JPH101036A - 車間距離保持機能付きオート・クルーズ装置 - Google Patents

車間距離保持機能付きオート・クルーズ装置

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JPH101036A
JPH101036A JP8177072A JP17707296A JPH101036A JP H101036 A JPH101036 A JP H101036A JP 8177072 A JP8177072 A JP 8177072A JP 17707296 A JP17707296 A JP 17707296A JP H101036 A JPH101036 A JP H101036A
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JP
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inter
vehicle
vehicle distance
brake
auto
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JP8177072A
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Minoru Nakamoto
穣 成賀本
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Hino Motors Ltd
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 サービス・ブレーキの使用頻度を低くし、そ
して、ブレーキ・ライニングの摩耗を抑制してその寿命
を向上する。 【解決手段】 先行車および自車の間の車間距離を測定
する車間距離センサ16、および車速センサ17から情
報を入力し、そして、実際の車間距離が安全車間距離以
下になると、最初にブースタ24を用いてエキゾースト
・ブレーキ12を動作させて、自車に制動力を作用さ
せ、次にそのリターダ13を動作させて、自車に制動力
を作用させ、さらに予め格納されているシフト・マップ
のダウン・シフト・パターンに基づいてそのギア・シフ
ト・ユニット14を動作させ、そのトランスミッション
62をシフト・ダウン制御して、自車に制動力を作用さ
せ、そして最後にそのサービス・ブレーキ11を動作さ
せて、自車に制動力を作用させ、車間距離をその安全車
間距離以上に保持するコントロール・ユニット15とを
備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の関係する分野】この発明は、先行車と自車との
間の車間距離を安全車間距離以上に保持するところの車
間距離保持機能付きオート・クルーズ装置に関する。
【0002】
【背景技術】この種の車間距離保持機能付きオート・ク
ルーズ装置は、先行車と自車との間の実際の距離が車速
に応じて予め設定された安全車両距離以下になると、そ
の自車に制動力をかけてその実際の車間距離をその安全
車間距離以上に保持するところである。そして、その際
の制動は、最初にエキゾースト・ブレーキを用い、そし
て必要な場合、それにサービス・ブレーキを併用し、さ
らに必要な場合、それらにリターダを付加的に用いるの
が一般である。ところが、そのサービス・ブレーキは、
使用頻度が高くなると、ブレーキ・ライニングが多く摩
耗されてそれの寿命が短くなる傾向にある。
【0003】
【発明の課題】この発明の課題は、サービス・ブレーキ
の使用頻度を低くし、そして、ブレーキ・ライニングの
摩耗を抑制してその寿命を向上するところの車間距離保
持機能付きオート・クルーズ装置の提供にある。
【0004】
【課題に相応する手段およびそれの作用】この発明は、
ブースタを用いて制動力を発生するサービス・ブレーキ
と、エキゾースト・バルブで排気管を閉じてエンジンで
制動力を発生するエキゾースト・ブレーキと、速度エネ
ルギーを熱に変換して制動力を発生するリターダと、ト
ランスミッションを変速制御するギア・シフト・ユニッ
トと、先行車および自車の間の車間距離を測定する車間
距離センサ、および車速センサに入力回路を、そのサー
ビス・ブレーキ、エキゾースト・ブレーキ、リターダ、
およびギア・シフト・ユニットに出力回路をそれぞれ電
気的に接続するコントロール・ユニットとを備え、そし
て、そのコントロール・ユニットが、その車間距離セン
サおよび車速センサから情報を入力して実際の車間距離
が安全車間距離以下になると、最初にそのエキゾースト
・ブレーキを動作させてその自車に制動力を作用させ、
次にそのリターダを動作させてその自車に制動力を作用
させ、さらに予め格納されているシフト・マップのダウ
ン・シフト・パターンに基づいてそのギア・シフト・ユ
ニットを動作させ、そのトランスミッションをシフト・
ダウン制御してその自車に制動力を作用させ、そして最
後にそのサービス・ブレーキを動作させてその自車に制
動力を作用させ、そして、車間距離をその安全車間距離
以上に保持する。
【0005】
【具体例の説明】以下、この発明の車間距離保持機能付
きオート・クルーズ装置の特定された具体例について、
図面を参照して説明する。図1および図2は、ディーゼ
ル・エンジン60と、クラッチ61でそのディーゼル・
エンジン60に断接される前進5速、後退1速の同期か
み合い型メカニカル・トランスミッション62とを搭載
する大型路線バスに適用されるこの発明の車間距離保持
機能付きオート・クルーズ装置の具体例10を概説的に
示している。この車間距離保持機能付きオート・クルー
ズ装置10は、ブレーキ・チャンバ24を用いて制動力
を発生するエア・サービス・ブレーキ11と、エキゾー
スト・バルブ32で排気管64を閉じてそのディーゼル
・エンジン60で制動力を発生するエキゾースト・ブレ
ーキ12と、速度エネルギーを熱に変換して制動力を発
生するリターダ13と、そのメカニカル・トランスミッ
ション62を変速制御するギア・シフト・ユニット14
と、先行車および自車の間の車間距離を測定する車間距
離センサ16、および車速センサ17に入力回路を、そ
のエア・サービス・ブレーキ11、エキゾースト・ブレ
ーキ12、リターダ13、およびギア・シフト・ユニッ
ト14に出力回路をそれぞれ電気的に接続するコントロ
ール・ユニット15とを備え、そして、そのコントロー
ル・ユニット15が、その車間距離センサ16および車
速センサ17から情報を入力して実際の車間距離が安全
車間距離以下になると、最初にそのエキゾースト・ブレ
ーキ12を動作させてその自車に制動力を作用させ、次
にそのリターダ13を動作させてその自車に制動力を作
用させ、さらに予め格納されているシフト・マップのダ
ウン・シフト・パターンに基づいてそのギア・シフト・
ユニット14を動作させ、そのメカニカル・トランスミ
ッション62をシフト・ダウン制御してその自車に制動
力を作用させ、そして最後にそのエア・サービス・ブレ
ーキを動作させてその自車に制動力を作用させ、そし
て、車間距離をその安全車間距離以上に保持する。
【0006】そのエア・サービス・ブレーキ11は、ブ
レーキ・バルブ20がブレーキ・ペダル21の踏力およ
び踏込み量に応じて信号圧をリレー・バルブ22に送
り、そして、そのリレー・バルブ22がその信号圧に応
じてエア・タンク23からそのブレーキ・チャンバ24
に圧縮空気を供給してそのブレーキ・チャンバ24に制
動力を発生するところの通常のエア・サービス・ブレー
キに車間距離制御回路27を付加するブレーキ・システ
ムに組み立てられる。勿論、そのリレー・バルブ22
は、そのブレーキ・チャンバ24をそのエア・タンク2
3に接続するブレーキ圧配管26に配置される。
【0007】その車間距離制御回路27は、ダブル・チ
ェック・バルブ29で信号圧配管25に接続される車間
距離信号圧配管28と、その車間距離信号圧配管28に
配置される電磁弁30とで構成され、そして、通常の制
動力発生には、そのブレーキ・バルブ20で操作され、
また、車間距離保持の制動力発生には、ソレノイド・コ
イル31がそのコントロール・ユニット15の出力回路
に電気的に接続されてそのコントロール・ユニット15
で開閉されるその電磁弁30で操作される。勿論、この
エア・サービス・ブレーキ11は、ブースタにバキュー
ム・サーボを用いるサービス・ブレーキ、そのブースタ
にエア・サーボを用いるサーボ・ブレーキ、およびその
ブースタにハイドロリック・サーボを用いるサーボ・ブ
レーキなどに置き換え可能である。
【0008】そのエキゾースト・ブレーキ12は、その
排気管64の途中に配置されるエキゾースト・バルブ3
2と、そのエキゾースト・バルブ32を開閉するバキュ
ーム・シリンダ33と、そのバキューム・シリンダ33
をバキューム・ポンプ(図示せず)およびバキューム・
タンク(図示せず)に接続する空気圧配管36に配置さ
れる電磁弁34とで通常に構成され、そして、その電磁
弁34がソレノイド・コイル35をそのコントロール・
ユニット15の出力回路に電気的に接続してその路線バ
スが車間距離をその安全車間距離以上に保ちながら走行
する際、そのコントロール・ユニット15で動作され、
そのエキゾースト・バルブ32でその排気管64を閉じ
てそのディーゼル・エンジン60内の圧力を高めてエン
ジン・ブレーキの効果を増大させ、そして、その路線バ
スを減速する。勿論、そのエキゾースト・ブレーキ12
は、その路線バスが通常に走行する際、通常に動作され
てその路線バスに制動力をかける。具体的には、そのエ
キゾースト・ブレーキ12の制動は、その電磁弁34が
メイン・スイッチ、クラッチ・スイッチ、アクセル・ス
イッチ、およびニュートラル・スイッチなどの信号に基
づいてマイクロコンピュータで開かれ、そして、そのエ
キゾースト・バルブ32がそのバキューム・シリンダ3
3で閉じられて行われる。このエキゾースト・ブレーキ
12は、また、そのバキューム・シリンダ33がエア・
シリンダに、そのバキューム・ポンプおよびバキューム
・タンクがエア・コンプレッサおよびエア・タンクにそ
れぞれ置き換えられて具体化される。
【0009】そのリターダ13は、発電機37、電気抵
抗負荷38、および回路開閉器39が電気的に直列接続
され、そして、その回路開閉器39がそのコントロール
・ユニット15の出力回路に電気的に接続されてそのコ
ントロール・ユニット15で開閉されるところの補助ブ
レーキ・システムに構成され、そして、その回路開閉器
39がそのコントロール・ユニット15で閉成される
と、その発電機37および電気抵抗負荷38が接続され
て発電制動力を発生し、そして、その制動力をその路線
バスに作用する。勿論、このリターダ13は、渦電流リ
ターダおよび電磁リターダなどに置き換え可能である。
【0010】そのギア・シフト・ユニット14は、その
メカニカル・トランスミッション62では、3本のギア
・シフト・シャフト(図示せず)がギア・ケース65上
のギア・シフト・ハウジング66に配置され、3個のギ
ア・シフト・フォーク(図示せず)が、その3本のギア
・シフト・シャフトに対応して固定的に支持され、そし
て、シフト・アンド・セレクト・シャフト(図示せず)
がストライカ(図示せず)を備え、そのストライカをそ
の3個のギア・シフト・フォークのヨーク・ヘッド(図
示せず)に選択的にかみ合わせてそれらギア・シフト・
フォークを選択的にシフト可能にするので、そのシフト
・アンド・セレクト・シャフトをシフト方向に動かすシ
フト・エア・シリンダ40と、そのシフト・アンド・セ
レクト・シャフトを軸線のまわりに回転させながらその
ストライカをセレクト方向に揺動するセレクト・エア・
シリンダ41と、そのシフト・エア・シリンダに組み付
けられ、空気圧配管でエア・タンク(図示せず)に接続
されてそのシフト・エア・シリンダに空気圧を給排する
第1および第2のシフト電磁弁42,43と、そのセレ
クト・エア・シリンダに組み付けられ、空気圧配管でそ
のエア・タンクに接続されてそのセレクト・エア・シリ
ンダに空気圧を給排する第1および第2のセレクト電磁
弁44,45とで構成されるところの、そして、そのシ
フト電磁弁42,43およびセレクト電磁弁44,45
がそれぞれのソレノイド・コイル46,47,48,4
9をそのコントロール・ユニット15の出力回路に電気
的に接続するところの空気圧回路に組み立てられ、そし
て、その路線バスが車間距離をその安全車間距離以上に
保ちながら走行する際、そのコントロール・ユニット1
5で動作されてそのメカニカル・トランスミッション6
2をシフト・ダウン制御する。
【0011】そのコントロール・ユニット15は、予め
オート・クルーズ・コントロール・プログラムを格納
し、そして、車速信号を取り込んでセットされる希望車
速で自動的に燃料噴射ポンプ63を調整して走行速度を
一定に制御するに加えて、さらに、アップ・シフト・パ
ターンおよびダウン・シフト・パターンを含むシフト・
マップが予め格納され、そして、チェンジ・レバー・ユ
ニットからチェンジ・レバーの変速信号を、アクセル・
センサからアクセル開度信号を、クラッチ・センサ(ク
ラッチ・スイッチ)からそのクラッチ61の断接信号
を、インプット回転センサからそのメカニカル・トラン
スミッション62の入力回転数信号(エンジン回転数)
を、およびアウトプット回転センサからそのメカニカル
・トランスミッション62の出力回転数信号(車速)な
どを入力してそれら信号をそのシフト・マップに照合
し、通常走行時には、アクセル・ペダルの踏込み量に応
じてスロットル・アクチュエータ54を動かしてそのデ
ィーゼル・エンジン60の回転を制御し、また、変速時
には、そのスロットル・アクチュエータ54、クラッチ
・アクチュエータ55、およびギア・シフト・ユニット
14を互いに関連させて動かし、そして、そのディーゼ
ル・エンジン60の回転数を、そのクラッチ61の断接
を、およびそのメカニカル・トランスミッション62の
ギア・チェンジをそれぞれ制御するところのオート・ク
ルーズ・コンピュータである。
【0012】そのオート・クルーズ・コンピュータ15
は、勿論、通常の構成されるマイクロコンピュータで、
入力回路がその車速センサ17、車間距離センサ16、
チェンジ・レバー・ユニット、アクセル・センサ、クラ
ッチ・センサ、インプット回転センサ、アウトプット回
転センサ、およびコントロール・パネル18などに、出
力回路がそのスロットル・アクチュエータ(オート・ク
ルーズ・アクチュエータ)54、クラッチ・アクチュエ
ータ55、およびギア・シフト・ユニット15にそれぞ
れ電気的に接続されるところである。
【0013】そのコントロール・パネル18は、メイン
・スイッチ50、オート・クルーズ・スイッチ51、お
よび目標車間距離設定スイッチ52などを備えてそのコ
ントロール・ユニット15の入力回路に電気的に接続さ
れる電気回路(図示せず)を組み込んでオート・クルー
ズ速度、走行速度に応じた安全車間距離などが手動で設
定され、また、その入力された設定値が視認可能にされ
るディスプレイ53を備える。
【0014】次に、その上述されたオート・クルーズ装
置10の動作を説明する。そのオート・クルーズ装置1
0は、図2に車間距離保持制御プログラムを示すフロー
・チャートに従って動作される。その路線バスが走行さ
れているので、ステップS1で、そのコントロール・パ
ネル18においてその目標車間距離設定スイッチ52を
操作して走行速度に応じた目標安全車間距離Xを設定す
る。例えば、その走行速度が80km/hにはそれを1
00mに、また、その走行速度が100km/hにはそ
れを120mに設定する。そして、そのメイン・スイッ
チ50およびオート・クルーズ・スイッチ51を入れ
る。
【0015】そのメイン・スイッチ50およびオート・
クルーズ・スイッチ51が入れられるので、そのコント
ロール・ユニット15は、センサ信号およびスイッチ信
号の取込みからスタートし、そして、そのオート・クル
ーズ装置10は動作を開始する。ステップS2 でそのコ
ントロール・ユニット15は、その車間距離センサ16
で検出される信号を用いて演算し、そして、実際の車間
距離Yを求める。
【0016】ステップS3 で、その測定された実際の車
間距離Yとその設定された目標安全車間距離Xとを比較
し、そして、その実際の車間距離Yがその目標安全車間
距離Xよりも大きいと、安全状態であると判断してルー
トR1 を通って点Dに戻り、そして、再びステップS2
およびS3 で実際の車間距離Yを測定してそれとその目
標安全車間距離との比較作業を繰り返す。
【0017】そのステップS3 で、その実際の車間距離
Yがその目標安全車間距離Xよりも小さいと、ステップ
4 に進み、そのコントロール・ユニット15は燃料噴
射カット信号をそのスロットル・アクチュエータ(オー
ト・クルーズ・アクチュエータ)54に指令してその燃
料噴射ポンプ63からそのディーゼル・エンジン60に
噴射される燃料を遮断し、そして、そのディーゼル・エ
ンジン60に制動力を発生させ、その制動力をその路線
バスに作用してその路線バスを減速する。
【0018】ステップS5 で、再びその目標安全車間距
離Xと測定された実際の車間距離Yとを比較し、その実
際の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよりも大きく
なっていると、ルートR2 を通ってステップS6 で燃料
噴射カットを解除する。
【0019】その燃料カット後にまだその実際の車間距
離Yがその目標安全車間距離Xよりも小さいと、ステッ
プS7 に進み、そのコントロール・ユニット15は、エ
キゾースト・ブレーキ信号をその電磁弁34に指令して
そのエキゾースト・バルブ32でその排気管64を閉
じ、そして、そのディーゼル・エンジン60内の圧力を
高めてそのディーゼル・エンジン60に発生させる制動
力を増大させ、その増大された制動をその路線バスに作
用してその路線バスを減速する。
【0020】ステップS8 で、その目標安全車間距離X
と測定された実際の車間距離Yとを再び比較し、そのエ
ンジン・ブレーキおよびエキゾースト・ブレーキで減速
されてその実際の車間距離Yがその目標安全車間距離X
よりも大きくなっていると、ルートR3 を通ってステッ
プS9 でそのエキゾースト・ブレーキ12を解除する。
【0021】そのエキゾースト・ブレーキ12が動作さ
れてもその実際の車間距離Yがその目標安全車間距離X
よりも小さいと、ステップS10に進み、そのコントロー
ル・ユニット15は、リターダ・ブレーキ信号をその回
路開閉器39に指令してその回路開閉器39を閉じ、そ
の発電機37とその電気抵抗負荷38とを直列に接続し
てそのリターダ13に発電制動力を発生させ、そして、
その制動力をその路線バスに作用してその路線バスを減
速する。
【0022】ステップS11で、その目標安全車間距離X
と測定された実際の車間距離Yとを再び比較し、そのエ
ンジン・ブレーキ、エキゾースト・ブレーキ、およびリ
ターダ・ブレーキで減速されてその実際の車間距離Yが
その目標安全車間距離Xよりも大きくなっていると、ル
ートR4 を通ってステップS12でそのリターダ13を解
除する。
【0023】そのリターダ13が動作されてもその実際
の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよりも小さい
と、ステップS13に進み、そのコントロール・ユニット
15は、そのシフト・マップのダウン・シフト・パター
ンに基づいてシフト・ダウン信号をそのギア・シフト・
ユニット14に指令してその第1および第2のシフト電
磁弁42,43および第1および第2のセレクト電磁弁
44,45を選択的に開閉し、そのシフト・エア・シリ
ンダ40およびセレクト・エア・シリンダ41に圧縮空
気を給排して動かし、そして、そのシフト・エア・シリ
ンダ40およびセレクト・エア・シリンダ41でそのメ
カニカル・トランスミッション62をシフト・ダウンし
てその路線バスを減速する。
【0024】そして、ステップS14で、その目標安全車
間距離Xと測定された実際の車間距離Yとを再び比較
し、そのエンジン・ブレーキ、エキゾースト・ブレー
キ、リターダ・ブレーキ、およびシフト・ダウン制御で
減速されてその実際の車間距離Yがその目標安全車間距
離Xよりも大きくなっていると、ルートR5 を通ってス
テップS15でシフト・ダウン制御を解除する。
【0025】そのメカニカル・トランスミッション62
をシフト・ダウンさせてもその実際の車間距離Yがその
目標安全車間距離Xよりも小さいと、ステップS16に進
み、そのコントロール・ユニット15は、サービス・ブ
レーキ信号をその電磁弁30に指令してその電磁弁30
を開き、そのエア・タンク23から流れる圧縮空気でそ
のダブル・チェック・バルブ29を切り替えながらその
エア・タンク23からそのブレーキ・チャンバ24に圧
縮空気を供給してそのエア・サービス・ブレーキ11に
制動力を発生させ、そして、その制動力をその路線バス
に作用してその路線バスを減速する。
【0026】そして、ステップS17でその目標安全車間
距離Xと測定された実際の車間距離Yとを再び比較し、
まだその実際の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよ
りも小さいと、ルートR6 を通って点Eに戻り、再びス
テップS16でそのエア・サービス・ブレーキ11をさら
に強く動作させてその路線バスを減速する。
【0027】そのエンジン・ブレーキ、エキゾースト・
ブレーキ、リターダ・ブレーキ、シフト・ダウン制御、
およびサービス・ブレーキで減速されてその実際の車間
距離Yがその目標安全車間距離Xよりも大きくなってい
ると、ルートR7 を通ってステップS18でそのエア・サ
ービス・ブレーキ11を解除する。
【0028】そして、ステップS19でその目標安全車間
距離Xと測定された実際の車間距離Yとを再び比較し、
その実際の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよりも
小さくなっていると、ルートR8 により再びステップS
16から同様の動作を繰り返し、また、その実際の車間距
離Yがその目標安全車間距離Xよりも大きいと、ステッ
プS15に進み、そして、そのギア・シフト・ユニット1
4にシフト・ダウン制御を解除する。
【0029】そして、ステップS20でその目標安全車間
距離Xと測定された実際の車間距離Yとを再び比較し、
その実際の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよりも
小さくなっていると、ルートR9 により再びステップS
13から同様の動作を繰り返し、また、その実際の車間距
離Yがその目標安全車間距離Xよりも大きいと、ステッ
プS12に進み、そして、そのリターダ13を解除する。
【0030】さらに、ステップS21でその目標安全車間
距離Xと測定された実際の車間距離Yとを再び比較し、
その実際の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよりも
小さくなっていると、ルートR10により再びステップS
10から同様の動作を繰り返し、また、その実際の車間距
離Yがその目標安全車間距離Xよりも大きいと、ステッ
プS9 に進み、そして、そのエキゾースト・ブレーキ1
2を解除する。
【0031】またさらに、ステップS22でその目標安全
車間距離Xと測定された実際の車間距離Yとを再び比較
し、その実際の車間距離Yがその目標安全車間距離Xよ
りも小さくなっていると、ルートR11により再びステッ
プS7 から同様の動作を繰り返し、また、その実際の車
間距離Yがその目標安全車間距離Xよりも大きいと、ス
テップS6 に進み、そして、燃料噴射カットを解除し、
そして、その後に点Dに戻って以後同様に繰り返し動作
する。
【0032】上述されたように、車間距離保持制御がエ
キゾースト・ブレーキ12の動作に続いてそのメカニカ
ル・トランスミッション62をシフト・ダウンさせるの
で、そのエア・サービス・ブレーキ11の使用頻度が非
常に少なくなってブレーキ・ライニングの摩耗が抑制さ
れ、そして、その寿命が向上される。
【0033】先に図面を参照して説明されたところのこ
の発明の特定された具体例から明らかであるように、こ
の発明の属する技術の分野における通常の知識を有する
者にとって、この発明の内容は、その発明の性質(na
ture)および本質(substance)に由来
し、そして、それらを内在させると客観的に認められる
別の態様に容易に具体化される。勿論、この発明の内容
は、その発明の課題に相応し(be commensu
rate with)、そして、その発明の成立に必須
である。
【0034】
【発明の便益】上述から理解されるように、この発明の
車間距離保持機能付きオート・クルーズ装置は、ブース
タを用いて制動力を発生するサービス・ブレーキと、エ
キゾースト・バルブで排気管を閉じてエンジンで制動力
を発生するエキゾースト・ブレーキと、速度エネルギー
を熱に変換して制動力を発生するリターダと、トランス
ミッションを変速制御するギア・シフト・ユニットと、
先行車および自車の間の車間距離を測定する車間距離セ
ンサ、および車速センサから情報を入力し、そして、実
際の車間距離が安全車間距離以下になると、最初にその
エキゾースト・ブレーキを動作させてその自車に制動力
を作用させ、次にそのリターダを動作させてその自車に
制動力を作用させ、さらに予め格納されているシフト・
マップのダウン・シフト・パターンに基づいてそのギア
・シフト・ユニットを動作させ、そのトランスミッショ
ンをシフト・ダウン制御してその自車に制動力を作用さ
せ、そして最後にそのサービス・ブレーキを動作させて
その自車に制動力を作用させ、そして、車間距離をその
安全車間距離以上に保持するコントロール・ユニットと
を備えるので、この発明の車間距離保持機能付きオート
・クルーズ装置では、自車が先行車からの距離を安全車
間距離以上に確実に保って走行可能になり、その際に、
そのサービス・ブレーキの使用頻度が非常に減少され、
それに伴ってブレーキ・ライニングの摩耗が減少されて
その寿命が向上され、そして、そのブレーキ性能が長期
間保たれ、その結果、トラック、バスなどにとって非常
に有用で実用的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】大型路線バスに適用されるこの発明の車間距離
保持機能付きオート・クルーズ装置の具体例を示す概説
図である。
【図2】図1に示されたそのオート・クルーズ装置のル
ーチンを示すフロー・チャートである。
【符号の説明】
11 エア・サービス・ブレーキ 12 エキゾースト・ブレーキ 13 リターダ 14 ギア・シフト・ユニット 15 コントロール・ユニット 16 車間距離センサ 17 車速センサ 18 コントロール・ユニット 27 車間距離制御回路 28 車間距離信号圧配管 29 ダブル・チェック・バルブ 30 電磁弁 40 シフト・エア・シリンダ 41 セレクト・エア・シリンダ 42 第1のシフト電磁弁 43 第2のシフト電磁弁 44 第1のセレクト電磁弁 45 第2のセレクト電磁弁

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブースタを用いて制動力を発生するサー
    ビス・ブレーキと、エキゾースト・バルブで排気管を閉
    じてエンジンで制動力を発生するエキゾースト・ブレー
    キと、速度エネルギーを熱に変換して制動力を発生する
    リターダと、トランスミッションを変速制御するギア・
    シフト・ユニットと、先行車および自車の間の車間距離
    を測定する車間距離センサ、および車速センサから情報
    を入力し、そして、実際の車間距離が安全車間距離以下
    になると、最初にそのエキゾースト・ブレーキを動作さ
    せてその自車に制動力を作用させ、次にそのリターダを
    動作させてその自車に制動力を作用させ、さらに予め格
    納されているシフト・マップのダウン・シフト・パター
    ンに基づいてそのギア・シフト・ユニットを動作させ、
    そのトランスミッションをシフト・ダウン制御してその
    自車に制動力を作用させ、そして最後にそのサービス・
    ブレーキを動作させてその自車に制動力を作用させ、そ
    して、車間距離をその安全車間距離以上に保持するコン
    トロール・ユニットとを備える車間距離保持機能付きオ
    ート・クルーズ装置。
  2. 【請求項2】 そのサービス・ブレーキが、そのブース
    タにブレーキ・チャンバを用いる請求項1に記載の車間
    距離保持機能付きオート・クルーズ装置。
  3. 【請求項3】 そのサービス・ブレーキが、そのブース
    タにバキューム・サーボを用いる請求項1に記載の車間
    距離保持機能付きオート・クルーズ装置。
  4. 【請求項4】 そのサービス・ブレーキが、そのブース
    タにエア・サーボを用いる請求項1に記載の車間距離保
    持機能付きオート・クルーズ装置。
  5. 【請求項5】 そのサービス・ブレーキが、そのブース
    タにハイドロリック・サーボを用いる請求項1に記載の
    車間距離保持機能付きオート・クルーズ装置。
  6. 【請求項6】 そのリターダが、発電リターダである請
    求項1に記載の車間距離保持機能付きオート・クルーズ
    装置。
  7. 【請求項7】 そのリターダが、渦電流リターダである
    請求項1に記載の車間距離保持機能付きオート・クルー
    ズ装置。
  8. 【請求項8】 そのリターダが、電磁リターダである請
    求項1に記載の車間距離保持機能付きオート・クルーズ
    装置。
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