JPH10103394A - ディスクブレーキのディスクロータ - Google Patents

ディスクブレーキのディスクロータ

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JPH10103394A
JPH10103394A JP25900196A JP25900196A JPH10103394A JP H10103394 A JPH10103394 A JP H10103394A JP 25900196 A JP25900196 A JP 25900196A JP 25900196 A JP25900196 A JP 25900196A JP H10103394 A JPH10103394 A JP H10103394A
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JP
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disk
disks
rotor
disc
disk rotor
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JP25900196A
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Kenji Ono
謙二 小野
Takashi Matsubara
崇 松原
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Nissan Motor Co Ltd
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Nissan Motor Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 放射状に直線状のフィンを持つディスクロー
タの冷却性能を向上すると共に、冷却性能を損なわずに
バランスとりの可能なディスクブレーキのディスクロー
タの提供を課題とする。 【解決手段】 インナ側ディスク3およびアウタ側ディ
スク5と、放射状に直線状に延び周方向等分に配置され
て両ディスク3,5の対向面間を接続する複数のフィン
7と、両ディスク3,5の対向面と隣接するフィン7,
7とにより区画され内周側流入部12から外周側流出部
13へ貫通する各流路9と、両ディスク3,5の外周面
内で、かつ各流路9の周方向中央位置に対向して設けら
れディスク3,5の回転方向に依存しない突起部11と
を備え、突起部11が流出部13における空気流の乱れ
を大きくし、ディスクロータ1の放熱量を増加させるこ
とを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ベンチレーテッド
ディスクブレーキのディスクロータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来のこの種のディスクロータとして
は、例えば特開平5−346127号公報に開示された
ものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このディスクロータで
は、間隔を置いて対向配置されたインナ側とアウタ側と
の摺動板(ディスク)の対向面間を接続する複数のフィ
ンが放射状に曲線状に延びる構造であるため回転方向が
一方向に制約され、車両の左右のブレーキに共通に使用
できないため、ディスクロータが高価なものになるとい
う問題がある。
【0004】ディスクロータのフィンを放射状に直線状
に延びる構造にすれば左右のブレーキに共通に使用で
き、この問題は解決する。しかし、そうした場合には、
つぎのような別の問題がある。
【0005】すなわち、回転方向に対する各フィンの背
面側に冷却風の大きな渦領域が生じ、この渦領域では冷
却風の流速が小さく、この部の放熱量が少ないという問
題がある。
【0006】また、別の問題として、ディスクロータの
鳴き防止のため、フィン間の複数の冷却風通路の幾つか
を、または通路出口部の幾つかを埋めるなどして、この
部を削るなどによりロータの回転固有振動数をコントロ
ールしようとすると、冷却風通路が減少してしまい冷却
性能に影響を及ぼすという問題がある。
【0007】そこで、本発明は、放射状に直線状のフィ
ンを持つディスクロータの冷却性能を向上すると共に、
鳴き防止のためのバランスとりを冷却性能を損なわずに
可能なディスクブレーキのディスクロータの提供を課題
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の発明は、回転体に接続されると共
に間隔を置いて対向配置され両外側に摺動面を有するイ
ンナ側ディスクおよびアウタ側ディスクと、放射状に直
線状に延び周方向等分に複数配置されて前記両ディスク
の対向面間を接続する壁部材と、前記両ディスクの対向
面と隣接する壁部材とにより区画されディスクの内周側
流入部から外周側流出部へ貫通する各ベンチレーション
部と、前記両ディスクの外周面内で、かつ前記各ベンチ
レーション部の周方向中央位置に対向して設けられディ
スクの回転方向に依存しない突起部とを備え、前記突起
部が流出部における空気流の乱れを大きくすることを特
徴とする。
【0009】すなわち、両ディスク外周の突起部が流出
部における冷却空気流の乱れを大きくすることにより、
ロータの放熱量が増加するため冷却性能が向上する。
【0010】また、突起部がロータのなかで最も速度の
大きなディスク外周に設けられているので、該部の熱伝
達率が非常に良くなり、この分の放熱量の増加が冷却性
能を効果的に向上する。
【0011】また、突起部が各ベンチレーション部の周
方向中央位置に対向して設けられディスクの回転方向に
依存しないから、ディスクロータを車両の左右両側のデ
ィスクブレーキに共通に使用でき、製造コスト上大幅に
有利となる。
【0012】また、各ベンチレーション部と共に各突起
部が周方向等分に設けられているので、ディスクロータ
の回転バランスが良く、また鳴き防止のためにバランス
修正を要する場合には突起部の外端を研削すれば効果的
にバランスとりができる。また、これによって冷却性能
を損なうことはない。
【0013】請求項2に記載の発明は、回転体に接続さ
れると共に間隔を置いて対向配置され両外側に摺動面を
有するインナ側ディスクおよびアウタ側ディスクと、放
射状に直線状に延び周方向等分に複数配置されて前記両
ディスクの対向面間を接続する壁部材と、前記両ディス
クの対向面と隣接する壁部材とにより区画されディスク
の内周側流入部から外周側流出部へ貫通する各ベンチレ
ーション部と、前記両ディスクの外周面内で、かつ前記
各壁部材と周方向ほぼ同一位置に対向して設けられディ
スクの回転方向に依存しない突起部とを備え、前記突起
部が流出部における空気流の乱れを抑えることを特徴と
する。
【0014】すなわち、両ディスク外周の突起部が流出
部における冷却空気流の乱れを抑えることにより、空気
流量が増加するため冷却性能が向上する。
【0015】また、ディスク外周の突起部による放熱量
増加の作用・効果は請求項1の発明と同等に得られる。
【0016】また、ディスクロータの両方向回転におい
て同じ冷却性能となる作用・効果は請求項1の発明と同
等に得られる。
【0017】また、バランスとりが効果的にできる作用
・効果は請求項1の発明と同等に得られる。
【0018】請求項3に記載の発明は、請求項1または
2に記載のディスクブレーキのディスクロータであっ
て、前記各突起部が、ディスクロータの回転方向に依存
しない対称形状に形成されてなることを特徴とする。
【0019】したがって、請求項1または2の発明と同
等の作用・効果が得られると共に、突起部の対称形状に
よりディスクロータを左右いずれのブレーキに用いても
同等の冷却性能が確実に維持される。
【0020】請求項4に記載の発明は、請求項1〜3の
いずれかに記載のディスクブレーキのディスクロータで
あって、前記各突起部が半径方向外方に延びる四角柱状
に形成されると共に両ディスクの各突起部の対向面が各
ディスクの対向面と面一に形成されてなることを特徴と
する。
【0021】したがって、ディスクロータの回転方向に
依存しない四角柱状の突起部形状により、請求項1〜3
のいずれかのディスクロータと同等の作用・効果が得ら
れる。
【0022】また、突起部の対向面が各ディスクの対向
面と面一に形成され、ベンチレーション部に出っ張るこ
とがないから冷却作用・効果に悪影響することがない。
【0023】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の発明によれば、両ディスク外周の突起部が冷
却空気の流出部の乱れを大きくするので、突起部を設け
ない前記第2従来例に比べ、流出部での放熱量が増加す
るため冷却性能が向上する。
【0024】また、突起部を速度最大のディスク外周に
設けているので、この分の放熱量の増加が冷却性能を効
果的に向上する。
【0025】また、ディスクロータを左右のディスクブ
レーキに共通使用できるので、製造コスト上大幅に有利
となる。
【0026】また、冷却性能を損なうことなく、鳴き防
止のためのバランス修正を効果的に行うことができる。
【0027】請求項2に記載の発明によれば、両ディス
ク外周の突起部が流出部における冷却空気流の乱れを抑
えるから、空気流量が増加し、冷却性能が向上する。
【0028】また、突起部による放熱量増加の効果は請
求項1の発明と同等に得られる。
【0029】また、請求項1の発明と同等に、ディスク
ロータを左右のディスクブレーキに共通使用でき、製造
コスト上大幅に有利となる。
【0030】また、請求項1の発明と同等に、バランス
とりを効果的に行うことができる。
【0031】請求項3に記載の発明によれば、請求項1
または2の発明と同等の効果が得られると共に、突起部
の対称形状によりディスクロータを左右いずれのブレー
キに用いても同等の冷却性能が確実に維持される。
【0032】請求項4に記載の発明によれば、ディスク
ロータの回転方向に依存しない四角柱状の突起部形状に
より、請求項1〜3のいずれかの発明と同等の効果が得
られる。
【0033】また、突起部の対向面が各ディスクの対向
面と面一に形成されているので、ベンチレーション部に
出っ張ることがないから冷却効果に悪影響することがな
い。
【0034】
【発明の実施の形態】
[第1実施形態]本発明の第1実施形態を図1〜図6に
より説明する。
【0035】まず、本実施形態のディスクロータの構成
を説明する。図1はディスクロータの放射状の壁部材の
配置を示す図である。図2は概略の構成を示す図であ
る。また図3〜図6は説明図である。
【0036】このディスクロータ1は、車両用ベンチレ
ーテッドディスクブレーキに用いられ、車輪側に固定さ
れて回転する。ロータ1の概略の構成は、リング状平板
であるインナ側ディスク3とアウタ側ディスク5とが、
車幅方向に間隔をおいて平行配置され、両ディスク3,
5の対向面間が図1に示すフィン(壁部材)7により一
体に接続されてなる。そして、フィン7は所定の複数個
が円周方向等分に配置され、かつ半径方向に直線状に延
びている。
【0037】両ディスク3,5の各外側面(各対向面の
反対側面)は図示しないブレーキパッドと摺動し、ブレ
ーキ時には発熱する。一方、両ディスク3,5と隣接す
るフィン7,7とにより区画されて各流路(ベンチレー
ション部)9が放射状に形成され、両ディスク3,5の
内周側流入部12から流入する冷却空気が外周側流出部
13から流出する間に熱交換しディスクロータ1を冷却
する。図中の矢印Rはディスクロータ1の回転方向を示
す。このとき、フィン7のPS面が圧力面側となり、S
S面が負圧面側となる。PS面とSS面とはディスクロ
ータ1の逆転時には入れ代わる。
【0038】図2に示すように、ディスク3とディスク
5との各外周面内には、径方向外方に突出する突起部1
1が周方向同位置に対向して設けられている。そして、
各突起部11は、各流路9の周方向中央位置に配置さ
れ、回転方向に依存しない対称形状である四角柱状に形
成されている。これにより、ディスクロータ1が逆転し
ても各流路9内の冷却空気流は変らない。さらに、図2
のように、両ディスク3,5の突起部11同士の対向面
はディスク3,5の対向面と面一に形成されている。
【0039】つぎに、このディスクロータ1の作用を図
3〜図6により説明する。なお、必要に応じ、ディスク
外周に突起部がない第2従来例の場合の作用と比較して
説明する。
【0040】ディスクロータ1がR方向に回転する場
合、ディスクロータ1の内周側流入部12から流路9に
流入した冷却風F1 は、フィン7の圧力面側PSに沿っ
て図3の流路9における上部と下部の領域にそれぞれ逆
回転方向の一対の渦VX3を生じつつ流出する。そして、
この一対の渦VX3が、フィン7の負圧面側SSの流出部
13に渦VX2を誘起する。
【0041】一方、突起部11の流路9に対して両外側
(各ディスク3,5の摺動面側)の剥離剪断層SF1,
SF1は、渦VX3により誘起された回転下流側の渦VX2
に巻き込み、渦VX2を強める。そして、この強められた
渦VX2は、流出部13付近の流れの乱れを大きくするの
で、流出部13でディスクロータ1と冷却風F1 との間
の熱交換が進み、ディスクロータ1の放熱量が増大す
る。
【0042】また、突起部11を設けることにより、流
路9内の冷却風F1の流れのパターンは突起部11を設
けない前記第2従来例の場合の流れのパターン(図5)
とは変り、図4(a),(b)に示すようになる(a図
はb図の状態を模式的に示した図である)。すなわち、
図5(a),(b)に示す前記第2従来例の流れのパタ
ーンに比べ、図4(a),(b)のようにフィン7の負
圧面側SSの流出部13付近における流れの剥離域が小
さくなり、有効伝熱面積が増加する。
【0043】さらに、突起部11を設けたディスクロー
タ1の外周部はロータ1のなかで最も速度の大きな所
で、ここでの流れの境界層(突起部11の表面近くにお
ける流速の小さい部分の厚さ)は薄くなるうえに、外部
の低温流体に接する部分でもある。したがって、温度境
界層が薄くなるため、突起部11の熱伝達率が非常に良
くなり、この分の放熱量の増加が冷却性能を効果的に向
上する。
【0044】これらによる冷却性能の向上結果を前記第
2従来例の場合と比較してみると、図6に示すように、
本実施形態のディスクロータ1では乱流化により流量は
約3%減少しているが、逆に放熱量は約9%増加してい
る。
【0045】また、フィン7が半径方向に直線状に延び
ており、かつ、ディスク3,5外周の各突起部11が各
流路9の周方向中央位置に対向配置され、さらに各突起
部11がディスクロータ1の回転方向に依存しない四角
柱状に形成されているので、ディスクロータ1がR方向
と逆方向に回転する場合にも、上記の冷却性能が得られ
るから、このディスクロータ1は左右のブレーキに共通
に使用できる。
【0046】また、フィン7と突起部11が周方向等分
に設けられているためディスクロータ1の回転バランス
が良く、また、鳴き防止のためバランスとり修正を要す
る場合でも突起部11の外端を研削すれば効果的にバラ
ンスとりができ、また、これにより冷却性能を損なうこ
とはない。
【0047】また、突起部11の対向面が各ディスク
3,5の対向面と面一に形成されているので、流路9内
に出っ張らないから冷却作用・効果に悪影響することが
ない。
【0048】こうして、本実施形態によれば、突起部1
1が流出部13付近での冷却空気の乱れを大きくするこ
とによる放熱量の増大と、フィン7の負圧面側SSにお
ける流れの剥離域が小さくなり、有効冷却面積が増大す
ることに加え、ディスク3,5外周の突起部11の熱伝
達率が非常に良くなることにより、前記第2従来例に比
べて冷却性能が約9%向上する。
【0049】また、両ディスク3,5を接続するフイン
7が半径方向に直線状に延び、かつ四角柱状の突起部1
1が流路9の周方向中央位置に配置されているので、デ
ィスクロータ1の回転方向に拘らず同等の冷却性能が得
られ、車両の左右いずれの側のディスクブレーキにも共
通に使用でき、製造コスト上大幅に有利となる。
【0050】さらに、フィン7と突起部11が周方向等
分に設けられているので、ディスクロータ1の回転バラ
ンスが良く、また鳴き防止のためにバランス修正を要す
る場合も突起部11の外端を研削すればよいので、前記
第2従来例と異なり、冷却性能を損なうこと無くディス
クロータ1のバランスとりを効果的に行うことができ
る。
【0051】また、対向する突起部11の対向面が各デ
ィスクの対向面と面一に形成され、流路9内に出っ張ら
ないから冷却性能に悪影響を及ぼすことがない。
【0052】[第2実施形態]本発明の第2実施形態を
図7〜図10により説明する。図7は本実施形態の概略
の構成を示す図である。図8〜図10は説明図である。
【0053】本実施形態のディスクロータ101は、突
起部111の配置が上記第1実施形態と異なり、その他
の構成は上記第1実施形態と同じである。したがって、
重複する説明は省略し、相違点について説明する。
【0054】図7に示すように、このディスクロータ1
01では、各ディスク103,105の外周面内には径
方向外方に突出する突起部111が周方向同位置に対向
して設けられている。そして、各突起部111は、各フ
ィン(壁部材)7と周方向ほぼ同一位置に設けられてい
るので、ディスクロータ101が逆転しても各流路9の
冷却空気流は変らない。また、突起部111は回転方向
に依存しない対称形状である四角柱状に形成されてい
る。さらに、図7示のように突起部111同士の対向面
はディスク103,105の対向面と面一に形成されて
いる。
【0055】このような構成により、図8に示すよう
に、このディスクロータ101では突起部111の流路
9に対して両外側(各ディスク103,105の摺動面
側)の剥離剪断層SF1,SF1は、回転下流側に位置
する隣接突起部111の内側(図8における突起部11
1の対向面側)の剥離剪断層SF2,SF2の方へ流れ
る。この剪断層SF2は、冷却風F1が形成する渦VX3
が流出部113において誘起する渦VX2と干渉し、渦V
X2を弱める。こうして、流出部113において乱流化が
抑えられので流出抵抗が小さくなり、渦VX3の流出部1
13の噴流の核が大きくなる。この作用により、図9
(a)に示す流出部113の速度ベクトル分布図および
図10の下段に示すように、前記第2従来例の場合(図
9(b)および図10の上段)に比べて冷却空気流量が
10%多くなり、冷却性能が5%向上する。
【0056】こうして、本実施形態によれば、突起部1
11がフィン7と周方向ほぼ同一位置に設けられている
ので、上記第1実施形態とは逆に、流出部113におい
て冷却空気の乱流化が抑えられ、空気流量が増加して、
前記第2従来例に比べて、冷却性能が5%向上する。
【0057】また、突起部11が冷却性能の向上に効果
的に寄与する作用・効果は上記第1実施形態と同様であ
る。
【0058】そして、ディスクロータ101がR方向と
逆方向に回転する場合にも上記の冷却性能が得られるか
ら、ディスクロータ101を左右のブレーキに共通に使
用でき、製造コスト上大幅に有利となる。
【0059】その他、冷却性能を損なうこと無くディス
クロータ101の回転バランスとりを効果的に行える点
および、突起部111同士の対向面がディスク103,
105の対向面と面一に形成されている点による作用・
効果は上記第1実施形態と同等に得られる。
【0060】なお、上記の各実施形態においては、突起
部11,111は四角柱形状であるが、突起部の形状は
四角柱に限定されるものではなく、図11に示すように
四角錐、円柱/円錐または板の各種形状に形成してもよ
い。
【0061】図11中の矢印Rは突起部の進行(回転)
方向を示す。このとき、各形状の突起部の後方には図示
のように上下から交互に放出される回転方向の異なる渦
が生じる。いずれの形状も図11における左右方向(デ
ィスクの回転方向に対応)に依存しない対称形状である
ので,適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のフインの配置を示す図である。
【図2】第1実施形態の概略の構成を示す図である。
【図3】第1実施形態の流出部の流れを示す説明図であ
る。
【図4】第1実施形態の流れのパターンを示す説明図で
ある。
【図5】第2従来例の流れのパターンを示す説明図であ
る。
【図6】第1実施形態と第2従来例の冷却性能を示す説
明図である。
【図7】第2実施形態の概略の構成を示す図である。
【図8】第2実施形態の流出部の流れを示す説明図であ
る。
【図9】(a)は第2実施形態の流出部の速度ベクトル
分布を示す説明図であり、(b)は第2従来例の同上分
布を示す説明図である。
【図10】第2実施形態と第2従来例の冷却性能を示す
説明図である。
【図11】第1および第2実施形態の突起部の変形例を
示す図である。
【符号の説明】
1,101 ディスクロータ 3,5,103,105 ディスク 7 フィン(壁部材) 9 流路(ベンチレーション部) 11,111 突起部 13,113 流出部 PS フィンの圧力面側 SS フィンの負圧面側 VX2,VX3 空気流の渦

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転体に接続されると共に間隔を置いて
    対向配置され両外側に摺動面を有するインナ側ディスク
    およびアウタ側ディスクと、 放射状に直線状に延び周方向等分に複数配置されて前記
    両ディスクの対向面間を接続する壁部材と、 前記両ディスクの対向面と隣接する壁部材とにより区画
    されディスクの内周側流入部から外周側流出部へ貫通す
    る各ベンチレーション部と、 前記両ディスクの外周面内で、かつ前記各ベンチレーシ
    ョン部の周方向中央位置に対向して設けられディスクの
    回転方向に依存しない突起部とを備え、 前記突起部が流出部における空気流の乱れを大きくする
    ことを特徴とするディスクブレーキのディスクロータ。
  2. 【請求項2】 回転体に接続されると共に間隔を置いて
    対向配置され両外側に摺動面を有するインナ側ディスク
    およびアウタ側ディスクと、 放射状に直線状に延び周方向等分に複数配置されて前記
    両ディスクの対向面間を接続する壁部材と、 前記両ディスクの対向面と隣接する壁部材とにより区画
    されディスクの内周側流入部から外周側流出部へ貫通す
    る各ベンチレーション部と、 前記両ディスクの外周面内で、かつ前記各壁部材と周方
    向ほぼ同一位置に対向して設けられディスクの回転方向
    に依存しない突起部とを備え、 前記突起部が流出部における空気流の乱れを抑えること
    を特徴とするディスクブレーキのディスクロータ。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載のディスクブレ
    ーキのディスクロータであって、 前記各突起部が、ディスクロータの回転方向に依存しな
    い対称形状に形成されてなることを特徴とするディスク
    ブレーキのディスクロータ。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のディス
    クブレーキのディスクロータであって、 前記各突起部が半径方向外方に延びる角柱状に形成され
    ると共に両ディスクの各突起部の対向面が各ディスクの
    対向面と面一に形成されてなることを特徴とするディス
    クブレーキのディスクロータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPWO2021065392A1 (ja) * 2019-09-30 2021-04-08

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