JPH0999205A - 循環温浴機 - Google Patents

循環温浴機

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Publication number
JPH0999205A
JPH0999205A JP7259819A JP25981995A JPH0999205A JP H0999205 A JPH0999205 A JP H0999205A JP 7259819 A JP7259819 A JP 7259819A JP 25981995 A JP25981995 A JP 25981995A JP H0999205 A JPH0999205 A JP H0999205A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bath
septic tank
bath water
circulating
purification tank
Prior art date
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Pending
Application number
JP7259819A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Kobayashi
和夫 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP7259819A priority Critical patent/JPH0999205A/ja
Publication of JPH0999205A publication Critical patent/JPH0999205A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 循環流量を低下させることなく、浄化槽の大
きさも変更せずに、浄化槽内の流速を低下させて、浄化
能力を向上させる。 【解決手段】 浴水3が浴槽2から吸入口5、循環ポン
プ4、浄化槽6、ヒーター7を経て再び浴槽2に戻る循
環流路に、浄化槽6に並列に、バイパス流路11が設け
られ、循環流路の一部を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴槽内の浴水を汲
み上げ、浄化槽により浄化して、清浄な浴水として再び
浴槽内に循環させる循環温浴機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の循環温浴機の一般的な構造を図5
に示す。従来の循環温浴機21は、浴槽22内の浴水2
3を循環ポンプ24により吸入口25から汲み上げ、浄
化槽26に導入する。浄化槽26が、物理的浄化及びバ
クテリアによる生物浄化により、浴水23に含まれるご
みや垢等の異物を除去・浄化した後、浴水23は、ヒー
ター27により必要な温度に加熱され、吐出口28より
再び浴槽22内に戻される。このような循環温浴機21
の循環流量は、吐出口28からの水流によって浴槽全体
を攪拌し、加えて入浴者に対してマッサージ効果を与え
るため、おおむね毎分20〜30L(リットル)に設定
されている。また、浄化槽の容量は1L〜2L、断面積
は100cm2(平方センチメートル)程度である。
【0003】このような浄化槽26を用いた循環温浴機
に、上述したような毎分20L〜30Lの循環流量を確
保した場合、断面に対する水流の線速度は毎分2m(メ
ートル)を超え、浄化槽内に浴水が滞留する時間は6秒
以下である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような条件下では、浄化槽内の水流の線速度が速いた
め、浄化槽中の浄化材に浴水内の異物がうまく付着せ
ず、十分な物理浄化能力が得られないばかりか、浄化材
にそれまでに付着していた汚れを、逆に浴槽中に押し流
す可能性がある。また、バクテリアによる生物浄化に
は、浴水が浄化槽中に滞留する時間が大きな影響を及ぼ
すが、6秒以下という滞留時間はあまりにも短く、生物
浄化能力を十分に生かすことができない。
【0005】こうした問題の解決策として、循環流量を
落とすことや浄化槽の容量及び断面積を大きくすること
等が考えられる。しかし、循環流量を落とした場合、浴
槽全体の攪拌が弱くなるため、浴槽壁面へのぬめりの付
着を招くおそれが多く、さらに、入浴者に対するマッサ
ージ効果を期待することができなくなる。一方、浄化槽
を大きくした場合、装置全体が大型化し、浴室内への設
置が困難になる。
【0006】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、循環流量を低下させることな
く、浄化槽の大きさも変更せずに、浄化槽内の流速を低
下させて、浄化槽中の浴水の滞留時間を確保し、浄化能
力を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に本発明の請求項1に記載の循環温浴機は、浴槽内から
汲み上げられた浴水を再び浴槽内に戻す循環流路と、そ
の循環流路内に、その循環流路を流れる浴水中の垢等の
異物を除去する浄化槽とを備え、その浄化槽と並列に、
常に浴水の一部を流すバイパス流路を設けている。
【0008】これによれば、浴槽内から汲み上げられた
浴水は、浄化槽の設置された方向とバイパス流路方向に
分けられる。ここで循環流路が二方向に分かれるため、
それぞれにおける流量は、総流量よりも低く抑えられ
る。従って、浄化槽に浴水が滞留する時間も相対的に長
くなり、浴水中のごみや垢等の異物の除去が効果的に行
なわれる。また、バイパス流路に導かれた浴水は、圧力
損失を生ずることなく、浄化槽から排出された浴水と合
流し、再び浴槽内に戻される。
【0009】また、請求項2に記載の循環温浴機は、バ
イパス流路内に、第2の浄化槽を設けている。
【0010】これによれば、浴槽内から汲み上げられた
浴水は、浄化槽の設置された方向と、第2の浄化槽のあ
るバイパス流路方向に分けられる。ここで循環流路が二
方向に分かれるため、それぞれの浄化槽に浴水が滞留す
る時間も相対的に長くなり、浴水中のごみや垢等の異物
の除去が効果的に行なわれる。さらに、バイパス流路1
1内にも第2の浄化槽を配置したため、二方向に分かれ
た浴水のすべてを浄化の対象にすることができ、浄化効
果を高めることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図1を参照して説明する。
【0012】循環温浴機1において、浴水3は、浴槽2
から吸入口5、循環ポンプ4、浄化槽6、ヒーター7の
順に流れ、再び浴槽2に戻る。この経路が本発明の循環
流路を形成する。さらに、浄化槽6に並列に、浴水3を
流すバイパス流路11が設けられ、浄化槽6からの流路
との分岐点及び合流点には三方栓10及び12が設けら
れている。
【0013】上記の構成を有する循環温浴機1を使用し
た場合、浴槽2内の浴水3は、循環ポンプ4により吸入
口5から汲み上げられ、三方栓10により、浄化槽6方
向とバイパス流路11方向とに分けられる。ここで循環
流路が二方向に分かれるため、それぞれにおける流量
は、総流量よりも低く抑えられる。従って、浄化槽6に
浴水3が滞留する時間も相対的に長くなる。浄化槽6に
は、麦飯石等の浄化材が配置されており、ごみや垢等の
異物を付着させたり、バクテリアによりこれらを分解し
たりして、浄化槽6に導入された浴水3の浄化が行われ
る。浄化槽6における浴水3の滞留時間が延びた結果、
このような浄化材の浄化能力を効果的に引き出すことが
可能となる。また、バイパス流路11に導かれた浴水3
は、圧力損失を生ずることなく、三方栓12において浄
化槽6から排出された浴水3と合流し、ヒーター7によ
り所定の温度に加熱され、吐出口8より再び浴槽2内に
戻される。
【0014】次に、本実施形態の循環温浴機1の効果を
確認するため、以下のような浄化能力試験を行なった。
【0015】300Lのお湯を張った容量400Lのポ
リプロピレンタンクを2槽用意し、一方には、本実施形
態の循環温浴機1、他方には図5に示した従来型の循環
温浴機21を設置した。湯温はそれぞれの循環温浴機に
内蔵されたヒーターを用いて40℃が保たれるようにし
た。従来型の循環温浴機の総流量は毎分30Lとした。
本実施形態の循環温浴機1では、浄化槽6の流量を毎分
10L、バイパス流路側の流量を毎分20L、総流量を
従来型の循環温浴機21と同じ毎分30Lとした。
【0016】浄化能力は、濁りの指標である濁度と、浴
水中に含まれる有機物を示すTOC(全有機炭素濃度)
で評価した。また、浄化能力の比較を行うためには、両
方のタンクを同様に汚す必要があるため、汚れとして、
タンパク質であるケラチンとアルブミン、油脂であるオ
レイン酸及び市販の石鹸を混合して作製した疑似汚れ
を、1日1回浴水に添加する方法を用いた。添加する汚
れの量は、タンクに添加した状態で、TOCで約5pp
m、濁度で約2.5とした。
【0017】評価は、疑似汚れを添加して24時間後
に、それぞれのタンクの浴水を100mL程度サンプリ
ングし、TOCと濁度を測定することにより行なった。
これらの試験結果を、図3、図4に示す。
【0018】図3は、濁度による評価結果を示してい
る。濁度は、その値が小さいほど、濁りが少ないことを
示す。図3から明らかなように、試験期間の14日間を
通して、常に本実施形態の循環温浴機1が、従来の循環
温浴機21よりも優れた結果を示した。
【0019】図4は、TOCによる評価結果を示してい
る。TOCは、その値が小さいほど、浴水中に含まれる
有機物の量が少ないことを示す。初期の7日間は、本実
施形態の循環温浴機1と従来の循環温浴機21に大きな
差は見られないが、8日目以降は本実施形態の循環温浴
機1がより優れた結果を示した。
【0020】次に、本発明に係る第二の実施形態につい
て図2を参照して説明する。第一の実施形態と同様に、
循環温浴機1の循環流路を、吸入口5、循環ポンプ4、
浄化槽6、浄化槽6に並列に配置したバイパス流路1
1、流路の分岐点・合流点に配置した三方栓10及び1
2、及びヒーター7により形成する。さらに、バイパス
流路11内に、第2浄化槽16を設置する。
【0021】上記の構成を有する循環温浴機1を使用し
た場合、浴槽2内の浴水3は、循環ポンプ4により吸入
口5から汲み上げられ、三方栓10により、浄化槽6方
向と、第2浄化槽16のあるバイパス流路11方向に分
けられる。ここで循環流路が二方向に分かれるため、そ
れぞれにおける流量は、総流量よりも低く抑えられる。
従って、浄化槽6及び第2浄化槽16に浴水3が滞留す
る時間も相対的に長くなる。浄化槽6と第2浄化槽16
は同様の構成とし、麦飯石等の浄化材により、ごみや垢
等の異物を付着させたり、バクテリアによりこれらを分
解したりして、浴水3の浄化を行う。浄化槽6における
浴水3の滞留時間が延びた結果、このような浄化材の浄
化能力を効果的に引き出すことが可能となり、さらに、
バイパス流路11内にも第2浄化槽16を配置したた
め、二方向に分かれた浴水3のすべてを浄化の対象にす
ることができ、浄化効果を高めることができる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明の請求項1に記載の循環温浴機は、浴槽内から汲み
上げられた浴水を再び浴槽内に戻す循環流路と、その循
環流路内に、その循環流路を流れる浴水中の垢等の異物
を除去する浄化槽と、その浄化槽と並列に常に浴水の一
部を流すバイパス流路を設けたため、総循環流量を低下
させることなく、浄化槽の大きさも変更せずに、浄化槽
内の流速を低下させて浴水の浄化槽内での滞留時間を長
くすることができ、浄化槽の物理濾過能力、生物浄化能
力を最大限に引き出して、循環温浴機としての浄化能力
を向上させることをができる。
【0023】また、請求項2に記載の循環温浴機は、バ
イパス流路内に、第2の浄化槽を設けたため、二方向に
分かれた浴水のすべてを浄化の対象にすることができ、
浄化効果をさらに高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第一の実施形態の循環温浴機の構成図である。
【図2】第二の実施形態の循環温浴機の構成図である。
【図3】濁度による浄化能力の比較結果を示す図であ
る。
【図4】TOCによる浄化能力の比較結果を示す図であ
る。
【図5】従来の循環温浴機の構成図である。
【符号の説明】
1 循環温浴機 2 浴槽 3 浴水 6 浄化槽 11 バイパス流路 16 第2浄化槽

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴槽内から汲み上げられた浴水を再び浴
    槽内へ戻す循環流路と、その循環流路内に設置され、そ
    の循環流路を流れる浴水中の垢等の異物を除去する浄化
    槽とを備えた循環温浴機において、 前記循環流路内に、前記浄化槽と並列に、常に浴水の一
    部を流すバイパス流路を設けたことを特徴とする循環温
    浴機。
  2. 【請求項2】 前記バイパス流路内に、第2の浄化槽を
    設けたことを特徴とする請求項1に記載の循環温浴機。
JP7259819A 1995-10-06 1995-10-06 循環温浴機 Pending JPH0999205A (ja)

Priority Applications (1)

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JP7259819A JPH0999205A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 循環温浴機

Applications Claiming Priority (1)

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JP7259819A JPH0999205A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 循環温浴機

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JPH0999205A true JPH0999205A (ja) 1997-04-15

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ID=17339440

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JP7259819A Pending JPH0999205A (ja) 1995-10-06 1995-10-06 循環温浴機

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