JPH10103777A - 燃焼機器 - Google Patents

燃焼機器

Info

Publication number
JPH10103777A
JPH10103777A JP8277005A JP27700596A JPH10103777A JP H10103777 A JPH10103777 A JP H10103777A JP 8277005 A JP8277005 A JP 8277005A JP 27700596 A JP27700596 A JP 27700596A JP H10103777 A JPH10103777 A JP H10103777A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
hot water
water supply
valve
temperature
heat exchanger
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP8277005A
Other languages
English (en)
Inventor
Hisayasu Watanabe
久恭 渡辺
Masato Kondo
正登 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Gastar Co Ltd
Original Assignee
Gastar Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Gastar Co Ltd filed Critical Gastar Co Ltd
Priority to JP8277005A priority Critical patent/JPH10103777A/ja
Publication of JPH10103777A publication Critical patent/JPH10103777A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Instantaneous Water Boilers, Portable Hot-Water Supply Apparatuses, And Control Of Portable Hot-Water Supply Apparatuses (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 再出湯時の高温出湯等を防止できると共に、
流量制御弁の寿命を長くできる燃焼機器を提供する。 【解決手段】 給湯バーナの給湯燃焼停止以降にV2
10の閉弁状態で再出湯が行われたときには高温出湯とな
ると判断されるときに、V2 開閉動作判断部37はV2
10の開信号を出力すると共に、この開信号が出力されて
いるときには、V1 弁絞り量設定部38により、出側湯温
センサ14の検出温度に基づいてV1 弁7の弁絞り量を可
変設定する。このV1 弁7の弁絞り量可変設定間隔を、
サンプリング間隔可変設定部39により、出側湯温センサ
14の検出温度が高いときには小さく、低いときには大き
く可変して行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は給水通路より導かれ
る水を給湯バーナ燃焼により加熱して給湯通路へ流出す
る給湯熱交換器を備えた燃焼機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃焼機器として代表的な給湯器には、周
知のように、給湯熱交換器と給湯バーナが設けられ、給
湯熱交換器の入側には給水通路が、出側には給湯通路が
それぞれ接続され、給湯通路は台所等の給湯栓へ導かれ
ている。給湯熱交換器は、給湯栓が開けられると、水供
給源から給水通路を介して導かれた水を給湯バーナの給
湯燃焼の熱を利用して加熱し、この加熱した湯を給湯通
路を通し給湯栓を介して出湯する。
【0003】ところで、周知のように、給湯栓の閉栓後
つまり給湯停止後(止湯後)、給湯熱交換器内に滞留し
た湯は、図10の実線カーブAに示すように、給湯停止後
すぐに後沸き(給湯熱交換器の保有熱量が給湯熱交換器
の滞留湯に伝わって滞留湯温が上昇する現象)によって
止湯前の給湯熱交換器湯温より高い湯温(オーバーシュ
ート)の湯となる。このオーバーシュートの湯が給湯栓
が開けられて給湯熱交換器から流れ出ると、湯の利用者
が定めた給湯設定温度より高めの湯が出湯し湯の利用者
に不快感を与えてしまうという問題が生じるが、従来
は、このような再出湯時の高温出湯を防止できる簡単な
管路構成の燃焼機器は提案されていなかった。
【0004】そこで、上記問題を解決するために、本出
願人は、例えば図4に示すように、給湯熱交換器1の入
側と出側を短絡するバイパス通路8と、バイパス通路の
開閉を行うバイパス通路開閉弁としてのV2 弁10を設
け、再出湯時の出湯湯温が給湯設定温度より予め定めた
設定範囲を越えて高くなると判断したときにV2 弁10を
開弁状態として次の出湯に備える燃焼機器を開発中であ
る(この開発中の燃焼機器は未だ公知にはなっていな
い)。この開発中の燃焼機器においては、バイパス通路
8の出側接続部Zの上流側の給湯通路4に、流量を開弁
量により制御する流量制御弁としてのV1 弁7を設けた
構成としており、V2 弁の開制御の際に、V1 弁の開弁
量の制御も共に行い、それにより、再出湯時の出湯湯温
が給湯設定温度となるように次の出湯に備えるようにし
ている。
【0005】このV1 弁7の開弁量制御(又は弁絞り量
制御)に際し、この開発中の燃焼機器においては、例え
ば給湯熱交換器1の出側の湯水温度を検出する給湯熱交
換器出側湯温センサとしての出側湯温センサ14を設け
て、この出側湯温センサの検出温度を予め定められたサ
ンプリングタイミング(例えば0.1 秒) で取り込み、こ
の検出温度に基づいてV1 弁の絞り量を前記サンプリン
グタイミング毎に設定して制御するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、給湯停止後
の後沸き特性は、例えば給湯設定温度等の給湯燃焼運転
条件によって異なるものであり、それに伴い、再出湯時
の出湯湯温特性も異なるものである。
【0007】しかしながら、上記開発中の燃焼機器にお
いては、前記の如く、出側湯温センサ14の検出温度を例
えば0.1 秒といった予め定められた短いサンプリングタ
イミングで取り込み、このサンプリングタイミング毎に
1 弁7の弁絞り量を設定して制御するようにしている
ために、出湯湯温特性にかかわらず、V1 弁7の絞り量
の可変制御が非常に頻繁に行われることになる。そのた
め、前記後沸き特性によっては、このような頻繁なV1
弁絞り量可変制御を行わなくてもよい場合にも、過剰に
1 弁7の可変制御が行われ、V1 弁7の寿命をむやみ
に短くしてしまう虞れがあった。
【0008】本発明は上記課題を解決するためのなされ
たものであり、その目的は、簡単な管路構成で再出湯時
の高温出湯を防止でき、しかも、燃焼機器に設けられる
流量制御弁の耐久性を確保することができる燃焼機器を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は次のような構成により課題を解決するため
の手段としている。すなわち、本発明は、給湯バーナ
と、給水通路より導かれる水を給湯バーナ燃焼の熱を利
用して加熱し給湯通路へ流出する給湯熱交換器と、該給
湯熱交換器を通る湯水の流量を開弁量により制御する流
量制御弁と、給湯熱交換器の出側の湯水温度を検出する
給湯熱交換器出側湯温センサと、給湯温度を設定するた
めの給湯温度設定手段とを備え、給湯バーナの給湯燃焼
停止から再出湯までの待機中に前記流量制御弁の絞り量
を予め定められる弁絞り量に設定して再出湯に備えるタ
イプの給湯器において、給湯燃焼停止中に前記給湯熱交
換器出側湯温センサの検出温度をサンプリングタイミン
グで取り込み、再出湯時の出湯湯温が前記給湯温度設定
手段で設定される設定温度に対して定められる給湯許容
温度となるように予め与えられた制御データに基づいて
前記流量制御弁の弁絞り量を前記サンプリングタイミン
グ毎に設定する弁絞り量設定部を有し、該絞り量設定部
は前記給湯熱交換器出側湯温センサの検出温度の取り込
みサンプリング間隔を該検出温度が高いときには小さく
検出温度が低いときには大きくなるように可変設定する
サンプリング間隔可変設定部を備えたことを特徴として
構成されている。
【0010】また、前記流量制御弁の弁絞り量をポテン
ショメータによって検出して流量制御弁の弁絞り量制御
を行う構成としたこと、前記流量制御弁の開弁量制御は
モータを駆動源としモータ駆動制御のパルス幅変調信号
のデューティーによって行う構成とし、弁絞り量制御デ
ータとして流量制御弁の基準位置からの流量制御弁弁絞
り量とパルス幅変調信号のデューティーの積算値との関
係データが与えられており、流量制御弁の基準位置から
のモータ駆動のデューティー積算値を直接的又は間接的
に検出し、前記関係データに基づいて流量制御弁の弁絞
り量を検出して流量制御弁弁絞り量制御を行う構成とし
たことも本発明の特徴的な構成とされている。
【0011】燃焼装置の給湯燃焼停止以降の後沸き特性
は、給湯設定温度等の様々な条件により異なるものであ
るが、燃焼機器の給湯熱交換器出側湯温センサ等により
検出される検出温度が高いときには、例えば図11の
(a)に示すように、オーバーシュートの割合が大き
く、その時間が短くなる特性を示し、一方、前記検出温
度が低いときには、例えば同図の(b)に示すように、
オーバーシュートの割合は小さいがその時間が長い台形
状のピークを有する特性となる。
【0012】そのため、再出湯時の出湯湯温が給湯温度
設定手段で設定される設定温度に対して定められる給湯
許容温度となるように流量制御弁の弁絞り量を設定する
場合に、図11の(a)に示したようなピークを有する後
沸き特性の場合には、流量制御弁の絞り量の可変設定を
頻繁に行う必要があり、一方、同図の(b)に示すよう
なピークを有する後沸き特性の場合には、流量制御弁の
弁絞り量可変設定をそれほど頻繁に行わなくとも支障は
ない。
【0013】上記構成の本発明においては、弁絞り量設
定部によって、給湯燃焼停止中に給湯熱交換器出側湯温
センサの検出温度をサンプリングタイミングで取り込
み、再出湯時の出湯湯温が給湯温度設定手段で設定され
る設定温度に対して定められる給湯許容温度となるよう
に、予め与えられた制御データに基づいて流量制御弁の
弁絞り量を前記サンプリングタイミング毎に設定する
が、このサンプリング間隔を、給湯熱交換器出側湯温セ
ンサの検出温度が高いときには小さく、検出温度が低い
ときには大きくなるように、サンプリング間隔可変設定
部によって可変設定するために、前記後沸き特性に対応
させて、的確に弁絞り量設定タイミングを可変設定する
ことが可能となる。
【0014】そのため、後沸き特性に対応して的確に弁
絞り量を設定して再出湯時の高温出湯等を防止すること
ができるし、流量制御弁の耐久性も確保することが可能
となり、上記課題が解決される。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図4には、本発明に係る燃焼機器
の第1実施形態例のシステム構成が示されており、この
燃焼機器は給湯器である。同図に示すように、この給湯
器には給湯バーナ2と、給水通路3より導かれる水を給
湯バーナ燃焼の熱を利用して加熱し、給湯通路4へ流出
する給湯熱交換器1とが設けられており、給湯熱交換器
1の出側に接続された給湯通路4は台所等の給湯栓19へ
導かれている。前記給湯熱交換器1には入側と出側を短
絡する固定バイパス通路5が並設され、この固定バイパ
ス通路5は給湯熱交換器1側に流れる流量と固定バイパ
ス通路5側に流れる流量の流量比が管路抵抗により予め
定めた流量比(例えば7対3〜8対2)となるように形
成されている。
【0016】また、前記給湯通路4には固定バイパス通
路出側接続部Xより下流側に、流量を開弁量により制御
する流量制御弁であるV1 弁7が介設されている。この
1弁7は駆動手段(例えばステッピングモータ)によ
り開弁量が可変制御されるもので、通常の給湯運転時に
は、V1 弁7は予め定められている最大開弁量に開弁さ
れ、給湯バーナの燃焼能力不足により出湯湯温が給湯設
定温度まで上昇しないときだけ、給湯設定温度の湯が出
湯するための燃焼能力に応じて開弁量の絞り制御が行わ
れる。このV1 弁7の介設位置より下流側の給湯通路4
と、固定バイパス通路5の入側接続部Yより上流側の給
水通路3とを短絡するバイパス通路8が形成されてい
る。バイパス通路8には該通路の開閉を行うバイパス通
路開閉弁であるV2 弁10が介設されている。
【0017】また、この給湯器には該給湯器の運転動作
を制御する制御装置20が設けられ、この制御装置20には
リモコン18が接続されている。リモコン18には給湯器の
利用者が給湯温度を設定するための給湯温度設定手段21
が形成されている。
【0018】なお、図中、17は燃焼ファンを示し、12は
水供給源から給水通路3を介して導かれた入水流量を検
出するための流量検出センサを示し、13は給水通路3の
入水の温度を検出するためのサーミスタ等の入水温度セ
ンサを示し、14は給湯熱交換器1の出側の湯水の温度を
検出するためのサーミスタ等の出側湯温センサを示すも
のである。
【0019】図1には本実施形態例において特徴的な制
御装置20の主要構成が示されている。この制御装置20
は、燃焼制御部33と、給湯バーナの給湯燃焼停止中(出
湯待機中)に、次の出湯時の出湯湯温が給湯設定温度と
なるようにV2 弁10の開閉制御とV1 弁7の開弁量制御
を行う出湯待機制御手段25を備えており、この出湯待機
制御手段25は、サンプリング部35と、T2cal検出部36
と、V2 開閉動作判断部37と、V1 弁絞り量設定部(V
1 弁絞り量制御部)38と、演算データ格納部40と、サン
プリング間隔可変データ格納部42と、弁絞り量検出手段
43とを有して構成されており、V1 弁絞り量設定部38は
サンプリング間隔可変設定部39を備えている。
【0020】燃焼制御部33は、予め定められたシーケン
スプログラムに従い、給湯バーナ2の給湯燃焼運転制御
等を行うものであり、この制御構成は周知であるのでそ
の説明は省略する。なお、燃焼制御部33は、給湯バーナ
2の給湯燃焼開始時に、給湯開始信号をサンプリング部
35とV1 弁絞り量設定部38とに加え、給湯燃焼停止時
に、給湯停止信号をサンプリング部35およびV1 弁絞り
量設定部38に加える。
【0021】上記サンプリング部35は入水温度センサ13
や出側湯温センサ14等の様々なセンサ出力や、リモコン
18の情報(例えば、給湯温度設定手段21の給湯設定温
度)等を予め定められたサンプリング時間間隔(例えば
0.1 秒)毎にサンプリングする構成を有している。
【0022】演算データ格納部40は記憶装置により形成
されており、この演算データ格納部40には次に示すT
2cal検出データが予め格納されている。このT2cal検出
データはバイパス通路8のV2 弁10が閉弁している状態
で出湯湯温が給湯設定温度となるための給湯熱交換器の
目標湯温T2calを検出するためのデータであり、本実施
形態例では、下記の(1)式と、総入水流量に対する予
め定めた給湯熱交換器1の流量比m(0<m<1)との
データがT2cal検出データとして演算データ格納部40に
格納されている。
【0023】 T2cal=(Ts −(1−m)T1 )/m・・・・・(1)
【0024】上記(1)式に示すTs は給湯設定温度を
表し、T1 は入水温度を表すもので、上記(1)式は次
のようにして導き出された。すなわち、出湯湯温が給湯
設定温度となるためには、給水通路3より導かれた総入
水流量Q0 の水を入水温T1から給湯設定温度Ts まで
上昇させるのに必要な熱量J0 (J0 =(Ts −T1
・Q0 ・C(ただしCは水の比熱))と、上記総入水流
量Q0 のうちの給湯熱交換器1を流れる流量QHE(QHE
=m・Q0 )の水を入水温T1 から前記給湯熱交換器1
の目標湯温T2calまで上昇させるのに必要な熱量J
HE(JHE=(T2cal−T1 )・QHE・C=(T2cal−T
1 )・m・Q0 ・C)とが等しくなければならないとい
う関係((Ts −T1 )・Q0 ・C=(T2cal−T1
・m・Q0 ・C)から前記(1)式は導き出された。
【0025】前記(1)式のTs にリモコン18の給湯設
定手段21の給湯設定温度を、T1 に入水温度センサ13の
検出入水温を、mに予め定められている総入水流量に対
する給湯熱交換器1の流量比(例えば、V2 弁10が閉弁
している状態では入水は給湯熱交換器1側と固定バイパ
ス通路5側に分岐して流れ、その給湯熱交換器1の流量
と固定バイパス通路5の流量の流量比は管路抵抗により
予め定められているので、その流量比が、例えば、7対
3である場合にはm=0.7 と予め定められる)をそれぞ
れ代入し(1)式に従って演算を行うことによって、給
湯熱交換器1の目標湯温T2calを算出することができ
る。
【0026】T2cal検出部36は給湯バーナの給湯燃焼が
停止した以降に、前記サンプリング部35がサンプリング
した入水温度センサ13の検出入水温T1 と給湯温度設定
手段21の給湯設定温度Ts を、例えば予め定めた時間間
隔(例えば0.1 秒)毎に取り込み、また、前記データ格
納部40から前記T2cal検出データを読み出して、検出入
水温T1 と給湯設定温度Ts とT2cal検出データに基づ
き出湯湯温が給湯設定温度Ts となるための給湯熱交換
器1の目標湯温T2calを演算検出する。
【0027】前記演算データ格納部40には、さらに、給
湯設定温度からの出湯湯温許容ずれ範囲が許容範囲α
(例えば3℃)として予め定められ格納されている。な
お、上記許容範囲αとして0℃を与えてもよい。
【0028】V2 開閉動作判断部37は、サンプリング部
35がサンプリングした出側湯温センサ14の実測湯温T2
と、前記T2cal検出部36が検出した給湯熱交換器1の目
標湯温T2calとを取り込んで比較し、給湯バーナの給湯
燃焼が停止した以降に上記実測湯温T2 が目標湯温T
2calより前記データ格納部40の熱交換器内許容範囲α′
(α′=α/m)を越えて高いと判断したとき(T2
2cal+α′)には、V2 弁10の閉弁状態で出湯が開始
されると給湯設定温度より出湯許容範囲を越えた高めの
湯が出湯してしまうので、V2 弁10を開弁し出湯時にバ
イパス通路8から給湯通路4へ水を流れ込ませ給湯通路
4の湯の温度を下げる必要があると判断し、V2 開閉駆
動手段41へV2 弁開信号(バイパス通路開閉弁への開信
号)を出力し、V2 開閉駆動手段41の開弁動作によりV
2 弁10を開弁させると共に、上記V2 弁開信号をV1
絞り量設定部38へ加える。それ以外のときにはV2 開閉
駆動手段41へV2 弁閉信号(バイパス通路開閉弁への閉
信号)を出力しV2 弁10を閉弁させておく。
【0029】V1 弁絞り量設定部38は、前記演算データ
格納部40に予め格納されているT4cal検出演算式データ
(T4cal=(T2 −T1 )・M+T1 ;(ただしMは定
数))に、サンプリング部35がサンプリングした入水温
度センサ13の検出入水温T1と、出側湯温センサ14の実
測湯温T2 とを代入し、給湯熱交換器1で温められた湯
と固定バイパス通路5を通った水のミキシング後の湯温
4calを推定演算検出し、さらに、このT4calが給湯温
度設定手段21で設定される設定温度に対して定められる
給湯許容温度(本実施形態例では、給湯許容温度=給湯
設定温度)となるように、予め定められた制御データ
(本実施形態例では後述のN算出演算式データおよび図
3の(b)に示すような流量比と弁絞り量との関係制御
データにより定められ、データ格納部40に与えられてい
る)に基づいてV1 弁7の弁絞り量を設定する。なお、
このV1 弁7の弁絞り量設定方法は後述する。
【0030】上記T4cal検出演算式データは給湯熱交換
器1の湯と固定バイパス通路5の水をミキシングしたと
きの湯温T4calを推定検出するためのデータであり、T
4cal検出演算式データの定数Mは給湯熱交換器1の流量
と固定バイパス通路5の流量の合計流量QV1に対する給
湯熱交換器1の流量QHEの流量比(M=QHE/QV1)を
表し、前記の如く、その流量比は予め定められたもので
あることから、定数(例えばM=0.7 )として与えられ
ている。上記T4cal検出演算式データは、給湯熱交換器
1の流量と固定バイパス通路5の流量の合計流量QV1
水が入水温T1から湯温T4calまで上昇するのに要する
熱量JV1(JV1=(T4cal−T1 )・QV1・C;(ただ
しCは水の比熱))と、給湯熱交換器1が上記合計流量
V1のうちの流量QHE(QHE=M・QV1)の水に与える
熱量JHE(JHE=(T2 −T1 )・QHE・C)とが等し
くなるという関係から導き出されたものである。
【0031】また、V1 弁絞り量設定部38は、上記算出
された湯温T4calと、サンプリング部35がサンプリング
した検出入水温T1 と、給湯設定温度Ts と、前記演算
データ格納部40に予め格納されているN算出演算式デー
タ(N=M・(Ts −T1 )/(T4cal−T1 ))とに
基づいて、出湯湯温が給湯設定温度Ts となるための総
入水流量Q0 に対する給湯熱交換器1の流量QHEの流量
比N(N=QHE/Q0)を算出する。上記N算出演算式
データは、上記の如く、出湯湯温が給湯設定温度Ts
なるための総入水流量Q0 に対する給湯熱交換器1の流
量QHEの流量比を算出するためのデータである。この演
算式データの定数Mは、前記T4cal検出演算式データに
用いた定数Mと同数の定数であり、給湯熱交換器1の流
量と固定バイパス通路5の流量の合計流量QV1に対する
給湯熱交換器1の流量QHEの流量比を表すものである。
【0032】上記N算出演算式データは、出湯湯温が給
湯設定温度となるためには、総入水流量Q0 の入水温T
1 の水を給湯設定温度Ts まで加熱するのに要する熱量
0(J0 =(Ts −T1 )・Q0 ・C)と、総入水流
量Q0 のうちのV1 弁7を通る流量QV1(給湯熱交換器
1の流量と固定バイパス通路5の流量の合計流量)の湯
が入水温T1 から湯温T4calまで上昇するのに受け取っ
た熱量JV1(JV1=(T4cal−T1 )・QV1・C)とが
等しくなければならないという関係、および、前述した
ようなQHE=M・QV1という関係により導き出されるも
のである。
【0033】さらに、V1 弁絞り量設定部38は、給湯バ
ーナの給湯燃焼停止以降に前記V2開閉動作判断部37か
らV2 弁開信号を加えられたときには、上記算出した流
量比Nとなるように、V1 弁7の弁絞り量を例えば図3
の(b)に示すような関係制御データに基づいて設定す
る。なお、この関係制御データは、同図に示すようなグ
ラフデータでもよいし、グラフデータ以外の、テーブル
データや演算データでもよい。また、この関係制御デー
タを与える際に、同図に示すように、給湯器の給水圧毎
にデータを与えると、弁絞り量設定に伴う流量比制御を
きめ細かく行うことができる。
【0034】また、V1 弁絞り量設定部38は、サンプリ
ング間隔可変設定部39を備えた構成であり、前記T4cal
の推定演算検出および流量比Nの算出に際し、サンプリ
ング部35を介しての出側湯温センサ14の検出温度の弁絞
り量設定部38への取り込みタイミング(サンプリングタ
イミング)を、出側湯温センサ14の検出温度に基づいて
以下のように可変設定するようにしている。
【0035】すなわち、例えば図3の(a)の特性線a
に示すような、出側湯温センサ検出温度に応じたサンプ
リング間隔の可変設定データが、サンプリング間隔可変
データ格納部42に与えられており、サンプリング間隔可
変設定部39は、このデータに基づき、前記サンプリング
間隔を、出側湯温センサ14の検出温度が高いときには小
さく、検出温度が低いときには大きくなるように連続的
に可変設定する。なお、この可変設定データは、例えば
同図の特性線b,cに示すようなデータとしてもよく、
その場合には、サンプリング間隔可変設定部39は、前記
サンプリング間隔を、出側湯温センサ14の検出温度が高
いときには小さく、検出温度が低いときには大きくなる
ように段階的に可変設定する。
【0036】ところで、給湯器において、後沸き特性
は、給湯設定温度等の条件によって様々に異なるもので
あるが、例えば、図11の(a)に示すように、給湯設定
温度に対して給湯出側湯温(出側湯温センサ14の検出温
度)が大幅に高い場合には、後沸きの大きさが大きく、
後沸き時間は短くなり、後沸き特性のピークは鋭くな
る。一方、同図の(b)に示すように、給湯設定温度に
対して給湯出側湯温があまり高くない場合には、後沸き
の大きさは小さいが、後沸き時間は長くなり、後沸き特
性はなだらかな(例えば台形状)のピークを有すること
になる。
【0037】そのため、このような後沸き特性に対応さ
せて、再出湯時の出湯湯温が前記給湯許容温度(本実施
形態例では給湯設定温度)となるようにV1 弁7の弁絞
り量を的確に設定するためには、図11の(a)に示すよ
うな後沸き特性を有する場合、すなわち、出側湯温セン
サ14の検出温度が高いときには、出側湯温センサ14の検
出温度取り込みサンプリング間隔を小さくしてV1 弁7
の弁絞り量可変設定間隔を短くすることが必要となる。
一方、同図の(b)に示すような後沸き特性を有すると
き、すなわち、出側湯温センサ14の検出温度が低いとき
には、この検出温度取り込みサンプリング間隔を大きく
し、V1 弁7の絞り量可変設定間隔を大きくしてもV1
弁7の絞り量設定による出湯温度制御に支障をきたすこ
とはない。
【0038】本出願人は、以上のようなことに着目して
1 弁絞り量設定部38にサンプリング間隔可変設定部39
を設け、前記の如く、出側湯温センサ14の検出温度に応
じて出側湯温センサの検出温度取り込みサンプリング間
隔を可変設定することにした。
【0039】V1 弁絞り量設定部38により設定されたV
1 弁絞り量の設定値は、V1 開閉駆動手段47に加えら
れ、V1 開閉駆動手段47は、V1 弁7の弁絞り量をこの
設定値に制御して、給湯バーナ2の給湯燃焼停止以降
に、次の出湯に備える。なお、前記V2 弁開閉動作判断
部37からV2 弁開信号がV1 弁絞り量設定部38に加えら
れないときには、V1 開閉駆動手段47は、V1 弁7の弁
絞り量(開弁量)を給湯停止前の開弁量として次の出湯
に備えることになる。
【0040】弁絞り量検出手段43は、V1 弁7の絞り量
を検出するものであり、本実施形態例では、V1 弁7の
弁絞り量を周知のポテンショメータによって検出し、そ
の検出値をV1 開閉駆動手段47に加える。V1 開閉駆動
手段47は、この検出値に基づいて前記の如く、V1 弁7
の弁絞り量を制御する。
【0041】本実施形態例は以上のように構成されてお
り、次に、上記構成の出湯待機制御手段25の動作例を図
2のフローチャートに基づいて簡単に説明する。まず、
ステップ101 で給湯バーナの給湯燃焼が停止すると(つ
まり、出湯待機中になると)、ステップ102 でサンプリ
ング部35がサンプリングした給湯設定温度Ts と検出入
水温T1 をT2cal検出部36が取り込み、ステップ103
で、その給湯設定温度Ts および検出入水温T1 と、デ
ータ格納部40のT2cal検出データとに基づいて、T2cal
検出部36はV2 弁10の閉弁状態での出湯湯温が給湯設定
温度Ts となるための給湯熱交換器1の目標湯温T2cal
を算出する。
【0042】ステップ104 で、V2 開閉動作判断部37は
上記算出した目標湯温T2calと出側湯温センサ14の実測
湯温T2 を比較し、T2 がT2calより設定範囲(許容範
囲)α′を越えて高い(T2 >(T2cal+α′))と判
断したときには、ステップ105 で、V2 弁10の閉弁状態
での次の出湯時の出湯湯温が給湯設定温度Ts より許容
範囲αを越えて高くなると判断し、V2 弁開信号をV2
開閉駆動手段41へ出力してV2 弁10を開弁させると共
に、V2 弁開信号をV1 弁絞り量設定部38へ加える。
【0043】ステップ106 で、前記V2 弁開信号を受け
たV1 弁絞り量設定部38は、演算データ格納部40のT
4cal検出演算式データおよびN算出演算式データと、給
湯設定温度Ts と、検出入水温T1 と、給湯熱交換器1
の実測湯温T2 とに基づいて、次の出湯時の出湯湯温が
給湯設定温度Ts となるための総入水流量Q0 に対する
給湯熱交換器1の流量QHEの流量比N(N=QHE
0 )を検出し、ステップ107 で、その検出流量比Nと
なるように、例えば図3の(b)に示したデータに基づ
いてV1 弁7の弁絞り量を設定する。そして、V1 開閉
駆動手段47により、この設定値にてV1 弁7の絞り量を
制御する。
【0044】V1 弁絞り量設定部38によるV1 弁7の絞
り量設定は、V2 開閉動作判断部37からのV2 弁開信号
が加えられている間中、弁絞り量を可変しながら行われ
るが、この弁絞り量設定に際し、本実施形態例では、V
1 弁絞り量設定部38がサンプリング間隔可変設定部39を
備えているために、V1 弁絞り量設定部38によって取り
込まれるサンプリング部35を介しての出側湯温センサ14
のサンプリング間隔が、出側湯温センサ14の検出温度に
応じて、検出温度が高いときには小さく検出温度が低い
ときには大きくなるように可変設定され、それに伴い、
1 弁7の弁絞り量の設定間隔も可変設定される。そし
て、このV1 弁7の絞り量設定間隔に応じて、V1 弁絞
り量設定部38によるV1 弁7の絞り量設定が行われ、そ
の設定値にてV1 開閉駆動手段47によるV1 弁7の弁絞
り量制御が行われ、再出湯時の出湯湯温が給湯設定温度
となるようにV1 弁7の絞り量を絞って次の出湯に備え
る。
【0045】また、ステップ108 で、V2 開閉動作判断
部37は次の給湯熱交換器1の実測湯温T2 を取り込み、
前記ステップ104 で、この実測湯温T2 と検出目標湯温
2calを比較し、T2 >T2cal+α′と判断したときに
は、前記ステップ105 以降の動作を繰り返し行い、前記
ステップ104 で、T2 ≦T2cal+α′と判断したときに
は、ステップ109 でV2 開閉駆動手段41へV2 弁閉信号
を出力しV2 弁10を閉弁させ、前記ステップ104 以降の
動作を繰り返し行いながら次の出湯に備える。
【0046】本実施形態例によれば、給湯バーナの給湯
燃焼が停止した以降に、V2 弁10の閉弁状態における次
の出湯時の出湯湯温が給湯設定温度Ts より予め定めた
許容範囲αを越えて高くなると判断したときには、V2
弁10を開け、出湯湯温が給湯設定温度Ts となるように
1 弁7の開弁量を制御して総入水流量Q0 に対する給
湯熱交換器1の流量QHEの流量比Nを小さくする方向に
制御し次の出湯に備える構成としたので、例えば、給湯
熱交換器1の滞留湯に後沸きが生じオーバーシュートの
湯となり、この状態で給湯栓19が開けられ出湯開始して
そのオーバーシュートの湯が給湯熱交換器1から流れ出
したとしても、このオーバーシュートの湯に固定バイパ
ス通路5およびバイパス通路8からの水がミキシングさ
れて湯温が下げられ、しかも、そのミキシング比、つま
り、流量比Nは、出湯湯温が給湯設定温度Ts となるよ
うに制御されているために、給湯設定温度Ts の湯を出
湯させることができる。このことにより、湯の利用者に
出湯時の高温出湯による不快感を与えてしまうという問
題を回避することが可能となる。
【0047】また、本実施形態例によれば、V1 弁7に
よる流量比Nの制御のために行われるV1 弁絞り量の設
定は、サンプリング間隔可変設定部39による設定間隔に
より行われ、出側湯温センサ14の検出温度が高いときに
はその間隔を小さくし、検出温度が低いときにはその間
隔を大きくなるようにしているために、給湯器の後沸き
特性が、例えば図11の(a)に示したような鋭いピーク
を有し、V1 弁7の弁絞り量を頻繁に可変設定する必要
があるときには、V1 弁7の弁絞り量可変設定間隔を短
くして、V1 弁7の弁絞り量を的確に可変設定して次の
出湯に備えることができる。
【0048】また、その一方で、給湯器の後沸き特性
が、例えば図11の(b)に示したようななだらかなピー
クを有するものであり、V1 弁7の弁絞り量の可変設定
をそれほど頻繁に行わなくとも支障がない場合には、V
1 弁7の弁絞り量可変設定間隔を長くして、V1 弁7の
絞り量の可変を頻繁に行わないようにすることにより、
1 弁7の寿命を長くすることが可能となり、給湯器の
耐久性を確保することができる。
【0049】さらに、本実施形態例によれば、上記の如
く、バイパス通路8のV2 弁10を開け、V1 弁7の開弁
量を制御するだけで、容易に総入水流量Q0 に対する給
湯熱交換器1の流量比Nを制御することが可能であるこ
とから、バイパス通路およびその開閉弁をこれ以上設け
る必要がないので、管路構成が簡単で、また、コスト低
減を図ることが可能であるし、管路抵抗の増加を抑制で
き、多量の給湯設定温度の湯を供給することが可能であ
る。
【0050】次に、本発明に係る燃焼機器の第2実施形
態例について説明する。本実施形態例は上記第1実施形
態例とほぼ同様に構成されており、本実施形態例が上記
第1実施形態例と異なる特徴的なことは、V1 弁7の弁
絞り量検出を行う弁絞り量検出手段43を、図5に示すよ
うに、デューティー積算部44、絞り量関係データ格納部
46、弁絞り量判断部45を有する構成としたことである。
【0051】また、本実施形態例では、V1 弁7の開弁
量制御は、ギアモータ等のモータを駆動源とし、モータ
駆動制御のパルス幅変調のデューティーによって行う構
成としており、デューティー積算部44は、このデューテ
ィーの積算値を求めるものである。
【0052】絞り量関係データ格納部46には、弁絞り量
制御データとして、例えば図6に示すような、V1 弁7
の基準位置(例えば全開状態の位置)からのV1 弁7の
絞り量と、パルス幅変調信号のデューティーの積算値と
の関係データが与えられている。
【0053】弁絞り量判断部45は、デューティー積算部
44から加えられるパルス幅変調信号のデューティーの積
算値と、絞り量関係データ格納部46に格納されている関
係データに基づいて、V1 弁7の絞り量を検出してV1
開閉駆動手段47に加え、V1開閉駆動手段47はこのV1
弁7の検出信号に基づいてV1 弁7の弁絞り量を制御す
る構成と成している。
【0054】本実施形態例の上記以外の構成は上記第1
実施形態例と同様に構成されており、本実施形態例で
は、V1 弁7のモータ駆動制御のパルス幅変調信号のデ
ューティーの積算値と前記関係データとに基づいてV1
弁7の弁絞り量検出を行うが、この検出動作以外の動作
は上記第1実施形態例と同様に行われ、それにより、上
記第1実施形態例と同様の効果を奏することができる。
【0055】なお、本発明は上記実施形態例に限定され
ることはなく、様々な実施の態様を採り得るものであ
り、例えば、上記出湯待機制御手段25が適用される燃焼
機器は、給湯熱交換器1と、給湯熱交換器1の入側と出
側を短絡するバイパス通路8およびそのV2 弁10と、バ
イパス通路出側接続部Zより上流側に設けられるV1
7と、出側湯温センサ14と、給湯湯温設定手段21とを有
する燃焼機器であれば、上記出湯待機制御手段25を適用
することができる。
【0056】例えば、図8には、上記実施形態例におけ
る出湯待機制御手段25が適用される燃焼機器である給湯
器の他の例が給湯バーナおよび燃焼ファンを省略した状
態で示されている。この給湯器は図4に示す給湯器の構
成に風呂の湯張り機能や高温差し湯機能を加えた構成を
有するものである。同図に示すように、この給湯器の給
湯通路4には通路23の一端側が接続され、この通路23の
他端側は電磁弁等の注湯制御弁22を介して浴槽24へ導か
れており、例えば、注湯制御弁22を開け、給湯バーナ燃
焼により温められた湯を通路23を通して浴槽24へ導くこ
とにより湯張りや高温差し湯が行われる。
【0057】上記の如く、湯張りや高温差し湯を行うと
きには、通常、給湯を行う場合よりも給湯熱交換器の湯
温が高めとなることから、湯張りや高温差し湯が終了し
た後には給湯時より高温の湯が給湯熱交換器1に滞留す
ることになるし、その上、後沸きが生じて上記給湯熱交
換器1の滞留湯の湯温がさらに高温となる。このよう
に、給湯熱交換器1に給湯時より高温の湯が滞留してい
る状態から給湯栓19が開けられ給湯が開始されると、最
初に高温の湯が給湯熱交換器1から流れ出ることにな
り、給湯設定温度より高温の湯が出湯し湯の利用者に不
快感を与えてしまうという問題が生じる。特に、高温差
し湯のために作り出された非常に高温の滞留湯が出湯開
始により給湯熱交換器1から流れ出て出湯すると、湯の
利用者に火傷を負わせてしまうという問題があるが、上
記実施形態例に示した出湯待機制御手段25を制御装置20
に設け、出湯待機動作を行うことで、上記問題を回避す
ることができる。
【0058】また、本発明の燃焼機器は、図7に示すよ
うな複合給湯器や、図9に示すような一缶二水構成の燃
焼機器にも適用されるものである。なお、これらの図
中、27は追い焚き循環路を示し、26は追い焚き熱交換器
を示し、28は循環ポンプを示し、48は追い焚き用管路を
示し、49は給湯用管路をそれぞれ示しており、これらの
図においても、給湯バーナおよび燃焼ファンは省略して
示してある。また、図9に示すような一缶二水構成の燃
焼機器においては、給湯バーナの給湯燃焼とは、給湯や
湯張りや高温差し湯の運転時に行われる給湯バーナの燃
焼を示し、追い焚き単独運転の給湯バーナの燃焼は含ま
れないものとする。
【0059】さらに、図4および図7〜9に示した燃焼
機器の固定バイパス通路を省略した燃焼機器にも本発明
を適用することができる。このように、固定バイパス通
路5を省略した場合には、その分管路構成を簡単にでき
る。
【0060】なお、上記のように、固定バイパス通路5
を省略した場合には、例えば、図4に示す流量QV1が全
て給湯熱交換器1に流れ込むことになるので、流量QHE
=流量QV1となり、上記実施形態例に示したT2cal検出
データ(T2cal=(Ts −(1−m)T1 )/m)、T
4cal検出演算式データ(T4cal=(T2 −T1 )・M+
1 )、N算出演算式データ(N=M・(Ts −T1
/(T4cal−T1 ))の定数m、M(m=M=QHE/Q
V1)は「1」が予め与えられることになる。
【0061】さらに、上記実施形態例では、T2calやT
4calの検出を演算により行うようにしたが、これらの検
出は、必ずしも演算により求めるとは限らず、演算を用
いない他の手法により検出することもできる。例えば、
4calの検出に際し、給湯設定温度と入水温の関係から
前記流量比Nを検出するためのテーブルデータやグラフ
データ等を予め求めておき、そのデータを用いて流量比
Nを検出し、この検出した流量比に応じてV1 弁7の弁
絞り量を設定してもよい。
【0062】さらに、上記実施形態例では、V1 弁絞り
量設定部38によるV1 弁7の弁絞り量設定に際し、給湯
許容温度=給湯設定温度として、再出湯時の出湯湯温が
給湯設定温度となるようにV1 弁7の弁絞り量を設定し
たが、給湯許容温度は必ずしも給湯設定温度と等しく定
められるとは限らず、給湯設定温度に対して上下のいず
れか一方又は両方に余裕をもった温度に設定してもよ
い。
【0063】さらに、上記第2実施形態例のように、V
1 弁7の弁絞り量を検出する際に、V1 弁7の基準位置
からの弁絞り量とパルス幅変調信号のデューティーの積
算値との関係データに基づいてV1 弁7の弁絞り量を検
出する燃焼機器において、基準位置は必ずしもV1 弁の
全開状態での位置とするとは限らず、V1 弁7の適宜の
開度位置を基準位置としてもよい。また、この関係デー
タを必要に応じて補正する学習機能を設け、学習機能に
よって関係データの補正を適宜行うようにしてもよい。
【0064】
【発明の効果】本発明によれば、給湯燃焼停止中に給湯
熱交換器出側湯温センサの検出温度をサンプリングタイ
ミングで取り込み、再出湯時の出湯湯温が給湯設定温度
に対して定められる給湯許容温度となるように前記サン
プリングタイミング毎に流量制御弁の弁絞り量を設定す
る弁絞り量設定部に、給湯熱交換器出側湯温センサの検
出温度が高いときにはその検出温度の取り込みサンプリ
ングタイミングを小さくし、検出温度が低いときには取
り込みサンプリング間隔を大きく可変設定するサンプリ
ング間隔可変設定部を設けたものであるから、給湯燃焼
停止以降の後沸き特性に応じて、流量制御弁の弁絞り量
可変設定を的確に行うことができる。
【0065】すなわち、給湯熱交換器出側湯温センサの
検出温度が高く、後沸き特性が鋭いピークを有すると判
断されるときには、流量制御弁の弁絞り量可変設定を頻
繁に行って出湯温度制御を的確に行うことができるし、
給湯熱交換器出側湯温センサの検出温度が低く、流量制
御弁の弁絞り量可変設定を頻繁に行わなくとも出湯湯温
制御を十分に行えるときには、流量制御弁の弁絞り量の
可変間隔を長くして流量制御弁の寿命を長くすることが
できる。そのため、再出湯時の出湯湯温制御をい的確に
行えると共に、流量制御弁の耐久性を確保することもで
きる。
【0066】また、前記流量制御弁の弁絞り量をポテン
ショメータによって検出して流量制御弁の弁絞り量制御
を行う構成とした本発明や、前記流量制御弁の開弁量制
御はモータを駆動源としモータ駆動制御のパルス幅変量
信号のデューティーによって行う構成とし、弁絞り量制
御データとして流量制御弁の基準位置からの流量制御弁
弁絞り量とパルス幅変量信号のデューティーの積算値と
の関係データが与えられており、流量制御弁の基準位置
からのモータ駆動のデューティー積算値を直接的又は間
接的に検出し、前記関係データに基づいて流量制御弁の
弁絞り量を検出して流量制御弁弁絞り量制御を行う構成
とした本発明によれば、流量制御弁の弁絞り量を容易
に、かつ、正確に検出して前記の如く、的確な流量制御
弁の弁絞り量制御を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る燃焼機器の第1実施形態例の制御
部要部構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示す出湯待機制御手段の動作例を示すフ
ローチャートである。
【図3】上記実施形態例のサンプリング間隔可変データ
格納部42に格納されている出側湯温センサ検出温度とサ
ンプリング間隔との関係データの一例(a)と、V1
絞り量設定部38に与えられる弁絞り量の関係制御データ
の一例(b)を示すグラフである。
【図4】上記実施形態例の燃焼機器のシステム構成図で
ある。
【図5】本発明に係る燃焼機器の第2実施形態例の流量
制御弁弁絞り量検出手段を示すブロック図である。
【図6】上記第2実施形態例の燃焼機器に与えられる流
量制御弁絞り量関係データの一例を示すグラフである。
【図7】本発明の燃焼機器の他の適用例を示すシステム
構成図である。
【図8】本発明の燃焼機器のさらに他の適用例を示すシ
ステム構成図である。
【図9】本発明の燃焼機器のさらにまた他の適用例を示
すシステム構成図である。
【図10】給湯熱交換器の滞留湯の温度における時間的変
化の一例を示すグラフである。
【図11】給湯熱交換器の後沸き特性の例を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
2 給湯バーナ 7 V1 弁 10 V2 弁 14 出側湯温センサ 38 V1 弁絞り量設定部 39 サンプリング間隔可変設定部 40 演算データ格納部 42 サンプリング間隔可変データ格納部 43 弁絞り量検出手段 44 デューティー積算部 46 絞り量関係データ格納部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給湯バーナと、給水通路より導かれる水
    を給湯バーナ燃焼の熱を利用して加熱し給湯通路へ流出
    する給湯熱交換器と、該給湯熱交換器を通る湯水の流量
    を開弁量により制御する流量制御弁と、給湯熱交換器の
    出側の湯水温度を検出する給湯熱交換器出側湯温センサ
    と、給湯温度を設定するための給湯温度設定手段とを備
    え、給湯バーナの給湯燃焼停止から再出湯までの待機中
    に前記流量制御弁の絞り量を予め定められる弁絞り量に
    設定して再出湯に備えるタイプの給湯器において、給湯
    燃焼停止中に前記給湯熱交換器出側湯温センサの検出温
    度をサンプリングタイミングで取り込み、再出湯時の出
    湯湯温が前記給湯温度設定手段で設定される設定温度に
    対して定められる給湯許容温度となるように予め与えら
    れた制御データに基づいて前記流量制御弁の弁絞り量を
    前記サンプリングタイミング毎に設定する弁絞り量設定
    部を有し、該絞り量設定部は前記給湯熱交換器出側湯温
    センサの検出温度の取り込みサンプリング間隔を該検出
    温度が高いときには小さく検出温度が低いときには大き
    くなるように可変設定するサンプリング間隔可変設定部
    を備えたことを特徴とする燃焼機器。
  2. 【請求項2】 流量制御弁の弁絞り量をポテンショメー
    タによって検出して流量制御弁の弁絞り量制御を行う構
    成としたことを特徴とする請求項1記載の燃焼機器。
  3. 【請求項3】 流量制御弁の開弁量制御はモータを駆動
    源としモータ駆動制御のパルス幅変調信号のデューティ
    ーによって行う構成とし、弁絞り量制御データとして流
    量制御弁の基準位置からの流量制御弁弁絞り量とパルス
    幅変調信号のデューティーの積算値との関係データが与
    えられており、流量制御弁の基準位置からのモータ駆動
    のデューティー積算値を直接的又は間接的に検出し、前
    記関係データに基づいて流量制御弁の弁絞り量を検出し
    て流量制御弁弁絞り量制御を行う構成としたことを特徴
    とする請求項1記載の燃焼機器。
JP8277005A 1996-09-27 1996-09-27 燃焼機器 Pending JPH10103777A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8277005A JPH10103777A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 燃焼機器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8277005A JPH10103777A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 燃焼機器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10103777A true JPH10103777A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17577441

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8277005A Pending JPH10103777A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 燃焼機器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10103777A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015194265A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社ガスター 即湯ユニット

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015194265A (ja) * 2014-03-31 2015-11-05 株式会社ガスター 即湯ユニット

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH10103777A (ja) 燃焼機器
JPH05149567A (ja) 即出湯給湯器
JP3776985B2 (ja) 燃焼機器
JP2565021B2 (ja) バイパス混合制御方式
JP3776983B2 (ja) 燃焼機器
JP2536442B2 (ja) 給湯装置
JP2555851B2 (ja) 給湯器
JP2526472B2 (ja) 給湯器
JP3776975B2 (ja) 燃焼機器
JPH1096556A (ja) 燃焼機器
JP3756988B2 (ja) 燃焼機器
JPH1096555A (ja) 燃焼機器
JP2555840B2 (ja) 給湯器制御方法
JP3610566B2 (ja) 給湯器
JP3756999B2 (ja) 燃焼機器
JPH10103778A (ja) 燃焼機器
JP2526463B2 (ja) 給湯制御装置
JP3382692B2 (ja) 給湯器における再出湯湯温の安定化制御方法
JP3738082B2 (ja) 燃焼機器
JPH1123058A (ja) 燃焼機器
JPH1137554A (ja) 燃焼装置
JP2867758B2 (ja) 給湯器付風呂釜の運転制御方法
JPH04320730A (ja) 給水給湯装置
JP3470492B2 (ja) 風呂自動給湯装置
JP3776974B2 (ja) 燃焼機器