JPH0999654A - インク廃液からの染料回収方法及びバインダー樹脂回収方法並びにリサイクルインクリボン製造方法 - Google Patents
インク廃液からの染料回収方法及びバインダー樹脂回収方法並びにリサイクルインクリボン製造方法Info
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- JPH0999654A JPH0999654A JP7286554A JP28655495A JPH0999654A JP H0999654 A JPH0999654 A JP H0999654A JP 7286554 A JP7286554 A JP 7286554A JP 28655495 A JP28655495 A JP 28655495A JP H0999654 A JPH0999654 A JP H0999654A
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- Japan
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- binder resin
- dye
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 昇華熱転写記録方式において使用するインク
リボンを製造する際に生ずるインク廃液からリサイクル
可能な染料又はバインダー樹脂を回収する。 【解決手段】 染料とバインダー樹脂とを含有するイン
ク廃液を回収し、そのインク廃液を、不溶解物を除去し
た後に濃縮し、得られた濃縮物を、染料を溶解するがバ
インダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入してバ
インダー樹脂を沈殿させて分別し乾燥することによりバ
インダー樹脂を回収する。バインダー樹脂を分別した残
りの染料溶液を濃縮し乾燥することにより染料を回収す
る。
リボンを製造する際に生ずるインク廃液からリサイクル
可能な染料又はバインダー樹脂を回収する。 【解決手段】 染料とバインダー樹脂とを含有するイン
ク廃液を回収し、そのインク廃液を、不溶解物を除去し
た後に濃縮し、得られた濃縮物を、染料を溶解するがバ
インダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入してバ
インダー樹脂を沈殿させて分別し乾燥することによりバ
インダー樹脂を回収する。バインダー樹脂を分別した残
りの染料溶液を濃縮し乾燥することにより染料を回収す
る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱転写性インク層
を有するインクリボンの製造時に生ずるインク廃液から
染料及びバインダー樹脂を回収する方法、並びにそれら
を使用してリサイクルインクリボンを製造する方法に関
する。
を有するインクリボンの製造時に生ずるインク廃液から
染料及びバインダー樹脂を回収する方法、並びにそれら
を使用してリサイクルインクリボンを製造する方法に関
する。
【0002】
【従来の技術】昇華性又は熱拡散性の染料を使用したイ
ンクリボンと、染料受容性の印画紙とを重ね合わせ、そ
のインクリボンをサーマルヘッドなどにより画像情報、
文字情報に応じて加熱し、インクリボンから印画紙へ染
料を移行させて画像を形成する昇華熱転写記録方式が知
られている。この方式は、連続階調のフルカラー画像を
高品位で形成することができるので、ビデオ画像をハー
ドコピーする方法として注目されている。
ンクリボンと、染料受容性の印画紙とを重ね合わせ、そ
のインクリボンをサーマルヘッドなどにより画像情報、
文字情報に応じて加熱し、インクリボンから印画紙へ染
料を移行させて画像を形成する昇華熱転写記録方式が知
られている。この方式は、連続階調のフルカラー画像を
高品位で形成することができるので、ビデオ画像をハー
ドコピーする方法として注目されている。
【0003】このようなインクリボンは、ポリエステル
フィルムなどの基材上に、昇華性又は熱拡散性染料とバ
インダー樹脂とをトルエンやメチルエチルケトンなどの
溶媒中に溶解又は分散させたインク組成物を、グラビア
コーター等の塗工装置を用いて塗工し、更に乾燥させて
熱転写インク層を形成することにより製造されている。
フィルムなどの基材上に、昇華性又は熱拡散性染料とバ
インダー樹脂とをトルエンやメチルエチルケトンなどの
溶媒中に溶解又は分散させたインク組成物を、グラビア
コーター等の塗工装置を用いて塗工し、更に乾燥させて
熱転写インク層を形成することにより製造されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のよう
にインクリボンを製造する場合、グラビアコーター等の
塗工装置中のインクタンクやインク組成物の調製用ある
いは保存用タンクの内壁やデッドスペース内に残存する
インク組成物は、リサイクルされることもなくインク廃
液として廃棄処分されている。
にインクリボンを製造する場合、グラビアコーター等の
塗工装置中のインクタンクやインク組成物の調製用ある
いは保存用タンクの内壁やデッドスペース内に残存する
インク組成物は、リサイクルされることもなくインク廃
液として廃棄処分されている。
【0005】しかしながら、インク廃液中に含まれる染
料、中でも昇華熱転写記録方式に使用する染料には高価
なものが多く、従ってインク廃液中の染料は、インクリ
ボンの原材料のコストの中で大きな比重を占め、インク
リボンの製造コストを引き上げてしまうという問題があ
る。この場合、フルカラー対応のインクリボンにおいて
は、染料としてイエロー(Y)染料、マゼンタ(M)染
料、シアン(C)染料の3種類の染料、場合により更に
ブラック(K)染料を加えて4種類の染料が使用されて
おり、各色の染料を個別に回収し再利用できるようにす
ることが強く望まれている。
料、中でも昇華熱転写記録方式に使用する染料には高価
なものが多く、従ってインク廃液中の染料は、インクリ
ボンの原材料のコストの中で大きな比重を占め、インク
リボンの製造コストを引き上げてしまうという問題があ
る。この場合、フルカラー対応のインクリボンにおいて
は、染料としてイエロー(Y)染料、マゼンタ(M)染
料、シアン(C)染料の3種類の染料、場合により更に
ブラック(K)染料を加えて4種類の染料が使用されて
おり、各色の染料を個別に回収し再利用できるようにす
ることが強く望まれている。
【0006】また、インク廃液中に含まれるバインダー
樹脂のほとんどは非生分解性であるので、廃棄された場
合には地球環境に大きな悪影響を与えることが懸念され
ている。
樹脂のほとんどは非生分解性であるので、廃棄された場
合には地球環境に大きな悪影響を与えることが懸念され
ている。
【0007】本発明は、以上のような従来の技術の課題
を解決しようとするものであり、特に昇華熱転写記録方
式において使用するインクリボンを製造する際に生ずる
インク廃液をリサイクルするために、その中に含有され
ている染料又はバインダー樹脂を回収できるようにし、
更にそれらを用いてリサイクルインクリボンを製造する
ことを目的とする。
を解決しようとするものであり、特に昇華熱転写記録方
式において使用するインクリボンを製造する際に生ずる
インク廃液をリサイクルするために、その中に含有され
ている染料又はバインダー樹脂を回収できるようにし、
更にそれらを用いてリサイクルインクリボンを製造する
ことを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者は、回収したイ
ンク廃液から不溶解物を除去し、濃縮した後に、濃縮物
を特定の溶媒中に投入することにより、バインダー樹脂
を沈殿させ分別することにより回収でき、一方、その上
澄みを濃縮することにより染料を回収できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
ンク廃液から不溶解物を除去し、濃縮した後に、濃縮物
を特定の溶媒中に投入することにより、バインダー樹脂
を沈殿させ分別することにより回収でき、一方、その上
澄みを濃縮することにより染料を回収できることを見出
し、本発明を完成させるに至った。
【0009】即ち、本発明は、染料とバインダー樹脂と
を含有するインク廃液を回収し、そのインク廃液から不
溶解物を除去し、不溶解物を除去した後のインク廃液を
濃縮し、得られたインク廃液の濃縮物を、染料を溶解す
るがバインダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入
してバインダー樹脂を沈殿させ、それを分別し乾燥する
ことによりバインダー樹脂を回収することを特徴とする
インク廃液からのバインダー樹脂回収方法を提供する。
を含有するインク廃液を回収し、そのインク廃液から不
溶解物を除去し、不溶解物を除去した後のインク廃液を
濃縮し、得られたインク廃液の濃縮物を、染料を溶解す
るがバインダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入
してバインダー樹脂を沈殿させ、それを分別し乾燥する
ことによりバインダー樹脂を回収することを特徴とする
インク廃液からのバインダー樹脂回収方法を提供する。
【0010】また、本発明は、染料とバインダー樹脂と
を含有するインク廃液を回収し、そのインク廃液から不
溶解物を除去し、不溶解物を除去した後のインク廃液を
濃縮し、得られたインク廃液の濃縮物を、染料を溶解す
るがバインダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入
してバインダー樹脂を沈殿させて除去し、バインダー樹
脂が除去された後の溶液を濃縮し乾燥することにより染
料を回収することを特徴とするインク廃液からの染料回
収方法を提供する。
を含有するインク廃液を回収し、そのインク廃液から不
溶解物を除去し、不溶解物を除去した後のインク廃液を
濃縮し、得られたインク廃液の濃縮物を、染料を溶解す
るがバインダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入
してバインダー樹脂を沈殿させて除去し、バインダー樹
脂が除去された後の溶液を濃縮し乾燥することにより染
料を回収することを特徴とするインク廃液からの染料回
収方法を提供する。
【0011】更に、本発明は、以上の方法により回収さ
れたバインダー樹脂と染料とを、インク用溶媒中に均一
に分散または溶解させることによりインク組成物を調製
し、そのインク組成物をインクリボン用基材上に塗布し
乾燥して熱転写インク層を形成することを特徴とするリ
サイクルインクリボン製造方法を提供する。
れたバインダー樹脂と染料とを、インク用溶媒中に均一
に分散または溶解させることによりインク組成物を調製
し、そのインク組成物をインクリボン用基材上に塗布し
乾燥して熱転写インク層を形成することを特徴とするリ
サイクルインクリボン製造方法を提供する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明のバインダー樹脂回
収方法から詳細に説明する。
収方法から詳細に説明する。
【0013】バインダー樹脂回収方法においては、ま
ず、染料とバインダー樹脂とを含有するインク廃液を回
収する。ここで、インク廃液としては、一般にインクリ
ボン製造工場内のインク塗布装置のインクタンクやイン
ク組成物調製用タンクもしくは保存用インクタンク等の
内壁やデッドスペースに残留しているインク組成物、余
剰インク組成物、もしくはこれらの装置やインクタンク
を溶剤等で洗浄した際に生ずる洗浄液を挙げることがで
きる。この場合、インク組成物の色種に応じて分別回収
すると、染料回収効率を向上させることができるので好
ましい。
ず、染料とバインダー樹脂とを含有するインク廃液を回
収する。ここで、インク廃液としては、一般にインクリ
ボン製造工場内のインク塗布装置のインクタンクやイン
ク組成物調製用タンクもしくは保存用インクタンク等の
内壁やデッドスペースに残留しているインク組成物、余
剰インク組成物、もしくはこれらの装置やインクタンク
を溶剤等で洗浄した際に生ずる洗浄液を挙げることがで
きる。この場合、インク組成物の色種に応じて分別回収
すると、染料回収効率を向上させることができるので好
ましい。
【0014】ここで、染料としては、公知の昇華性又は
熱拡散染料、特に分散染料を挙げることができる。ま
た、油溶性染料、反応分散染料、ロイコ染料、塩基性染
料、カチオン染料等も挙げることができる。これらの染
料は、印画時の感度、転写画像の耐候性、色相等に応じ
て、適宜単独もしくは組み合わせて使用することがで
き、具体的にはジアリルメタン系、トリアリルメタン
系、チアゾール系、メチン系、アゾメチン系、キサンチ
ン系、オキサジン系、チアジン系、アジン系、アクリジ
ン系、アゾ系、スピロジピラン系、インドリノスピロピ
ラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、アント
ラキノン系、インドアニリン系、シアノスチリル系、イ
ミダゾール系、キノフタロン系等の染料を挙げることが
できる。
熱拡散染料、特に分散染料を挙げることができる。ま
た、油溶性染料、反応分散染料、ロイコ染料、塩基性染
料、カチオン染料等も挙げることができる。これらの染
料は、印画時の感度、転写画像の耐候性、色相等に応じ
て、適宜単独もしくは組み合わせて使用することがで
き、具体的にはジアリルメタン系、トリアリルメタン
系、チアゾール系、メチン系、アゾメチン系、キサンチ
ン系、オキサジン系、チアジン系、アジン系、アクリジ
ン系、アゾ系、スピロジピラン系、インドリノスピロピ
ラン系、フルオラン系、ローダミンラクタム系、アント
ラキノン系、インドアニリン系、シアノスチリル系、イ
ミダゾール系、キノフタロン系等の染料を挙げることが
できる。
【0015】また、バインダー樹脂としては、公知のバ
インダー樹脂、例えばポリビニルアセタール樹脂、ポリ
エステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカ
ーボネート樹脂、セルロース誘導体、アクリル樹脂等を
挙げることができ、これらは単独もしくは組み合わせて
適宜使用することができる。
インダー樹脂、例えばポリビニルアセタール樹脂、ポリ
エステル樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体、ポリカ
ーボネート樹脂、セルロース誘導体、アクリル樹脂等を
挙げることができ、これらは単独もしくは組み合わせて
適宜使用することができる。
【0016】次に、回収したインク廃液の不溶解物を除
去する。これは、回収したインク廃液にはゴミや不純物
などの不溶解物が混入しており、これらを除去しなけれ
ばリサイクルできないためである。ここで、不溶解物を
除去する具体的手法としては特に制限はなく、公知の物
理的手法や化学的手法、例えば、フィルタリング、再沈
殿、洗浄、クロマト分離、昇華精製、再結晶等の方法を
採用することができる。
去する。これは、回収したインク廃液にはゴミや不純物
などの不溶解物が混入しており、これらを除去しなけれ
ばリサイクルできないためである。ここで、不溶解物を
除去する具体的手法としては特に制限はなく、公知の物
理的手法や化学的手法、例えば、フィルタリング、再沈
殿、洗浄、クロマト分離、昇華精製、再結晶等の方法を
採用することができる。
【0017】次に、不溶解物を除去した後のインク廃液
を濃縮する。これは、インク廃液中の固形分の濃度を高
めてバインダー樹脂と染料との分離を容易化するためで
ある。この点については後述する。
を濃縮する。これは、インク廃液中の固形分の濃度を高
めてバインダー樹脂と染料との分離を容易化するためで
ある。この点については後述する。
【0018】なお、インク廃液を濃縮する具体的手法と
しては、公知の物理的手法や化学的手法、例えば、溶媒
の減圧エバポレーション法などを挙げることができる。
しては、公知の物理的手法や化学的手法、例えば、溶媒
の減圧エバポレーション法などを挙げることができる。
【0019】次に、インク廃液の濃縮物を、染料を溶解
するがバインダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投
入する。これにより、染料を沈殿させずにバインダー樹
脂だけを沈殿させて分別することができる。この場合に
使用する溶媒としては、一般に飽和炭化水素系溶剤、例
えばn−ヘキサンを挙げることができる。また、分別す
る手法としては、デカンテーション、減圧濾過、遠心分
離などの公知の手法を挙げることができる。
するがバインダー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投
入する。これにより、染料を沈殿させずにバインダー樹
脂だけを沈殿させて分別することができる。この場合に
使用する溶媒としては、一般に飽和炭化水素系溶剤、例
えばn−ヘキサンを挙げることができる。また、分別す
る手法としては、デカンテーション、減圧濾過、遠心分
離などの公知の手法を挙げることができる。
【0020】なお、分別したバインダー樹脂が染料で着
色している場合には、バインダー樹脂を少量の溶媒に溶
解させ、その溶液を染料を溶解するがバインダー樹脂を
実質的に溶解しない溶媒中に再度投入してバインダー樹
脂を沈殿させればよい。
色している場合には、バインダー樹脂を少量の溶媒に溶
解させ、その溶液を染料を溶解するがバインダー樹脂を
実質的に溶解しない溶媒中に再度投入してバインダー樹
脂を沈殿させればよい。
【0021】最後に、分別したバインダー樹脂を公知の
手法により乾燥することにより、リサイクル可能なバイ
ンダー樹脂を回収することができる。
手法により乾燥することにより、リサイクル可能なバイ
ンダー樹脂を回収することができる。
【0022】次に、本発明の染料回収方法を説明する。
【0023】この染料回収方法においては、まず、染料
とバインダー樹脂とを含有するインク廃液を回収し、次
に回収したインク廃液から不溶解物を除去し、不溶解物
を除去した後のインク廃液を濃縮し、次に、その濃縮物
を、染料を溶解するがバインダー樹脂を実質的に溶解し
ない溶媒中に投入しバインダー樹脂を沈殿させる。ここ
までは、前述のバインダー樹脂回収方法の場合と同様で
ある。これにより、バインダー樹脂が沈殿した染料溶液
が得られる。
とバインダー樹脂とを含有するインク廃液を回収し、次
に回収したインク廃液から不溶解物を除去し、不溶解物
を除去した後のインク廃液を濃縮し、次に、その濃縮物
を、染料を溶解するがバインダー樹脂を実質的に溶解し
ない溶媒中に投入しバインダー樹脂を沈殿させる。ここ
までは、前述のバインダー樹脂回収方法の場合と同様で
ある。これにより、バインダー樹脂が沈殿した染料溶液
が得られる。
【0024】次に、染料溶液から沈殿したバインダー樹
脂を除去し、そして得られた染料溶液を濃縮し乾燥す
る。これによりリサイクル可能な染料を回収することが
できる。ここで、バインダー樹脂を除去する手法として
は、デカンテーション、減圧濾過、遠心分離などの公知
の手法を挙げることができる。染料溶液を濃縮する方法
や乾燥する方法も公知の方法を利用することができる。
脂を除去し、そして得られた染料溶液を濃縮し乾燥す
る。これによりリサイクル可能な染料を回収することが
できる。ここで、バインダー樹脂を除去する手法として
は、デカンテーション、減圧濾過、遠心分離などの公知
の手法を挙げることができる。染料溶液を濃縮する方法
や乾燥する方法も公知の方法を利用することができる。
【0025】以上説明した本発明の方法により回収した
染料とバインダー樹脂とは、種々の目的に使用すること
ができるが、リサイクルインクリボンを製造する際に使
用するインク組成物調製用の原料として好ましく使用す
ることができる。以下にリサイクルインクリボンの製造
方法を説明する。
染料とバインダー樹脂とは、種々の目的に使用すること
ができるが、リサイクルインクリボンを製造する際に使
用するインク組成物調製用の原料として好ましく使用す
ることができる。以下にリサイクルインクリボンの製造
方法を説明する。
【0026】まず、これらのバインダー樹脂と染料と
を、インク用の溶媒中に均一に分散または溶解させるこ
とによりインク組成物を調製する。ここで、インク組成
物の調製は常法により行うことができる。
を、インク用の溶媒中に均一に分散または溶解させるこ
とによりインク組成物を調製する。ここで、インク組成
物の調製は常法により行うことができる。
【0027】なお、染料とバインダー樹脂としては、本
発明のバインダー樹脂回収方法において先に説明したも
のと同様のものを使用することができる。また、インク
組成物中の染料のバインダー樹脂に対する重量比(染料
/バインダー樹脂)は、染料の比率が少なすぎると転写
画像の濃度が低くなり、染料の比率が高すぎるとインク
リボンの保存性が低下するので、好ましくは0.3〜
3.0、より好ましくは0.6〜2.5とする。
発明のバインダー樹脂回収方法において先に説明したも
のと同様のものを使用することができる。また、インク
組成物中の染料のバインダー樹脂に対する重量比(染料
/バインダー樹脂)は、染料の比率が少なすぎると転写
画像の濃度が低くなり、染料の比率が高すぎるとインク
リボンの保存性が低下するので、好ましくは0.3〜
3.0、より好ましくは0.6〜2.5とする。
【0028】また、インク用溶剤としては、染料及びバ
インダー樹脂の種類に応じて適宜決定することができ、
例えばトルエン、メチルエチルケトンなどを使用するこ
とができる。その使用量は、インク組成物の安定性や塗
工特性等を考慮して適宜決定することができる。
インダー樹脂の種類に応じて適宜決定することができ、
例えばトルエン、メチルエチルケトンなどを使用するこ
とができる。その使用量は、インク組成物の安定性や塗
工特性等を考慮して適宜決定することができる。
【0029】なお、インク組成物には、通常添加される
公知の添加剤を適宜添加することができる。例えば、ポ
リイソシアネート等の架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、離型剤、無機フィラー等を添加することが
できる。
公知の添加剤を適宜添加することができる。例えば、ポ
リイソシアネート等の架橋剤、酸化防止剤、紫外線吸収
剤、可塑剤、離型剤、無機フィラー等を添加することが
できる。
【0030】次に、調製されたインク組成物をインクリ
ボン用基材上に塗布し乾燥して熱転写インク層を形成す
ることによりリサイクルインクリボンが得られる。こう
してインク廃液のリサイクルが可能となる。
ボン用基材上に塗布し乾燥して熱転写インク層を形成す
ることによりリサイクルインクリボンが得られる。こう
してインク廃液のリサイクルが可能となる。
【0031】ここで、インク組成物の塗布又は乾燥に
は、公知の塗布装置又は乾燥装置を使用することができ
る。例えば、塗布装置としてはグラビアコーターを使用
することができ、塗布厚、塗布速度などの塗布条件も適
宜決定することができる。また、乾燥装置も熱風乾燥装
置を使用することができ、乾燥温度、乾燥時間などの乾
燥条件も適宜決定することができる。
は、公知の塗布装置又は乾燥装置を使用することができ
る。例えば、塗布装置としてはグラビアコーターを使用
することができ、塗布厚、塗布速度などの塗布条件も適
宜決定することができる。また、乾燥装置も熱風乾燥装
置を使用することができ、乾燥温度、乾燥時間などの乾
燥条件も適宜決定することができる。
【0032】なお、インクリボン用基材としては、イン
クリボンの基材として従来より用いられているものの中
から適宜選択して使用することができる。例えば、ポリ
エステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルフ
ォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、アラミドフィルム、ポリエーテルフィル
ム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリバルパ
ン酸フィルムなどのプラスチックフィルムやコンデンサ
ーペーパー等の紙を使用することができる。インクリボ
ン用基材の厚みには特に制限はないが、通常1〜50μ
m、好ましくは2〜10μmとする。
クリボンの基材として従来より用いられているものの中
から適宜選択して使用することができる。例えば、ポリ
エステルフィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルフ
ォンフィルム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコ
ールフィルム、アラミドフィルム、ポリエーテルフィル
ム、ポリエーテルエーテルケトンフィルム、ポリバルパ
ン酸フィルムなどのプラスチックフィルムやコンデンサ
ーペーパー等の紙を使用することができる。インクリボ
ン用基材の厚みには特に制限はないが、通常1〜50μ
m、好ましくは2〜10μmとする。
【0033】本発明のリサイクルインクリボン製造方法
においては、必要に応じて、熱転写インク層を形成した
後もしくは前に、インクリボン用基剤の裏面に耐熱滑性
層を形成することが好ましい。このような耐熱滑性層
は、一般的には、耐熱滑性層用バインダー樹脂、無機フ
ィラー、架橋剤、離型剤などの成分を溶剤に溶解もしく
は分散させた液状組成物を基材裏面上に塗布し乾燥する
ことにより形成することができる。
においては、必要に応じて、熱転写インク層を形成した
後もしくは前に、インクリボン用基剤の裏面に耐熱滑性
層を形成することが好ましい。このような耐熱滑性層
は、一般的には、耐熱滑性層用バインダー樹脂、無機フ
ィラー、架橋剤、離型剤などの成分を溶剤に溶解もしく
は分散させた液状組成物を基材裏面上に塗布し乾燥する
ことにより形成することができる。
【0034】なお、耐熱滑性層用バインダー樹脂として
は、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート樹脂、セ
ルロース誘導体、アクリル樹脂等を単独もしくは組み合
わせて使用することができる。フィラーとしては、酸化
チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、
微粉末シリカ等を用いることができる。離型剤として
は、ポリエチレンワックス、テフロンパウダー等の固体
ワックス類、フッ素系、リン酸エステル系の界面活性
剤、シリコーンオイル、高融点シリコーンワックス等を
使用することができる。架橋剤としては、エポキシ系硬
化剤、イソシアネート系硬化剤等を使用することができ
る。
は、ポリビニルアセタール樹脂、ポリエステル樹脂、エ
チレン酢酸ビニル共重合体、ポリカーボネート樹脂、セ
ルロース誘導体、アクリル樹脂等を単独もしくは組み合
わせて使用することができる。フィラーとしては、酸化
チタン、酸化亜鉛、カオリンクレー、炭酸カルシウム、
微粉末シリカ等を用いることができる。離型剤として
は、ポリエチレンワックス、テフロンパウダー等の固体
ワックス類、フッ素系、リン酸エステル系の界面活性
剤、シリコーンオイル、高融点シリコーンワックス等を
使用することができる。架橋剤としては、エポキシ系硬
化剤、イソシアネート系硬化剤等を使用することができ
る。
【0035】以上、説明したように、本発明のバインダ
ー樹脂回収方法及び染料回収方法により、インク廃液か
らリサイクル可能なバインダー樹脂及び染料を回収する
ことができる。そして、それらを使用してリサイクルイ
ンクリボンを製造することができ、インク廃液のリサイ
クルが可能となっている。
ー樹脂回収方法及び染料回収方法により、インク廃液か
らリサイクル可能なバインダー樹脂及び染料を回収する
ことができる。そして、それらを使用してリサイクルイ
ンクリボンを製造することができ、インク廃液のリサイ
クルが可能となっている。
【0036】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
る。
る。
【0037】実施例1 (新品インクリボンの作製)まず、新品のバインダー樹
脂(電気化学(株)製ブチラール樹脂6000AS)と
新品の染料{イエロー(Y)染料(フォロンイエロー,
サンドス社)、マゼンタ(M)染料(M1染料(フォロ
ンレッド,サンドス社)とM2染料(ESC451,住
友化学社製)との1:1(重量比)混合染料)、シアン
(C)染料(フォロンブルー,サンドス社)}とを使用
して3色(Y,M,C)のインクリボンを以下のように
作製した。
脂(電気化学(株)製ブチラール樹脂6000AS)と
新品の染料{イエロー(Y)染料(フォロンイエロー,
サンドス社)、マゼンタ(M)染料(M1染料(フォロ
ンレッド,サンドス社)とM2染料(ESC451,住
友化学社製)との1:1(重量比)混合染料)、シアン
(C)染料(フォロンブルー,サンドス社)}とを使用
して3色(Y,M,C)のインクリボンを以下のように
作製した。
【0038】まず、染料及びバインダー樹脂(重量比
1:1)を、トルエン/2−ブタノン混合溶液(重量比
1:1)に固形分が8%となるように溶解し混合するこ
とにより3色のインク組成物を調製した。
1:1)を、トルエン/2−ブタノン混合溶液(重量比
1:1)に固形分が8%となるように溶解し混合するこ
とにより3色のインク組成物を調製した。
【0039】次に、これらのインク組成物をそれぞれ、
6μm厚のポリエステルフィルム上に、乾燥厚で2μm
となるようにグラビアコーターで塗布し、120℃の温
風で乾燥してインク層を形成することにより3色(Y,
M,C)のインクリボンを製造した。
6μm厚のポリエステルフィルム上に、乾燥厚で2μm
となるようにグラビアコーターで塗布し、120℃の温
風で乾燥してインク層を形成することにより3色(Y,
M,C)のインクリボンを製造した。
【0040】(インク廃液の回収)次に、グラビアコー
ターのインク溜めとインク溶解装置の溶解タンクとに残
留していたインク廃液を、色(Y、M、C)毎に回収容
器に回収した。更に、グラビアコーターの版やスキー
ジ、あるいは溶解装置のタンク内壁に付着したインク組
成物をやはり色(Y、M、C)毎にトルエン/2−ブタ
ノン(1/1容量比)で洗浄し、その洗浄廃液を回収容
器に追加した。
ターのインク溜めとインク溶解装置の溶解タンクとに残
留していたインク廃液を、色(Y、M、C)毎に回収容
器に回収した。更に、グラビアコーターの版やスキー
ジ、あるいは溶解装置のタンク内壁に付着したインク組
成物をやはり色(Y、M、C)毎にトルエン/2−ブタ
ノン(1/1容量比)で洗浄し、その洗浄廃液を回収容
器に追加した。
【0041】(バインダー樹脂の回収)次に、回収した
各インク廃液を5μmのフィルターを通過させ、その後
に加熱脱気することにより過剰の溶剤成分を除去し濃縮
した。
各インク廃液を5μmのフィルターを通過させ、その後
に加熱脱気することにより過剰の溶剤成分を除去し濃縮
した。
【0042】次に、得られた濃縮液を過剰のn−ヘキサ
ン中に撹拌しながら投入することによりバインダー樹脂
を沈殿させた。そしてバインダー樹脂を再沈殿法により
分別した。
ン中に撹拌しながら投入することによりバインダー樹脂
を沈殿させた。そしてバインダー樹脂を再沈殿法により
分別した。
【0043】分別したバインダー樹脂は染料により着色
しているので、その着色を除去するために再度2−ブタ
ノン中に溶解させ、その溶液を再び過剰のn−ヘキサン
中に撹拌しながら投入してバインダー樹脂を再沈殿させ
た。この過程を3度繰り返すことによりバインダー樹脂
の着色を除去した。
しているので、その着色を除去するために再度2−ブタ
ノン中に溶解させ、その溶液を再び過剰のn−ヘキサン
中に撹拌しながら投入してバインダー樹脂を再沈殿させ
た。この過程を3度繰り返すことによりバインダー樹脂
の着色を除去した。
【0044】着色が除かれたバインダー樹脂が沈殿して
いるn−ヘキサン溶液から、バインダー樹脂を再沈殿法
により分別し、120℃で真空乾燥することによりバイ
ンダー樹脂を回収した。
いるn−ヘキサン溶液から、バインダー樹脂を再沈殿法
により分別し、120℃で真空乾燥することによりバイ
ンダー樹脂を回収した。
【0045】この回収バインダー樹脂をGPC法で分子
量を測定したところ、新品のバインダー樹脂とほぼ同じ
分子量を示した。
量を測定したところ、新品のバインダー樹脂とほぼ同じ
分子量を示した。
【0046】(染料の回収)一方、バインダー樹脂を分
別した残りのn−ヘキサン溶液に染料以外の不純物の混
入の程度をカラムクロマトグラフにより調べたところ、
不純物の混入は確認できなかった。
別した残りのn−ヘキサン溶液に染料以外の不純物の混
入の程度をカラムクロマトグラフにより調べたところ、
不純物の混入は確認できなかった。
【0047】次に、各色のn−ヘキサン溶液から溶剤を
蒸発させつつ、染料を再結晶させることにより染料を精
製回収した。なお、これらの回収染料を、液体クロマト
グラフにより分析した結果、Y染料及びC染料に関して
はインクリボン作製に用いた新品染料と同等のものが得
られていることが確認できた。また、回収M染料中のフ
ォロンレッドとESC451との比率は初期の組成と同
じ1:1であることがわかった。
蒸発させつつ、染料を再結晶させることにより染料を精
製回収した。なお、これらの回収染料を、液体クロマト
グラフにより分析した結果、Y染料及びC染料に関して
はインクリボン作製に用いた新品染料と同等のものが得
られていることが確認できた。また、回収M染料中のフ
ォロンレッドとESC451との比率は初期の組成と同
じ1:1であることがわかった。
【0048】実施例2〜10 実施例1で回収した回収染料及び回収バインダー樹脂を
表1の配合で用いてY、M、Cの各インク組成物を調製
し、それを用いて実施例1と同様にリサイクルインクリ
ボンを作製した。
表1の配合で用いてY、M、Cの各インク組成物を調製
し、それを用いて実施例1と同様にリサイクルインクリ
ボンを作製した。
【0049】
【表1】 実 施 例 2 3 4 5 6 7 8 9 10 樹脂ハ゛インタ゛ー 新品 75 50 25 0 0 0 0 0 0 回収 25 50 75 100 100 100 100 100 100 Y染料 新品Y 100 100 100 100 − 10 30 50 70 回収Y − − − − 100 90 70 50 30 M染料 新品M1 50 50 50 50 − 5 15 25 35 新品M2 50 50 50 50 − 5 15 25 35 回収M − − − − 100 90 70 50 30 C染料 新品C 100 100 100 100 100 10 30 50 70 回収C − − − − − 90 70 50 30 このように作られた各色のリサイクルインクリボンと実
施例1で作製された各色の新品インクリボン(参考例)
とを、市販のビデオプリンター(UP−D7000、ソ
ニー社製)により市販の印画紙(UPC−7010、ソ
ニー社製)に各色のステップ印画を行った。
施例1で作製された各色の新品インクリボン(参考例)
とを、市販のビデオプリンター(UP−D7000、ソ
ニー社製)により市販の印画紙(UPC−7010、ソ
ニー社製)に各色のステップ印画を行った。
【0050】得られた画像のガンマ特性(感度)及び色
ズレを以下に説明するように評価した。
ズレを以下に説明するように評価した。
【0051】(ガンマ特性)得られたステップ画像をマ
クベス濃度計を用いて、光学濃度(OD)を測定した。
新品インクリボンから得た画像を基準画像とし、その基
準画像の光学濃度が0.1、0.5、1.2となる条件
と同じ条件で得られたリサイクルインクリボン画像との
濃度差(ΔOD)を求めた。得られた結果を図1に示
す。
クベス濃度計を用いて、光学濃度(OD)を測定した。
新品インクリボンから得た画像を基準画像とし、その基
準画像の光学濃度が0.1、0.5、1.2となる条件
と同じ条件で得られたリサイクルインクリボン画像との
濃度差(ΔOD)を求めた。得られた結果を図1に示
す。
【0052】実用的には濃度差が±0.05の範囲であ
ることが望まれるが、実施例2〜10のリサイクルイン
クリボンから得られた画像は、すべてその範囲内であ
り、実用上問題のないものであった。なお、図1には、
実施例2、3、6〜10のリサイクルリボンから得られ
た画像についてのデータを示す。
ることが望まれるが、実施例2〜10のリサイクルイン
クリボンから得られた画像は、すべてその範囲内であ
り、実用上問題のないものであった。なお、図1には、
実施例2、3、6〜10のリサイクルリボンから得られ
た画像についてのデータを示す。
【0053】(色ズレ)新品インクリボンから得た画像
を基準画像とし、その基準画像の光学濃度が1となる条
件と同じ条件で得られたリサイクルインクリボン画像に
ついて、それぞれグレタグ社製色差計を用いて色ズレΔ
Eを測定した。得られた結果を図2に示す。
を基準画像とし、その基準画像の光学濃度が1となる条
件と同じ条件で得られたリサイクルインクリボン画像に
ついて、それぞれグレタグ社製色差計を用いて色ズレΔ
Eを測定した。得られた結果を図2に示す。
【0054】実用的にはΔEが5以下、好ましくは3以
下であることが望まれるが、実施例2〜10のリサイク
ルインクリボンから得られた画像は、図2からわかるよ
うにすべてその範囲内であり、実用上問題のないもので
あった。
下であることが望まれるが、実施例2〜10のリサイク
ルインクリボンから得られた画像は、図2からわかるよ
うにすべてその範囲内であり、実用上問題のないもので
あった。
【0055】
【発明の効果】本発明によれば、特に昇華熱転写記録方
式において使用するインクリボンを製造する際に生ずる
インク廃液から染料又はバインダー樹脂を回収でき、更
にそれらからリサイクルインクリボンを製造することが
できる。
式において使用するインクリボンを製造する際に生ずる
インク廃液から染料又はバインダー樹脂を回収でき、更
にそれらからリサイクルインクリボンを製造することが
できる。
【図1】実施例のリサイクルインクリボンから得られた
画像のガンマ特性説明図である。
画像のガンマ特性説明図である。
【図2】実施例のリサイクルインクリボンから得られた
画像の色ズレ説明図である。
画像の色ズレ説明図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 久源 良明 東京都品川区北品川6丁目7番35号 ソニ ー株式会社内
Claims (3)
- 【請求項1】 染料とバインダー樹脂とを含有するイン
ク廃液を回収し、そのインク廃液から不溶解物を除去
し、不溶解物を除去した後のインク廃液を濃縮し、得ら
れたインク廃液の濃縮物を、染料を溶解するがバインダ
ー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入してバインダ
ー樹脂を沈殿させ、それを分別し乾燥することによりバ
インダー樹脂を回収することを特徴とするインク廃液か
らのバインダー樹脂回収方法。 - 【請求項2】 染料とバインダー樹脂とを含有するイン
ク廃液を回収し、そのインク廃液から不溶解物を除去
し、不溶解物を除去した後のインク廃液を濃縮し、得ら
れたインク廃液の濃縮物を、染料を溶解するがバインダ
ー樹脂を実質的に溶解しない溶媒中に投入してバインダ
ー樹脂を沈殿させて除去し、バインダー樹脂を除去した
後の溶液を濃縮し乾燥することにより染料を回収するこ
とを特徴とするインク廃液からの染料回収方法。 - 【請求項3】 請求項1記載の方法により回収されたバ
インダー樹脂と、請求項2記載の方法により回収された
染料とをインク用溶媒中に均一に分散または溶解させる
ことによりインク組成物を調製し、そのインク組成物を
インクリボン用基材上に塗布し乾燥して熱転写インク層
を形成することを特徴とするリサイクルインクリボン製
造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7286554A JPH0999654A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | インク廃液からの染料回収方法及びバインダー樹脂回収方法並びにリサイクルインクリボン製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7286554A JPH0999654A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | インク廃液からの染料回収方法及びバインダー樹脂回収方法並びにリサイクルインクリボン製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0999654A true JPH0999654A (ja) | 1997-04-15 |
Family
ID=17705921
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7286554A Pending JPH0999654A (ja) | 1995-10-05 | 1995-10-05 | インク廃液からの染料回収方法及びバインダー樹脂回収方法並びにリサイクルインクリボン製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0999654A (ja) |
-
1995
- 1995-10-05 JP JP7286554A patent/JPH0999654A/ja active Pending
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