JPH10103245A - 圧縮機 - Google Patents

圧縮機

Info

Publication number
JPH10103245A
JPH10103245A JP27560996A JP27560996A JPH10103245A JP H10103245 A JPH10103245 A JP H10103245A JP 27560996 A JP27560996 A JP 27560996A JP 27560996 A JP27560996 A JP 27560996A JP H10103245 A JPH10103245 A JP H10103245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
piston
slider
valve
compressor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27560996A
Other languages
English (en)
Inventor
Fujio Hama
藤夫 浜
Harunobu Kosaka
晴信 小坂
Tatsutoshi Sakurai
健年 桜井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Original Assignee
Teikoku Piston Ring Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teikoku Piston Ring Co Ltd filed Critical Teikoku Piston Ring Co Ltd
Priority to JP27560996A priority Critical patent/JPH10103245A/ja
Priority to EP19970307552 priority patent/EP0833054B1/en
Priority to DE69724064T priority patent/DE69724064T2/de
Publication of JPH10103245A publication Critical patent/JPH10103245A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2201/00Metals
    • F05C2201/04Heavy metals
    • F05C2201/0469Other heavy metals
    • F05C2201/0475Copper or alloys thereof
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F05INDEXING SCHEMES RELATING TO ENGINES OR PUMPS IN VARIOUS SUBCLASSES OF CLASSES F01-F04
    • F05CINDEXING SCHEME RELATING TO MATERIALS, MATERIAL PROPERTIES OR MATERIAL CHARACTERISTICS FOR MACHINES, ENGINES OR PUMPS OTHER THAN NON-POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES OR ENGINES
    • F05C2253/00Other material characteristics; Treatment of material
    • F05C2253/12Coating

Landscapes

  • Compressors, Vaccum Pumps And Other Relevant Systems (AREA)
  • Compressor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 小型で車載可能であり、しかも圧縮空気に潤
滑油が混入せず、さらに無潤滑でもピストンリングとシ
リンダの耐久性を維持できる圧縮機を提供する。また、
吸入弁と吸入弁受けの摩耗、疲労の低減を図る。 【解決手段】 圧縮機はシリンダ1内をピストン20が
往復動する空気圧縮機であり、ピストン20はクランク
シャフト26とクロススライダクランク機構によって連
結し、シリンダ1内を往復動する。シリンダ1内とクラ
ンクケース25内はピストンロッド23の中間部に装着
したオイルシール56によってシールする。シリンダヘ
ッド2の下面に固定された吸入弁9はリード弁からな
り、吸入弁受け16はシリンダ1の上端面に形成した切
欠部15の底面に形成したテーパ面で構成する。テーパ
面のテーパ角度は1〜4°が望ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車載可能な空気圧
縮機に関する。
【0002】
【従来の技術】中大型トラックでは、ブレーキシステム
等各種の制御機構の駆動源として圧縮空気が使用されて
いる。現在この供給源として、一般的なクランク機構が
採用され、かつ、シリンダ室に潤滑油が供給されてピス
トンリング等が潤滑される往復動圧縮機が使用されてい
る。
【0003】圧縮空気に水分が混じると、空気配管の途
中で冬季には凍結する危険がある。このため、圧縮空気
と水分とを分離する必要がある。現在採用されている空
気と水分の分離方法は、高圧の空気中の水分を多孔質の
水吸収剤に吸収させた後、急速に減圧して水吸収剤から
水を大気中に放出するものである。この方法は、圧縮空
気に潤滑油が混じると、分離性能が低下する欠点があ
る。
【0004】また、圧縮空気に潤滑油が混じると、熱に
より圧縮機の吸入、吐出弁近辺で潤滑油が炭化する傾向
がある。吐出弁にスラッジが付着すると、弁の作動が不
完全になって、圧縮空気の温度が益々上昇するので、炭
化が一層促進されるようになる。
【0005】したがって、圧縮空気に潤滑油が混じらな
いようにすることが望まれる。
【0006】汎用の圧縮機においては、無潤滑の圧縮機
が存在する。この種のもので最も一般的なものは、クラ
ンク部分にボールベアリングを、ピストンとピストンピ
ンの部分にニードルベアリングを使用し、これらの軸受
にグリースを入れて密封し、シリンダ室に潤滑油が入ら
ないようにしたものである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記軸
受構造によると、軸受部分が大きくなり、車載に適さな
い大きさとなる。
【0008】また、シリンダ内が無潤滑である圧縮機で
は、吸入弁と吸入弁受けとの運転中の強接触を緩和して
いた潤滑油が吸入弁受けに存在しないため、動力回転数
が1000回転以上の使用では、吸入弁および吸入弁受
けの摩耗が激しかった。
【0009】他方、真空ポンプの一部に、カムでピスト
ンロッドを駆動し、ピストンロッドの中央部でオイルシ
ールを行うものがある。この構造で実用化できたもの
は、ピストンストロークが20mm以下と小さく、中大
型トラック用の圧縮機には採用できない。
【0010】他方、クロススライダクランク機構が、一
部の機械に使用されている。これは、往復動するロッド
と、これに固定され、往復動可能に支承されたスライダ
フレームと、スライダフレームの運動方向に対して直角
方向に移動可能にスライダフレームに支承されたスライ
ダと、スライダが回転可能に連結されたクランクシャフ
トとからなっている。この機構をピストンに接続する
と、サイドスラストが作用しないピストンが得られる
が、通常のクランク機構に比べると成立の条件に制約が
あるので、往復動圧縮機に使用された例はない。まし
て、ピストンロッドの中間部でオイルシールする圧縮機
は存在しなかった。
【0011】本発明の目的は、小型で車載可能であり、
しかも圧縮空気に潤滑油が混入しないようにすることに
ある。また、本発明の別の目的は、無潤滑でもシールリ
ング(ピストンリング)とシリンダの耐久性を維持でき
るようにすることにある。さらに、本発明の目的は、薄
板状のリード弁で形成した吸入弁および吸入弁受けの摩
耗、疲労を低減することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、クランク機構
によってピストンがシリンダ内を往復動する圧縮機にお
いて、前記クランク機構がクロススライダクランク機構
によって構成されていることを特徴とする。
【0013】クロススライダクランク機構は、ピストン
に連結固定されているピストンロッドと、ピストンロッ
ドに連結固定され、往復動可能に支持されているスライ
ダフレームと、スライダフレームの運動方向に対して直
角方向に移動可能にスライダフレームの窓孔に装着され
ているスライダと、スライダが回転可能に装着されてい
るクランクシャフトとを備えている。
【0014】シリンダ内においてピストンを往復動させ
るクランク機構として、クロススライダクランク機構を
採用しているので、下記の作用を奏する。
【0015】ピストンロッドは純粋な正弦による直線
運動を行い、従来のクランク機構に付随する高次の振動
成分がない。したがって、騒音の発生を抑制でき、ピス
トンに装着されるシールリング(ピストンリング)とシ
リンダの耐久性も増す。
【0016】ピストンロッドが直線運動を行うので、
ピストンロッドの中間部でオイルシールを容易に行え
る。その結果、シリンダ内とクランクケース内を容易に
シールすることができ、シリンダ内を容易に無潤滑油状
態に維持することができる。
【0017】ピストンロッドが直線運動を行い、ピス
トンスラップを生じないので、無潤滑でも、ピストンに
装着されるシールリング(ピストンリング)とシリンダ
の耐久性を維持できる。
【0018】ピストンロッドが直線運動を行い、ピス
トンスラップを生じないので、振動・騒音の発生を抑制
できる。
【0019】ピストンとピストンロッドの相対的運動
がないことにより、ピストンロッドの内部を通じてピス
トンの内部に潤滑油を容易に供給することができるた
め、ピストンの油冷却を簡単に行える。
【0020】また、本発明の圧縮機は、薄板状のリード
弁で形成された吸入弁および吸入弁受けの摩耗、疲労の
低減を図るために、次の構成を備えていることを特徴と
する。
【0021】すなわち、シリンダヘッドに形成されてい
る吸入孔を開閉する吸入弁が薄板状のリード弁で形成さ
れて吸入弁の一端がシリンダヘッドの下面に固定されて
おり、この吸入弁の受けがシリンダの上面に形成されて
いるものにおいて、前記吸入弁受けがテーパ面に形成さ
れている。
【0022】上記テーパ面のテーパ角度は1〜4°とす
るのが望ましい。
【0023】シリンダ内とクランクケース内とのシール
は、ピストンロッドの中間部にオイルシールを装着する
ことで行うことができ、シリンダ内を無潤滑油状態とす
ることにより、シリンダ内で圧縮された空気に潤滑油が
混入されるのを防止することができる。
【0024】
【発明の実施の形態】図1〜図4は本発明の一実施形態
を示し、図1は圧縮機の一部断面正面図、図2は(a)
が圧縮機の一部分を示す一部断面右側面図、(b)がス
ライダの平面図、図3はクランクケース部分を示す一部
断面平面図、図4は吸入弁と吐出弁を示しており、
(a)は弁が取り付けられているバルブ組付体を示す底
面図、(b)は圧縮機における吸入弁の部分を示す縦断
面図、(c)はバルブ組付体に取り付けられている吐出
弁の部分を示す縦断面図である。
【0025】本発明の圧縮機は、ピストンがシリンダ内
を往復動する空気圧縮機である。シリンダ1の上面には
シリンダヘッド2が固定されており、シリンダヘッド2
には空気の吸入口3と圧縮空気の吐出口4とが設けられ
ている。
【0026】シリンダヘッド2はバルブ組付体5とヘッ
ド本体6とから構成されている。シリンダ1の上面に固
定されているバルブ組付体5は略正方形で平盤形状をな
しており、四隅に取付孔5aを有している。バルブ組付
体5の略中央部寄りには吐出孔7が一対、一端辺に平行
に並んで形成されており、さらに、一端辺寄りに4個の
吸入孔8が吐出孔7が並んでいる方向に沿って円弧状に
配列されて形成されている。
【0027】バルブ組付体5の下面には吸入弁9が配置
されている。吸入弁9は薄体状のリード弁で形成され、
リング形状をなして、その一部分が4個の吸入孔8を閉
塞しており、リング形状内に2個の吐出孔7が配置して
いる。そして吸入弁9は基端部に止め金10が載置され
て、止めねじ11でバルブ組付体5に固定されている。
【0028】また、バルブ組付体5の上面には吐出弁1
2が配置されている。吐出弁12は薄板状のリード弁で
形成され、細長い長方形形状をなして、2個の吐出孔7
を閉塞している。吐出弁12の上側には上方から見て吐
出弁12と同形状の板材からなる吐出弁受け13が配置
されており、吐出弁12と吐出弁受け13の両端部がボ
ルト14でバルブ組付体5に固定されている。吐出弁受
け13は上方に湾曲したアーチ形状をなしており、吐出
弁12の開放時は吐出弁12が上方に湾曲して、吐出弁
受け13の下面に当接することによってリフト量が規制
される。
【0029】シリンダ1の上端面には内周側に開放され
ている切欠部15が全周にわたって形成されており、こ
の切欠部15に吸入弁9が配置される。切欠部15の底
面はシリンダ1の内周面と直角の平面をなしている。吸
入弁9の開放時は吸入弁9が下方に撓んで、先端部が切
欠部15の底面に当接することによってリフト量が規制
される。この吸入弁9が当たる切欠部15の底面は内周
側がテーパ面に形成されており、このテーパ面部分が吸
入弁受け16を構成している。テーパ面のテーパ角度
(シリンダ1の内周面と直角な平面に対する傾斜角度)
は1〜4°が望ましい。なお、テーパ面は切欠部15に
おいて吸入弁受け16となる部分にのみ形成してもよい
が、切欠部15の全周にわたってテーパ面を形成しても
よい。
【0030】バルブ組付体5の上面に固定されているヘ
ッド本体6の内部には、吐出弁12と吐出弁受け13と
が収納される空間部17とその空間部17から吐出口4
まで連通させる吐出通路18が形成されているととも
に、吸入孔8から吸入口3まで連通させる吸入通路19
が形成されている。
【0031】シリンダ1内にはピストン20が挿入され
ており、ピストン20の外周面に形成されている2本の
リング溝にそれぞれピストンリング21,22が装着さ
れ、シリンダ1の内壁1aとのシールを行う。ピストン
20の底面の中央部にはピストンロッド23の一端が固
定されており、ピストン20はクロススライダクランク
機構によってシリンダ1内を往復動するように構成され
ている。
【0032】シリンダ1は下端部が底付円筒24内に挿
入されて支持され、底付円筒24はクランクケース25
の上面に固定されている。シリンダ1は鋳鉄材で形成す
る他、鋳鉄スリーブをアルミニウムで鋳包みすることに
よって全体重量の軽減、熱伝達の向上を図ることもでき
る。
【0033】クランクケース25内にはクランクシャフ
ト26がピストン20の運動方向(以下、上下方向とす
る。)に対して直角方向に配されて両端部を軸受27に
よって回転自在に支持されている。クランクシャフト2
6は一端がクランクケース25から外側に突出してお
り、図示外の駆動源によって回転駆動されるように構成
されている。
【0034】クランクシャフト26はクランクケース2
5内に一対のクランクアーム28を有しており、一対の
クランクアーム28の間に連結されているクランクピン
29にスライダ30が回転可能に取り付けられている。
スライダ30はクランクシャフト26方向に見て略正方
形形状のブロック体で、上下に2分割されており、中央
部に形成されているピン孔の内周にメタル31が固定さ
れて、クランクピン29に回転自在に組み付けられてい
る。
【0035】スライダ30の周囲にはスライダフレーム
32が配置されている。スライダフレーム32はクラン
クシャフト26方向に見て横長の長方形形状の枠体であ
り、横長の長方形の窓孔33は高さがスライダ30の高
さと略同じで、横幅はスライダ30の横幅よりも長い寸
法を有している。このスライダフレーム32の窓孔33
にクランクピン29に取り付けられているスライダ30
が窓孔33内をピストン20の運動方向に対して直角方
向(以下、左右方向とする。)に摺動可能に装着されて
いる。
【0036】スライダフレーム32のスライダ30と摺
動する面すなわちスライダフレーム32の窓孔33を形
成する上下面にはポーラスCrめっき34が被覆されて
いる。このCrめっき34の表面はCrめっき後、表面
加工により、平滑度、表面粗度およびポア率を改善する
のが望ましい。スライダ30はねずみ鋳鉄等の鋳鉄材で
形成されている。
【0037】スライダフレーム32はクランクケース2
5内を上下方向に往復動可能に一対のガイド棒35,3
6によって支持されている。一対のガイド棒35,36
はクランクケース25内を上下方向に延びてクランクケ
ース25に固定されており、スライダフレーム32の長
手方向における両端部に上下方向に形成されているガイ
ド棒挿通孔37,38をそれぞれ挿通している。スライ
ダフレーム32は一対のガイド棒挿通孔37,38の各
上下端部にそれぞれブシュ39,40を装着して有して
おり、ブシュ39,40が各ガイド棒35,36を摺動
可能に支持している。
【0038】ピストン20底部に固定されて下方に延び
るピストンロッド23は、シリンダ1の下端から底付円
筒24の底部とクランクケース25の上面部とに形成さ
れている貫通孔41,42を挿通して、クランクケース
25内のスライダフレーム32の上面中央部に連結固定
されている。
【0039】次に、クロススライダクランク機構の潤滑
とピストンの冷却について説明する。
【0040】クランクケース25の油供給口43から圧
縮機内に供給された潤滑油は、一方のガイド棒35の内
部に形成されている油供給路44、一方のガイド棒35
とガイド棒挿通孔37との間で形成されている油供給路
45を順次通って、一方のガイド棒35とブシュ39と
の摺動部を潤滑しながら、次に、スライダフレーム32
に形成されている油供給路46に流入するように構成さ
れている。
【0041】そして、スライダフレーム32の油供給路
46に流入した潤滑油は、途中で、もう一方のガイド棒
36側と、ピストンロッド23側とに分岐する。もう一
方のガイド棒36側に流れた潤滑油はガイド棒36とガ
イド棒挿通孔38との間で形成されている油供給路47
に流入し、ガイド棒36とブシュ40との摺動部を潤滑
した後、上下端からクランクケース25に落下する。
【0042】ピストンロッド23側に流れた潤滑油は、
ピストンロッド23に形成されている油供給路48に流
入し、ピストン20の内部に形成されている冷却室に入
り、ピストン20を内側から冷却した後、ピストンロッ
ド23に形成されている油排出路49を通って、下端の
開口からクランクケース25内に排出されるように構成
されている。
【0043】また、クランクケース25の側面に開口さ
れている油供給口50からクランクシャフト26の内部
に形成されている油供給路51に供給された潤滑油は、
クランクシャフト26内を通ってクランクピン29部に
至る。メタル31には内周に形成されている環状溝と環
状溝の底部からスライダ30に形成されている油孔52
に連通する油孔とから構成される油供給路53が形成さ
れており、クランクピン29部に至った潤滑油は、クラ
ンクピン29とメタル31との摺動面に供給され、一部
はスライダ30の油孔52を通って、スライダ30の表
面に形成されている油溝54に流入し、スライダ30と
スライダフレーム32との摺動面に供給される。
【0044】以上のように、クロススライダクランク機
構には潤滑、冷却油路が形成されている。
【0045】しかしながら、シリンダ1内は無潤滑油状
態にされている。すなわち、シリンダ1下方の底付円筒
24の貫通孔41の周囲の底部内面に形成されている環
状凹部55にオイルシール56が装着され、オイルシー
ル56の内周がピストンロッド23の外周に接触されて
シールし、クランクケース25内の潤滑油がシリンダ1
内に供給されないようにしている。したがって、ピスト
ンリング21,22は無潤滑でシリンダ内壁1aと摺動
する。
【0046】以下、作用を説明する。クランクシャフト
26が図示外の駆動源によって回転駆動されると、クラ
ンクピン29に装着されたスライダ30がクランクシャ
フト26の中心回りに円軌道を描いて移動する。この
際、スライダ30が円軌道を移動することによって、ス
ライダ30はスライダフレーム32の窓孔33内を摺動
し、これに伴ってスライダフレーム32は上下方向(ピ
ストン20の運動方向)に正弦による直線運動を行う。
【0047】スライダフレーム32が上記のように上下
方向に直線運動を行うと、スライダフレーム32に連結
固定されているピストンロッド23を介してピストン2
0がシリンダ1内を往復運動する。
【0048】ピストン20が下降すると、吸入弁9が開
く。すなわち吸入弁9が下方に撓んでその先端部がシリ
ンダ1の上面に形成されている吸入弁受け16に当接す
る。この際、図5(b)に示されているように、吸入弁
9は吸入弁受け16のテーパ面に接触するため、吸入弁
9と吸入弁受け16との接触が面接触になり、吸入弁9
と吸入弁受け16の摩耗、疲労が少ない。
【0049】ちなみに、図5(a)に示されているよう
に、吸入弁受けがテーパ面ではなく、シリンダ1内周面
に対して直角の平面とされている場合は、吸入弁9が吸
入弁受けに接触するとき、内周側の角部に線接触の状態
で当たるため、吸入弁と吸入弁受けの摩耗、疲労が大き
くなる。
【0050】吸入弁9と吸入弁受け16の摩耗、疲労が
少ないと、両者の耐久性が向上するとともに、デッドボ
リュウムの増加も少ないので、性能劣化(吐出量の減
少)も少なくなる。
【0051】吸入弁9が開き、空気がシリンダヘッド2
の吸入口3から吸入孔8を通ってシリンダ1内に吸入さ
れ、その空気はピストン20の上昇によって圧縮され
る。
【0052】ピストン20の上昇によって空気が圧縮さ
れると、所定の圧縮位置で、吐出弁12が開く。すなわ
ち、吐出弁12が上方に湾曲して吐出弁受け13に当接
する。
【0053】吐出弁12が開くと、圧縮空気は吐出孔7
を通ってシリンダヘッド2の吐出口4から吐出される。
【0054】また、クロススライダクランク機構によ
り、クランクシャフト26の回転によって駆動されるピ
ストンロッド23が純粋な正弦による直線運動を行うの
で、従来のクランク機構に付随する高次の振動成分がな
い。したがって、騒音の発生を抑制でき、ピストンリン
グ21,22とシリンダ1の耐久性も増す。また、ピス
トンスラップを生じないので、無潤滑でもピストンリン
グ21,22とシリンダ1の耐久性を維持できる。ま
た、ピストンスラップを生じないので、振動・騒音の発
生を抑制できる。また、ピストン20とピストンロッド
23の相対的運動がないので、ピストンロッド23の内
部を通じて潤滑油をピストン20の内部に容易に供給す
ることができるため、ピストン20の油冷却を簡単に行
える。
【0055】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の圧縮機
は、小型で車載可能にでき、しかも圧縮空気に潤滑油が
混入するのを防止することができる。また、無潤滑で
も、ピストンに装着されるシールリング(ピストンリン
グ)とシリンダの耐久性を維持できる。また、振動、騒
音の発生を抑制できる。さらに、薄板状のリード弁で形
成した吸入弁および吸入弁受けの摩耗、疲労を低減で
き、圧縮機の性能の劣化防止を図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、圧縮機の一部断面
正面図である。
【図2】(a)は圧縮機の一部分を示す一部断面右側面
図、(b)はスライダの平面図である。
【図3】クランクケース部分を示す一部断面平面図であ
る。
【図4】吸入弁と吐出弁を示しており、(a)は弁が取
り付けられているバルブ組付体を示す底面図、(b)は
圧縮機における吸入弁の部分を示す縦断面図、(c)は
バルブ組付体に取り付けられている吐出弁の部分を示す
縦断面図である。
【図5】吸入弁が吸入弁受けに接触した状態を示してお
り、(a)は従来例を示す縦断面図、(b)は本発明を
示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 シリンダ 1a シリンダ内壁 2 シリンダヘッド 3 吸入口 4 吐出口 5 バルブ組付体 5a 取付孔 6 ヘッド本体 7 吐出孔 8 吸入孔 9 吸入弁 10 止め金 11 止めねじ 12 吐出弁 13 吐出弁受け 14 ボルト 15 切欠部 16 吸入弁受け 17 空間部 18 吐出通路 19 吸入通路 20 ピストン 21、22 ピストンリング 23 ピストンロッド 24 底付円筒 25 クランクケース 26 クランクシャフト 27 軸受 28 クランクアーム 29 クランクピン 30 スライダ 31 メタル 32 スライダフレーム 33 窓孔 34 Crめっき 35、36 ガイド棒 37、38 ガイド棒挿通孔 39、40 ガイドブシュ 41、42 貫通孔 43、50 油供給口 44、45、46、47、48、51、53 油供給路 49 油排出路 52 油孔 54 油溝 55 環状凹部 56 オイルシール

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クランク機構によってピストンがシリン
    ダ内を往復動し、シリンダヘッドに形成されている吸入
    孔を開閉する吸入弁が薄板状のリード弁で形成されて吸
    入弁の一端がシリンダヘッドの下面に固定されており、
    この吸入弁の受けがシリンダの上面に形成されている圧
    縮機において、 前記クランク機構が、ピストンに連結固定されているピ
    ストンロッドと、ピストンロッドに連結固定され、往復
    動可能に支持されているスライダフレームと、スライダ
    フレームの運動方向に対して直角方向に移動可能にスラ
    イダフレームの窓孔に装着されているスライダと、スラ
    イダが回転可能に装着されているクランクシャフトとを
    備えているクロススライダクランク機構であり、 前記シリンダの上面に形成されている吸入弁受けがテー
    パ面に形成されていることを特徴とする圧縮機。
  2. 【請求項2】 前記テーパ面のテーパ角度が1〜4°で
    あることを特徴とする請求項1記載の圧縮機。
  3. 【請求項3】 シリンダヘッドに形成されている吐出孔
    を開閉する吐出弁が薄板状のリード弁で形成され、シリ
    ンダヘッドの内部の空間部に配置されて両端が固定され
    ており、吐出弁の上方に吐出弁受けが設置されているこ
    とを特徴とする請求項1または2記載の圧縮機。
  4. 【請求項4】 シリンダ内とクランクケース内とがピス
    トンロッドの中間部に装着されたオイルシールでシール
    されていることを特徴とする請求項1、2または3記載
    の圧縮機。
JP27560996A 1996-09-26 1996-09-26 圧縮機 Pending JPH10103245A (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27560996A JPH10103245A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 圧縮機
EP19970307552 EP0833054B1 (en) 1996-09-26 1997-09-26 Compressor
DE69724064T DE69724064T2 (de) 1996-09-26 1997-09-26 Kompressor

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27560996A JPH10103245A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 圧縮機

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH10103245A true JPH10103245A (ja) 1998-04-21

Family

ID=17557840

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27560996A Pending JPH10103245A (ja) 1996-09-26 1996-09-26 圧縮機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH10103245A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065864A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Teikoku Piston Ring Co Ltd 摩擦力測定装置
JP2016153637A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社神戸製鋼所 往復動圧縮機、圧縮部ユニット及び往復動圧縮機のメンテナンス方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065864A (ja) * 2001-08-29 2003-03-05 Teikoku Piston Ring Co Ltd 摩擦力測定装置
JP2016153637A (ja) * 2015-02-20 2016-08-25 株式会社神戸製鋼所 往復動圧縮機、圧縮部ユニット及び往復動圧縮機のメンテナンス方法
US10364810B2 (en) 2015-02-20 2019-07-30 Kobe Steel, Ltd. Reciprocating compressor, compression section unit, and maintenance method of reciprocating compressor

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6752065B2 (en) Sliding member and sliding device
KR20160055160A (ko) 환기구를 갖는 철도 차량들용 무급유 공기 압축기
KR100274497B1 (ko) 압축기
JPS6011235B2 (ja) 空気圧縮機
KR19980070415A (ko) 압축기
US6336795B1 (en) Fluid displacement apparatus with suction reed valve stopper
US6422129B1 (en) Swash plate type refrigerant compressor
JP3017123B2 (ja) 圧縮機
JPH10103245A (ja) 圧縮機
JP3007852B2 (ja) 圧縮機
KR100733518B1 (ko) 회전 사판 수용 조립체
KR20130033980A (ko) 압축기
US6402480B1 (en) Lubrication passage for swash plate type compressor
JPH10103225A (ja) 圧縮機
EP0833054B1 (en) Compressor
JP2001027177A (ja) 可変容量型斜板式圧縮機
JP2873941B2 (ja) 圧縮機
GB2175653A (en) An air cooling and reciprocating type of air compressor without lubricant
CN100439708C (zh) 流体机械
JPH06123280A (ja) 往復動型圧縮機
JP2021526192A (ja) フリーリフトピストン付の水平ガス圧縮機
JPH08326658A (ja) 圧縮機
JPH1182741A (ja) ピストンと圧縮リングの組合せ
JPH0421026Y2 (ja)
KR100525975B1 (ko) 무윤활 압축기