JPH10103420A - 変速機の軸受構造 - Google Patents

変速機の軸受構造

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JPH10103420A
JPH10103420A JP8278836A JP27883696A JPH10103420A JP H10103420 A JPH10103420 A JP H10103420A JP 8278836 A JP8278836 A JP 8278836A JP 27883696 A JP27883696 A JP 27883696A JP H10103420 A JPH10103420 A JP H10103420A
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JP
Japan
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counter
fixing plate
shaft
transmission
bearing fixing
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JP8278836A
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English (en)
Inventor
Hideo Sawazaki
英夫 沢崎
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Suzuki Motor Corp
Original Assignee
Suzuki Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 変速機の軸受構造において、部品点数を低減
したり、廉価にすることにある。 【構成】 入力軸及びカウンタ軸の軸方向への移動を阻
止するように、入力側軸受固定用プレートとカウンタ側
軸受固定用プレートとを一体的に形成した一体型軸受固
定用プレートを設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、変速機の軸受構
造に係り、特に部品点数を低減し、廉価とし得る変速機
の軸受構造に関する。
【0002】
【従来の技術】車両においては、エンジンの駆動力を走
行条件に応じて所要に変換して取出すための変速機や、
その駆動力を分配するためのトランスファ等からなる動
力伝達装置が設けられている。
【0003】変速機としては、例えば、図5に示す歯車
式の変速機がある。即ち、図5において、202は車両
(図示せず)に搭載される手動式でアウトプットリダク
ションタイプの歯車式の変速機、204はトランスミッ
ションケースである。このトランスミッションケース2
04は、エンジン(図示せず)のクランク軸206に連
結されるクラッチ208を内蔵するトランスミッション
フロントケース210とトランスミッションセンタケー
ス212とトランスミッションエクステンションケース
214とに3分割してなる。トランスミッションフロン
トケース210とトランスミッションセンタケース21
2とは、フロント側締結ボルト216によって結合され
ている。トランスミッションセンタケース212とトラ
ンスミッションエクステンションケース214とは、エ
クステンション側締結ボルト218によって結合されて
いる。
【0004】変速機202には、トランスミッションセ
ンタケース212内において、エンジンからの駆動力を
入力する入力軸220が、トランスミッションフロント
ケース壁部222に保持させた第1入力軸受224とト
ランスミッションセンタケース壁部226に保持させた
第2入力軸受228とによって回転自在に設けられてい
る。
【0005】トランスミッションエクステンションケー
ス214には、入力軸220と同一軸心上に位置した出
力軸230が、トランスミッションエクステンションケ
ース214のトランスミッションエクステンションケー
ス壁部232に保持させた第1出力軸受234とトラン
スミッションエクステンションケース214に保持させ
た第2出力軸受236とによって回転自在に設けられて
いる。
【0006】入力軸220の後端部は、出力軸230の
前端面に形成した入力軸用挿入穴238にパイロットベ
アリング240を介して出力軸230の前端部に挿入し
て回転自在に設けられている。
【0007】また、トランスミッションセンタケース2
12及びトランスミッションエクステンションケース2
14内には、入力軸220及び出力軸230と平行に配
設したカウンタ軸242がトランスミッションフロント
ケース壁部、トランスミッションセンタケース壁部22
2、226に保持させた第1、第2カウンタ軸受24
4、246及びトランスミッションエクステンションケ
ース壁部232に保持させた第3カウンタ軸受248に
よって回転自在に設けられている。
【0008】更に、トランスミッションセンタケース2
12内には、入力軸220と平行に配設したリバースア
イドラ軸250が、トランスミッションフロントケース
壁部222と軸支持体252とによって支持されてい
る。この軸支持体252は、保持ボルト254によって
トランスミッションセンタケース212に取付けられて
いる。
【0009】入力軸220には、エンジン側から順次
に、1速入力ギヤ256と2速入力ギヤ258とが固定
して設けられ、また、3速入力ギヤ260と4速入力ギ
ヤ262とが回転自在に設けられ、更に、1速入力ギヤ
256と2速入力ギヤ258間でリバース入力ギヤ26
4が固定して設けられている。
【0010】カウンタ軸242には、前端部で1速入力
ギヤ256に噛合する1速カウンタギヤ266と2速入
力ギヤ258に噛合する2速カウンタギヤ268とが回
転自在に設けられ、また、中央部位で3速入力ギヤ26
0に噛合する3速カウンタギヤ270と4速入力ギヤ2
62に噛合する4速カウンタギヤ272とが固定して設
けられている。
【0011】1速カウンタギヤ266と2速カウンタギ
ヤ268間のカウンタ軸242には、1速・2速同期機
構274が設けられる。この1速・2速同期機構274
は、一体的に設けられた1速・2速スリーブ276及び
リバースカウンタギヤ278を有している。
【0012】リバースアイドラ軸250には、リバース
入力ギヤ264及びリバースカウンタギヤ278に噛合
・離脱可能なリバースアイドラギヤ280がリバースス
リーブ282と一体的に設けられている。
【0013】また、3速入力ギヤ260と4速入力ギヤ
262間の入力軸220には、3速・4速同期機構28
4が設けられる。この3速・4速同期機構284は、3
速・4速スリーブ286を有している。
【0014】トランスミッションエクステンションケー
ス214内において、出力軸230には、出力側減速ギ
ヤ288が固定して設けられている。また、カウンタ軸
242には、出力側減速ギヤ288に噛合したカウンタ
側減速ギヤ290がスプライン結合して設けられてい
る。
【0015】入力軸220と出力軸230間には、5速
同期機構292が設けられる。この5速同期機構292
は、5速スリーブ294を有している。
【0016】第2入力軸受228は、例えば、図6に示
すような軸受固定用プレート296又は図7に示すよう
な軸受固定用プレート298によって保持される。
【0017】図6に示す軸受固定用プレート296は、
軸用挿通孔296aと複数の取付ボルト用孔296bと
を有し、入力側プレート取付ボルト300によってトラ
ンスミッションセンタケース壁部226に固定されて第
2入力軸受228を保持し、入力軸220に発生する軸
方向の力を受け止めて、入力軸220が軸方向に動くの
を阻止するものである。また、この軸受固定用プレート
296には、リバース鳴き防止のために、リバースシフ
ト時に5速同期機構292のシンクロナイザリングが摩
擦係合されるテーパコーン302が一体的に形成されて
いる。
【0018】また、図7に示す軸受固定用プレート29
8は、軸用挿通溝298aと、複数の取付ボルト用孔2
98bとを有している。
【0019】また、第1カウンタ軸受244は、同様
に、図6の軸受固定用プレート296又は図7の軸受固
定用プレート298によって保持されている。この軸受
固定用プレート296又は軸受固定用プレート298
は、カウンタ側プレート取付ボルト304によってトラ
ンスミッションフロントケース壁部222に固定され
て、カウンタ軸242に発生する軸方向の力を受け止め
て、カウンタ軸242が軸方向に動くのを阻止するもの
である。
【0020】第1出力軸受234は、内側の側面がトラ
ンスミッションエクステンションケース壁部232に出
力側プレート取付ボルト306で固定した出力側軸受固
定用プレート308によって保持されている。この出力
側軸受固定用プレート308は、出力軸用挿通孔308
aと複数の出力側ボルト用挿通孔308bとを有し、出
力軸230に発生する軸方向の力を受け止めて、出力軸
230が軸方向に動くのを阻止するものである。
【0021】また、このような軸受構造としては、例え
ば、特開平5−65945号公報に開示されている。こ
の公報に記載のものは、副軸の後端部近傍と出力軸の前
端部との間に終減速歯車対を設け、入力軸と副軸との間
に変速歯車対を設け、副軸の後端に設けた短軸部に低速
歯車軸の前端部を同軸上でスプライン嵌合し、この低速
歯車軸に高・低速切換機構の低速側クラッチ歯と結合さ
れた低速従動歯車と噛み合う低速駆動歯車を一体に形成
することにより、後退時にも補助変速装置を使用でき、
部品点数が少なく軽量かつ小型の補助変速装置付変速機
を提供し、また、副軸を補助変速装置付でない変速機に
も共用でき、且つ、組付性のよい補助変速装置付変速機
を提供するものである。
【0022】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来、図5
に示す変速機の軸受構造にあっては、入力軸と出力軸と
カウンタ軸との軸方向の移動を阻止するために、3つの
軸受固定用プレートを必要としたので、部品点数が増加
し、高価になるという不都合があった。
【0023】また、軸受固定用プレートは、組付上、1
速カウンタギヤの外径よりも外側でカウンタ側プレート
取付ボルトによって取付けられるので、カウンタ側軸受
の外輪とカウンタ側プレート取付ボルトとの距離とが長
くなり、このため、軸受固定用プレートには大きなモー
メントが発生し、軸受固定用プレートに変形が生じ易く
なるという不都合があった。
【0024】更に、3つの軸受固定用プレートを設ける
ために、トランスミッションの全長が長くなり、また、
重量が増加するとともに、大型化し、しかも、高価にな
るという不都合があった。
【0025】また、図8に示す如く、軸受固定用プレー
ト296、298の外縁部位の軸受保持部310によっ
て第2カウンタ側軸受246の側面を保持させようとす
る場合には、軸受固定用プレート296、298の軸用
挿通孔296a、298aの内径d1がカウンタ側減速
ギヤ290の外径d2よりも小さくなり、このため、カ
ウンタ側減速ギヤ290がカウンタ軸242に組付けら
れている状態で、軸受固定用プレート296、298を
組付けようとすると、軸受保持部310が干渉してしま
い、組付けることができなくなるので、第1の方法とし
て、トランスミッションケース204のカウンタ軸24
2の前端部に穴を形成し、カウンタ側減速ギヤ290を
カウンタ軸242に圧入する時にカウンタ軸242の前
端部位を治具で押えたり、第2の方法として、カウンタ
側減速ギヤ290の圧入を廃止する必要があった。
【0026】しかしながら、上述の第1の方法にあって
は、トランスミッションケース204に穴加工を必要と
し、また、カウンタ軸用キャップ(図示せず)を必要と
したり、更に、カウンタ側減速ギヤ290を組付ライン
上で圧入しなければならず、組付工程が長くなる等の理
由で、高価になるという不都合があった。
【0027】また、第2の方法にあっては、カウンタ側
減速ギヤ290の軸心が出にくくなって軸心ずれが生じ
てギヤ音が大きく発生してしまい、また、カウンタ側減
速ギヤ290の結合部ガタ、つまり、スプラインガタに
よる異音の発生が大きくなるという不都合があった。
【0028】
【課題を解決するための手段】そこで、この発明は、上
述の不都合を除去するために、エンジンからの駆動力を
入力する入力軸を設け、この入力軸を回転自在に支持す
る入力側軸受を設け、前記入力軸と平行にカウンタ軸を
設け、このカウンタ軸を回転自在に支持するカウンタ側
軸受を設け、前記入力軸の軸方向への動きを阻止する入
力側軸受固定用プレートを設け、前記カウンタ軸の軸方
向への動きを阻止するカウンタ側軸受固定用プレートを
設けた変速機の軸受構造において、前記入力側軸受固定
用プレートと前記カウンタ側軸受固定用プレートとを一
体的に形成した一体型軸受固定用プレートを設けたこと
を特徴とする。
【0029】
【発明の実施の形態】この発明は、一体型軸受固定用プ
レートによって入力軸及びカウンタ軸の軸方向移動を阻
止させるので、部品点数を低減して廉価とし、また、カ
ウンタ側軸受とプレート側取付ボルトとの距離を短くし
て一体型軸受固定用プレートの変形を防止し、更に、ト
ランスミッションの全長を短くし、トランスミッション
を、軽量でコンパクトとすることができる。
【0030】
【実施例】以下図面に基づいてこの発明の実施例を詳細
且つ具体的に説明する。図1、2は、この発明の第1実
施例を示すものである。図1において、2は車両(図示
せず)に搭載される手動式でアウトプットリダクション
タイプの歯車式の変速機、4はトランスミッションケー
スである。このトランスミッションケース4は、エンジ
ン(図示せず)のクランク軸6に連結されるクラッチ8
を内蔵するトランスミッションフロントケース10とト
ランスミッションセンタケース12とトランスミッショ
ンエクステンションケース14とに3分割してなる。ト
ランスミッションフロントケース10とトランスミッシ
ョンセンタケース10とは、フロント側締結ボルト16
によって結合されている。トランスミッションセンタケ
ース10とトランスミッションエクステンションケース
14とは、エクステンション側締結ボルト18によって
結合されている。
【0031】変速機2には、トランスミッションセンタ
ケース10内において、エンジンからの駆動力を入力す
る入力軸20が、トランスミッションフロントケース壁
部22に保持させた第1入力軸受24とトランスミッシ
ョンセンタケース壁部26に保持させた第2入力軸受2
8とによって回転自在に設けられている。
【0032】トランスミッションエクステンションケー
ス14には、入力軸20と同一軸心上に位置した出力軸
30が、トランスミッションエクステンションケース1
4のトランスミッションエクステンションケース壁部3
2に保持させた第1出力軸受34とトランスミッション
エクステンションケース14に保持させた第2出力軸受
36とによって回転自在に設けられている。
【0033】入力軸20の後端部は、出力軸30の前端
面に形成した入力軸用挿入穴38にパイロットベアリン
グ40を介して出力軸30の前端部に挿入して回転自在
に設けられている。
【0034】また、トランスミッションセンタケース1
2及びトランスミッションエクステンションケース14
内には、入力軸20及び出力軸30と平行に配設したカ
ウンタ軸42がトランスミッションフロントケース壁
部、トランスミッションセンタケース壁部22、26に
保持させた第1、第2カウンタ軸受44、46及びトラ
ンスミッションエクステンションケース壁部32に保持
させた第3カウンタ軸受48によって回転自在に設けら
れている。
【0035】更に、トランスミッションセンタケース1
2内には、入力軸20と平行に配設したリバースアイド
ラ軸50が、トランスミッションフロントケース壁部2
2と軸支持体52とによって支持されている。この軸支
持体52は、保持ボルト54によってトランスミッショ
ンセンタケース12に取付けられている。
【0036】入力軸20には、エンジン側から順次に、
1速入力ギヤ56と2速入力ギヤ58とが固定して設け
られ、また、3速入力ギヤ60と4速入力ギヤ62とが
回転自在に設けられ、更に、1速入力ギヤ56と2速入
力ギヤ58間でリバース入力ギヤ64が固定して設けら
れている。
【0037】カウンタ軸42には、前端部に1速入力ギ
ヤ56に噛合する1速カウンタギヤ66と2速入力ギヤ
58に噛合する2速カウンタギヤ68とが回転自在に設
けられ、また、中央部位に3速入力ギヤ60に噛合する
3速カウンタギヤ70と4速入力ギヤ62に噛合する4
速カウンタギヤ72とが固定して設けられている。
【0038】1速カウンタギヤ66と2速カウンタギヤ
68間のカウンタ軸42には、1速・2速同期機構74
が設けられる。この1速・2速同期機構74は、一体的
に設けられた1速・2速スリーブ76及びリバースカウ
ンタギヤ78を有している。
【0039】リバースアイドラ軸50には、リバース入
力ギヤ64及びリバースカウンタギヤ78に噛合・離脱
可能なリバースアイドラギヤ80がリバーススリーブ8
2と一体的に設けられている。
【0040】また、3速入力ギヤ60と4速入力ギヤ6
2間の入力軸20には、3速・4速同期機構84が設け
られる。この3速・4速同期機構84は、3速・4速ス
リーブ86を有している。
【0041】トランスミッションエクステンションケー
ス14内において、出力軸30には、出力側減速ギヤ8
8が固定して設けられている。また、カウンタ軸42に
は、出力側減速ギヤ88に噛合したカウンタ側減速ギヤ
90がスプライン結合して設けられている。
【0042】入力軸20と出力軸30間には、5速同期
機構92が設けられる。この5速同期機構92は、5速
スリーブ94を有している。
【0043】入力軸20及びカウンタ軸42は、一体型
軸受固定用プレート96によって、夫々の軸方向移動が
阻止される。
【0044】この一体型軸受固定用プレート96には、
図2に示す如く、入力軸20を挿通させる入力側挿通孔
98と、カウンタ軸30を挿通させるカウンタ側挿通孔
100と、トランスミッションセンタケース壁部26の
側面に取付けられるプレート取付ボルト102を挿通さ
せる複数のボルト挿通孔104とが形成されている。つ
まり、この一体型軸受固定用プレート96は、従来の入
力軸受固定用プレートとカウンタ軸受固定用プレートと
を一体的に形成するように構成され、入力軸26及びカ
ウンタ軸42に発生する軸方向の力を受け止めて、入力
軸26及びカウンタ軸42が軸方向に移動するのを阻止
するものである。
【0045】また、この一体型軸受固定用プレート96
には、リバースギヤ鳴りを防止するように、リバースシ
フト時に5速同期機構92のシンクロナイザリングが摩
擦係合されるテーパコーン106が一体的に形成されて
いる。
【0046】また、第1出力軸受34は、内側の側面が
トランスミッションエクステンションケース壁部32に
出力側プレート取付ボルト108で固定した出力側軸受
固定用プレート110によって支持されている。
【0047】次に、この第1実施例の作用を説明する。
【0048】入力軸20とカウンタ軸42との軸方向移
動は、一体型軸受固定用プレート96によって阻止され
る。
【0049】これにより、トランスミッション2にあっ
ては、一体型軸受固定用プレート96と出力側軸受固定
用プレート110との2枚を設ければよいので、部品点
数を低減し、廉価とすることができる。
【0050】また、第2カウンタ側軸受46の外輪とプ
レート取付ボルト102との距離を短くすることがで
き、一体型軸受固定用プレート96に変形が生じにくく
なる。
【0051】更に、従来のカウンタ側軸受固定用プレー
トを廃止し、その板厚分だけ、トランスミッションの全
長を短くすることができ、トランスミッションを軽量で
且つコンパクトで、しかも、廉価とすることができる。
【0052】また、一体型軸受固定用プレート96が大
形になっても、複数(例えば6本)のプレート取付ボル
ト102によってトランスミッションセンタケース部2
6に一体型軸受固定用プレート96が取付けられるの
で、その剛性を向上し、一体型軸受固定用プレート96
の取付状態を堅固とすることができる。
【0053】図3、4は、この発明の第2実施例を示す
ものである。
【0054】この第2実施例にあっては、上述の第1実
施例と同一機能を果す箇所には同一符号を付して説明す
る。
【0055】この第2実施例の特徴とするところは、以
下の点にある。即ち、一体型軸受固定用プレート96
は、図3、4に示す如く、保持部96aによって、カウ
ンタ軸42の軸方向への動きを阻止するように、第2カ
ウンタ側軸受46をトランスミッションセンタケース壁
部26に係止させる軸受止め輪(サークリップ)112
の側面全体を保持するものである。この軸受用止め輪1
12は、第2カウンタ側軸受46の外周面に形成した止
め輪溝114に係止されている。また、一体型軸受固定
用プレート96は、カウンタ軸42を挿通させるカウン
タ側挿通孔100の内径D1がカウンタ軸42に固定す
るカウンタ側減速ギヤ90の外径D2よりも大きく形成
されている。
【0056】この第2実施例の構成によれば、軸受用止
め輪112と止め輪溝114との間にガタが生じにくく
なり、このガタが最小限となるように公差を設定すれば
よいだけである。
【0057】また、トランスミッションケース4への穴
加工を不要とするとともに、従来のカウンタ軸用キャッ
プを不要とし、また、カウンタ側減速ギヤ90を組立ラ
イン上で圧力する必要がなく、組付工程を短くするの
で、廉価とすることができる。また、カウンタ側減速ギ
ヤ90をスプライン圧入で組付けるので、カウンタ側減
速ギヤ90の軸心ずれを小さくし、ギヤ音の発生を低減
し、静粛性を向上することができる。更に、カウンタ側
減速ギヤ90をカウンタ軸42に圧入することができる
ので、スプラインガタによる異音の発生を低減すること
ができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳細な説明から明らかなようにこの
発明によれば、入力側軸受固定用プレートとカウンタ側
軸受固定用プレートとを一体的に形成した一体型軸受固
定用プレートを設けたことにより、部品点数を低減して
廉価とし、また、カウンタ側軸受とプレート側取付ボル
トとの距離を短くして軸受固定用プレートの変形を防止
し、更に、トランスミッションの全長を短かくし、トラ
ンスミッションを、軽量でコンパクトとし、しかも、一
体型軸受固定用プレートの剛性を向上し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例におけるトランスミッションの断面
図である。
【図2】一体型軸受固定用プレートの正面図である。
【図3】第2実施例におけるトランスミッションの断面
図である。
【図4】図3の矢印〓による拡大図である。
【図5】従来のトランスミッションの断面図である。
【図6】従来の一の軸受固定用プレートの正面図であ
る。
【図7】従来の他の軸受固定用プレートの正面図であ
る。
【図8】従来における軸受固定用プレートの内径とカウ
ンタ側減速ギヤの外径との関係を示す拡大図である。
【符号の説明】
2 変速機 4 トランスミッションケース 20 入力軸 28 第2入力軸受 30 出力軸 42 カウンタ軸 96 一体型軸受固定用プレート 110 出力側軸受固定用プレート

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンからの駆動力を入力する入力軸
    を設け、この入力軸を回転自在に支持する入力側軸受を
    設け、前記入力軸と平行にカウンタ軸を設け、このカウ
    ンタ軸を回転自在に支持するカウンタ側軸受を設け、前
    記入力軸の軸方向への動きを阻止する入力側軸受固定用
    プレートを設け、前記カウンタ軸の軸方向への動きを阻
    止するカウンタ側軸受固定用プレートを設けた変速機の
    軸受構造において、前記入力側軸受固定用プレートと前
    記カウンタ側軸受固定用プレートとを一体的に形成した
    一体型軸受固定用プレートを設けたことを特徴とする変
    速機の軸受構造。
  2. 【請求項2】 前記一体型軸受固定用プレートは、前記
    カウンタ軸の軸方向への動きを阻止するように、前記カ
    ウンタ側軸受をトランスミッションケースに係止させる
    軸受用止め輪を保持することを特徴とする請求項1に記
    載の変速機の軸受構造。
  3. 【請求項3】 前記一体型軸受固定用プレートは、前記
    カウンタ軸を挿通させるカウンタ側挿通孔の内径が前記
    カウンタ軸に固定するカウンタ側減速ギヤの外径よりも
    大きく形成されたことを特徴とする請求項1に記載の変
    速機の軸受構造。
JP8278836A 1996-09-30 1996-09-30 変速機の軸受構造 Pending JPH10103420A (ja)

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