JPH10101146A - 保冷袋 - Google Patents
保冷袋Info
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- JPH10101146A JPH10101146A JP25847296A JP25847296A JPH10101146A JP H10101146 A JPH10101146 A JP H10101146A JP 25847296 A JP25847296 A JP 25847296A JP 25847296 A JP25847296 A JP 25847296A JP H10101146 A JPH10101146 A JP H10101146A
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Abstract
供することにある。 【解決手段】 一部に注水用の逆止弁を備えた袋本体
と、該袋本体内に配置された硝安、尿素等の固形化した
冷却剤と、該冷却剤を包装する吸水性・保水性シートと
を備え、前記逆止弁は、両端の開放された封筒状をして
おり、該封筒状内に逆流防止シール部を設けると共に、
前記封筒部の奥端に薄いフィルム部材で形成された弁体
部を延設したので、ゲル化された水分が固形化した冷却
剤と緩やかに反応して長期に渡り冷却効果を維持でき
る。
Description
固形化した冷却剤とを反応させ、簡易に冷却状態を得る
事のできる保冷袋の改良に関するものである。
菜等を貯蔵や搬送中に冷却するために使用されていた。
また、スポーツ後の筋肉や血管を冷やしたり、打ち身、
捻挫箇所の冷却に使用されている。更に、病気で発熱し
た場合に頭部を冷やしたり、勉学の際に頭を冷やしたり
するために使用されている。これらの保冷袋は、袋の内
部に収納された冷却剤と注入した水分を反応させ、化学
反応による冷却効果を利用するものである。
来の保冷袋において、冷却剤と注入した水分との反応が
一度に行われるために、急激な冷却効果、例えば、−2
度C程度の冷却効果が得られるものの、冷却時間が2時
間程度しか持続せず、宅配便等で鮮魚や肉類を搬送する
為に必要とされる24時間程度、持続させる事ができな
かった。特に、冷却剤が顆粒状やペレット状で収納され
ているために、水に対する溶解速度が大きく、急激に冷
却反応が起っていた。また、宅配便等で鮮魚や肉類を搬
送する場合、搬送する品物は予め予冷却してある場合が
殆どである。したがって、一旦冷却された品物を0度C
近辺の温度で保持すれば良く、−2度Cまで急激に低下
させる必要がなかった。
みなされたもので、0度C近辺の温度で長時間冷却する
事のできる保冷袋を提供することにある。
一部に注水用の逆止弁を備えた袋本体と、該袋本体内に
収納された硝安、尿素等の固形化した冷却剤と、該冷却
剤を包装する吸水・保水性シートとを備えたことを特徴
とするものである。
ナトリウムまたは、アクリル酸カルシュウムから成り、
水分と反応するとゲル化することを特徴とするものであ
る。また、前記吸水性・保水性シートは、アルカリ性粉
末を含有し、冷却剤と水分との反応で酸化した冷却剤の
周囲のゲルをpH調整することを特徴とするものであ
る。
られた量の冷却剤であっても、水分との反応を徐々にす
る事により、長期に渡り冷却効果を持続する事ができ
る。
一実施例を説明する。図1は、本発明の保冷袋の全体正
面図、図2は本発明の保冷袋の縦断面図、図3は同保冷
袋に使用される逆止弁の断面図である。本発明の保冷袋
10は、一部に注水用の逆止弁11を備えた袋本体12
から構成されている。
えば、ポリエチレンフィルムを熱溶着して構成する。溶
着ライン13は、本実施例の場合に袋本体12の上端及
び下端に形成されている。尚、熱溶着の他に高周波溶着
等を利用してもよい。
リエチレンフィルム等の両端をほぼ平行に熱シールして
溶着ライン14によって両端の開放された封筒状体部1
1aを形成する。また、該封筒状体内に複数の逆流防止
シール部15を形成する。逆流防止シール部15は、熱
溶着によって形成され、液体の注入方向に沿って後退し
ており、中央部が開口している。したがって、この逆流
防止シール部15の存在によって、液体は逆方向に流れ
難くなる。更に、後述する薄い弁体部16のマクレ込み
を防止する。
端に薄いフィルム部材で形成された弁体部16が封筒状
に延設されている。前記逆流防止シール部15の一部
は、弁体部16に跨って形成されている。弁体部16
は、薄いフィルムで形成されているので、注入方向から
液体が注がれた場合には、流路が閉じて逆止弁を構成す
る。また、逆止弁11を袋本体12に取り付ける場合に
は、図1に示すように幅Hの空隙を確保す為に、幅Hの
紙等を挟んだ状態で熱溶着して溶着ライン13を形成す
る。
状に形成されており、吸水性・保水性シート18に包ま
れて収納されている。吸水性・保水性シート18は、例
えばアクリル酸ナトリウム、アクリル酸カルシュウム等
から構成されている。したがって、袋本体12内に水分
が供給されると、図5に示すように吸水性・保水性シー
ト18が供給された水分を吸ってゲル化し、冷却剤17
の周囲がゲル19で充満される。更に、吸水性・保水性
シート18は、アルカリ性粉末20を含有している。ア
ルカリ性粉末20は、例えば、消石灰等を粉末にして吸
水性・保水性シート18に含浸させてもよい。
反応すると、酸性を呈し周囲のゲルを酸化する。ところ
が、ゲル19は、一般に酸化或いはアルカリ化されると
吸水率が低下して、含有している水分を排出してしま
う。この為に、冷却剤17と水分との反応が一度に促進
されてしまう。そこで、吸水性・保水性シート18に含
浸された、アルカリ性粉末20が酸化されたゲル19を
中和して、pHを調整を行い、ゲル19の吸水性を回復
する。
の使用方法について説明する。先ず、図1,2に示すよ
うな冷却剤17及び吸水性・保水性シート18のみが収
納された保冷袋10内に逆止弁11から水分を供給す
る。水分は、冷却剤17とほぼ同量補給する。供給は、
逆止弁11の封筒状体部11aの先端を開き、蛇口等か
ら注入する。水分が給送されると、図4に示すように膨
れて袋本体12の内部圧力が上昇する。内部圧力が上昇
すると、逆止弁11の働きにより、水が漏れる事がな
い。
ィルムで形成された弁体部16が閉じて、水分を漏らす
事がない。更に、注入された水分が吸水性・保水性シー
ト18により全てゲル化するので、漏れ難くなる。ま
た、弁体部16は、逆流防止シール部15によって一部
がシールされているので、捲れて外方へ押し出される虞
もない。
性・保水性シート18によってゲル化し、冷却剤17と
徐々に反応する。また、冷却剤17は、一個の塊状に形
成されているので、水分と接触する面が限られている。
したがって、冷却反応が緩慢に行われ、急激な温度低下
を来す事がなく、長期に渡り冷却作用が持続する。更
に、冷却剤17と水分の反応により酸化され、吸水率の
低下したゲル19は、含浸されたアルカリ性粉末20に
より中和されて、吸水率を回復し、長期に渡り吸熱反応
が持続できる。本実施例では、24時間程度の冷却効果
の持続が可能である。
以下、特に0度C近辺の温度が長時間維持できるので、
宅配便に入れ、鮮魚や肉等を冷却し搬送する事ができ
る。つまり、鮮魚や肉等は、すでに0度近くまで冷却さ
れており、この状態を保持できれば十分である。また、
発熱した病人の頭部や打ち身、捻挫部位の冷却にも氷嚢
の代用として使用する事ができる。
工して構成した場合、耐圧性が向上するので、水枕とし
ても使用する事ができる。尚、本発明は以上の実施例に
限ることなく本発明の技術思想に基づいて種々の設計変
更が可能である。
る保冷袋によれば、一部に注水用の逆止弁を備えた袋本
体と、該袋本体内に収納された硝安、尿素等の固形化し
た冷却剤と、該冷却剤を包装する吸水性・保水性シート
とを備えたので、吸水性・保水性シートがゲル化し、水
分と冷却剤の反応が徐々に行われ、長時間に渡り亘り、
冷却効果を保持する事ができる。したがって、鮮魚や肉
類を新鮮な状態で宅配便で搬送する事ができる。また、
本発明の保冷袋では、水分がゲル化して固形化した冷却
剤と急激に反応しないので、発熱した病人が頭部等に使
用しても凍傷になる虞もなく、長時間に渡り使用する事
ができる。
ナトリウムまたは、アクリル酸カルシュウムから成り、
水分と反応するとゲル化するので、注入された水分がゲ
ル化して固形化した冷却剤との反応が緩慢に行われ、長
時間に渡り冷却効果を持続する事ができる。
粉末を含有し、冷却剤と水分との反応で酸化した冷却剤
の周囲のゲルをpH調整するので、酸化によりゲルの保
水量が減少するのを防止する事ができ、長時間に渡り保
冷効果を持続する事ができる。
面図である。
状態を示す縦断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 一部に注水用の逆止弁を備えた袋本体
と、該袋本体内に収納された硝安、尿素等の固形化した
冷却剤と、該冷却剤を包装する吸水・保水性シートとを
備えたことを特徴とする保冷袋。 - 【請求項2】 前記吸水性・保水性シートは、アクリル
酸ナトリウムまたは、アクリル酸カルシュウムから成
り、水分と反応するとゲル化することを特徴とする請求
項1記載の保冷袋。 - 【請求項3】 前記吸水性・保水性シートは、アルカリ
性粉末を含有し、冷却剤と水分との反応で酸化した冷却
剤の周囲のゲルをpH調整することを特徴とする請求項
1記載の保冷袋。
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-
1996
- 1996-09-30 JP JP25847296A patent/JP3953126B2/ja not_active Expired - Fee Related
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