JPH10102892A - スイング引き戸 - Google Patents

スイング引き戸

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Publication number
JPH10102892A
JPH10102892A JP25268096A JP25268096A JPH10102892A JP H10102892 A JPH10102892 A JP H10102892A JP 25268096 A JP25268096 A JP 25268096A JP 25268096 A JP25268096 A JP 25268096A JP H10102892 A JPH10102892 A JP H10102892A
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JP
Japan
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sliding door
rack
rails
pinion
lower rails
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP25268096A
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English (en)
Inventor
Tsugimasa Sumioka
継正 住岡
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ラックの端からピニオンが抜けるのを防止す
る。 【解決手段】 引き戸1の一端部の上下に上下レール
2、3に走行自在に装設される主走行具4を設けると共
に主走行具4に引き戸1に対して回転自在なピニオン5
を設ける。引き戸1の他端部に上下レール2、3に走行
自在にはめ込まれ且つ上下移動自在で上下レール2、3
から引き抜き自在となった補助走行具6を設ける。上下
レール2、3の長手方向の一部にのみ主走行具4のピニ
オン5が噛み合うラック7を設ける。上下レールのうち
少なくとも一方の内部のラック7のレール端と反対側の
端部付近に主走行具4に弾性的に当接自在なばね材70
を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、上下レールに沿っ
て走行する引き戸をスイング自在としたスイング引き戸
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から上下レールを走行する引き戸を
上下レールの端部においてスイング自在としたスイング
引き戸が知られている。この従来のスイング引き戸にお
いては、引き戸の一端部の上下に上下レールに走行自在
な主走行具を設けると共に引き戸の他端部の上下に上下
レールに走行自在な副走行具を設け、副走行具の上下レ
ールへのはめ込み深さを浅くし、上下レールの端部付近
の前面部に切欠部を設け、主走行具は該切欠部分から外
に飛び出すことなく上下レールを走行自在とし、副走行
具は切欠部において上下レールに出入り自在とし、副走
行具を切欠部で外部に飛び出させることで、上下レール
にはめ込まれた主走行具部分を回転中心として引き戸を
スイングさせるものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この従来例にあって
は、上下レールに副走行具が外部に飛び出すための切欠
部を設けるため外観が悪くなるという問題がある。ま
た、副走行具が切欠部から出た状態で上下レールにはめ
込まれた主走行具部分を回転中心として引き戸をスイン
グさせる際、上下の主走行具が横方向にずれて引き戸が
傾いてスムーズなスイングができにくいという問題があ
る。また、上下レールの前面に切欠部を設けて副走行具
を飛び出させるものにおいては、上下レールを2条以上
設ける場合には構造が複雑になるという問題がある。
【0004】本発明は上記の従来例の問題点に鑑みて発
明したものであって、その目的とするところは、上下レ
ールの前面に切欠部を設ける必要がなく、また、引き戸
を傾くことなくスムーズにスイングでき、更に、上下レ
ールに沿って移動する際にはスムーズに且つ軽く移動で
き、また、構造が簡略化でき、更に、ラックを上下レー
ルの端部に設けたにもかかわらず、ラック部分でピニオ
ンを噛み合わせてスイングさせた状態で、ラックの端か
らピニオンが抜けようとしてもこれを簡単な構成で防止
できるスイング引き戸を提供することを課題とするもの
である。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明のスイング引き戸は、引き戸1の一端部の上
下に上下レール2、3に走行自在に装設される主走行具
4を設けると共に該主走行具4に引き戸1に対して回転
自在なピニオン5を設け、引き戸1の他端部に上下レー
ル2、3に走行自在にはめ込まれ且つ上下移動自在で上
下レール2、3から引き抜き自在となった補助走行具6
を設け、上下レール2、3の長手方向の一部にのみ主走
行具4のピニオン5が噛み合うラック7を設け、上下レ
ールのうち少なくとも一方の内部のラック7のレール端
と反対側の端部付近に主走行具4に弾性的に当接自在な
ばね材70を設けて成ることを特徴とするものである。
このような構成とすることで、引き戸1は主走行具4、
補助走行具6により上下レール2、3に沿って走行させ
て引き戸として動作するものである。そして、該引き戸
1をスイングさせる場合は、上下の主走行具4を上下レ
ール2、3に設けたラック7位置まで移動させて上下の
ピニオン5をそれぞれ上下のラック7に噛み合わせて傾
きを防止した状態で、補助走行具6を上下レール2、3
から外し、引き戸1を主走行具4部分を回転中心として
回転(つまりスイング)するものである。そして、上下
の主走行具4を上下レール2、3の端部に設けたラック
7位置まで移動させて上下のピニオン5をそれぞれ上下
のラック7に噛み合わせるに当たり、ラック7の端部付
近においてばね材70を乗り越えてピニオン5がラック
7と噛合することで、引き戸1をスイングさせる際、力
の加減でピニオン5がラック7の端部から外れる方向に
滑ろうとしてもばね材70によりこれを阻止することが
できて、ピニオン5がラック7の端部から外れる方向に
滑ろうとして引き戸1が倒れるのを防止できるのであ
る。また、ラック7にピニオン5を噛合して引き戸1を
スイングさせた後、不用意にラック7の端からピニオン
5が抜けようとしてもばね材70により防止することが
できることになる。
【0006】また、上下レール2、3の内部の対向する
側壁の一方側にピニオン5が噛合自在なラック7を配設
し、他方側にピニオン5に弾性的に当接自在なばね材7
0を配設することも好ましい。このような構成とするこ
とで、ピニオン5がばね材70を乗り越えた後は、一定
以上の外力を与えない限りラック7に噛合したピニオン
5がラック7の端から抜けないようにばね材70により
阻止することができる。
【0007】また、上下レールをそれぞれ2条設け、2
条のレールの中間部分に空所部71を形成し、2条の各
レールの一方の側壁に空所部71と連通する窓部72を
設けると共に2条の各レールの他方の側壁の内側にラッ
ク7を配設し、空所部71内に収納したばね材70の一
部を窓部72からレール内に出没自在に突出させてピニ
オン5に弾性的に当接自在とすることも好ましい。この
ような構成とすることで、ばね材70を空所部71内に
収めて取付け、ばね材70のピニオン5に弾性的に当接
する部分のみをレール内に位置させることができて、レ
ール内の掃除がしやすく、また、ばね材70の取付け部
分等がラック7の通過の支障とならないようにできるこ
とになる。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明を以下添付図面に示す実施
形態に基づいて説明する。引き戸1の一端部の上下には
それぞれ上下レール2、3に走行自在に装設される主走
行具4が設けてある。主走行具4としては後で詳述する
が上主走行具4bと下主走行具4aとがある。
【0009】以下、引き戸1の一端部の上下に上主走行
具4bと下主走行具4aとを設けて、上下レール2、3
に走行自在に装設する構成につき説明する。引き戸1の
一端部には図2に示すように、上下が開口した筒状をし
た縦枠11が設けてある。この縦枠11内の下部にはガ
イド枠12が内装してある。ガイド枠12は一側片を引
き戸1にねじ具により固着すると共にガイド枠12の下
横片13を引き戸1の端部下面に当ててねじ具により固
着してある。ガイド枠12には傾斜した突片14を突設
し、該突片14に調節ねじ15が螺合してある。そして
縦枠11の一側片に設けた窓部16からドライバのよう
な治具を挿入して調節ねじ15を回転操作して調節ねじ
15の下端部のレベルを調整することができるようにし
ている。
【0010】縦枠11内の上部には上支持部17を取付
けてあり、該上支持部17には挿通孔18が穿孔してあ
る。ガイドブロック19には下軸20が回転は自在であ
るが上下方向に移動しないように貫挿してあり、下軸2
0の下部には下主走行具4aが設けてある。この下主走
行具4aは、上記下軸20と下軸20に対して回転自在
であるが上下方向には移動しない水平輪10と、下軸2
0の水平輪10の取付け部分より下方位置において下軸
20に固着されたピニオン5とで構成してある。
【0011】下軸20のガイドブロック19から上方に
突出した部分にはパイプにより構成した連結部材22の
下端部が固着してある。ここで、ガイドブロック19は
ガイド枠12に対して上下方向にスライドはできるが回
転ができないようにガイド枠12内にはめ込んである。
そして、下主走行具4aのピニオン5部分が下レール3
内にはめ込まれ、水平輪10が下レール3の上面に回転
自在に載置してある。ここで、下レール3にはレール用
開口の両側のうち片側のみが他の片側よりも高くなって
いて走行面21となっている。また、調節ねじ15の下
端部はガイドブロック19の上面部の当たり部19aに
当接しており、このような構成とすることで、引き戸1
の荷重が調節ねじ15を介してガイドブロック19に支
持され、更に、水平輪10部分で下レール3に支持され
るようになっている。
【0012】上支持部17に設けた挿通孔18には上軸
23が上下移動自在且つ回転自在にはめ込んである。該
上軸23の下端部はパイプよりなる連結部材22の上端
部に上軸23の下端部を上下方向にスライドはできるが
回転ができないように連結してある。したがって連結部
材22と上軸23は一体となって回転するようになって
いる。
【0013】上軸23の上部には上主走行具4bが設け
てある。ここで、上主走行具4bは、上軸23と、上軸
23に対して上下移動は出来ないが回転自在となった上
水平ころ26と、上水平ころ26の上方において上軸2
3の上端部に固着されたピニオン5とで構成してある。
上水平ころ26はポリアセタールのような滑性を有する
合成樹脂により形成してあり、外周に凹周溝27を設け
て構成してあり、該凹周溝27が上レール2の開口縁片
部に回転自在にはまり込んでおり、凹周溝27の上鍔部
が開口縁片部の上面部に回転自在に載置してある。ま
た、上軸23の上端部に固着されたピニオン5は上レー
ル2内に位置するようになっている。
【0014】上下レール2、3の端部には図に示すよう
にラック7が内装してある。ラック7は上下レール2、
3の内部の一方の側片に沿って固着してある。そして、
上記主走行具4がラック7の端部に来た時、主走行具4
のピニオン5がラック7に噛合し、この状態で更に引き
戸1をラック7に沿って移動させると上下のピニオン5
がそれぞれ上下のラック7に噛合しながら移動して回転
することで連結部材22で連結した下軸20と上軸23
とが同調して回動する(つまり上下のピニオン5が同調
して回動する)ようになっている。このように上下のピ
ニオン5が同調して回動することで、後述のように引き
戸1を主走行具4部分を回転中心としながら回動(つま
りスイング)する際、引き戸1が傾くことなく回動動作
ができるものである。
【0015】ここで、上下レール2、3のうち少なくと
も一方のレールの内部のラック7のレール端と反対側の
端部付近に主走行具4に弾性的に当接自在なばね材70
を設けてある。図6に示す実施形態では、上下レール
2、3をそれぞれ2条設け、2条のレールの中間部分に
空所部71を形成してあり、この2条の各レールの一方
の側壁に空所部71と連通する窓部72と係止孔72a
とが設けてあり、2条の各レールの他方の側壁の内側に
ラック7が配設してある。そして、空所部71内には図
6に示すようにヘアピン形状をした板ばねよりなるばね
材70が内装してある。このばね材70は両側片75の
先端部の外面側に係止部76を設けると共に係止部76
近傍の内面側に当たり部77を設け、両側片75の略中
間に外側方に向かって突曲したストッパ部78を設けて
構成してある。そして空所部71内にばね材70を内装
し、係止部76を係止孔72aに係止すると共に当たり
部77同士を当接し、更に、ストッパ部78を窓部72
から2条のレール内に出没自在に突出させてある。
【0016】そして、主走行具4がラック7の端部に来
てピニオン5がラック7の端部に噛合し、この状態で引
き戸1をラック7に沿って移動させるとすぐにばね材7
0のストッパ部78にピニオン5が弾接するので、ピニ
オン5によりストッパ部78を乗り越えさせ(つまりス
トッパ部78を窓部72側に弾性力に抗して引き込ま
せ)、このようにしてピニオン5がラック7の端部付近
に位置するばね材70のストッパ部78を乗り越えた
後、ピニオン5をラック7の任意の位置まで移動させて
引き戸1を回転させてスイング回動させるものである
が、ここで、ピニオン5がばね材70のストッパ部78
を乗り越えることで、以降の操作に当たってピニオン5
がラック7の端部から外れる方向に滑っても、ストッパ
部78に当たって、ピニオン5が不用意にラック7から
外れることがなく、引き戸1のスイング回動操作が容易
に行えると共に、スイング回動後においても、ピニオン
5がラック7から不用意に外れる方向に滑って外れてし
まうというようなことがないようにできるものである。
【0017】ここで、図6に示す実施形態においては、
一つのばね材70により2条のレール内を走行する主走
行具4のピニオン5のストッパを兼用でき、しかも、こ
の2条のレール間の空所部71にばね材70を収納する
ことで、簡単な構造でコンパクトにばね材70を収める
ことができることになる。また、空所部71にばね材7
0を収納することで、ばね材70の上下レール2、3へ
の取付け部及びばね材の大部分がレール内に露出しない
ようにできて、レール内の掃除やピニオン5の走行に当
たってばね材70の取付け部等が邪魔にならないもので
ある。
【0018】なお、添付図面に示す実施形態では上下レ
ール2、3にそれぞればね材70を設けた例を示した
が、上下レール2、3のいずれか一方にのみばね材70
を設けたものであってもよいものである。引き戸1の他
端部には上下レール2、3に走行自在にはめ込まれ且つ
上下移動自在で上下レール2、3から引き抜き自在とな
った補助走行具6が設けてある。補助走行具6としては
後で詳述するが上補助走行具6bと下補助走行具6aと
がある。
【0019】以下、引き戸1の他端部の上下に上補助走
行具6bと下補助走行具6aとを設けて、上下レール
2、3に走行自在にはめ込む構成につき説明する。引き
戸1の他端部には図3に示すように、上下が開口した筒
状をした縦枠30が設けてある。この縦枠30内の下部
にはガイド枠31が内装してある。ガイド枠31にはガ
イド部材32が上下移動自在にはめ込んであり、ガイド
部材32に下軸体33を貫挿して取付けて、この下軸体
33の下端部よりもやや上方位置に水平ころ34が下軸
体33に対して上下移動はできないが回転自在に取付け
てある。そして、下軸体33の下端部が下ガイド35と
なっており、この下ガイド35と水平ころ34と下軸体
33とで下補助走行具6aを構成してある。下軸体33
の上部には下連結軸36の下端部が連結してある。
【0020】引き戸1のガイド枠31内の上部には上支
持片37を配設して引き戸1に固着してあり、該上支持
片37に設けた挿通孔38に上軸体39が上下移動自在
に挿通してあり、上軸体38の上端部には上ガイド40
が設けてあって上補助走行具6bが構成してある。上軸
体38の下端部には上連結軸41の上端部が取付けてあ
る。
【0021】枠体30内の略中央部には中央ガイド筒4
2が配設してあって引き戸1に固着してある。この中央
ガイド筒42の一側片には枠体30に設けた孔43と連
通する孔44が設けてあり、中央ガイド筒42の上記孔
44を設けた側片と対向する他の側片には孔45が設け
てあり、引き戸1に該孔45に連通する溝部46が設け
てある。中央ガイド筒42の略中央部には横移動体47
が横方向に移動自在に配置してある。ここで中央ガイド
筒42の略中央部には2本の横軸61が架設してあり、
横移動体47に設けた横長孔48に上記2本の横軸61
が挿入してあり、該2本の横軸43をガイドとして横長
孔48部分で横移動体47が横方向に移動自在となって
いる。横移動体47には摘み部49が設けてあり、この
摘み部49は中央ガイド筒42、枠体30に設けた孔4
4、43から枠体30外に出没自在となっている。ま
た、横移動体47には下縦長孔47aと上縦長孔47b
とが設けてある。
【0022】また、中央ガイド筒42内の上部と下部と
には上下移動自在に下移動ブロック50と上移動ブロッ
ク51とが内装してある。下移動ブロック50の下部に
は下連結軸36の上端部が連結してある。また、上移動
ブロック51の上部には上連結軸41の下端部が連結し
てある。下移動ブロック50、上移動ブロック51には
それぞれ軸50a、51aが設けてある。
【0023】2本の横軸61のうち一方の横軸61には
2個の第1リンク52の一端部が回動自在に軸支してあ
り、上記2本の第1リンク52のうち一方の第1リンク
52の他端部は下縦長孔47aに上下移動自在にはめ込
んだ軸53に回動自在に軸支してあり、更に、この軸5
3には一方の第2リンク54の一端部が回動自在に軸支
してあり、更に、この一方の第2リンク54の下移動ブ
ロック50の軸50aに回動自在に軸支してある。
【0024】また、上記2本の第1リンク52のうち他
方の第1リンク52の他端部は上縦長孔47bに上下移
動自在にはめ込んだ軸55に回動自在に軸支してあり、
更に、この軸56には他方の第2リンク54の一端部が
回動自在に軸支してあり、更に、この他方の第2リンク
54の他端部が上移動ブロック51の軸51aに回動自
在に軸支してある。
【0025】そして、図3の実線で示す状態が下移動ブ
ロック50、上移動ブロック51が互いに近付く方向に
移動しており、この状態が下補助走行具6aが上方に引
き上げられると共に上補助走行具6bが下方に引き下げ
られた状態であり、この状態では下補助走行具6a側の
荷重により下の第2リンク54により横移動体47を矢
印イ方向に移動しようとする力が作用するが、この際、
上補助走行具6b側の荷重が上の第2リンク54により
横移動体47を図3の矢印ロ方向に移動しようとする力
が作用し、上記イ方向とロ方向との力がほぼ釣り合って
横移動体47が図3の実線の状態を保持するようになっ
ている。
【0026】この状態で、摘み部49を押して横移動体
47を図3の矢印イ方向に移動すると、下移動ブロック
50、上移動ブロック51が互いに離れる方向に移動
し、上下の第1リンク52と上下の第2リンク54とが
垂直方向に一直線状となった状態を越えて図3の破線の
ようになり、上の第1リンク52の上端部と上の第2リ
ンクの下端部とが中央ガイド筒42の側片に当接するこ
とで上補助走行具6bの突出状態を保持するようになっ
ている。
【0027】なお、上下の第1リンク52と上下の第2
リンク54とが垂直方向に一直線状となった状態が下補
助走行具6aと上補助走行具6bの最も引き戸1の上下
からの突出長さが長い状態である。ここで、図3の実線
の状態では下補助走行具6bの下ガイド35が下レール
3から上方に抜け且つ上補助走行具6bの上ガイド40
が上レール2から下方に抜け、また、図3の破線の状態
では下補助走行具6bの下ガイド35が下レール3には
まり込み且つ上補助走行具6bの上ガイド40が上レー
ル2にはまり込みむものである。そして、破線の状態の
ように下補助走行具6aの下ガイド35が下レール3に
はまり込んだ状態では水平ころ34が下レール3に回転
自在に載置されて、下補助走行具6aの荷重が下レール
3により支持されるので、下補助走行具6a側の荷重に
より図3の破線の状態において横移動体47を矢印ロ方
向に移動しようとする力が作用せず、このため横移動体
47の図3の破線の状態を保持するようになっている。
図3の破線の状態で、摘み部49を引っ張ることで、図
3の実線の状態にすることができるものである。
【0028】しかして、上記引き戸1を一端部の上下に
設けた主走行具4をそれぞれ上下レール2、3に走行自
在に装設し、また、引き戸1の他端部の上下から補助走
行具6を突出させて該上下の補助走行具6を上下レール
2、3に走行自在にはめ込むものであり、この状態が引
き戸1を上下レール2、3に沿ってスライド自在に取付
けた状態である。
【0029】この場合、一方の端部に位置する引き戸1
の上下の主走行具4に設けたピニオン5は上下レール
2、3の一方の端部に位置するラック7に噛合してい
る。そして、引き戸1を回動(スイング)して開く場合
には、まず、図1において第1の引き戸1aの横移動体
47の摘み部49を操作して上下の補助走行具6を上下
レール2、3から外し、この状態で上下の主走行具4部
分を回動中心として第1の引き戸1aを図4に示すよう
に回動する(上下レール2、3に対して略90°回動す
る)ものである。次に、第2の引き戸1bをラック7側
に移動し、第2の引き戸1bの上下のピニオン5を上下
のラック7に噛み合わせた状態でラック7の任意の位置
まで移動し、この位置で、第2の引き戸1bの補助走行
具6を上下レール2、3から外し、第2の引き戸1を上
下の主走行具4部分を回動中心として第2の引き戸1b
を回動する。同様にして第3の引き戸1cもラック7側
に移動し、第3の引き戸1cの上下のピニオン5を上下
のラック7に噛み合わせた状態でラック7の任意の位置
まで移動し、この位置で、第3の引き戸1cの補助走行
具6を上下レール2、3から外し、第3の引き戸1cを
上下の主走行具4部分を回動中心として第3の引き戸1
cを回動する。
【0030】このようにして引き戸1を次々と回動して
開くのであるが、この場合、走行具6を上下レール2、
3から外して引き戸1を回動するに当たり、同調して回
転する上下のピニオン5が上下のラック7に噛み合って
いる状態で引き戸1を回動するので、引き戸1が傾くの
を防止した状態で正確に回動させることができることに
なる。
【0031】添付図面に示す実施形態においては、上下
レール2、3を2条並設した例が示してあり、1列目の
複数枚の引き戸1を上記のようにラック7部分で回動し
て開き、更に、同様にして2列目の引き戸1を上記のよ
うにしてラック7部分で回動して開くものである。図5
には第1列目の複数枚の引き戸1、第2列目の複数枚の
引き戸1をぞれぞれラック7部分で回動して全開にした
状態を示している。
【0032】上記のように上下レール2、3を2条並設
した場合、例えば、図1(a)のように2条並設した上
下レール2、3にそれぞれ引き戸1を配置することで、
引き違い戸のようにできるものである。上記実施形態に
おいては上下レール2、3を2条設けた例を示したが、
上下レール2、3を3条以上設けてもよいものである。
もちろん上下レール2、3を1条だけ設けたものであっ
てもよいものである。
【0033】ところで、上下レール2、3にラック7を
設ける位置は上下レール2、3の長手方向の一端部又は
両端部に設けるものである。この場合、例えば、上下レ
ール2、3を2条設けた場合、1条目の上下レール2、
3には長手方向の一端部側にラック7を設け、2条目の
上下レール2、3には長手方向の他端部側にラック7を
設けて1条目の上下レール2、3を走行する引き戸1と
2条目の上下レール2、3を走行する引き戸1とを上下
レール2、3の長手方向の両側に別けて回動して開くこ
とができるようにしてもよい。
【0034】なお、上下レール2、3の全長にラック7
を設けて上下のピニオン5を噛合させることも考えられ
るが、この場合、引き戸1を回動させない箇所において
も、ラック7とピニオン5とが噛み合うことで、引き戸
1を上下レール2、3に沿って移動させる場合には移動
がスムーズにしにくいという問題がある。しかしなが
ら、本発明は引き戸1を回動する上下レール2、3の端
部にのみにラック7を設け、それ以外の部分にはラック
7を設けないので、回動箇所以外の部分、つまり、引き
戸1を上下レール2、3に沿って走行させる箇所におい
ては、ラック7とピニオン5との噛合がなくてスムーズ
に引き戸1が走行できるのである。
【0035】図7には上下レール2、3の他の実施形態
が示してある。この実施形態においては、上下レール
2、3をぞれぞれ本体レール部8と、これとは別体のラ
ック7付きの端部レール部9とで構成した例を示してい
る。そして、上下レール2、3の施工に当たっては、ま
ず、ラック7の付いていない本体レール部8を床、天井
にそれぞれ施工し、該床、天井に施工した本体レール部
8の端部の開口から引き戸1の主走行具4を上下レール
2、3にはめ込み、その後、本体レール部8の端部の開
口に連通するようにラック7付きの端部レール部9を天
井、床に固着することで、天井、床においてそれぞれ本
体レール部8とラック付きの端部レール部9とが連続し
て上下レール2、3を構成するものである。このように
すると、上下レール2、3内に引き戸1の主走行具4を
簡単にはめ込むことができるものである。なお、本体レ
ール部8と端部レール9との突き合わせ部分の外周部に
は断面コ字状をした接続具90を弾性的に被嵌すること
で両者を接続するようになっている。断面コ字状の接続
具90は両側片が上端側に行くほど内側となるように傾
斜しており、このことにより両側片を拡げて本体レール
部8と端部レール部9との両外面に弾接させるのであ
る。
【0036】図8には本発明の他の実施形態が示してあ
る。この実施形態においては、上下レール2、3の壁部
のうち一方の壁部の内面側にラック7を設け、このラッ
ク7の端部付近に対向する他方の壁部の内面に板ばねよ
りなるばね材70を固着具79により固着したものであ
る。ところで、引き戸1の上下方向の高さ調整に当たっ
ては、引き戸1の一端部に設けた縦枠11の窓部16か
らドライバのような治具を挿入して調節ねじ15を回転
操作することで、ガイドブロック19を上下させること
で上下レール2、3に対する引き戸1の上下高さ調整を
行うものである。
【0037】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の発明にあって
は、上述のように、引き戸の一端部の上下に上下レール
に走行自在に装設される主走行具を設けると共に該主走
行具に引き戸に対して回転自在なピニオンを設け、引き
戸の他端部に上下レールに走行自在にはめ込まれ且つ上
下移動自在で上下レールから引き抜き自在となった補助
走行具を設け、上下レールの長手方向の端部に主走行具
のピニオンが噛み合うラックを設け、上下レールのうち
少なくとも一方の内部のラックのレール端と反対側の端
部付近に主走行具に弾性的に当接自在なばね材を設けて
あるので、補助走行具を上下させて上下レールから離脱
させることにより、従来のように、上下レールの前面に
切欠を設けなくても補助走行具を上下レールから離脱さ
せることができて、外観が良いものであり、また、上下
レールの長手方向の一部にのみ主走行具のピニオンが噛
み合うラックを設けてあるので、このラックの位置まで
引き戸を移動させて、ピニオンをラックに噛み合わせた
状態でラックの任意の位置で引き戸を回動することで、
上下のピニオンがラックに噛合して引き戸が傾むかない
状態で正確にスイングさせることができるものであり、
また、上下の主走行具を上下レールの端部に設けたラッ
ク位置まで移動させて上下のピニオンをそれぞれ上下の
ラックに噛み合わせるに当たり、ラックの端部付近にお
いてばね材を乗り越えてピニオンがラックと噛合するこ
とで、引き戸をスイングさせる際、力の加減でピニオン
がラックの端部から外れる方向に滑ろうとしてもばね材
によりこれを阻止することができて、ピニオンがラック
の端部から外れる方向に滑ろうとして引き戸が倒れるの
を防止できるのである。また、ラックにピニオンを噛合
して引き戸をスイングさせた後、不用意にラックの端か
らピニオンが抜けようとしてもばね材により防止して、
スイング回動した状態の引き戸をレールの端部に位置さ
せておくことができるものである。また、ラックは上下
レールの長手方向の端部にしか設けてないので、ラック
がない部分においては上下レールに沿って主走行具及び
補助走行具をスムーズに移動させて走行させることがで
きるものである。
【0038】また、請求項2記載の発明にあっては、上
記請求項1記載の発明の効果に加えて、上下レールの内
部の対向する側壁の一方側にピニオンが噛合自在なラッ
クを配設し、他方側にピニオンに弾性的に当接自在なば
ね材を配設してあるので、ピニオンがばね材を乗り越え
た後は、一定以上の外力を与えない限りラックに噛合し
たピニオンがラックの端から抜けないようにばね材によ
り阻止することができ、引き戸をレールの端部でスイン
グ回動させる際にピニオンがラックから滑ってて外れる
のを防止する構成が簡単な構造で達成できるものであ
る。
【0039】また、請求項3記載の発明にあっては、上
記請求項1又は請求項2記載の発明の効果に加えて、上
下レールをそれぞれ2条設け、2条のレールの中間部分
に空所部を形成し、2条の各レールの一方の側壁に空所
部と連通する窓部を設けると共に2条の各レールの他方
の側壁の内側にラックを配設し、空所部内に収納したば
ね材の一部を窓部からレール内に出没自在に突出させて
ピニオンに弾性的に当接自在としてあるので、レール内
にはばね材のピニオンに弾性的に当接する部分のみが位
置するのみで、ばね材の大部分をレール内に露出しない
ようにできてレール内の掃除がしやすく、また、ばね材
の取付け部分等がラックの通過の支障とならないもので
あり、また、上下レールをそれぞれ2条以上設けてある
ので、引き戸を引き違い戸とすることができるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示し、(a)は全閉状態
の一部切欠概略平面図であり、(b)は同上の一部切欠
概略正面図である。
【図2】同上のラックにピニオンが噛合した状態で引き
戸を回動した状態を示す断面図である。
【図3】同上の補助走行具を上下のレールから引き抜い
た状態を示す説明図である。
【図4】同上の第1の引き戸を回動して開いた状態を示
し、(a)は一部省略平面図であり、(b)は一部省略
正面図である。
【図5】同上の引き戸を回動して全開した状態を示す平
面図である。
【図6】同上のばね材の取付け部分を示す断面図であ
る。
【図7】同上の上下レールをそれぞれ本体レール部と、
これとは別体のラック付きの端部レール部とで構成した
例を示す説明図である。
【図8】本発明の他の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
1 引き戸 2 上レール 3 下レール 4 主走行具 5 ピニオン 6 補助走行具 7 ラック 70 ばね材 71 空所部 72 窓部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引き戸の一端部の上下に上下レールに走
    行自在に装設される主走行具を設けると共に該主走行具
    に引き戸に対して回転自在なピニオンを設け、引き戸の
    他端部に上下レールに走行自在にはめ込まれ且つ上下移
    動自在で上下レールから引き抜き自在となった補助走行
    具を設け、上下レールの長手方向の端部に主走行具のピ
    ニオンが噛み合うラックを設け、上下レールのうち少な
    くとも一方の内部のラックのレール端と反対側の端部付
    近に主走行具に弾性的に当接自在なばね材を設けて成る
    ことを特徴とするスイング引き戸。
  2. 【請求項2】 上下レールの内部の対向する側壁の一方
    側にピニオンが噛合自在なラックを配設し、他方側にピ
    ニオンに弾性的に当接自在なばね材を配設して成ること
    を特徴とする請求項1記載のスイング引き戸。
  3. 【請求項3】 上下レールをそれぞれ2条設け、2条の
    レールの中間部分に空所部を形成し、2条の各レールの
    一方の側壁に空所部と連通する窓部を設けると共に2条
    の各レールの他方の側壁の内側にラックを配設し、空所
    部内に収納したばね材の一部を窓部からレール内に出没
    自在に突出させてピニオンに弾性的に当接自在として成
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のスイン
    グ引き戸。
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