JPH10103528A - リップシールの製造方法 - Google Patents
リップシールの製造方法Info
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- JPH10103528A JPH10103528A JP8273996A JP27399696A JPH10103528A JP H10103528 A JPH10103528 A JP H10103528A JP 8273996 A JP8273996 A JP 8273996A JP 27399696 A JP27399696 A JP 27399696A JP H10103528 A JPH10103528 A JP H10103528A
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- seal lip
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Abstract
もシールリップからウェルドラインを除去することが可
能なリップシールの製造方法を提供する。 【解決手段】 リップシールの取付部に連なるシールリ
ップ基端部を形成する部分25aとシールリップ先端部
を形成する部分25bとの間に注入ゲート24を開口す
るとともに注入ゲート24よりシールリップ先端側の部
分を製品形状より径方向に拡大した形状のキャビティ2
5を備えた金型21によりリップシールを成形する工程
と、前記工程により成形したリップシールを金型21か
ら取り出して拡大成形部を切除する工程とを備えてい
る。
Description
あるリップシールの製造方法に関する。
造する場合、従来は、図4に示す金型71を使用してこ
れを製造している。
リンダのヘッドカバーとプラグチューブとの間をシール
するプラグチューブシール(プラグチューブガスケット
とも称する)であって、補強環53を埋設した取付部5
2、連結部54、およびガータスプリング56を備えた
シールリップ55をゴムを成形材料として断面千鳥状な
いし断面略s字状に一体成形したものである。
み合わせたもので、スプル72、ランナ73、注入ゲー
ト74およびキャビティ75を備えており、成形に先立
って予めキャビティ75内に組み込まれるガータスプリ
ング56が成形材料76の注入圧力に押されても定位置
からずれることがないように、注入ゲート74がキャビ
ティ75の内壁において、シールリップ基端部55aを
形成する部分75aとシールリップ先端部55bを形成
する部分75bとの間に開口している。すなわち、ガー
タスプリング56が本来シールリップ先端部55bの外
周縁部に定置されるものであるのに対して、注入ゲート
74が図4に示された位置ではなく更に下方のシールリ
ップ摺動端部55cを形成する部分75cの辺りに開口
していると、ここからキャビティ75に注入された成形
材料76の圧力によりガータスプリング56が浮き上が
って定位置からずれる虞があり、これに対して、注入ゲ
ート74が上記した位置に開口していると、ここからキ
ャビティ75に注入された成形材料76の圧力によりガ
ータスプリング56がキャビティ75の下面部に押し付
けられるために、ガータスプリング56が定位置からず
れるのが防止することが可能である。
するに際しては、先ず図4の金型71を使用してこのリ
ップシール51を成形し、次いで型開きおよび離型をし
てリップシール51を金型71から取り出し、次いでバ
リを除去すべくリップシール51をその注入ゲート部5
7においてメスカット(図4の線C参照)している。
記したように注入ゲート74がキャビティ75の内壁に
おいてシールリップ基端部55aを形成する部分75a
とシールリップ先端部55bを形成する部分75bとの
間に開口しているために、ここからキャビティ75に注
入される成形材料76の流れの関係で、シールリップ摺
動端部55cを形成する部分75cと注入ゲート74と
の間に成形材料76の流動末端部76aが位置し、これ
に対応して、図3のリップシール51の摺動端部55c
と注入ゲート部57との間の内径面55dにウェルドラ
イン(図示せず)が発生する。したがって従来はこのウ
ェルドラインを消去すべく特にこの内径面55dに仕上
げ加工として梨地処理を施しており、よってリップシー
ル51の製造に梨地処理をしなければならないと言う余
分な手間がかかっている。
に示したように注入ゲート部57がメスカット後にも比
較的大きな環状凸部(段付き)として残るために、この
環状凸部がプラグチューブ58挿入時の引っ掛かりとな
ってシールリップ55に捲れが発生することがある。
み、上記従来技術のように梨地処理を施さなくてもシー
ルリップからウェルドラインを除去することが可能なリ
ップシールの製造方法を提供することを目的とする。ま
た併せて注入ゲート部がメスカット後に大きな凸部とし
て残ることがなく、もってチューブの挿入性を向上させ
ることが可能なリップシールの製造方法を提供すること
を目的とする。
め、本発明のリップシールの製造方法は、リップシール
の取付部に連なるシールリップ基端部を形成する部分と
シールリップ先端部を形成する部分との間に注入ゲート
を開口するとともに前記注入ゲートよりシールリップ先
端側の部分を製品形状より径方向に拡大した形状のキャ
ビティを備えた金型によりリップシールを成形する工程
と、前記工程により成形したリップシールを金型から取
り出して拡大成形部を切除する工程と、を備えることに
した。
の第2工程で切除する拡大成形部にウェルドラインを発
生させることにして、このウェルドラインを拡大成形部
の一部として製品から切除するものである。したがって
シールリップにウェルドラインのない奇麗なカット面が
形成されるため、梨地処理が不要となる。また併せて注
入ゲート部(痕)をやはり拡大成形部の一部として製品
から切除することにより、この注入ゲート部が従来のよ
うに比較的大きな凸部として残るのを防止することが可
能となる。
したがって説明する。
すリップシール1を成形する。
シリンダのヘッドカバーとプラグチューブとの間をシー
ルするプラグチューブシール(プラグチューブガスケッ
トとも称する)であって、断面略L字形を呈する金属製
の補強環3を埋設した筒状の取付部2、同じく筒状の連
結部4、および先端部5bの外周縁部にガータスプリン
グ6を備えた環状のシールリップ5をゴムを成形材料と
して断面千鳥状ないし断面略s字状に一体成形したもの
である。シールリップ5は連結部4を介して取付部2に
連なる基端部5aを備え、また上記した先端部5bを備
えている。この図2のリップシール1が図3のシールリ
ップ51と異なるのは、シールリップ5の内径面におい
て、摺動端部5cの基端部5a側にテーパ状のカット面
7が設けられている点と、図3のシールリップ51にお
ける注入ゲート部57の環状凸部がない点である。
み合わせたもので、スプル22、ランナ23、注入ゲー
ト24およびキャビティ25を備えており、成形に先立
って予めキャビティ25内に組み込まれるガータスプリ
ング6が成形材料26の注入圧力に押されても定位置か
らずれることがないように、注入ゲート24がキャビテ
ィ25の内壁において、シールリップ基端部5aを形成
する部分25aとシールリップ先端部5bを形成する部
分25bとの間に開口している。この図1の金型21が
図4の金型71と異なるのは、キャビティ25の断面形
状に関して注入ゲート24よりシールリップ先端側の部
分が製品形状より径方向内方に拡大している点であっ
て、この拡大部27の上端部に注入ゲート24が開口し
ており、またこの拡大部27の壁面27aが製品にアン
ダーカット部を形成しないように下方へ向けて末広がり
のテーパ状に形成されている。
は、先ず図1の金型21を使用してこのリップシール1
を成形し、次いで型開きおよび離型をしてリップシール
1を金型21から取り出し、次いでバリを除去すべくメ
スカットをするが、このとき図1に線Cで示すように、
キャビティ25の拡大部27によりシールリップ5に一
体成形された拡大成形部を注入ゲート部、ランナ部およ
びスプル部(何れも図示せず)とともに纏めて切除し
て、シールリップ5の内径面に上記したテーパ状のカッ
ト面7を形成する。図1の金型21においては、注入ゲ
ート24がキャビティ25の内壁においてシールリップ
基端部5aを形成する部分25aとシールリップ先端部
5bを形成する部分25bとの間に開口しているため
に、ここからキャビティ25に注入される成形材料26
の流れの関係で拡大部27に成形材料26の流動末端部
が位置し、これに対応して、図2のリップシール1の拡
大成形部の内径面にウェルドラインが発生する。したが
って上記切除工程で拡大成形部を切除することによりウ
ェルドラインないしその発生部を製品から除去すること
ができ、これにより従来ウェルドラインを消去すべく行
なってきた梨地処理を不要とすることができる。また梨
地処理された面に代わって製品にウェルドラインのない
奇麗なカット面7が形成されるために、製品の品質を安
定させるとともにシール性を向上させることができる。
また併せて注入ゲート部が拡大成形部の一部として製品
から切除されるために、この注入ゲート部が従来のよう
に比較的大きな凸部として残るのを防止することがで
き、これによりプラグチューブ8の挿入性を向上させる
ことができる。また上記したように拡大部27の壁面2
7aが製品にアンダーカット部を形成しないように下方
へ向けて末広がりのテーパ状に形成されているために、
製品の離型を容易化することができ、離型時にシールリ
ップ5に割れが発生するのを防止することができる。
摺動端部5cもメスカットにより割り出しされるが、カ
ット線Cを若干径方向内方にずらすことにより、この摺
動端部5cをモールド仕上げとすることも可能である。
方法においては、その第2工程で切除する拡大成形部に
ウェルドラインが発生し、このウェルドラインが拡大成
形部の一部として製品から切除されるために、従来ウェ
ルドラインを消去すべく行なってきた梨地処理を不要と
することができる。また梨地処理された面に代わって製
品にウェルドラインのない奇麗なカット面が形成される
ために、製品の品質を安定させるとともにシール性を向
上させることができる。また併せて注入ゲート部が拡大
成形部の一部として製品から切除されるために、この注
入ゲート部が従来のように比較的大きな凸部として残る
のを防止することができ、これによりプラグチューブの
挿入性を向上させることができる。
法を示す説明図であって、同製造方法において使用され
る金型の要部断面図
要部断面図
製造されたリップシールの要部断面図
において使用される金型の要部断面図
Claims (1)
- 【請求項1】 リップシール(1)の取付部(2)に連
なるシールリップ基端部(5a)を形成する部分(25
a)とシールリップ先端部(5b)を形成する部分(2
5b)との間に注入ゲート(24)を開口するとともに
前記注入ゲート(24)よりシールリップ先端側の部分
を製品形状より径方向に拡大した形状のキャビティ(2
5)を備えた金型(21)によりリップシール(1)を
成形する工程と、 前記工程により成形したリップシール(1)を金型(2
1)から取り出して拡大成形部を切除する工程と、を備
えたことを特徴とするリップシールの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27399696A JP3503675B2 (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | リップシールの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27399696A JP3503675B2 (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | リップシールの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10103528A true JPH10103528A (ja) | 1998-04-21 |
JP3503675B2 JP3503675B2 (ja) | 2004-03-08 |
Family
ID=17535501
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27399696A Expired - Lifetime JP3503675B2 (ja) | 1996-09-26 | 1996-09-26 | リップシールの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3503675B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107002881A (zh) * | 2014-11-28 | 2017-08-01 | 爱尔铃克铃尔股份公司 | 密封件与用于制造密封件的方法 |
-
1996
- 1996-09-26 JP JP27399696A patent/JP3503675B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN107002881A (zh) * | 2014-11-28 | 2017-08-01 | 爱尔铃克铃尔股份公司 | 密封件与用于制造密封件的方法 |
US10774932B2 (en) | 2014-11-28 | 2020-09-15 | Elringklinger Ag | Sealing element and method for producing a sealing element |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3503675B2 (ja) | 2004-03-08 |
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