 、被測定物の前記台への衝突
速度をU0 、重力加速度をGとするとき、重量値m(t)
を m(t) =〔(−k・x(t) −c・dx/dt)/
(((dx/dt−U0 )・d/dt)+(d2 x/d
2 )−G)〕 として演算することができる。このとき、前記衝突速度
0 は、被測定物として特定の物理的性質を有する物体
について、あらかじめ定められた高さから落下させたと
きの衝突速度が測定され、前記記録の一部として保持さ
れることが望ましい。この衝突速度U0 については、常
時、測定を行いながら重量値m(t)を演算することも
できる。しかしながら、被測定物として特定の物理的性
質を有する物体の重量値m(t)を繰り返し測定すると
きには衝突速度U0 を前記記録の一部として保持するこ
とにより処理時間を短縮することができる。
【0013】すなわち、運動方程式の逆解法を行い、動
的に変化する重量を逐次同定することにより、振動する
ロードセルの出力電圧値を入力として安定した被測定物
の重量値を得ることができる。
【0014】前記特定の物理的特性を有する物体は粉体
であることができる。また、前記粉体はある時間にわた
り連続的に前記台の上に供給されるようにすることがで
きる。さらに、前記粉体の単位時間当たりの供給量は時
間の経過とともに小さくなるようにすることができる。
【0015】これにより、例えば、粉末洗剤を容器に充
填する工程に利用することができる。このとき、連続的
に供給される粉末洗剤の重量を逐次測定することができ
る。また、粉末洗剤の供給量を徐々に絞り、規定値に合
わせるように制御することができる。
【0016】前記演算する手段により演算された重量値
が所定重量値に達したときに出力信号を発生する手段を
備えることが望ましい。この出力信号により前記粉体の
供給を自動的に停止させる手段を備えることもできる。
【0017】本発明は、粉体(または粉粒体)の他に、
液体についても適用することができる。
【0018】
【発明の実施の形態】
【0019】
【実施例】本発明実施例の構成を図1を参照して説明す
る。図1は本発明実施例装置のブロック構成図である。
本発明実施例は粉末洗剤を容器に規定量充填する生産工
程に実施される。
【0020】本発明は、ロードセル2と、このロードセ
ル2により支持され被測定物を載置する台1と、ロード
セル2の変位に対応する電気信号を前記被測定物の重量
値に変換する手段としての変換部6とを備えた重量測定
装置である。
【0021】ここで、本発明の特徴とするところは、被
測定物が台1の上に落下することにより発生する台1の
振動の記録を保持する手段としての係数設定部11と、
この記録を参照し被測定物の重量値を前記振動が生じて
いる期間に演算する手段としてのフィルタ部7とを備え
たところにある。
【0022】前記記録は台1を押下する際に発生する反
発力kおよび抵抗cをモデル化したパラメータを含み、
フィルタ部7は、時間tとともに変化するロードセル2
の変位をx(t) 、被測定物の台1への衝突速度をU0
重力加速度をGとするとき、重量値m(t) を m(t) =〔(−k・x(t) −c・dx/dt)/
(((dx/dt−U0 )・d/dt)+(d2 x/d
2 )−G)〕 として演算する。
【0023】前記衝突速度U0 は、被測定物として特定
の物理的性質を有する物体について、あらかじめ定めら
れた高さから落下させたときの衝突速度が測定され、係
数設定部11に前記記録の一部として保持される。
【0024】前記特定の物理的特性を有する物体は、本
発明実施例では粉末洗剤である。また、粉末洗剤はある
時間にわたり連続的に台1の上に供給される。さらに、
粉末洗剤の単位時間当たりの供給量は時間の経過ととも
に小さくなる。
【0025】フィルタ部7により演算された重量値が所
定重量値に達したときに出力信号を発生し、この出力信
号により粉末洗剤の供給を自動的に調整するように生産
ラインの制御を行っている。
【0026】本発明実施例の動作を説明する。台1の上
には、被測定物が載せられる。本発明実施例では、被測
定物は粉末洗剤である。台1に結合されているロードセ
ル2は粉末洗剤の重量によって押下げられ、その変位量
に比例した電圧を発生する。この電圧は信号増幅器3に
よって増幅され、ローパスフィルタ4に入力される。ロ
ーパスフィルタ4は、サンプリング定理に基づく、アン
チエリアシングフィルタとして動作する。ローパスフィ
ルタ4の出力は、1kHzでサンプリングするAD変換
器5によりディジタル信号に変換される。AD変換器5
の出力はキャリブレーション装置10によって定期的に
較正される。変換部6はAD変換器5の出力電圧をロー
ドセル2の出力重量値として変換する。フィルタ部7は
このロードセル2の出力重量値を入力し粉末洗剤の重量
値を出力する。このとき、出力重量値は大投入の衝撃に
よって激しく振動している。係数設定部11により設定
された係数を用いた演算を行うことにより、フィルタ部
7はこの振動を論理的に吸収し安定した重量値を出力す
る。この重量値は表示装置9により数字として表示され
る。また、出力装置8により生産ラインの自動制御装置
に制御信号を送出することができる。
【0027】ここで、ロードセルのモデル化について図
2および図3を参照して説明する。図2はモデル化され
たロードセルを示す図である。図3は係数設定アルゴリ
ズムを示すフローチャートである。ロードセル2を図2
に示すような反発力kおよび抵抗cによりモデル化す
る。既知の重さW0 を持つ物体をロードセル2の上に載
せ、瞬発力を加えてロードセル2の持つ固有振動を発生
させる。図3に示すように、まず、既知の重さW0 およ
びサンプリング回数Nを設定する(S1)。初期化(j
=0)を行い(S2)、ロードセル出力重量値のサンプ
リングを行う(S3)。時間に関する1階微分 dwj /dt と、時間に関する2階微分 d2 j /dt2 を求める(S4)。続いて、 (1/(wj −w0 ))・(w0 /G)・(d2 j
dt2 ) と、 (1/(wj −w0 ))・(dwj /dt) とでデータの組みをつくる(S5)。あらかじめ設定さ
れたサンプリング回数Nまで上記手順を繰り返す(S
6)。N個のデータの組を使って最小2乗法で反発力k
および抵抗cを決定する(S7)。反発力kおよび抵抗
cは、これらのデータの組について線形の関係にあるた
め最小2乗法によって決定できる。反発力kおよび抵抗
cが k<0 or c<0 でなければ(S8)フローを終了する。
【0028】このようにモデル化されたロードセル2を
用いてフィルタ部7の係数の設定を行う。図4は反発力
kおよび抵抗cを用いてフィルタ部7の出力重量値と実
際の重量変化がほぼ一致していることを示すために行っ
た実験を説明するための図である。この例では、図4に
示すように、1個の重量が1.07gのボールを角度θ
(=45°)で台1の上に連続的に自由落下させる。こ
のときのフィルタ部7から出力される重量値〔g〕と、
実際の重量値m(t) とを時間の経過とともに比較する。
時間tとともに変化する重量値m(t) は、 m(t) =σ・(1/2)・G・sinθ・t2 により与えられる。ただし、tは時間(sec)であ
り、σはボール列の単位長さあたりの重量(1.78g
/cm)である。この比較結果により、反発力kおよび
抵抗cを用いたフィルタ部7の出力重量値と実際の重量
変化がほぼ一致していることがわかる。図5はフィルタ
部7の出力重量値(破線で示す)と実際の重量値(細い
実線で示す)との関係を示す図である。横軸に時間(s
ec)をとり、縦軸に重量(g)をとる。図4に示した
装置構成を用いて80個のボールを落下させ、フィルタ
部7の被測定物のロードセル2への衝突速度U0 を設定
する。図3に示すように設定された反発力kおよび抵抗
cと、図4に示すように設定された衝突速度U0 を用い
て、図5に示すように、ボールを台1上に落下させなが
ら時間の経過にしたがって変化するフィルタ部7の出力
重量値を測定した。激しく振動するロードセル出力値
(太い実線で示す)に対し、フィルタ部7の出力重量値
と実際の重量値とがほぼ一致して安定的に測定されてい
ることがわかる。
【0029】本発明実施例では、図3で示した方法によ
って反発力kおよび抵抗cを求め、粉末洗剤の衝突速度
0 は別途測定し、粉末洗剤の製造ラインにおける充填
工程の制御を行う。図6は粉末洗剤の製造ラインにおけ
る充填工程の動作を示すフローチャートである。起動ス
イッチをオンし(S11)、充填時間計測タイマを起動
し、重量計測を開始する(S12)。このとき、フィル
タ出力重量値を重量計測データとして逐次受けとる。大
投入位置にシャッタを移動して大投入を行う(S1
3)。このとき、 充填量>大投入充填量−大投入時の落差量 であれば(S14)、小投入位置にシャッタを移動して
小投入を行う(S15)。フィルタ部7から出力された
重量値の高周波ノイズを取り除くためにローパスフィル
タ4により移動平均を導入し、充填量の精度を保証する
(S16)。このとき、 充填量<目標充填量−小投入時の落差量 であれば(S17)、シャッタを閉じる(S18)。充
填時間測定タイマを停止する(S19)。
【0030】図7は充填量曲線とシャッタ開度曲線との
関係を示す図である。横軸に時間をとり、縦軸に充填量
をとる。大投入のためシャッタが開かれると、落差のた
め一定の時間遅れがあり、フィルタ部7の出力重量値が
上昇を始める。充填量が所定の値に達すると小投入が行
われるが、このとき、シャッタ開度は絞り込まれる。し
かし、従来例のように、シャッタを閉じることはなく、
流出量が減少するだけである。大投入量をWd とし、大
投入の落差量をΔWd とすれば、充填量が、 Wd −ΔWd となった時点でシャッタの開度X1が開度X2まで絞り
込まれ、小投入が行われる。目標充填量をWLとし、小
投入の落差量をΔWS とすれば、充填量が、 WL−ΔWS となった時点でシャッタを閉じる。
【0031】図8は本発明実施例の実測データを示す図
であるが、大投入終了後に小投入が行われ、この小投入
が終了するまでに要する投入所要時間は0.914秒で
あった。この後に落差量の分の投入時間があり、粉末洗
剤1500gを容器に充填する場合には、約1秒により
充填工程を完了することができる。
【0032】図9はフィルタ部7の動作を示すフローチ
ャートである。まず、i=0、m0=0.0として初期
化が行われる(S21)。続いて、ロードセル出力重量
値(wi )のサンプリングが行われる(S22)。時間
に関する1階微分 dwi /dt と、時間に関する2階微分 d2 i /dt2 を求める(S23)。続いて、 〔(1/k・dw/dt)−U0 〕dm/dt +〔(1/k・d2 w/dt2 )−G〕・m(t) =−w−c/k・dw/dt を逐次収集されるデータを用いて解いてゆく。ここでは
差分解法として、 mi =〔(−wi −c/k・dwi /dt)/(1/k
・dwi /dt−U0 )〕Δt−〔〔(1/k・ d2
i /dt2 −G)/(1/k・dwi /dt−
0 )〕−1〕mi-1 を用いた(S24)。これによりサンプリングタイミン
グTi における重量WTi の出力 WTi =mi ×G を行う(S25)。
【0033】本発明実施例は、粉体である粉末洗剤を例
にとって説明したが、この他に粉粒体、あるいは液体に
ついても同様に説明することができる。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
秤の振動の収束を待つことなく被測定物の重量を測定す
ることができるため、充填工程に要する時間を短縮する
ことができる。また、本発明によれば、被測定物を載せ
た秤の振動の有無にかかわらず被測定物の重量を測定す
ることができる重量測定装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例装置のブロック構成図。
【図2】モデル化されたロードセルを示す図。
【図3】係数設定アルゴリズムを示すフローチャート。
【図4】フィルタ部の出力重量値と実際の重量変化がほ
ぼ一致していることを示すための実験を説明するための
図。
【図5】フィルタ部の出力重量値と実際の重量値との関
係を示す図。
【図6】粉末洗剤の製造ラインにおける充填工程の動作
を示すフローチャート。
【図7】充填量曲線とシャッタ開度曲線との関係を示す
図。
【図8】本発明実施例の実測データを示す図。
【図9】フィルタ部の動作を示すフローチャート。
【図10】従来の充填方法を説明するための図。
【図11】ロードセルの衝突ノイズおよび固有振動を示
す図。
【符号の説明】
1 台 2 ロードセル 3 信号増幅器 4 ローパスフィルタ 5 AD変換器 6 変換部 7 フィルタ部 8 出力装置 9 表示装置 10 キャリブレーション装置 11 係数設定部

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ロードセルと、このロードセルにより支
    持され被測定物を載置する台と、前記ロードセルの変位
    に対応する電気信号を前記被測定物の重量値に変換する
    手段とを備えた重量測定装置において、 被測定物が前記台の上に落下することにより発生する前
    記台の振動の記録を保持する手段と、この記録を参照し
    被測定物の重量値を前記振動が生じている期間に演算す
    る手段とを備えたことを特徴とする重量測定装置。
  2. 【請求項2】 前記記録は前記台を押下する際に発生す
    る反発力kおよび抵抗cをモデル化したパラメータを含
    み、 前記演算する手段は、時間tとともに変化する前記ロー
    ドセルの変位をx(t)、被測定物の前記台への衝突速度
    をU0 、重力加速度をGとするとき、重量値m(t) を m(t) =〔(−k・x(t) −c・dx/dt)/
    (((dx/dt−U0 )・d/dt)+(d2 x/d
    2 )−G)〕 として演算する請求項1記載の重量測定装置。
  3. 【請求項3】 前記衝突速度U0 は、被測定物として特
    定の物理的性質を有する物体について、あらかじめ定め
    られた高さから落下させたときの衝突速度が測定され、
    前記記録の一部として保持される請求項2記載の重量測
    定装置。
  4. 【請求項4】 前記特定の物理的特性を有する物体は粉
    体である請求項3記載の重量測定装置。
  5. 【請求項5】 前記粉体はある時間にわたり連続的に前
    記台の上に供給される請求項4記載の重量測定装置。
  6. 【請求項6】 前記粉体の単位時間当たりの供給量は時
    間の経過とともに小さくなる請求項5記載の重量測定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記演算する手段により演算された重量
    値が所定重量値に達したときに出力信号を発生する手段
    を備えた請求項5または6記載の重量測定装置。
  8. 【請求項8】 前記出力信号により前記粉体の供給を自
    動的に停止させる手段を備えた請求項7記載の重量測定
    装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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