JPH10100137A - スライシングマシンにおけるウエハ回収装置 - Google Patents

スライシングマシンにおけるウエハ回収装置

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Publication number
JPH10100137A
JPH10100137A JP25585996A JP25585996A JPH10100137A JP H10100137 A JPH10100137 A JP H10100137A JP 25585996 A JP25585996 A JP 25585996A JP 25585996 A JP25585996 A JP 25585996A JP H10100137 A JPH10100137 A JP H10100137A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wafer
arm
chuck body
ingot
slicing machine
Prior art date
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Pending
Application number
JP25585996A
Other languages
English (en)
Inventor
Tomohisa Kimura
友久 木村
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KOMATSU KOKI KK
Original Assignee
KOMATSU KOKI KK
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Publication date
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Priority to JP25585996A priority Critical patent/JPH10100137A/ja
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  • Processing Of Stones Or Stones Resemblance Materials (AREA)
  • Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数の駆動系を制御するため、ウエハの回収
に複雑な制御系を必要とする上、装置が大型かつ高価と
なる不具合がある。 【解決手段】 チャックボディ1を回転させながら、イ
ンゴット5をスライス方向へ移動させて、上記チャック
ボディ1に取付けられたカッタブレード4で上記インゴ
ット5をスライスするようにしたスライシンクマシンに
おいて、上記チャックボディ1内に収容され、かつ連動
手段23により互に連動された複数のアーム20,2
2,24と、上記のアーム20,22,24を駆動し
て、ウエハ吸着手段26を有するアーム24を、ウエハ
受け渡し位置とウエハ回収位置との間を往復動させる単
一の駆動源17とより構成したため、制御系が簡単とな
る上、複数のアーム20,22,24をコンパクトにチ
ャックボディ1内に収納できるため、小型の装置を安価
に提供することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はスライシングマシ
ンによりスライスされたウエハを回収するためのウエハ
回収装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種の装置としては、実開昭57
−83819号(実公昭61−2008号)公報や、特
開昭61−215006号公報などに記載されたものが
公知である。
【0003】実開昭57−83819号公報に記載され
た「ウエハ引き出し装置」は、カッタスピンドルの後方
よりカッタスピンドル内へ進退自在なチャックを有して
いて、このチャックは無端状のワイヤを介してシリンダ
により前後動されるように構成されており、素材の切断
中は上記チャックはカッタスピンドルの後方に待機して
いる。そして切断完了前に前進されて、切断直前の素材
を吸着保持すると共に、切断後、後退してカッタスピン
ドル内よりウエハを引き出すように構成されている。
【0004】また特開昭61−215006号公報に記
載の「ウエハ取出し装置」は、それぞれ独立したモータ
で駆動される第1軸、第2軸及び中空軸を有していて、
第2軸及び中空軸の先端はエアベアリング内を通ってブ
レードヘッド内に突出されている。そして中空軸の先端
に第1ベースの一端が固着されていると共に、第1ベー
スの他端第2アームを介して第3アームが取付けられて
おり、第2アームと第3アームの間は無端状のチェーン
を介して連動されていて、第1軸、第2軸及び中空軸を
駆動するモータを同期制御することにより、第3アーム
に設けられた吸着パッドが吸着したウエハを、ウエハの
ほぼ中心とエアベアリングの中心を結ぶ中心線に沿って
移動させて、エアベアリング内より後方へ取出すように
構成されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし前者公報のウエ
ハ引き出し装置では、スライスする素材の軸心とこれを
取出すチャックの軸心が一致しているため、スライスさ
れたウエハは、カッタスピンドル内より後方へ取出す必
要がある。またチャックの軸心と素材の軸心を一致させ
た状態で素材を固定し、かつカッタスピンドルを移動さ
せて素材をスライスする構成のため、カッタスピンドル
の内径は、チャック径十送り量(素材径)が必要とな
り、このためスライスする素材の径が大きくなると、カ
ッタスピンドルの径も大きくなって装置全体が大型かつ
高価となる不具合がある。
【0006】一方後者公報のウエハ取出し装置では、第
1軸、第2軸及び中空軸を駆動するモータを同期制御す
る必要があるため、制御が複雑となると共に、3系統の
駆動系を必要とするため、装置が複雑かつ高価となるな
どの不具合もある。この発明はかかる従来の不具合を改
善するためになされたもので、単一の駆動源により駆動
されるアーム手段によりウエハの回収を可能にしたウエ
ハ回収装置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段及び作用効果】上記目的を
達成するため請求項1記載の発明は、チャックボディを
回転させながら、インゴットをスライス方向へ移動させ
て、上記チャックボディに取付けられたカッタブレード
で上記インゴットをスライスするようにしたスライシン
クマシンにおいて、上記チャックボディ内に収容され、
かつ連動手段により互に連動された複数のアームと、上
記アームを駆動して、ウエハ吸着手段を有するアーム
を、ウエハ受け渡し位置とウエハ回収位置との間で往復
動させる単一の駆動源とより構成したものである。
【0008】上記構成により、単一の駆動手段を制御す
ることにより、ウエハ吸着手段をウエハ受け渡し位置と
ウエハ回収位置との間で往復動させてウエハの回収が行
えるため、制御系を簡単に構成できると共に、チャック
ボティ内に必要以上の空間を設ける必要がないため、大
口径のウエハをスライスする場合でも小型のチャックボ
ディで対応でき、これによってカッタブレードも厚みの
薄いものが使用できるようになるため、切粉として排出
されるロス(カーフロス)が少なくなって、材料の歩留
まりが向上する上、スライシングマシン自体の小型化も
図れるようになる。
【0009】上記目的を達成するため請求項2記載の発
明は、チャックボディを回転させながら、インゴットを
スライス方向へ移動させて、上記チャックボディに取付
けられたカッタブレードで上記インゴットをスライスす
るようにしたスライシンクマシンにおいて、上記チャッ
クボディ内に収容され、かつ基端部が駆動軸に固着され
た第1アームと、上記第1アームの先端に枢着された第
2アームと、上記第2アームの先端に枢着され、かつス
ライスされたウエハを吸着するウエハ吸着手段を有する
第3アームと、上記第1ないし第3アームの間を連動す
る連動手段と、上記駆動軸に接続され、かつ第3アーム
に設けられたウエハ吸着手段を、ウエハ受け渡し位置と
ウエハ回収位置との間で往復動させる単一の駆動手段と
より構成したものである。
【0010】上記構成により、単一の駆動手段により駆
動軸を正逆回転させると、連動手段により互に連動され
た第1,第2,第3アームが回動して、第3アームに設
けられたウエハ吸着手段がウエハ受け渡し位置とウエハ
回収位置との間を往復動するため、インゴットよりスラ
イスされたウエハをウエハ回収位置よりウエハ受け位置
へ移動した後、チャックボディの前方より回収すること
ができる。
【0011】これによって1系統の駆動系により各アー
ムを駆動できるため、駆動系が簡単に構成できると共
に、各アームをコンパクトにチャックボディ内に収納で
きるため、チャックボディの径を必要以上に大きくする
必要がない。
【0012】上記目的を達成するため請求項3記載の発
明は、ウエハ吸着手段がウエハ受け渡し位置とウエハ回
収位置との間でほぼ直線的に往復動するよう第1アーム
と第2アーム及び第3アームの間を連動手段により連動
したものである。
【0013】上記構成により、ウエハ吸着手段が最短距
離でウエハ受け渡し位置とウエハ回収位置の間を往復動
するため、ウエハの回収作業が短時間で能率よく行える
ようになる。
【0014】上記目的を達成するため請求項4記載の発
明は、連動手段を固定軸に設けられた第1ギヤと、第
1,第2アームの枢着部に設けられた第3,第4ギヤ
と、第1,第3ギヤに噛合する第2ギヤと、第2,第3
アームの枢着部に設けられた第6ギヤ及び第4,第6ギ
ヤに噛合する第5ギヤより構成したものである。
【0015】上記構成により、各アームの間を複数のギ
ヤのみで連動することができるため、各アームの間が簡
単な構成で連動することができると共に、各アーム間が
機械的に連動されるため、各アームを個々に同期制御す
る必要がない。
【0016】上記目的するため請求項5記載の発明は、
第1ないし第3アームをウエハ受け渡し位置において前
後方向へ進退自在に構成したものである。
【0017】上記構成により、スライスされたウエハを
チャックボディの前方より取出すことができるため、ウ
エハ搬出手段を簡単に構成することができる。
【0018】上記目的を達成するため請求項6記載の発
明は、第1ないし第3アームの収納状態の外径を、チャ
ックボディを主軸へ取付ける取付け孔の内径より小さく
なるように構成したものである。
【0019】上記構成により、メンテナンスの際など
に、各アームを取外すことなくチャックボディを主軸よ
り脱着することができるため、メンテナンスなどが容易
に行える。
【0020】上記目的を達成するため請求項7記載の発
明は、チャックボディを回転させながら、インゴットを
スライス方向へ移動させて、上記チャックボディに取付
けられたカッタブレードで上記インゴットをスライスす
るようにしたスライシンクマシンにおいて、回転中心と
直交するX軸方向へ移動自在なスライダと、上記スライ
ダに設けられ、かつスライスされたウエハを吸着するウ
エハ吸着手段を有するアームと、上記ウエハ吸着手段を
ウエハ受け渡し位置とウエハ回収位置との間で往復動さ
せる単一の駆動手段とより構成したものである。
【0021】上記構成により、単一の駆動手段によりウ
エハ吸着手段をウエハ受け渡し位置とウエハ回収位置と
の間で往復動できるため、インゴットよりスライスされ
たウエハをウエハ回収位置よりウエハ受け渡し位置へ移
動した後、チャックボディの前方より回収することがで
きると共に、X軸方向へ移動自在なスライダとこれに取
付られたアームにより主要部を構成できるため、動作が
確実で、かつ構成も簡単となるため安価に提供すること
ができる。
【0022】上記目的を達成するため請求項8記載の発
明は、インゴットよりスライス終了直前のウエハをウエ
ハ吸着手段が吸着したら、インゴットの移動速度にウエ
ハ吸着手段の移動速度が同期するよう駆動源を電気的に
同期制御したものである。
【0023】上記構成により、ウエハ吸着手段がスライ
ス終了直前のウエハを吸着すると、インゴットの移動速
度に同期して移動するため、ウエハの未切断部に無理な
力が加わって未切断部が欠損するなどの不具合が生じる
ことがない。
【0024】上記目的を達成するため請求項9記載の発
明は、駆動軸と駆動源の間にクラッチ手段を設けたもの
である。
【0025】上記構成により、ウエハ吸着手段がウエハ
を吸着すると同時にクラッチ手段をオフにすることによ
り、ウエハ吸着手段がウエハの移動に追従して移動する
ため、ウエハの移動とウエハ吸着手段の移動を同期制御
する必要がない。
【0026】
【発明の実施の形態】この発明の実施の形態を図面を参
照して詳述する。図1はスライシングマシンに装備され
たウエハ回収装置の断面図を示すもので、この図で1は
スライシングマシンに設けられたチャックボディを示
す。上記チャックボディ1は前面が開口された円盤状に
形成されていて、軸受け2を介して回転自在な支承され
た中空の主軸3の一端側に取付けられており、図示しな
い主軸モータにより回転されるようになっている。
【0027】上記チャックボディ1の開口部には、中央
に円孔4aを有するカッタブレード4が押えリング1b
を介して着脱自在に取付けられており、カッタブレード
4の円孔4a内周には円柱状のインゴット5を一端側よ
りスライスする切刃4bが形成されている。上記インゴ
ット5は、図示しない切断送りユニットに一端が保持さ
れていて、切断送りユニットにより主軸3の軸線方向
(Y軸)及び軸線と直交するX軸方向へ移動自在となっ
ている。
【0028】一方この発明のウエハ回収装置は、主軸3
の後端側近傍に基台7を有していて、この基台7上に布
設されたガイドレール8に、図示しないY軸駆動手段に
よりY軸方向に移動自在にスライド9が支承されてい
る。上記スライド9上には支持部材10が設置されてい
て、この支持部材10に軸受け11を介して中空な駆動
軸12の一端が回転自在に支承されている。
【0029】上記駆動軸12は、中心が主軸3の中心と
一致するように主軸3内に設けられていて、他端側はチ
ャックボディ1内に突出されており、この駆動軸12内
に固定軸13が挿通されている。固定軸13の外周面
と、駆動軸12の内周面との間には複数のプレーン軸受
け14が設けられていて、固定軸13にも駆動軸12が
回転自在に支承されていると共に、固定軸13の一端は
スライド9上に立設された固定ブラケット15に固着さ
れ、他端はチャックボディ1内へ突出されている。
【0030】また上記駆動軸12の一端側には、従動ギ
ヤ16が固着されていて、この従動ギヤ16にスライド
9側に設置された単一の駆動源17の駆動ギヤ18が噛
合されている。上記駆動源17は電動モータより構成さ
れていて、上記駆動軸12を正逆回転できるようになっ
ている。
【0031】一方上記チャックボディ1内に突出された
駆動軸12の他端と、固定軸13の他端には、第1アー
ム20、第2アーム22及び第3アーム24と、これら
アームの間を機械的に連動する第1ないし第6ギヤ23
ないし23よりなる連動手段23が設けられてい
る。すなわち上記駆動軸12の他端には、第1アーム2
0の一端側が固着されており、第1アーム20の他端側
には、支軸21を介して第2アーム22の一端側が回動
自在に支承されている。そして第2アーム22の一端側
に固着された第3ギヤ23に、固定軸13の他端に固
着された第1ギヤ23が、第1アーム20の中間部に
回転自在に支承された第2ギヤ23を介して噛合され
ている。
【0032】また第2アーム22の他端側には、第3ア
ーム24の一端側が回転自在に支承されており、上記支
軸21に固着された第4ギヤ23と、上記第3アーム
24に固着された第6ギヤ23が第2アーム22の中
間部に回転自在に支承された第5ギヤ23を介して噛
合されている。そして上記第3アーム24の前面に、イ
ンゴット5よりスライスされたウエハ5aを吸着する複
数の吸着パッドよりなるウエハ吸着手段26が取付けら
れていると共に、これらウエハ吸着手段26は、固定軸
13内に配管された管路27を介して図示しない真空吸
引手段に接続されている。
【0033】なお、図4、図7及び図8中28はウエハ
吸着時切削水による表面張力の影響を減らすためにエア
をブローするエアブローを示す。
【0034】次に上記構成されたウエハ回収装置の作用
を説明する。スライスすべきインゴット5は切断送りユ
ニットに固定されて、一端側が図9の(イ)に示すよう
に、チャックボディ1に取付けられたカッタブレード4
の円孔4a内に挿入され、この状態で主軸モータにより
主軸3を介してカッタボディ1が回転され、カッタブレ
ード4の切刃4bによりインゴット5のスライスが開始
される。このときウエハ回収装置の第1ないし第3アー
ム20,22,24は図8に示すように折畳まれた状態
でチャックボディ1の取付け孔1aの内径より内側に収
納されており、第3アーム24に設けられた吸着手段2
6の吸着中心とチャックボディ1の回転中心がほぼ一致
している。
【0035】切断送り手段によりインゴット5がX軸方
向へ送られて、カッタブレード4によりインゴット5が
スライスされ、図9の(ロ)に示すようにスライス終了
直前になると、駆動源17により駆動軸12が回転され
る。これによって駆動軸12に固着された第1アーム2
0の回転とともに、固定軸13に固着された第1ギヤ2
の周囲を第2ギヤ23が回転し、この回転が第2
アーム22に固着された第4ギヤ23へ伝達されて、
第2アーム22が回転される。
【0036】そして第2アーム22の回転により第5ギ
ヤ23を介して第6ギヤ23が回転されるため、第
6ギヤ23が固着された第3アーム24が回転する。
これによって図8の実線で示すウエハ受け渡し位置にあ
った第3アーム24は、図8の仮想線で示すウエハ回収
位置へ移動する。このとき第3アーム24に設けられた
ウエハ吸着手段26は、ウエハ受け渡し位置とウエハ回
収位置を結ぶ直線上を図8に示すようにほぼ一直線状に
移動してウエハ回収位置に達する。
【0037】そしてウエハ回収位置で図9の(ハ)に示
すようにスライス終了直前のウエハ5aをウエハ吸着手
段26が吸着すると、インゴット5の移動速度にウエハ
吸着手段26の移動速度が同期するよう駆動源17が電
気的に同期制御されるため、インゴット5よりウエハ5
aが切離されるまでウエハ吸着手段26はウエハ加工速
度に追従して移動される。
【0038】そしてスライスが終了してウエハ5aがイ
ンゴット5より切離されると、駆動源17により駆動軸
12が逆転されるため、ウエハ5aを吸着した第3アー
ム24は、往路と同じ軌跡を通って図9の(ニ)に示す
ようにウエハ受け渡し位置へ移動され、このウエハ受け
渡し位置でZ軸駆動手段によりZ軸方向へ前進されるた
め、第3アーム24のウエハ吸着手段26に吸着された
ウエハ5aは、カッタブレード4の円孔4aよりカッタ
ブレード4の前方へ突出され、この位置でスライシング
マシン側に設けられた図示しないウエハ搬出手段にウエ
ハ5aが受け渡されてスライシングマシンより回収され
る。
【0039】その後第1,第2,第3アーム20,2
2,24が元の位置へ復帰している間に、切断送り手段
によりインゴット5の中心がカッタボディ1の中心と一
致する位置まで復帰された後、再び先端がカッタブレー
ド4の円孔4a内に挿入され、次のスライス動作が開始
される。以下上記動作を繰返して、インゴット5よりウ
エハ5aをスライスするもので、単一の駆動源17を正
逆回転させるだけで、第3アーム24に設けられた吸着
手段26を直線的に移動させてウエハ5aの回収が行え
るようになる。
【0040】一方メンテナンスなどで主軸3よりチャッ
クボディ1を脱着する場合は、チャックボディ1を主軸
3に取付けている複数のボルト29を外してチャックボ
ディ1を脱着するが、チャックボディ1の取付け孔1a
の内径より、ウエハ受け渡し位置に収納された各アーム
20,22,24の外径が予め小さく設定されているた
め、これらアーム20,22,24を取外すことなくチ
ャックボディ1を脱着でき、これによってメンテナンス
などが容易に行えるようになる。
【0041】なお図10及び図11は、別の実施の形態
を示すもので、次にこれを説明すると、主軸3内に設け
られた中空な固定軸30の一端がチャックボディ1内に
突設されていて、この固定軸30の一端に支持板31が
水平に固着されていて、この支持板31の前面に上下方
向に離間して一対のガイドレール32が水平方向に布設
されており、これらガイドレール32間にスライダ33
がX軸方向へ移動自在に支承されている。
【0042】上記スライダ33にはラック34がガイド
レール32と平行するように設けられていて、このラッ
ク34に、上記固定軸30内に設けられた駆動軸35の
一端に固着されたピニオン36が噛合されている。上記
駆動軸35の他端には単一の駆動源(図示せず)が接続
されていて、この駆動源により駆動軸35を正逆回転さ
せることにより、スライダ33をX軸方向へ駆動できる
ようになっている。
【0043】そして上記スライダ33の一端には、ウエ
ハ吸着手段26を有するアーム24′が取付けられてい
て、スライダ33の移動に伴いウエハ吸着手段26が図
10の実線で示すウエハ回収位置と仮想線で示すウエハ
受け渡し位置の間で直線的に往復動されるようになって
いる。
【0044】次に上記構成されたウエハ回収装置の作用
を説明する。なおスライシングマシンによるインゴット
5のスライス動作は先に説明した実施の形態と同様なの
で、その説明は省略する。
【0045】インゴット5のスライス中はウエハ吸着手
段26はウエハ受け渡し位置に待機しており、ウエハ5
aのスライス終了直前になると、駆動源によりスライダ
33がX軸方向へ移動されて、アーム24′に設けられ
たウエハ吸着手段26がウエハ5aを吸着する。その後
駆動源17がインゴット5の移動速度に追従するよう同
期制御されるため、ウエハ吸着手段26はウエハ5aを
吸着したままインゴット5に追従して移動すると共に、
ウエハ5aのスライスが終了すると、駆動源17が逆転
されて、ウエハ吸着手段26がウエハ受け渡し位置まで
復帰され、この位置でスライシングマシン側に設けられ
たウエハ搬出装置(図示せず)にウエハ5aが受け渡さ
れて、スライシングマシンより回収される。以下上記動
作繰返すことにより、インゴット5よりスライスされた
ウエハ5aを回収するものである。
【0046】なお上記実施の形態のように、単一の駆動
源でスライダ33をX軸方向へ移動させて、スライダ3
3に取付けられたアーム24′のウエハ吸着手段26で
ウエハ5aを回収するようにすれば、ウエハ回収装置の
主要部分の構成が簡単に構成できる効果がある。
【0047】また上記何れの実施の形態も、ウエハ吸着
手段26がスライス終了直前のウエハ5aを吸着した
後、ウエハ加工速度とウエハ吸着手段26の移動速度が
同期するよう駆動源17を電気的に同期制御するように
したが、駆動源17と駆動軸12,35の間にクラッチ
手段を介在させて、このクラッチ手段をオン,オフ制御
することにより、ウエハ5aを吸着したウエハ吸着手段
26をインゴット5の移動に追従させるようにしてもよ
い。
【0048】すなわちウエハ吸着手段26がウエハ5a
を吸着したら、クラッチ手段をオフにして、ウエハ吸着
手段26の動きをフリーにすることにより、インゴット
5の移動にウエハ吸着手段26が追従するため、駆動源
17を電気的に同期制御することなく、インゴット5の
移動にウエハ吸着手段26を追従させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態になるスライシングマシ
ンにおけるウエハ回収装置を示す断面図である。
【図2】図1のA方向からの矢視図である。
【図3】図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】図1のC円内の拡大図である。
【図5】この発明の実施の形態になるスライシングマシ
ンにおけるウエハ回収装置の第1アーム部分の正面図で
ある。
【図6】この発明の実施の形態になるスライシングマシ
ンにおけるウエハ回収装置の第2アーム部分の正面図で
ある。
【図7】この発明の実施の形態になるスライシングマシ
ンにおけるウエハ回収装置の第3アーム部分の正面図で
ある。
【図8】この発明の実施の形態になるスライシングマシ
ンにおけるウエハ回収装置の作用説明図である。
【図9】(イ)ないし(ニ)はこの発明の実施の形態に
なるスライシングマシンにおけるウエハ回収装置の作用
説明図である。
【図10】この発明の別の実施の形態になるスライシン
グマシンにおけるウエハ回収装置の正面図である。
【図11】図10のD−D線に沿う断面図である。
【符号の説明】
1…チャックボディ、1a…取付け孔、3…主軸、4…
カッタブレード、5…インゴット、5a…ウエハ、12
…駆動軸、17…駆動源、20…第1アーム、22…第
2アーム、23…連動手段、23…第1ギヤ、23
…第2ギヤ、23…第3ギヤ、23…第4ギヤ、2
…第5ギヤ、23…第6ギヤ、24…第3アー
ム、26…ウエハ吸着手段、33…スライダ。

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 チャックボディ1を回転させながら、イ
    ンゴット5をスライス方向へ移動させて、上記チャック
    ボディ1に取付けられたカッタブレード4で上記インゴ
    ット5をスライスするようにしたスライシンクマシンに
    おいて、上記チャックボディ1内に収容され、かつ連動
    手段23により互に連動された複数のアーム20,2
    2,24と、上記アーム20,22,24を駆動して、
    ウエハ吸着手段26を有するアーム24を、ウエハ受け
    渡し位置とウエハ回収位置との間で往復動させる単一の
    駆動源17とを具備したことを特徴とするスライシング
    マシンにおけるウエハ回収装置。
  2. 【請求項2】 チャックボディ1を回転させながら、イ
    ンゴット5をスライス方向へ移動させて、上記チャック
    ボディ1に取付けられたカッタブレード4で上記インゴ
    ット5をスライスするようにしたスライシンクマシンに
    おいて、上記チャックボディ1内に収容され、かつ基端
    部が駆動軸12に固着された第1アーム20と、上記第
    1アーム20の先端に枢着された第2アーム22と、上
    記第2アーム22の先端に枢着され、かつスライスされ
    たウエハ5aを吸着するウエハ吸着手段26を有する第
    3アーム24と、上記第1ないし第3アーム20,2
    2,24の間を連動する連動手段23と、上記駆動軸1
    2に接続され、かつ第3アーム24を、ウエハ受け渡し
    位置とウエハ回収位置との間で往復動させる単一の駆動
    源17とを具備したことを特徴とするスライシングマシ
    ンにおけるウエハ回収装置。
  3. 【請求項3】 ウエハ吸着手段26がウエハ受け渡し位
    置とウエハ回収位置との間でほぼ直線的に往復動するよ
    う第1アーム20と第2アーム22及び第3アーム24
    の間を連動手段23により連動してなる請求項1または
    請求項2記載のスライシングマシンにおけるウエハ回収
    装置。
  4. 【請求項4】 連動手段23を固定軸13に設けられた
    第1ギヤ23と、第1,第2アーム20,22の枢着
    部に設けられた第3,第4ギヤ23,23と、第
    1,第3ギヤ23,23に噛合する第2ギヤ23
    と、第2,第3アーム22,24の枢着部に設けられた
    第6ギヤ23及び第4,第6ギヤ23,23に噛
    合する第5ギヤ23より構成してなる請求項1または
    請求項2記載のスライシングマシンにおけるウエハ回収
    装置。
  5. 【請求項5】 第1ないし第3アーム20,22,24
    をウエハ受け渡し位置において、前後方向へ進退自在と
    してなる請求項1または2記載のスライシングマシンに
    おけるウエハ回収装置。
  6. 【請求項6】 第1ないし第3アーム20,22,24
    の収納状態の外径を、チャックボディ1を主軸3へ取付
    ける取付け孔1aの内径より小さくしてなる請求項1ま
    たは2記載のスライシングマシンにおけるウエハ回収装
    置。
  7. 【請求項7】 チャックボディ1を回転させながら、イ
    ンゴット5をスライス方向へ移動させて、上記チャック
    ボディ1に取付けられたカッタブレード4で上記インゴ
    ット5をスライスするようにしたスライシンクマシンに
    おいて、回転中心と直交するX軸方向へ移動自在なスラ
    イダ33と、上記スライダ33に設けられ、かつスライ
    スされたウエハ5aを吸着するウエハ吸着手段26を有
    するアーム24′と、上記ウエハ吸着手段26をウエハ
    受け渡し位置とウエハ回収位置との間で往復動させる単
    一の駆動手段とを具備したことを特徴とするスライシン
    グマシンにおけるウエハ回収装置。
  8. 【請求項8】 インゴット5よりスライス終了直前のウ
    エハ5aをウエハ吸着手段26が吸着したら、インゴッ
    ト5の移動速度にウエハ吸着手段26の移動速度が同期
    するよう駆動源17を電気的に同期制御してなる請求項
    1または2または7記載のスライシングマシンにおける
    ウエハ回収装置。
  9. 【請求項9】 駆動軸12と駆動源17の間にクラッチ
    手段を設けてなる請求項1または2または7記載のスラ
    イシングマシンにおけるウエハ回収装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113172782A (zh) * 2021-05-17 2021-07-27 伍路旺 一种单片机圆晶切片装置

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