JP2001162954A - サーマルカラープルーフのためのピンク染料 - Google Patents

サーマルカラープルーフのためのピンク染料

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JP2001162954A JP2000312827A JP2000312827A JP2001162954A JP 2001162954 A JP2001162954 A JP 2001162954A JP 2000312827 A JP2000312827 A JP 2000312827A JP 2000312827 A JP2000312827 A JP 2000312827A JP 2001162954 A JP2001162954 A JP 2001162954A
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エー.ハリス マーク
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明の目的は、ピンク顔料印刷インクと整
合する、カラープルーフのためのピンク染料を提供する
ことである。 【解決手段】 高分子バインダー中に分散された、下式 【化1】 を有するピンク染料を含む染料層を担持している支持体
を含んでなる感熱染料転写のためのピンク染料供与体要
素。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷機から得られ
る印刷カラー画像の色相を正確に表すカラープルーフを
得るのに使用される感熱染料転写像形成のためのピンク
染料の使用に関する。
【0002】
【従来の技術】インク−オン−ペーパー(ink-on-paper)
印刷による連続階調(写真)画像の外観に近付けるため
に、商業的な印刷産業は、ハーフトーン印刷として知ら
れる方法に依っている。ハーフトーン印刷においては、
写真印刷において行われているように色濃度を連続的に
変化させる代わりに、同じ色濃度であるけれども、サイ
ズを変化させたドットまたは面のパターンを印刷するこ
とによって色濃度階調を生じさせる。
【0003】印刷機を運転する前にカラープルーフ画像
を得ることには重要な商業的必要性がある。カラープル
ーフが印刷機で得られるプリントの少なくともディテー
ルおよび色調スケールを正確に表していることが望まし
い。多くの場合、カラープルーフが印刷機で得られるプ
リントの画質およびハーフトーンパターンを正確に表し
ていることもまた望ましい。インクで印刷されたフルカ
ラー写真を生じさせるのに必要な一連の操作において、
最終的な3種以上の印刷版または印刷シリンダーを製造
するための色分解データの精度をチェックするのにもプ
ルーフが必要とされる。伝統的に、このような色分解プ
ルーフは、最終的なフルカラー写真ができあがる前に多
くの露光工程および処理工程を必要とするハロゲン化銀
写真の高コントラスト平版システムまたは非ハロゲン化
銀感光性システムを必要としてきた。
【0004】印刷産業において使用されている着色剤は
不溶性の顔料である。それらの顔料特性のために、印刷
インクの分光光度曲線が、深色側または浅色側のいずれ
かにおいて著しく急になっていることが多い。このこと
は、顔料に対立するものとして染料が使用されているカ
ラープルーフシステムにおいて問題を起こすことがあ
る。単一の染料を使用して所定のインクの色相と整合さ
せるのは非常に困難である。
【0005】米国特許第 5,126,760号明細書には、染料
受容要素上に元々の画像の直接ディジタル式ハーフトー
ンカラープルーフを生じさせるための方法が記載されて
いる。次に、このプルーフを使用して、印刷機から得ら
れる印刷カラー画像を表すことができる。この明細書に
記載されている方法は、 a)元々の画像の形状および色スケールを表す電気信号
の組を発生させること、 b)染料層および赤外吸収材料を担持している支持体を
含んでなる染料供与体要素を、高分子染料画像受容層を
担持している支持体を含んでなる第1染料受容要素と接
触させること、 c)上記信号を使用して、上記染料供与体要素を、ダイ
オードレーザーによって像様加熱し、それにより、染料
画像を上記第1染料受容要素に転写させること、並びに d)上記染料画像を、印刷カラー画像と同じ基材を有す
る第2染料画像受容要素に再転写させること、を含む。
【0006】上記方法においては、多数の染料供与体を
使用して、上記プルーフにおいて全範囲の色を得る。例
えば、フルカラープルーフについては、シアン、マゼン
タ、イエローおよびブラックの、4種の色が使用される
のが普通である。
【0007】上記方法を使用することにより、染料を揮
発させるためのダイオードレーザーを用いて赤外吸収材
料を含有している染料供与体を加熱することによって、
画像染料を転写させる。このダイオードレーザー光線
は、元々の画像の形状および色を表す信号の組によって
変調されるので、染料は、染料受容層上の、元々の画像
を再現するのに必要とされる領域においてのみ加熱され
て揮発する。
【0008】同様に、米国特許第 4,923,846号明細書に
記載されているように、ダイオードレーザーの代わりに
サーマルヘッドを使用することによって感熱転写プルー
フを生じさせることもできる。一般的に利用可能なサー
マルヘッドは、十分な解像度のハーフトーン画像を生じ
させることはできないけれども、多くの場合に満足でき
るものである高品質連続階調プルーフ画像を生成するこ
とができる。米国特許第 4,923,846号明細書にも、感熱
像形成プルーフシステムにおいて使用するための染料の
混合物の選択が開示されている。これらの染料は、色相
誤差および濁度の値に基づいて選ばれる。The Graphic
Arts Technical Foundation Research Report No. 38,
"Color Material" (58-(5) 293-301, 1985) には、こ
の方法の報告が示されている。
【0009】色測定および色分析のためのより正確な代
替方法は、その分光光度曲線、観察するための照明の性
状、および標準的な観察者の色覚に関して試料が数学的
に分析されるCIELABとして知られる均質な色空間の概念
を使用している。CIELABおよび色測定に関する考察につ
いては、Principles of Color Technology, 2nd Editio
n, F. W. Billmeyer, p. 25-110, Wiley-Interscience
および Optical Radiation Measurements, Volume 2,
F. Grum, p. 33-145, Academic Press を参照された
い。
【0010】CIELABを使用する際には、色は、L*、a*
よびb*の3種のパラメータで表現され、ここで、L*は明
度の関数であり、a*およびb*は色空間における位置を規
定する。従って、カラー試料についてのa*値対b*値のプ
ロットを使用して、その試料が色空間のどこにあるか、
すなわちその色相がいずれであるかを正確に示すことが
できる。これにより、異なる試料が類似の濃度およびL*
値を有する場合に、これらの色相について比較すること
が可能となる。
【0011】印刷産業におけるカラープルーフにおい
て、印刷インクと整合することができることは重要であ
る。ウェブオフセットプルーフのためのインクの色測定
に関するさらなる情報については、"Advances in Print
ing Science and Technology",Proceedings of the 19t
h International Conference of Printing Research In
stitutes, Eisenstadt, Austria, June 1987, J. T. Li
ng and R. Warner, p.55 を参照されたい。
【0012】特開昭 53-014734号公報および特開昭 52-
099379号公報には、ポリエステル繊維を染色するための
インドリン染料が開示されている。しかしながら、これ
らの参考文献には、これらの染料を感熱染料転写におい
て使用してもよいという開示はまったく無い。
【0013】米国特許第 4,757,046号明細書には、感熱
染料転写において使用されるメロシアニン染料供与体要
素が開示されている。しかしながら、この参考文献に
は、ピンク染料供与体要素を如何に製造するかについて
の開示はまったく無い。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、ピン
ク顔料印刷インクと整合する、カラープルーフのための
ピンク染料を提供することである。
【0015】
【課題を解決するための手段】この目的および他の目的
は、下式
【0016】
【化2】
【0017】(式中、R1 、R2 、およびR3 は各々独
立に、1〜10個の炭素原子を有する置換もしくは未置換
のアルキル基、5〜7個の炭素原子を有する置換もしく
は未置換のシクロアルキル基、置換もしくは未置換のア
リル基、例えばシンナミルもしくはメタリル、6〜10個
の炭素原子を有する置換もしくは未置換のアリール基、
例えばフェニル、ナフチル、p-トリル、m-クロロフェニ
ル、p-メトキシフェニル、m-ブロモフェニル、o-トリル
など、または5〜10個の原子を有する置換もしくは未置
換のヘタリール(hetaryl) 基、例えば2-チエニル、2-ピ
リジル、もしくは2-フリルを表し、Xは、C(CH3)2 、S
、O またはNR1 を表し、そしてYは、もう1つの環構
造に縮合していてもよい5または6員環を完成するのに
必要な原子団を表す。)を有するピンク染料を含む染料
層を担持している支持体を含んでなる感熱染料転写のた
めのオレンジ染料供与体要素に関する本発明によって達
成される。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明の範囲内で有用なピンク染
料には以下のものが含まれる。
【0019】
【化3】
【0020】
【表1】
【0021】上記染料およびそれらを製造するための合
成手順は、特開昭 53-014734号公報において開示されて
いる。本発明の好ましい態様において、R1 はブチルで
あり、R2 は2-メトキシエチルであり、R3 はメチルで
あり、XはC(CH3)2 を表し、そしてYは6員芳香環であ
る。本発明のもう1つの好ましい態様において、R1
ブチルであり、R2 は2-メトキシエチルであり、R3
メチルであり、XはC(CH3)2 を表し、そしてYはナフタ
レン環である。
【0022】本発明の染料供与体要素の染料は、0.02〜
1g/m2の被覆量で使用することができる。
【0023】本発明の染料供与体中の染料は、セルロー
ス誘導体(例えば酢酸フタル酸水素セルロース、酢酸セ
ルロース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸酪酸セル
ロース、三酢酸セルロースまたは米国特許第 4,700,207
号明細書に記載されている材料のいずれか)、ポリカー
ボネート、ポリ酢酸ビニル、ポリ(スチレン−コ−アク
リロニトリル)、ポリスルホンまたはポリフェニレンオ
キシドなどの高分子バインダー中に分散されている。バ
インダーは、 0.1〜5g/m2の被覆量で使用することがで
きる。
【0024】上記染料供与体要素の染料層は、支持体に
塗布してもよく、またはグラビア法などの印刷技法によ
って、その上に印刷してもよい。
【0025】本発明の染料供与体要素のための支持体と
しては、寸法的に安定であり、レーザーまたはサーマル
ヘッドの熱に耐えることができるのならば、いずれの材
料を使用してもよい。このような材料には、ポリエチレ
ンテレフタレートなどのポリエステル、ポリアミド、ポ
リカーボネート、酢酸セルロースなどのセルロースエス
テル、ポリフッ化ビニリデンまたはポリ(テトラフルオ
ロエチレン−コ−ヘキサフルオロプロピレン)などのフ
ッ素ポリマー、ポリオキシメチレンなどのポリエーテ
ル、ポリアセタール、ポリスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレンまたはメチルペンテンポリマーなどのポリ
オレフィン、並びにポリイミド−アミドおよびポリエー
テル−イミドなどのポリイミドが含まれる。支持体は一
般に5〜 200μm の厚みを有する。望まれる場合には、
米国特許第 4,695,288号または同 4,737,486号の各明細
書に記載されている材料などの下塗り層を塗布してもよ
い。
【0026】上記染料供与体要素の裏側にスリップ層を
塗布して、印刷ヘッドが染料供与体要素に粘着するのを
防いでもよい。このようなスリップ層は、高分子バイン
ダーもしくは表面活性剤と共に、または高分子バインダ
ーもしくは表面活性剤無しで、固体もしくは液体のいず
れかの滑剤またはそれらの混合物を含んでなる。好まし
い滑剤には、油または 100℃未満で融解する半結晶質有
機固形物、例えばポリステアリン酸ビニル、蜜蝋、過フ
ッ素化アルキルエステルポリエーテル、ポリカプロラク
トン、シリコーン油、ポリテトラフルオロエチレン、カ
ーボワックス、ポリエチレングリコール、または米国特
許第 4,717,711号、同 4,717,712号、同4,737,485号、
および同 4,738,950号の各明細書において開示されてい
る材料のいずれかが含まれる。スリップ層に好適な高分
子バインダーには、ポリ(ビニルアルコール−コ−ブチ
ラール)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセター
ル)、ポリスチレン、ポリ酢酸ビニル、酢酸酪酸セルロ
ース、酢酸プロピオン酸セルロース、酢酸セルロースま
たはエチルセルロースが含まれる。
【0027】スリップ層において使用されるべき滑剤の
量は、滑剤のタイプに大きく依存するけれども、一般に
は 0.001〜2g/m2の範囲にある。高分子バインダーを用
いる場合、滑剤は、用いられる高分子バインダーの 0.1
〜50質量%、好ましくは 0.5〜40質量%の範囲で存在す
る。
【0028】本発明の供与体要素と共に使用される染料
受容要素は、通常は、染料画像受容層を担持している支
持体を含んでなる。支持体は、ポリエーテルスルホン、
ポリイミド、セルロースエステル(例えば酢酸セルロー
ス)、ポリ(ビニルアルコール−コ−アセタール)、ま
たはポリエチレンテレフタレートなどの透明フィルムで
あってもよい。染料受容要素のための支持体はまた、バ
ライタコート紙、ポリエチレンコート紙、アイボリー
紙、コンデンサー紙、または合成紙(例えばDuPont Tyv
ek(商標))などの反射式のものであってもよい。白色
ポリエステル(白色顔料が導入されている透明ポリエス
テル)などの着色支持体を使用してもよい。
【0029】染料画像受容層は、例えば、ポリカーボネ
ート、ポリウレタン、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、
ポリ(スチレン−コ−アクリロニトリル)、ポリカプロ
ラクトン、ポリビニルアセタール(例えばポリ(ビニル
アルコール−コ−ブチラール)、ポリ(ビニルアルコー
ル−コ−ベンザル)、ポリ(ビニルアルコール−コ−ア
セタール))またはこれらの混合物を含んでなるもので
あってもよい。染料画像受容層は、企図される目的に有
効ないずれの量で存在していてもよい。一般に、1〜5
g/m2の濃度で良好な結果が得られている。
【0030】上記の如く、本発明の染料供与体要素を使
用して、染料転写画像を形成させる。このような方法
は、上述の染料供与体要素を像様加熱すること、および
染料画像を染料受容要素に転写させて染料転写画像を形
成させることを含む。
【0031】本発明の染料供与体要素は、シートの形
で、または連続ロールもしくはリボンとして使用するこ
とができる。連続ロールまたはリボンが用いられる場
合、その上には、前述のように染料のみがあってもよ
く、または、昇華可能なシアンおよび/またはイエロー
および/またはブラックまたは他の染料などの他の異な
る染料または組合せの交互領域があってもよい。このよ
うな染料は、米国特許第 4,541,830号明細書において開
示されている。従って、1、2、3または4色の要素
(またはより大きい数も)が、本発明の範囲内に含まれ
る。
【0032】本発明の染料供与体要素から染料を転写さ
せるのに使用することができる感熱印刷ヘッドは市販さ
れている。例えば、Fujitsu Thermal Head (FTP-040 MC
S001) 、TDK Thermal Head F415 HH7-1089、またはRohm
Thermal Head KE 2008-F3を用いることができる。
【0033】レーザーを使用して、本発明の染料供与体
要素から染料を転写させてもよい。レーザーを使用する
場合、ダイオードレーザーは、サイズが小さく、低コス
トで、安定であり、信頼性が高く、頑丈であり、そして
変調が容易であるという点で、相当の利点を提供するの
で、ダイオードレーザーを使用するのが好ましい。実際
問題として、レーザーを使用して染料供与体要素を加熱
することができるようになる前に、要素は、レーザーの
発光波長において吸収する吸収材料を含有していなけれ
ばならない。赤外レーザーを用いる場合には、カーボン
ブラック、米国特許第 4,973,572号明細書に記載されて
いるシアニン赤外吸収染料、または以下の米国特許第
4,948,777号、同 4,950,640号、同 4,950,639号、同 4,
948,776号、同 4,948,778号、同 4,942,141号、同 4,95
2,552号、同 5,036,040号、および同 4,912,083号の各
明細書に記載されている他の材料などの赤外吸収材料を
使用してもよい。次に、レーザー放射が染料層に吸収さ
れ、内部変換として知られる分子的過程によって熱に変
換される。従って、有用な染料層の構成は、画像染料の
色相、転写性および輝度(intensity) のみならず、染料
層が輻射線を吸収して、それを熱に変換する能力にも依
存する。
【0034】本発明において用いられる染料供与体から
染料を転写させるのに使用することができるレーザーは
市販されている。例えば、Spectra Diode Labsの Laser
Model SDL-2420-H2、またはSony Corp.の Laser Model
SLD 304 V/Wを用いることができる。
【0035】上述のレーザーを使用して感熱印刷媒体上
に画像を形成させるサーマルプリンターが米国特許第
5,268,708号明細書に記載され、請求されている。
【0036】染料転写時に染料受容体から染料供与体を
剥離するために、上述のレーザー法における染料供与体
の染料層の上の別個の層にスペーサービーズを用いて、
それにより、転写された画像の均一性および濃度を高め
てもよい。このような発明は、米国特許第 4,772,582号
明細書に、より完全に記載されている。あるいは、米国
特許第 4,876,235号明細書に記載されているように、染
料受容体の受容層にスペーサービーズを用いてもよい。
望まれる場合には、スペーサービーズを高分子バインダ
ーで被覆してもよい。
【0037】本発明において、後に第2の受容要素に再
転写させる中間受容体を使用してもよい。多数の異なる
基材を使用してカラープルーフ(第2受容体)を調製す
ることができる(印刷機の運転のために使用されるもの
と同じ基材であるのが好ましい)。従って、この1つの
中間受容体を、染料の滲みまたは結晶化を伴うこと無
く、効率よく染料を取り込むために最適化することがで
きる。
【0038】第2受容要素(カラープルーフ)のために
使用してもよい基材の例には以下のものが含まれる。Fl
o Kote Cover(商標)(S. D. Warren Co.)、Champion T
extweb(商標)(Champion Paper Co.)、Quintessence G
loss(商標)(Potlatch Inc.) 、 Vintage Gloss(商
標)(Potlatch Inc.) 、 Khrome Kote(商標)(Champio
n Paper Co.)、 Consolith Gloss(商標)(Consolidate
d Papers Co.) 、Ad-Proof Paper(商標)(Appleton Pa
pers, Inc.) 、および Mountie Matte(商標)(Potlatc
h Inc.) 。
【0039】上記の如く、染料画像が第1染料受容要素
上に得られた後に、この画像を第2染料画像受容要素に
再転写させてもよい。これは、例えば、一対の熱ローラ
ーの間に上記2つの受容体を通すことによって達成する
ことができる。例えば熱盤の使用、圧力および熱の使
用、外部加熱などの、染料画像を再転写させる他の方法
を使用することもできる。
【0040】また、上記の如く、カラープルーフの製造
において、元々の画像の形状および色を表す電気信号の
組を発生させる。これは、例えば、元々の画像をスキャ
ンし、画像をフィルターにかけて、所望の加色混合の三
原色(すなわち、赤、青、および緑)に分解し、次に、
光エネルギーを電気エネルギーに変換することによって
行うことができる。次に、これらの電気信号をコンピュ
ーターによって修飾して、ハーフトーンカラープルーフ
を形成させるのに使用される色分解データを形成させ
る。元々の対象をスキャンして電気信号を得る代わり
に、コンピューターによって信号をつくりだしてもよ
い。この方法は、Graphic Arts Manual, JanetField e
d., Arno Press, New York 1980 (p. 358ff)に、より完
全に記載されている。
【0041】本発明の感熱染料転写集成体は、 a)上述の染料供与体要素、および b)上述の染料受容要素、 を含んでなり、上記染料受容要素は、上記染料供与体要
素の染料層が、この受容要素の染料画像受容層と接触す
るように、この染料供与体要素と重ねられた関係にあ
る。
【0042】モノクローム画像を得ようとする場合は、
これら2種の要素を含んでなる上記集成体を一体式ユニ
ットとしてあらかじめ集成しておいてもよい。これは、
これら2種の要素をいっしょに、それらの縁のところで
一時的に接着することによって行うことができる。転写
後、染料受容要素を剥ぎ取ると、染料転写画像が現れ
る。
【0043】本発明を説明するために以下の例を提供す
る。
【0044】
【実施例】染料供与体要素1 100μm のポリエチレンテレフタレート支持体に、メチ
ルイソブチルケトンおよびエチルアルコール(質量比 7
0/30)の溶媒混合物から、酢酸セルロースバインダー
(Eastman Chemical CompanyのCAP 480-20)(0.41g/
m2)中に上述のピンク染料A3( 0.269g/m2)、米国特
許第 5,024,990号明細書(第13列、第1行〜第15行)に
おいて開示されているシアニン赤外吸収染料( 0.041g/
m2)を含有している染料層を塗布した。
【0045】染料供与体要素2 100μm のポリエチレンテレフタレート支持体に、メチ
ルイソブチルケトンおよびエチルアルコール(質量比 7
0/30)の溶媒混合物から、酢酸セルロースバインダー
(Eastman Chemical CompanyのCAP 480-20)( 0.538g/
m2)中に上述のピンク染料A8( 0.269g/m2)、米国特
許第 5,024,990号明細書(第13列、第1行〜第15行)に
おいて開示されているシアニン赤外吸収染料( 0.054g/
m2)を含有している染料層を塗布した。
【0046】染料供与体要素3 100μm のポリエチレンテレフタレート支持体に、メチ
ルイソブチルケトンおよびエチルアルコール(質量比 7
0/30)の溶媒混合物から、酢酸セルロースバインダー
(Eastman Chemical CompanyのCAP 480-20)( 0.538g/
m2)中に上述のピンク染料A3( 0.135g/m2)、上述の
ピンク染料A8( 0.135g/m2)、米国特許第 5,024,990
号明細書(第13列、第1行〜第15行)において開示され
ているシアニン赤外吸収染料( 0.054g/m2)を含有して
いる染料層を塗布した。
【0047】対照標準ピンクインク PANTONE(商標)色選択ブック(color selector book)
からの一連のインクを測定し、下記の表に示されている
ように、色相角を測定した。対照標準1は PANTONE(商
標)178Cである。対照標準2は PANTONE(商標)191Cで
ある。対照標準3は PANTONE(商標)204Cである。対照
標準4は PANTONE(商標)218Cである。対照標準5は P
ANTONE(商標)Rhodamine Red C ある。
【0048】印刷 中間染料受容要素、Kodak APPROVAL(商標)Intermedia
te Color Proofing Film, CAT # 831 5582を、上記染料
供与体要素と共に使用して、画像を印刷した。レーザー
アレイへの出力を変調させて、米国特許第 4,876,235号
明細書に記載されているような、濃度が変化する均一な
「階段(step)」からなる連続階調画像を作成した。レー
ザーアレイによる画像領域のスキャニングが終了した
後、レーザー照射装置を停止し、転写された画像を含有
している中間受容体を、Kodak APPROVAL(商標)Prelam
inate, CAT # 173 9671 とあらかじめ積層しておいた Q
uintessence(商標)(Potlatch Corp.) 紙素材に積層し
た。
【0049】D50光源および観測角2°に設定されたGr
etag SPM100-IIポータブル分光光度計を使用して、色お
よび濃度の測定を行った。試料の後ろに黒色のバッキン
グを置いて読み取りを行った。報告されたCIELAB L* a*
b* 座標は、1.49のステータスT反射濃度に対して補間
した。
【0050】CIELABを使用すると、L*、a*およびb*の3
種のパラメータ(L*は明度の関数であり、a*およびb*
色空間における位置を規定する)によって色を表すこと
ができる。従って、カラー試料についてのa*値対b*値の
プロットを使用して、その試料が色空間のどこに位置す
るか、すなわちその色相がいずれであるかを正確に示す
ことができる。これにより、異なる試料が類似のL*値を
有する場合に、これらの色相について比較することが可
能となる。
【0051】色差は、以下の式に従って色相角および彩
度C*によって表すこともできる。 色相角= arctan b*/a* C*= ( a*2+ b*2 ) の平方根
【0052】色相角は「°」で測定される。曖昧さを回
避するために、角度(°)は、0°またはa*>0、b*
0の軸からの正の角度で比較される。色相角の計算につ
いては ANSI standard CGATS.5-1993, appendix G に記
載されている。
【0053】結果を以下の表に示す。
【0054】
【表2】
【0055】上記結果は、本発明のピンク染料供与体要
素を印刷して、多くの対照標準 PANTONE(商標)インク
と同様の、幅広い範囲のピンクインク色相をカバーする
ことができることを示している。
【0056】
【発明の効果】ピンク顔料印刷インクの色相と整合する
ピンクインクが提供される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 マーク エー.ハリス アメリカ合衆国,ニューヨーク 14626, ロチェスター,ブラムホール ドライブ 93

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下式 【化1】 (式中、R1 、R2 、およびR3 は各々独立に、1〜10
    個の炭素原子を有する置換もしくは未置換のアルキル
    基、5〜7個の炭素原子を有する置換もしくは未置換の
    シクロアルキル基、置換もしくは未置換のアリル基、6
    〜10個の炭素原子を有する置換もしくは未置換のアリー
    ル基、または5〜10個の原子を有する置換もしくは未置
    換のヘタリール(hetaryl) 基を表し、 Xは、C(CH3)2 、S 、O またはNR1 を表し、あるいはY
    は、もう1つの環構造に縮合していてもよい5または6
    員環を完成するのに必要な原子団を表す。)を有するピ
    ンク染料を含む染料層を担持している支持体を含んでな
    る感熱染料転写のためのピンク染料供与体要素。
JP2000312827A 1999-10-14 2000-10-13 サーマルカラープルーフのためのピンク染料 Pending JP2001162954A (ja)

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