JPH10100839A - インストルメントパネル表皮の成形方法 - Google Patents

インストルメントパネル表皮の成形方法

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JPH10100839A
JPH10100839A JP8256771A JP25677196A JPH10100839A JP H10100839 A JPH10100839 A JP H10100839A JP 8256771 A JP8256771 A JP 8256771A JP 25677196 A JP25677196 A JP 25677196A JP H10100839 A JPH10100839 A JP H10100839A
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skin
instrument panel
forming
airbag door
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JP8256771A
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English (en)
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Kazuhiko Yamashita
和彦 山下
Kazuo Kobayashi
一夫 小林
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Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C59/00Surface shaping of articles, e.g. embossing; Apparatus therefor
    • B29C59/007Forming single grooves or ribs, e.g. tear lines, weak spots
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29LINDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASS B29C, RELATING TO PARTICULAR ARTICLES
    • B29L2031/00Other particular articles
    • B29L2031/30Vehicles, e.g. ships or aircraft, or body parts thereof
    • B29L2031/3005Body finishings
    • B29L2031/3038Air bag covers

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Air Bags (AREA)
  • Instrument Panels (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外観品質を損ねることなく且つ低コストでイ
ンストルメントパネルにエアバッグドアを一体に成形す
る。 【解決手段】 型42の裏面42Aには、完成後の弱化
部36と対向する部位に伝熱材46を介して、温度調整
部材48が当接している。温度調整部材48は、温度コ
ントロール用のオイル48Aがパイプ48B内を流れる
構成となっており、型42の部位42Bの温度を、温度
調整部材48により、パウダが完全に溶融せず表皮厚み
が増えない温度T3に下げる前に、パウダーボックスを
取付けた型42を一回転する。この結果、型42内に
は、略一定厚の薄い表皮28が形成される。または、型
42の部位42Bは薄く、部位42Cは厚い表皮28が
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インストルメント
パネル表皮の成形方法に係り、特に、助手席用エアバッ
グ装置が設けられるインストルメントパネル表皮の成形
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】車両に設けられるエアバッグ装置には、
助手席に着座した乗員に対して設けられた助手席用エア
バッグ装置がある。この助手席用エアバッグ装置(以下
「エアバッグ装置」と言う)は、インストルメントパネ
ルの背面側(車室側と反対側)に設けられており、イン
ストルメントパネルには、エアバッグ装置が作動して内
部のエアバッグ袋体が膨張したときに、この膨張するエ
アバッグ袋体に押されることにより破断して、エアバッ
グ袋体を車室内に展開させるエアバッグドアが形成され
ている。
【0003】このようなエアバッグドアをインストルメ
ントパネルに設ける方法の一つとしては、インストルメ
ントパネルに一体でエアバッグドアを成形する方法があ
り、この方法としては、特公平6−45184号公報、
特開平4−151345号公報、特開平6−21881
1号公報及び特開平6−199201号公報等がある。
【0004】これらの技術のうち、特公平6−4518
4号公報、特開平4−151345号公報、特開平6−
218811号公報においては、成形したインストルメ
ントパネル表皮に高周波型押し、加熱刃、超音波加熱刃
による後加工によりエアバッグドア展開用の弱化部(ノ
ッチともいう)を形成している。
【0005】また、これらの技術のうち、特開平6−1
99201号公報においては、弱化部に対応する型上の
部位にガスケットを配置して、パウダースラッシュ成形
した後、低強度の別部材にて表皮開口を塞ぐことにより
弱化部を形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、成形し
たインストルメントパネル表皮に高周波型押し、加熱
刃、超音波加熱刃による後加工によりエアバッグドア展
開用の弱化部を形成する方法では、インストルメントパ
ネル表皮の裏面に弱化部を形成する場合に、インストル
メントパネル表皮に加熱及び加圧が伴うため、例えば、
インストルメントパネル表皮の意匠面に予め形成されて
いたシボ等が消えてしまい、弱化部が他の一般部と異な
って見える場合がある。
【0007】また、ガスケットとパウダースラッシュ成
形によりエアバッグドア展開用の弱化部を形成する方法
では、インストルメントパネル表皮の意匠面において、
弱化部と一般部とで、材料や成形条件が異なるため、塗
装時に追加表面処理等によって、弱化部と一般部とが均
一に見えるような細工をする必要があるため、コスト高
になり易い。
【0008】本発明は、上記事実に鑑みてなされたもの
であり、外観品質を損ねることなく、低コストでエアバ
ッグドアを一体に成形可能なインストルメントパネル表
皮の成形方法を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
インストルメントパネル表皮の成形方法は、エアバッグ
ドアを一体に有するインストルメントパネル表皮用成形
型における、エアバッグドア展開用弱化部に対応する部
分を、他の一般部よりも低温に制御してスラッシュ成形
することにより、表皮成形時に前記エアバッグドア展開
用弱化部を同時成形してなることを特徴とする。
【0010】従って、インストルメントパネル表皮の意
匠面側はエアバッグドア展開用弱化部と一般部とがほぼ
同条件、同材質で同時成形されるので、特別な追加表面
処理、例えば、塗装等を行わなくても均一な面となる。
また、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易
である。
【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
インストルメントパネル表皮の成形方法において、成形
型を加熱する工程と、前記エアバッグドア展開用弱化部
に対応する部分に設けた温度調整部材内に流体を供給し
て前記エアバッグドア展開用弱化部を局部的に冷却する
工程と、を含むことを特徴とする。
【0012】従って、加熱した成形型のエアバッグドア
展開用弱化部に対応する部分を局部的に冷却する場合に
は、温度調整部材内に流体を供給して行うため、温度調
整部材内に流す流体の温度、流量等を制御することによ
って、温度管理が容易に行えるため、弱化部の板厚管理
が容易になる。
【0013】請求項3記載の本発明のインストルメント
パネル表皮の成形方法は、レーザー発生機から照射され
たレーザー光を集光レンズで集光調整し、集光したレー
ザー光をその焦点よりも遠方の奥行き範囲にて、作業台
上に置いたインストルメントパネル表皮に照射すること
により、インストルメントパネル表皮にエアバッグドア
展開用弱化部を形成してなることを特徴とする。
【0014】従って、インストルメントパネル表皮を、
集光レンズで集光したレーザー光により、深さを管理し
ながら加工し、弱化部を形成できるので、インストルメ
ントパネル表皮の弱化部を精度良く加工できる。
【0015】請求項4記載の本発明は、エアバッグドア
を一体に有するインストルメントパネル表皮の成形方法
において、エアバッグドア展開用弱化部に対応する部分
に密着した状態で断熱材を配設した成形型を用いてスラ
ッシュ成形することにより、表皮成形時に薄肉とされた
前記エアバッグドア展開用弱化部を同時成形してなるこ
とを特徴とする。
【0016】従って、断熱材によって、型が加熱された
際のエアバッグドア展開用弱化部に対応する部分の温度
が他の一般部よりも低くなる。このため、材料の溶融量
も少なくなり、表皮の板厚が薄くなる。また、型構造を
一部変更するだけで弱化部の温度制御が可能になる。
【0017】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
インストルメントパネル表皮の成形方法において、前記
断熱材はパイプ状をなし、型加熱時に該パイプ内に冷却
媒体を供給することを特徴とする。
【0018】従って、冷却媒体を使用するため、より速
い温度コントロールが可能になり、且つ、より安定した
エアバッグドア展開用弱化部の板厚制御が可能になる。
【0019】請求項6記載の本発明は、エアバッグドア
を一体に有するインストルメントパネル表皮の成形方法
において、エアバッグドア展開用弱化部に対応する部分
に型面から所定間隔をあけてエアー吹き込みパイプを配
設し、スラッシュ成形時に該エアー吹き込みパイプから
冷却エアーを型面上のスラッシュ成形樹脂材料に向けて
吹き付けることにより、表皮成形時に薄肉とされた前記
エアバッグドア展開用弱化部を同時成形してなることを
特徴とする。
【0020】従って、型のエアバッグドア展開用弱化部
に対応する部分においては、冷却エアーによりスラッシ
ュ成形樹脂材料が吹き飛ばされると同時に型温度も局部
的に低下するため、薄肉とされたエアバッグドア展開用
弱化部を安定的に形成できる。また、エアー圧力、吹き
付けタイミング、吹き付けピッチ等によりエアバッグド
ア展開用弱化部の板厚を任意に制御できる。
【0021】請求項7記載の本発明は、請求項1、2、
4、5、6の何れかに記載のインストルメントパネル表
皮の成形方法において、前記表皮裏面に形成した薄肉と
された前記エアバッグドア展開用弱化部に未溶融のパウ
ダーを粒状に付着させる工程を有することを特徴とす
る。
【0022】従って、薄肉とされたエアバッグドア展開
用弱化部の裏面に未溶融のパウダーを粒状に付着させる
ことにより、隣接配置される発泡ウレタン層からのアミ
ン移行を防止することが可能であり、熱劣化後の表面品
質性能も確保可能である。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明のインストルメントパネル
表皮の成形方法の第1実施形態を図1〜図11に従って
説明する。
【0024】図11に示される如く、車両の車室内に設
けられているインストルメントパネル10には、助手席
側(図11の紙面右側)の内方にエアバッグ装置12
(図10に一部を図示)が配設されている。
【0025】図10に示すように、エアバッグ装置12
のエアバッグケース14は、インストルメントパネルリ
インフォースメント16にブラケット18を介して固定
されており、エアバッグケース14内には、インフレー
タ20及び折り畳んだ状態でエアバッグ袋体22が収納
されている。
【0026】また、図10及び図11に示すように、イ
ンストルメントパネル10は、インストルメントパネル
10の基本形状を形成する、例えば、ポリプロピレン
(PP)から成るインストルメントパネル基材24(以
下「基材24」と言う)の車室内方側に、例えば、PU
R(ポリウレタン)から成る発泡層26が配設され、こ
の発泡層26の車室内方側の表面が、例えば、塩化ビニ
ル樹脂(PVC)から成る樹脂製のインストルメントパ
ネル表皮28(以下「表皮28」と言う)によって覆わ
れている。なお、エアバッグ装置12は、基材24の表
皮28と反対側の面の所定の位置に配設されている。
【0027】エアバッグ装置12は、図示しない機械的
又は電気的な加速度センサ等によって車両の急減速を検
出すると、エアバッグケース14内のインフレータ20
が作動して、エアバッグケース14内に折り畳まれて収
容されているエアバッグ袋体22を基材24へ向けて膨
張させる。エアバッグ袋体22は、基材24の所定の領
域を押圧してインストルメントパネル10を破断させ車
室内に展開するようになっている。なお、エアバッグ装
置12としては、従来公知の一般的構成を適用できるた
め、本実施の形態ではエアバッグ装置12の詳細な説明
は省略する。
【0028】図10に示される如く、基材24のエアバ
ッグ装置12を装着した部位は、エアバッグドア基材3
0とされており、この、エアバッグドア基材30の周縁
部からは、エアバッグケース14の開口部外周を囲む立
壁部32が立設されている。また、立壁部32によって
エアバッグケース14の開口部外周を囲うことにより、
エアバッグ袋体22が膨張したときに基材24の背面に
沿って展開するのを防止している。
【0029】エアバッグドア基材30の前後方向略中央
部には、ティアライン34が車幅方向に沿って形成され
ており、このティアライン34と対向する表皮28の部
位は、エアバッグドア展開用の弱化部36となってい
る。この弱化部36は、表皮28の裏面側から断面半円
状に凹陥されており、車幅方向に沿って形成されてい
る。また、ティアライン34は、断面形状が略三角形状
とされてエアバッグドア基材30を深く切り欠いた形状
となっている。
【0030】従って、エアバッグドア基材30は、エア
バッグ展開時、膨張するエアバッグ袋体22に押圧され
ると、ティアライン34に沿って破断する。また、表皮
28は、弱化部36に沿って破断し、破断したエアバッ
グドア基材30及び表皮28が回動して、エアバッグ袋
体22を車室内へ展開可能とする開口が形成されるよう
になっている。
【0031】次に、本発明の第1実施形態のインストル
メントパネル表皮28のパウダースラッシュ成形を詳細
に説明する。
【0032】先ず、図2に示される如く、炉40内に電
鋳型42を入れパウダーが確実に十分な厚みの表皮に成
形される温度T1に型42を加熱する(型加熱、図24
参照)。
【0033】次に、図3に示される如く、炉から取り出
した型42に、表皮28を形成するための樹脂パウダー
が入ったパウダーボックス44を取付ける。この時、図
4に示される如く、型42の裏面42Aには、完成後の
弱化部36(図10参照)と対向する部位に伝熱材46
を介して、温度調整部材48が当接している。この温度
調整部材48は、温度コントロール用の流体としてのオ
イル48Aがパイプ48B内を流れる構成となってお
り、型42の、完成後の弱化部36(図10参照)と対
向する部位42Bが、パウダーが溶融するが、十分な厚
みの表皮が形成され難い温度T2に下がるようになって
いる。
【0034】型42の部位42Bの温度を、温度調整部
材48により、パウダが完全に溶融せず表皮厚みが増え
ない温度T3に下げる前に、図5に示される如く、パウ
ダーボックス44を取付けた型42を一回転する。この
結果、図6に示される如く、型42内には、略一定厚の
薄い表皮28が形成される。または、型42の部位42
Bは薄く、部位42Cは厚い表皮28が形成される。
【0035】次に、パイプ48B、型42等の熱伝導を
考慮して、パイプ48Bに所定温度のオイル48Aを所
定のタイミング、速度で流し、型42の部位42Bを温
度T3に下げる。この時、型42の部位42Bの周辺部
42Cの温度は、型42の多数回の回転により、所定厚
みの表皮28が形成されて行く、温度T2(T3<T2
<T1)以上になる。
【0036】なお、パウダーボックス44を取付けた型
42を回転する際には、伝熱材46と温度調整部材48
を型42から外しても良く、また、伝熱材46と温度調
整部材48を型42と一体的に回転しても良い。外した
場合は、部位42Bの冷却は自然冷却による。また、流
体はオイル、水等の液体に限定されず、ガス等の気体で
も良い。さらには、伝熱材46を省いて、型42の裏面
42Aに直接、温度調整部材48が当接するようにして
も良い。
【0037】このため、その後、型42を所定回数回転
すると、図1に示される如く、型42内には、他の一般
部の厚さに比べて弱化部36の厚さが薄くなった表皮2
8が形成される。
【0038】次に、図7に示される如く、表皮28が形
成された型42から、パウダーボックスを取り外すと共
に、余分なパウダー50を取り出す。
【0039】次に、図8に示される如く、表皮28が形
成された型42を冷却水50を入れた水槽52内に入れ
冷却する(水槽冷却、図24参照)。その後、図9に示
される如く、型42から表皮28を取り出す(脱型、図
24参照)。
【0040】次に、この表皮28と、射出成形した基材
24と、を型内にセットし、表皮28と基材24との間
に発泡層26を発泡させてインストルメントパネル10
を製造する。
【0041】従って、本発明の第1実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面
側は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時
成形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等
を行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第1実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0042】なお、図12に示される如く、図7に示す
パウダーボックス取り外し工程の後に、パウダーボック
スを交換することでPVC表皮28の裏面に発泡層54
を形成し、発泡層54を形成した後に、更に、パウダー
ボックスを交換し、バッキング材の層56を形成するこ
とも可能である。なお、このバッキング材の層56は、
後の工程で、発泡層54の裏面に、基材58を射出成形
をする際に、表皮28、発泡層54、バッキング材の層
56と基材58を結合し、発泡層54が溶けるのを防止
するためのものである。
【0043】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第2実施形態を図13及び図14に従っ
て説明する。
【0044】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】図13に示される如く、本発明の第2実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、弱
化部36が形成されていない表皮28を作業台55上に
載置し、必要に応じて真空引きや、治具により表皮28
を作業台55上に固定する。作業台55の上方には、例
えば、二酸化炭素(CO2 )レーザーを発生する、レー
ザー発生機57が、図示を省略したスタンド等の支持部
材によって配設されている。
【0046】レーザー発生機57と表皮28との間に
は、集光レンズ59が配設されており、レーザー発生機
57から照射されたレーザー光(図13の矢印S)を、
表皮28の弱化部36を形成する部位に集光するように
なっている。なお、何本かのレーザー光をまとめる構成
としても良い。
【0047】ここで、図14に示される如く、集光レン
ズによって集光されるレーザー光Sは、焦点Fを持って
いる。このため、表皮がレーザー光Sの熱で溶けるエネ
ルギー密度に相当する光の面積を図14の面Y1に相当
する部分とすると、奥行き範囲L内にある表皮が溶ける
ことになる。
【0048】従って、表皮28上の面Y1を一定とする
と、焦点距離を小さく、即ち、レーザー光Sの角度θを
大きくすると、奥行き範囲Lが小さくなるので弱化部3
6の厚さ管理が容易になる。
【0049】更に、表皮28を固定した作業台55の面
方向の送り速さ、レーザー光Sの出力、表皮28のエネ
ルギー吸収率等により、弱化部36の厚さを管理するこ
とができる。
【0050】次に、この様にして出来た表皮28と、基
材24を型内にセットし、表皮28と基材24との間に
発泡層26を発泡させてインストルメントパネル10を
製造する。
【0051】従って、本発明の第2実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、インストルメント
パネル表皮28を、集光レンズ59によって、直接集光
したレーザー光Sで深さを管理しながら弱化部36を加
工するので、弱化部36を精度良く加工できる。
【0052】また、本発明の第2実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、弱化部36の面方向
の幅を狭く加工できるため、発泡層26や基材24が弱
化部36内に入らないようにすることもできる。
【0053】なお、本発明の第2実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、レーザー加工した表
皮28と、基材24を型内にセットし、表皮28と基材
24との間に発泡層26を発泡させてインストルメント
パネル10を製造したが、これに代えて、発泡層26が
付いた表皮28を型にセットし、基材を射出成形又はス
タンピング成形することでインストルメントパネル10
を製造しても良い。
【0054】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第3実施形態を図15に従って説明す
る。
【0055】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0056】図15に示される如く、本発明の第3実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、型
42がニッケル製となっており、この型42には、表皮
28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する部
分に、密着した状態で断熱材60が配設されている。断
熱材60は断面形状が略二等辺三角形となっており、底
部60Aが型42の表面42Dと面一に配設されてい
る。なお、断熱材60はセラミック、シリコン、テフロ
ン(デュポン社の登録商標)等で構成されており、入子
となっている。
【0057】従って、本発明の第3実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、スラッシュ成形す
る際に、型42の断熱材60を配設した部位が、他の一
般部に比べて、パウダーへの温度供給速度が遅くなる。
また、型42の断熱材60を配設した部位の温度が、他
の一般部の温度に比べて低くなる。このため、パウダー
への供給エネルギーが少なくなり、パウダーの溶融量が
少なくなる。その結果、表皮28にエアバッグドア展開
用の弱化部36が形成される。
【0058】また、本発明の第3実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面側
は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時成
形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等を
行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第3実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0059】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第4実施形態を図16に従って説明す
る。
【0060】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0061】図16に示される如く、本発明の第4実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、表
皮28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する
型42の部分に、密着した状態でパイプ状の断熱材62
が配設されている。この断熱材62は、略半分が型42
の表面42Dから所定間隔Mの位置まで埋設されてお
り、断熱材62の内部には、型42を加熱する時に、冷
却エアーや水等の流体から成る冷却媒体64を供給する
ようになっている。
【0062】従って、本発明の第4実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、スラッシュ成形す
る際に、型42のパイプ状の断熱材62を配設した部位
が、他の一般部に比べて、パウダーへの温度供給速度が
遅くなる。また、型42のパイプ状の断熱材60を配設
した部位の温度が、他の一般部の温度に比べて低くな
る。このため、パウダーへの供給エネルギーが少なくな
り、パウダーの溶融量が少なくなる。その結果、表皮2
8にエアバッグドア展開用の弱化部36が形成される。
【0063】また、本発明の第4実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面側
は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時成
形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等を
行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第4実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0064】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第5実施形態を図17に従って説明す
る。
【0065】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0066】図17に示される如く、本発明の第5実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、表
皮28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する
型42の部分に、密着した状態で断熱材としての放熱フ
ィン66が配設されている。この放熱フィン66は、一
部が型42の表面42Dから所定間隔Mの位置まで埋設
されている。
【0067】従って、本発明の第5実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、スラッシュ成形す
る際に、型42の放熱フィン66を配設した部位の温度
が、他の一般部の温度に比べて低くなる。このため、パ
ウダーへの供給エネルギーが少なくなり、パウダーの溶
融量が少なくなる。その結果、表皮28にエアバッグド
ア展開用の弱化部36が形成される。
【0068】また、本発明の第5実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面側
は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時成
形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等を
行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第5実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0069】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第6実施形態を図18に従って説明す
る。
【0070】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0071】図18に示される如く、本発明の第6実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、表
皮28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する
型42の裏面42Aの部分に、密着した状態で断熱材と
してのシリコン樹脂等のコーティング材68が塗布され
ている。
【0072】従って、本発明の第6実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、スラッシュ成形す
る際に、型42のコーティング材68が塗布されている
部位の温度が、他の一般部の温度に比べて低くなる。こ
のため、パウダーへの供給エネルギーが少なくなり、パ
ウダーの溶融量が少なくなる。その結果、表皮28にエ
アバッグドア展開用の弱化部36が形成される。
【0073】また、本発明の第6実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面側
は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時成
形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等を
行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第6実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0074】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第7実施形態を図19に従って説明す
る。
【0075】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0076】図19に示される如く、本発明の第7実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、表
皮28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する
型42内の部分に、型42の表面42Dから所定間隔N
の位置にエアー吹き込みパイプ70を配設し、スラッシ
ュ成形時にエアー吹き込みパイプ70から冷却エアー7
1を型42の表面42Dのスラッシュ成形樹脂材料に向
けて吹き付けることにより、表皮成形時に薄肉弱化部3
6を同時成形するようになっている。
【0077】従って、本発明の第7実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、スラッシュ成形す
る際に、エアー吹き込みパイプ70から冷却エアー71
を吹き付けるられる型42の部位の温度が、他の一般部
の温度に比べて低くなる。このため、パウダーへの供給
エネルギーが少なくなり、パウダーの溶融量が少なくな
る。また、冷却エアーによりパウダーの一部が吹き飛ば
される。その結果、表皮28に薄肉とされたエアバッグ
ドア展開用の弱化部36が形成される。
【0078】また、エアー圧力、吹き付けタイミング、
吹き付けピッチ等により弱化部36の板厚を任意に制御
できる。
【0079】また、本発明の第7実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面側
は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時成
形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等を
行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第7実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0080】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第8実施形態を図20に従って説明す
る。
【0081】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0082】図20に示される如く、本発明の第8実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、表
皮28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する
型42の部位に、型42の裏面42Aに至る複数の孔7
2が形成されており、これらの孔72は、型42の表面
42D側の端部72Aが縮径されている。型42の裏面
42Aには、エアー吹き込み管74が溶着されている。
このエアー吹き込み管74は断面半円弧状とされてお
り、型42の裏面42Aとでエアー吹き込み通路76を
形成している。また、このエアー吹き込み通路76に孔
72の他方の端部72Bが連通している。
【0083】従って、本発明の第8実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、スラッシュ成形す
る際に、エアー吹き込み通路76から冷却エアーが、型
42内に吹き込まれ、型42のこの部位の温度が、他の
一般部の温度に比べて低くなる。このため、パウダーへ
の供給エネルギーが少なくなりパウダーの溶融量が少な
くなる。また、冷却エアーによりパウダーの一部が吹き
飛ばされる。その結果、表皮28に薄肉とされたエアバ
ッグドア展開用の弱化部36が形成される。
【0084】また、エアー圧力、吹き付けタイミング、
吹き付けピッチ等により弱化部36の板厚を任意に制御
できる。
【0085】また、本発明の第8実施形態のインストル
メントパネル表皮の成形方法では、表皮28の意匠面側
は弱化部36と一般部とがほぼ同条件、同材質で同時成
形されるので、特別な追加表面処理、例えば、塗装等を
行わなくても、表皮28の表面が均一な面となる。ま
た、製造工程も簡素で生産性も良く、品質維持も容易で
ある。よって、本発明の第8実施形態のインストルメン
トパネル表皮は、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能である。また、工程
も簡素で生産性も良く、品質維持も容易である。
【0086】次に、本発明のインストルメントパネル表
皮の成形方法の第9実施形態を図21及び図22に従っ
て説明する。
【0087】なお、第1実施形態と同一部材については
同一符号を付してその説明を省略する。
【0088】図21に示される如く、本発明の第9実施
形態のインストルメントパネル表皮の成形方法では、表
皮28のエアバッグドア展開用の弱化部36に対応する
型42内の部分に、型42の表面42Dから所定間隔の
位置にエアー吹き込みパイプ70を配設し、スラッシュ
成形時にエアー吹き込みパイプ70から冷却エアーを型
42の表面42Dのスラッシュ成形樹脂材料に向けて吹
き付けることにより、表皮成形時に薄肉とされたエアバ
ッグドア展開用の弱化部36を同時成形するようになっ
ている。
【0089】また、エアー吹き込みパイプ70には、弱
化部36と対応するパウダ回収阻止プレート78が配設
されており、弱化部36に未溶融のパウダー80を粒状
に付着させるようになっている。
【0090】従って、本発明の第9実施形態のインスト
ルメントパネル表皮の成形方法では、図22に示される
如く、エアバッグドア展開用の弱化部36内に未溶融の
パウダー80が付着した表皮42を得ることができる。
このため、この表皮42でインストルメントパネルを構
成した場合に、未溶融のパウダー80によって、表皮4
2に隣接する発泡ウレタン層からのアミン移行を防止す
ることが可能であり、耐熱劣化後の表面品質性能も確保
可能である。
【0091】なお、図23に示される如く、未溶融のパ
ウダー80上にバリヤコーティング材82を塗布すると
によって、更にアミン移行を防止する構成としても良
い。この時の、バリヤコーティング材82の材質として
は、PVCとウレタンに対して、接着性を有する材料と
老化防止材の組合せによるものが最適である。
【0092】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、上記各実施形態を併用することも可能で
ある。
【0093】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のインストルメン
トパネル表皮の成形方法は、エアバッグドアを一体に有
するインストルメントパネル表皮用成形型における、エ
アバッグドア展開用弱化部に対応する部分を、他の一般
部よりも低温に制御してスラッシュ成形することによ
り、表皮成形時にエアバッグドア展開用弱化部を同時成
形してなるため、外観品質を損ねることなく、低コスト
でエアバッグドアを一体に成形可能であるという優れた
効果を有する。また、工程も簡素で生産性も良く、品質
維持も容易であるという優れた効果を有する。
【0094】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
インストルメントパネル表皮の成形方法において、成形
型を加熱する工程と、エアバッグドア展開用弱化部に対
応する部分に設けた温度調整部材内に流体を供給してエ
アバッグドア展開用弱化部を局部的に冷却する工程と、
を含むため、請求項1記載の効果に加えて、弱化部の板
厚管理が容易であるという優れた効果を有する。
【0095】請求項3記載の本発明のインストルメント
パネル表皮の成形方法は、レーザー発生機から照射され
たレーザー光を集光レンズで集光調整し、集光したレー
ザー光をその焦点よりも遠方の奥行き範囲にて、作業台
上に置いたインストルメントパネル表皮に照射すること
により、インストルメントパネル表皮にエアバッグドア
展開用弱化部を形成してなるため、外観品質を損ねるこ
となく、低コストでエアバッグドアを一体に成形可能で
あり、且つエアバッグドア展開用弱化部を精度良く加工
できるという優れた効果を有する。
【0096】請求項4記載の本発明は、エアバッグドア
を一体に有するインストルメントパネル表皮の成形方法
において、エアバッグドア展開用弱化部に対応する部分
に密着した状態で断熱材を配設した成形型を用いてスラ
ッシュ成形することにより、表皮成形時に薄肉とされた
エアバッグドア展開用弱化部を同時成形してなるため、
外観品質を損ねることなく、低コストでエアバッグドア
を一体に成形可能であり、且つエアバッグドア展開用弱
化部を精度良く加工できるという優れた効果を有する。
また、型構造を一部変更するだけで弱化部の温度制御が
可能になるという優れた効果を有する。
【0097】請求項5記載の本発明は、請求項4記載の
インストルメントパネル表皮の成形方法において、前記
断熱材はパイプ状をなし、型加熱時に該パイプ内に冷却
媒体を供給するため、請求項4記載の効果に加えて、よ
り安定したエアバッグドア展開用弱化部の板厚制御が可
能になるという優れた効果を有する。
【0098】請求項6記載の本発明は、エアバッグドア
を一体に有するインストルメントパネル表皮の成形方法
において、エアバッグドア展開用弱化部に対応する部分
に型面から所定間隔をあけてエアー吹き込みパイプを配
設し、スラッシュ成形時にエアー吹き込みパイプから冷
却エアーを型面上のスラッシュ成形樹脂材料に向けて吹
き付けることにより、表皮成形時に薄肉とされたエアバ
ッグドア展開用弱化部を同時成形してなるため、外観品
質を損ねることなく、低コストでエアバッグドアを一体
に成形可能であり、且つエアバッグドア展開用弱化部を
精度良く加工できるという優れた効果を有する。また、
エアバッグドア展開用弱化部の肉厚を任意に制御できる
という優れた効果を有する。
【0099】請求項7記載の本発明は、請求項1、2、
4、5、6の何れかに記載のインストルメントパネル表
皮の成形方法において、表皮裏面に形成した薄肉とされ
たエアバッグドア展開用弱化部に未溶融のパウダーを粒
状に付着させる工程を有するため、外観品質を損ねるこ
となく、低コストでエアバッグドアを一体に成形可能で
あり、且つエアバッグドア展開用弱化部を精度良く加工
できると共に、熱劣化後の表面品質性能も確保可能であ
るという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態を
示す概略断面図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型を加熱する工程を示す概略断
面図である。
【図3】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型にパウダーボックスを取付け
る工程を示す概略断面図である。
【図4】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型に温度調整部材を取付ける工
程を示す概略断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型を回転する工程を示す概略断
面図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の表皮の一部が形成された状態を
示す概略断面図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型からパウダーを除去する工程
を示す概略断面図である。
【図8】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型を冷却する工程を示す概略断
面図である。
【図9】本発明の第1実施形態に係るインストルメント
パネル表皮の成形方法の型から表皮を外す工程を示す概
略断面図である。
【図10】図11の10−10線に沿った拡大断面図で
ある。
【図11】本発明の第1実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法で成形されたインストルメント
パネル表皮が適用されたインストルメントパネルを示す
斜視図である。
【図12】本発明の第1実施形態の変形例に係るインス
トルメントパネル表皮の成形方法で成形されたインスト
ルメントパネルを示す断面図である。
【図13】本発明の第2実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法を示す概略断面図である。
【図14】本発明の第2実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の説明図である。
【図15】本発明の第3実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図16】本発明の第4実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図17】本発明の第5実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図18】本発明の第6実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図19】本発明の第7実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図20】本発明の第8実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図21】本発明の第9実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮の弱化部が形成さ
れた状態を示す概略断面図である。
【図22】本発明の第9実施形態に係るインストルメン
トパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成された状態
を示す概略断面図である。
【図23】本発明の第9実施形態の変形例に係るインス
トルメントパネル表皮の成形方法の型内に表皮が形成さ
れた状態を示す概略断面図である。
【図24】パウダースラッシュ成形における型温と時間
との関係を示すグラフである。
【符号の説明】
10 インストルメントパネル 12 エアバッグ装置 24 インストルメントパネル基材 26 発泡層 28 インストルメントパネル表皮 35 ノッチ 36 弱化部 40 炉 42 型 44 パウダーボックス 46 伝熱材 48 温度調整部材 57 レーザー発生機 59 集光レンズ 60 断熱材 62 パイプ状の断熱材 64 冷却媒体 66 放熱フィン(断熱材) 68 コーティング材(断熱材) 70 エアー吹き込みパイプ 72 孔 74 エアー吹き込み管 76 エアー吹き込み通路 78 パウダ回収阻止プレート 80 未溶融のパウダー

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアバッグドアを一体に有するインスト
    ルメントパネル表皮用成形型における、エアバッグドア
    展開用弱化部に対応する部分を、他の一般部よりも低温
    に制御してスラッシュ成形することにより、表皮成形時
    に前記エアバッグドア展開用弱化部を同時成形してなる
    ことを特徴とするインストルメントパネル表皮の成形方
    法。
  2. 【請求項2】 成形型を加熱する工程と、前記エアバッ
    グドア展開用弱化部に対応する部分に設けた温度調整部
    材内に流体を供給して前記エアバッグドア展開用弱化部
    を局部的に冷却する工程と、を含むことを特徴とする請
    求項1記載のインストルメントパネル表皮の成形方法。
  3. 【請求項3】 レーザー発生機から照射されたレーザー
    光を集光レンズで集光調整し、集光したレーザー光をそ
    の焦点よりも遠方の奥行き範囲にて、作業台上に置いた
    インストルメントパネル表皮に照射することにより、イ
    ンストルメントパネル表皮にエアバッグドア展開用弱化
    部を形成してなることを特徴とするインストルメントパ
    ネル表皮の成形方法。
  4. 【請求項4】 エアバッグドアを一体に有するインスト
    ルメントパネル表皮の成形方法において、エアバッグド
    ア展開用弱化部に対応する部分に密着した状態で断熱材
    を配設した成形型を用いてスラッシュ成形することによ
    り、表皮成形時に薄肉とされた前記エアバッグドア展開
    用弱化部を同時成形してなることを特徴とするインスト
    ルメントパネル表皮の成形方法。
  5. 【請求項5】 前記断熱材はパイプ状をなし、型加熱時
    に該パイプ内に冷却媒体を供給することを特徴とする請
    求項4記載のインストルメントパネル表皮の成形方法。
  6. 【請求項6】 エアバッグドアを一体に有するインスト
    ルメントパネル表皮の成形方法において、エアバッグド
    ア展開用弱化部に対応する部分に型面から所定間隔をあ
    けてエアー吹き込みパイプを配設し、スラッシュ成形時
    に該エアー吹き込みパイプから冷却エアーを型面上のス
    ラッシュ成形樹脂材料に向けて吹き付けることにより、
    表皮成形時に薄肉とされた前記エアバッグドア展開用弱
    化部を同時成形してなることを特徴とするインストルメ
    ントパネル表皮の成形方法。
  7. 【請求項7】 前記表皮裏面に形成した薄肉とされた前
    記エアバッグドア展開用弱化部に未溶融のパウダーを粒
    状に付着させる工程を有することを特徴とする請求項
    1、2、4、5、6の何れかに記載のインストルメント
    パネル表皮の成形方法。
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