JPH10103194A - 燃料噴射弁 - Google Patents

燃料噴射弁

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JPH10103194A
JPH10103194A JP25281196A JP25281196A JPH10103194A JP H10103194 A JPH10103194 A JP H10103194A JP 25281196 A JP25281196 A JP 25281196A JP 25281196 A JP25281196 A JP 25281196A JP H10103194 A JPH10103194 A JP H10103194A
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守 住田
Norihisa Fukutomi
範久 福冨
Keita Hosoyama
慶太 細山
Hirohisa Ota
裕久 大田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料流に旋回エネルギーを与えて燃料噴射孔
から噴射する燃料噴射弁において、旋回体の放熱特性を
向上させてカーボン等を付着させない。 【解決手段】 旋回体13は、弁本体9の内周面に接す
る外周面部190aと、軸方向流路220を形成する流
路部分190bと、環状溝24と、一端が流路部分19
0bに接続され他端が環状溝24に対して接線方向に延
びて接続される旋回溝25を有し、外周面部190aと
弁体内周面との当接面積を、弁体内周面に対向する旋回
体外周面の全面積の半分以上とした。また、環状溝25
と軸方向流路220とが少なくとも5個以上形成されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、燃料噴射弁、特
に筒内噴射用燃料噴射弁に適するものであって、燃料流
に旋回エネルギーを与えて燃料噴射孔から噴射する燃料
噴射弁の構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、高圧の燃料を効率良く噴射する燃
料噴射弁、特に内燃機関の燃焼室内に燃料を直接噴射す
る筒内噴射用燃料噴射弁として、燃料流に旋回エネルギ
ーを与えて燃料噴射孔から噴射する形式のものが、数種
提案されている。
【0003】図9は例えば特開平2−215963号公
報に示された従来の旋回式の燃料噴射弁を示した要部断
面図である。図において、燃料噴射弁の弁本体110に
は弁座111が形成され、この弁座111の直ぐ上流に
は環状の旋回体112が設けられている。この旋回体1
12は、その内径部に弁体(ボール弁)114を導入し
て、この弁体114の軸方向の移動をガイドすると共
に、図10に示すように、その外径部から弁座111に
面する端面にかけて4本の旋回溝113が形成されてい
る。また、旋回溝113につながる旋回体112の外周
部には、弁本体110の内周面との間で軸方向流路を形
成する平坦面112aが形成されている。
【0004】弁体114はロッド115を介してプラン
ジャ(図示せず)に結合され、図示しない戻しバネで弁
座111側に付勢され、プランジャ及び弁体114が電
磁力で戻しバネの力に抗して吸引されると、旋回溝11
3は旋回体112の軸心に対し偏心するように配設され
ているため、旋回溝113を通過した燃料は、噴出孔
(オリフィス)110aを介して内燃機関のシリンダ内
等に噴射される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来の燃料噴射弁は以
上のように構成されており、旋回体112の旋回溝11
3は4個であり、旋回流の一様混合化、十分な旋回流の
形成、及び旋回流の充分な強化が図れない問題があっ
た。一方、旋回溝113の数を増やすと旋回体112と
弁本体110との当接面積が少なくなり、内燃機関のシ
リンダ内等で発生した熱が旋回体112から放熱されに
くくなり、結果として弁本体110の先端が高温とな
る。そのため、弁本体110の噴射孔内面及び噴射孔出
口側端面にカーボン等が付着しやすくなり、燃料噴射量
の低下及び燃料噴霧形状の変化を引き起こし、ひいては
エンジンの出力低下や運転状態の変化を生じさせる要因
となる。
【0006】この発明は、上記のような問題点を解消す
るためになされたもので、燃料流に旋回エネルギーを与
えて燃料噴射孔から噴射する燃料噴射弁において、燃料
旋回流の一様混合化、十分な旋回流の形成、及び旋回流
の強化を達成しつつ、旋回体の放熱特性を向上させてカ
ーボン等を付着させない燃料噴射弁を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、中空
状の弁本体の一端に燃料噴射孔を有する弁座を設け、弁
本体内を移動しかつ弁座に離接して噴射孔を開閉するニ
ードル弁等の弁体を設置し、弁体の周囲に配置され弁体
を摺動可能に支持すると共に噴射孔から流出する燃料に
旋回を与える旋回体を備えた燃料噴射弁において、旋回
体は、弁本体の内周面に接して弁本体に対する位置を規
定する外周面部と、外周面部間に設けられて軸方向流路
を形成する流路部分と、旋回体の弁座に面する軸方向端
面の内周に設けられた環状溝と、一端が流路部分に接続
され他端が環状溝に対して接線方向に延びて環状溝に接
続される旋回溝を有し、外周面部と上記弁体内周面との
当接面積を、弁体内周面に対向する旋回体外周面の全面
積の半分以上とした。
【0008】請求項2の発明は、中空状の弁本体の一端
に燃料噴射孔を有する弁座を設け、弁本体内を移動しか
つ弁座に離接して噴射孔を開閉するニードル弁等の弁体
を設置し、弁体の周囲に配置され弁体を摺動可能に支持
すると共に噴射孔から流出する燃料に旋回を与える旋回
体を備えた燃料噴射弁において、旋回体は、弁本体の内
周面に接して弁本体に対する位置を規定する外周面部
と、外周面部間に設けられて軸方向流路を形成する流路
部分と、一端が流路部分に接続され他端が旋回体の内周
に向けて延びている旋回溝を有し、外周面部と弁体内周
面との当接面積を、弁体内周面に対向する上記旋回体外
周面の全面積の半分以上とし、旋回溝と軸方向流路とが
少なくとも5個以上形成されている。
【0009】請求項3の発明は、旋回体の流路部分と弁
本体の内周面とにより形成される軸方向流路の通路面積
を旋回溝の通路面積以上にした。
【0010】請求項4の発明は、旋回体の軸方向端面が
弁座に当接し、旋回体の弁座に面しない軸方向端面が弁
本体の肩部に当接している。
【0011】請求項5の発明は、旋回体の外周面部と弁
本体の内周面部とを直径すきま7μm以下のすきまバメ
とした。
【0012】請求項6の発明は、旋回体の外周面部と弁
本体の内周面部とを圧入により組み立てた。
【0013】
【発明の実施の形態】
(実施の形態の基本構成)図1はこの発明の実施形態で
ある筒内噴射用燃料噴射弁1の全体構成を示す側面断面
図である。筒内噴射用燃料噴射弁1は、ハウジング本体
2と、このハウジング本体2の一端にかしめ等されホル
ダ35によりカバーされた弁装置3とにより構成されて
いる。ハウジング本体2の他端には燃料供給管4が接続
され、この燃料供給管4から燃料フィルタ57を介して
筒内噴射用燃料噴射弁1内に高圧の燃料が供給される。
また、筒内噴射用燃料噴射弁1の先端部は内燃機関のシ
リンダヘッド5の噴射弁挿入孔6に挿入され、ウエーブ
ワッシャ60等によりシールされて取り付けられてい
る。
【0014】弁装置3は、小径円筒部7及び大径円筒部
8を有する段付中空円筒形の弁本体9と、弁本体9内で
中心孔先端に固着されて燃料噴射孔10を有する弁座1
1と、ソレノイド装置50(後述)により弁座11に離
接して燃料噴射孔10を開閉する弁体であるニードル弁
12と、ニードル弁12を軸方向に案内すると共に、径
方向内向きに弁座11の燃料噴射孔10に流れ込もうと
する燃料に旋回運動を与える旋回体13とを備えてい
る。弁装置3の弁本体9はハウジング本体2と共働して
筒内噴射用燃料噴射弁1のハウジングを構成している。
【0015】ハウジング本体2は、筒内噴射用燃料噴射
弁1をシリンダヘッド5に取り付けるためのフランジ3
0aを有する第1ハウジング30と、ソレノイド装置5
0を装着した第2ハウジング40を備えている。ソレノ
イド装置50は、コイル51を巻回したボビン52と、
このボビン52の内周部に設置されたコア53とを備
え、コイル51の巻線は接続端子56につながってい
る。コア53はその内部が燃料通路となるように中空円
筒形状になっており、その中空部には、スプリング55
がスリーブ54及びニードル弁12間に懸架されてい
る。
【0016】ニードル弁12の他端部には、上記コア5
3の先端側に対向するように可動アマチュア31が取り
付けられており、また、ニードル弁12の中間部には、
バルブ12を弁本体9の内周面に沿って摺動案内させる
ガイド12aと、第1ハウジング30に設置されたスペ
ーサ32と当接するニードルフランジ12bが設けられ
ている。
【0017】図2は弁装置3の弁座付近を示す拡大側面
図であり、図3は旋回体13の弁座11側から見た正面
図である。図において、弁装置3の旋回体13は、中心
に弁体であるニードル弁12を囲んで軸方向に摺動可能
に支持する中心孔15を持つほぼ中空円筒形の部材であ
って、弁装置3内に組み立てられた時、弁座11に接す
る第1端面16と、弁座11と反対側の第2端面17
と、これらの端面間にあって中空のハウジングの一部で
ある弁本体9の内周面18に接する部分を有する周面1
9とを備えている。
【0018】旋回体13の第2端面17は、その周辺部
で弁本体9の内周面18の肩部20に当接して支持され
ており、また径方向に延びた通路溝21が形成されてい
て、第2端面17の内周部から外周部に燃料が流れるこ
とができるように構成されている。
【0019】旋回体13の周面19には、弁本体9の内
周面18に当接して弁本体9に対する位置を規定する複
数の外周面部分19aと、これら外周面部分間に設けら
れ、内周面18と共に燃料の軸方向流路22を形成する
流路部分19bとが形成されている。
【0020】旋回体13の弁座11に面する軸方向端面
即ち第1端面16には、第1端面16の中心孔15に隣
接する内周辺に形成された所定幅の内周環状溝24と、
一端で周面19の流路部分19bに接続されて、そこか
らほぼ径方向内側に延びて、他端で内周環状溝24に接
線方向に接続された旋回溝25とが設けられている。
【0021】(実施の形態の基本動作)次に、上記筒内
噴射用燃料噴射弁の動作について説明する。まず図1に
おいて、外部より接続端子56を介してソレノイド装置
50のコイル51に通電すると、可動アマチュア31、
コア53、ハウジング本体2で構成される磁気通路に磁
束が発生し、可動アマチュア31はスプリング55の弾
性力に抗してコア53側へ吸引される。そして、可動ア
マチュア31と一体のニードル弁12は、そのニードル
フランジ12bがスペーサ32に当接するまで所定スト
ローク図示右側へ移動する。なお、ニードル弁12はガ
イド12aにより弁本体9の内周面に案内保持される。
【0022】次に、図2及び図3において、ニードル弁
12の先端部が弁座11から離れて間隙が形成される
と、燃料供給管4から導入される高圧の燃料は、弁本体
9とニードル弁12間の通路から、まず旋回体13の第
2端面17の通路溝21を通って周面の軸方向流路22
に流れ込む。そして、旋回体13の第1端面16の旋回
溝25に流入して径方向内側に流れ、第1端面16の内
周環状溝24内へその接線方向に流れ込み、内周環状溝
24で構成する旋回室Wにおいて旋回流を形成する。そ
の後、弁座11の噴射孔10内に入ってその先端出口か
ら噴霧される。
【0023】上記筒内噴射用燃料噴射弁1において、旋
回体13の旋回溝25の数は、少な過ぎると各溝の旋回
流の一様混合化と十分な旋回流の形成が図れず、多過ぎ
ると旋回流の乱れを生じまた圧力損失が流量特性に影響
を及ぼすので、この発明では5個以上とする。その中で
も6溝〜8溝、特に図4に示すように6溝が好適であ
る。その理由は、各溝の旋回流の一様混合化が十分で、
かつ各溝通路およびその上流通路での圧力損失が流量特
性に影響しないからである。
【0024】実施の形態1.上記筒内噴射用燃料噴射弁
1をシリンダヘッド5に取り付け内燃機関を運転した場
合、シリンダ内に生じる高温の燃焼熱の一部は燃料噴射
弁1を伝わって外部に放熱される。図4の矢印は上記燃
焼熱の伝達経路を示したものであり、主に、(1)シリン
ダ内に表出された弁座11を介して、弁座11に当接す
る弁本体9に伝わる経路と、(2)弁座11から旋回体1
3→旋回体13の周面19→弁本体9の内周面18→弁
本体9に伝わる経路と、(3)弁座11→旋回体13→旋
回体13の第2端面17→弁本体9の肩部20→弁本体
9に伝わる経路があり、それぞれ弁本体9に伝わった上
記熱はハウジング本体2を介してシリンダヘッド5に放
熱される。
【0025】上記伝熱経路(2)において、旋回体13の
周面19と弁本体9の内周面18との当接面積の大小
が、燃料噴射弁1の放熱特性に影響を与えることが理解
される。すなわち、図3の伝熱部長さH1を長くすれば
旋回体13から弁本体9への伝熱が促進され燃料噴射弁
1の放熱特性が向上する。
【0026】そこで、実施の形態1では、図5に示すよ
うに、旋回体13の周面190に、弁本体9の内周面1
8に当接して弁本体9に対する位置を規定する複数の外
周面部分190aと、これら外周面部分間に設けられ、
内周面18と共に燃料の軸方向流路220を形成する流
路部分190bとを形成し、外周面部分190aと弁本
体9の内周面18との実効的な接触面積を、内周面18
に対向する周面190全体の面積の約半分以上とした。
すなわち、例えば図5において、伝熱部長さH2を旋回
体13の全周の約半分以上とする。
【0027】このように旋回体13の外周面部分190
aと弁本体9の内周面18との実効的な接触面積を広く
することにより、当該接触面からの放熱を良くすること
ができる。
【0028】また、旋回体13の流路部分190bと弁
本体9の内周面18とにより形成される軸方向流路22
0の通路面積を、少なくとも旋回溝25の通路面積以上
にし、流路部分220から旋回溝25への燃料流を確保
し、強力な旋回流を発生させるようにする。
【0029】更に、内周環状溝24により構成される旋
回室Wを設けたので、旋回溝25からの燃料流は、上記
旋回室Wに一旦導入され、当該旋回室W内で燃料流の旋
回の安定化が行われ、旋回力の強化と安定化が図れる。
【0030】また、旋回体13の旋回溝25の数を、少
なくとも5個以上とすることにより、旋回溝の旋回流の
一様混合化が十分になされ、かつ各溝通路およびその上
流通路での圧力損失が流量特性に影響しなくなる。
【0031】更に、図6に示すように、軸方向流路21
に通じる弁本体9の内径D2が図2よりも広がった(D
2>D1)構成において、図7の軸方向流路22と図8
の軸方向流路220の断面積を同じくした場合、弁本体
9と旋回体13がそれぞれの肩部20,20Aで当接す
る面積は図8の方が大きくなる(当接面積S2>S
1)。すなわち、上記実施の形態において、弁本体9の
内径が軸方向流路220部分にかかる構成(図6及び図
8においてD0−D2<G)とした場合、旋回体13の
第2端面17と弁本体9の肩部20Aとの当接面積も大
きくなるので、図7の場合と比べて旋回体13の放熱特
性が向上する効果がある。
【0032】実施の形態2.上記実施の形態1におい
て、旋回体13の外周面部分190aと弁本体9の内周
面18を直径すきま7μm以下となるすきまバメとする
ことにより、工作及び組立が簡単でかつ放熱特性を向上
することができる。また、旋回体13の外周面部分19
0aと弁本体9の内周面18と圧入により組立ても良
く、この場合放熱特性は充分確保される効果がある。
【0033】
【発明の効果】この発明によれば、旋回体の外周面部分
と弁本体の内周面との実効的な当接面積を広くすること
により、当該当接面からの放熱を良くすることができ
る。その結果、弁座付近の温度が低下して噴射孔内面及
び噴射孔出口側端面にカーボン等が付着しなくなり、燃
料噴射量の低下及び燃料噴霧形状の変化を防止し、ひい
てはエンジン出力及び運転状態の安定を維持することが
できる。
【0034】また、請求項1の発明によれば、内周環状
溝により構成される旋回室Wを設けたので、旋回溝から
の燃料流は旋回室Wに一旦導入され、当該旋回室W内で
燃料流の旋回の安定化が行われ、旋回力の強化と安定化
が図れる。
【0035】更に、請求項2の発明によれば、旋回体の
旋回溝の数を少なくとも5個以上とすることにより、旋
回溝の旋回流の一様混合化が十分になされかつ各溝通路
およびその上流通路での圧力損失が流量特性に影響しな
くなる。
【0036】請求項3の発明によれば、旋回体の流路部
分と弁本体の内周面とにより形成される軸方向流路の通
路面積を旋回溝の通路面積以上にしたので、流路部分か
ら旋回溝への燃料流を確保し強力な旋回流を発生させる
ようにすることができる。
【0037】請求項4の発明によれば、旋回体の外周面
部の伝熱だけでなく、旋回体の両端面からの伝熱に対し
てもその接触面積を大きくすることができ、放熱特性が
向上する。
【0038】請求項5の発明によれば、旋回体の外周面
部と弁本体の内周面部とを直径すきま7μm以下のすき
まバメとすることにより、工作及び組立が簡単でかつ放
熱特性を向上することができる。
【0039】請求項6の発明によれば、旋回体の外周面
部と弁本体の内周面部とを圧入により組み立てることに
より、放熱特性を充分確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施形態に係る筒内噴射用燃料噴
射弁の全体構成を示す側面断面図である。
【図2】 図1の弁装置の弁座付近を示す拡大側面図で
ある。
【図3】 図1の旋回体の弁座側から見た正面図であ
る。
【図4】 図1の弁装置の弁座付近の伝熱経路をしめす
側面図である。
【図5】 実施の形態1に係る燃料噴射弁の旋回体の弁
座側から見た正面図である。
【図6】 図1の弁装置の弁座付近を示す拡大側面図で
ある。
【図7】 図1の旋回体の弁座側から見た正面図であ
る。
【図8】 実施の形態1に係る燃料噴射弁の旋回体の弁
座側から見た正面図である。
【図9】 従来の燃料噴射弁を示す要部断面図である。
【図10】 従来の燃料噴射弁の旋回体を示す斜視図で
ある。
【符号の説明】
1 筒内噴射用燃料噴射弁、3 弁装置、9 弁本体、
10 燃料噴射孔、11 弁座、12 ニードル弁(弁
体)、13 旋回体、24 内周環状溝、25旋回溝、
W 旋回室、190 旋回体の周面、190a 外周面
部分、190b 流路部分、220 軸方向流路。
フロントページの続き (72)発明者 大田 裕久 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中空状の弁本体、この弁本体の一端に設
    けられ燃料噴射孔を有する弁座、上記弁本体内を移動し
    上記弁座に離接して上記噴射孔を開閉する弁体、及び上
    記弁体の周囲に配置され上記弁体を摺動可能に支持する
    と共に上記噴射孔から流出する燃料に旋回を与える旋回
    体を備えた燃料噴射弁において、 上記旋回体は、上記弁本体の内周面に接して弁本体に対
    する位置を規定する外周面部と、上記外周面部間に設け
    られて軸方向流路を形成する流路部分と、上記旋回体の
    上記弁座に面する軸方向端面の内周に設けられた環状溝
    と、一端が上記流路部分に接続され他端が上記環状溝に
    対して接線方向に延びて上記環状溝に接続される旋回溝
    を有し、 上記外周面部と上記弁体内周面との当接面積を、上記弁
    体内周面に対向する上記旋回体外周面の全面積の半分以
    上としたことを特徴とする燃料噴射弁。
  2. 【請求項2】 中空状の弁本体、この弁本体の一端に設
    けられ燃料噴射孔を有する弁座、上記弁本体内を移動し
    上記弁座に離接して上記噴射孔を開閉する弁体、及び上
    記弁体の周囲に配置され上記弁体を摺動可能に支持する
    と共に上記噴射孔から流出する燃料に旋回を与える旋回
    体を備えた燃料噴射弁において、上記旋回体は、上記弁
    本体の内周面に接して弁本体に対する位置を規定する外
    周面部と、上記外周面部間に設けられて軸方向流路を形
    成する流路部分と、一端が上記流路部分に接続され他端
    が上記旋回体の内周に向けて延びている旋回溝を有し、 上記外周面部と上記弁体内周面との当接面積を、上記弁
    体内周面に対向する上記旋回体外周面の全面積の半分以
    上とし、 上記旋回溝と上記軸方向流路とが少なくとも5個以上形
    成されている燃料噴射弁。
  3. 【請求項3】 上記旋回体の流路部分と上記弁本体の内
    周面とにより形成される軸方向流路の通路面積を、上記
    旋回溝の通路面積以上にした請求項1又は請求項2記載
    の燃料噴射弁。
  4. 【請求項4】 上記旋回体の軸方向端面が上記弁座に当
    接し、上記旋回体の弁座に面しない軸方向端面が上記弁
    本体の肩部に当接している請求項1から請求項3のいず
    れか1項に記載の燃料噴射弁。
  5. 【請求項5】 上記旋回体の外周面部と上記弁本体の内
    周面部とを直径すきま7μm以下のすきまバメとした請
    求項1から請求項4のいずれか1項に記載の燃料噴射
    弁。
  6. 【請求項6】 上記旋回体の外周面部と上記弁本体の内
    周面部とは圧入により組み立てられた請求項1から請求
    項4のいずれか1項に記載の燃料噴射弁。
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WO2002033247A3 (de) * 2000-10-20 2002-08-08 Bosch Gmbh Robert Brennstoffeinspritzventil
US6513732B1 (en) 1999-05-13 2003-02-04 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel injection valve

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