JPH10102544A - バッテリ駆動の作業機械 - Google Patents

バッテリ駆動の作業機械

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JPH10102544A
JPH10102544A JP8261014A JP26101496A JPH10102544A JP H10102544 A JPH10102544 A JP H10102544A JP 8261014 A JP8261014 A JP 8261014A JP 26101496 A JP26101496 A JP 26101496A JP H10102544 A JPH10102544 A JP H10102544A
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battery
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Hideki Kinukawa
秀樹 絹川
Masayuki Komiyama
昌之 小見山
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Kobelco Construction Machinery Co Ltd
Kobe Steel Ltd
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Kobe Steel Ltd
Yutani Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 作業を中断することなく、電動機の定格温度
を越えた昇温を確実に抑制することができるようにす
る。 【解決手段】 電動機3に供給される電流値を検出する
電流センサ68と、所定作業時間(t0)内での電流セ
ンサ68の検出値(i)と、定格電流値(iN)との差
(i−iN)の自乗値((i−iN2)を時間で積分し
た積分値(但し、(i−iN)が正のときは加算、負の
ときは減算して積分した値)を基に電動機3の実績差分
実績発熱量(ΔW)を演算する制御手段66とが設けら
れ、制御手段66は、差分実績発熱量(ΔW)が電動機
3の許容発熱量(W0)を越えた場合に、電動機3の出
力量を差分実績発熱量と許容発熱量との差(ΔW−
0)に比例した出力減量(ΔP)を差し引いた値にす
る制御信号をチョッパ回路67に向けて出力するように
構成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、搭載されたバッテ
リからの電力によって各種の作業を行うバッテリ駆動の
作業機械に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば実開平4−53846号公
報によって開示されているように、搭載されたバッテリ
からの電力を得て所定の土木作業等を行うバッテリ駆動
方式の作業機械が知られている。この作業機械は、バッ
テリからの電力で電動機を駆動し、この電動機の駆動で
油圧ポンプを運転し、油圧ポンプから吐出される作動油
によって油圧モータを駆動させ、この油圧モータの駆動
でショベル等の作業部材を動作させるように構成されて
いる。
【0003】このようなバッテリ駆動方式の作業機械
は、ガソリンエンジンやディーゼルエンジン等の内燃機
関を駆動源として用いる内燃機関方式の作業機械よりも
騒音が少なく、かつ、排気ガスが排出されないため、建
物が密集した市街地での作業に適している。
【0004】通常、バッテリ駆動方式の作業機械は、標
準的な作業負荷に応じた出力が得られる電動機が採用さ
れており、この電動機は、通常の標準的な作業を行う限
り、時間的な制限なく連続駆動し得るように設計されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、作業機械が
例えば油圧ショベルである場合、ショベルに加わる掘削
負荷は地質の状況に応じて変動し、軟らかい地質の場合
は掘削負荷は小さいが、硬い地質の場合は掘削負荷は大
きくなる。従って、同一の掘削量であっても硬い地質の
土壌を掘削する場合は、軟らかい地質の土壌を掘削する
場合よりも多くのバッテリ電力を消費することになり、
その結果、電動機に定格出力を越えた負荷が加わること
がある。このような過負荷が長時間に亘ると、電動機の
コイルが異常に発熱して劣化し、絶縁破壊等を起こして
破損することになる。
【0006】そこで、通常、電動機が上記定格出力以下
の出力で駆動している場合は連続運転が可能であり、定
格出力を越えると、越えた状態での連続駆動時間(定格
時間)が決められている。そして、この定格時間以内で
あれば、定格負荷を越えた駆動が許容されるようにして
いる。例えば、定格出力が3.95KWの直巻電動機の
場合、実際の負荷出力が4.8KWのときは連続駆動時
間は60分、実際の負荷出力が9.8KWのときは3分
というように連続駆動の許容時間が決められている。
【0007】しかしながら、実際に作業機械を運転して
いる作業現場において、一々電動機の負荷出力を監視
し、負荷出力が定格出力を越えた過負荷時間を累積して
連続駆動時間を越えたか否かを判別することは非常に困
難であるため、図らずも過負荷駆動を長時間に亘って行
ってしまい、その結果、電動機を焼損させることが頻繁
に起こるという問題点を有していた。
【0008】そこで、従来、電動機が定格温度以上に上
昇した場合には一旦作業を中断し、電動機が定格温度以
下に降温してから作業が再開されるが、このようにする
と作業の中断によって作業効率が低下するという新たな
問題点が提起される。以上、電動機の過負荷について作
業機械のショベルを例に挙げて説明したが、走行用や旋
回用の油圧モータについても同様である。
【0009】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされたものであり、作業を中断することなく、
電動機の定格温度を越えた昇温を確実に抑制することが
できるバッテリ駆動の作業機械を提供することを目的と
している。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
バッテリ駆動の作業機械は、搭載されたバッテリからの
電力を得て駆動され、かつ、所定作業時間(t0)継続
駆動した場合の許容発熱量が(W0)の電動機、および
この電動機により駆動される油圧ポンプによって形成さ
れた駆動手段と、上記油圧ポンプから吐出される作動油
により駆動するアクチュエータと、このアクチュエータ
の駆動によって所定の作動を行う作業部材と、上記油圧
ポンプから吐出される作動油の流通および遮断の切り換
えを行うことによってアクチュエータを介して上記作業
部材を運転操作する操作レバーとを備えてなるバッテリ
駆動の作業機械において、上記電動機に供給される電流
値を検出する電流センサと、所定作業時間(t0)内で
の上記電流センサの検出値(i)と、定格電流値
(iN)との差(i−iN)の自乗値((i−iN2)を
時間で積分した積分値(但し、(i−iN)が正のとき
は加算、負のときは減算して積分した値)を基に電動機
の差分実績発熱量(ΔW)を演算する制御装置とが設け
られ、上記制御装置は、上記差分実績発熱量(ΔW)が
電動機の許容発熱量(W0)を越えた場合に、電動機の
出力量を差分実績発熱量と許容発熱量との差(ΔW−W
0)に比例した出力減量(ΔP)を差し引いた値にする
制御信号を上記駆動手段に向けて出力するように構成さ
れていることを特徴とするものである。
【0011】このバッテリ駆動の作業機械によれば、所
定作業時間(t0)内において、電流センサの検出値
(i)と、定格電流値(iN)との差の自乗値(i−
N2を時間で積分した積分値に基づく差分実績発熱量
(ΔW)が、許容発熱量(W0)を越えた場合には、制
御装置から駆動手段に向けて電動機の出力量を差分実績
発熱量と許容発熱量との差、すなわち(ΔW−W0)に
比例した出力減量(ΔP)を差し引いた値にする制御信
号が出力されるため、積分を開始した時点から所定作業
時間(t0)が経過するまでの間に、差分実績発熱量
(ΔW)は許容発熱量(W0)よりも確実に低下し、こ
れによって電動機の過剰な温度上昇は抑えられる。
【0012】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記油圧ポンプは、可変容量型ポンプが用いら
れ、上記制御装置からの制御信号は、上記可変容量型ポ
ンプの斜板傾転角度を変更させるものであることを特徴
とするものである。
【0013】このバッテリ駆動の作業機械によれば、差
分実績発熱量(ΔW)が、許容発熱量(W0)を越えた
場合には制御装置からの制御信号によって可変容量型ポ
ンプの斜板傾転角度が変更されてポンプの出力が抑えら
れ、これによって電動機の出力が小さくなる。
【0014】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械は、請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械にお
いて、上記制御装置からの制御信号は、上記電動機に供
給される電力量を減少させるものであることを特徴とす
るものである。
【0015】このバッテリ駆動の作業機械によれば、差
分実績発熱量(ΔW)が、許容発熱量(W0)を越えた
場合には制御装置からの制御信号によって電動機に供給
される電力量が減少され、これによって電動機の出力が
小さくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】図1は、本発明に係る作業機械の
一実施形態を示す側面視の略図である。この図では、作
業機械として小型のショベルカーを示している。ショベ
ルカー1は、オペレータが搭乗して運転操作を行う搭乗
部11と、この搭乗部11の底部に設けられた移動用の
クローラ12と、搭乗部11の前部に屈折自在に設けら
れ、かつ、アクチュエータ14の駆動によって作動する
作業部材13とを備えて形成されている。上記クローラ
12は、それを支持する基台12aの両側部(図1の紙
面に垂直な方向の両側部)に設けられ、上記搭乗部11
はこの基台12aの中心部に立設された垂直軸12c回
りに回動自在に軸支されている。
【0017】上記基台12aには搭乗部11を垂直軸1
2c回りに回動させる方向変更用アクチュエータ11a
が設けられ、このアクチュエータ11aの作動によって
搭乗部11はクローラ12に対して水平方向の向きを変
えることができるようになっている。また、上記クロー
ラ12は、基台12aに設けられた油圧モータ12bに
よって周回駆動し、これによってショベルカー1は前
進、後退および進路変更し得るようになっている。
【0018】上記作業部材13は、搭乗部11の前端部
の水平軸11b回りに回動自在に軸支された基端側アー
ム13aと、この基端側アーム13aの先端部に屈折自
在に連設された先端側アーム13bと、この先端側アー
ム13bの先端部に屈折自在に連設されたショベル13
cとからなっている。また、上記アクチュエータ14
は、基端側アーム13aを水平軸11b回りに回動させ
る基端アクチュエータ14aと、先端側アーム13bを
水平軸11c回りに回動させる中間アクチュエータ14
bと、ショベル13cを水平軸11d回りに回動させる
先端アクチュエータ14cとからなっている。
【0019】一方、搭乗部11内には、バッテリ2が搭
載されているとともに、このバッテリ2からの電力を得
て駆動する電動機3およびこの電動機3によって駆動さ
れる油圧ポンプ4が内装されている。上記電動機3と油
圧ポンプ4とで本発明に係る駆動手段が形成されてい
る。そして、搭乗部11および基台12a内には、各ア
クチュエータ14a,14b,14c,11aおよび油
圧モータ12bに、油圧ポンプ4の駆動によって生じた
油圧を送る複数の循環系路が設けられているとともに、
各油圧系統の作動油の方向の切り換えおよび作動油の停
止を行う複数の切換え弁が設けられている。
【0020】そして、搭乗部11の後部(図1の右方)
にはオペレータが着座してショベルカー1を運転する運
転席15が設けられているとともに、搭乗部11の前部
には運転席15に対向した操作台16が立設され、この
操作台16に各アクチュエータ14a,14b,14
c,11aおよび油圧モータ12bに対応した複数の操
作手段5が設けられている。これらの操作手段5を操作
することにより、対応した切換え弁を介して対象のアク
チュエータ14a,14b,14c,11aや油圧モー
タ12bへの作動油の供給または供給停止が行われ、こ
れによってアクチュエータ14a,14b,14c,1
1aや油圧モータ12bが駆動したり停止したりするよ
うになっている。
【0021】図2は、本発明に係る駆動系統の第1実施
形態を示す系統図である。図2においては、説明の簡素
化のために複数ある油圧系統の内、油圧モータ12bに
係る系統のみを抽出して示している。この図に示すよう
に、駆動系統6は、油圧系統61と、電気系統62とを
備えて形成されている。
【0022】油圧系統61は、上記油圧ポンプ4と、こ
の油圧ポンプ4と同軸で共回りするパイロットポンプ4
1と、上記操作手段5と、方向切換え弁55と、上記油
圧モータ12bとを備えて形成されている。油圧ポンプ
4は作動油を吐出して油圧モータ12bを回転させるた
めのものであり、第1実施形態では特に可変容量型のも
のが採用され、内装された斜板の傾転角度を変更するこ
とによって作動油の吐出量を変更し得るように構成され
ている。また、パイロットポンプ41は吐出されたパイ
ロットオイルによって方向切換え弁55に切り換え動作
を行わせるためのものである。
【0023】そして、油圧ポンプ4と方向切換え弁55
との間には、第1油圧管路61aが配管されているとと
もに、方向切換え弁55を往復する第2油圧管路61b
が設けられ、この第2油圧管路61bに油圧モータ12
bが介設されている。油圧ポンプ4から吐出された作動
油は、方向切換え弁55の開通状態で第1油圧管路61
aおよび第2油圧管路61bを通って流通し、これによ
って第2油圧管路61bに介設された油圧モータ12b
が所定の方向に回転し、方向切換え弁55の閉止状態で
油圧モータ12bの回転が停止されるようになってい
る。
【0024】また、パイロットポンプ41と操作手段5
との間には、第1パイロット管路61cが配管されてい
るとともに、操作手段5と上記方向切換え弁55との間
には第2パイロット管路61dが設けられ、パイロット
ポンプ41から吐出されたパイロットオイルは、第1パ
イロット管路61c、操作手段5および第2パイロット
管路61dを介して方向切換え弁55に供給されるよう
になっている。そして、操作レバー51の操作方向に応
じて方向切換え弁55へのパイロットオイルの供給方向
が変更され、これによって油圧モータ12bの回転方向
が変更されるようになっている。また、操作レバー51
を中立位置に設定することにより油圧モータ12bの回
転は停止するようになっている。
【0025】また、パイロットポンプ41の直下流側に
は、第1パイロット管路61cから分岐した第3パイロ
ット管路61eが設けられ、この第3パイロット管路6
1eの途中には電磁比例弁56が介設されているととも
に、第3パイロット管路61eの下流端は油圧ポンプ4
の図略の斜板を傾転させるレギュレータ57に接続され
ている。そして、電磁比例弁56の切り換え操作でパイ
ロットポンプ41からのパイロットオイルをレギュレー
タ57に供給することによって油圧ポンプ4の斜板を傾
倒させ、これによる油圧ポンプ4の吐出量の変化で電動
機3の負荷をコントロールし得るようにしている。
【0026】上記操作手段5は、上記操作台16(図
1)に上方に向かって突設された操作レバー51を備え
て形成されている。この操作レバー51は棒状を呈し、
基端部に軸受部53が設けられ、この軸受部53に支持
軸53aが嵌入されることによって操作レバー51は支
持軸53a回りに回動自在に軸支された状態になってい
る。
【0027】この軸受部53に左右方向に延びる横杆5
2が設けられ、この横杆52の両側部の下部には、それ
ぞれコイルスプリングを介して一対の切換え弁54が設
けられている。普段、操作手段5は、各コイルスプリン
グの付勢力によって直立した中立位置に位置設定されて
いる。操作手段5が中立位置にある状態では、方向切換
え弁55は、図2に示すように、作動油遮断位置に設定
され、これによって油圧モータ12bは停止状態になっ
ている。
【0028】そして、操作レバー51を支持軸53a回
りに例えば図2における右方に倒すことにより、パイロ
ットポンプ41からのパイロットオイルが第1パイロッ
ト管路61c、右方の切換え弁54および第2パイロッ
ト管路61dに供給され、これによって方向切換え弁5
5が右方に移動して油圧ポンプ4からの作動油が油圧モ
ータ12bの左方から供給され、油圧モータ12bは順
方向に回転する。この油圧モータ12bの回転によって
クローラ12(図1)が順方向に周回し、ショベルカー
1は前進する。
【0029】逆に、図2に示す状態において、操作レバ
ー51を左方に倒すと、パイロットポンプ41からのパ
イロットオイルが第1パイロット管路61c、左方の切
換え弁54および第2パイロット管路61dに供給さ
れ、これによって方向切換え弁55が左方に移動して油
圧ポンプ4からの作動油が油圧モータ12bの右方から
供給され、油圧モータ12bは逆方向に回転する。この
油圧モータ12bの回転によってクローラ12(図1)
が逆方向に周回し、ショベルカー1は後退する。
【0030】上記電気系統62は、バッテリ2と電動機
3とが直列に接続されたループ回路63と、ループ回路
63の直流パルスを制御する制御回路64とを備えて形
成されている。
【0031】上記ループ回路63には、電動機3と直列
にキースイッチ63aと、トランジスタ(スイッチ素
子)63bと、電動機3に供給された電流の値を検出す
る電流センサ68とが設けられている。上記トランジス
タ63bのベースは、チョッパ回路(デューティ比制御
手段)67に接続されている。上記キースイッチ63a
は、ショベルカー1の運転を行うときにオンされるもの
であり、このキースイッチ63aがオンされると、上記
トランジスタ63bがオンの状態でバッテリ2からの電
力が電動機3に供給され、これによって電動機3が駆動
する。
【0032】上記制御回路64には、操作レバー51の
操作角度(操作量)を検出する操作角度センサ65と、
この操作角度センサ65の検出結果を基に所定の制御信
号を上記チョッパ回路67に向けて出力するとともに、
上記電流センサ68の検出結果をもとに所定の制御信号
を電磁比例弁56に向けて出力する制御手段66とが設
けられている。
【0033】上記チョッパ回路67は、入力された直流
の電流を一定の周期で断続して出力するものであり、本
実施形態においては、制御手段66からの制御信号に基
づく所定のパルス幅の電圧パルスが出力されるようにな
っている。
【0034】上記操作角度センサ65は、操作レバー5
1の直立状態を基準にして前後に倒れた時の倒れ角度を
検出するように構成された公知のセンサであり、この操
作角度センサ65の検出結果は電圧値によるアナログ信
号として制御手段66に入力されるようにしている。
【0035】上記制御手段66は、ショベルカー1の運
転全般の制御を行うためのものであり、その中に上記操
作レバー51の操作量に応じて電動機3に供給する電力
量を制御する電力供給制御部66aと、電動機3の過負
荷を軽減させるように油圧ポンプ4の駆動を制御する過
負荷軽減制御部66bとが備えられている。
【0036】上記電力供給制御部66aは、操作レバー
51の操作量に応じた、すなわち、操作角度センサ65
が検出した電流値に応じたデューティ比が得られるよう
に、チョッパ回路67に向けて制御信号を出力するよう
に構成されている。
【0037】従って、チョッパ回路67はトランジスタ
63bのベースに向けて上記デューティ比が達成される
ための信号を断続的に出力するため、トランジスタ63
bは所定のタイミングのオン・オフ動作を行い、これに
よって電動機3には上記デューティ比のパルス電圧が印
加され、平均的に電動機3に操作レバー51の操作量に
応じた電力が供給された状態になっている。これによっ
て電動機3は操作レバー51の操作量に応じた回転数で
回転し、電動機3により作動される油圧ポンプ4によっ
て第1油圧管路61aに吐出される作動油の流量も操作
レバー51の操作量に応じたものになり、その結果、油
圧モータ12bの回転速度は、操作レバー51の操作量
に応じたものになる。従って、操作レバー51の操作量
に応じてショベルカー1の移動速度が所定の速度にな
る。
【0038】また、上記過負荷軽減制御部66bは、電
流センサ68からの検出信号を基に電磁比例弁56に弁
切り換えのための制御信号を出力し、これによる電磁比
例弁56の切り換えで所定量だけレギュレータ57を作
動させて油圧ポンプ4の斜板の傾転角を調節し、電動機
3の過負荷を軽減させるように構成されている。
【0039】図3は、操作レバー51の操作量と、電動
機3に印加されるパルス電圧との関係を例示する波形図
であり、(イ)は操作レバー51が中立位置に設定され
た状態、(ロ)は操作レバー51が全操作量の30%操
作された状態、(ハ)は操作レバー51が全操作量の6
0%操作された状態、(ニ)は操作レバー51が全操作
量操作された状態をそれぞれ示している。
【0040】まず、図3の(イ)に示すように、操作レ
バー51が中立位置に設定された状態では、操作角度セ
ンサ65(図2)は、「0」を検出し、この検出信号が
制御手段66の電力供給制御部66aに入力される。電
力供給制御部66aは、検出信号が「0」の場合は、ト
ランジスタ63bのベースにはチョッパ回路67からの
信号の出力がないため、トランジスタ63bはオフにな
り、これによってループ回路63には、図3の(イ)に
示すように、バッテリ2からの電力は供給されない。従
って、電動機3は駆動されず、バッテリ2の電力は消費
されない。
【0041】ついで、図3の(ロ)に示すように、操作
レバー51が全操作量に対して30%操作されると、電
圧パルスのパルス幅d1は、パルス電圧の周期Dに対し
て30%に設定された状態になる(d1/D=0.
3)。すなわち、操作角度センサ65の検出結果に基づ
く電力供給制御部66aでの演算によってデューティ比
が0.3になるような制御信号がチョッパ回路67に向
けて出力され、これによるチョッパ回路67からのパル
ス信号によってトランジスタ63bがデューティ比を
0.3にするようにオン・オフすることにより、電動機
3に図3の(ロ)に示すようなパルス電圧が印加され
る。これによってループ回路63を流れる電流の経時的
な平均値は、バッテリ2の起電力の30%になり、電動
機3は、この電圧値に対応する回転速度で回転すること
になる。
【0042】ついで、図3の(ハ)に示すように、操作
レバー51の操作量が全操作量に対して60%に設定さ
れると、電圧パルスのパルス幅d2は、パルス電圧の周
期Dに対して60%に設定された状態になっている(d
2/D=0.6)。これによってループ回路63を流れ
る電流の経時的な平均値は、バッテリ2の起電力の60
%になり、電動機3は、先のデューティ比が0.3の場
合よりも速い回転速度で回転することになる。
【0043】そして、図3の(ニ)に示すように、操作
レバー51が最大限にまで操作されると、チョッパ回路
67からトランジスタ63bに向けて信号が常時出力さ
れた状態になり、これによってバッテリ2の起電力はす
べて電動機3に印加され、電動機3は最高回転速度で回
転することになる。
【0044】つぎに過負荷軽減制御部66bの制御につ
いて説明する。図4は、実電流値(i)と定格電流値
(iN)との差を経時的にプロットしたグラフである。
電動機3には予め定格出力が決められており、この定格
出力で間に合う負荷が電動機3にかかったときは、電動
機3の電機子巻線および界磁巻線の発熱量と、これらか
らの放熱量とがバランスし、これによって電動機3は所
定の温度を維持した状態になるが、実際の作業において
は、作業負荷の変動に応じて実電流(i)は定格電流
(iN)を境にして上下にばらついており、図4のグラ
フに示すように、実電流(i)と定格電流値(iN)と
の差は「0」を境に上下に変動している。
【0045】そして、電動機3にかかる作業負荷が標準
よりも過大な状態が長時間に及ぶと、(i−iN)の値
が連続して正になり、電動機3は標準状態よりも多く発
熱することになり、これによって発熱量と放熱量とのバ
ランスが崩れて電動機3の温度は漸次上昇することにな
り、ついには絶縁体が損傷し、電動機3は正常に駆動し
なくなる。本発明は、このような不都合を未然に防ぎ、
電動機3が定格出力以上になった状態で、電動機3の温
度の上昇を抑えつつ可能な限りの大きな出力が得られる
ようにするものである。
【0046】そして、本発明は、電動機3が定格出力を
越えた場合、許容発熱量に対する発熱量の増加分は、
(i−iN2に比例するとともに、許容発熱量未満の場
合、許容発熱量に対する減少分は、−(i−iN2に比
例するという知見を利用するものである。
【0047】すなわち、予め設定された所定時間内で電
動機3の出力が定格出力に対して増減し、所定時間内で
の経時的な平均出力が定格出力よりも大きくなる場合に
は、定格出力から以下の数1式により算出された出力減
量(ΔP)が減算され、これによって電動機3の過剰な
温度上昇を抑制するようにしている。
【0048】
【数1】
【0049】数1式において、Kは比例定数であり、W
0は予め設定された時間(0〜t0)の間に電動機3が定
格出力を越えて駆動しても許容することができる定格発
熱量を越えた部分の発熱量(許容発熱量)である。ま
た、Rは(i−iN2の値を差分実績発熱量(ΔW)に
変換する変換定数であり、電動機3の電機子の抵抗値が
採用されている。実際に区分求積法によって演算を行う
に際しては、「(i−iN)≧0」のときはRは正数が
採用され、「(i−iN)<0」のときはRは負数が採
用される。
【0050】具体的には、例えば図4のグラフにおい
て、「(i−iN)≧0」のときは斜線で示す部分の面
積が区分求積法で演算され、「(i−iN)<0」のと
きは点描で示す部分の面積が区分求積法で演算され、斜
線部分の面積から点描部分の面積を差し引いた値にRを
乗じることによって電動機3の許容発熱量を境にした発
熱量の増減分(すなわち上記差分実績発熱量(ΔW))
を得るようにしている。
【0051】そして、例えば電動機3として連続定格出
力が3.95KWの直巻電動機が採用された場合、上記
時間t0は3分と設定され、電動機3に3分間連続して
280Aの電流が流された状態での電動機3の発熱量が
許容発熱量W0として採用されている。
【0052】上記過負荷軽減制御部66bには、予め上
記許容発熱量W0および定格電流値iNが記憶されている
とともに、電流センサ68からの検出結果を基に上記数
1式に基づく区分求積法での演算手順がプログラミング
されている。そして、上記数1式による演算結果に基づ
いた制御信号が電磁比例弁56に出力され、この制御信
号によって電磁比例弁56が所定時間だけ開弁されてパ
イロットポンプ41からのパイロットオイルによるレギ
ュレータ57の作動によって油圧ポンプ4の斜板の傾転
角度が適切に設定されて油圧ポンプ4の作動油吐出量が
調節されることにより、電動機3の定格出力を越えた出
力が許容時間を越えて長時間に亘らないようにしてい
る。
【0053】図5は、第1実施形態の過負荷軽減制御部
66bによる制御フローの一例を示すフローチャートで
ある。以下このフローチャートを基に電動機3の過昇温
防止制御について説明する。まず、キースイッチ63a
がオンされることにより制御手段66が立ち上げられ、
電動機3の過昇温防止制御がスタートする。そして、ス
テップS1において出力超過分累積メモリ(差分実績発
熱量ΔW)がクリアされて「0」が入力される。ついで
ステップS2において電流センサ68により電動機3に
供給される実電流値iが検出され、ステップS3におい
て実電流値iと定格電流値iNとの差(Δi)が演算さ
れる。
【0054】そしてステップS4において上記Δiが
「0」以上であるか否かが判別され、「0」以上のとき
はステップS5が実行されて出力超過分累積メモリ(差
分実績発熱量ΔW)に対してΔi2・|R|が加算され
る。逆にステップS4においてΔiが「0」未満のとき
はステップS6が実行されてΔWからΔi2・|R|が
減算される。
【0055】ついでステップS5およびステップS6の
いずれかが実行された後、ステップS7に移り、ここで
ΔWが上記許容発熱量W0以上であるか否かが判別さ
れ、ΔW≧W0のときは、ステップS8において出力減
量ΔPが「K(ΔW−W0)」によって演算される。逆
にステップS7においてΔW<W0のときはステップS
9において出力減量ΔPに「0」が設定される。
【0056】そして、つぎのステップS10において、
上記出力減量ΔPに相当する制御信号が電磁比例弁56
に出力され、これによる電磁比例弁56の所定の開弁に
よってレギュレータ57を介して油圧ポンプ4の斜板の
傾転角度が調節され、ΔW≧W0のときは電動機3の出
力が低下させられ、ΔW<W0のときは定格出力にまで
出力が増加させられる。ステップS10が終了した後、
ステップS2に戻り、以後ステップS2〜ステップS1
0が繰り返され、これによって電動機3の過剰な温度上
昇が抑制される。
【0057】図6は、本発明に係る駆動系統の第2実施
形態を示す系統図である。第2実施形態の駆動系統にお
いては、駆動系統6aは、油圧系統610と電気系統6
20とを備えている。第2実施形態の油圧系統610
は、第1実施形態における油圧系統61の内の第3パイ
ロット管路61e、電磁比例弁56およびレギュレータ
57が設けられていない以外は第1実施形態のものと同
様である。また、電気系統620については、ループ回
路63は第1実施形態のものと同様であるが、制御回路
640については制御方式が第1実施形態のものと異な
っている。以下第2実施形態の制御方式について詳細に
説明する。
【0058】第2実施形態においては、電動機3が定格
出力を越えた場合、チョッパ回路67からトランジスタ
63bに向けて出力されるパルス信号のパルス幅を小さ
くすることによって出力を低下させ、これによって電動
機3の定格温度を越えた温度上昇が長時間に亘らないよ
うに抑制している。
【0059】そのために、制御手段660には、過負荷
軽減制御部66cが設けられ、この過負荷軽減制御部6
6cは、電流センサ68からの実電流値iの検出結果を
用いて数1式に基づく求積法によって出力減量ΔPを演
算するとともに、電力供給制御部66aとの連係におい
て、に制御信号を出力し、この制御信号によってチョッ
パ回路67が操作レバー51の操作量に応じたパルス幅
よりも小さいパルス幅のパルス信号をトランジスタ63
bに向けて出力するようにプログラミングされている。
上記制御信号は、チョッパ回路67からのパルス幅が出
力減量ΔPに比例したパルス幅の減量になるような信号
にしてある。
【0060】図7は、第2実施形態の過負荷軽減制御部
66cによる制御フローの一例を示すフローチャートで
ある。以下このフローチャートを基に電動機3の過昇温
防止制御について説明する。
【0061】まず、ステップS1において出力超過分累
積メモリ(差分実績発熱量ΔW)に初期値「0」が入力
され、引き続きステップS2において操作角度センサ6
5によって検出された操作レバー51の操作量が制御手
段660に入力される。そしてステップS2において所
定の演算が行われ、電力供給制御部66aから上記操作
量に応じたパルス幅のパルス信号をチョッパ回路67が
出力するための制御信号(電動機回転指令NS)が出力
される。
【0062】ついでステップS3において電流センサ6
8によって検出された実電流値iが制御手段660に入
力され、引き続きステップS4において、実電流値iと
定格電流値iNとの差Δiが演算される。そして、ステ
ップS5においてΔiが「0」以上であるか否かが判別
され、「0」以上のときはステップS6において出力超
過分累積メモリ(差分実績発熱量ΔW)に「Δi2・|
R|」が加算され、「0」未満のときはステップS7に
おいて「ΔW」から「Δi2・|R|」が減算される。
【0063】ついでステップS8においてΔWが許容発
熱量W0以上であるか否かが判別され、「ΔW≧W0」の
ときはステップS9において上記ステップS2の電動機
回転指令NSが「NS−K(ΔW−W0)」に変えられ、
この「NS−K(ΔW−W0)」が過負荷軽減制御部66
cからチョッパ回路67に向けて出力される。また、
「ΔW<W0」のときは、ステップS10において上記
ステップS2の電動機回転指令NSがそのまま過負荷軽
減制御部66cからチョッパ回路67に向けて出力され
る。
【0064】そして、ステップS11においてチョッパ
回路67から上記電動機回転指令NSに対応したパルス
幅のパルス信号がトランジスタ63bに向けて出力され
る。
【0065】従って、「ΔW≧W0」のとき、すなわち
電動機3が定格発熱量を越え、かつ、出力超過分累積メ
モリ内のΔWが許容発熱量W0より大きくなった場合、
操作レバー51の操作量に対応したステップS2の電動
機回転指令NSよりも小さい値のNSが出力され、これに
よって電動機3の過剰な発熱が抑制される。逆に「ΔW
<W0」のときは、ステップS2の電動機回転指令NS
出力され、操作レバー51の操作量に応じた通常の運転
が行われる。
【0066】以上詳述したように、本発明に係るショベ
ルカー1は、駆動源として内燃機関に代えて電動機3を
用い、搭載したバッテリ2からの電力によって電動機3
を駆動し、これによってショベルカー1の走行および作
業部材13による作業を行うようにしているため、内燃
機関を用いたものに比較し、大きな騒音が発生せず、ま
た排気ガスも排出されないため、本発明に係るショベル
カー1は市街地での土木工事に適している。
【0067】また、制御手段66,660による制御に
よって、操作レバー51が中立位置に操作された状態で
バッテリ2からの電動機3への電力供給量は「0」にな
り、操作レバー51が作動位置に操作された状態でバッ
テリ2から電動機3に操作レバー51の操作量に応じた
電力を供給するようにしているため、従来のように、シ
ョベルカー1の運転中は作業部材13の作動、非作動に
拘らず常に一定の電力が供給される場合に比べて電力の
消費量を抑えることが可能になる。
【0068】さらに、電力供給制御部66aおよびチョ
ッパ回路67の作用によって、操作レバー51の操作量
に応じたデューティ比でトランジスタ63bをオン・オ
フさせるようにしているため、電動機3は、操作レバー
51の操作量に応じた回転速度で回転し、これによって
作業部材13や油圧モータ12bは操作レバー51の操
作量に応じた速度で作動する。そして、本発明は、可変
抵抗器を介さずにPWM制御(パルス幅変調制御)によ
って電動機3に電力が供給されるため、可変抵抗器等で
無駄な電力が消費されることはなく、その分バッテリ2
の寿命を延ばすことが可能になり、より長時間ショベル
カー1を運転することができるようになる。
【0069】加えて、制御手段66,660の制御によ
って、電動機3に定格出力以上の過負荷が加わった場合
には、過負荷の量に比例した状態で電動機3の出力が減
少させられるようにしているため、電動機3のオーバー
ヒートが確実に抑制され、電動機3の損傷を有効に抑制
することが可能になる。
【0070】本発明は、以上の実施形態に限定されるも
のではなく、以下の内容をも包含するものである。
【0071】(1)上記の実施形態においては、作業機
械としてクローラ式のショベルカー1を例に挙げて説明
したが、本発明は作業機械がクローラ式のショベルカー
であることに限定されるものではなく、ホイール式のシ
ョベルカーであってもよいし、クローラ式、ホイール式
に拘らず、その他の作業機械、例えばクレーン車、ロー
ダー車等であってもよい。
【0072】(2)上記の実施形態においては、過負荷
軽減制御部66bによる制御は、ショベルカー1の走行
のための油圧モータ12bに適用されているが、本発明
は上記制御がショベルカー1の走行にのみ適用されるこ
とに限定されるものではなく、ショベルカー1に関する
全ての駆動、すなわち作業部材13の作動、搭乗部11
の旋回、クローラ12の駆動に対して適用してもよい
し、搭乗部11の旋回については過昇温防止制御を省略
する等、過昇温防止制御を部分的に採用するようにして
もよい。
【0073】
【発明の効果】本発明の請求項1記載のバッテリ駆動の
作業機械によれば、所定作業時間(t0)内において、
電流センサの検出値(i)と、定格電流値(iN)との
差の自乗値(i−iN2を時間で積分した積分値に基づ
く差分実績発熱量(ΔW)が、許容発熱量(W0)を越
えた場合には、制御装置から駆動手段に向けて電動機の
出力量を差分実績発熱量と許容発熱量との差、すなわち
(ΔW−W0)に比例した出力減量(ΔP)を差し引い
た値にする制御信号が出力されるため、積分を開始した
時点から所定作業時間(t0)が経過するまでの間に、
差分実績発熱量(ΔW)は許容発熱量(W0)よりも確
実に低下し、これによって電動機の過剰な温度上昇は抑
えられ、電動機の焼損を確実に防止することができる。
【0074】本発明の請求項2記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、油圧ポンプとして可変容量型ポンプを
用い、制御装置からは上記可変容量型ポンプの斜板傾転
角度を変更させる制御信号を出力するようにしたため、
差分実績発熱量(ΔW)が、許容発熱量(W0)を越え
た場合には制御装置からの制御信号によって可変容量型
ポンプの斜板傾転角度が変更されてポンプの出力が抑え
られ、これによって電動機の出力を容易に小さくするこ
とができる。
【0075】本発明の請求項3記載のバッテリ駆動の作
業機械によれば、制御装置からの制御信号によって電動
機に供給される電力量を減少させるようにしたため、差
分実績発熱量(ΔW)が、許容発熱量(W0)を越えた
場合には制御装置からの制御信号によって電動機に供給
される電力量が減少され、これによって電動機の出力を
容易に小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る作業機械の一実施形態を示す側面
視の略図である。
【図2】本発明に係る駆動系統の第1実施形態を示す系
統図である。
【図3】(イ)〜(ニ)は、操作レバーの操作量と、電
動機に印加されるパルス電圧との関係を例示する波形図
である。
【図4】実電流値と定格電流値との差を経時的にプロッ
トしたグラフである。
【図5】第1実施形態の過負荷軽減制御部による制御フ
ローの一例を示すフローチャートである。
【図6】本発明に係る駆動系統の第2実施形態を示す系
統図である。
【図7】第2実施形態の過負荷軽減制御部による制御フ
ローの一例を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ショベルカー 11 搭乗部 11a 方向変更用アクチュエータ 11b 水平軸 11c 水平軸 12 クローラ 12a 基台 12b 油圧モータ 13 作業部材 13a 基端側アーム 13b 先端側アーム 13c ショベル 14 アクチュエータ 14a 基端アクチュエータ 14b 中間アクチュエータ 14c 先端アクチュエータ 2 バッテリ 3 電動機 4 油圧ポンプ 41 パイロットポンプ 5 操作手段 51 操作レバー 52 横杆 53 軸受部 53a 支持軸 54 切換え弁 56 電磁比例弁 57 レギュレータ 6,6a 駆動系統 61,610 油圧系統 61a 第1油圧管路 61b 第2油圧管路 61c 第1パイロット管路 61d 第2パイロット管路 61e 第3パイロット管路 62,620 電気系統 63 ループ回路 63a キースイッチ 63b トランジスタ 64,640 制御回路 65 操作角度センサ 66 制御手段 66a 電力供給制御部 66b,66c 過負荷軽減制御部 67 チョッパ回路 68 電流センサ i 実電流値 iN 定格電流値 NS 電動機回転指令 W0 許容発熱量 ΔW 差分実績発熱量

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搭載されたバッテリからの電力を得て駆
    動され、かつ、所定作業時間(t0)継続駆動した場合
    の許容発熱量が(W0)の電動機、およびこの電動機に
    より駆動される油圧ポンプによって形成された駆動手段
    と、上記油圧ポンプから吐出される作動油により駆動す
    るアクチュエータと、このアクチュエータの駆動によっ
    て所定の作動を行う作業部材と、上記油圧ポンプから吐
    出される作動油の流通および遮断の切り換えを行うこと
    によってアクチュエータを介して上記作業部材を運転操
    作する操作レバーとを備えてなるバッテリ駆動の作業機
    械において、上記電動機に供給される電流値を検出する
    電流センサと、所定作業時間(t0)内での上記電流セ
    ンサの検出値(i)と、定格電流値(iN)との差(i
    −iN)の自乗値((i−iN2)を時間で積分した積
    分値(但し、(i−iN)が正のときは加算、負のとき
    は減算して積分した値)を基に電動機の差分実績発熱量
    (ΔW)を演算する制御装置とが設けられ、上記制御装
    置は、上記差分実績発熱量(ΔW)が電動機の許容発熱
    量(W0)を越えた場合に、電動機の出力量を差分実績
    発熱量と許容発熱量との差(ΔW−W0)に比例した出
    力減量(ΔP)を差し引いた値にする制御信号を上記駆
    動手段に向けて出力するように構成されていることを特
    徴とするバッテリ駆動の作業機械。
  2. 【請求項2】 上記油圧ポンプは、可変容量型ポンプが
    用いられ、上記制御装置からの制御信号は、上記可変容
    量型ポンプの斜板傾転角度を変更させるものであること
    を特徴とする請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械。
  3. 【請求項3】 上記制御装置からの制御信号は、上記電
    動機に供給される電力量を減少させるものであることを
    特徴とする請求項1記載のバッテリ駆動の作業機械。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN105391360A (zh) * 2015-10-29 2016-03-09 湖南大学 电热约束下电动汽车的最优效率控制方法、控制器及系统
KR20180078990A (ko) * 2016-12-30 2018-07-10 화남전자 주식회사 건설 장비의 전기 모터 과부하로 인한 모터 멈춤 현상을 방지하기 위한 제어 구조 및 방법

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