JPH1010152A - ヨーレートセンサの故障判別装置 - Google Patents

ヨーレートセンサの故障判別装置

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JPH1010152A
JPH1010152A JP18139096A JP18139096A JPH1010152A JP H1010152 A JPH1010152 A JP H1010152A JP 18139096 A JP18139096 A JP 18139096A JP 18139096 A JP18139096 A JP 18139096A JP H1010152 A JPH1010152 A JP H1010152A
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JP
Japan
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yaw rate
rate
change
failure
rate sensor
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JP18139096A
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Inventor
Satoshi Oba
智 大場
Yoshiki Fukada
善樹 深田
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ただ単にヨーレートセンサの故障を判別する
に留まらず、故障の内容まで判別することにより、ヨー
レートセンサの故障対処に対するサービス性を向上させ
る。 【解決手段】 車輌のヨーレートを検出するヨーレート
センサの故障判別装置。車輌のヨーレート以外の運動パ
ラメータに基づき基準ヨーレートγt を演算し(S4
0)、基準ヨーレートの変動率Rγt を演算し(S5
0)、ヨーレートセンサの検出ヨーレートの変動率Rγ
d を演算する(S30)。基準ヨーレートの変動率の大
きさがその基準値R3 以上であり且つ検出ヨーレートの
変動率の大きさがその基準値R2 以下である状態が所定
時間継続するとヨーレートセンサが固着による故障であ
ると判別する(S110〜160)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等の車輌の
ヨーレートを検出するヨーレートセンサに係り、更に詳
細にはヨーレートセンサの故障判別装置に係る。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車輌に搭載されるヨーレート
センサの故障判別装置の一つとして、例えば本願出願人
の出願にかかる特願平7−113743号明細書及び図
面に記載されている如く、車輌の挙動制御装置に於て、
操舵角θに基づき基準(目標)ヨーレートγt を演算す
る手段と、基準ヨーレートγt と実ヨーレートγとの偏
差γtdを演算する手段と、カント推定値Cが所定の範囲
外である状況下にて偏差γtdの大きさが基準値以上であ
る状態が所定時間以上継続したときにはヨーレートセン
サが故障していると判別する故障判別手段とを有してい
ることを特徴とするヨーレートセンサの故障判別装置が
既に提案されている。
【0003】かかる故障判別装置によれば、操舵角θに
基づき基準ヨーレートγt が演算され、カント推定値C
が所定の範囲外である状況、即ち路面のカントによる影
響が小さいと思われる状況に於て、基準ヨーレートγt
と実ヨーレートγとの偏差γtdの大きさが基準値以上で
ある状態が所定時間以上継続したときには故障判別手段
によりヨーレートセンサが故障していると判別されるの
で、ヨーレートセンサの故障を確実に検出することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし上記出願にかか
る故障判別装置によれば、ヨーレートセンサの故障を検
出することはできるが、ヨーレートセンサに如何なる故
障が生じているかについては判別することができず、そ
のためヨーレートセンサの故障対処に対するサービス性
が悪いという不具合がある。
【0005】本発明は、従来のヨーレートセンサの故障
判別装置に於ける上述の如き不具合に鑑みてなされたも
のであり、本発明の主要な課題は、ただ単にヨーレート
センサの故障を判別するに留まらず、故障の内容まで判
別することにより、ヨーレートセンサの故障対処に対す
るサービス性を向上させることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上述の如き主要な課題
は、本発明によれば、車輌のヨーレートを検出するヨー
レートセンサの故障判別装置にして、前記車輌のヨーレ
ート以外の運動パラメータに基づき基準ヨーレートを演
算する手段と、前記基準ヨーレートの変動率を演算する
手段と、前記ヨーレートセンサの検出ヨーレートの変動
率を演算する手段と、前記基準ヨーレートの変動率の大
きさがその基準値以上であり且つ前記検出ヨーレートの
変動率の大きさがその基準値以下である状態が所定時間
継続すると前記ヨーレートセンサが固着による故障であ
ると判別する判別手段とを有するヨーレートセンサの故
障判別装置(請求項1の構成)、又は車輌のヨーレート
を検出するヨーレートセンサの故障判別装置にして、前
記車輌のヨーレート以外の運動パラメータに基づき基準
ヨーレートを演算する手段と、前記基準ヨーレートの変
動率を演算する手段と、前記ヨーレートセンサの検出ヨ
ーレートの変動率を演算する手段と、前記検出ヨーレー
トの変動率の大きさがその基準値以上であり且つ前記基
準ヨーレートの変動率の大きさがその基準値以下である
状態が所定時間継続すると前記ヨーレートセンサが接触
不良による故障であると判別する判別手段とを有するヨ
ーレートセンサの故障判別装置(請求項2の構成)によ
って達成される。
【0007】一般にヨーレートセンサ内部の電気回路又
はヨーレートセンサの接続端子に断線やショートの如き
異常(本願に於いては「固着による故障」という)が生
じると、車輌の実際のヨーレートが変動してもヨーレー
トセンサの検出ヨーレートは実質的に変動せず、実際の
ヨーレートの変動は車輌のヨーレート以外の運動パラメ
ータに基づき演算される基準ヨーレートの変動により推
定可能である。
【0008】上記請求項1の構成によれば、基準ヨーレ
ートの変動率の大きさがその基準値以上であり且つ検出
ヨーレートの変動率の大きさがその基準値以下である状
態が所定時間継続するとヨーレートセンサが固着による
故障であると判別されるので、固着によるヨーレートセ
ンサの故障が確実に判別される。
【0009】また一般にヨーレートセンサ内部の電気回
路又はヨーレートセンサの接続端子に接触不良等の異常
(本願に於いては「接触不良による故障」という)が生
じると、車輌の実際のヨーレートが実質的に変動しない
状況に於いてもヨーレートセンサの検出ヨーレートが比
較的大きく変動することがあり、実際のヨーレートが実
質的に変動しない状況は車輌のヨーレート以外の運動パ
ラメータに基づき演算される基準ヨーレートが実質的に
変動しないことにより推定可能である。
【0010】上記請求項2の構成によれば、検出ヨーレ
ートの変動率の大きさがその基準値以上であり且つ基準
ヨーレートの変動率の大きさがその基準値以下である状
態が所定時間継続するとヨーレートセンサが接触不良に
よる故障であると判別されるので、接触不良によるヨー
レートセンサの故障が確実に判別される。
【0011】
【課題解決手段の好ましい態様】本発明の一つの好まし
い態様によれば、上記請求項1の構成に於いて、判別手
段は検出ヨーレートの変動率と基準ヨーレートの変動率
との偏差の大きさがその基準値以上であるか否かを判別
する第一の判別手段と、基準ヨーレートの変動率の大き
さがその基準値以上であり且つ検出ヨーレートの変動率
の大きさがその基準値以下である状態が所定時間継続し
たか否かを判別する第二の判別手段とを有し、第一及び
第二の判別手段の判別が肯定判別であるときにヨーレー
トセンサが固着による故障であると判別するよう構成さ
れる(好ましい態様1)。
【0012】本発明の他の一つの好ましい態様によれ
ば、上記請求項2の構成に於いて、判別手段は検出ヨー
レートの変動率と基準ヨーレートの変動率との偏差の大
きさがその基準値以上であるか否かを判別する第一の判
別手段と、検出ヨーレートの変動率の大きさがその基準
値以上であり且つ前記基準ヨーレートの変動率の大きさ
がその基準値以下である状態が所定時間継続したか否か
を判別する第三の判別手段とを有し、第一及び第三の判
別手段の判別が肯定判別であるときにヨーレートセンサ
が接触不良による故障であると判別するよう構成される
(好ましい態様2)。
【0013】また本発明の他の一つの好ましい態様によ
れば、上記請求項1の構成に於いて、判別手段は基準ヨ
ーレートの変動率の大きさがその基準値以上であり且つ
検出ヨーレートの変動率の大きさがその基準値以下であ
り且つ車輌の横加速度の変動率の大きさがその基準値以
上である状態が所定時間継続するとヨーレートセンサが
固着による故障であると判別するよう構成される(好ま
しい態様3)。
【0014】また本発明の他の一つの好ましい態様によ
れば、上記請求項2の構成に於いて、判別手段は検出ヨ
ーレートの変動率の大きさがその基準値以上であり且つ
基準ヨーレートの変動率の大きさがその基準値以下であ
り且つ車輌の横加速度の変動率の大きさがその基準値以
下である状態が所定時間継続するとヨーレートセンサが
接触不良による故障であると判別するよう構成される
(好ましい態様4)。
【0015】また本発明の他の一つの好ましい態様によ
れば、上記請求項1及び2又は好ましい態様1乃至4の
何れかの構成に於いて、車輌は操舵輪を有し、車輌のヨ
ーレート以外の運動パラメータは車速及び操舵輪の舵角
であるよう構成される(好ましい態様5)。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に添付の図を参照しつつ、本
発明を幾つかの好ましい実施形態について詳細に説明す
る。
【0017】図1は本発明によるヨーレートセンサの故
障判別装置の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【0018】図1に於いて、10は基準ヨーレート演算
ブロックを示している。基準ヨーレート演算ブロック1
0には車速センサ12及び操舵角センサ14よりそれぞ
れ車速V及び操舵角θを示す信号が入力される。基準ヨ
ーレート演算ブロック10は後述の如く操舵角θに基づ
き操舵輪である前輪の実舵角δを演算すると共に、車速
V及び実舵角δに基づき車輌の基準ヨーレートγt を演
算する。
【0019】また図1に於いて、16〜20はそれぞれ
検出ヨーレートの変化率演算ブロック、基準ヨーレート
の変化率演算ブロック、故障判別ブロックを示してい
る。検出ヨーレートの変化率演算ブロック16はヨーレ
ートセンサ22より入力される検出ヨーレートγd を示
す信号に基づき検出ヨーレートの変化率Rγd を演算
し、基準ヨーレートの変化率演算ブロック18は基準ヨ
ーレート演算ブロック10より入力される基準ヨーレー
トγt を示す信号に基づき基準ヨーレートの変化率Rγ
t を演算する。
【0020】故障判別ブロック20は検出ヨーレートの
変化率演算ブロック16より入力される検出ヨーレート
の変化率Rγd を示す信号、基準ヨーレートの変化率演
算ブロック18より入力される基準ヨーレートの変化率
Rγt を示す信号、横加速度センサ24より入力される
車輌の横加速度Gy を示す信号、アクティブブレーキ装
置26より入力される何れかの車輪の制動力が制御され
ているか否かを示す信号に基づき、後述の如く種々の演
算及び判定を行ってヨーレートセンサ22が固着による
故障を生じているか否かを判別する。
【0021】尚故障判別装置は実際には例えばCPUと
ROMとRAMと入出力ポート装置とを有し、これらが
双方向性のコモンバスにより互いに接続された一般的な
構成のマイクロコンピュータであってよい。またアクテ
ィブブレーキ装置26はABS(アンチロックブレーキ
システム)や車輌の旋回時の挙動を安定化させる制動式
の挙動制御装置の如く、必要に応じて何れかの車輪の制
動力を増減制御する任意の装置であってよい。
【0022】次に図2に示されたフローチャートを参照
して第一の実施形態に於けるヨーレートセンサの故障判
別ルーチンについて説明する。
【0023】まずステップ10に於いては各信号を読み
込み、ステップ20に於いてはアクティブブレーキ装置
26による制動が行われているか否かを判別し、肯定判
別のときにはそのままステップ10へ戻り、否定判別の
ときにはステップ30に於いてγddを前回の検出ヨーレ
ートγd として下記の数1に従って検出ヨーレートの変
化率Rγd を演算する。
【数1】Rγd =γd −γdd
【0024】ステップ40に於いては操舵角θに基づい
て前輪の実舵角δを演算し、HをホイールベースとしK
h をスタビリティファクタとして下記の数2に従って目
標ヨーレートγc を演算すると共に、Tを時定数としs
をラプラス演算子として下記の数3に従って基準ヨーレ
ートγt を演算する。尚目標ヨーレートγc は動的なヨ
ーレートを考慮すべく車輌の横加速度Gy を加味して演
算されてもよい。
【0025】
【数2】γc =V*δ/(1+Kh *V2 )*H
【数3】γt =γc /(1+T*s)
【0026】ステップ50に於いてはγttを前回の基準
ヨーレートγt として下記の数4に従って基準ヨーレー
トの変化率Rγt を演算し、ステップ60に於いては次
回のための前回の検出ヨーレートγddをγd に設定する
と共に、次回のための前回の基準ヨーレートγttをγt
に設定する。
【数4】Rγt =γt −γtt
【0027】ステップ70に於いては検出ヨーレートの
変化率Rγd 及び基準ヨーレートの変化率Rγt よりノ
イズ成分を除去すべくこれらの変化率をバンドパスフィ
ルタ処理することにより、それぞれバンドパスフィルタ
処理後の検出ヨーレートの変化率Rγdf及び基準ヨーレ
ートの変化率Rγtfを演算する。
【0028】ステップ80に於いては下記の数5に従っ
てバンドパスフィルタ処理後の検出ヨーレートの変化率
Rγdfの絶対値と基準ヨーレートの変化率Rγtfの絶対
値との偏差ΔRγを演算する。
【数5】ΔRγ=|Rγdf|−|Rγtf|
【0029】ステップ90に於いては変化率の偏差ΔR
γの絶対値が基準値R1 (正の定数)以上であるか否
か、即ちヨーレートセンサ22の故障の可能性が高いか
否かを判別し、否定判別のときにはステップ100に於
いてカウンタのカウント値Caを0にリセットし、肯定
判別のときにはステップ110へ進む。
【0030】ステップ110に於いては検出ヨーレート
の変化率Rγd の絶対値が基準値R2 (正の定数)以下
であるか否かを判別し、ステップ120に於いては基準
ヨーレートの変化率Rγt の絶対値が基準値R3 (正の
定数)以上であるか否かを判別し、ステップ130に於
いてはGyyを前回の車輌の横加速度として下記の数6に
従って横加速度Gy の変化率RGy を演算すると共に、
変化率RGy の絶対値が基準値R4 (正の定数)以上で
あるか否かを判別する。
【数6】RGy =Gy −Gyy
【0031】ステップ110〜130の何れかに於ける
判別が否定判別のときにはステップ100へ進み、ステ
ップ130に於ける判別が肯定判別のときには、換言す
れば検出ヨーレートの変化率Rγd の大きさがその基準
値以下であり且つ基準ヨーレートの変化率Rγt の大き
さがその基準値以上であり且つ横加速度の変化率RGy
の大きさがその基準値以上であるときには、ステップ1
40に於いてカウンタのカウント値Ca を1インクリメ
ントする。
【0032】ステップ150に於いてはカウント値Ca
が基準値Cao(正の一定の整数)であるか否か、即ちス
テップ110〜130に於ける各肯定判別が所定回数連
続して繰返し行われたか否かを判別し、否定判別のとき
にはステップ10へ戻り、肯定判別のときにはステップ
160に於いてヨーレートセンサ22が固着による故障
を生じていることを示すフラグFa を1にセットして図
には示されていないバックアップメモリに記憶し、また
その信号を必要に応じてアクティブブレーキ装置26へ
出力すると共に、警報装置28を作動してヨーレートセ
ンサ22に固着による故障が生じている旨の警報を車輌
の運転者に発する。
【0033】かくして図示の第一の実施形態によれば、
ヨーレートセンサ22に故障が生じているか否かを判別
するだけでなく、故障が固着による故障であるか否かを
判別することができ、また故障の修理に際しサービスマ
ンはバックアップメモリに記憶されているフラグFa に
より、ヨーレートセンサの故障が固着による故障である
ことを容易に且つ確実に認識することができる。
【0034】特に図示の第一の実施形態によれば、ステ
ップ110及び120の判別に加えてステップ130の
判別が行われ、これら三つの全てのステップの判別が肯
定判別であるときにのみステップ140及び150が実
行されるので、ステップ130の判別が行われない場合
に比してヨーレートセンサが固着による故障を生じてい
るか否かの判別を高精度に行うことができる。
【0035】また図示の第一の実施形態によれば、ステ
ップ80及び90により検出ヨーレートの変化率と基準
ヨーレートの変化率との偏差ΔRγの大きさがその基準
値以上であるか否かの判別、即ちヨーレートセンサ22
が故障している可能性が高いか否かの判別が行われ、こ
の判別が肯定判別である場合にのみステップ110〜1
50が実行されるので、ステップ80及び90が行われ
ない場合に比してヨーレートセンサが固着による故障を
生じているか否かの判別を高精度に行うことができる。
尚このことは後述の第二及び第三の実施形態に於いても
同様である。
【0036】更に図示の第一の実施形態によれば、ステ
ップ20に於いてアクティブブレーキ装置26による制
動が行われているか否かが判別され、否定判別のときに
のみステップ30以降が実行されるので、何れかの車輪
が制動されていることに起因して誤ってヨーレートセン
サが故障していると判別される虞れを低減することがで
きる。尚この作用効果も後述の第二及び第三の実施形態
に於いて得られる。
【0037】図3は本発明によるヨーレートセンサの故
障判別装置の第二の実施形態に於けるヨーレートセンサ
の故障判別ルーチンを示している。尚図3に於いて図2
に示されたステップと同一のステップには図2に於いて
付されたステップ番号と同一のステップ番号が付されて
いる。
【0038】この実施形態に於いては、ステップ90に
於ける判別が否定判別のときにはステップ100に於い
てカウンタのカウント値Cb を0にリセットし、肯定判
別のときにはステップ170に於いて基準ヨーレートの
変化率Rγt の絶対値が基準値R5 (正の定数)以下で
あるか否かを判別し、ステップ180に於いて検出ヨー
レートの変化率Rγd の絶対値が基準値R6 (正の定
数)以上であるか否かを判別し、ステップ190に於い
て横加速度の変化率RGy の絶対値が基準値R7(正の
定数)以下であるか否かを判別する。
【0039】またステップ170〜190の何れかに於
ける判別が否定判別のときにはステップ100へ進み、
ステップ190に於ける判別が肯定判別のときには、換
言すれば基準ヨーレートの変化率Rγt の大きさがその
基準値以下であり且つ検出ヨーレートの変化率Rγd の
大きさがその基準値以上であり且つ横加速度の変化率R
Gy の大きさがその基準値以下であるときには、ステッ
プ200に於いてカウンタのカウント値Cb を1インク
リメントする。
【0040】ステップ200に於いてはカウント値Cb
が基準値Cbo(正の一定の整数)であるか否かを判別
し、否定判別のときにはステップ10へ戻り、肯定判別
のときにはステップ210に於いてヨーレートセンサ2
2が接触不良による故障を生じていることを示すフラグ
Fb を1にセットして図には示されていないバックアッ
プメモリに記憶し、またその信号を必要に応じてアクテ
ィブブレーキ装置26へ出力すると共に、警報装置28
を作動してヨーレートセンサ22に接触不良による故障
が生じている旨の警報を車輌の運転者に発する。
【0041】かくして図示の第二の実施形態によれば、
ヨーレートセンサ22に故障が生じているか否かを判別
するだけでなく、故障が接触不良による故障であるか否
かを判別することができ、また故障の修理に際しサービ
スマンはバックアップメモリに記憶されているフラグF
b により、ヨーレートセンサの故障が接触不良による故
障であることを容易に且つ確実に認識することができ
る。
【0042】特に図示の第二の実施形態によれば、ステ
ップ170及び180の判別に加えてステップ190の
判別が行われ、これら三つの全てのステップの判別が肯
定判別であるときにのみステップ200及び210が実
行されるので、ステップ190の判別が行われない場合
に比してヨーレートセンサが接触不良による故障を生じ
ているか否かの判別を高精度に行うことができる。
【0043】以上に於ては本発明を特定の実施形態につ
いて詳細に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定
されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実
施形態が可能であることは当業者にとって明らかであろ
う。
【0044】例えば上述の各実施形態に於いては、ステ
ップ80及び90に於いてヨーレートセンサ22が故障
している可能性が高いか否かの判別が行われ、肯定判別
が行われた場合にのみステップ110以降又はステップ
170以降が実行されるようになっているが、ヨーレー
トセンサに故障が生じている可能性が高いか否かの判別
は他の要領にて行われてもよく、またこの判別は省略さ
れてもよい。
【0045】また図4に第三の実施形態として示されて
いる如く、上述の第一及び第二の実施形態が組み合さ
れ、これによりヨーレートセンサ22の固着による故障
及び接触不良による故障の両者を判別し得るよう構成さ
れてもよい。
【0046】更に上述の各実施形態に於いては、基準ヨ
ーレートγt は操舵角θ及び車速Vに基づいて上記数2
及び数3に従って演算されるようになっているが、基準
ヨーレートγt は検出ヨーレートγd 以外の車輌の運動
パラメータに基づいて演算される限り任意の要領にて演
算されてよい。
【0047】例えば目標ヨーレートγc はKを正の係数
として下記の数7に従って演算されてもよく、基準ヨー
レートγt はVwfl 及びVwfr をそれぞれ操舵輪である
左右前輪の車輪速度とし前輪のLt をトレッドとして下
記の数8に従って演算されてもよい。また下記の数2又
は数7に従って演算される目標ヨーレートγc や数8に
従って演算される基準ヨーレートγt は、Ks を正の係
数として−Ks *Gy*Vにて補正されることにより、
路面のカントの影響が排除されてもよい。
【0048】
【数7】γc =K*V*δ
【数8】γt =(Vwfr −Vwfl )/Lt
【0049】
【発明の効果】以上の説明より明らかである如く、本発
明の請求項1の構成によれば、ただ単にヨーレートセン
サが故障しているか否かを判別するに留まらず、ヨーレ
ートセンサの故障が固着による故障であるか否かを確実
に判別することができ、また請求項2の構成によれば、
ヨーレートセンサの故障が接触不良による故障であるか
否かを確実に判別することができ、これによりヨーレー
トセンサの故障対処に対するサービス性を向上させてヨ
ーレートセンサの故障に対する対処を容易にすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるヨーレートセンサの故障判別装置
の第一の実施形態を示す概略構成図である。
【図2】第一の実施形態に於けるヨーレートセンサの故
障判別ルーチンを示すフローチャートである。
【図3】第二の実施形態に於けるヨーレートセンサの故
障判別ルーチンを示すフローチャートである。
【図4】第三の実施形態に於けるヨーレートセンサの故
障判別ルーチンを示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…基準ヨーレート演算ブロック 12…車速センサ 14…操舵角センサ 16…検出ヨーレートの変化率演算ブロック 18…基準ヨーレートの変化率演算ブロック 20…故障判別ブロック 22…ヨーレートセンサ 24…横加速度センサ 26…アクティブブレーキ装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車輌のヨーレートを検出するヨーレートセ
    ンサの故障判別装置にして、前記車輌のヨーレート以外
    の運動パラメータに基づき基準ヨーレートを演算する手
    段と、前記基準ヨーレートの変動率を演算する手段と、
    前記ヨーレートセンサの検出ヨーレートの変動率を演算
    する手段と、前記基準ヨーレートの変動率の大きさがそ
    の基準値以上であり且つ前記検出ヨーレートの変動率の
    大きさがその基準値以下である状態が所定時間継続する
    と前記ヨーレートセンサが固着による故障であると判別
    する判別手段とを有するヨーレートセンサの故障判別装
    置。
  2. 【請求項2】車輌のヨーレートを検出するヨーレートセ
    ンサの故障判別装置にして、前記車輌のヨーレート以外
    の運動パラメータに基づき基準ヨーレートを演算する手
    段と、前記基準ヨーレートの変動率を演算する手段と、
    前記ヨーレートセンサの検出ヨーレートの変動率を演算
    する手段と、前記検出ヨーレートの変動率の大きさがそ
    の基準値以上であり且つ前記基準ヨーレートの変動率の
    大きさがその基準値以下である状態が所定時間継続する
    と前記ヨーレートセンサが接触不良による故障であると
    判別する判別手段とを有するヨーレートセンサの故障判
    別装置。
JP18139096A 1996-06-21 1996-06-21 ヨーレートセンサの故障判別装置 Pending JPH1010152A (ja)

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JP18139096A JPH1010152A (ja) 1996-06-21 1996-06-21 ヨーレートセンサの故障判別装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000272498A (ja) * 1999-03-25 2000-10-03 Mazda Motor Corp 車両用走行状態検出センサの異常検出装置及び車両の挙動制御装置
JP2003506260A (ja) * 1999-08-04 2003-02-18 ダイムラークライスラー アーゲー 車両力学制御センサ・システムを機能的に試験するための方法
KR100759886B1 (ko) 2003-11-13 2007-09-18 주식회사 만도 요레이트 센서 오프셋 보정 및 고장검출방법

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