JPH10100926A - ステアリング装置 - Google Patents

ステアリング装置

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Publication number
JPH10100926A
JPH10100926A JP25357996A JP25357996A JPH10100926A JP H10100926 A JPH10100926 A JP H10100926A JP 25357996 A JP25357996 A JP 25357996A JP 25357996 A JP25357996 A JP 25357996A JP H10100926 A JPH10100926 A JP H10100926A
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JP
Japan
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steering
steering wheel
reaction force
wheel
angle sensor
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Pending
Application number
JP25357996A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Kojima
伸昭 小島
Minoru Yamada
稔 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd, Harness Sogo Gijutsu Kenkyusho KK filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ステアリングホイールの組付作業性を向上す
るとともに、付属部品の小型化や機能性の向上等にも有
利な構造を与える。 【解決手段】 ステアリングホイール1をステアリング
シャフトから機械的に切り離した状態でステアリングコ
ラム2に操舵可能に支持させるとともに、ステアリング
ホイール1の操舵角を検出する舵角センサと、ステアリ
ング機構部を駆動する駆動手段と、舵角センサからの信
号に応じて上記駆動手段をを制御する制御ユニット19
とを設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動車等に装備さ
れるステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来のステアリング装置は、例えば特開平
5−112197号公報にも示されているように、ステ
アリングホイール本体にステアリングシャフトの上端部
がナット等で固着されることにより、ステアリングホイ
ールとステアリングシャフト等のステアリング機構部と
が機械的に連結されている。そして、ステアリングホイ
ールが回動操作されることでステアリングシャフトが回
転し、その回転がラック,ピニオン等からなるステアリ
ングギヤを介してタイロッドに伝えられ、そのタイロッ
ドの作動により車輪を転舵させるようになっている。
【0003】なお、上記ステアリングホイールは、中心
部にケース部(ボス部)を有するステアリングホイール
本体と、上記ケース部を蓋閉するステアリングパッド
(カバー体)とで構成され、上記ケース部にエアバッグ
モジュール等が内蔵されるとともに、ホーンスイッチ等
が組み込まれている。
【0004】また、通常、上記ステアリングホイール本
体の下面側においてステアリングシャフトの周囲に、フ
ラットケーブルを渦巻状に巻いたケーブルリールが取付
けられ、ステアリングホイールに具備されたエアバッグ
モジュールやホーンスイッチ等の電気部品が上記ケーブ
ルリールを介して外部の電気回路に接続されるようにな
っている。
【0005】このような従来のステアリング装置の組立
時には、先ずステアリングシャフトの周囲にウインカ
ー、ライト等のコラムスイッチが組付けられるととも
に、上記ケーブルリールが取り付けられ、次に、ステア
リングシャフトとステアリングホイール本体とに設けら
れた相対応するセレーションが噛合わされた状態で、ナ
ット等によりステアリングシャフトとステアリングホイ
ール本体とが締結される。この際、ステアリングホイー
ル本体は、車両が直進するような位置で所定状態となる
ようにステアリングシャフトに固定される。
【0006】そして、最後に、エアバッグモジュール、
ホーンスイッチ、ステアリングパッド等がステアリング
ホイール本体に組付けられる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の構造では、部品点数が多く、組付け工数も
多くなる。また、車輪が直進方向を向いているときにス
テアリングホイールとステアリングシャフトとを対応さ
せて組付けなければならならない。とくに、ステアリン
グホイールは組立作業の途中段階ではステアリングシャ
フトに仮止めしておき、最終的な車両検査時にステアリ
ングホイールの中立位置で車両が直進するように調整し
なければならず、作業性が悪い。
【0008】また、上記ケーブルリールは、ステアリン
グホイールの下側においてステアリングシャフトの周囲
に取付けられ、ステアリングシャフトが挿通されるよう
な形状としなければならないため大径となる。
【0009】さらに、近年、車の高機能化に伴う各種の
操作スイッチの増加に対処するため、一部のスイッチを
ステアリングに具備して操作性の向上を図る開発が進め
られているが、従来では多数のスイッチ類をステアリン
グに取付けるには作業性及びステアリング内のスペース
等の面で問題がある。
【0010】本発明はこのような点に着目し、組付作業
性を向上するとともに、付属部品の小型化や機能性の向
上等にも有利なステアリング装置を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、ステアリングホイールと、このステアリン
グホイールの回動操作に応じて車輪を転舵させるステア
リング機構部とを備えたステアリング装置において、上
記ステアリングホイールをステアリング機構部から機械
的に切り離した状態で車体に回動操作可能に支持させる
とともに、上記ステアリングホイールの操舵角を検出し
てこの操舵角に応じた電気信号を出力する舵角センサ
と、上記ステアリング機構部を駆動する駆動手段と、上
記舵角センサの出力に応じて上記駆動手段を制御する制
御手段とを備えたものである。
【0012】この構成によると、ステアリングホイール
がステアリングシャフト等のステアリング機構部から機
械的に切り離されることにより、組付け作業性が向上さ
れる。そして、ステアリングホイールの操舵角を検出す
る舵角センサからの信号に応じ、ステアリング機構部を
駆動する駆動手段が制御されることにより、ステアリン
グホイールの回動操作に応じて車輪を転舵させる機能は
有効に発揮される。
【0013】この発明の装置において、上記蛇角センサ
と、この蛇角センサの出力を受ける制御ユニットとをス
テアリングホイールに内蔵させておけば、ステアリング
ホイールが舵角センサ、制御ユニット等を組込んだモジ
ュール形態とされて、車体に対する組付けが容易に行わ
れることとなる。
【0014】また、ステアリングホイールの回動操作時
にそれに応じた反力を与える反力付与手段をステアリン
グホイールに具備しておけば、ステアリングホイールが
ステアリング機構部から機械的に切り離されていても、
操舵時にステアリングホイールが必要以上に軽く回りす
ぎて操舵の安定性を損ねるといった事態が防止される。
【0015】このようにする場合、反力付与手段として
反力モータを具備するとともに、この反力モータにより
付与される反力を変更可能としておけば、要求に応じた
反力の調整が容易に可能となる。
【0016】より具体的には、反力モータにより付与さ
れる反力を車速に応じて制御する反力モータ制御手段を
備えていると、従来のこの種のステアリング装置と同様
に車速に応じて操舵力が変化し、操舵性等が良好に保た
れる。
【0017】また、本発明の装置において、ステアリン
グホイールを、車体に設けられたステアリング支持部に
着脱可能に取付けられるベース部と、このベース部に回
転可能に結合されるステアリングホイール本体と、この
ステアリングホイール本体に取付けられるステアリング
パッドとで構成し、上記ステアリング支持部と上記ベー
ス部とに、ステアリング支持部へのステアリング取付時
に嵌合される相対応するコネクタを設けておくことが好
ましい。
【0018】このようにすれば、ステアリングホイール
の組立及び取付が容易になるとともに、電気的接続のた
めのコネクタの嵌合も容易となる。
【0019】この場合、ステアリングホイール本体にケ
ース部を形成し、このケース部の内部にケーブルリー
ル、蛇角センサ、制御ユニット及び反力付与手段を配備
しておけば、ケーブルリール等がコンパクトに組み込ま
れる。
【0020】また、ステアリングパッドに、ホーンスイ
ッチと、ホーンスイッチ以外の各種スイッチからなるス
イッチ群とを配設しておくと、ステアリングホイールに
多機能のスイッチがコンパクトに装備される。
【0021】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について図面
を参照しながら説明する。
【0022】図1はステアリングホイールの分解状態
を、また図2はステアリングホイールの組付け状態をそ
れぞれ示している。これらの図に示すステアリングホイ
ール1は、後述のステアリング機構部のステアリングシ
ャフトから切り離された状態で、車体に設けられたステ
アリングコラム2に、回動操作可能に支持されている。
【0023】すなわち、ステアリングホイール1は、ス
テアリングコラム2(ステアリング支持部)に着脱可能
に取付けられるベース部3と、このベース部3に回転可
能に結合されるステアリングホイール本体4と、このス
テアリングホイール本体4に取付けられるステアリング
パッド5とからなっている。上記ベース部3の両側部に
は下方に突出する被取付部6が連設され、この被取付部
6にボルト挿通孔7が設けられており、一方、ステアリ
ングコラム2にはネジ孔8が設けられている。そして、
ボルト挿通孔7を通してネジ孔8に螺合されるボルト9
により、ベース部3の被取付部6がステアリングコラム
2に固定されるようになっている。
【0024】さらにベース部3には、ケーブルリール1
0が取付けられている。このケーブルリール10は、円
筒状のホルダー10aの内部に、渦巻状に巻いたフラッ
トケーブル(図示せず)を収容、保持してなるもので、
ベース部3の上面に固着されている。ケーブルリール1
0には、ロータリエンコーダ等からなる舵角センサ(図
示せず)が内蔵されている。
【0025】ステアリングホイール本体4は、図3にも
示すように、リング部11と、中心に位置するケース部
12と、その間に配設された複数のスポーク部13とを
有し、これらが合成樹脂等により一体成形されている。
上記ケース部12は、箱状に形成され、その底部の中央
部には貫通孔14が設けられている。そして、ベース部
3上にケース部12が位置し、上記ケーブルリール10
が貫通孔14を通してケース部12内に突入した状態
で、ステアリングホイール本体4がベース部3に回転可
能に支持されている。
【0026】また、ステアリングホイール1の回動操作
時にそれに応じた反力を与える反力付与手段として、反
力モータ16が上記ケース部12内に装備されている。
この反力モータ16は、トルクモータ等からなり、ケー
ブルリール10のホルダー10aの外周に設けられた取
付枠15に取付けられており、そのモータ軸に設けられ
たピニオンギヤ17が、ケース部12の底面に環状に配
置されたラックギヤ18に噛合している。さらに、マイ
クロコンピュータ等からなるステアリング制御ユニット
19が、取付枠15に取付けられて、ケース部12内に
配置されている。
【0027】ステアリングパッド5は、ステアリングホ
イール本体4のケース部12を蓋閉するようにこのケー
ス部12に対応した所定形状に形成されている(図4参
照)。このステアリングパッド5には、エアバッグモジ
ュール21が取付けられている。このエアバッグモジュ
ール21は、エアバッグ22と、ガス発生器を主体とす
るインフレータ23と、支持プレート24とを有し、通
常時は折畳み状態にあるエアバッグ22の内部にインフ
レータ23が位置する状態でこれらが支持プレート24
に固定されている。そして、エアバッグモジュール21
がステアリングパッド5の内側の枠部内に配置された状
態で、その枠部の下端に支持プレート24がボルト等で
固定されている。
【0028】さらに、ステアリングパッド5の裏面に
は、スイッチユニット25が取付けられている。このス
イッチユニット25は、図5に示すように、略四角形状
のホーンスイッチ26と、その両側に設けられた翼部に
それぞれ配された3個ずつの各種スイッチ27からなる
スイッチ群と、それらホーンスイッチ26及び両側翼部
の各種スイッチ27の各々に接続されている配線パター
ン28とを有している。上記ホーンスイッチ26及び各
種スイッチ27はシート状のメンブレンスイッチからな
り、これらと配線パターン28とが、フィルム基板(後
記PETフィルム26a,26e)に担持された状態で
一体化されて、所定形状のシート状のスイッチユニット
25が構成されている。
【0029】上記配線パターン28には引出線29が接
続され、この引出線29が後記コネクタ41に接続され
ている。なお、配線取出部分の構造としては、シート状
のスイッチユニット25における配線パターン28の取
出部を外方へ延出させるとともに、コネクタをカードエ
ッジ型コネクタとし、このカードエッジ型コネクタに配
線パターン28の延出部分を圧入して接続するようにし
てもよい。
【0030】上記ホーンスイッチ26の具体的構造を、
その断面図である図6を参照しながら説明すると、ホー
ンスイッチ26は、下PETフィルム26aの上面に下
銅箔26bを積層し、その下銅箔26bの上面の一部に
絶縁体26cを積層し、その絶縁体26cの上面に下銅
箔26bに対応する上銅箔26dを積層し、その上銅箔
26dの上面に上PETフィルム26eを積層すること
により形成される。下銅箔26bと上銅箔26dの各々
には前述の配線パターン28が接続され、その配線パタ
ーン28には更に引出線29が接続される。そして、自
動車(図示省略)に本実施形態のステアリングホイール
が取り付けられた場合、その引出線29に、コネクタを
介して、自動車に搭載されているホーンスピーカー30
とそのホーンスピーカー30を駆動する電源31とが接
続される。ところで、外部からホーンスイッチ26に圧
力が加わっていない場合、下銅箔26bと上銅箔26d
とは、絶縁体26cにより非接触の状態にある。なお、
両側翼部に配設されたスイッチ27もホーンスイッチ2
6と略同様の構造となっており、オーディオ、エアコ
ン、クルーズコントロール等のスイッチとして使用され
る。
【0031】上記スイッチユニット25は、ステアリン
グパッド5の裏面に接着等により取付けられる。この場
合、必要に応じ、ステアリングパッドの裏面とスイッチ
ユニット25とに相対応する係合ピン及び係合孔等の係
着手段(図示せず)を設けておいてもよい。
【0032】ところで、図4及び図5に示すように、ス
テアリングパッド5には、切り込み等からなるH字状の
分割ライン32が設けられており、また、スイッチユニ
ット25のフィルム基板にも、ステアリングパッドの分
割ライン32に対応した分割ライン33が切り込み等に
より形成されている。さらにホーンスイッチ26は、上
記分割ライン33に対応した略H字状の切欠部34を有
している。そして、衝突時に展開するエアバッグによっ
てスイッチユニット25及びステアリングパッド5が分
割可能となっている。
【0033】また、ステアリングパッド5の両側部に
は、スイッチユニット25の両側翼部に対応する範囲を
囲うフレーム36が連成され、このフレーム36で囲わ
れた部分に軟質合成樹脂製のフィルム37が設けられて
おり、このフィルム37を介してスイッチ29が操作さ
れるようになっている。一方、ステアリングホイール本
体4におけるケース部12の両側面外部には、スイッチ
ユニット25のスイッチ27が配設されている両側翼部
の下面に対して台座部となるスイッチ固定部38が設け
られている。このスイッチ固定部38は、押圧によるス
イッチ27のオン動作を確実にするためのものである。
【0034】上記ステアリングホイール1の組立て及び
ステアリングコラム2に対する取付けは、次のように行
われる。
【0035】すなわち、前記のようにベース部3とステ
アリングホイール本体4とを結合して、ステアリングホ
イール本体4のケース部12内にケーブルリール10、
反力モータ16、ステアリング制御ユニット19等を組
込む一方、ステアリングパッド5にスイッチユニット2
5及びエアバッグモジュール21を組付けた後、ステア
リングパッド5を、ケース部12の開口部を塞ぐように
して、ステアリングホイール本体4に取付ける。ステア
リングホイール本体4とステアリングパッド5との固定
については、それぞれに係合部を設けて固定してもよ
く、或いはネジとナット等の締結金具を用いて固定して
もよい。
【0036】このようにしてステアリングホイール1を
組み立てた後、このステアリングホイール1をステアリ
ングコラム2上に配置し、被取付部6をステアリングコ
ラム2に対応させた状態で、ボルト9等により、ステア
リングコラム2にステアリングホイール1を固定する。
【0037】なお、ステアリングパッド5に具備された
エアバッグモジュール21のインフレータ23及びスイ
ッチユニット25と、ベース部3及びステアリングホイ
ール本体4に具備されケーブルリール10、反力モータ
16、ステアリング制御ユニット19等と、外部の電気
回路との接続のため、上記支持プレート24の下面とケ
ーブルリール10の上端とに相対応するコネクタ41,
42が設けられるとともに、ベース部3の下面とステア
リングコラム2の上端とに相対応するコネクタ43,4
4が設けられている。そして、ステアリングホイール本
体4に対するステアリングパッド5の取付時に、その取
付に伴ってコネクタ41,42が嵌合され、また、ステ
アリングコラム2に対するステアリングホイール1の固
定時に、それに伴ってコネクタ43,44が嵌合される
ようになっている。
【0038】また、上記ケーブルリール10は、コネク
タ41,42が未嵌合のときはロックがかかって回転せ
ず中立位置に保たれ、コネクタ41,42が完全嵌合し
たときにロックが外れて回転可能となるようにしておけ
ばよい。このようにすれば組付け作業性が向上されると
ともに、操舵時のステアリングホイール1の回動に応
じ、ケーブルリール10が左回り、右回りのいずれの方
向にも同等に所定量だけ回転可能となる。
【0039】図7はステアリング機構部を示している。
この図のようにステアリング機構部は、ステアリングシ
ャフト45と、その回転によりラック,ピニオン等から
なるステアリングギヤ46を介して作動されるタイロッ
ド47とを備え、そのタイロッド47の作動によって車
輪(図示せず)の転舵が行われるようになっている。こ
のステアリング機構部がステアリングホイール1から切
り離された状態で、電気的な駆動手段より作動され、図
7に示す例では、車輪角度制御モータ48によりステア
リングシャフト45が回転駆動されるようになってい
る。
【0040】図8は電気系統を概略的に示している。こ
の図のように、ステアリング制御ユニット19には、コ
ネクタ41,42を介し、スイッチユニット25の各ス
イッチ26,27及びエアバッグモジュール21のイン
フレータ23が接続され、上記各スイッチ26,27か
らの信号に応じて図外のホーンスピーカや各種電気機器
の作動が行われ、また図外の衝撃センサからの信号に応
じて上記インフレータ23に起爆電流が流されるように
なっている。
【0041】さらに、ステアリング制御ユニット19に
は、ケーブルリール10に含まれる舵角センサ50、及
び反力モータ16が接続されている。また、このステア
リング制御ユニット19は、コネクタ43,44を介し
て車輪制御ユニット51に接続され、この車輪制御ユニ
ット51には車輪角度制御モータ48、車輪角度センサ
52及び車速センサ53が接続されている。そして、上
記舵角センサ50によって検出されるステアリングホイ
ール1の操舵角に応じて車輪を転舵すべく車輪角度制御
モータ48が制御されるとともに、その操舵時に、車速
センサ53によって検出される車速に応じた反力を与
え、例えば図9に示すように車速が高くなるほど大きな
反力を与えるように、反力モータ16が制御される。
【0042】以上のような本実施形態のステアリング装
置によると、ステアリングホイール1がステアリングシ
ャフト45から機械的に切り離された構造になっている
ため、ステアリングホイール1とステアリングシャフト
45とを連結する作業が不要になる。その上、舵角セン
サ50を含むケーブルリール10、制御ユニット19、
反力モータ16等がステアリングホイール本体4に組み
込まれるとともに、エアバッグモジュール21、スイッ
チユニット25等がステアリングパッド5に組み込まれ
て、ステアリングホイール1がモジュール化されている
ことにより、ステアリングホイール1の組立及びステア
リングコラム2に対する取付が簡単になる。
【0043】また、ステアリングホイール1の中立位置
で車両が直進するような調整は、ステアリング制御ユニ
ット19等においてソフト的な初期設定処理で達成し得
て、機械的な対応関係の調整は不要となる。さらに、電
気的な接続は、ステアリングホイール本体4に対するス
テアリングパッド5の取付けに伴うコネクタ41,42
の嵌合、及びステアリングコラム2に対するステアリン
グホイール1の取付けに伴うコネクタ43,44の嵌合
により、容易に達成される。
【0044】従って、組付け作業性が大幅に向上され
る。
【0045】また、ケーブルリール10はステアリング
ホイール本体4のケース部12の内部に配置されてお
り、かつケーブルリール10の中心部をステアリングシ
ャフトが通ってないため、ケーブルリール10を小径に
し、コンパクトにステアリングホイール1に組み込むこ
とができる。
【0046】そして、ステアリングホイール1の回動操
作に応じた車輪の転舵は、舵角センサ50からの信号に
基づいたステアリング制御ユニット19及び車輪制御ユ
ニット51による車輪角度制御モータ48の制御によ
り、達成される。つまり、舵角センサ50によって検出
される操舵角に応じて車輪の転舵角が演算され、その演
算された転舵角と車輪角度センサ52の検出値との比較
に基づき、現実の転舵角が演算された転舵角となるよう
に車輪角度制御モータ48が制御される。
【0047】この場合に、ステアリングホイール1の回
動操作に応じて反力モータ16による反力が与えられる
ため、ステアリングホイール1が必要以上に軽く回りす
ぎて誤操作されるといった事態が防止される。とくに、
反力モータ16による反力が車速に応じて変えられるよ
うになっているため、一般のステアリング装置と同様に
車速に応じて操舵力が変化し、車速と操舵力との関係に
ついて好ましい特性が得られる。
【0048】また、ステアリングパッド5にはメンブレ
ンスイッチからなるスイッチユニット25が取付けられ
ているため、多機能のスイッチがコンパクトにステアリ
ングホイール1に組み込まれる。
【0049】なお、反力モータ16の制御として、上記
実施形態では車速に応じて反力が変えられるようになっ
ているが、このような制御に加えてさらに、高齢者のよ
うに操作力が弱い運転者に対しては反力を下げる等、運
転者によるスイッチ操作等に応じて反力モータ16の制
御を変更することにより反力を調整できるようにしてお
くことが好ましい。
【0050】また、上記実施形態ではステアリングホイ
ール本体4が一体成形により作成されるとしたが、リン
グ部11、スポーク部13、ケース部12の各々を別々
に作成した後、結合させるようにしてもよい。また、ス
テアリングホイール1の各部は、合成樹脂に限らず、木
または金属でもよい。
【0051】このほかにも各部の構造は、本発明の要旨
を逸脱しない範囲で変更して差し支えない。
【0052】
【発明の効果】以上のように本発明は、ステアリングホ
イールをステアリング機構部から機械的に切り離すとと
もに、ステアリングホイールの操舵角を検出する舵角セ
ンサの出力に応じ、ステアリング機構部を駆動する駆動
手段を制御するようにしているため、ステアリングホイ
ールとステアリング機構部との連結及び位置関係の調整
等の作業が不要となり、ステアリングホイールの組付け
作業性を向上することができ、しかも、ステアリングホ
イールの回動操作に応じて車輪を転舵させる機能を良好
に発揮させることができる。
【0053】とくにステアリングホイールを舵角セン
サ、制御ユニット等を組込んだモジュール形態とすれ
ば、車体に対する組付けが簡単になる。
【0054】また、ステアリングホイールの回動操作時
にそれに応じた反力を与える反力モータ等の反力付与手
段を設けておけば、ステアリングホイールの回動操作時
に、必要以上に軽く回りすぎないような適度の反力を与
えることができる。
【0055】さらに、ステアリングホイール本体のケー
ス部の内部にケーブルリール、蛇角センサ、制御ユニッ
ト及び反力付与手段を配備しておけば、ケーブルリール
等をコンパクトに組込むことができる。また、ステアリ
ングパッドに、ホーンスイッチと、ホーンスイッチ以外
の各種スイッチからなるスイッチ群とを配設しておく
と、ステアリングホイールに多機能のスイッチをコンパ
クトに組み込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるステアリングホイー
ルの分解状態の断面図である。
【図2】上記ステアリングホイールの組付状態の断面図
である。
【図3】ステアリングホイール本体の平面図である。
【図4】ステアリングパッドの平面図である。
【図5】ステアリングパッドに取り付けられるスイッチ
ユニットの平面図である。
【図6】ホーンスイッチの拡大断面図である。
【図7】ステアリング機構部の概略図である。
【図8】電気系統を示すブロック図である。
【図9】反力モータにより与えられる反力と車速との関
係を示す図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングコラム 3 ベース部 4 ステアリングホイール本体 5 ステアリングパッド 10 ケーブルリール 12 ケース部 16 反力モータ 19 ステアリング制御ユニット 25 スイッチユニット 26 ホーンスイッチ 27 スイッチ 41,42,43,44 コネクタ 45 ステアリングシャフト 48 車輪角度制御モータ 50 舵角センサ 51 車輪制御ユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 稔 愛知県名古屋市南区菊住1丁目7番10号 株式会社ハーネス総合技術研究所内

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ステアリングホイールと、このステアリ
    ングホイールの回動操作に応じて車輪を転舵させるステ
    アリング機構部とを備えたステアリング装置において、
    上記ステアリングホイールをステアリング機構部から機
    械的に切り離した状態で車体に回動操作可能に支持させ
    るとともに、上記ステアリングホイールの操舵角を検出
    してこの操舵角に応じた電気信号を出力する舵角センサ
    と、上記ステアリング機構部を駆動する駆動手段と、上
    記舵角センサの出力に応じて上記駆動手段を制御する制
    御手段とを備えたことを特徴とするステアリング装置。
  2. 【請求項2】 上記蛇角センサと、この蛇角センサの出
    力を受ける制御ユニットとをステアリングホイールに内
    蔵させたことを特徴とする請求項1記載のステアリング
    装置。
  3. 【請求項3】 ステアリングホイールの回動操作時にそ
    れに応じた反力を与える反力付与手段をステアリングホ
    イールに具備したことを特徴とする請求項1または2記
    載のステアリング装置。
  4. 【請求項4】 反力付与手段として反力モータを具備す
    るとともに、この反力モータにより付与される反力を変
    更可能としたことを特徴とする請求項3記載のステアリ
    ング装置。
  5. 【請求項5】 反力モータにより付与される反力を車速
    に応じて制御する反力モータ制御手段を備えたことを特
    徴とする請求項4記載のステアリング装置。
  6. 【請求項6】 ステアリングホイールを、車体に設けら
    れたステアリング支持部に着脱可能に取付けられるベー
    ス部と、このベース部に回転可能に結合されるステアリ
    ングホイール本体と、このステアリングホイール本体に
    取付けられるステアリングパッドとで構成し、上記ステ
    アリング支持部と上記ベース部とに、ステアリング支持
    部へのステアリング取付時に嵌合される相対応するコネ
    クタを設けたことを特徴とする請求項1乃至5のいずれ
    かに記載のステアリング装置。
  7. 【請求項7】 ステアリングホイール本体にケース部を
    形成し、このケース部の内部にケーブルリール、蛇角セ
    ンサ、制御ユニット及び反力付与手段を配備したことを
    特徴とする請求項6記載のステアリング装置。
  8. 【請求項8】 ステアリングパッドに、ホーンスイッチ
    と、ホーンスイッチ以外の各種スイッチからなるスイッ
    チ群とを配設したことを特徴とする請求項6または7記
    載のステアリング装置。
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