JPH10102360A - エアジェットルームにおける捨て耳の引き取り方法 - Google Patents

エアジェットルームにおける捨て耳の引き取り方法

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JPH10102360A
JPH10102360A JP27715596A JP27715596A JPH10102360A JP H10102360 A JPH10102360 A JP H10102360A JP 27715596 A JP27715596 A JP 27715596A JP 27715596 A JP27715596 A JP 27715596A JP H10102360 A JPH10102360 A JP H10102360A
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JP
Japan
Prior art keywords
roller
take
ear
air jet
guide roller
Prior art date
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Pending
Application number
JP27715596A
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English (en)
Inventor
Akira Hino
明 日野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KANEBO MENSHI KK
Kanebo Ltd
Original Assignee
KANEBO MENSHI KK
Kanebo Ltd
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Publication date
Application filed by KANEBO MENSHI KK, Kanebo Ltd filed Critical KANEBO MENSHI KK
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Publication of JPH10102360A publication Critical patent/JPH10102360A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 エアジェットルームを用いた織成において、
捨て耳を引き取るテイクアップローラの摩耗を均一にす
ることを課題とする。 【解決手段】 テイクアップローラ10へ耳部7を送り
出すガイドローラ9を移動可能に構成し、これを定期的
(数日〜数ケ月に1回)に移動させ、これにより耳部走
行路11を変位させ、テイクアップローラ10を幅方向
に略均等に摩耗させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エアジェットルー
ムを用いた織成方法に関するものであり、更に詳しく
は、無杼織機であるエアジェットルームを用いた織成に
おいて、地組織から切り離した耳部を等張力で引き取る
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エアジェットルームのような断片織機に
よって得られる布帛の耳部は、緯糸の交互の折り返しに
より耳を形成する通常の有杼織機織物に比べて、見かけ
上からも、又実用的な面からも耳部が大きな劣等点とな
る。そこで、欠点の少ない耳部を作ることが大きな課題
となっており、その解決策として次に挙げる方式が従来
より提案されている。即ち端部織込み方式、もじり
織方式、ひねり織方式、以上の3方法である。
【0003】前記の端部織込み方式は、特公平6−3
3542号公報等に提案されている通り、図3に示す様
に、切断した糸端を再び織布中に織込む方式であって、
この方式は結果的に耳部における緯糸本数を増加させて
おり、見かけ上その形状は良好であるが、かかる点が大
きな問題である。又前記のもじり織方式は、従来2幅
織の中耳に適用されていた組織を外耳に応用するもの
で、耳組織として十分な効果を挙げるためには、組織数
を増すか、又は特殊な応用変化組織を作る必要があり、
それがため、実施装置の構造が複雑になることと、織り
あげられた耳房が交互に織布側に折り返る不都合な点が
ある。
【0004】一方、前記のひねり織方式は、ひねり糸
を巻いた2個のボビンから解舒した糸条を、開口軸の回
転に伴って連続的に経糸をひねりながら織り込み、これ
により耳組織を作るものである。この方式にあっては、
開口量と略等しい糸長を交互に吸収する必要があり、張
力調整がむずかしく、これが完全に実施されない場合は
耳の固定が不確実となる問題点がある。しかし比較的実
施構造が簡単なことから特公平3−59181号公報
等、断片織機の耳部に広く利用されている。
【0005】前記ひねり織方式の概要を図4及び図5に
より説明すると、側面図を示す図4、平面図を示す図5
の両図において、1は経糸、2はエアジェットにより打
ち込まれた緯糸、3は耳糸用経糸であるキャッチコード
を示す。経糸1と連動して毎回閉開口するキャッチコー
ド3は、ヘルド4、おさ5を通過した後、仮撚器6によ
り施撚され、この撚が付加されることで飛走してきた緯
糸2をはさみ、これをより込んで完全に把持し、織成し
た後、キャッチコード3を含む耳部7をはさみ8で切り
取り、これをガイドローラ9、テイクアップローラ10
を介して下方へもち去ることにより残途に織布の耳を形
成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4及び図5に示すひ
ねり撚方式は、先に述べた通り、耳部形成用の他の織込
み方式等に比べて、得られる耳組織の欠点が少なく、ウ
オータジェットルーム、或はエアジェットルームに広く
利用されている。ところが、本方式は除去される耳部即
ち捨て耳を引き取る機構、特にその中核であるテイクア
ップローラ10の自然摩耗が著しく、種々の不都合を生
じている。
【0007】即ち、本方式を実施する装置においては、
図示のテイクアップローラ10自体と該ローラ10の上
流に位置するガイドローラ9の両者は定位置で回転して
おり、ガイドローラ9〜テイクアップローラ10間の耳
部走行路11は固定されている。このような固定化の理
由は、耳部7に付与される張力を極力均等に保つことに
より緯糸2糸端の確実な把持を図ることにある。
【0008】一方、前記キャッチコード3は確実に緯糸
2を捕らえることが要求されるので、強度のある双糸が
使用される。この様に、耳部7構成素材の中核であるキ
ャッチコード3の強度が高いことと、この走行路が定位
置を走行することから、通常、ウレタンゴムで形成され
るテイクアップローラ10の一部が他に比べて著しく磨
減する現象を呈する。そのため、テイクアップローラ1
0の取り替え頻度が高くなり、管理者の負担を増大させ
ている。
【0009】本発明は以上の実状に鑑みなされたもので
あって、等張力保持を図るために耳部の定位置走行を実
施しながらしかもテイクアップローラの表面摩耗を均等
に保つことの出来る新規な捨て耳引き取り方法の提供を
目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は次の構成を備えている。即ち、エアジェット
を利用して緯糸を杼口に打ち込む織成方法において、地
組織から切り離した耳部をテイクアップローラ側へ送り
出すガイドーラを移動可能な構成となし、これを数日又
は数ケ月間に渡る長時間単位毎に移動させ、ガイドロー
ラ〜テイクアップローラ間の耳部走行路を横方向に変位
させ、これにより、テイクアップローラの作用面を幅方
向に略均等に摩耗させることを特徴とするエアジェット
ルームにおける捨て耳の引き取り方法である。
【0011】本発明方法によれば、地組織から切り取っ
た耳部をテイクアップローラ側へ送り出すガイドローラ
9を、数日又は数ケ月毎に1回の単位で、人為的操作に
より横方向へ移動させ、耳部走行路を積極的に変えるこ
とによりテイクアップローラ10の全幅が使用出来るよ
うにし、部分摩耗を極力押え得る。一方、常時は定搬送
路を経由することによりキャッチコード3のテンション
変動をなくし、確実に緯糸糸端を補捉し得る。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の具体的な実施形態
を図1及び図2に基づいて説明する。図1は本発明方法
を実施する装置の一例を示す斜視図、図2はキャッチコ
ードの走行状態を示す説明図である。尚、本実施形態は
津田駒工業(株)製のジェットルームを用いて実施した
もので、又以下の実施形態において、敍上の従来装置と
同一の構成要素については同一の符号を付し、且つその
詳しい説明を省略している。
【0013】キャッチコード3群を構成する糸条の内、
その1本の走行状態を示す図2において、巻着するパッ
ケージ12から解舒されたキャッチコード3は、Aヤー
ンガイド13、スプリングテンサ14、Bヤーンガイド
15、Cヤーンガイド16、センサ17、テンサースプ
リング18、Dヤーンガイド19、ヘルド4、おさ5を
経由して仮撚器6に到達する。前記仮撚器6によって施
撚されたキャッチコード3は、先に説明した通り、図示
しない他のキャッチコードと共同して緯糸2の端部を把
持し、耳部7を形成した後、積極的に地組織から切除さ
れ、キャッチコード3を含む耳部7帯となってガイドロ
ーラ9側へ走行し、次いで上下一対のテイクアップロー
ラ10を介して捨て耳ボックス20に投入される。
【0014】本実施態様において、上下一対のテイクア
ップローラ10の上流に位置する回転自在なガイドロー
ラ9は、その支軸(図示しない)を図1に示す基台21
の案内孔22に装着しており、必要時、締結用ダブルナ
ット(図示しない)を暖めることにより導出する耳部走
行路11を図示矢印方向へ移動可能とし、再びこれを固
定化できる構造となっている。
【0015】又、上下一対のローラ体から形成されたテ
イクアップローラ10は、通常、軸心をウレタンゴムで
被覆した構造となっており、ガイドローラ9から送り出
されて来た耳部7を下方の捨て耳ボックス20へ投入す
る用をなす。
【0016】しかして、本発明方法においては、数日又
は数ケ月に渡る時間毎に1回、前述の処理を施し、手動
操作により前記ガイドローラ9を移動させ、ガイドロー
ラ9〜テイクアップローラ10間の耳部走行路11を横
方向に変位させ、これにより、テイクアップローラ10
上の作用面を幅方向に略均等に摩耗させる。
【0017】ガイドローラ9の移動周期は、当然、テイ
クアップローラ10の材質及びこれを摩耗させるキャッ
チコード3を含む捨て耳の材質によって定められる。又
移動距離は捨て耳の作用幅の大きさによって適宜選択す
る。
【0018】前記過程において、モータ等を用いてガイ
ドローラ9を積極的に往復運動せしめ、テイクアップロ
ーラ10の作用面であるウレタンゴム表面への耳部接触
位置を分散させることも可能であるが、そうした場合、
キャッチコード3へのテンション変化が生じ、先に述べ
た理由から品質に悪影響を与える。この様なことから、
長期間の固定。必要時、手動操作による変更が好まし
い。
【0019】図1図示の上記実施態様においては、ガイ
ドローラ9を案内孔22により水平方向に移動せしめる
ように構成したが、適宜な支軸により、これをその軸線
方向に移動せしめても良い。要は耳部走行路11をテイ
クアップローラ10の幅方向に移動させる構造であれ
ば、本発明を達成し得る。
【0020】
【発明の効果】上述の如く、本発明方法を用いることに
より、テイクアップローラの摩耗を幅方向に略均一化
し、摩耗によるローラ取り替えの増加を押えると共に、
微妙な張力調整を必要とする耳部形成に好結果を与え、
近時多用されているエアジェットルームを用いた織成を
更に効率の高いものにするのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明方法を実施する装置の1例を示す斜視図
である。
【図2】本発明方法を実施する装置において、キャッチ
コードの走行状態を示す説明図である。
【図3】無杼織成において、端部織込み方式の耳部を示
す平面図である。
【図4】無杼織成において、ひねり織方式の概略を示す
側面図である。
【図5】無杼織成において、ひねり織方式の概略を示す
平面図である。
【符号の説明】
7 耳部 9 ガイドローラ 10 テイクアップローラ 11 耳部走行路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアジェットを利用して緯糸を杼口に打
    ち込む織成方法において、地組織から切り離した耳部を
    テイクアップローラ側へ送り出すガイドローラを移動可
    能な構成となし、これを数日又は数ケ月間に渡る長時間
    単位毎に移動させ、ガイドローラ〜テイクアップローラ
    間の耳部走行路を横方向に変位させ、これにより、テイ
    クアップローラの作用面を幅方向に略均等に摩耗させる
    ことを特徴とするエアジェットルームにおける捨て耳の
    引き取り方法。
JP27715596A 1996-09-27 1996-09-27 エアジェットルームにおける捨て耳の引き取り方法 Pending JPH10102360A (ja)

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JP27715596A JPH10102360A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 エアジェットルームにおける捨て耳の引き取り方法

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JP27715596A JPH10102360A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 エアジェットルームにおける捨て耳の引き取り方法

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JPH10102360A true JPH10102360A (ja) 1998-04-21

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ID=17579574

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27715596A Pending JPH10102360A (ja) 1996-09-27 1996-09-27 エアジェットルームにおける捨て耳の引き取り方法

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JP (1) JPH10102360A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540306A (ja) * 1999-03-22 2002-11-26 エクセル・ファブリーク バイアス織物、かかる織物を連続的に製造するための製造方法と織機

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002540306A (ja) * 1999-03-22 2002-11-26 エクセル・ファブリーク バイアス織物、かかる織物を連続的に製造するための製造方法と織機

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